JP3519678B2 - 表面処理装置及び表面処理方法 - Google Patents

表面処理装置及び表面処理方法

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JP3519678B2
JP3519678B2 JP2000252622A JP2000252622A JP3519678B2 JP 3519678 B2 JP3519678 B2 JP 3519678B2 JP 2000252622 A JP2000252622 A JP 2000252622A JP 2000252622 A JP2000252622 A JP 2000252622A JP 3519678 B2 JP3519678 B2 JP 3519678B2
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良昭 河合
良昭 竹内
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電用ガスのグロ
ー放電プラズマを利用して基板の表面に所定の処理を施
す表面処理装置及び表面処理方法に関する。本発明は、
特に、周波数10MHz〜300MHzの高周波電力に
より生じさせた放電用ガスのグロー放電によって、プラ
ズマを生成する反応性プラズマによる表面処理装置及び
表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反応性プラズマを用いて基板の表面に各
種処理を施し、各種電子デバイスを製作することは、L
SI(大規模集積回路)、LCD(液晶ディスプレ
イ)、アモルファスSi系太陽電池、薄膜多結晶Si系
太陽電池、複写機用感光体及び各種情報記録デバイスな
どの分野にて既に実用化されている。
【0003】上記表面処理の技術分野は、薄膜形成、エ
ッチング、表面改質など多岐に亘るが、いずれも反応性
プラズマの化学的作用を活用したものである。上記反応
性プラズマの生成に係る装置及び方法の代表例は、特開
平8−325759(文献1)、及びA voltage unifor
mity study in large-area reactors for RF Plasmadep
osition:L.Sansonnems, A.Pletzer, D.Magni, A.A.Howl
ing, Ch.Hollensteinand J.P.M.Schmitt, Plasma Sourc
e Sci.Technol.6(1997) p.170-178.(文献2と呼ぶ)に
記載されている。
【0004】以下に、従来技術を代表して、3つの事例
即ち3種類の装置構成及び方法を図17乃至図21を参
照して説明する。
【0005】(従来例1)まず、従来例1として、文献
1記載の第1の装置について図17を参照して説明す
る。真空容器1内には、グロー放電プラズマを発生させ
るための一対の電極、即ち非接地電極2と基板ヒータ3
を内蔵した接地電極4が配置されている。前記非接地電
極2は、絶縁物5を介して真空容器1の上部に取り付け
られている。前記非接地電極2には、整合器6、所定の
高周波電力を発生する高周波電源7が同時ケーブル8を
介して接続され、高周波電源7からの出力が非接地電極
2の電力供給箇所9に供給される。なお、電力供給箇所
9は、非接地電極2の大気側の面即ちプラズマが生成さ
れる空間10に接しない面に位置している。また、高周
波電源7より出力される電力の周波数は13.56MH
zが一般的に用いられている。
【0006】前記真空容器1には放電用ガス導入管11
を介してボンベ(図示せず)に接続され、このボンベか
ら真空容器1内に例えばモノシラン(SiH4 )が供給
される。前記真空容器1には排気管12を介して真空ポ
ンプ13が接続され、真空容器1内のガスが排気管12
を通して真空ポンプ13により排出される。基板14は
前記接地電極4上に設置され、基板ヒータ3及び該基板
ヒータ3に接続された基板ヒータ電源15により所定の
温度に加熱される。
【0007】次に、こうした構成の装置を用いて基板1
4上にアモルファスSi(a−Si)膜を製膜する場合
について説明する。
【0008】まず、基板14を図示しない基板搬入・搬
出ゲートを介して接地電極4上に設置し、真空ポンプ1
3を駆動して真空容器1内を圧力1×10-7Torrま
で排気する。また、基板14の温度を、基板ヒータ3及
び基板ヒータ電源15を用いて所定の温度に設定する。
次に、放電用ガス導入管11を通して例えばモノシラン
ガスを所定量真空容器1内に供給し、真空容器1内の圧
力を0.05〜0.5Torrに保ち、電力供給系即ち
高周波電源7、整合器6及び同軸ケーブル8を用いて、
一対の非接地電極2、接地電極4に電力を供給する。こ
れにより、非接地電極2、接地電極4の間にグロー放電
プラズマが生成される。モノシランガスがプラズマ化さ
れると、その中に存在するSiH3 ,SiH2 ,SiH
などのラジカルが拡散現象により拡散し、基板14の表
面に吸着・堆積されることにより、a−Si膜が形成さ
れる。
【0009】なお、製膜条件として放電用ガスの混合比
例えばSiH4 とH2 の流量比、圧力、基板温度、及び
プラズマ発生電力等を適正化することで、a−Siのみ
ならず、微結晶Si及び多結晶Siを製膜できることは
公知である。
【0010】また、放電用ガスとしてエッチング作用を
するガス、例えばSF6 ,SiCl 4 ,CF4 及びNF
3 などエッチングガスを用いれば、基板の表面に所定の
エッチング処理が行なえることは公知である。
【0011】(従来例2)次に、従来例2として、文献
1記載中の第2の装置について図18及び図19を参照
する。但し、図17と同部材は同符番を付して説明を省
略する。
【0012】図中の符番21は、真空容器の側壁に設け
られたゲートバルブを示す。このゲートバルブ21より
基板14が出し入れされる。前記真空容器1の上部に位
置する絶縁物5の内側には、内部が空洞の非接地電極2
が配置されている。この非接地電極2の下面(前面)2
a即ちプラズマが生成される空間10に接する面には、
直径0.5mm程度の多数のガス噴出し孔2bが孔間隔
10〜15mmで形成されている。前記非接地電極2の
上面には、放電用ガスの開口部2cが形成されている。
前記非接地電極2の開口部2cには、接続部材23を介
して放電用ガス導入管11a,11bが接続されてい
る。これらの放電用ガス導入管11a,11bから非接
地電極2の内部に例えばモノシランガス(SiH4 )が
供給される。前記非接地電極2上には、高周波電源の出
力を複数に分岐する電力分配器25が配置されている。
【0013】前記非接地電極2と前記接地電極4によ
り、真空容器1内にはグロー放電プラズマが発生され
る。前記非接地電極2の形状は長方形又は正方形の板状
の部材(厚さ60mm,500mm×500mm程度乃
至1000mm×1000mm程度)で、材質はステン
レス鋼である。前記非接地電極2には、高周波電源7、
整合器6及び前記電力分配器25より構成される電力供
給系より所要の電力が供給される。
【0014】前記電力分配器25は、図19に示すよう
に、中央に配置された円柱状の接続ポート26、この接
続ポート26から放射状に伸びる4本の帯板状の分岐ポ
ート27及び4本の円柱部材28a,28b,28c,
28dより構成されている。
【0015】なお、図19中の符番9a,9b,9c,
9dは、夫々電力供給箇所を示す。前記真空容器1内の
ガスは、排気管12を通して真空ポンプ13より排出さ
れる。基板14は、前記ゲートバルブ21を開にして接
地電極4上に設置され、基板ヒータ3及び基板ヒータ電
源15により所定の温度に加熱される。
【0016】次に、図18の装置を用いて例えばa−S
i膜を製膜する場合について説明する。
【0017】まず、ゲートバルブ21を開にして、基板
14を接地電極4上に設置した後、ゲートバルブ21を
閉にする。つづいて、真空ポンプ13を駆動して真空容
器1内を圧力1×10-7Torr程度まで排気する。次
に、前記基板14の温度を、基板ヒータ3及び基板ヒー
タ電源15を用いて所定の温度に設定する。更に、放電
用ガス導入管11a,11bを通して、例えばモノシラ
ンガスを所定量供給し、真空容器1内の圧力を0.05
〜0.5Torrに保ち、電力供給系を用いて一対の電
極即ち接地電極4、非接地電極2に電力を供給する。こ
れにより、両電極4及び2間にグロー放電プラズマが生
成される。
【0018】モノシランガスがプラズマ化されると、そ
の中に存在するSiH3 ,SiH2,SiH等のラジカ
ルが拡散が拡散現象により拡散し、基板14の表面に吸
着・堆積されることによりa−Si膜が形成される。な
お、製膜条件として、放電用ガスの混合比例えばSiH
4 とH2 の流量比、圧力、基板温度、及びプラズマ発生
電力などを適正化することで、a−Siのみならず、微
結晶Si及び多結晶Siを製膜できることは公知であ
る。また、放電用ガスとしてエッチング作用をするガ
ス、例えばSF6 ,SiCl4 ,CF4 及びNF3 など
エッチングガスを用いれば、基板14の表面に所定のエ
ッチング処理を行なえることは公知である。
【0019】(従来例3)次に、従来例3として、文献
2記載の装置について、図20を参照して説明する。但
し、図17、図18と同部材は同符番を付して説明を省
略する。
【0020】符番31は高周波発振器を示し、高周波電
力増幅器32を介して前記整合器6に接続されている。
ここで、前記高周波発振器31及び高周波増幅器32か
ら高周波電源が構成されている。前記真空容器1の壁面
には真空用電流導入端子33が設けられ、この導入端子
33を通った同軸ケーブル8により非接地電極2と整合
器6とが接続されている。前記真空容器1内では、一対
の電極、即ち非接地電極2と基板14が設置される壁
(底面)34によりグロー放電プラズマが発生する。前
記非接地電極2には、真空用電流導入端子33、同軸ケ
ーブル8及び整合器6を介して前記高周波電源の高周波
電力が供給される。この場合、電源周波数は70MHz
である。前記非接地電極2の後面(プラズマが生成され
る空間に接しない面)には、図21に示すようにH文字
状の給電線35が形成されている。この給電線35のコ
ーナー部には、夫々電力供給箇所9a,9b,9c,9
dが形成されている。
【0021】このような装置により、サイズ350mm
×450mmのガラス基板(厚さ1mm)上に下記製膜
条件でa−Si膜が製膜されている。
【0022】 (製膜条件) 基板温度 :200℃ 放電ガス :モノシラン(SiH) 圧力 :0.2Torr 流量 :100sccm 電源周波数:70MHz その結果、膜厚分布±18%のa−Si膜が得られてい
る。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の表面
処理技術、即ち表面処理装置と表面処理方法は、LC
D,LSI,電子複写機及び太陽電池等の産業分野のい
ずれにおいても、生産性向上に伴う製品コストの低減及
び大面積壁掛TVなど性能(仕様)の改善等大面積化及
び高速処理化のニーズが年々強まっている。
【0024】最近では、上記ニーズに対応する為、産業
界のみならず、学会でも特にプラズマCVD(化学蒸
着)技術及びプラズマエッチング技術ともに、VHF帯
(30MHz乃至300MHz)の電源を用いた高密度
プラズマCVDの高速製膜技術及び高速プラズマエッチ
ング技術の研究が盛んになっている。
【0025】しかしながら、従来技術では、以下に述べ
るような課題が依然として存在している。
【0026】1)第1に、プラズマによる表面処理の大
面積化(生産性向上及び性能向上)がある。プラズマ表
面処理の装置及び方法としては、先に述べた図17〜図
21に示した技術が用いられている。本発明者らの研究
によると、従来技術により、例えばa−Si膜の製膜を
行なうと、基板面積が50cm×50cm程度の場合、
図15に示すように、また100cm×100cm程度
の場合、図16に示すように、電源周波数の増加に伴な
い、膜厚分布は著しく悪いという問題があることが判明
した。
【0027】一般的に、LCD分野では±5%の膜厚分
布、太陽電池分野では±10%の膜厚分布が実用化の一
つの指標となっている。従って、従来技術では、電源周
波数13.56MHz以外では、基板面積0.5m×
0.5m級乃至1m×1m級では実用に供せられないと
の問題を有している。
【0028】2)第2には、表面処理の高速化(生産性
の向上)がある。プラズマを利用した表面処理技術の高
速化を図るには、プラズマ発生の電源周波数を従来実用
化されている13.56MHzから約4倍乃至約10倍
の50MHz乃至150MHz級へ増大することが望ま
れている。
【0029】プラズマ密度はその周波数を増加すれば、
その増加に伴なって増大する。即ち、約4倍乃至約10
倍へ増大すれば、製膜速度もその増大に見合った分高速
化される。しかしながら、図15及び図16に示したよ
うに、プラズマ発生の電源周波数を増加させると、膜厚
分布が著しく悪くなるという問題があることが判明し
た。
【0030】その理由として、高周波数になると、その
波の波長と電力供給系の伝播経路即ち高周波電源から電
極までの伝播経路及び電極上での伝播路の長さが近似的
に略等しくなり、波の干渉現象(波の反射波とも干渉)
が発生し、プラズマ密度の空間的な均一性が保てなくな
ることが考えられる。
【0031】また、別な理由として、従来の13.56
MHzの周波数でも発生するが、高周波の電波特有の現
象である表皮効果が50MHz乃至150MHzになる
と、より一層顕著になることが考えられる。即ち、表皮
効果は高周波数の電流が導体の表面近傍のみを現れる現
象で、その電流の流れる表面深さδは、 δ=(3.14×f・μ・σ)−0.5 但し、f:周波数、μ:透磁率、σ:導電率で表わされ
る。
【0032】例えば、導体が銅の場合、その表面深さは
13.56MHzで約19μm、5MHz〜60MHz
で約10μm、150MHzで約5.8μmである。従
って、VHF帯(30MHz〜300MHz)でのプラ
ズマを用いた表面処理技術では、高周波電源から電極へ
の電力供給伝播経路でのインピーダンス増大及びその不
均一性により、プラズマ密度の空間的な均一性が保てな
くなるとも考えられる。
【0033】従って、生産性向上や低コスト化に必要な
1m×1m乃至2m×2m級の大面積基板に関するプラ
ズマ電源の高周波数化によるプラズマ表面技術の向上
は、非常に困難で、不可能視されている。なお、プラズ
マ密度はプラズマ発生用電源周波数にほぼ比例して増大
するので、関連技術分野学会においてもそのような研究
が活発化しているが、大面積化への成功例は未だない。
【0034】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、従来と比べてサイズが各段に大きな基板、例
えば1m×1m乃至2m×2m級の大面積基板に対して
も周波数の大きい超高周波(VHF)を用いて高速かつ
均一性に優れた表面処理装置及び表面処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0035】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願第1の発明に係る表面処理装置は、請求項1に
記載の通り、内部に基板がセットされる、排気系を備え
た真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入する
放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対向
して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給し
て放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供給
系とを具備し、生成したプラズマを利用して真空容器に
配置される基板の表面を処理する表面処理装置におい
て、前記電極は金属製の薄膜構造であり、また前記電力
供給系による前記電極への電力供給箇所は前記基板と対
向する電極面の中央部に位置し、更に前記電力供給系に
よる前記電力供給箇所への電力供給に同軸ケーブルを用
いるとともに、前記電極に同軸ケーブルを挿通する貫通
穴を設けたことを特徴とする。
【0036】同様に、上記目的を達成するために、本願
第2の発明に係る表面処理装置は、請求項2に記載の通
り、内部に基板がセットされる、排気系を備えた真空容
器と、この真空容器内に放電用ガスを導入する放電用ガ
ス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対向して配置
された電極と、この電極に高周波電力を供給して放電用
ガスを放電させてプラズマを生成する電力供給系とを具
備し、生成したプラズマを利用して真空容器に配置され
る基板の表面を処理する表面処理装置において、前記電
極は金属製の薄膜構造であり、また前記電力供給系によ
る前記電極への電力供給箇所は、前記基板と対向する電
極面に複数個略均等な位置に設定されており、更に前記
電力供給系による前記電力供給箇所への電力供給に同軸
ケーブルを用いるとともに、前記電極に同軸ケーブルを
挿通する貫通穴を設けたことを特徴とする。
【0037】同様に、上記目的を達成するために、本願
第3の発明に係る表面処理装置は、請求項3に記載の通
り、前記電極が絶縁物の基体上に接着されていることを
特徴とする。
【0038】同様に、上記目的を達成するために、本願
第4の発明に係る表面処理装置は、請求項4に記載の通
り、前記高周波電力の周波数が10MHz〜300MH
zのHF帯乃至VHF帯に属していることを特徴とす
る。ここで、高周波電力の周波数の範囲を上記の範囲と
したのは、周波数が10MHz未満では電子温度が高
く、高品質のSi系薄膜が得られないこと及びプラズマ
密度が低く、表面処理の速度が遅いので応用価値が低い
ことであり、周波数が300MHzを超えると電力伝送
手段に同軸ケーブルが用いられず、導波管を用いる必要
があり実用性がないからである。
【0039】同様に、上記目的を達成するために、請求
項5に係る表面処理装置は、請求項1乃至請求項4いず
れか記載の表面処理装置において、アモルファスSi系
薄膜、微結晶Si系薄膜及び多結晶Si系薄膜のうちい
ずれかを製膜することを特徴とする。
【0040】同様に、上記目的を達成するために、請求
項6に係る表面処理装置は、請求項1乃至請求項5記載
の表面処理装置において、前記電極は方形な前面を有
し、前記基板は液晶ディスプレイ用又は複写機の感光体
用又は太陽電池用の基板であることを特徴とする。
【0041】同様に、上記目的を達成するために、請求
項7に係る表面処理方法は、内部に基板がセットされ
る、排気系を備えた真空容器と、この真空容器内に放電
用ガスを導入する放電用ガス導入系と、前記真空容器内
に前記基板と対向して配置された電極と、この電極に高
周波電力を供給して放電用ガスを放電させてプラズマを
生成する電力供給系とを具備した表面処理方法を用い
て、生成したプラズマを利用して真空容器に配置される
基板の表面を処理する表面処理方法において、前記電極
として電気絶縁物の基体上に銀、金、アルミニウム、
銅、クロム及びニッケル等の金属あるいはその合金から
成る被膜を接着させ、前記電力供給系による該電極への
電力供給を該基体に電力供給ケーブルを挿通する貫通穴
を設けることにより、前記基板と対向する該電極の前面
で該電力供給ケーブルと該電極とを接続するようにした
ことを特徴とする。
【0042】同様に、上記目的を達成するために、請求
項8に係る表面処理方法は、内部に基板がセットされ
る、排気系を備えた真空容器と、この真空容器内に放電
用ガスを導入する放電用ガス導入系と、前記真空容器内
に前記基板と対向して配置された電極と、この電極に高
周波電力を供給して放電用ガスを放電させてプラズマを
生成する電力供給系とを具備した表面処理方法を用い
て、生成したプラズマを利用して真空容器に配置される
基板の表面を処理する表面処理方法において、前記電力
供給系による前記電極への電力供給箇所を、前記基板と
対向する電極面の中央部に設けて、前記電力供給系より
前記電力供給箇所に電力を供給することを特徴とする。
【0043】同様に、上記目的を達成するために、請求
項9に係る表面処理方法は、内部に基板がセットされ
る、排気系を備えた真空容器と、この真空容器内に放電
用ガスを導入する放電用ガス導入系と、前記真空容器内
に前記基板と対向して配置された電極と、この電極に高
周波電力を供給して放電用ガスを放電させてプラズマを
生成する電力供給系とを具備した表面処理方法を用い
て、生成したプラズマを利用して真空容器に配置される
基板の表面を処理する表面処理方法において、前記電力
供給系による前記電極への電力供給箇所を、前記基板と
対向する電極面に複数個略均等な位置に設けて、前記電
力供給系より前記各電力供給箇所に電力を供給すること
を特徴とする。
【0044】同様に、上記目的を達成するために、請求
項10に係る表面処理方法は、請求項7乃至請求項9い
ずれか記載の表面処理方法において、前記電力供給系に
よる前記電力供給箇所への電力供給に同軸ケーブルを用
いるとともに、前記電極に同軸ケーブルを挿通する貫通
穴を設けたことを特徴とする。
【0045】同様に、上記目的を達成するために、請求
項11に係る表面処理方法は、請求項7乃至請求項10
いずれか記載の表面処理方法において、前記高周波電力
の周波数は、10MHz〜300MHzのHF帯乃至V
HF帯に属していることを特徴とする。
【0046】同様に、上記目的を達成するために、請求
項12に係る表面処理方法は、請求項7乃至請求項11
いずれか記載の表面処理方法において、前記高周波電力
を発生させる高周波電源の出力を整合器に伝送し、該整
合器の出力を電力分配器に伝送し、この電力分配器及び
同軸ケーブルを介して前記電力供給箇所に高周波電力を
供給することを特徴とする。
【0047】同様に、上記目的を達成するために、請求
項13に係る表面処理方法は、請求項7乃至請求項12
いずれか記載の表面処理方法において、放電用ガスとし
て少なくともモノシランガスを用いてアモルファスSi
系薄膜、微結晶Si系薄膜及び多結晶Si系薄膜のうち
いずれかを製膜する。
【0048】同様に、上記目的を達成するために、請求
項14に係る表面処理方法は、請求項7乃至請求項13
いずれか記載の表面処理方法において、基板として50
cm×50cmの面積を超える大面積基板を用い、基板
温度を80℃乃至350℃にして表面処理を行なうこと
を特徴とする
【0049】
【0050】
【0051】
【0052】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。
【0053】本発明者らは、一対の平行平板電極の非接
地電極として、電気絶縁物基体上に接着した厚さ10μ
m乃至50μmの金属薄膜を用い、該非接地薄膜電極に
電力を供給する電力供給箇所を、基板と対向する電極面
の中央部、換言すれば前記非接地電極の前面即ちプラズ
マを生成する空間に接した表面の中央部(略中央部も含
む)に設置する方法を創出した。それを実証するため
に、プラズマ生成の実験を行った結果、均一な空間分布
を持つプラズマを生成できた。その理由は、従来技術で
は、高周波電源より出力された高周波電流は図7、図8
に示すように、電力供給箇所より非接地電極の後面側の
表面から側面側の表面を通り、前面側の表面へ流れてい
たが、上記新しい方法では、図10及び図13に示すよ
うに、非接地電極の前面側の略中央部の表面よりその側
面の方へ伝播していく電流の流れ分布が実現されている
と考えられる。従って、従来技術でのプラズマ空間の電
位分布は、図9に示されるようなものであったが、上記
新しい方法では、図11及び図14に示されるように略
均一な電位分布が得られたものと考えられる。
【0054】上記の新しい方法を実現するために、高周
波電源より供給される高周波電力を非接地薄膜電極に供
給するための給電線として、従来は芯線が1本で構成さ
れている同軸ケーブルが用いられていたが、本発明者ら
は図12に示すように、撚り線の芯線72の外側に絶縁
物73を介して外部導体74を形成した撚り線型の同軸
ケーブルを用いることを創出し、それ以外の同軸ケーブ
ルではインピーダンスが大きく、ジュール熱が発生し電
力供給に無理があるという新しい知見を得た。即ち、同
軸ケーブルの芯線が1本の場合、真空容器の中の同軸ケ
ーブルはジュール熱により400℃以上の高温になる
(断線することもある)が、芯線の本数を4本以上に増
やすと、該同軸ケーブルの温度は約100℃以下になっ
た。
【0055】また、上記の新しい方法を実現するため
に、前記同軸ケーブルを前記非接地薄膜電極の接合点ま
で導くための貫通穴を該電気絶縁物基体に設けること及
び前記同軸ケーブルと前記非接地薄膜電極との電気的接
続方法として、図1、図2に示すような新しい手段を発
明した。この詳細は、[実施例]の欄で後述する通りで
ある。
【0056】更に、本発明者らは、基板の大型化に対応
するために、一対の平行平板電極を構成する非接地薄膜
電極の前面即ちプラズマを生成する空間に接した表面
に、高周波電力の供給箇所を略均等な位置に複数設置す
る方法を創出した。それを実証するために、プラズマ生
成の実験を行なった結果、1m×1m級基板に対応可能
な均一な空間分布を持つプラズマを生成できるという新
しい知見が得られた。
【0057】現象論としては、従来技術では、前記図7
及び図8に示したように高周波電流が非接地電極の側面
の表面を介して、該電極の前面側の表面へ流れてくるこ
とから、図9に示すように、プラズマ空間に電位分布が
不均一になりやすい性質をもっていた。しかし、上記の
新しい方法では、図13に示すように、高周波電流の流
れが複数の電力供給箇所より、非接地薄膜電極の前面側
の表面に略一様に広がっていることが考えられる。従っ
て、上記の新しい方法では、基板面積が拡大されても、
図14に示すように、プラズマ空間での電位分布が略一
様に均一化されるものと推察される。
【0058】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る表面処理装置及
び表面処理方法について図面を参照して説明する。な
お、以下の説明では、表面処理装置及び表面処理方法の
一例として、太陽電池を製作する際に必要なa−Si薄
膜を製作する装置及び方法が想定されている。但し、当
然ながら、本願の発明の対象が、上記具体例の装置及び
方法に限定されるものではない。
【0059】(実施例1)本発明の実施例1に係る表面
処理装置について、図1、図2(A),(B)及び図3
を参照して説明する。ここで、図1は同表面処理装置の
全体図、図2(A)は同表面処理装置の一構成要素であ
る電気絶縁物基体の斜視図、図2(B)は図2(A)の
要部の拡大図、図3は同表面処理装置における撚り線同
軸型ケーブルと非接地電極との接続状況を示す説明図で
ある。
【0060】図中の符番41,42は、互いに隣り合う
第1の真空容器、第2の真空容器を示す。前記真空容器
41,42間には第1のゲートバルブ43が設けられ、
第2の真空容器42の側壁には第2のゲートバルブ44
が設けられている。第1の真空容器41内には、グロー
放電プラズマを発生させるための一対の電極、即ち電気
絶縁物基体45の表面に接着された厚さ10μm乃至5
0μmの金属薄膜電極(非接地薄膜電極)46と基板ヒ
ータ47を内蔵した接地電極48が対向して配置されて
いる。前記金属薄膜電極46の材質としては例えばA
g、Au、Al、Ni及びCrが挙げられ、これらは物
理的蒸着法で約10μmから50μmの厚みに蒸着され
ている。
【0061】前記金属薄膜電極46は非接地であり、該
電極46の基体45には図2(A),(B)に示すよう
に、多数のガス噴出孔50が格子状に形成されている。
ここで、前記ガス噴出孔50は直径0.5mm乃至0.
8mmで、上記物理的蒸着法により金属薄膜電極46の
蒸着の際、その孔50が蒸着膜で閉じられることはな
い。また、前記基体45の略中央部には電力供給用穴4
5aが形成されている。
【0062】前記金属薄膜電極46と後述する撚り線型
同軸ケーブル77の芯線72の接続状態は、図3に示す
ようになっている。前記電気絶縁物基体45の電力供給
用孔45aには、撚り線型同軸ケーブル77の芯線72
との電気接続を担う金属製ビス65が挿着されている。
この状態で、Ag等の蒸着膜が物理的蒸着法で約10μ
mから50μmの厚みに蒸着され、金属薄膜電極46が
形成されている。
【0063】前記金属製ビス65は、図3に示すように
頭部がフラットで先端近くにネジ山65aを有してい
る。前記金属製ビス65のネジ山65a部分は、絶縁製
ナット66のネジ山66a及び絶縁製ナット67のネジ
山67aで夫々締付けられ、前記基体45に固定されて
いる。
【0064】前記絶縁製ナット67の一端の内側は前記
ネジ山67a部分より大きな径の空洞部となっており、
この空洞部に別のネジ山67bが形成されている。前記
金属製ビス65の先端部はこのネジ山67b部分を超え
た位置まで延出しており、この延出した部分と前記絶縁
製ナット67のネジ山67b間にテーパ付締付金具68
a,68bを介して金属製治具69の一端が配置されて
いる。ここで、金属製治具69は内側にテーパ付き貫通
孔を有し、外周部にネジ山69a,69bが形成されて
いる。そして、一方のネジ山69aは、絶縁製ナット6
7のネジ山67bと螺合されている。
【0065】また、前記金属製治具69の他端は、内側
にネジ山70aを有した絶縁製ナット70と撚り線型同
軸ケーブル77の芯線72との間にテーパ付締付金具7
1a,71bを介して配置されている。そして、金属製
治具69の他方のネジ山69bと絶縁製ナット70のネ
ジ山70aとが螺合されている。
【0066】このように、金属製ビス65と同軸ケーブ
ルの芯線72はテーパ付締付金具71a,71b、金属
製治具69、テーパ付締付金具68a,68bを介して
電気的接続がなされる。なお、該テーパ付締付金具71
a,71b,68a,68bの材料は銀メッキ付銅を用
いた。
【0067】前記金属薄膜電極46は、環状の絶縁物4
9を介して第1の真空容器41の上部に取り付けられて
いる。前記金属薄膜電極46の前面Aには複数のガス噴
出し孔50が設けられている。前記非接地薄膜電極46
の前面Aの中央部には、電力供給系による金属薄膜電極
46への電力供給箇所51が位置する。
【0068】前記金属薄膜電極46及び電気絶縁物基体
45のガス噴出孔50には、第1の真空容器41の上部
に設けられた絶縁物52を介して放電用ガス導入管53
が接続されている。前記金属薄膜電極46には、同軸ケ
ーブル54を介して整合器55,高周波電源56が接続
されている。前記同軸ケーブル54の一端は、第1の真
空容器41の上部の電流導入端子57を経て撚り線型同
軸ケーブル77に接続されている。この撚り線型同軸ケ
ーブル77は、図3に示したように、テーパ付締付金具
71a,71b、金属製金具69、テーパ付締付金具6
8a,68b、金属製ビス65を経て、金属薄膜電極4
6の前面(即ち、プラズマが生成される空間に接してい
る面)の略中央部の一点即ち電力供給箇所51まで達し
ている。
【0069】なお、高周波電源56、整合器55、同軸
ケーブル54、電流導入端子57、撚り線型同軸ケーブ
ル58及び電力供給箇所51から電力供給系は構成され
ている。
【0070】前記第1の真空容器41には、第1の排気
管59を介して第1の真空ポンプ60が接続されてい
る。ここで、第1の排気管59及び第1の真空ポンプ6
0により第1の排気系を構成している。前記基板ヒータ
47には基板ヒータ用電源61が接続されている。前記
第2の真空容器42内には、基板搬入・搬出系62が配
置されている。前記第2の真空容器42には、第2の排
気管63を介して第2の真空ポンプ64が接続されてい
る。ここで、第2の排気管63と第2の真空ポンプ64
により第2の排気系を構成している。
【0071】次に、図1の表面処理装置を用いてa−S
i太陽電池を製膜する場合について説明する。まず、第
2の真空容器42内の圧力を大気に保ち、第2のゲート
バルブ44を開にして、基板搬入・搬出系62に基板7
5を、例えば厚さ3mm、500mm×500mmのガ
ラス基板を保持する。つづいて、第2のゲートバルブ4
4を閉にし、第2の真空ポンプ64を稼働させて第2の
真空容器42内の圧力を約1×10-7Torr程度まで
排気する。
【0072】次に、予め第1の真空ポンプ60で真空引
きされ、圧力が約1×10-7Torrに保持されていた
第1の真空容器41内の接地電極48上に、第1のゲー
トバルブ43を開にして基板搬入・搬出系62を用いて
基板75を配置し、第1のゲートバルブ43を閉にす
る。
【0073】なお、第1のゲートバルブ43、第2のゲ
ートバルブ44は基板75の出し入れの際に開閉し、前
記基板搬入・搬出系62と連動して作動させる。その場
合、第1の真空容器41の内壁を大気にさらさないよう
にすることが、プラズマを利用した基板の表面処理技術
では品質を確保する上で特に重要不可欠であることは公
知である。
【0074】次に、放電用ガス導入管53より、ガス吹
出し孔50を介して放電用ガス、例えばSiH4 ガスを
1000〜2000sccm程度の流量で供給し、圧力
を0.05〜0.5Torrに保持する。上記基板75
の温度を、予めデータとして取得されている上記基板7
5の表面温度と基板ヒータ用電源61の出力(電力)の
関係を用いて、80℃〜350℃の範囲で例えば180
℃に保持する。つづいて、高周波電源56、整合器5
5,同軸ケーブル54、電流導入端子57、撚り線型同
軸ケーブル77を介して、電力供給箇所51に、電源周
波数10MHz〜300MHz、例えば60MHzの電
力を、500W〜1000Wで供給する。
【0075】そうすると、一対の金属薄膜電極46及び
接地電極48間にSiH4 のグロー放電プラズマが発生
する。その結果、上記プラズマの中に存在するSi
3 、SiH2 、SiH、Siなどのラジカルが拡散現
象により拡散し、基板75の表面に吸着・堆積されるこ
とにより、a−Si膜が形成される。上記の例では、接
地電極48のサイズは600mm×600mm×60m
mで、材質はステンレス鋼とした。一方、金属薄膜電極
46は、サイズ600mm×600mm×30mmの電
気絶縁物基体45上に厚さ20μmのステンレス鋼を蒸
着させた。そして一対の電極間隔は40mmであった。
実施例1の製膜試験結果の一例を下記表1に示す。
【0076】
【表1】
【0077】 但し、基板サイズ:500mm×500mm 基板温度:180℃ 膜厚分布:基板対角線上の多数の位置での膜厚をダブル
モノクロメータ法及びエリプソメトリ法で測定評価し
た。
【0078】本実施例1では、高周波電源の周波数は1
3.56MHz、60MHz及び80MHzであった
が、高周波電源56、整合器55、同軸ケーブル54、
電流導入端子57、撚り線型同軸ケーブル77等は80
MHz〜300MHzにも十分に応用可能であるから、
a−Si製膜も80MHz〜300MHzの周波数で十
分に応用可能であるといえる。
【0079】さて、上記データは、図15に示される従
来例(基板面積:50cm×50cm級)に比べ、電源
周波数13.56MHz、60MHz、80MHzとも
に著しく良好な結果が得られていることを示している。
また、表面処理装置の構成上も方法論としても、本願発
明の実施例1がa−Si製膜での大面積化技術及び電源
周波数の高周波技術として極めて有効であることを示し
ている。
【0080】なお、上記実施例1における製膜条件とし
て放電ガスの混合比例えばSiH4とH2 の流量比、圧
力、基板温度及びプラズマ発生電力などを適正化するこ
とで、a−Siのみならず、微結晶Si及び多結晶Si
を製膜できることは公知である。
【0081】また、放電用ガスとして、SiH4 、NH
3 、N2 等を用いれば、SiNx膜を製膜できること、
エッチング作用をもつガス、例えばSF6 、SiCl4
及びCF3 等エッチングガスを用いれば、基板の表面に
所定のエッチング処理が行なえることも公知である。
【0082】(実施例2)本発明に係る実施例2につい
て、図4〜図6を参照しながら説明する。まず、実施例
2に係る表面処理装置について説明する。但し、図1乃
至図3と同部材は同符番を付して説明を省略する。
【0083】図4中の符番76は、整合器55に接続さ
れて、該整合器55の出力を複数に分岐させる電力分配
器を示す。この電力分配器76には、同軸ケーブル58
a,58b,58c,58dを夫々介して電流導入端子
57a,57b,57c,57d及び撚り線型同軸ケー
ブル77a,77b,77c,77dに接続されてい
る。前記撚り線型同軸ケーブル77a〜77dは、夫々
絶縁物基体45を経て金属薄膜電極46に結線されてい
る。
【0084】なお、電力供給系は、前記高周波電源56
と、整合器55と、同軸ケーブル54と、電力分配器7
6と、同軸ケーブル58a〜58dと、電流導入端子5
7a〜57dと、撚り線型同軸ケーブル77a〜77d
より構成されている。
【0085】前記撚り線型同軸ケーブル77a〜77d
と前記金属薄膜電極46は、金属薄膜電極46の前面、
即ちプラズマが生成される空間に接している表面(前面
A)かつ該表面の面積を略均等に分割した領域での中心
部で、第1の電力供給箇所51a、第2の電力供給箇所
51b、第3の電力供給箇所51c、第4の電力供給箇
所51dで電気的に接続されている(図4、図5)。
【0086】撚り線型同軸ケーブル77a〜77dの芯
線72a〜72dと金属薄膜電極46は、図3に示すよ
うに、夫々、金属製ビス65との接着により電気的に接
続されている。
【0087】前記電力分配器76は、図6に示すよう
に、高周波電源56より整合器55を介して供給される
高周波電力をほぼ均等に複数に分岐するものである。例
えば、同軸ケーブル用T型コネクタ82で同軸ケーブル
54を同軸ケーブル78a、78bに2つに分岐させ、
該同軸ケーブル78a,78bを夫々同軸ケーブル用T
型コネクタ79,80で夫々2つに分岐させ、同軸ケー
ブル81a,81b及び同軸ケーブル81c,81dに
接続する。
【0088】また、4つの同軸ケーブル81a,81
b,81c,81dは、夫々電流導入端子57a,57
b,57c,57dを介して撚り線型同軸ケーブル77
a,77b,77c,77dに接続されている。前記4
つの撚り線型同軸ケーブル77a,77b,77c,7
7dは、図3に示した構成の部品により、夫々図5図示
の電力供給箇所51a,51b,51c,51dを形成
する。
【0089】次に、図4〜図6に示した構成の表面処理
装置を用いて、a−Si太陽電池用a−Si膜を製膜す
る方法について説明する。
【0090】まず、第2の真空容器42内の圧力を大気
に保ち、第2のゲートバルブ44を開にして、基板搬入
・搬出系62に基板75、例えば厚さ4mm、1000
mm×1000mmのガラス基板を保持する。つづい
て、第2のゲートバルブ44を閉にし、第2の真空ポン
プ64を稼働させて第2の真空容器42内の圧力を約1
×10-7Torrに設定する。予め、第1の真空ポンプ
60で真空引きされていた第1の真空容器41内の接地
電極48上に第1のゲートバルブ43を開にして、基板
搬入・搬出系62を用いて基板75を設置し、第1のゲ
ートバルブ43を閉にする。
【0091】なお、第1のゲートバルブ43及び第2の
ゲートバルブ44は基板75の出し入れの際に開閉し、
前記基板搬入・搬出系62と連動して作動させる。その
場合、第1の真空容器41の内壁を大気にさらさないよ
うにすることが、プラズマを利用した表面処理技術で
は、品質を確保する上で特に重要不可欠であることは公
知である。
【0092】次に、放電用ガス導入管53より、ガス噴
出し孔50を介して放電用ガス、例えばSiHガスを
2000〜3000sccm程度の流量で供給し、圧力
を0.05〜0.5Torrに保持する。つづいて、前
記基板75の温度を、予めデータとして取得されている
前記基板75の表面温度と基板ヒータ用電源61の出力
(電力)の関係を用いて、80℃〜350℃の範囲で例
えば180℃に保持する。
【0093】次に、高周波電源56、整合器55、電力
分配器76、同軸ケーブル58a,58b,58c,5
8d、電流導入端子57a,57b,57c,57d及
び撚り線型同軸ケーブル77a,77b,77c,77
d等を介して電力供給箇所51a,51b,51c,5
1dに、電源周波数10MHz〜300MHz、例えば
60MHzの電力を略均等に合計3KW〜5KWで供給
する。これにより、一対の金属薄膜電極46及び接地電
極48の間にSiHのグロー放電プラズマが発生す
る。その結果、前記プラズマの中に存在するSiH
SiH,SiH,Siなどのラジカルが拡散現象によ
り拡散し、基板68の表面に吸着・堆積されることによ
り、a−Si膜が形成される。
【0094】なお、上記の例では、金属薄膜電極46は
サイズ1200mm×1200mm×50mmの絶縁物
基体45上に厚さ20μmのステレンレス鋼を蒸着さ
せ、また接地電極48はサイズ1200mm×1200
mm×100mm、材質ステレンレス鋼で、それらの間
隔は50mmであった。
【0095】上記実施例2の製膜試験結果の一例を、下
記表2に示す。なお、基板サイズは1000mm×10
00mm、基板温度は180℃、膜厚分布は基板対角線
上で20点の位置での膜厚をダブルモノクロメータ法及
びエリプソメトリ法で測定し、評価した。
【0096】
【表2】
【0097】本実施例2では、高周波電源56の周波数
は、13.56MHz、60MHz、80MHzであっ
たが、高周波電源56、整合器55、電力分配器76、
同軸ケーブル58a,58b,58c,58d、電流導
入端子57a,57b,57c,57d、撚り線型同軸
ケーブル77a,77b,77c,77d等は80MH
z〜300MHzにも十分に応用可能であるから、a−
Si製膜も80MHz〜300MHzの周波数で十分可
能であるといえる。
【0098】ところで、上記データは、図16に示され
る従来例では、困難視されていた1m×1mという超大
面積基板を対象に、電源周波数13.56MHz、60
MHz、80MHzともに著しく良好な結果が得られて
いることを示している。また、表面処理装置の構成も、
方法論としても、本願発明の一実施例がa−Si製膜で
の大面積化技術及び電源周波数の高周波数技術として極
めて有効であることを示している。
【0099】なお、上記実施例における製膜条件とし
て、放電ガスの混合比例えばSiH4とH2 の流量比、
圧力、基板温度、及びプラズマ発生電力等を適正化する
ことで、a−Siのみならず、微結晶Si及び多結晶S
iを製膜できることは公知である。
【0100】また、放電用ガスとして、SiH4 、NH
3 、N2 等を用いれば、SiNx膜を製膜できること、
エッチング作用をもつガス、例えばSF6 、SiC
4 、CF4 及びNF3 等エッチグガスを用いれば、基
板の表面に所定のエッチング処理が行なえることも公知
である。
【0101】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明による請求項1
の表面処理装置によれば、非接地電極の構造が金属製の
薄膜構造となり、電力供給箇所が該電極の表面に設けら
れるので、従来困難視されていたVHF帯(30MHz
〜300MHz)の電源を用いる高密度プラズマの空間
分布の均一化が可能となり、基板に対する均一な表面処
理、即ち製膜速度及びエッチング速度の向上と均一性向
上が可能となった。この効果は、LSI、LCD、複写
機用感光体の産業のみならず、太陽電池産業界での生産
性向上に関する貢献度は著しく大きい。
【0102】請求項2の表面処理装置によれば、ガス吐
出孔が設けられた電気絶縁物基体に前記電極が接着され
るので、該薄膜電極の構造強度を増大させ、電力供給箇
所を基板と対向する電極面、即ちプラズマを生成する空
間に接する表面に設置させるので、従来困難視されてい
たVHF帯(30MHz〜300MHz)の電源を用い
る高密度プラズマの空間分布の均一化が可能となり、基
板に対する均一な表面処理、即ち製膜速度及びエッチン
グ速度の向上と均一性向上が可能となった。この効果
は、LSI、LCD、複写機用感光体の産業のみなら
ず、太陽電池産業界での生産性向上に関する貢献度は著
しく大きい。
【0103】請求項3の表面処理装置によれば、電力供
給箇所が基板と対向する電極面の中央部、即ちプラズマ
を生成する空間に接する表面の中央部に設置されるの
で、従来困難視されていたVHF帯(30MHz〜30
0MHz)の電源を用いる高密度プラズマの空間分布の
均一化が可能となり、基板に対する均一な表面処理、即
ち製膜速度及びエッチング速度の向上と均一性向上が可
能となった。この効果は、LSI、LCD、複写機用感
光体の産業のみならず、太陽電池産業界での生産性向上
に関する貢献度は著しく大きい。
【0104】請求項4の表面処理装置によれば、電力供
給箇所が基板と対向する電極面、即ちプラズマを生成す
る空間に接する表面の略均等な位置に複数設定されるの
で、従来困難視されていた1m×1m級の超大面積基板
を対象に13.56MHz級及びVHF帯(30MHz
〜300MHz)の電源を用いる高密度プラズマの空間
分布の均一化が可能となり、超大面積基板に対する均一
な表面処理、即ち製膜速度及びエッチング速度の向上と
均一性向上が可能となった。この効果は、特に、太陽電
池、LCD業界での生産性向上に基づく生産性向上に関
する貢献度は著しく大きいものである。また、LSI、
複写機感光体等の分野でも生産性向上についての貢献度
は著しく大きい。
【0105】請求項5の表面処理装置によれば、上記請
求項1乃至請求項4を実現する確実な手段としてその価
値は著しく大きい。
【0106】請求項6によれば、高周波(HF帯)及び
VHF帯(30MHz〜300MHz)の周波数を使用
するプラズマ現象のメリットを得て、かつ均一な表面処
理を行なうことが可能となる。
【0107】請求項7によれば、上記請求項1〜4の効
果に加えて、高周波電源、整合器、電力分配器及び同軸
ケーブルがひとつにまとめられているので、電力供給系
の構成が簡素でかつコスト的に著しく安価になるという
効果がある。
【0108】請求項8によれば、LCD、複写機用感光
体、太陽電池、LSI等薄膜半導体の応用製品の生産性
向上及び品質・性能向上が図られるという効果が生じる
のでコストを著しく低減できる。
【0109】請求項9によれば、製品のサイズが大きい
程製品価値が増大する、いわゆる大面積画面化を、LC
D、複写機用感光体及び太陽電池等の応用製品を創出で
きるという効果が、斯界での価値は極めて大きい。
【0110】請求項10の表面処理方法によれば、従来
法では、電極の後面即ちプラズマを生成する空間に接し
ない面に設置された電力供給箇所を、基板と対向する電
極プラズマを生成する空間に接する表面に設置する方法
とすることにより、従来困難視されていたVHF帯(3
0MHz〜300MHz)の電源を用いる高密度プラズ
マの空間分布の均一化が可能となり、基板に対する均一
な表面処理即ち製膜速度及びエッチング速度の向上と均
一性向上が可能となった。この効果は、LSI、LC
D、複写機用感光体の産業のみならず、太陽電池産業界
での生産性向上に関する貢献度は著しく大きい。
【0111】請求項11の表面処理方法によれば、従来
法では、電極の後面即ちプラズマを生成する空間に接し
ない面に設置された電力供給箇所を、基板と対向する電
極の中央部即ちプラズマを生成する空間に接する表面の
中央部に設置する方法とすることにより、従来困難視さ
れていたVHF帯(30MHz〜300MHz)の電源
を用いる高密度プラズマの空間分布の均一化が可能とな
り、基板に対する均一な表面処理即ち製膜速度及びエッ
チング速度の向上と均一性向上が可能となった。この効
果は、LSI、LCD、複写機用感光体の産業のみなら
ず、太陽電池産業界での生産性向上に関する貢献度は著
しく大きい。
【0112】請求項12によれば、従来法では電極の後
面即ちプラズマを生成する空間に接しない面に設置され
た複数の電力供給箇所を、基板と対向する電極面(前
面)即ちプラズマを生成する空間に接する表面に設置す
るようにしたので、従来困難視されていた1m×1m級
の超大面積基板を対象に13.56MHz級及びVHF
帯(30MHz〜300MHz)の電源を用いる高密度
プラズマの空間分布の均一化が可能となり、超大面積基
板に対する均一な表面処理、即ち製膜速度及びエッチン
グ速度の向上と均一性向上が可能となった。この効果
は、特に、太陽電池、LCD業界での生産性向上に基づ
く生産性向上に関する貢献度は著しく大きいものであ
る。また、LSI、複写機感光体などの分野でも生産性
向上についての貢献度は著しく大きい。
【0113】請求項13の表面処理方法によれば、前記
請求項10及び請求項12を実現する確実な方法として
その価値は著しく大きい。
【0114】請求項14の表面処理方法によれば、高周
波(HF帯)及びVHF帯(30MHz〜300MH
z)の周波数を使用するプラズマ現象即ち高密度プラズ
マ化のメリットを得て、かつ均一な表面処理を行なうこ
とが可能となり、LCD、LSI、太陽電池等の業界で
の貢献度は著しく大きい。
【0115】請求項15の表面処理方法によれば、請求
項10〜14の効果に加えて、高周波電源、整合器、電
力分配器及び同軸ケーブルが一つにまとめられる方法が
提供されるので、電力供給系の構成を簡素にし、かつコ
ストを著しく低減できる。
【0116】請求項16の表面処理方法によれば、LC
D、複写機用感光体、太陽電池、LSI等薄膜半導体の
応用製品の生産性向上及び品質・性能向上が図られると
いう効果が生じるのでコストを著しく低減できる。
【0117】請求項17の表面処理方法によれば、製品
のサイズが大きい程製品価値が増大する、いわゆる大面
積画面化の方法を、LCD、複写機用感光体及び太陽電
池等の応用製品製造に提供できるので、新製品の創出と
いう効果が生じる。それ故、斯界での工業的価値は極め
て大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る表面処理装置の全体を
示す概略図。
【図2】図1の装置の電気絶縁物基体と撚り線型同軸ケ
ーブルを挿通する貫通穴と非接地薄膜電極の蒸着を説明
するための図。
【図3】図1の装置における撚り線同軸型ケーブルと非
接地電極との接続状況を示す説明図。
【図4】本発明の実施例2に係る表面処理装置の全体を
示す概略図。
【図5】図4の表面処理装置の一構成である金属薄膜電
極を表面側から見た斜視図。
【図6】図4の表面処理装置の一構成である電力分配器
の説明図。
【図7】電力供給箇所が1つの場合の、従来の表面処理
装置による高周波電源より出力された高周波電流の流れ
を説明する為の図。
【図8】電力供給箇所が複数の場合の、従来の表面処理
装置による高周波電源より出力された高周波電流の流れ
を説明する為の図。
【図9】従来の表面処理装置によるプラズマ空間の電位
分布を示す説明図。
【図10】本発明の表面処理装置による高周波電源より
出力された高周波電流の流れを説明する為の図。
【図11】本発明の表面処理装置(図1)によるプラズ
マ空間の電位分布を示す説明図。
【図12】本発明の表面処理装置の一構成である撚り線
型同軸ケーブルの説明図。
【図13】本発明の別な表面処理装置(図4)による高
周波電源より出力された高周波電流の流れを説明する為
の図。
【図14】本発明の表面処理装置(図4)によるプラズ
マ空間の電位分布を示す説明図。
【図15】従来の表面処理装置による基板(面積:50
cm×50cm級)の膜厚分布と電源周波数との関係を
示す特性図。
【図16】従来の表面処理装置による基板(面積:10
0cm×100cm級)の膜厚分布と電源周波数との関
係を示す特性図。
【図17】従来の表面処理装置の説明図。
【図18】従来の他の表面処理装置の説明図。
【図19】図18の表面処理装置の一構成である電力分
配器の説明図。
【図20】従来の更に他の表面処理装置の説明図。
【図21】図20の表面処理装置における非接地電極に
形成される電力供給箇所の説明図。
【符号の説明】
41,42…真空容器、 43,44…ゲートバルブ、 45…電気絶縁物基体、 45a…電力供給用孔、 46…金属薄膜電極、 47…基板ヒータ、 48…接地電極、 50…ガス噴出孔、 51,51a,51b,51c,51d…電力供給箇
所、 53…放電用ガス導入管、 54…同軸ケーブル、 55…整合器、 56…高周波電源、 57,57a,57b,57c,57d…電流導入端
子、 59,63…排気系、 60,64…真空ポンプ、 61…基板ヒータ用電源、 65…金属製ビス、 69…金属製治具、 72…芯線、 76…電力分配器、 77,77a,77b,77c,77d…撚り線型同軸
ケーブル。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // G02F 1/1333 500 H01L 21/302 B (72)発明者 真島 浩 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三菱重工業株式会社長崎研究所内 (56)参考文献 特開 平9−279350(JP,A) 特開2000−58465(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 14/00 - 16/56 H01L 21/203 - 21/3065 H05H 1/46

Claims (14)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に基板がセットされる、排気系を備
    えた真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入す
    る放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対
    向して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給
    して放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供
    給系とを具備し、生成したプラズマを利用して真空容器
    に配置される基板の表面を処理する表面処理装置におい
    て、 前記電極は金属製の薄膜構造であり、また前記電力供給
    系による前記電極への電力供給箇所は前記基板と対向す
    る電極面の中央部に位置し、更に前記電力供給系による
    前記電力供給箇所への電力供給に同軸ケーブルを用いる
    とともに、前記電極に同軸ケーブルを挿通する貫通穴を
    設けたことを特徴とする表面処理装置。
  2. 【請求項2】 内部に基板がセットされる、排気系を備
    えた真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入す
    る放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対
    向して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給
    して放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供
    給系とを具備し、生成したプラズマを利用して真空容器
    に配置される基板の表面を処理する表面処理装置におい
    て、 前記電極は金属製の薄膜構造であり、また前記電力供給
    系による前記電極への電力供給箇所は、前記基板と対向
    する電極面に複数個略均等な位置に設定されており、更
    に前記電力供給系による前記電力供給箇所への電力供給
    に同軸ケーブルを用いるとともに、前記電極に同軸ケー
    ブルを挿通する貫通穴を設けたことを特徴とする 表面処
    理装置。
  3. 【請求項3】 前記電極は、絶縁物の基体上に接着され
    ていることを特徴とする請求項1若しくは請求項2いず
    れか記載の表面処理装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波電力の周波数は、10MHz
    〜300MHzのHF帯乃至VHF帯に属していること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載の表面
    処理装置。
  5. 【請求項5】 アモルファスSi系薄膜、微結晶Si系
    薄膜及び多結晶Si系薄膜のうちいずれかを製膜するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項4いずれか記載の
    面処理装置。
  6. 【請求項6】 前記電極は方形な前面を有し、前記基板
    は液晶ディスプレイ用又は複写機の感光体用又は太陽電
    池用の基板であることを特徴とする請求項1乃至請求項
    5いずれか記載の表面処理装置。
  7. 【請求項7】 内部に基板がセットされる、排気系を備
    えた真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入す
    る放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対
    向して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給
    して放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供
    給系とを具備した表面処理方法を用いて、生成したプラ
    ズマを利用して真空容器に配置される基板の表面を処理
    する表面処理方法において、 前記電極として電気絶縁物の基体上に銀、金、アルミニ
    ウム、銅、クロム及びニッケル等の金属あるいはその合
    金から成る被膜を接着させ、前記電力供給系による該電
    極への電力供給を該基体に電力供給ケーブルを挿通する
    貫通穴を設けることにより、前記基板と対向する該電極
    の前面で該電力供給ケーブルと該電極とを接続するよう
    にしたことを特徴とする表面処理方法。
  8. 【請求項8】 前記電力供給系による前記電極への電力
    供給箇所を、前記基板と対向する電極面の中央部に設け
    て、前記電力供給系より前記電力供給箇所に電力を供給
    することを特徴とする請求項7記載の表面処理方法。
  9. 【請求項9】 前記電力供給系による前記電極への電力
    供給箇所を、前記基板と対向する電極面に複数個略均等
    な位置に設けて、前記電力供給系より前記各電力供給箇
    所に電力を供給することを特徴とする請求項7記載の表
    面処理方法。
  10. 【請求項10】 前記電力供給系による前記電力供給箇
    所への電力供給に同軸ケーブルを用いるとともに、前記
    電極に同軸ケーブルを挿通する貫通穴を設けたことを特
    徴とする請求項7乃至請求項9いずれか記載の表面処理
    方法。
  11. 【請求項11】 前記高周波電力の周波数は、10MH
    z〜300MHzのHF帯乃 至VHF帯に属しているこ
    とを特徴とする請求項7乃至請求項10いずれか記載の
    表面処理方法。
  12. 【請求項12】 前記高周波電力を発生させる高周波電
    源の出力を整合器に伝送し、該整合器の出力を電力分配
    器に伝送し、この電力分配器及び同軸ケーブルを介して
    前記電力供給箇所に高周波電力を供給することを特徴と
    する請求項7乃至請求項11いずれか記載の表面処理方
    法。
  13. 【請求項13】 放電用ガスとして少なくともモノシラ
    ンガスを用いてアモルファスSi系薄膜、微結晶Si系
    薄膜及び多結晶Si系薄膜のうちいずれかを製膜するこ
    とを特徴とする請求項7乃至請求項12いずれか記載の
    表面処理方法。
  14. 【請求項14】 基板として50cm×50cmの面積
    を超える大面積基板を用い、基板温度を80℃乃至35
    0℃にして表面処理を行なうことを特徴とする請求項7
    乃至請求項13いずれか記載の表面処理方法。
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