JP2002016006A - 表面処理装置及び表面処理方法 - Google Patents

表面処理装置及び表面処理方法

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JP2002016006A
JP2002016006A JP2000197217A JP2000197217A JP2002016006A JP 2002016006 A JP2002016006 A JP 2002016006A JP 2000197217 A JP2000197217 A JP 2000197217A JP 2000197217 A JP2000197217 A JP 2000197217A JP 2002016006 A JP2002016006 A JP 2002016006A
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substrate
power supply
surface treatment
electrode
vacuum vessel
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Application number
JP2000197217A
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English (en)
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Masayoshi Murata
正義 村田
Yoshiaki Takeuchi
良昭 竹内
Akimi Takano
暁己 高野
Yasuhiro Yamauchi
康弘 山内
Ryuji Horioka
竜治 堀岡
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、1m×1m乃至2m×2m級の大面
積基板に対しても高速活均一性に優れた膜を形成するこ
とを課題とする。 【解決手段】内部に基板がセットされる,排気系を備え
た真空容器41と、この真空容器内に放電用ガスを導入
する放電用ガス導入系と、前記真空容器41内に前記基
板と対向して配置された電極45と、この電極45に高
周波電力を供給して放電用ガスを放電させてプラズマを
生成する電力供給系とを具備し、生成したプラズマを利
用して真空容器41に配置される基板の表面を処理する
表面処理装置において、前記電力供給系による前記電極
45への電力供給箇所は、前記基板と対向する電極面の
中央部に位置することを特徴とする表面処理装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、放電用ガスのグロ
ー放電プラズマを利用して基板の表面に所定の処理を施
す表面処理装置及び表面処理方法に関する。本発明は、
特に、周波数10MHz〜300MHzの高周波電力に
より生じさせた放電用ガスのグロー放電によって、プラ
ズマを生成する反応性プラズマによる表面処理装置及び
表面処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】反応性プラズマを用いて基板の表面に各
種処理を施し、各種電子デバイスを製作することは、L
SI(大規模集積回路)、LCD(液晶ディスプレ
ィ)、アモルファスSi系太陽電池、薄膜多結晶Si系
太陽電池、複写機用感光体及び各種情報記録デバイスな
どの分野にて既に実用化されている。
【0003】上記表面処理の技術分野は、薄膜形成、エ
ッチング、表面改質など多岐に亘るが、いずれも反応性
プラズマの化学的作用を活用したものである。上記反応
性プラズマの生成に係る装置及び方法の代表例は、特開
平8−325759(文献1)、及びA voltage uni
formity study in large−area reactors forRF
Plasma deposition:L.Sansonnems, A.Pletze
r,D.Magni, A.A.Howling, Ch.Hollenste
in and J.P.M.Schmitt, Plasma Source Sc
i. Technol.6(1997)p.170−178.
(文献2と呼ぶ)に記載されている。
【0004】以下に、従来技術を代表して、3つの事例
即ち3種類の装置構成及び方法を図20ないし図24を
参照して説明する。
【0005】(従来例1)まず、従来例1として、文献
1記載の第1の装置について図20を参照して説明す
る。真空容器1内には、グロー放電プラズマを発生させ
るための一対の電極、即ち非接地電極2と基板ヒータ3
を内蔵した接地電極4が配置されている。前記非接地電
極2は、絶縁物5を介して真空容器1の上部に取り付け
られている。前記非接地電極2には、整合器6、所定の
高周波電力を発生する高周波電源7が同軸ケーブル8を
介して接続され、高周波電源7からの出力が非接地電極
2の電力供給箇所9に供給される。なお、電力供給箇所
9は、非接地電極2の大気側の面即ちプラズマが生成さ
れる空間10に接しない面に位置している。また、高周
波電源7より出力される電力の周波数は13.56MH
zが一般的に用いられている。
【0006】前記真空容器1には放電用ガス導入管11
を介してボンベ(図示せず)に接続され、このボンベか
ら真空容器1内に例えばモノシラン(SiH)が供給
される。前記真空容器1には排気管12を介して真空ポ
ンプ13が接続され、真空容器1内のガスが排気管12
を通して真空ポンプ13により排出される。基板14は
前記接地電極4上に設置され、基板ヒータ3及び該基板
ヒータ3に接続された基板ヒータ電源15により所定の
温度に加熱される。
【0007】次に、こうした構成の装置を用いて基板1
4上にアモルファスSi(a−Si)膜を製膜する場合
について説明する。まず、基板14を図示しない基板搬
入・搬出ゲートを介して接地電極4上に設置し、真空ポ
ンプ13を駆動して真空容器1内を圧力1×10−7
orrまで排気する。また、基板14の温度を、基板ヒ
ータ3及び基板ヒータ電源15を用いて所定の温度に設
定する。次に、放電用ガス導入管11を通して例えばモ
ノシランガスを所定量真空容器1内に供給し、真空容器
1内の圧力を0.05〜0.5Torrに保ち、電力供
給系即ち高周波電源7、整合器6及び同軸ケーブル8を
用いて、一対の非接地電極2、接地電極4に電力を供給
する。これにより、非接地電極2、接地電極4の間にグ
ロー放電プラズマが生成される。モノシランガスがプラ
ズマ化されると、その中に存在するSiH,Si
,SiHなどのラジカルが拡散現象により拡散し、
基板14の表面に吸着・堆積されることにより、a−S
i膜が形成される。
【0008】なお、製膜条件として放電用ガスの混合比
例えばSiHとHの流量比、圧力、基板温度、及び
プラズマ発生電力等を適正化することで、a−Siのみ
ならず、微結晶Si及び多結晶Siを製膜できることは
公知である。
【0009】また、放電用ガスとしてエッチング作用を
するガス、例えばSF,SiCl ,CF及びNF
などエッチングガスを用いれば、基板の表面に所定の
エッチング処理が行なえることは公知である。
【0010】(従来例2)次に、従来例2として、文献
1記載中の第2の装置について図21及び図22を参照
する。但し、図20と同部材は同符番を付して説明を省
略する。図中の符番21は、真空容器の側壁に設けられ
たゲートバルブを示す。このゲートバルブ21より基板
14が出し入れされる。前記真空容器1の上部に位置す
る絶縁物5の内側には、内部が空洞の非接地電極2が配
置されている。この非接地電極2の下面(前面)2a即
ちプラズマが生成される空間10には、直径0.5mm
程度の多数のガス噴出し孔2bが孔間隔10〜15mm
で形成されている。前記非接地電極2の上面には、放電
用ガスの開口部2cが形成されている。前記非接地電極
2の開口部2cには、接続部材23を介して放電用ガス
導入管11bが接続されている。この放電用ガス導入管
11bから非接地電極2の内部に例えばモノシランガス
(SiH)が供給される。前記非接地電極2上には、
高周波電源の出力を複数に分岐する電力分配器25が配
置されている。
【0011】前記非接地電極2と前記接地電極4によ
り、真空容器1内にはグロー放電プラズマが発生され
る。前記非接地電極2の形状は長方形又は正方形の板状
の部材(厚さ60mm,500mm×500mm程度乃
至1000mm×1000mm程度)で、材質はステン
レス鋼である。前記非接地電極2には、高周波電源7、
整合器6及び前記電力分配器25より構成される電力供
給系より所要の電力が供給される。
【0012】前記電力分配器25は、図22に示すよう
に、中央に配置された円柱状の接続ポート26、この接
続ポート26から放射状に伸びる4本の帯板状の分岐ポ
ート27及び4本の円柱部材28a,28b,28c,
28dより構成されている。
【0013】なお、図22中の符番9a,9b,9c,
9dは、夫々電力供給個所を示す。前記真空容器1内の
ガスは、排気管12を通して真空ポンプ13より排出さ
れる。基板14は、前記ゲートバルブ21を開にして接
地電極4上に設置され、基板ヒータ3及び基板ヒータ電
源15により所定の温度に加熱される。
【0014】次に、図21の装置を用いて例えばa−S
i膜を製膜する場合について説明する。まず、ゲートバ
ルブ21を開にして、基板14を接地電極4上に設置し
た後、ゲートバルブ21を閉にする。つづいて、真空ポ
ンプ13を駆動して真空容器1内を圧力1×10−7
orr程度まで排気する。次に、前記基板14の温度
を、基板ヒータ3及び基板ヒータ電源15を用いて所定
の温度に設定する。更に、放電用ガス導入管11,25
を通して、例えばモノシランガスを所定量供給し、真空
容器1内の圧力を0.05〜0.5Torrに保ち、電
力供給系を用いて一対の電極即ち接地電極4,非接地電
極2に電力を供給する。これにより、両電極4及び2間
にグロー放電プラズマが生成される。
【0015】モノシランガスがプラズマ化されると、そ
の中に存在するSiH,SiH,SiH等のラジカ
ルが拡散が拡散現象により拡散し、基板14の表面に吸
着・堆積されることによりa−Si膜が形成される。な
お、製膜条件として、放電用ガスの混合比例えばSiH
とHの流量比、圧力、基板温度、及びプラズマ発生
電力などを適正化することで、a−Siのみならず、微
結晶Si及び多結晶Siを製膜できることは公知であ
る。また、放電用ガスとしてエッチング作用をするガ
ス、例えばSF,SiCl,CF及びNFなど
エッチングガスを用いれば、基板14の表面に所定のエ
ッチング処理を行なえることは公知である。
【0016】(従来例3)次に、従来例3として、文献
2記載の装置について、図23を参照して説明する。但
し、図20、図21と同部材は同符番を付して説明を省
略する。符番31は高周波発振器を示し、高周波電力増
幅器32を介して前記整合器6に接続されている。ここ
で、前記高周波発振器31及び高周波増幅器32から高
周波電源が構成されている。前記真空容器1の壁面には
真空用電流導入端子33が設けられ、この導入端子33
を通った同軸ケーブル8により非接地電極2と整合器6
とが接続されている。前記真空容器1内では、一対の電
極、即ち非接地電極2と基板14が設置される壁(底
面)34によりグロー放電プラズマが発生する。前記非
接地電極2には、真空用電流導入端子33、同軸ケーブ
ル8及び整合器6を介して前記高周波電源の高周波電力
が供給される。この場合、電源周波数は70MHzであ
る。前記非接地電極2の後面(プラズマが生成される空
間に接しない面)には、図24に示すようにH文字状の
給電線35が形成されている。この給電線35のコーナ
ー部には、夫々電力供給個所9a,9b,9c,9dが
形成されている。
【0017】このような装置により、サイズ350mm
×450mmのガラス基板(厚さ1mm)上に下記製膜
条件でa−Si膜が製膜されている。 (製膜条件) 基板温度 :200℃ 放電ガス :モノシラン(SiH) 圧力 :0.2Torr 流量 :100sccm 電源周波数:70MHz その結果、膜厚分布±18%のa−Si膜が得られてい
る。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の表面
処理技術、即ち表面処理装置と表面処理方法は、LC
D,LSI,電子複写機及び太陽電池等の産業分野のい
ずれにおいても、生産性向上に伴う製品コストの低減及
び大面積壁掛TVなど性能(仕様)の改善等大面積化及
び高速処理化のニーズが年々強まっている。
【0019】最近では、上記ニーズに対応する為、産業
界のみならず、学会でも特にプラズマCVD(化学蒸
着)技術及びプラズマエッチング技術ともに、VHF帯
(30MHzないし300MHz)の電源を用いた高密
度プラズマCVDの高速製膜技術及び高速プラズマエッ
チング技術の研究が盛んになっている。
【0020】しかしながら、従来技術では、以下に述べ
るような課題が依然として存在している。 1)第1に、プラズマによる表面処理の大面積化(生産
性向上及び性能向上)がある。プラズマ表面処理の装置
及び方法としては、先に述べた図20〜図24に示した
技術が用いられている。本発明者らの研究によると、従
来技術により、例えばa−Si膜の製膜を行なうと、基
板面積が50cm×50cm程度の場合、図18に示す
ように、また100cm×100cm程度の場合、図1
9に示すように、電源周波数の増加に伴ない、膜厚分布
は著しく悪いという問題があることが判明した。
【0021】一般的に、LCD分野では±5%の膜厚分
布、太陽電池分野では±10%の膜厚分布が実用化の一
つの指標となっている。従って、従来技術では、電源周
波数13.56MHz以外では、基板面積0.5m×
0.5m級ないし1m×1m級では実用に供せられない
との問題を有している。
【0022】2)第2には、表面処理の高速化(生産性
の向上)がある。プラズマを利用した表面処理技術の高
速化を図るには、プラズマ発生の電源周波数を従来実用
化されている13.56MHzから約4倍乃至約10倍
の50MHz乃至150MHz級へ増大することが望ま
れている。
【0023】プラズマ密度はその周波数を増加すれば、
その増加に伴なって増大する。即ち、約4倍乃至約10
倍へ増大すれば、製膜速度もその増大に見合った分高速
化される。しかしながら、図18及び図19に示したよ
うに、プラズマ発生の電源周波数を増加させると、膜厚
分布が著しく悪くなるという問題があることが判明し
た。
【0024】その理由として、高周波数になると、その
波の波長と電力供給系の伝播経路即ち高周波電源から電
極までの伝播経路及び電極上での伝播路の長さが近似的
に略等しくなり、波の干渉現象(波の反射波とも干渉)
が発生し、プラズマ密度の空間的な均一性が保てなくな
ることが考えられる。
【0025】また、別な理由として、従来の13.56
MHzの周波数でも発生するが、高周波の電波特有の現
象である表皮効果が50MHz乃至150MHzになる
と、より一層顕著になることが考えられる。即ち、表皮
効果は高周波数の電流が導体の表面近傍のみを現れる現
象で、その電流の流れる表面深さδは、 δ=(3.14×f・μ・σ)−0.5 但し、f:周波数、μ:透磁率、σ:導電率で表わされ
る。例えば、導体が銅の場合、その表面深さは13.5
6MHzで約19μm、50MHz〜60MHzで約1
0μm、150MHzで約5.8μmである。従って、
VHF帯(30MHz〜300MHz)でのプラズマを
用いた表面処理技術では、高周波電源から電極への電力
供給伝播経路でのインピーダンス増大及びその不均一性
により、プラズマ密度の空間的な均一性が保てなくなる
とも考えられる。
【0026】従って、生産性向上や低コスト化に必要な
1m×1m乃至2m×2m級の大面積基板に関するプラ
ズマ電源の高周波数化によるプラズマ表面技術の向上
は、非常に困難で、不可能視されている。なお、プラズ
マ密度はプラズマ発生用電源周波数にほぼ比例して増大
するので、関連技術分野学会においてもそのような研究
が活発化しているが、大面積化への成功例は未だない。
【0027】本発明は上記課題を解決するためになされ
たもので、従来と比べてサイズが各段に大きな基板、例
えば1m×1m乃至2m×2m級の大面積基板に対して
も周波数の大きい超高周波(VHF)を用いて高速かつ
均一性に優れた表面処理装置及び表面処理方法を提供す
ることを目的とする。
【0028】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本願第1の発明に係る表面処理装置は、請求項1に
記載の通り、内部に基板がセットされる,排気系を備え
た真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入する
放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対向
して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給し
て放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供給
系とを具備し、生成したプラズマを利用して真空容器に
配置される基板の表面を処理する表面処理装置におい
て、前記電力供給系による前記電極への電力供給箇所
は、前記基板と対向する電極面の中央部に位置すること
を特徴とする。
【0029】同様に、上記目的を達成するために、本願
第2の発明に係る表面処理装置は、請求項2に記載の通
り、内部に基板がセットされる,排気系を備えた真空容
器と、この真空容器内に放電用ガスを導入する放電用ガ
ス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対向して配置
された電極と、この電極に高周波電力を供給して放電用
ガスを放電させてプラズマを生成する電力供給系とを具
備し、生成したプラズマを利用して真空容器に配置され
る基板の表面を処理する表面処理装置において、前記電
力供給系による前記電極への電力供給箇所は、前記基板
と対向する電極面に複数個略均等な位置に設定されてい
ることを特徴とする。
【0030】同様に、上記目的を達成するために、請求
項3に係る表面処理装置は、請求項1もしくは請求項2
記載の表面処理装置において、前記電力供給系による前
記電力供給箇所への電力供給に同軸ケーブルを用いると
ともに、前記電極に同軸ケーブルを挿通する貫通穴を設
けたことを特徴とする。
【0031】同様に、上記目的を達成するために、請求
項4に係る表面処理装置は、請求項1もしくは請求項2
記載の表面処理装置において、前記高周波電力の周波数
が、10MHz〜300MHzのHF帯乃至VHF帯に
属していることを特徴とする。ここで、高周波電力の周
波数の範囲を上記の範囲としたのは、周波数が10MH
z未満では電子密度が高く、高品質のSi系薄膜が得ら
れないこと及びプラズマ密度が低く、表面処理の速度が
遅いので応用価値が低いことであり、周波数が300M
Hzを超えると電力伝送手段に同軸ケーブルが用いられ
ず、導波管を用いる必要があり実用性がないからであ
る。
【0032】同様に、上記目的を達成するために、請求
項5に係る表面処理装置は、請求項1もしくは請求項2
に記載の表面処理装置において、前記電力供給系は、高
周波電力を発生させる高周波電源と、この高周波電源の
出力を前記電力供給箇所に相当する数に分岐させる電力
分配器と、前記高周波電源から前記電力分配器への高周
波電力の供給ライン上に配置された整合器と、前記電力
分配器で分岐された高周波電力を前記電力供給箇所の各
々に導く同軸ケーブルとから構成されていることを特徴
とする。
【0033】同様に、上記目的を達成するために、請求
項6に係る表面処理装置は、請求項1乃至請求項5いず
れか記載の表面処理装置において、アモルファスSi系
薄膜、微結晶Si系薄膜及び多結晶Si系薄膜のうちい
ずれかを製膜することを特徴とする。
【0034】同様に、上記目的を達成するために、請求
項7に係る表面処理装置は、請求項1もしくは請求項2
記載の表面処理装置において、前記電極は方形な前面を
有し、前記基板は液晶ディスプレイ用又は複写機の感光
体用又は太陽電池用の基板であることを特徴とする。
【0035】同様に、上記目的を達成するために、請求
項8係る表面処理方法は、内部に基板がセットされる,
排気系を備えた真空容器と、この真空容器内に放電用ガ
スを導入する放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前
記基板と対向して配置された電極と、この電極に高周波
電力を供給して放電用ガスを放電させてプラズマを生成
する電力供給系とを具備した表面処理方法を用いて、生
成したプラズマを利用して真空容器に配置される基板の
表面を処理する表面処理方法において、前記電力供給系
による前記電極への電力供給箇所を、前記基板と対向す
る電極面の中央部に設けて、前記電力供給系より前記電
力供給箇所に電力を供給することを特徴とする。
【0036】同様に、上記目的を達成するために、請求
項9に係る表面処理方法は、内部に基板がセットされ
る,排気系を備えた真空容器と、この真空容器内に放電
用ガスを導入する放電用ガス導入系と、前記真空容器内
に前記基板と対向して配置された電極と、この電極に高
周波電力を供給して放電用ガスを放電させてプラズマを
生成する電力供給系とを具備した表面処理装置を用い
て、生成したプラズマを利用して真空容器に配置される
基板の表面を処理する表面処理方法において、前記電力
供給系による前記電極への電力供給箇所を、前記基板と
対向する電極面に複数個略均等な位置に設けて、前記電
力供給系より前記各電力供給箇所に電力を供給すること
を特徴とする。
【0037】同様に、上記目的を達成するために、請求
項10に係る表面処理方法は、請求項8あるいは請求項
9記載の表面処理方法において、電力供給系による前記
電力供給箇所への電力供給に同軸ケーブルを用いるとと
もに、前記電極に同軸ケーブルを挿通する貫通穴を設け
たことを特徴とする。
【0038】同様に、上記目的を達成するために、請求
項11に係る表面処理方法は、請求項8もしくは請求項
9記載の表面処理方法において、前記高周波電力の周波
数は、10MHz〜300MHzのHF帯ないしVHF
帯にすることを特徴とする。
【0039】同様に、上記目的を達成するために、請求
項12に係る表面処理方法は、請求項8〜請求項11い
ずれか記載の表面処理方法において、前記高周波電力を
発生する高周波電源の出力を整合器に伝送し、該整合器
の出力を電力分配器に伝送し、この電力分配器及び同軸
ケーブルを介して前記電力供給箇所に高周波電力を供給
することを特徴とする。
【0040】同様に、上記目的を達成するために、請求
項13に係る表面処理方法は、請求項8乃至請求項12
いずれか記載の表面処理方法において、放電用ガスとし
て少なくともモノシランガスを用いてアモルファスSi
系薄膜、微結晶Si系薄膜及び多結晶Si系薄膜のうち
いずれかを製膜することを特徴とする。
【0041】同様に、上記目的を達成するために、請求
項14に係る表面処理方法は、請求項8乃至請求項13
いずれか記載の表面処理方法において、基板として50
cm×50cmの面積を超える大面積基板を用い、基板
温度を80℃乃至350℃にして表面処理を行なうこと
を特徴とする。
【0042】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明者らは、一対の平行平板電極の非接地電極
に電力を供給する電力供給個所を、基板と対向する電極
面の中央部、換言すれば前記非接地電極の前面即ちプラ
ズマを生成する空間に接した表面の中央部(略中央部も
含む)に設置する方法を創出した。それを実証するため
に、プラズマ生成の実験を行った結果、均一な空間分布
を持つプラズマを生成できた。その理由は、従来技術で
は、高周波電源より出力された高周波電流は図10、図
11に示すように、電力供給個所より非接地電極の後面
側の表面から側面側の表面を通り、前面側の表面へ流れ
ていたが、上記新しい方法では、図13及び図16に示
すように、非接地電極の前面側の略中央部の表面よりそ
の側面の方へ伝播していく電流の流れ分布が実現されて
いると考えられる。従って、従来技術でのプラズマ空間
の電位分布は、図12に示されるようなものであった
が、上記新しい方法では、図14及び図17に示される
ように略均一な電位分布が得られたものと考えられる。
【0043】上記の新しい方法を実現するために、高周
波電源より供給される高周波電力を非接地電極に供給す
るための給電線として、従来は芯線が1本で構成されて
いる同軸ケーブルが用いられていたが、本発明者らは図
15に示すように、撚り線の芯線36の外側に絶縁物3
7を介して外部導体38を形成した撚り線型の同軸ケー
ブルを用いることを創出し、それ以外の同軸ケーブルで
はインピーダンスが大きく、ジュ−ル熱が発生し電力供
給に無理があるという新しい知見を得た。即ち、同軸ケ
ーブルの芯線が1本の場合、真空容器の中の同軸ケーブ
ルはジュール熱により400℃以上の高温になる(断線
することもある)が、芯線の本数を4本以上に増やす
と、該同軸ケーブルの温度は約100℃以下になった。
【0044】また、上記の新しい方法を実現するため
に、前記同軸ケーブルを前記非接地電極の接合点まで導
くための貫通穴を該非接地電極に設けること及び前記同
軸ケーブルと前記非接地電極との電気的接続方法とし
て、図2に示すような新しい手段を発明した。この詳細
は、[実施例]の欄で後述する通りである。
【0045】更に、本発明者らは、基板の大型化に対応
するために、一対の平行平板電極を構成する非接地電極
の前面即ちプラズマを生成する空間に接した表面に、高
周波電力の供給個所を略均等な位置に複数設置する方法
を創出した。それを実証するために、プラズマ生成の実
験を行なった結果、1m×1m級基板に対応可能な均一
な空間分布を持つプラズマを生成できるという新しい知
見が得られた。
【0046】現象論としては、従来技術では、前記図1
0及び図11に示したように高周波電流が非接地電極の
側面の表面を介して、該電極の前面側の表面へ流れてく
ることから、図12に示すように、プラズマ空間に電位
分布が不均一になりやすい性質をもっていた。しかし、
上記の新しい方法では、図16に示すように、高周波電
流の流れが複数の電力供給個所より、非接地電極の前面
側の表面に略一様に広がっていることが考えられる。従
って、上記の新しい方法では、基板面積が拡大されて
も、図17に示すように、プラズマ空間での電位分布が
略一様に均一化されるものと推察される。
【0047】
【実施例】以下、本発明の実施例に係る表面処理装置及
び表面処理方法について図面を参照して説明する。な
お、以下の説明では、表面処理装置及び表面処理方法の
一例として、太陽電池を製作する際に必要なa−Si薄
膜を製作する装置及び方法が想定されている。但し、当
然ながら、本願の発明の対象が、上記具体例の装置及び
方法に限定されるものではない。
【0048】(実施例1)まず、図1を参照して実施例
1の表面処理装置について説明する。図中の符番41,
42は、互いに隣り合う第1の真空容器、第2の真空容
器を示す。前記真空容器41,42間には第1のゲート
バルブ43が設けられ、第2の真空容器42の側壁には
第2のゲートバルブ44が設けられている。第1の真空
容器41内には、グロー放電プラズマを発生させるため
の一対の電極、即ち内部が空洞の箱型の非接地電極45
と基板ヒータ46を内蔵した接地電極47が対向して配
置されている。前記非接地電極45は、絶縁物81aを
介して第1の真空容器41の上部に取り付けられてい
る。前記非接地電極45の前面Aには複数のガス噴出し
孔45aが孔子状に設けられている。前記非接地電極4
5の前面Aの中央部には、電力供給系による非接地電極
45への電力供給箇所48が位置する。
【0049】前記非接地電極45には、第1の真空容器
41の上部に設けられた絶縁物81cを介して放電用ガ
ス導入管50が接続されている。前記非接地電極45に
は、同軸ケーブル51を介して整合器52、高周波電源
53が接続されている。前記同軸ケーブル51の一端
は、第1の真空容器41の上部の電流導入端子54を経
て撚り線型同軸ケーブル49に接続されている。この撚
り線型同軸ケーブル49は、前記電流導入端子54から
絶縁物81bを経て、非接地電極45の前面(即ち、プ
ラズマが生成される空間56に接している面)の略中央
部の一点即ち電力供給個所48まで達している。なお、
高周波電源53、整合器52、同軸ケーブル51、電流
導入端子54、撚り線型同軸ケーブル49及び絶縁物8
1bから電力供給系を構成している。
【0050】前記第1の真空容器41には第1の排気管
57を介して第1の真空ポンプ58が接続されている。
ここで、第1の排気管57及び第1の真空ポンプ58に
より第1の排気系を構成している。前記基板ヒータ46
には基板ヒータ用電源59が接続されている。前記第2
の真空容器42内には、基板搬入・搬出系60が配置さ
れている。前記第2の真空容器42には、第2の排気管
61を介して第2の真空ポンプ62が接続されている。
ここで、第2の排気管61と第2の真空ポンプ62によ
り第2の排気系を構成している。
【0051】前記撚り線型同軸ケーブル49と前記非接
地電極45との接続方法は、図2に示す通りである。前
記非接地電極45の前面部材の厚み方向には貫通穴63
が形成され、この貫通穴63の内壁にネジ山45aが形
成されている。前記貫通穴63の上部側には、中央部に
貫通孔55aが形成された絶縁物55が挿着されてい
る。この絶縁物55の貫通孔55aには、撚り線型同軸
ケーブル49の芯線64がその下端部を絶縁物55の下
面側に突出して挿着されている。ここで、撚り線型同軸
ケーブル49は、芯線64と、この芯線64の外側の絶
縁物65と、この絶縁物65の外側の外部導体66とか
ら構成されている。前記同軸ケーブル49の芯線64の
突出した下端部は、テ−パ付き締付金具90a,90b
を介してナット67で圧着されている。前記ナット67
の外周面には、前記非接地電極45の貫通穴63の内壁
面のネジ山45aと螺合するネジ山67aが形成されて
いる。なお、前記ナット67の外面には、締付け用の溝
67bが形成されている。
【0052】つまり、図2では、撚り型同軸ケーブル4
9の撚った芯線64と非接地電極45の接続方法とし
て、非接地電極45の貫通穴63の内壁を、前記締付金
具90a,90bを介してナット67で圧着させるよう
にした。また、締付け用の溝67bを利用してナット6
7が締付金具90a,90bを押し付けるようになって
いる。その結果、非接地電極45の貫通穴63の内壁と
同軸ケーブル51の芯線64が圧接されて、電力供給個
所48が形成される。
【0053】次に、図1の表面処理装置を用いてa−S
i太陽電池を製膜する場合について説明する。
【0054】まず、第2の真空容器42内の圧力を大気
に保ち、第2のゲートバルブ44を開にして、基板搬入
・搬出系60に基板68を、例えば厚さ3mm、500
mm×500mmのガラス基板を保持する。つづいて、
第2のゲートバルブ44を閉にし、第2の真空ポンプ6
2を稼動させて第2の真空容器42内の圧力を約1×1
−7Torr程度まで排気する。
【0055】次に、予め第1の真空ポンプ58で真空引
きされ、圧力が約1×10−7Torrに保持されてい
た第1の真空容器41内の接地電極47上に、第1のゲ
ートバルブ43を開にして基板搬入・排出系60を用い
て基板68を設置し、該第1のゲートバルブ43を閉に
する。
【0056】なお、第1のゲートバルブ43、第2のゲ
ートバルブ44は基板68の出し入れの際に開閉し、前
記基板搬入・搬出系60と連動して作動させる。その場
合、第1の真空容器41の内壁を大気にさらさないよう
にすることが、プラズマを利用した基板の表面処理技術
では品質を確保する上で特に重要不可欠であることは公
知である。
【0057】次に、放電用ガス導入管50より、ガス吹
出し孔45aを介して放電用ガス、例えばSiHガス
を1000〜2000sccm程度の流量で供給し、圧
力を0.05〜0.5Torrに保持する。上記基板6
8の温度を、予めデータとして取得されている上記基板
68の表面温度と基板ヒータ用電源59の出力(電力)
の関係を用いて、80℃〜350℃の範囲で例えば18
0℃に保持する。つづいて、高周波電源53、整合器5
2、同軸ケーブル51、電流導入端子54、撚り線型同
軸ケーブル49を介して、電力供給個所48に、電源周
波数10MHz〜300MHz、例えば60MHzの電
力を、500W〜1000Wで供給する。
【0058】そうすると、一対の非接地電極45及び接
地電極47間にSiHのグロー放電プラズマが発生す
る。その結果、上記プラズマの中に存在するSiH
SiH,SiH,Siなどのラジカルが拡散現象によ
り拡散し、基板68の表面に吸着・堆積されることによ
り、a−Si膜が形成される。上記の例では、一対の電
極45,47のサイズは夫々600mm×600mm×
60mmで、材質はステンレス鋼で、その間隔は40m
mであった。実施例1の製膜試験結果の一例を下記表1
に示す。
【0059】
【表1】
【0060】但し、基板サイズ:500mm×500m
m 基板温度:180℃ 膜厚分布:基板対角線上の多数の位置での膜厚をダブル
モノクロメータ法及びエリプソメトリ法で測定評価し
た。
【0061】本実施例1では、高周波電源の周波数は1
3.56MHz、60MHz及び80MHzであった
が、高周波電源53、整合器52、同軸ケーブル51、
電流導入端子54、撚り線型同軸ケーブル49等は80
MHz〜300MHzにも十分に応用可能であるから、
a−Si製膜も80MHz〜300MHzの周波数で十
分に応用可能であるといえる。
【0062】さて、上記データは、図18に示される従
来例(基板面積:50cm×50cm級)に比べ、電源
周波数13.56MHz,60MHz,80MHzとも
に著しく良好な結果が得られていることを示している。
また、表面処理装置の構成上も方法論としても、本願発
明の実施例1がa−Si製膜での大面積化技術及び電源
周波数の高周波数技術として極めて有効であることを示
している。
【0063】なお、上記実施例1における製膜条件とし
て放電ガスの混合比例えばSiHとHの流量比、圧
力、基板温度及びプラズマ発生電力などを適正化するこ
とで、a−Siのみならず、微結晶Si及び多結晶Si
を製膜できることは公知である。
【0064】また、放電用ガスとして、SiH,NH
,N等を用いれば、SiNx膜を製膜できること、
エッチング作用をもつガス、例えばSF,SiCl
及びCF等エッチングガスを用いれば、基板の表面に
所定のエッチング処理が行なえることも公知である。
【0065】(実施例2)本発明に係る実施例2につい
て、図3〜図9を参照しながら説明する。まず、実施例
2に係る表面処理装置について説明する。但し、図1、
図2と同部材は同符番を付して説明を省略する。
【0066】図3中の符番71は、整合器52に接続さ
れて、該整合器52の出力を複数に分岐させる電力分配
器を示す。この電力分配器71には、同軸ケーブル51
a,51b,51c,51dを夫々介して電流導入端子
54a,54b,54c,54d及び第1,第2,第
3,第4撚り線型同軸ケーブル49a,49b,49c,
49dに接続されている。前記撚り線型同軸ケーブル4
9a〜49dは、夫々非接地電極45の後面Bの絶縁物
82を経て非接地電極45の前面側に延出している。な
お、電力供給系は、前記高周波電源53と、整合器53
と、電力分配器71と、同軸ケーブル51a〜51d
と、電流導入端子54a〜54dと、撚り線型同軸ケー
ブル49a〜49dと、絶縁物82より構成されてい
る。
【0067】前記撚り線型同軸ケーブル49a〜49d
と前記非接地電極45は、非接地電極45の前面、即ち
プラズマが生成される空間56に接している表面(前面
A)かつ該表面の面積を略均等に分割した領域での中心
部で、第1のナット72,第2のナット73,第3のナ
ット74,第4のナット75の中央部分で電気的に接続
されている(図4参照)。なお、図4は非接地電極45
を裏側から見た斜視図である。その電力供給箇所の構成
は図2と同様である。
【0068】即ち、撚り線型同軸ケーブル49aの芯線
64と非接地電極45は、図5に示すように、電力供給
個所48aで電気的に接続されている。また、撚り線型
同軸ケーブル49bの芯線64と非接地電極45は、図
6に示すように、電力供給個所48bで電気的に接続さ
れている。更に、撚り線型同軸ケーブル49cの芯線6
4と非接地電極45は、図7に示すように、電力供給個
所48cで電気的に接続されている。更には、撚り線型
同軸ケーブル49dの芯線64と非接地電極45は、図
8に示すように、電力供給個所48dで電気的に接続さ
れている。なお、図5〜図8において、付番72a,7
3a,74a,75aはネジ山を示し、付番72b、7
3b、74b、75bは締付け用の溝を示す。
【0069】前記電力分配器71は、図9に示すよう
に、高周波電源53より整合器52を介して供給される
高周波電力をほぼ均等に複数に分岐するものである。例
えば、同軸ケーブル用T型コネクタ76で同軸ケーブル
77aを同軸ケーブル76a,76bに2つに分岐さ
せ、該同軸ケーブル76a,76bを夫々同軸ケーブル
用T型コネクタ78,79で夫々2つに分岐させ、同軸
ケーブル78a,78b及び同軸ケーブル79a,79
bに接続する。
【0070】また、4つの同軸ケーブル78a,78
b,79a,79bは、夫々電流導入端子54a,54
b,54c,54dを介して撚り線型同軸ケーブル49
a,49b,49c,49dに接続されている。前記4
つの撚り線型同軸ケーブル49a,49b,49c,4
9dは、図5〜図8に示した構成の部品により、夫々電
力供給個所48a,48b,48c,48dを形成す
る。
【0071】次に、図3〜図9に示した構成の表面処理
装置を用いて、a−Si太陽電池用a−Si膜を製膜す
る方法について説明する。まず、第2の真空容器42内
の圧力を大気に保ち、第2のゲートバルブ44を開にし
て、基板搬入・搬出系60に基板68、例えば厚さ4m
m、1000mm×1000mmのガラス基板を保持す
る。つづいて、第2のゲートバルブ44を閉にし、第2
の真空ポンプ62を稼動させて第2の真空容器42内の
圧力を約1×10−7Torrに設定する。予め、第1
の真空ポンプ58で真空引きされていた第1の真空容器
41内の接地電極47上に第1のゲートバルブ43を開
にして、基板搬入・搬出系60を用いて基板68を設置
し、第1のゲートバルブ43を閉にする。
【0072】なお、第1のゲートバルブ43及び第2の
ゲートバルブ44は基板68の出し入れの際に開閉し、
前記基板搬入・搬出系60と連動して作動させる。その
場合、第1の真空容器41の内壁を大気にさらさないよ
うにすることが、プラズマを利用した表面処理技術で
は、品質を確保する上で特に重要不可欠であることは公
知である。
【0073】次に、放電用ガス導入管50より、ガス噴
出し孔45aを介して放電用ガス、例えばSiHガス
を2000〜3000sccm程度の流量で供給し、圧
力を0.05〜0.5Torrに保持する。つづいて、
前記基板68の温度を、予めデータとして取得されてい
る前記基板68の表面温度と基板ヒータ用電源59の出
力(電力)の関係を用いて、80℃〜350℃の範囲で
例えば180℃に保持する。
【0074】次に、高周波電源53、整合器52、電力
分配器71、同軸ケーブル51a,51b,51c,5
1d、電流導入端子54a,54b,54c,54d及
び撚り線型同軸ケーブル49a,49b,49c,49
d等を介して電力供給個所48a,48b,48c,4
8dに、電源周波数10MHz〜300MHz、例えば
60MHzの電力を前記同軸ケーブル51a,51b,
51c,51dに略均等に合計3KW〜5KWで供給す
る。これにより、一対の電極45及び47の間にSiH
のグロー放電プラズマが発生する。その結果、前記プ
ラズマの中に存在するSiH,SiH,SiH,S
iなどのラジカルが拡散現象により拡散し、基板68の
表面に吸着・堆積されることにより、a−Si膜が形成
される。
【0075】なお、上記の例では、一対の非接地電極4
5、接地電極47のサイズは夫々1200mm×120
0mm×100mm、材質は夫々ステンレス鋼で、それ
らの間隔は50mmであった。
【0076】上記実施例2の製膜試験結果の一例を、下
記表2に示す。なお、基板サイズは1000mm×10
00mm、基板温度は180℃、膜厚分布は基板対角線
上で20点の位置での膜厚をダブルモノクロメータ法及
びエリプソメトリ法で測定し、評価した。
【0077】
【表2】
【0078】本実施例2では、高周波電源53の周波数
は、13.56MHz、60MHz、80MHzであっ
たが、高周波電源53、整合器52、電力分配器71、
同軸ケーブル51a,51b,51c,51d、電流導
入端子54a,54b,54c,54d、撚り線型同軸
ケーブル49a,49b,49c,49d等は80MH
z〜300MHzにも十分にも応用可能であるから、a
−Si製膜も80MHz〜300MHzの周波数で十分
可能であるといえる。
【0079】ところで、上記データは、図19に示され
る従来例では、困難視されていた1m×1mという超大
面積基板を対象に、電源周波数13.56MHz、60
MHz、80MHzともに著しく良好な結果が得られて
いることを示している。また、表面処理装置の構成も、
方法論としても、本願発明の一実施例がa−Si製膜で
の大面積化技術及び電源周波数の高周波数技術として極
めて有効であることを示している。
【0080】なお、上記実施例における製膜条件とし
て、放電ガスの混合比例えばSiHとHの流量比、
圧力、基板温度、及びプラズマ発生電力等を適正化する
ことで、a−Siのみならず、微結晶Si及び多結晶S
iを製膜できることは公知である。
【0081】また、放電用ガスとして、SiH、NH
,N等を用いれば、SiNx膜を製膜できること、
エッチング作用をもつガス、例えばSF、SiC
、CF及びNF等エッチングガスを用いれば、
基板の表面に所定のエッチング処理が行なえることも公
知である。
【0082】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、請求
項1の表面処理装置によれば、電力供給個所が基板と対
向する電極面の中央部、即ちプラズマを生成する空間に
接する表面の中央部に設置されるので、従来困難視され
ていたVHF帯(30MHzから300MHz)の電源
を用いる高密度プラズマの空間分布の均一化が可能とな
り、基板に対する均一な表面処理、即ち製膜速度及びエ
ッチング速度の向上と均一性向上が可能となった。この
効果は、LSI、LCD、複写機用感光体の産業のみな
らず、太陽電池産業界での生産性向上に関する貢献度は
著しく大きい。
【0083】請求項2の表面処理装置によれば、電力供
給個所が基板と対向する電極面、即ちプラズマを生成す
る空間に接する表面に略均等な位置に複数設定されるの
で、従来困難視されていた1m×1m級の超大面積基板
を対象に13.56MHz級及びVHF帯(30MHz
から300MHz)の電源を用いる高密度プラズマの空
間分布の均一化が可能となり、超大面積基板に対する均
一な表面処理、即ち製膜速度及びエッチング速度の向上
と均一性向上が可能となった。この効果は、特に、太陽
電池、LCD業界での生産性向上に基づく生産性向上に
関する貢献度は著しく大きいものである。また、LS
I、複写機感光体等の分野でも生産性向上についての貢
献度は著しく大きい。
【0084】請求項3の表面処理装置によれば、上記請
求項1及び請求項2を実現する確実な手段としてその価
値は著しく大きい。
【0085】請求項4によれば、高周波(HF帯)及び
VHF帯(30MHz〜300MHz)の周波数を使用
するプラズマ現象のメリットを得て、かつ均一な表面処
理を行なうことが可能となる。
【0086】請求項5によれば、上記請求項1〜4の効
果に加えて、高周波電源、整合器、電力分配器及び同軸
ケーブルがひとつにまとめられているので、電力供給系
の構成が簡素でかつコスト的に著しく安価になるという
効果がある。
【0087】請求項6によれば、LCD、複写機用感光
体、太陽電池、LSI等薄膜半導体の応用製品の生産性
向上及び品質・性能向上が図られるという効果が生じる
ので、コストを著しく低減できる。
【0088】請求項7によれば、製品のサイズが大きい
程製品価値が増大する、いわゆる大面積画面化を、LC
D、複写機用感光体及び太陽電池等の応用製品を創出で
きるという効果が、斯界での価値は極めて大きい。
【0089】請求項8の表面処理方法によれば、従来法
では、電極の後面即ちプラズマを生成する空間に接しな
い面に設置された電力供給箇所を、基板と対向する電極
の中央部即ちプラズマを生成する空間に接する表面の中
央部に設置する方法とすることにより、従来困難視され
ていたVHF帯(30MHz〜300MHz)の電源を
用いる高密度プラズマの空間分布の均一化が可能とな
り、基板に対する均一な表面処理即ち成膜速度及びエッ
チング速度の向上と均一性が可能となった。この効果
は、LSI、LCD、複写機用感光体の産業のみなら
ず、太陽電池業界での生産性向上に関する貢献度は著し
く大きい。
【0090】請求項9によれば、従来法では電極の後面
即ちプラズマを生成する空間に接しない面に設置された
複数の電力供給箇所を、基板と対向する電極面(前面)
即ちプラズマを生成する空間に接する表面に設置するに
するようにしたので、従来困難視されていた1m×1m
級の超大面積基板を対象に13.56MHz級及びVH
F帯(30MHzから300MHz)の電源を用いる高
密度プラズマの空間分布の均一化が可能となり、超大面
積基板に対する均一な表面処理、即ち製膜速度及びエッ
チング速度の向上と均一性向上が可能となった。この効
果は、特に、太陽電池、LCD業界での生産性向上に基
づく生産性向上に関する貢献度は著しく大きいものであ
る。また、LSI、複写機感光体などの分野でも生産性
向上についての貢献度は著しく大きい。
【0091】請求項10の表面処理方法によれば、前記
請求項9及び請求項10を実現する確実な方法としてそ
の価値は著しく大きい。
【0092】請求項11の表面処理方法によれば、高周
波(HF帯)及びVHF帯(30MHz〜300MH
z)の周波数を使用するプラズマ現象即ち高密度プラズ
マ化のメリットを得て、かつ均一な表面処理を行なうこ
とが可能となり、LCD,LSI、太陽電池等の業界で
の貢献度は著しく大きい。
【0093】請求項12の表面処理方法によれば、請求
項8〜11の効果に加えて、高周波電源、整合器、電力
分配器及び同軸ケーブルが一つにまとめられる方法が提
供されるので、電力供給系の構成を簡素にし、かつコス
トを著しく低減できる。
【0094】請求項13の表面処理方法によれば、LC
D、複写機用感光体、太陽電池、LSI等薄膜半導体の
応用製品の生産性向上及び品質・性能向上が図られると
いう効果が生じるのでコストを著しく低減できる。
【0095】請求項14の表面処理方法によれば、製品
のサイズが大きい程製品価値が増大する、いわゆる大面
積画面化の方法を、LCD、複写機用感光体及び太陽電
池等の応用製品製造に提供できるので、新製品の創出と
いう効果が生じる。それ故、斯界での工業的価値は極め
て大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る表面処理装置の全体を
示す概略図。
【図2】図1の装置における撚り線同軸型ケーブルと非
接地電極との接続状況を示す説明図。
【図3】本発明の実施例2に係る表面処理装置の全体を
示す概略図。
【図4】図3の表面処理装置の一構成である非接地電極
の裏面側から見た斜視図。
【図5】図3の表面処理装置の一構成である第1撚り線
型同軸ケーブルの芯線と非接地電極との接続状況を説明
する為の説明図。
【図6】図3の表面処理装置の一構成である第2撚り線
型同軸ケーブルの芯線と非接地電極との接続状況を説明
する為の説明図。
【図7】図3の表面処理装置の一構成である第3撚り線
型同軸ケーブルの芯線と非接地電極との接続状況を説明
する為の説明図。
【図8】図3の表面処理装置の一構成である第4撚り線
型同軸ケーブルの芯線と非接地電極との接続状況を説明
する為の説明図。
【図9】図3の表面処理装置の一構成である電力分配器
の説明図。
【図10】電力供給個所が1つの場合の、従来の表面処
理装置による高周波電源より出力された高周波電流の流
れを説明する為の図。
【図11】電力供給個所が複数の場合の、従来の表面処
理装置による高周波電源より出力された高周波電流の流
れを説明する為の図。
【図12】従来の表面処理装置によるプラズマ空間の電
位分布を示す説明図。
【図13】本発明の表面処理装置による高周波電源より
出力された高周波電流の流れを説明する為の図。
【図14】本発明の表面処理装置(図1)によるプラズ
マ空間の電位分布を示す説明図。
【図15】本発明の表面処理装置の一構成である撚り線
型同軸ケーブルの説明図。
【図16】本発明の別な表面処理装置(図3)による高
周波電源より出力された高周波電流の流れを説明する為
の図。
【図17】本発明の表面処理装置(図3)によるプラズ
マ空間の電位分布を示す説明図。
【図18】従来の表面処理装置による基板(面積:50
cm×50cm級)の膜厚分布と電源周波数との関係を
示す特性図。
【図19】従来の表面処理装置による基板(面積:10
0cm×100cm級)の膜厚分布と電源周波数との関
係を示す特性図。
【図20】従来の表面処理装置の説明図。
【図21】従来の他の表面処理装置の説明図。
【図22】図21の表面処理装置の一構成である電力分
配器の説明図。
【図23】従来の更に他の表面処理装置の説明図。
【図24】図23の表面処理装置における非接地電極に
形成される電力供給個所の説明図。
【符号の説明】
41…第1の真空容器、 42…第2の真空容器、 43…第1のゲートバルブ、 44…第2のゲートバルブ、 45…非接地電極、 46…基板ヒータ、 47…接地電極、 48,48a,48b,48c,48d…電力供給箇
所、 49,49a,49b,49c,49d…撚り線型同軸
ケーブル、 50…放電用ガス導入管、 51…同軸ケーブル、 52…整合器、 53…高周波電源、 54…電流導入端子、 57,61…排気管、 59…基板ヒータ電源、 58,62…真空ポンプ、 67,72,73,74,75…ナット、 71…電力分配器、 81a,81,81c…絶縁物。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年7月11日(2000.7.1
1)
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正2】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図18
【補正方法】変更
【補正内容】
【図18】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図19
【補正方法】変更
【補正内容】
【図19】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図20
【補正方法】変更
【補正内容】
【図20】
【手続補正6】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図21
【補正方法】変更
【補正内容】
【図21】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成12年8月17日(2000.8.1
7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】(従来例2)次に、従来例2として、文献
1記載中の第2の装置について図21及び図22を参照
する。但し、図20と同部材は同符番を付して説明を省
略する。図中の符番21は、真空容器の側壁に設けられ
たゲートバルブを示す。このゲートバルブ21より基板
14が出し入れされる。前記真空容器1の上部に位置す
る絶縁物5の内側には、内部が空洞の非接地電極2が配
置されている。この非接地電極2の下面(前面)2a即
ちプラズマが生成される空間10には、直径0.5mm
程度の多数のガス噴出し孔2bが孔間隔10〜15mm
で形成されている。前記非接地電極2の上面には、放電
用ガスの開口部2cが形成されている。前記非接地電極
2の開口部2cには、接続部材23を介して放電用ガス
導入管11が接続されている。この放電用ガス導入管1
から非接地電極2の内部に例えばモノシランガス(S
iH)が供給される。前記非接地電極2上には、高周
波電源の出力を複数に分岐する電力分配器25が配置さ
れている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】次に、図21の装置を用いて例えばa−S
i膜を製膜する場合について説明する。まず、ゲートバ
ルブ21を開にして、基板14を接地電極4上に設置し
た後、ゲートバルブ21を閉にする。つづいて、真空ポ
ンプ13を駆動して真空容器1内を圧力1×10−7
orr程度まで排気する。次に、前記基板14の温度
を、基板ヒータ3及び基板ヒータ電源15を用いて所定
の温度に設定する。更に、放電用ガス導入管11を通し
て、例えばモノシランガスを所定量供給し、真空容器1
内の圧力を0.05〜0.5Torrに保ち、電力供給
系を用いて一対の電極即ち接地電極4,非接地電極2に
電力を供給する。これにより、両電極4及び2間にグロ
ー放電プラズマが生成される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H05H 1/46 G02F 1/1333 500 5F051 // G02F 1/13 101 H01L 21/302 C 1/1333 500 31/04 V X (72)発明者 高野 暁己 長崎県長崎市深堀町五丁目717番1号 三 菱重工業株式会社長崎研究所内 (72)発明者 山内 康弘 長崎県長崎市飽の浦町1番1号 三菱重工 業株式会社長崎造船所内 (72)発明者 堀岡 竜治 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 Fターム(参考) 2H088 FA18 FA21 FA23 FA30 HA08 2H090 JB04 JC07 JC09 4K030 AA06 AA17 BA29 BA30 BB03 BB04 CA06 CA17 FA03 JA10 JA18 KA15 LA16 LA18 5F004 AA01 BA04 BB11 BB13 DA01 DA13 DA18 5F045 AA08 AB02 AB04 AB33 AC01 AC12 AC15 AD05 AD06 AD07 BB01 CA13 DP03 DQ10 EB08 EH04 EH13 EH19 EK21 5F051 AA03 AA04 AA05 CA16

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に基板がセットされる,排気系を備
    えた真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入す
    る放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対
    向して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給
    して放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供
    給系とを具備し、生成したプラズマを利用して真空容器
    に配置される基板の表面を処理する表面処理装置におい
    て、 前記電力供給系による前記電極への電力供給箇所は、前
    記基板と対向する電極面の中央部に位置することを特徴
    とする表面処理装置。
  2. 【請求項2】 内部に基板がセットされる,排気系を備
    えた真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入す
    る放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対
    向して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給
    して放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供
    給系とを具備し、生成したプラズマを利用して真空容器
    に配置される基板の表面を処理する表面処理装置におい
    て、 前記電力供給系による前記電極への電力供給箇所は、前
    記基板と対向する電極面に複数個略均等な位置に設定さ
    れていることを特徴とする表面処理装置。
  3. 【請求項3】 前記電力供給系による前記電力供給箇所
    への電力供給に同軸ケーブルを用いるとともに、前記電
    極に同軸ケーブルを挿通する貫通穴を設けたことを特徴
    とする請求項1もしくは請求項2記載の表面処理装置。
  4. 【請求項4】 前記高周波電力の周波数は、10MHz
    〜300MHzのHF帯乃至VHF帯に属していること
    を特徴とする請求項1もしくは請求項2記載の表面処理
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電力供給系は、高周波電力を発生さ
    せる高周波電源と、この高周波電源の出力を前記電力供
    給箇所に相当する数に分岐させる電力分配器と、前記高
    周波電源から前記電力分配器への高周波電力の供給ライ
    ン上に配置された整合器と、前記電力分配器で分岐され
    た高周波電力を前記電力供給箇所の各々に導く同軸ケー
    ブルとから構成されていることを特徴とする請求項1も
    しくは請求項2記載の表面処理装置。
  6. 【請求項6】 アモルファスSi系薄膜、微結晶Si系
    薄膜及び多結晶Si系薄膜のうちいずれかを製膜するこ
    とを特徴とする請求項1乃至請求項5いずれか記載の表
    面処理装置。
  7. 【請求項7】 前記電極は方形な前面を有し、前記基板
    は液晶ディスプレイ用又は複写機の感光体用又は太陽電
    池用の基板であることを特徴とする請求項1もしくは請
    求項2記載の表面処理装置。
  8. 【請求項8】 内部に基板がセットされる,排気系を備
    えた真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入す
    る放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対
    向して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給
    して放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供
    給系とを具備した表面処理方法を用いて、生成したプラ
    ズマを利用して真空容器に配置される基板の表面を処理
    する表面処理方法において、 前記電力供給系による前記電極への電力供給箇所を、前
    記基板と対向する電極面の中央部に設けて、前記電力供
    給系より前記電力供給箇所に電力を供給することを特徴
    とする表面処理方法。
  9. 【請求項9】 内部に基板がセットされる,排気系を備
    えた真空容器と、この真空容器内に放電用ガスを導入す
    る放電用ガス導入系と、前記真空容器内に前記基板と対
    向して配置された電極と、この電極に高周波電力を供給
    して放電用ガスを放電させてプラズマを生成する電力供
    給系とを具備した表面処理装置を用いて、生成したプラ
    ズマを利用して真空容器に配置される基板の表面を処理
    する表面処理方法において、 前記電力供給系による前記電極への電力供給箇所を、前
    記基板と対向する電極面に複数個略均等な位置に設け
    て、前記電力供給系より前記各電力供給箇所に電力を供
    給することを特徴とする表面処理方法。
  10. 【請求項10】 電力供給系による前記電力供給箇所へ
    の電力供給に同軸ケーブルを用いるとともに、前記電極
    に同軸ケーブルを挿通する貫通穴を設けたことを特徴と
    する請求項8もしくは請求項9記載の表面処理方法。
  11. 【請求項11】 前記高周波電力の周波数は、10MH
    z〜300MHzのHF帯ないしVHF帯に属すること
    を特徴とする請求項8乃至請求項10記載いずれかの表
    面処理方法。
  12. 【請求項12】 前記高周波電力を発生する高周波電源
    の出力を整合器に伝送し、該整合器の出力を電力分配器
    に伝送し、この電力分配器及び同軸ケーブルを介して前
    記電力供給箇所に高周波電力を供給することを特徴とす
    る請求項8乃至請求項11いずれか記載の表面処理方
    法。
  13. 【請求項13】 放電用ガスとして少なくともモノシラ
    ンガスを用いてアモルファスSi系薄膜、微結晶Si系
    薄膜及び多結晶Si系薄膜のうちいずれかを製膜するこ
    とを特徴とする請求項8乃至請求項12いずれか記載の
    表面処理方法。
  14. 【請求項14】 基板として50cm×50cmの面積
    を超える大面積基板を用い、基板温度を80℃乃至35
    0℃にして表面処理を行なうことを特徴とする請求項9
    乃至請求項13記載の表面処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005150260A (ja) * 2003-11-12 2005-06-09 Mitsubishi Heavy Ind Ltd プラズマcvd装置の給電システム及び給電方法
JP2009542008A (ja) * 2006-06-23 2009-11-26 アプライド マテリアルズ インコーポレイテッド 光起電デバイス用の微結晶シリコン膜を堆積するための方法および装置
KR100995634B1 (ko) * 2003-12-12 2010-11-19 엘지디스플레이 주식회사 화학기상 증착장비 및 그의 제조방법

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