JP3519694B2 - 金属製密閉容器と金属製密閉容器の乾燥方法 - Google Patents
金属製密閉容器と金属製密閉容器の乾燥方法Info
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Description
密閉する一次蓋、およびこの一次蓋を密閉する二次蓋を
備えた金属製密閉容器と、この金属製密閉容器の乾燥方
法に関する。
の間を密閉する金属製密閉容器は、密閉性が極めて高い
ため、長期間にわたって内容物を外界と遮断して保管す
る容器として適している。代表されるものに、原子力発
電所で使用される燃料を輸送保管するための燃料輸送用
キャスクがある。この燃料輸送用キャスクは、放射線を
外部に対して遮蔽した状態で燃料を輸送することができ
るように造られており、放射性物質である燃料を輸送・
運搬する際に使用される。
料は、強い放射線を長期間に渡って放出し続けるため、
長期間にわたる厳重な管理と保管を必要とする。したが
って、このような使用済燃料を収納する燃料輸送用キャ
スクは、長期間にわたる保管においても密閉性が低下し
ないように造る必要がある。
から放射されるα線や中性子線など一部の放射線は、水
分子と衝突させて散乱させることで減衰するため、水に
よる遮蔽が可能である。したがって、原子力発電所で燃
料を取替えるときや、燃料再処理施設で燃料を出し入れ
するときなど、燃料輸送用キャスクの開閉及び燃料の出
し入れは、純水を貯水したピットの中で行われる。
格子配列して収納可能に造られた容器本体と、任意の燃
料集合体を出し入れできるように開口された容器本体の
開口部を覆う一次蓋及び二次蓋を備えている。一次蓋及
び二次蓋は、それぞれ容器本体の開口部外周端と一体に
設けられた蓋取付部に、それぞれ金属製のシール部材を
挟んでボルトで取り付けられる。
蓋と二次蓋を取外して開口端を上にした状態の燃料輸送
用キャスクを、使用済燃料が一時保管されている純水が
張られたピット、いわゆる使用済燃料ピットに降ろす。
このピットには、燃料集合体を燃料輸送用キャスクに入
れるために吊り上げてもその燃料集合体が水面より露出
しない水深まで純水が張られている。燃料集合体を入れ
た後、ピット内で一次蓋を取り付けてピット外に搬出す
る。
とともに純水が封入されているので、その純水を一次蓋
に設けられた専用の穴から排水装置を挿入して排水す
る。また、燃料集合体の表面など狭隘部には若干の水分
が残留するため、さらに真空排気することで乾燥させ
る、いわゆる真空乾燥を行う。さらに、二次蓋を取り付
けた後、一次蓋と二次蓋の間を同じく真空乾燥すること
で、残留水分の除去が行われている。
スケットを挟み高い締結力で密閉された金属製密閉容器
の内部を真空乾燥する場合であっても、水分が通過する
リークパスが特に狭い部分、例えば金属製のシール部材
とその取り付け溝の隙間や一次蓋締付けボルト用のねじ
穴の底などに入り込んだ水分については、想定される残
留水分を除去するために必要とされる予定時間よりも長
い時間をかけなければならない。
残留した場合、入りこんだ水分が時間とともに金属製密
閉容器内部に蒸発し、内部の別の場所で凝縮して水滴と
なる可能性がある。そして、水滴となり得る残留水分が
凝縮と蒸発を長期間にわたって繰り返すと、水分中に含
まれるわずかな不純物を濃縮し、腐食の原因となること
がある。特に、シール部材が取り付けられている周辺部
は、形状が複雑であるため、水分が残留する可能性が高
い。金属製のシール部材が腐食しないようにするため
に、金属製密閉容器の中の水分量が許容される残留水分
量以下になったことが確認できるまで真空乾燥を長時間
継続する必要がある。その結果、作業計画が大幅に狂う
可能性がある。
容易に排出される金属製密閉容器と、この金属製密閉容
器の内部に残存する水分が許容残存水分量以下まで低減
されたことが確認できる金属製密閉容器の乾燥方法を提
供することを目的とする。
1の蓋取付部よりも口径が大きい第2の蓋取付部とが開
口端に形成された容器本体と、第1の蓋取付部に一次蓋
締付けボルトで取り付けられる一次蓋と、この一次蓋ま
たは第1の蓋取付部のいずれか一方に設けた第1の溝
と、この第1の溝に取り付けられる第1のシール部材
と、第2の蓋取付部に二次蓋締付けボルトで取り付けら
れて一次蓋を覆う二次蓋と、この二次蓋または第2の蓋
取付部のいずれか一方に設けた第2の溝と、この第2の
溝に取り付けられる第2のシール部材と、第1の溝と容
器本体の内側とを連通する第1の連通路と、第1の溝と
一次蓋の外側とを連通する第2の連通路と、一次蓋締付
ボルトをこの軸方向に貫通して前記容器本体と前記一次
蓋と前記二次蓋とで密閉されたスペースとを連通する貫
通孔とを具備した金属製密閉容器とする。
ルト用のボルト穴と連通させて第2の連通路を設けると
よい。
されて一次蓋に当接する凸部に、この凸部によって仕切
られた一次蓋と二次蓋との間の隙間にスペースと連通す
るリークパスを設ける。
小2つの円環状の芯材を被覆材で一体に被覆し、かつ被
覆材に大小の芯材の間に連通する開口部が設けられて形
成されており、開口部に連通する連通孔を一次蓋に設
け、この連通孔に真空ポンプを接続して、大小の芯材の
間を真空乾燥するとよい。
に第1のシール部材を取り付け、一次蓋締付けボルトで
一次蓋を第1の蓋取付部に取り付け、容器本体と一次蓋
とで密閉される内側と外側を連通する第1排水孔に真空
ポンプを接続して容器本体の内側を真空引きする第1真
空乾燥工程と、第2の溝に第2のシール部材を取り付
け、二次蓋締付けボルトで二次蓋を第2の蓋取付部に取
り付け、スペースと連通する第2排水孔に真空ポンプを
接続して容器本体と一次蓋と二次蓋とで密閉されたスペ
ースを真空引きする第2真空乾燥工程とを備え、第1真
空乾燥工程と第2真空乾燥工程の圧力変化を計測するこ
とで乾燥具合を評価する。
工程で金属製密閉容器の温度や排出された水分を計量し
て乾燥具合を評価するとよい。
容器本体と一次蓋と二次蓋とで密閉されるスペースの少
なくとも一方に乾燥剤を入れて第2真空乾燥工程を行う
とよい。
容器について、特に原子力発電所の使用済燃料を専用の
場所まで搬送し、そのまま長期間にわたって保管する使
用済燃料輸送用キャスク(以下、キャスク)を例に図1
から図9を参照して説明する。
けられた縦型円筒形状の容器本体2と、この容器本体2
の上部開口端2aを密閉する一次蓋3及び二次蓋4を備
えている。容器本体2の開口端2aには、途切れること
なく環状に連続する第1の蓋取付部5とこの第1の蓋取
付部5よりも口径の大きい第2の蓋取付部6が形成され
ている。また、容器本体2の内部には、使用済燃料集合
体7を格子配列でそれぞれ支持する数枚のバッフル板8
を備えたバスケットが取り付けられている。
等間隔で配置された一次蓋締付けボルト9用のねじ穴5
aが設けられている。また、一次蓋3は、ねじ穴5aに
対応する位置にボルト穴3aが設けられており、第1の
蓋取付部5に一次蓋締付けボルト9で取り付けられてい
る。この一次蓋締付けボルト9には、軸線方向に貫通す
る貫通孔9aが設けられている。
第1の蓋取付部5に対向する下面には、途切れることな
く環状に連続する第1の溝10が設けられている。この
第1の溝10には、第1のシール部材11が取り付けら
れ、一次蓋3と第1の蓋取付部5の間を密閉する。ま
た、一次蓋3には、その板厚方向に貫通する第1排水孔
12と、第1の溝10の幅方向の中央部分から一次蓋3
の板厚方向に貫通する連通孔13とが形成されている。
たる密閉性を維持可能な金属製のシール部材である。具
体的には図3に示すようにOリング状にニッケル−クロ
ム−鉄合金で形成された大小2つの芯材、つまり、周長
の異なる内リング11aと外リング11bを一体にアル
ミニウム合金製被覆材11eで被覆した形状、すなわち
眼鏡形の断面形状に形成されている。内外のリング11
a,11bの間に位置するシール部材11の接続部11
cの一部には、第1のシール部材11の周方向に沿って
開口部11dが複数箇所設けられており、この開口部1
1dを利用して、脱落しないように一次蓋3へねじで固
定される。
取付部5と当接する部分に、第1の溝10と容器本体2
の内側を連通する第1の連通路14と、第1の溝10と
一次蓋3の外側を連通する第2の連通路15とが、それ
ぞれ複数箇所に設けられている。この第2の連通路15
を図5に示すようにボルト穴3aを横切って設けると、
ボルト穴3aに残留した水分も排出されやすくなるので
より好ましい。なお、第2の連通路15は、一次蓋3の
外周に設けられるボルト穴3aの間を通るように設け、
ボルト穴3aと一次蓋3の外側とを連通する孔や連通路
を別途設けてもよい。
には、二次蓋締付けボルト16用のねじ穴6aが設けら
れている。二次蓋4には、それぞれのねじ穴6aに対応
してボルト穴4aが形成されている。また、二次蓋4
は、一次蓋3を覆って二次蓋締付けボルト16で第2蓋
取付部6に取り付けられる。この第2の蓋取付部6と対
向する二次蓋4の周部下面には、途切れることなく環状
に連続するリング状の第2の溝17が設けられている。
この第2の溝17には、二次蓋4と第2の蓋取付部6と
の間を密閉する第2のシール部材18が取り付けられ
る。この第2のシール部材18は、第1のシール部材1
1と同様の金属製のシール部材であるので、その詳細に
ついては省略する。
に貫通する第2排水穴19が設けられており、真空引き
配管などを接続可能に上面寄りの位置にテーパねじが形
成されている。一次蓋3の上面に臨む二次蓋4の下面
は、同心円状に複数の凸部4bが形成されており、この
凸部4bの先端面が一次蓋3の上面に当接する。
の乾燥方法について説明する。図6で示すように、純水
が張られて使用済燃料集合体7が一時保管されているピ
ット21に、キャスク1を水没させ、ピット21の上方
に設けられたクレーン22により燃料集合体7が収納さ
れる。
られた一次蓋3が、一次蓋締付けボルト9によってキャ
スク1の第1の蓋取付部5に純水中で取り付けられる。
したがって、容器本体2の内部及び第1のシール部材1
1は、純水で濡れた状態である。このキャスク1は、ピ
ット21から取り出されると、除染ピット23に移され
て容器本体2の外面および一次蓋3の上面に残留する水
滴などを除去する除染作業が行われる。
口されている第1排水孔12に排水装置24を接続して
抜き取られる。この排水装置24は、キャスク1の底ま
で届く排水配管24aに接続された純水回収槽24b
と、一次蓋3の内側近傍で開口する送気配管24cに接
続された圧搾ガス、好ましくはヘリウムのガスボンベ2
4dを具備しており、キャスク1内にヘリウムガスを送
気し、その圧力で内部の純水を排水する。排水装置24
で排水した後、燃料集合体7の外表面や第1の溝10な
どに残留する水分は、第1真空乾燥工程によって真空引
きすることで乾燥させて取り除く。
に真空ポンプ25へと続く真空引き配管26を一次蓋3
の第1排水孔12および連通孔13にそれぞれバルブ1
2a,13aを介して接続して実施する。また、真空引
き配管26には、圧力ゲージ28と、真空引きした後の
容器本体2の内部に充填するガス、具体的にはヘリウム
のボンベ29とが、バルブ28a,29aを介して接続
されている。圧力ゲージ28は、真空引きのときには大
気圧より低い圧力が表示可能な空気用の圧力ゲージを取
り付け、ヘリウムを充填するときにはヘリウム用圧力ゲ
ージを取り付ける。なお、これらのゲージはその都度取
り換えてもよいし、必要に応じてバルブを切り換えて使
用するようにしてもよい。また、配管26の途中には、
容器本体2の内部から吸い出した気体の水分を凍らせて
集積するいわゆるコールドトラップ30が設けられてい
る。このコールドトラップ30は、連続して真空ポンプ
25を作動させるために、少なくとも2つ並列に設ける
とよい。
2の内側が減圧され、飽和蒸気圧より低下すると、残留
する液状の水分は蒸発して第1排水穴から排出される。
このとき、第1の溝10と第1のシール部材11の内リ
ング11aとの間(図4の10a)に残留する水分は、
リークパスとなる第1の連通路14を通って容器本体2
の内部に吸い出される。また、第1のシール部材11の
内リング11aと外リング11bの間(図4の10b)
に残留する水分は、第1の溝から連通孔13を通って排
出される。したがって、第1真空乾燥工程を実施するこ
とで、第1のシール部材11の外リング11bより内側
の水分が除去される。なお、連通孔13に真空ポンプ2
5を接続して第1の溝10に残留する水分を除去する作
業は、第1真空乾燥工程と前後して実施してもよい。
とを確認するために、第1真空乾燥工程において、圧力
ゲージ28で単位時間当たりの圧力の変化を計測する。
容器本体2の内部に液状の水分が残留している場合、真
空ポンプ25を作動させて容器本体2の内部の圧力が低
下して水の飽和蒸気圧よりも低くなると、液状の水分の
蒸発が始まり、圧力低下が一次的に遅くなる。
よりも低い圧力になるまで真空引きをした後、図8に示
すように真空ポンプ25を一端停止させる(T1)。容
器本体2の内部に液状の水分がまだ残留している場合、
水分が蒸発することにより圧力が上昇する。このときの
単位時間あたりの圧力の上昇率ΔP1は、容器本体2の
内部に残存する液状の水分量Qに比例する。したがっ
て、この単位時間あたりの圧力の上昇率を圧力ゲージ2
8で計測することで、残存する水分量Qを推定すること
ができる。そこで、真空ポンプ25の作動と停止を数回
繰り返すと、残存する水分量Qが減るにつれて、真空引
きによる容器本体2の内部の圧力の変化は、真空ポンプ
25を停止した後Tn の圧力の上昇率ΔPn が小さく
なる。
量Qが、キャスク1の保管環境において再凝縮して水滴
とならない量、すなわち許容残存水分量Qσになるまで
第1真空乾燥工程を繰り返す(Tσ、ΔPσ)。
器本体2または一次蓋3の温度を計測し、水分が蒸発す
るときの蒸発潜熱で容器本体2の内部の温度が低下して
水滴が凝固していないことを確認すると、より正確に残
留する水分量Qを把握することができるのでよい。ま
た、コールドトラップ30で単位時間当たりに凝縮また
は凝固して集積される水分の重さを計量し、その集積量
の変化を評価することで、残存する水分量Qがさらに正
確に分かるのでよい。
に接続されているボンベ29から容器本体2の内部およ
び第1のシール部材11の内リング11aと外リング1
1bの間の空間にヘリウムガスを充填する。そして、配
管26を外して第1排水孔12と連通孔13をプラグ1
2b,13b(図9を参照)で塞ぐ。
を真空乾燥する第2真空乾燥工程を実施する。まず、第
2の蓋取付部6に二次蓋4を二次蓋締付けボルト16で
取り付け、二次蓋4に設けられた第2排水孔19に第1
真空乾燥のときと同様に、バルブ19aを介して真空引
き配管26を接続する。真空ポンプ25を作動させる
と、一次蓋締付けボルト9のねじ穴5aの底部に残留し
ている水分は、ボルト貫通孔9aを通って容器本体2と
一次蓋3と二次蓋4とで密閉されたスペースSに排出さ
れる。また、一次蓋3のボルト穴3aと一次蓋締付けボ
ルト9の間の水分は、第1の溝10と第1のシール部材
11の外リング11bとの間(図4の10c)に残留し
た水分とともに、第2の連通路15を通って一次蓋の外
側、すなわちスペースSへと排出される。第2真空乾燥
工程においても、第1真空乾燥工程と同様に圧力の変化
を計測しながら実施することで、水分が排出されたこと
を確認することができる。なお、第1真空乾燥工程と第
2真空乾燥工程で真空引きされるそれぞれの容積は異な
るので、許容される残存水分量に対する圧力の上昇率も
それぞれ異なる。
水分量Qσ及び、そのときの圧力上昇率ΔPσ は同じ
であるので、圧力上昇率ΔPσが確認されることで、キ
ャスク1内部の残存水分量が許容残存水分量Qσ以下に
なったことが分かる。したがって、圧力上昇率ΔPσの
ときの残存水分量Qσを事前に実物に相当するモデルで
実際に計量して確認すると、圧力上昇率ΔPσと残存水
分量Qσの関係がより明確になるのでよい。
1を引き上げた際に一次蓋3の上面に残留していた水分
は、除染作業で除去されるので、二次蓋4の下面に設け
られた同心円状の凸部4bと一次蓋3で仕切られる隙間
に水分が残ることは無いが、万が一、水分が残留したこ
とを想定して、この同心円状の凸部4bの一部にこれを
二次蓋4の径方向に横切る切り欠きなどのリークパス4
cを設けておくとよい。このリークパス4cは凸部4b
によって仕切られた両蓋3,4間の隙間と、容器本体2
及び両蓋3,4で密閉されたスペースSに連通し、か
つ、このスペースSは第2排水孔19及び第2連通路1
5に連通している。
2真空乾燥工程が短縮されるのでよい。乾燥剤は、吸水
後の乾燥剤の除去を簡単にするためにシート状に固めた
ものを使用するとよい。この場合、二次蓋4を取外さず
に乾燥剤を取り除けるようにしておいてもよいし、真空
乾燥を実施した後二次蓋4を一度取外して乾燥剤を除去
し、再び真空引きを行ってもよい。
分が除去されたことを確認した後、第1真空乾燥工程と
同様に、配管に接続されているボンベからヘリウムガス
を充填する。このとき、封入圧力が大気圧よりも高い圧
力となるようにする。このようにすることで、万が一、
第2のガスケット取り付け溝に水分が残留していても、
一次蓋側に出てくることがない。
燥工程において、真空引き配管の途中に設けられるコー
ルドトラップ30は、排出された気体の湿度を測定する
露点測定装置であってもよい。また、第2の溝17と二
次蓋4の内側を連通する第3の連通路を設けると、第2
のシール部材18の内径側と第2の溝17との間に残留
する水分も確実に除去できるので良い。
次蓋3に、第2の溝17を二次蓋4にそれぞれ設けた
が、第1の溝10を第1の蓋取付部5に、第2の溝17
を第2の蓋取付部6にそれぞれ設けてもよい。また、こ
の場合、第1の連通路14および第2の連通路15を容
器本体2の側にそれぞれ設けてもよいし、一次蓋3およ
び二次蓋4にそれぞれ設けてもよい。さらに、一次蓋3
のボルト穴3aと一次蓋3の外側のスペースSとの連通
は、一次蓋3の板厚方向のどの位置に設けてもよい。
の蓋取付部とこの第1の蓋取付部よりも口径が大きい第
2の蓋取付部とが開口端に形成された容器本体と、第1
の蓋取付部面に一次蓋締付けボルトで取り付けられる一
次蓋と、この一次蓋または第1の蓋取付部のいずれか一
方に設けられ第1のシール部材が取り付けられる第1の
溝と、第2の蓋取付部面に一次蓋を覆って二次蓋締付け
ボルトで取り付けられる二次蓋と、この二次蓋または第
2の蓋取付部のいずれか一方に設けられ第2のシール部
材が取り付けられる第2の溝と、第1の溝と容器本体の
内部とを連通する第1の連通路と、第1の溝と一次蓋の
外側とを連通する第2の連通路と、一次蓋締付ボルトを
その軸方向に貫通する貫通孔とを具備したので、容器本
体の内部の残留する水分を容易に排出できる。
工程において、圧力を計測する発明、またはそれと同時
に、温度を計測する発明、或いは、排出された水分量を
軽量する発明によれば、圧力の変化率、またはそれと同
時に、計測された温度、或いは、計量された水分量か
ら、残存水分量がキャスクの保管環境において再凝縮し
て水滴とならない量、すなわち許容残存水分量以下にな
っていることを確認することができる。
図。
図。
を取り付けたのちピットから出し、除線ピットで水抜き
をするまでを示す断面図。
系統を示す断面図。
きの圧力と真空引き回数の関係を示す図。(B)は、図
6の第1真空乾燥工程を行ったときの残存水分量と真空
引き回数の関係を示す図。
系統を示す断面図。
Claims (8)
- 【請求項1】第1の蓋取付部とこの第1の蓋取付部より
も口径が大きい第2の蓋取付部とが開口端に形成された
容器本体と、 前記第1の蓋取付部に一次蓋締付けボルトで取り付けら
れる一次蓋と、 この一次蓋または前記第1の蓋取付部のいずれか一方に
設けた第1の溝と、 この第1の溝に取り付けられる第1のシール部材と、 前記第2の蓋取付部に二次蓋締付けボルトで取り付けて
前記一次蓋を覆う二次蓋と、 この二次蓋または前記第2の蓋取付部のいずれか一方に
設けた第2の溝と、 この第2の溝に取り付けられる第2のシール部材と、 前記第1の溝と前記容器本体の内側とを連通する第1の
連通路と、 前記第1の溝と前記一次蓋の外側とを連通する第2の連
通路と、 前記一次蓋締付ボルトをこの軸方向に貫通して前記容器
本体と前記一次蓋と前記二次蓋とで密閉されたスペース
と連通する貫通孔とを具備することを特徴とする金属製
密閉容器。 - 【請求項2】前記第2の連通路を前記一次蓋に設けられ
る前記一次蓋締付けボルト用のボルト穴と連通して設け
たことを特徴とする請求項1に記載の金属製密閉容器。 - 【請求項3】前記二次蓋の下面に同心円状に複数形成さ
れて前記一次蓋に当接する凸部に、この凸部によって仕
切られた前記一次蓋と前記二次蓋の間の隙間と前記スペ
ースとを連通するリークパスを設けたことを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の金属製密閉容器。 - 【請求項4】前記第1のシール部材が、同一面内の大小
2つの円環状の芯材を被覆材で一体に被覆し、かつ前記
被覆材に前記大小の芯材の間に連通する開口部を設けて
形成されており、前記一次蓋に前記開口部に連通する連
通孔を設け、この連通孔に真空ポンプを接続して、前記
大小の芯材の間を真空乾燥することを特徴とする請求項
1から請求項3の内のいずれか1項に記載の金属製密閉
容器。 - 【請求項5】請求項1から請求項3の内のいずれか1項
に記載の金属製密閉容器を用いて、 前記第1の溝に前記第1のシール部材を取り付け、前記
一次蓋締付けボルトで前記一次蓋を前記第1の蓋取付部
に取り付け、前記容器本体と前記一次蓋とで密閉される
内部と連通する第1排水孔に真空ポンプを接続して前記
容器本体の内側を真空引きする第1真空乾燥工程と、 前記第2の溝に前記第2のシール部材を取り付け、前記
二次蓋締付けボルトで前記二次蓋を前記第2の蓋取付部
に取り付け、前記スペースと連通する第2排水孔に真空
ポンプを接続して前記スペースを真空引きする第2真空
乾燥工程とを備え、 前記第1真空乾燥工程と前記第2真空乾燥工程の圧力変
化を計測することで乾燥具合を評価することを特徴とす
る金属製密閉容器の乾燥方法。 - 【請求項6】前記第1真空乾燥工程と前記第2真空乾燥
工程で前記金属製密閉容器の温度を測定して乾燥具合を
評価することを特徴とする前記請求項5に記載の金属製
密閉容器の乾燥方法。 - 【請求項7】前記第1真空乾燥工程及び前記第2真空乾
燥工程で前記金属製密閉容器から排出された水分を計量
して残存水量を評価することを特徴とする前記請求項5
または請求項6に記載の金属製密閉容器の乾燥方法。 - 【請求項8】前記隙間または前記スペースの少なくとも
一方に乾燥剤を入れて前記第2真空乾燥工程を行うこと
を特徴とする請求項5から請求項7の内のいずれか1項
に記載の金属製密閉容器の乾燥方法。
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