JP3519277B2 - バンプボンディング装置及び方法 - Google Patents

バンプボンディング装置及び方法

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JP3519277B2 JP17310098A JP17310098A JP3519277B2 JP 3519277 B2 JP3519277 B2 JP 3519277B2 JP 17310098 A JP17310098 A JP 17310098A JP 17310098 A JP17310098 A JP 17310098A JP 3519277 B2 JP3519277 B2 JP 3519277B2
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  • Wire Bonding (AREA)
  • Container, Conveyance, Adherence, Positioning, Of Wafer (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ICチップの電
極部に電気接続用のバンプをワイヤボンディング技術に
よって形成するバンプボンディング装置、特に、各IC
チップに分割する前のウエハの状態でバンプを形成する
バンプボンディング装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、特に携帯型のものを中心として、
種々の電子機器について一層の小型軽量化が求められて
おり、これに伴って、これら電子機器に内蔵されるIC
チップに関しても、その小型化が著しい。従って、IC
チップの電極部にバンプを設けるに際しても、ウエハを
ダイシングにより分割して得られた各ICチップを、1
個づつボンディングステージに移載し、位置決めしてボ
ンディングを行うという方式のバンプボンディング装置
では、生産能率が悪く、また、ICチップの移載・トレ
ーによる搬送などにおける取扱いも容易でなく、更に、
精度の良い位置決めも難しくなる等、種々の技術的な困
難が生じる。
【0003】そこで、ICチップをダイシングにより個
別のものに分離する前のウエハの状態で、各ICチップ
に対してバンプを形成することが考えられる。しかし、
このようにウエハの状態で当該ウエハに直接バンプを形
成するに際しても、以下に述べるように、分離された個
別のICチップにおける場合とはまた異質な種々の技術
的問題が伴い、実用化に当たってはこれらの問題を解決
することが必要となる。
【0004】例えば、ウエハはキャリアに形成された多
段の棚に積み重ねた状態で収納されてバンプボンディン
グ装置に供給されるが、ウエハはキャリア内にがたつき
のある状態で収納されているので、ウエハをキャリアか
ら引き出して位置決めテーブル上に引き出して位置規制
した後、ボンディングステージに移載することになる
が、ウエハは円板状でかつ外周部を直線的に切断して形
成した異径部(以下、オリフラと称する)が形成されて
おり、位置決めテーブルではウエハの中心位置を規制す
るとともにオリフラの周方向位置を正確に規制する必要
があり、回転テーブル及び4方からの位置規制手段を必
要とする等、構成が複雑になるとともに、位置決めに時
間がかかり、またキャリア内に収容されているウエハが
動作中に振動によって飛び出す惧れもある等の問題があ
る。
【0005】また、大面積のウエハを固定したままで、
その全面にバンプを形成するようにすると、ボンディン
グヘッドとボンディングステージの相対移動距離が長く
なり、ボンディング作業機構の腕の長さを長くする必要
があるため、十分な精度を得ることが機構上困難になる
という問題がある。このため、ウエハを周方向に複数区
画に分割し、ある区画のバンプ形成が終了すると、ウエ
ハをその中心回りに回転させて次の区画をバンプ形成域
に位置決めしてその区画のバンプ形成を行うことが考え
られる。その際、ウエハを固定したステージを回転させ
るようにすると、ステージはバンプ形成のためにヒート
アップされているので、回転機構の熱伸縮のために精度
の高い、安定した位置決めが困難であるという問題があ
り、またウエハの下面に旋回するエアを吹き出し、ウエ
ハを浮き上がらせて旋回させ、作業者の目視又はタイマ
ーによって旋回止めタイミングを図ることが考えられる
が、旋回エアの微妙な乱れによってウエハに変則的な動
きが発生し、回転位置むらが生じ易く、安定的に適正に
位置決めするのが困難である等の問題がある。
【0006】そこで、本願発明者は、ウエハの状態で当
該ウエハに直接バンプを形成する際に生じる以上のよう
な問題を含む種々の技術的な課題に鑑みて鋭意研究を重
ね、特願平3−323064号において、これら技術的
課題に有効に対処し得るバンプボンディング装置及びバ
ンプ形成方法を提案した。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この本願発明者が提案
したバンプボンディング装置及びバンプ形成方法によれ
ば、上述の従来の技術的課題は有効に解消し得るのであ
るが、より一層の生産性の向上,コストの低減あるいは
品質の向上等を図るためには、更に解決すべき種々の技
術的な課題がある。例えば、上記従来のバンプボンディ
ング装置では、ウエハはキャリアに形成された多段の棚
に積み重ね状態で収容されてバンプボンディング装置に
供給されるが、ボンディングステージに移載した際の位
置決めを容易に行えるように、ウエハをキャリヤから取
り出す取出手段に位置規制手段を設け、これによって予
めオリフラ位置を所定方向に規制した上で4点把持式の
チャック手段でボンディングステージに移載するように
している。また、上記キャリヤ内へのウエハの収納はバ
ンプボンディング装置のオペレータ(作業者)の手作業
で行われており、作業者は、後工程での位置決めがスム
ースに行われるように、オリフラが所定方向に向くよう
に揃えながら慎重にウエハをキャリヤ内に挿入する必要
がある。
【0008】従って、オリフラ位置を揃えるために作業
者がウエハを手作業で繰り返して取り扱う機会が多くな
り、作業者にとっては作業負担が増すとともに、高価な
ウエハを損傷させる惧れもそれだけ多くなる。また、ボ
ンディングステージへの移載に先立って予備的にウエハ
の位置規制が行われるが、これについても、それだけウ
エハのハンドリング回数が多くなり、その損傷の機会も
多くなる。更に、ウエハの外周部をチャックで把持する
際、チャックの把持部の一部がオリフラに掛かることが
考えられるが、4点把持式など把持点数の少ないチャッ
クの場合には、チャッキング時にウエハのセンタがずれ
る惧れがあり、折角ウエハの位置規制を行っても、ボン
ディングステージへの移載時には、オリフラの位置ずれ
が生じ得るという問題がある。
【0009】また、上記従来のバンプボンディング装置
では、ボンディングステージでのオリフラ位置の検出
は、ボンディングステージに設けた検出センサによって
行われるが、このボンディングステージは約300℃程
度にまで昇温されるので、上記オリフラ検出センサも耐
熱性を備えた高価なものが必要で、コスト高になるとい
う難点がある。更に、従来では、このオリフラ検出セン
サは、ボンディングステージの片側にのみしか設けられ
ていないので、ウエハを周方向に複数区画に分割しウエ
ハをその中心回りに順次回転させて区画ごとにバンプ形
成する場合にはウエハの位置決めが難しい。尚、ウエハ
を片寄せする片寄せエアも、オリフラ検出センサが設け
られている方向にのみ設けられている。また、オリフラ
検出センサは1個だけしか設けられていないが、オリフ
ラ検出の精度を高めるためには、オリフラのライン(ウ
エハの外周切断ライン)の基準線に沿って複数設けるこ
とが好ましい。
【0010】また、更に、従来技術では、上述のよう
に、ウエハを周方向に複数区画に分割しウエハをその中
心回りに順次回転させて区画ごとにバンプ形成すること
が提案され、このため、ウエハをエアで浮上させて旋回
させる構成が開示されているが、この際、ボンディング
ステージで加熱されたウエハが浮上エアや旋回あるいは
片寄せエアによって冷却されることとなるので、これに
よる温度の急変がウエハに悪影響を及ぼすことが考えら
れる。
【0011】また、更に、ボンディングステージ上で、
ウエハをエアで浮上させて旋回させる場合、オリフラ検
出の精度を高めるためには、より安定したウエハ旋回が
好ましい。しかしながら、従来技術では、ウエハの材質
及び形状等の種類により、所定条件下でのウエハ旋回の
安定化が難しくなる場合がある。例えば水晶,リチウム
タンタル製のウエハ等、裏面の表面粗さが一定以上粗い
ウエハについては、ボンディングステージ表面に対する
摩擦係数が高くて滑りが良くないので、ウエハに対して
比較的強いエアをかける必要があるが、エアを強くする
と、ウエハ裏面の表面粗さによるエアの流れの乱れが著
しくなり、ウエハ旋回の安定化が難しくなる。また、重
いウエハ若しくは大きなウエハについても、旋回を開始
させるためには比較的強いエアを要するが、強いエアを
かけると慣性力が大きく作用するため、旋回動作の終了
時に、その停止精度が悪く、オリフラを誤検出する可能
性がある。
【0012】この発明は、以上のような諸問題に鑑みて
なされたもので、ウエハの状態で当該ウエハに直接バン
プを形成するに際して、より一層の生産性の向上,コス
トの低減あるいは品質の向上等を図ることができるバン
プボンディング装置及びバンプ形成方法を提供すること
を基本的な目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】このため、本願の請求項
1に係る発明は、外周の一部に形成されたオリフラが所
定方向に向くように予め位置決めされたウエハを移載手
段にてボンディングステージ上に移載し、この移載され
たウエハに対してボンディングヘッドにてバンプを形成
するようにしたバンプボンディング装置において、上記
移載手段に、ボンディングステージ上における上記ウエ
ハのオリフラ位置を検出するオリフラ位置検出手段が設
けられていることを特徴としたものである。
【0014】このように上記オリフラ検出手段を移載手
段に設けたことにより、従来、かかる検出手段をボンデ
ィングステージ側に設けていた場合のように、オリフラ
検出手段が高温に曝されることがなくなり、従って、こ
の検出手段としては、特に耐熱用のものを用いる必要が
なくなる。また、上記オリフラ検出手段は移載手段の移
動動作に伴って移動可能であるので、従来、検出手段が
ボンディングステージの一側に固定して設けられていた
場合のように、オリフラ検出の方向がボンディングステ
ージの片側に限定されることがなくなる。
【0015】また、本願の請求項2に係る発明は、上記
請求項1の発明において、上記検出手段は、発光部と受
光部とを備えた光センサでなり、上記移載手段のチャッ
ク手段に設けられていることを特徴としたものである。
【0016】この場合、検出手段に光センサを用いたこ
とにより確実なオリフラ検出を行うことができ、また、
これを移載手段のチャック手段に設けたので、オリフラ
検出をウエハの上方から(つまり、ボンディングステー
ジの上方から)行うことができ、ボンディングステージ
からの熱影響を確実に回避できる。
【0017】更に、本願の請求項3に係る発明は、上記
請求項1または請求項2の発明において、上記検出手段
は、上記移載手段の移載方向と直交する方向に複数個並
べて配置されていることを特徴としたものである。
【0018】このように、上記検出手段を移載手段の移
載方向と直交する方向に複数個並べて配置したことによ
り、一層高いオリフラ検出精度を得ることができる。
【0019】また、更に、本願の請求項4に係る発明
は、上記請求項2または請求項3の発明において、上記
ボンディングステージの外周部およびその近傍の上面側
が、所定角度の斜面状に形成されていることを特徴とし
たものである。
【0020】このように、ボンディングステージの外周
部およびその近傍の上面側を所定角度の斜面状に形成し
たことにより、オリフラ検出をウエハの上方から(つま
り、ボンディングステージの上方から)行う場合におい
て、オリフラが検出手段の下方に位置している際には、
検出手段の発光部からの検出光は上記斜面で入射時と異
なる方向に反射される。すなわち、オリフラが検出手段
の下方に位置している場合でも、上記検出光がボンディ
ングステージの上面で反射され検出手段の受光部に入光
してオリフラ検出に支障を来す惧れをなくすることがで
きる。
【0021】また、更に、本願の請求項5に係る発明
は、上記請求項1〜請求項4の発明のいずれか一におい
て、上記ボンディングステージ上面には、左右両側に各
一対の規制ローラが設けられるとともに、ウエハを浮上
させる浮上用エア噴出手段と、ウエハを旋回させる旋回
用エア噴出手段と、旋回状態のウエハを一側の規制ロー
ラ対に当て止める第1片寄せ用エア噴出口と、旋回状態
のウエハを他側の規制ローラ対に当て止める第2片寄せ
用エア噴出口とが設けられ、第1および第2片寄せ用エ
ア噴出口へのエア供給を切り換える切換手段が備えられ
ていることを特徴としたものである。
【0022】このような構成を採用したことにより、ウ
エハをいずれの側にも片寄せすることができる。この場
合において、上記オリフラ検出手段は移載手段の移動動
作に伴って移動可能であるので、従来のようにオリフラ
検出の方向がボンディングステージのいずれか片側に限
定されることはなく、いずれの側においてもオリフラ検
出を行うことができる。
【0023】また、更に、本願の請求項6に係る発明
は、ボンディングステージ上面に、左右両側の各一対の
規制ローラが設けられるとともに、ウエハを浮上させる
浮上用エア噴出手段と、ウエハを旋回させる旋回用エア
噴出手段と、旋回状態のウエハを少なくともいずれか一
側の規制ローラ対に当て止める片寄せ用エア噴出口とが
設けられ、上記ボンディングステージ上に供給されたウ
エハに対してボンディングヘッドにてバンプを形成する
バンプボンディング装置において、上記ボンディングス
テージを、上記各エア噴出口が設けられたステージプレ
ートと、その下部に配置されたヒートブロックとで構成
し、上記ステージプレートに、各々のエア噴出口に連通
し外部からの供給エアを一旦蓄えるエアチャンバが設け
られていることを特徴としたものである。
【0024】このような構成を採用したことにより、外
部からの供給エアは上記エアチャンバに蓄えられてエア
噴出口からウエハ下面に向かって噴出させられるまでに
ある程度暖められる。従って、ボンディングステージで
加熱されたウエハが、上記噴出口からのエアによって浮
上や旋回あるいは片寄せされる場合に、エアによる冷却
の温度勾配を従来に比べて緩やかなものとすることがで
き、噴出エアによる冷却作用がウエハに悪影響を及ぼす
ことを回避することが可能になる。
【0025】また、更に、本願の請求項7に係る発明
は、ボンディングステージ上面側に、ウエハを浮上させ
る浮上用エア噴出手段と、ウエハを旋回させる旋回用エ
ア噴出手段とが設けられ、上記ボンディングステージ上
に供給されたウエハに対してボンディングヘッドにてバ
ンプを形成するバンプボンディング装置において、ウエ
ハ旋回時に、上記旋回用エア噴出手段によってウエハの
裏面側に噴出するエア流量が可変であることことを特徴
としたものである。
【0026】このように、ウエハ旋回に際して、ウエハ
の裏面側に噴出するエア流量が可変であることにより、
ウエハの材質,形状及びサイズに応じてエア流量を変化
させ、安定したウエハ旋回を実現する流量のエアを供給
することが可能となる。
【0027】また、更に、本願の請求項8に係る発明
は、上記請求項7の発明において、上記旋回用エア噴出
手段が、ボンディングステージ上面側で、略同一円周上
に配置された複数の旋回用エア噴出口と、一端側で該旋
回用エア噴出口に連通し他端側で分岐するエア供給通路
と、分岐したエア供給通路の一方に設けられた通常旋回
用エア供給手段と、分岐したエア供給通路の他方に設け
られた、通常旋回用エア供給手段に加えて作動させられ
得る旋回補助用エア供給手段とを備えており、上記各エ
ア供給手段において所定流量のエアが供給制御されるこ
とにより、上記旋回用エア噴出口からウエハの裏面側に
噴出するエア流量が可変であることを特徴としたもので
ある。
【0028】このように、複数の旋回用エア噴出口に連
通するエア供給通路の他端側に設けられた各エア供給手
段において所定流量のエアが供給制御されて、上記旋回
用エア噴出口からウエハの裏面側に噴出するエア流量が
可変であるので、ウエハの材質,形状及びサイズに応じ
てエア流量を変化させ、安定したウエハ旋回を実現する
流量のエアを供給することができる。この場合において
は、上記各供給手段により供給されたエアが、同じエア
噴出口から噴出させられるため、ウエハの速い旋回から
遅い旋回への移行を、エアの供給を絶つことなくスムー
スに行うことが可能である。
【0029】また、更に、本願の請求項9に係る発明
は、上記請求項7の発明において、上記旋回用エア噴出
手段が、ボンディングステージ上面側で、第1の円周上
に配置された複数の旋回用エア噴出口と、第2の円周上
に配置された旋回補助用エア噴出口と、一端側で上記旋
回用エア噴出口に連通するエア供給通路の他端側に設け
られた通常旋回用エア供給手段と、一端側で上記旋回補
助用エア噴出口に連通するエア供給通路の他端側に設け
られた、通常旋回用エア供給手段に加えて作動させられ
得る旋回補助用エア供給手段とを備えており、上記各エ
ア供給手段から所定流量のエアが供給されることによ
り、ウエハの裏面側に噴出するエア流量が可変であるこ
とを特徴としたものである。
【0030】このように、複数の旋回用エア噴出口に連
通するエア供給通路の他端側に設けられた各エア供給手
段において所定流量のエアが供給制御されて、上記旋回
用エア噴出口からウエハの裏面側に噴出するエア流量が
可変であるので、ウエハの材質,形状及びサイズに応じ
てエア流量を変化させ、安定したウエハ旋回を実現する
流量のエアを供給することができる。
【0031】また、更に、本願の請求項10に係る発明
は、上記請求項8又は請求項9の発明において、上記旋
回用エア噴出手段の各エア噴出口が、それぞれ、ボンデ
ィングステージ上面側で、ウエハの周縁部又はその近傍
に対応する円周上、若しくは、更にそれより内側の円周
上に設けられていることを特徴としたものである。
【0032】この場合には、ボンディングステージの比
較的広い範囲にて旋回用エアが噴出し、ウエハの裏面全
体に旋回力を分散して加えることができるので、安定し
たウエハ旋回が可能である。このことは、特にサイズの
大きいウエハについて有用である。
【0033】また、更に、本願の請求項11に係る発明
は、上記請求項8〜請求項10のいずれか一の発明にお
いて、上記旋回用エア供給手段及び旋回補助用エア供給
手段の少なくとも一方において、エア流量が制御可能で
あることを特徴としたものである。
【0034】この場合には、ウエハ旋回時に、エア噴出
口から噴出するエア流量をより細かく可変制御すること
が可能となり、エア流量をよりスムースに変化させて、
ウエハ旋回を一層安定させることができる。
【0035】また、更に、本願の請求項12に係る発明
は、上記請求項8〜請求項11のいずれか一の発明にお
いて、ウエハ旋回時に、上記旋回補助用エア供給手段か
ら旋回補助用エアが段階的に供給されることによって、
ウエハの裏面側に噴出するエア流量が可変制御されるこ
とを特徴としたものである。
【0036】この場合には、ウエハ旋回の開始から旋回
補助用エアの流量が段階的に増やされるため、エア噴出
口から噴出するエア流量をよりスムースに変化させて、
ウエハ旋回を緩やかに開始させ、ウエハの飛び出しを抑
制することができる。
【0037】また、更に、本願の請求項13に係る発明
は、上記請求項8〜請求項11のいずれか一の発明にお
いて、ウエハ旋回時に、上記旋回補助用エア供給手段か
ら旋回補助用エアが断続的に供給されることによって、
ウエハの裏面側に噴出するエア流量が可変制御されるこ
とを特徴としたものである。
【0038】この場合には、ウエハ旋回の間に、旋回補
助用エアが断続的に供給されるので、例えば裏面が一定
以上の粗さをもち、ボンディングステージ上で停止し易
いウエハについても、安定した低速でのウエハ旋回を維
持することができる。
【0039】また、更に、本願の請求項14に係る発明
は、上記請求項6〜請求項13のいずれか一の発明にお
いて、上記ボンディングステージ上におけるウエハのオ
リフラ位置を検出するオリフラ位置検出手段が設けられ
ていることを特徴としたものである。
【0040】このような構成を採用したことにより、旋
回後のウエハのオリフラ位置を検出して、ボンディング
ステージ上におけるウエハの方向を確認することができ
る。
【0041】また、更に、本願の請求項15に係る発明
は、外周の一部に形成されたオリフラが所定方向に向く
ように予め位置決めされたウエハを移載手段にてボンデ
ィングステージ上に移載し、この移載されたウエハに対
してボンディングヘッドにてバンプを形成するようにし
たバンプボンディング装置において、上記移載手段は、
6点把持式のチャック手段を備えていることを特徴とし
たものである。
【0042】この場合、移載手段のチャックを6点把持
式としたことにより、ウエハの外周部をチャックで把持
するに際してチャックの把持部の一部がオリフラに掛か
った場合でも、従来、4点把持式のチャックを用いた場
合のように、チャッキング時にウエハのセンタがずれる
惧れがなく、ボンディングステージへの移載時にオリフ
ラの位置ずれが生じることを有効に防止できる。
【0043】また、更に、本願の請求項16に係る発明
は、ウエハを互いに所定間隔をあけて積み重ね状態で収
納し得るキャリアと該キャリヤを所定の上下位置に設置
するリフタとを備えた搬入ステーションを有し、上記キ
ャリア内から取出手段にて取り出されたウエハを移載手
段にてボンディングステージ上に移載し、この移載され
たウエハに対してボンディングヘッドにてバンプを形成
するようにしたバンプボンディング装置において、上記
搬入ステーションに、キャリア内のウエハのオリフラ位
置が基準位置から所定範囲内にあるか否かを検出する検
出手段と、該検出手段によりウエハのオリフラ位置が基
準位置から所定範囲内にないことが検出された場合に作
業者に報知する報知手段とが設けられていることを特徴
としたものである。
【0044】この場合、上記検出手段を設けたことによ
り、ウエハのオリフラ位置が適正であるか否かを確実に
判断でき、また、その判断結果が上記報知手段により作
業者に報知されるので、作業者がウエハをキャリヤ内に
挿入セットする際の作業負担を軽減され、また、オリフ
ラ位置の修正作業も簡略化されるので、手作業でウエハ
を取り扱う機会も少なくなる。尚、上記検出手段は、よ
り好ましくは、上記搬入ステーションのリフタに設けら
れる。
【0045】また、本願の請求項17に係る発明は、上
記請求項16の発明において、上記検出手段が、発光部
と受光部とを備えた光センサでなり、ウエハのキャリヤ
からの取出方向と直交する方向に複数個並べて配置され
ていることを特徴としたものである。
【0046】この場合、検出手段に光センサを用いたこ
とにより確実なオリフラ検出を行うことができ、また、
検出手段自体およびその取付構造が簡素化できる。更
に、かかる検出手段を上述のように複数個並べて配置し
たことにより、より一層高い検出精度を得ることができ
る。
【0047】また、更に、本願の請求項18に係る発明
は、ボンディングステージ上に供給されたウエハに対し
てボンディングヘッドにてバンプを形成するバンプボン
ディング方法において、上記ボンディングステージに、
ウエハを浮上させる浮上用エア噴出手段と、ウエハを旋
回させる旋回用エア噴出手段とを設け、ウエハ旋回時
に、上記旋回用エア噴出手段によってウエハの裏面側に
噴出させられるエア流量を可変制御することを特徴とし
たものである。
【0048】このように、ウエハ旋回に際して、ウエハ
の裏面側に噴出するエア流量が可変であることにより、
ウエハの材質,形状及びサイズに応じてエア流量を変化
させ、安定したウエハ旋回を実現する流量のエアを供給
することが可能となる。
【0049】また、更に、本願の請求項19に係る発明
は、上記請求項18の発明において、ウエハ旋回時に、
上記旋回用エア噴出手段からエアを段階的に供給して、
ウエハの裏面側に噴出させられるエア流量を可変制御す
ることを特徴としたものである。
【0050】この場合には、ウエハ旋回の開始から旋回
用エアの流量が段階的に増やされるため、エア噴出口か
ら噴出するエア流量をよりスムースに変化させて、ウエ
ハ旋回を緩やかに開始させ、ウエハの飛び出しを抑制す
ることができる。
【0051】また、更に、本願の請求項20に係る発明
は、上記請求項18の発明において、ウエハ旋回時に、
上記旋回用エア噴出手段からエアを断続的に供給して、
ウエハの裏面側に噴出させられるエア流量を可変制御す
ることを特徴としたものである。
【0052】この場合には、ウエハ旋回の間に、旋回用
エアが断続的に供給されるので、例えば裏面が一定以上
の粗さをもち、ボンディングステージ上で停止し易いウ
エハについても、安定した低速でのウエハ旋回を維持す
ることができる。
【0053】また、更に、本願の請求項21に係る発明
は、上記請求項18〜請求項20のいずれか一におい
て、上記ボンディングステージ上におけるウエハのオリ
フラ位置を検出するオリフラ位置検出手段を設け、ウエ
ハ旋回後のウエハのオリフラ位置を検出することを特徴
としたものである。
【0054】この場合には、旋回後のウエハのオリフラ
位置を検出して、ボンディングステージ上におけるウエ
ハの方向を確認することができる。
【0055】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図1〜図23を参照しながら詳細に説明する。ま
ず、本発明の実施形態に係るバンプボンディング装置の
全体配置構成を図1を参照して説明する。このバンプボ
ンディング装置は、円板状で且つ結晶の方向性を特定す
るようにその外周部が直線的に切断されてなるオリエン
テーションフラット(以下、オリフラという)を備えた
ウエハ1をボンディング対象とするものである。このバ
ンプボンディング装置では、ICチップをダイシングに
より個別に分離する前のウエハの状態で、各ICチップ
に対してバンプを形成する主構成として、ウエハ1を収
容したキャリアが搬入される搬入ステーション2と、キ
ャリアから引き出したウエハ1が位置決めされる搬入側
の移載ステーション3と、バンプを形成するボンディン
グステーション4と、バンプを形成されたウエハ1が位
置決めされる搬出側の移載ステーション5と、バンプを
形成されたウエハ1を順次キャリアに収容して搬出する
搬出ステーション6とがライン上に等間隔に配設されて
いる。このウエハ1の移動ラインの前部には、ウエハ1
を搬入ステーション2から搬入側移載ステーション3に
取り出す取出手段7と、ウエハ1を搬出側移載ステーシ
ョン5から搬出ステーション6に挿入する挿入手段8が
配設されている。さらに、その前部に搬入側移載ステー
ション3のウエハ1をボンディングステーション4に移
載し、ボンディングステーション4のウエハ1を搬出側
移載ステーション5に移載する移載手段9が配設されて
いる。
【0056】上記ボンディングステーション4には、超
音波熱圧着によるボンディングのためにヒートステージ
からなるボンディングステージ10が配設されるととも
にその後部にボンディングヘッド11が配設されてい
る。ボンディングヘッド11は、XY2方向に移動でき
るように支持されるとともにX軸モータ12a、Y軸モ
ータ12bにてX方向とY方向の任意の位置に移動・位
置決め可能なXYテーブル12上に搭載されている。
【0057】上記ボンディングヘッド11は、図2に示
すように、ワイヤリール13と、このワイヤリール13
からのワイヤ14を上方から通されて、ボンディングス
テージ10上のボンディング対象物であるウエハ1にボ
ンディングを行うボンディング作業機構15との間に、
ワイヤリール13からボンディング作業機構15側に至
るワイヤ14の途中を上向きの湾曲状態にエアー16で
吹き上げてワイヤ14にテンションを与えるワイヤテン
ショナー17と、ボンディング作業機構15におけるク
ランパ18のワイヤガイド18aの真上でワイヤ14を
上方への吹き上げエアー20にさらしてワイヤ14に上
向きのテンションを掛けるワイヤテンショナー21とが
配設され、ワイヤリール13からのワイヤ14をエアー
16、20にて所定の供給経路およびテンションを保つ
ようにフローティング支持しながらボンディング作業機
構15に無理なく供給できるように構成されている。
【0058】ボンディング作業機構15は、図2及び図
3に示すように、上記ワイヤ14を把持するクランパ1
8と、先端にワイヤ14が挿通されるキャピラリ22a
を有するとともに形成されたボール14a(図4参照)
に超音波振動を印加するホーン22と、放電用のトーチ
23とを備えている。また、ボンディング作業の状態を
視覚認識する認識カメラ24が上部に配設され、認識画
像を認識用モニタ(図示せず)に表示するとともにデー
タ処理装置(図示せず)に認識信号を入力してデータ処
理するように構成されている。また、ボンディング作業
機構15を図示しない支点軸を中心に往復回動させて先
端部を上下動させる上下動電磁駆動部25と、クランパ
18を開閉する開閉電磁駆動部26とが設けられてい
る。
【0059】ボンディング作業を、図4を参照して説明
すると、ワイヤ14はキャピラリ22aを通じて送り出
され、これがウエハ1の所定の電極27と対向する位置
にボンディングヘッド11が移動する都度、トーチ23
からのスパーク電流によって先端部が溶かされ、図4の
(a)に示すようなボール14aが形成される。ワイヤ
14の各電極27との対向位置は認識カメラ24の視覚
認識のもとに高精度に制御される。形成されたボール1
4aはウエハ1の電極27上に熱圧着と超音波振動とに
よって図4の(b)に示すように接合される。この際の
圧着力は30g〜50g程度が好適であり、超音波振動
は水平方向にかけられ、振幅0.5μm、振動数60〜
70KHZ (具体例としては63.5KHZ )程度と
するのが好適である。次いで、ワイヤ14を挟持したク
ランパ18およびキャピラリ22aの上動によって、図
4の(c)に示すようにワイヤ14を切断して、電極2
7の上にボール14aと、ボール14aから30μm〜
40μm程度の高さに突出したワイヤ部分14bとから
なる突出長約60μm程度のバンプ28が形成される。
ワイヤ14は、上記切断が所定位置で確実に行われるよ
うに高ヤング率・低熱伝導率のものが用いられる。
【0060】次に、ウエハ1の各ステーション2〜6間
における移動・移載・位置決めについて順次説明する。
まず、ウエハ1の搬入及び搬出用のキャリア30A及び
30Bについて、図5を参照して説明する。キャリア3
0A及び30Bは、ウエハ1を上下に多数段互いに適当
間隔あけて積層状態で収容するもので、前面と後面が開
放されるとともに後部がウエハ1が後方に抜け出さない
ように後端に向けて先細状に絞られた略矩形枠状の枠体
から成り、その両側壁31に各ウエハ1の両側部を嵌入
させて支持する多段(図示例では24段)の受棚列32
が形成されている。またH字状の底壁33の下面には左
右方向に横断するリブ34が突設され、その両端の前後
の角部が位置決め部35とされている。
【0061】搬入ステーション2には、図6及び図7に
示すリフタ40Aが配設され、その昇降台41上に搬入
用のキャリア30Aが上方から搭載される。昇降台41
は固定フレーム42にて上下端が保持された左右2本の
垂直なガイドシャフト43にてスライドベアリング44
を介して上下動自在に支持され、固定フレーム42の背
面に取付けられたサーボモータ(不図示)とこれによっ
て正逆転駆動されるタイミングベルト46とによって昇
降動作させるように構成されている。昇降台41の上面
にはキャリア30Aの位置決め部35に係合して位置決
めする4本の位置決めピン47が突設されている。ま
た、昇降台41上のキャリア30Aを上方から弾性的に
押圧するようにバネ49にて上方に退避回動可能に水平
姿勢に向けて付勢された押えレバー48が配設されてい
る。この昇降台41の昇降動作によって、キャリア30
A内に収容された各ウエハ1が最下段のものから順次所
定の取り出し高さ位置に位置決めされる。昇降台41の
上昇限位置及び下降限位置,それらをオーバーしたとき
の安全停止位置並びに原点位置は、上記固定フレーム4
2の前面に設けられたリミットスイッチ58により検出
される。
【0062】更に、ウエハ1のキャリア30Aからの取
出し方向を前方として、昇降台41の後部(図の右端
部)にはキャリア30A内のウエハ1の後端縁両側部に
係合する一対の位置決めバー50が立設されている。ま
た、このリフタ40Aでは、ウエハ1のキャリア30A
からの飛び出しを防止すべく、キャリア30Aの前面部
に入り込んで内部に収容されているウエハ1のオリフラ
1aにほぼ係合するようなシャッタ51が固定フレーム
42側から延設されている。シャッタ51の下端はウエ
ハ1の取出し高さ位置より若干上方に位置し、ウエハ1
の取り出し動作と干渉しないように配設されている。こ
のシャッタ51は、固定フレーム42の背面側にスライ
ドガイド52にて取り出し方向に移動自在に支持された
摺動部材53に取付けられており、この摺動部材53を
取出し方向後方側に付勢するバネ54が配設されてい
る。このシャッタ機構では、上記ウエハ1が位置決めバ
ー50に当接した状態でシャッタ51がオリフラ1aと
の間に微小隙間(0.5mm程度)をあけた位置で停止
するように設定されている。
【0063】また、更に、上記リフタ40Aには、オリ
フラ1aの位置に基づいてキャリヤ30A内に収納され
たウエハ1の向きを検出する検出手段が構成されてい
る。すなわち、上記固定フレーム42の上端部近傍に、
昇降台41の前部に沿って延びるアーム部材57が取り
付けられ、このアーム部材57の先端には、キャリア3
0A内のウエハ1のオリフラ1aの位置が所定範囲内に
あるか否かを検出するために、2つの検出センサ56
(56A及び56B)が、キャリヤ30Aからの取出し
方向と直交する方向に並べて配置されている。本実施の
形態では、この検出センサ56として、発光部と受光部
とを備えた光センサが用いられる。
【0064】図8a〜図8dを参照しながら、キャリア
30A内のウエハ1の種々の状態についての検出センサ
56の検出動作を説明する。図8aは、ウエハ1の円弧
部分が一方のセンサ56Aにかかる状態を示している。
この状態では、ウエハ1のオリフラ1aが取出し方向に
向いておらず、オリフラ1aの位置が適正でないことが
検出される。図8bには、ウエハ1の円弧部分が両方の
センサ56A及び56Bにかかる状態が示されている。
この状態では、また、ウエハ1のオリフラ1aが取出し
方向とほぼ反対側に向いており、オリフラ1aの位置が
適正でないことが検出される。更に、図8cは、ウエハ
1のオリフラ1aが、一方のセンサ56Aにかかる状態
を示している。この状態では、オリフラ1aが取出し方
向に向いているものの、センサ56A及び56Bの配列
方向に対して所定以上傾斜しているため、オリフラ1a
の位置が適正でないことが検出される。図8dに示す状
態において、ウエハ1は、そのオリフラ1aがセンサ5
6A及び56Bの配列方向に平行になるように収納され
ている。この状態では、ウエハ1がキャリア30A内に
適正に収納され、いずれのセンサにも検出されることは
ない。かかるオリフラ位置検出において、オリフラ1a
の位置が所定範囲内にないことが検出された場合には、
警報音あるいは警報ランプ等の所定の報知手段(不図
示)により作業者に報知され、作業者が、キャリア30
A内のウエハ1を手作業で位置修正する。
【0065】以上のような検出手段により、上記キャリ
ア30A内へのウエハの収納に際して、オリフラ1aの
位置を所定方向に調整する必要がなく、エラー検出され
たウエハ1についてのみ位置修正すればよいため、オペ
レータの負担が削減されるとともに、オペレータがウエ
ハ1を手作業で取り扱う機会を減らすことができる。
【0066】また、図9に搬出ステーション6のリフタ
40Bを示す。このリフタ40Bも搬入ステーション2
におけるリフタ40Aとほぼ同一の構成であり、以下の
説明では、対応する構成要素に同一番号を付し、それ以
上の説明は省略する。このリフタ40Bでは、位置決め
バー50や摺動部材53のセンサ56は不要であるため
に設けられておらず、キャリア30Bの有無を検出する
キャリア有無検出センサ59が設けられている。なお、
このリフタ40Bではシャッタ51を固定的に設けても
よい。
【0067】次に、ウエハ引出し手段7及び挿入手段8
について、図10を参照して説明する。なお、両者はほ
ぼ同一構成であるので、ウエハ引出し手段7を取り上げ
て説明する。図10において、前部固定フレーム60の
背面側に配設されたスライドガイド61にて可動支持部
材63の下部が左右方向(ウエハ1の取り出し方向)に
往復移動自在に支持され、かつ同じく前部固定フレーム
60の背面側に配設されたロッドレスシリンダ62の可
動部62aに連結されて駆動及び位置決め可能に構成さ
れている。可動支持部材63の上部にはスライドガイド
64を介して支持アーム65の基部65aが可動支持部
材63の移動方向に移動可能に取付けられ、この支持ア
ーム65の昇降台41(図6参照)側に延出された先端
部にウエハ1を下方から受けて支持するウエハ受け部6
6が設けられ、このウエハ受け部66には吸着チャック
67が設けられている。支持アーム65の基部65a
は、バネ68にてストッパ69に当接する位置まで昇降
台41側に向けて移動付勢され、さらに移動時にウエハ
受け部66が障害物に衝突してバネ68に抗して移動し
たときにこれを検出するセンサ70が設けられ、直ちに
動作を停止して破損防止を図るように構成されている。
【0068】このようなウエハ引出し手段による引出し
動作では、まず、支持アーム65の先端のウエハ受け部
66がキャリア30Aにおける現在最下段のウエハ1の
下方に挿入され、その状態で昇降台41が下降してウエ
ハ1がウエハ受け部66上に支持される。その後、ウエ
ハ1が、上記吸着チャック67によりウエハ受け部66
に吸着したまま、キャリア30Aから搬入側移載ステー
ション3まで引き出される。他方、ウエハ挿入手段8に
よるキャリヤ30Bへの挿入動作では、搬出側移載ステ
ーション5において、バンプ形成済みのウエハ1が、ウ
エハ受け部66に吸着したまま搬送され、搬出ステーシ
ョン6のキャリア30B内に挿入される。
【0069】次に、移載手段9について、図11〜図1
4を参照して説明する。図11は、移載手段9の全体斜
視図である。上記ウエハ1の移動ラインと平行な移動手
段71にて駆動されて搬入側移載ステーション3とボン
ディングステーション4と搬出側移載ステーション5と
の間で移動及び位置決め可能な移動台72が設けられて
いる。移動手段71はその移動範囲に配設されたボール
ねじ73をサーボモータ74にて回転駆動するように構
成され、このボールねじ73に螺合させたナット体が移
動体72に固定されている。移動体72には昇降体75
が上下移動自在に取付けられ、バネ75aにて常時上限
位置に向けて付勢されるとともに内蔵されたシリンダに
て下限位置に移動駆動される。この昇降体75の上端部
からウエハ1の移動ラインの直上に位置するようにチャ
ック手段76が延設されている。
【0070】このチャック手段76は、シリンダ76a
により互いに接近離間可能な一対のチャック杆77A
と、それらチャック杆77Aの間に水平に延設されたチ
ャック杆77Bを備えている。チャック杆77Aには、
それぞれ一対のチャッキングピン78Aがフローティン
グ機構79Aを介して垂設されている。また一方、チャ
ック杆77Bには、シリンダ(不図示)により互いに接
近離間可能な一対のチャッキングピン78Bがフローテ
ィング機構79Bを介して垂設されている。各チャッキ
ングピン78A,78Bの下端には、それぞれ、ウエハ
1の落下防止用の鍔78a,78bが突設されている。
尚、このチャック手段76は、上記チャック杆77A及
び77Bにおけるチャッキングピン78A及び78Bの
取付け位置を変えることにより、各種サイズのウエハ1
に対応可能である。
【0071】更に、チャック杆77Bの途中部には、ブ
ラケット部材84を介して2つの検出センサ85(85
A及び85B)が取り付けられている。この検出センサ
85としては、種々の態様が考えられるが、上記搬入ス
テーション2におけるオリフラ検出センサ56と同様
に、発光部と受光部とを備えた光センサが用いられる。
詳しくは後述するが、本実施の形態では、このチャック
手段76に設けた検出センサ85により、ボンディング
ステージ10上に載置されたウエハ1のオリフラ検出又
は旋回不良検出が行われる。この場合において、上記検
出センサ85は、オリフラ1aの位置検出をボンディン
グステージ10の上方から行うことができ、ボンディン
グステージ10からの熱影響を確実に回避することがで
きる。
【0072】かかる移載手段9によるウエハ1の移載に
際しては、まず、搬入側移載ステーション3又はボンデ
ィングステーション4においてチャック手段76を開い
た状態、すなわち、チャック杆77Aを互いに離間させ
るとともに、チャック杆77Bにおけるチャッキングピ
ン78Bを互いに離間させた状態で、昇降体75を下降
させ、チャック手段76を閉じることによって6つのチ
ャッキングピン78A及び78Bにより外周部6点でウ
エハ1を把持する。次に、上記昇降体75を上限位置ま
で上昇させ、移動手段71によりボンディングロッドレ
スシリンダ62(図10参照)の可動部62aに連結さ
れた移動体72を駆動させる。可動支持部材63の上部
にはスライドガイド64を介して支持アーム65の基部
65aが可動支持部材63の移動方向に移動可能に取付
けられ、ボンディングステーション4又は搬出側移載ス
テーション5の位置まで移動させ、昇降体75を下降さ
せ、上記チャック手段76を開くことによってウエハ1
を移載することができる。
【0073】このように、ウエハ1の外周部をチャック
手段76で把持するに際してチャッキングピン78A,
78Bのいずれかがオリフラ1aにかかった場合でも、
従来、4点把持式のチャック手段を用いた場合のよう
に、チャッキング時にウエハのセンタがずれる惧れがな
く、ボンディングステージ10への移載時にオリフラの
位置ずれが生じることを有効に防止できる。
【0074】次に、ボンディングステージ10につい
て、図15〜図17を参照して説明する。このボンディ
ングステージ10は、ステージプレート91とその下部
のヒートブロック92とを備え、ステージプレート91
の上面には、ウエハ1が余裕を持って嵌まり込むように
両側にそれぞれ規制ローラ対93A,93Bが配設さ
れ、更にステージプレート91の両側にはオリフラ1a
に係合する一対の当接ローラ94A,94Bを有する規
制部95A,95Bがそれぞれ反対側に位置する規制ロ
ーラ対93B,93Aに対向するように配設され、例え
ば規制部95Aによりウエハ1を規制ローラ対93B側
に押し付けてウエハ1の位置規制を行うように構成され
ている。この規制部95A及び95Bはバネ96にて規
制方向に向けて常時付勢されるとともに、規制解除方向
に移動駆動させるシリンダ(不図示)がステージプレー
ト91の裏面側に配設されている。尚、上記ステージプ
レート91は、ボンディング対象となるウエハ1のサイ
ズに応じて、好適なサイズのものが用いられる。
【0075】上記ステージプレート91には、ウエハ1
の吸着及び浮上用の吸着・浮上兼用エア口101と、ウ
エハ1を旋回させるように周方向に同一方向に斜めに傾
斜させて開口させた旋回用エア噴出口102と、旋回状
態のウエハ1が振れ回りしてふらつくことがないように
ウエハ1を一方の規制ローラ対93A又は93Bに当て
止める第1及び第2片寄せ用エア噴出口103A,10
3Bとが設けられている。第1及び第2片寄せ用エア噴
出口103A,103Bへのエア供給はバルブ制御さ
れ、所定の切換手段(不図示)により切換え可能であ
る。第1及び第2片寄せ用エア噴出口103A及び10
3Bは、ウエハ1を確実に旋回させるようにウエハ周縁
部近傍に対応する部位に設けられた旋回旋回用エア噴出
口102から噴出させられる旋回気流と干渉し合わない
ように、その旋回気流の半径の内側に配置され、吸着・
浮上兼用エア口101は旋回気流の半径の外側と内側と
に配置されている。また、上記ステージプレート91に
は、その周縁部の適当箇所に捨てボンディング部104
が配設され、捨てボンディング用のチップを吸着する吸
着穴104aが設けられている。更に、ウエハ1が割れ
や欠けを有する場合に、そのウエハ1を吸着固定してボ
ンディングを行うべく、割れや欠けを有するウエハ用の
吸着穴108が設けられている。
【0076】本実施の形態では、上記ステージプレート
91において、第1及び第2片寄せ用エア噴出口103
A及び103Bを設けたことにより、旋回状態のウエハ
1を規制ローラ対93A及び93Bのいずれにも片寄せ
することができる。また、この場合において、上記移載
手段9のチャック手段76に取り付けられたオリフラ位
置検出センサ85は、移載手段9の移動動作に伴って移
動可能であるので、いずれの側においてもオリフラ1a
の位置検出を行うことができる。
【0077】更に、図17から分かるように、上記ステ
ージプレート91及びヒートブロック92内には、それ
ぞれエア経路91a及び92aが設けられ、ウエハ1の
浮上・旋回・片寄せ用のエアは、これらエア経路91a
及び92aを通じて、上記吸着・浮上兼用エア口10
1,旋回用エア噴出口102若しくは片寄せ用エア噴出
口103に供給される。また、上記ヒートブロック92
内には、上記各エア噴出口に連通し外部から上記エア経
路91a及び92aを通じて供給されたエアを一旦蓄え
るエアチャンバ92bが設けられている。これにより、
外部から供給されたエアは、上記エアチャンバ92bに
蓄えられて上記各エア噴出口からウエハ1の下面に向か
って噴出させられるまでに、ある程度暖められる。従っ
て、ボンディングステージ10で加熱されたウエハ1
が、上記各エア噴出口からのエアによって、浮上や旋回
あるいは片寄せされる場合に、エアによる冷却の温度勾
配を従来に比べて緩やかなものとすることができ、噴出
エアによる冷却作用がウエハ1に悪影響を及ぼすことを
回避することが可能になる。
【0078】この実施の形態では、また、上記ヒートブ
ロック92内に、6本のカートリッジヒータ105が並
列して挿入されるとともに、それぞれ2本のヒータ10
5に対応する3つの熱電対106が埋設され、ヒートブ
ロック92の温度制御(本実施の形態では300℃程度
までの温度制御)を3系統で行うように構成されてい
る。このヒートブロック92は、左右一対の放熱性の高
い脚部材107によって支持されている。このように、
ヒートブロック92の温度制御手段を複数系備えること
により、各ヒータ対105を個々に温度制御することが
できる。この場合において、ボンディング対象となるウ
エハ1のサイズに応じて選択される上記ヒートブロック
92上のステージプレート91のサイズに合わせて、精
密な温度制御が可能となる。
【0079】かかるボンディングステージ10上に、上
記移載手段9によりウエハ1が移載されると、まず、前
述した移載手段9におけるチャック杆77Bの途中部に
取り付けられた2つの検出センサ85を用いて、ウエハ
1のオリフラ1aの位置検出が行われる。本実施の形態
では、上記ステージプレート91の外周部およびその近
傍の上面側が、所定角度の斜面状に形成されており、移
載手段9は、ボンディングステージ10上にウエハ1を
載置した後、図18からよく分かるように、上記検出セ
ンサ85が、ステージプレート91の外周部に形成され
た傾斜部91aの真上に位置するように移動させられ
る。このとき、2つの検出センサ85は、上記移載手段
9の移載方向と直交する方向に並べて配置される。
【0080】2つの検出センサ85を用いて、オリフラ
1aの位置検出をウエハ1の上方から(つまり、ボンデ
ィングステージの上方から)行う場合において、ウエハ
1の種々の状態に対する検出動作は、先に図8を参照し
て説明した搬入ステーション2における2つのオリフラ
検出センサ56の検出動作と同様である。すなわち、ウ
エハ1の一部が検出センサ85のいずれかの真下に位置
している際には、検出センサ85の発光部からの検出光
がウエハ1の上面で入射時と同じ方向に反射されて、オ
リフラ1aの位置が適正でないことが検出される。ま
た、一方、ウエハ1が検出センサ85から外れている際
には、オリフラ1aの位置が適正であると判断される。
この場合には、上記検出センサ85の発光部からの検出
光は、上記傾斜部91aで外方に反射される。
【0081】検出センサ85からの検出光を反射する傾
斜部91aは、反射光がチャック手段76等の周辺の反
射物体を回避する角度であれば、いかなる角度に設定さ
れてもよい。図19a〜図19bを参照しながら、傾斜
角度の異なる傾斜部91aについての検出光の反射作用
について説明する。図19aは、垂直方向に対して30
°の角度をなす傾斜部91aを示している。検出センサ
85からの検出光は、この傾斜部91aで反射された
後、更に、ステージ10の上面で反射されて外方へ飛び
出す。この場合、反射光が検出センサ85に入光するこ
とはない。また、図19bは、垂直方向に対して45°
の角度をなす傾斜部91aを示している。この態様で
は、傾斜部91aとともに対向傾斜部91bが形成さ
れ、検出センサ85からの検出光は、傾斜部91aで反
射された後、更に、対向傾斜部91bで反射されて外方
に飛び出す。この場合にも、反射光が検出センサ85に
入光することはない。更に、図19cは、垂直方向に対
して60°の角度をなす傾斜部91aを示している。こ
の場合には、検出センサ85からの検出光が、傾斜部9
1aで反射されて直接外方に飛び出し、反射光が検出セ
ンサ85に入光することはない。
【0082】このように、上記ステージプレート91の
外周部およびその近傍の上面側に、所定角度の傾斜部9
1aを設けたことにより、オリフラ1aの位置検出をウ
エハ1の上方から行う場合において、オリフラ1aの位
置が適正である際には、検出センサ85の発光部からの
検出光は上記傾斜部91aで入射時と異なる方向に反射
される。すなわち、上記検出光がボンディングステージ
10の上面で反射され検出センサ85の受光部に入光し
てオリフラ1aの位置検出に支障を来す惧れをなくする
ことができる。
【0083】かかるボンディングステージ10によるバ
ンプボンディング工程においては、まず、ウエハ1が移
載手段9によりボンディングステージ10上の規制ロー
ラ対93A及び93Bの内側に移載されると、図中左側
の規制部95Bが規制動作し、その当接ローラ94Bが
オリフラ1aに係合してウエハ1を右側の規制ローラ対
93Aに向けて押し付ける。このとき、第1片寄せ用エ
ア噴出口103Aからウエハ1にエアを吹き出し、ウエ
ハ1を規制ローラ対93Bに係合させる。これら当接ロ
ーラ94Bと規制ローラ対93Aにてウエハ1を位置規
制する。この状態で、吸着・浮上兼用エア口101によ
り、ウエハ1を吸着固定し、ウエハ1の半分の領域のI
Cチップに対してバンプを形成する。
【0084】次いで、ウエハ1の吸着及び左側の規制部
95Bによる規制を解除し、吸着・浮上兼用エア口10
1からエアを吹き出してウエハ1を浮上させるととも
に、第2片寄せ用エア噴出口103Bからエアを吹き出
してウエハ1を図の右側の規制ローラ対93Aに係合さ
せ、その状態で旋回用エア噴出口102から所定流量の
エアを吹き出してウエハ1を旋回させる。このようにウ
エハ1の旋回状態でウエハ1を規制ローラ対93Aに係
合させることによりウエハ1が振れ回りしてふらつくこ
とがなく、一定位置で旋回させることができる。この旋
回動作中に、上記検出センサ85が、ヒートステージ9
1の右側の外周部に設けられた傾斜部91aの真上に位
置するように、移載手段9を移動させる。そして、ウエ
ハ1のオリフラ1aが右側の規制部95Aに対向する位
置までウエハ1が反転旋回すると、上記検出センサ85
によりウエハ1のオリフラ1aが検出されるので直ちに
浮上と旋回を停止させる。ここでは、2点でオリフラ1
aの検出を行うため、ウエハ1の旋回流量に左右されず
に、高精度のオリフラ検出が可能である。また、上記検
出センサ85は、移載手段9の移動動作に伴い、ボンデ
ィングステージ10の上方で移動可能であるので、例え
ば過旋回等の旋回不良が生じた場合にも、上記検出セン
サ85を、オリフラ1aの過旋回を検出し得る位置に移
動させることにより、確実に旋回不良の検出を行うこと
ができる。尚、例えば直径3インチのウエハ等の比較的
小さくて軽いウエハを対象とする場合には、浮上及び旋
回初期に、ウエハ旋回が不安定になり易いため、所定時
間経過後にウエハ旋回が安定した上で、オリフラ1aの
検出を行うようにした。
【0085】続いて、右側の規制部95Aを規制動作さ
せ、その当接ローラ94Aをオリフラ1aに係合させて
ウエハ1を左側の規制ローラ対93Bに向けて押し付
け、これら当接ローラ94Aと規制ローラ対93Bによ
りウエハ1を位置規制する。そして、吸着・浮上兼用エ
ア口101にてウエハ1を吸着固定し、ボンディングヘ
ッド11にてウエハ1のボンディングヘッド11に近い
側となった残りの半分の領域のICチップに対してバン
プを形成し、ウエハ1の全面に対するバンプ形成が完了
する。このように、ウエハ1を半分の領域ずつバンプを
形成することにより、ボンディングヘッド11の移動範
囲を小さくでき、それによってボンディングヘッド11
の剛性や寸法精度を確保して高精度のバンプ形成が実現
できる。
【0086】次に、本実施の形態に係るバンプボンディ
ング装置によるウエハ上の各ICチップへのボンディン
グプロセスの概略について、図20〜図23のフローチ
ャートを参照しながら説明する。バンプボンディング装
置が駆動されてシステムがスタートすると、まず、ステ
ップ#1でウエハの予熱が行われる。ウエハ1は、ボン
ディングステージ10で、約150℃以上(場合によっ
ては約300℃程度)にまで加熱されるが、この予熱を
行うことにより、急激な昇温によってウエハ1が割れる
等の不具合が生じることを防止できる。この予熱は種々
の方法で行うことが可能で、例えば、ウエハ1をキャリ
ア30から取り出した後、ボンディングステージ10に
搬送する前に、別設の予熱ステーション(不図示)で予
熱を行うようにしても良い。また、ウエハ1をキャリア
30から取り出す直前に、別設の予熱ステーションで予
熱を行って再度キャリア30内に挿入するようにしても
良い。予熱条件は、ボンディングステージ10での加熱
温度等に基づいて適宜定められる。
【0087】次に、所定温度に予熱されたウエハ1を移
載手段9によってボンディングステージ10上に移載す
る(ステップ#2)。このとき、前述のように、ウエハ
1は予備的に位置決めされた状態で、6点把持式のチャ
ック手段76で把持されて移載される。そして、ボンデ
ィングステージ10上で、一定時間保持してウエハ1の
温度を安定化させる(ステップ#3)。これにより、予
熱によって生じたウエハ1の全体的な歪み(熱による
「そり」)が是正される。その後、ステップ#4で、ウ
エハ1のオリフラ方向の検出が行われる。このとき、ウ
エハ1は、浮上エアで浮上させられ、片寄せエアで左右
のいずれか片側(例えば左側「L」)に片寄せさせら
れ、この状態でオリフラ方向の検出が行われる。
【0088】そして、このステップ#4での検出結果が
OK(良)の場合には、浮上および片寄せが共にOFF
(停止)されてウエハ1がボンディングステージ10の
表面に吸着固定される(ステップ#7)。一方、ステッ
プ#4での検出結果がNG(不良)の場合には、ウエハ
1は旋回エアで旋回させられ(ステップ#5)、この旋
回を停止した後に再度オリフラ方向の検出が行われ(ス
テップ#6)、その検出結果がOKとなるまで、ステッ
プ#5及びステップ#6が繰り返して実行される。そし
て、ステップ#6での検出結果がOKになると、ステッ
プ#7でウエハ1の吸着が行われる。
【0089】以上のようにして、ボンディングステージ
10上でのオリフラ方向の検出を終えた後、ウエハ1の
位置規正が行われる。すなわち、ステップ#12で、左
側の規制部95を駆動してその当接ローラ94をウエハ
1のオリフラ1aに係合させて押し付けることにより、
反対側(右側)の規制ローラ93と協働してウエハ1の
位置規制を行うようになっている。このように、位置規
制を行った後、ウエハ1をボンディングステージ10の
表面にウエハ1を吸着固定した状態で、規制が解除され
る(ステップ#14)。尚、例えば水晶,リチウムタン
タル(LiTa)製のウエハなど、裏面の表面粗さが一
定以上粗いウエハの場合には、ボンディングステージ表
面に対する摩擦係数が高くて滑りが悪いので、そのまま
ではスムースな規制を行えないことが考えられる。この
ような場合には、浮上エアでウエハを浮かせ(ステップ
#11)、この浮上状態でステップ#12の位置規制を
行えば良い。尚、このとき、ウエハを確実に浮かせるた
めに、タイマを駆動して浮上エアを一定時間作用させる
ことが好ましい。そして、位置規制が終了すると、浮上
エアをOFFしてウエハを吸着固定する。
【0090】ウエハ1の位置規制が完了すると、次に、
ウエハ1上の各ICチップの電極部にバンプを形成する
ボンディング工程が行われる。このとき、ウエハ1上の
ICチップの位置認識を繰り返しながらボンディングが
行われる(ステップ#21及びステップ#22)。そし
て、ウエハ1の所定の片側半分についてボンディングが
終了すると(ステップ#23)、ウエハ1の旋回(反
転)が行われる(ステップ#31)。このウエハ1の旋
回反転は、吸着をOFF(停止)するとともに、浮上エ
アおよび片寄せエアを共にONした状態で旋回エアをO
Nして行われる。そして、このウエハ旋回後、ステップ
#32〜ステップ#35で、オリフラ方向の検出および
ウエハ1の吸着固定が行われる。この工程は、上述のス
テップ#4〜ステップ#7の一連の工程と、左右が異な
るだけで、対応する各ステップでの実行内容は同じであ
る。
【0091】上記ステップ#35を終えた後、ステップ
#36〜ステップ#39でウエハ1の位置規正が行われ
る。この工程は、ステップ#11〜ステップ#14の一
連の工程と、左右が異なるだけで、対応する各ステップ
での実行内容は同じである。この後、ウエハ1の残り半
分に対するボンディングが行われる(ステップ#21及
びステップ#22)。以上のようにして、ウエハ1の残
り半分に対するボンディングが行われて両側(つまりウ
エハ1の全面)へのバンプの形成が終了すると(ステッ
プ#41)、移載手段9が駆動され(ステップ#4
2)、ボンディングステージ10からウエハ1が搬出さ
れる(ステップ#44)。尚、このとき、例えばリチウ
ムタンタル(LiTa)製のウエハなど、裏面の表面粗
さが一定以上粗いウエハの場合には、ウエハ1の移載お
よび搬出をスムースに行えるように、ウエハ1を浮上エ
アで浮上させる(ステップ#43)。
【0092】その後、ステップ#45で、ボンディング
ステージ10で高温に加熱されたウエハ1が常温まで急
激に冷却されることがないように、ウエハ1を所定以下
の温度勾配で徐冷するアフタ・クーリングが行われる。
これにより、ウエハ1の急冷による割れの発生が確実に
防止される。以上により、1枚のウエハ1を略半分ずつ
に分割し、その片側半分および残りの半分に順次ボンデ
ィングを行い、最終的にその全面にわたって、各ICチ
ップの電極部にバンプが形成されるようになっている。
【0093】続いて、前述したフローチャート中の#
5,#31及び#33の「ウエハ旋回」におけるエア供
給プロセスについて、図24〜26を参照しながら説明
する。まず、図24に、本実施の形態に係る旋回用エア
噴出手段の簡単な構成を示す。この旋回用エア噴出手段
120は、前述したようにウエハ1を旋回させるべく略
同一円周上に配置された旋回用エア噴出口102と、一
端側で旋回用エア噴出口102に連通する一方、他端側
で分岐するエア供給通路121と、分岐したエア供給通
路の一方に設けられた旋回用エア供給手段122と、該
旋回用エア供給手段122に加えて作動させられ得る旋
回補助用エア供給手段125と、各エア供給手段12
2,125にエアを供給するエア源128とから構成さ
れている。上記旋回用エア供給手段122は、所定流量
の旋回用エアを通過させる旋回流量ニードル123と、
上記エア源128から旋回流量ニードル123へのエア
供給を開閉動作により制御する旋回ブローバルブ124
とを有している。また、この旋回用エア供給手段122
と同様に、上記旋回補助用エア供給手段125は、所定
流量の旋回補助用エアを通過させる旋回補助流量ニード
ル126と、上記エア源128から旋回補助流量ニード
ル126へのエア供給を開閉動作により制御する旋回ブ
ローバルブ127とを有している。上記各エア供給手段
122,125における旋回ブローバルブ124,12
7は、所望のタイミングで開閉可能である。なお、上記
エア供給通路121には、各エア供給手段122,12
5から供給されるエアの総流量を計量する流量計129
が設けられている。
【0094】かかる構成を備えた旋回用エア噴出手段1
20によれば、上記各エア供給手段122,125にお
ける旋回ブローバルブ124,127の開閉パターンを
変えることによって、上記エア噴出口102から噴出す
るエアの流量を変化させることができる。例えば、旋回
用エア供給手段122における旋回ブローバルブ124
を開き、旋回補助用エア供給手段125における旋回ブ
ローバルブ127を閉じた状態では、上記旋回流量ニー
ドル123において設定された所定流量の旋回用エアの
みが、エア供給通路121を介して、上記エア噴出口1
02から噴出させられる。続いて、旋回補助用エア供給
手段125における旋回ブローバルブ127を開くと、
旋回補助流量ニードル126において設定された所定流
量の補助旋回用エアが、エア供給通路121を介して、
上記旋回用エアに加算され、合計された流量のエアが上
記エア噴出口102から噴出させられることになる。
【0095】図25及び26は、それぞれ、本実施の形
態に係る上記旋回用エア噴出手段120を用いたエア供
給プロセスのフローチャート及び該プロセスにおけるエ
ア流量の変化を示すグラフである。ウエハ旋回時に、ま
ず、上記各エア供給手段122,125における旋回ブ
ローバルブ124,127が開かれて、旋回用エア及び
旋回補助用エアが供給され、上記ボンディングステージ
10上面側で、旋回用エア噴出口102から総流量Q1
(図26参照)のエアが噴出する(ステップ#51)。
旋回用エア及び旋回補助用エアの流量は、それぞれ、毎
分3.3〜3.4リットル及び毎分9リットルに設定さ
れることが好ましい。この強いエアによって、旋回開始
に大きな力を要するウエハ、例えば水晶,リチウムタン
タル製の裏面の表面粗さが一定以上粗いウエハ(表面粗
さ10〜80μm),重いウエハ又は大きなウエハにつ
いても、スムースにウエハ旋回を開始させることができ
る。なお、旋回補助用エアの供給は、タイマを駆動して
一定時間(0.3〜0.8秒)行われる。t=T1時間
経過後にタイマがカウントアップされると、旋回補助用
エア供給手段125における旋回ブローバルブ127が
閉じられて、旋回補助用エアの供給がOFFされる(ス
テップ#52)。この状態では、旋回を維持するのに必
要な流量Q0の旋回用エアのみが、上記エア噴出口10
2から噴出する。更に、t=T2時間経過後には、旋回
用エア供給手段122における旋回ブローバルブ124
が閉じられて、旋回用エアの供給がOFFされる(ステ
ップ#53)。その後、ウエハ1は次第に回転速度を失
い、ボンディングステージ10上で停止する。
【0096】このように、上記旋回用エア噴出手段12
0によれば、ウエハ1の材質,重さ及びサイズ等の種類
にかかわらず、強いエアを用いてスムースにウエハ旋回
を開始させることができるとともに、旋回中には、供給
エアを弱くして、安定したウエハ旋回を行うことができ
る。また、この実施の形態では、旋回用エア及び旋回補
助用エアが共に供給される状態から、旋回補助用エアが
OFFされることにより、ウエハ1へのエア流量が変え
られるため、ウエハの速い旋回から遅い旋回への移行
を、エアの供給を絶つことなくスムースに行うことが可
能である。
【0097】次に、図27及び28を参照しながら、本
発明の他の実施の形態に係る「ウエハ旋回」におけるエ
ア供給プロセスについて説明する。図27及び28は、
それぞれ、旋回用エア噴出手段によるエア供給プロセス
のフローチャート及び該プロセスにおけるエア流量の変
化を示すグラフである。尚、旋回用エア噴出手段の構成
については、前述した実施の形態における場合(図24
参照)と同様であるため、同じものには同一の符号を付
して、これ以上の説明は省略する。この実施の形態で
は、ウエハ旋回に際して、まず、上記各エア供給手段に
おける旋回ブローバルブが共に開かれ、旋回用エア及び
旋回補助用エアが供給されて、上記ボンディングステー
ジ上面側で、旋回用エア噴出口102から総流量Q
1(図28参照)のエアが噴出する(ステップ#6
1)。この強いエアによって、旋回開始に大きな力を要
するウエハ、例えば裏面の表面粗さが一定以上粗いウエ
ハ(表面粗さ10〜80μm),重いウエハ若しくは大
きなウエハについても、スムースにウエハ旋回を開始さ
せることができる。
【0098】t=T1時間経過後に、旋回補助用エア供
給手段125における旋回ブローバルブ127が閉じら
れて、旋回補助用エアの供給がOFFされる(ステップ
#62)。この状態では、旋回を維持するのに必要な流
量Q0の旋回用エアのみが、上記エア噴出口102から
噴出する。この状態が、ステップ#63において、所定
時間(T1〜T2)維持された後、再度、旋回補助用エア
供給手段125における旋回ブローバルブ127が開か
れて、各エア供給手段122,125から総流量Q1
エアが供給される(ステップ#64)。なお、このステ
ップ#64では、より安定したウエハ旋回を実現するた
めに、旋回補助用エア供給手段125における旋回補助
流量ニードル126でエアの設定流量を変え、ステップ
#61のエア供給時とは異なる流量のエアを供給するよ
うにしてもよい。
【0099】t=T3時間経過後、旋回補助用エア供給
手段125における旋回ブローバルブ127が閉じられ
て、旋回補助用エアの供給がOFFされる(ステップ#
65)。この状態では、流量Q0の旋回用エアのみが、
上記エア噴出口102から噴出する。更に、t=T4
間経過後には、旋回用エア供給手段122における旋回
ブローバルブ124が閉じられて、旋回用エアの供給が
OFFされる(ステップ#66)。その後、ウエハ1は
次第に回転速度を失い、ボンディングステージ10上で
停止する。
【0100】通常、ウエハ旋回は、オリフラ検出精度を
確保するために、低速で行われることが好ましいが、ウ
エハを低速で旋回させた場合、例えば水晶,リチウムタ
ンタル製のウエハなど、裏面の表面粗さが一定以上粗い
ウエハ(表面粗さ10〜80μm)については、オリフ
ラ検出の位置に到達するまでに停止する可能性がある。
前述した他の実施の形態では、旋回補助用エアの供給を
一旦OFFした後、ウエハ旋回中に再度ONする、すな
わち旋回補助用エアを断続的に供給するため、かかるウ
エハについても、安定した低速でのウエハ旋回を維持す
ることができる。なお、ここでは、旋回補助用エアの断
続的な供給を複数回にわたって行ってもよい。例えば直
径12インチのウエハ等の大きなウエハ若しくは重いウ
エハについては、通常では旋回に比較的長い時間を要す
るが、複数回にわたって断続的に旋回補助用エアを供給
することにより、その旋回に必要な時間を短縮すること
ができる。
【0101】また、更に、図29及び30を参照しなが
ら、本発明のまた別の実施の形態に係る「ウエハ旋回」
におけるエア供給プロセスについて説明する。図29及
び30は、それぞれ、旋回用エア噴出手段によるエア供
給プロセスのフローチャート及び該プロセスにおけるエ
ア流量の変化を示すグラフである。この実施の形態で
は、ウエハ旋回に際して、まず、上記各エア供給手段1
22,125における旋回ブローバルブ124,127
が共に開かれて、旋回用エア及び旋回補助用エアが供給
され、上記ボンディングステージ10上面側で、旋回用
エア噴出口102から総流量Q1(図30参照)のエア
が噴出する(ステップ#71)。t=T1時間経過後、
旋回補助流量ニードル126にて設定されるエア流量を
変え、旋回補助用エアの供給量を増やす(ステップ#7
2)。この状態では、旋回用エア噴出口102から総流
量Q2(>Q1)のエアが噴出する(ステップ#72)。
次に、t=T2時間経過後、再度、旋回補助流量ニード
ル126にて設定されるエア流量を変えて、旋回補助用
エアの供給量を更に増やす(ステップ#73)。このと
き、旋回用エア噴出口102から総流量Q3(>Q2)の
エアが噴出する。
【0102】t=T3時間経過後、旋回補助用エア供給
手段125における旋回ブローバルブ127が閉じられ
て、旋回補助用エアの供給がOFFされる(ステップ#
74)。この状態では、旋回を維持するのに必要な流量
0の旋回用エアのみが、上記エア噴出口102から噴
出する。更に、t=T4時間経過後には、旋回用エア供
給手段122における旋回ブローバルブ124が閉じら
れて、旋回用エアの供給がOFFされる(ステップ#7
5)。その後、ウエハ1は次第に回転速度を失い、ボン
ディングステージ10上で停止する。
【0103】このように、本発明のまた別の実施の形態
では、ウエハ旋回の開始から旋回補助用エアの流量が段
階的に増やされるため、ウエハの旋回を緩やかに開始さ
せ、ウエハの飛び出しを抑制することができる。
【0104】また、更に、安定したウエハ旋回を実現す
る手段として、ボンディングステージ10において、ウ
エハ1を旋回させるべく略同一円周上に配置されるエア
噴出口を、前述した実施の形態におけるウエハ周縁部近
傍に対応する部位に加え、更にその内側に設けてもよ
い。図31に、更に別の実施の形態に係るボンディング
ステージを示す。このボンディングステージ10におけ
るステージプレート91は、ウエハ周縁部近傍に対応す
る部位に設けられたエア噴出口102A(以下、外側エ
ア噴出口という)と、その内側に設けられたエア噴出口
102B(以下、内側エア噴出口という)とを備えてい
る。前述した実施の形態における場合と同様にエア供給
手段からエア供給通路を介して供給されたエアは、これ
ら外側エア噴出口102A及び内側エア噴出口102B
から均等な流量で噴出させられる。なお、図31中の符
号93A,93Bは、規制ローラ対をあらわすものであ
る。
【0105】これによれば、ステージプレート91の比
較的広い範囲において、ウエハ1を旋回させるエアが噴
出させられるため、ウエハ1の裏面全体に旋回力を分散
して加えることができ、安定したウエハ旋回が可能であ
る。このことは、特にサイズの大きいウエハについて有
用である。
【0106】なお、前述した旋回用エア噴出手段120
(図24参照)では、旋回用エア供給手段122及び旋
回補助用エア供給手段125から供給されるエアが同じ
エア噴出口120から噴出するが、これに限定されるこ
となく、各エア供給手段122,125からのエアを別
々のエア噴出口から噴出させてもよい。例えば、上記旋
回用エア供給手段122から供給されるエアを内側エア
噴出口102Bから、また、上記旋回補助用エア供給手
段125から供給されるエアを外側エア噴出口102A
から噴出させる場合が考えられ、この場合には、比較的
弱いエア流量で旋回補助の効果をもたらすことが可能と
なる。
【0107】尚、本発明は、例示された実施の形態に限
定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲におい
て、種々の改良あるいは設計上の変更が可能であること
は言うまでもない。
【0108】
【発明の効果】本願の第1の発明によれば、外周の一部
に形成されたオリフラが所定方向に向くように予め位置
決めされたウエハを移載する移載手段に、ボンディング
ステージ上における上記ウエハのオリフラ位置を検出す
る検出手段が設けられているので、従来、かかる検出手
段をボンディングステージ側に設けていた場合のよう
に、検出手段が高温に曝されることがなくなり、従っ
て、この検出手段としては、特に耐熱用のものを用いる
必要がなくなる。また、上記検出手段は移載手段の移動
動作に伴って移動可能であるので、従来、検出手段がボ
ンディングステージの一側に固定して設けられていた場
合のように、オリフラ検出の方向がボンディングステー
ジの片側に限定されることがなくなる。
【0109】また、本願の第2の発明によれば、上記検
出手段は、発光部と受光部とを備えた光センサでなり、
上記移載手段のチャック手段に設けられているので、確
実なオリフラ検出を行うことができ、また、これを移載
手段のチャック手段に設けたので、オリフラ検出をウエ
ハの上方から行うことができ、ボンディングステージか
らの熱影響を確実に回避できる。
【0110】更に、本願の第3の発明によれば、上記検
出手段は、上記移載手段の移載方向と直交する方向に複
数個並べて配置されているので、一層高いオリフラ検出
精度を得ることができる。
【0111】また、更に、本願の第4の発明によれば、
ボンディングステージの外周部およびその近傍の上面側
が、所定角度の斜面状に形成されているので、オリフラ
検出をウエハの上方から行う場合において、オリフラが
検出手段の下方に位置している際には、検出手段の発光
部からの検出光は上記斜面で入射時と異なる方向に反射
される。すなわち、オリフラが検出手段の下方に位置し
ている場合でも、上記検出光がボンディングステージの
上面で反射され検出手段の受光部に入光してオリフラ検
出に支障を来す惧れをなくすることができる。
【0112】また、更に、本願の第5の発明によれば、
ボンディングステージ上面には、左右両側に各一対の規
制ローラが設けられるとともに、ウエハを浮上させる浮
上用エア噴出手段と、ウエハを旋回させる旋回用エア噴
出手段と、旋回状態のウエハを一側の規制ローラ対に当
て止める第1片寄せ用エア噴出口と、旋回状態のウエハ
を他側の規制ローラ対に当て止める第2片寄せ用エア噴
出口とが設けられ、第1および第2片寄せ用エア噴出口
へのエア供給を切り換える切換手段が備えられているの
で、ウエハをいずれの側にも片寄せすることができる。
この場合において、上記オリフラ検出手段は移載手段の
移動動作に伴って移動可能であるので、従来のようにオ
リフラ検出の方向がボンディングステージのいずれか片
側に限定されることはなく、いずれの側においてもオリ
フラ検出を行うことができる。
【0113】また、更に、本願の第6の発明によれば、
ボンディングステージを、上記各エア噴出口が設けられ
たステージプレートと、その下部に配置されたヒートブ
ロックとで構成し、上記ステージプレートに、各々のエ
ア噴出口に連通し外部からの供給エアを一旦蓄えるエア
チャンバが設けられているので、外部からの供給エアは
上記エアチャンバに蓄えられてエア噴出口からウエハ下
面に向かって噴出するまでにある程度暖められる。従っ
て、ボンディングステージで加熱されたウエハが、上記
噴出口からのエアによって浮上や旋回あるいは片寄せさ
れる場合に、エアによる冷却の温度勾配を従来に比べて
緩やかなものとすることができ、噴出エアによる冷却作
用がウエハに悪影響を及ぼすことを回避することが可能
になる。
【0114】本発明の第7の発明によれば、ウエハ旋回
に際して、上記旋回用エア噴出手段によりウエハの裏面
側に噴出するエア流量が可変であるので、ウエハの材
質,形状及びサイズにかかわらず、安定したウエハ旋回
を実現する流量のエアを供給することが可能となる。更
に、この場合においては、エア流量を変えるタイミング
を適正に調整するようにして、より安定したウエハ旋回
を実現することができる。
【0115】また、本発明の第8の発明によれば、複数
の旋回用エア噴出口に連通するエア供給通路の他端側に
設けられたエア供給手段においてエア流量が制御可能
で、上記旋回用エア噴出口からウエハの裏面側に噴出す
るエア流量が可変であるため、ウエハの材質,形状及び
サイズに応じてエア流量を変化させ、安定したウエハ旋
回を実現する流量のエアを供給することができる。ま
た、この場合においては、各エア供給手段からのエア
が、同じエア噴出口から噴出させられるため、ウエハの
速い旋回から遅い旋回への移行を、エアの供給を絶つこ
となくスムースに行うことが可能である。
【0116】更に、本発明の第9の発明によれば、複数
の旋回用エア噴出口に連通するエア供給通路の他端側に
設けられた各エア供給手段において所定流量のエアが供
給制御されて、上記旋回用エア噴出口からウエハの裏面
側に噴出するエア流量が可変であるので、ウエハの材
質,形状及びサイズに応じてエア流量を変化させ、安定
したウエハ旋回を実現する流量のエアを供給することが
できる。
【0117】また、更に、本発明の第10の発明によれ
ば、ボンディングステージの比較的広い範囲にて旋回用
エアが噴出し、ウエハの裏面全体に旋回力を分散して加
えることができるので、安定したウエハ旋回が可能であ
る。このことは、特にサイズの大きいウエハについて有
用である。
【0118】また、更に、本発明の第11の発明によれ
ば、ウエハ旋回時に、エア噴出口から噴出するエア流量
をより細かく可変制御することが可能となり、エア流量
をよりスムースに変化させて、ウエハ旋回を一層安定さ
せることができる。
【0119】また、更に、本発明の第12の発明によれ
ば、ウエハ旋回の開始から旋回補助用エアの流量が段階
的に増やされるため、エア噴出口から噴出するエア流量
をよりスムースに変化させて、ウエハ旋回を緩やかに開
始させ、ウエハの飛び出しを抑制することができる。
【0120】また、更に、本発明の第13の発明によれ
ば、ウエハ旋回の間に、旋回補助用エアが断続的に供給
されるので、例えば裏面が一定以上の粗さをもち、ボン
ディングステージ上で停止し易いウエハについても、安
定した低速でのウエハ旋回を維持することができる。
【0121】また、更に、本願の第14の発明によれ
ば、旋回後のウエハのオリフラ位置を検出して、ボンデ
ィングステージ上におけるウエハの方向が適切であるか
否かを確認することができる。
【0122】また、更に、本願の第15の発明によれ
ば、外周の一部に形成されたオリフラが所定方向に向く
ように予め位置決めされたウエハを移載する移載手段
が、6点把持式のチャック手段を備えているので、ウエ
ハの外周部をチャックで把持するに際してチャックの把
持部の一部がオリフラに掛かった場合でも、従来、4点
把持式のチャックを用いた場合のように、チャッキング
時にウエハのセンタがずれる惧れがなく、ボンディング
ステージへの移載時にオリフラの位置ずれが生じること
を有効に防止できる。
【0123】また、更に、本願の第16の発明によれ
ば、搬入ステーションに、キャリア内のウエハのオリフ
ラ位置が基準位置から所定範囲内にあるか否かを検出す
る検出手段と、該検出手段によりウエハのオリフラ位置
が基準位置から所定範囲内にないことが検出された場合
に作業者に報知する報知手段とが設けられているので、
ウエハのオリフラ位置が適正であるか否かを確実に判断
でき、また、その判断結果が上記報知手段により作業者
に報知されるので、作業者がウエハをキャリヤ内に挿入
セットする際の作業負担を軽減され、また、オリフラ位
置の修正作業も簡略化されるので、手作業でウエハを取
り扱う機会も少なくなる。
【0124】また、更に、本願の第17の発明によれ
ば、上記検出手段が、発光部と受光部とを備えた光セン
サでなり、ウエハのキャリヤからの取出方向と直交する
方向に複数個並べて配置されているので、検出手段に光
センサを用いたことにより確実なオリフラ検出を行うこ
とができ、また、検出手段自体およびその取付構造が簡
素化できる。更に、かかる検出手段を上述のように複数
個並べて配置したことにより、より一層高い検出精度を
得ることができる。
【0125】また、更に、本発明の第18の発明によれ
ば、ウエハ旋回に際して、上記旋回用エア噴出手段によ
ってウエハの裏面側に噴出させられるエア流量を可変制
御するので、ウエハの材質,形状及びサイズにかかわら
ず、安定したウエハ旋回を実現する流量のエアを供給す
ることが可能となる。
【0126】また、更に、本発明の第19の発明によれ
ば、ウエハ旋回の開始から旋回用エアの流量を段階的に
増やすため、エア噴出口から噴出するエア流量をよりス
ムースに変化させて、ウエハ旋回を緩やかに開始させ、
ウエハの飛び出しを抑制することができる。
【0127】また、更に、本発明の第20の発明によれ
ば、ウエハ旋回の間に、旋回用エアが断続的に供給する
ので、例えば裏面が一定以上の粗さをもち、ボンディン
グステージ上で停止し易いウエハについても、安定した
低速でのウエハ旋回を維持することができる。
【0128】また、更に、本願の第21の発明によれ
ば、旋回後のウエハのオリフラ位置を検出して、ボンデ
ィングステージ上におけるウエハの方向が適切であるか
否かを確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係るバンプボンディン
グ装置の全体配置構成を示す平面図である。
【図2】 上記実施の形態に係るボンディングヘッドに
おけるワイヤ供給機構の斜視図である。
【図3】 上記ボンディングヘッドをワイヤ供給機構を
省略して示した斜視図である。
【図4】 上記実施の形態に係るボンディング作業工程
を示し、(a)はボール形成工程の断面図、(b)はボ
ールを電極に接合する工程の断面図、(c)はワイヤを
切断してバンプを形成する工程の断面図である。
【図5】 上記実施の形態に係るウエハ搬送用のキャリ
アを示し、(a)は(b)のA−A矢視断面平面図、
(b)は正面図、(c)は底面図である。
【図6】 上記実施の形態に係る搬入ステーションに配
設されるリフタの要部構成を示す斜視図である。
【図7】 上記リフタの平面図である。
【図8】 上記リフタにおけるオリフラ検出手段による
検出動作の説明図である。
【図9】 上記実施の形態に係る搬出ステーションに配
設されるリフタの要部構成を示す斜視図である。
【図10】 上記実施の形態に係る取出手段及び挿入手
段の概略構成を示す斜視図である。
【図11】 上記実施の形態に係る移載手段の斜視図で
ある。
【図12】 上記移載手段におけるチャック手段の平面
図である。
【図13】 上記チャック手段における把持部を示す側
面図である。
【図14】 上記チャック手段における検出手段を示す
側面図である。
【図15】 上記実施の形態に係るボンディングステー
ジの斜視図である。
【図16】 上記ボンディングステージの平面図であ
る。
【図17】 上記ボンディングステージの断面説明図で
ある。
【図18】 上記ボンディングステージの外周部に対し
てチャック手段における検出手段が位置決めされた状態
を示す説明図である。
【図19】 上記ボンディングステージの外周部及びそ
の近傍に形成された各種の傾斜部による検出光反射作用
の説明図である。
【図20】 上記バンプボンディング装置によるウエハ
上の各ICチップへのボンディングプロセスの第1フロ
ーチャートである。
【図21】 上記ボンディングプロセスの第2フローチ
ャートである。
【図22】 上記ボンディングプロセスの第3フローチ
ャートである。
【図23】 上記ボンディングプロセスの第4フローチ
ャートである。
【図24】 上記ボンディングステージにおける旋回用
エア噴出手段の構成を示すブロック図である。
【図25】 上記ボンディングステージにおけるウエハ
旋回時の旋回用エア供給プロセスのフローチャートであ
る。
【図26】 図25の旋回用エア供給プロセスにおける
エア流量の変化を示すグラフである。
【図27】 本発明の他の実施の形態に係るボンディン
グステージにおけるウエハ旋回時のエア供給プロセスに
ついてのフローチャートである。
【図28】 図27の旋回用エア供給プロセスにおける
エア流量の変化を示すグラフである。
【図29】 本発明の別の実施の形態に係るボンディン
グステージにおけるウエハ旋回時の旋回用エア供給プロ
セスについてのフローチャートである。
【図30】 図29の旋回用エア供給プロセスにおける
エア流量の変化を示すグラフである。
【図31】 本発明の更に別の実施の形態に係るボンデ
ィングステージにおける旋回用エア噴出口を示す説明図
である。
【符号の説明】
1…ウエハ 1a…オリフラ 2…搬入ステーション 3…搬入側移載ステーション 4…ボンディングステーション 7…取出手段 9…移載手段 10…ボンディングステージ 11…ボンディングヘッド 30A,30B…キャリア 40A,40B…リフタ 56…検出センサ 85…オリフラ位置検出センサ 91…ステージプレート 91a…傾斜部 92…ヒートブロック 92b…エアチャンバ 101…吸着・浮上兼用エア口 102…旋回用エア噴出口 103A…第1片寄せ用エア噴出口 103B…第2片寄せ用エア噴出口 120…旋回用エア噴出手段 121…エア供給通路 122…旋回用エア供給手段 125…旋回補助用エア供給手段
フロントページの続き (72)発明者 金山 真司 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (72)発明者 渡辺 展久 大阪府門真市大字門真1006番地 松下電 器産業株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−349632(JP,A) 特開 平4−349633(JP,A) 特開 平3−273636(JP,A) 特開 平5−299492(JP,A) 特開 昭60−257148(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/60 H01L 21/68

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外周の一部に形成されたオリフラが所定
    方向に向くように予め位置決めされたウエハを移載手段
    にてボンディングステージ上に移載し、この移載された
    ウエハに対してボンディングヘッドにてバンプを形成す
    るようにしたバンプボンディング装置において、 上記移載手段に、ボンディングステージ上における上記
    ウエハのオリフラ位置を検出するオリフラ位置検出手段
    が設けられていることを特徴とするバンプボンディング
    装置。
  2. 【請求項2】 上記検出手段は、発光部と受光部とを備
    えた光センサでなり、上記移載手段のチャック手段に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載のバンプボ
    ンディング装置。
  3. 【請求項3】 上記検出手段は、上記移載手段の移載方
    向と直交する方向に複数個並べて配置されていることを
    特徴とする請求項1または請求項2に記載のバンプボン
    ディング装置。
  4. 【請求項4】 上記ボンディングステージの外周部およ
    びその近傍の上面側が、所定角度の斜面状に形成されて
    いることを特徴とする請求項2または請求項3に記載の
    バンプボンディング装置。
  5. 【請求項5】 上記ボンディングステージ上面には、左
    右両側に各一対の規制ローラが設けられるとともに、ウ
    エハを浮上させる浮上用エア噴出手段と、ウエハを旋回
    させる旋回用エア噴出手段と、旋回状態のウエハを一側
    の規制ローラ対に当て止める第1片寄せ用エア噴出口
    と、旋回状態のウエハを他側の規制ローラ対に当て止め
    る第2片寄せ用エア噴出口とが設けられ、第1および第
    2片寄せ用エア噴出口へのエア供給を切り換える切換手
    段が備えられていることを特徴とする請求項1〜請求項
    4のいずれか一に記載のバンプボンディング装置。
  6. 【請求項6】 ボンディングステージ上面に、左右両側
    の各一対の規制ローラが設けられるとともに、ウエハを
    浮上させる浮上用エア噴出手段と、ウエハを旋回させる
    旋回用エア噴出手段と、旋回状態のウエハを少なくとも
    いずれか一側の規制ローラ対に当て止める片寄せ用エア
    噴出口とが設けられ、上記ボンディングステージ上に供
    給されたウエハに対してボンディングヘッドにてバンプ
    を形成するバンプボンディング装置において、 上記ボンディングステージを、上記各エア噴出口が設け
    られたステージプレートと、その下部に配置されたヒー
    トブロックとで構成し、上記ステージプレートに、各々
    のエア噴出口に連通し外部からの供給エアを一旦蓄える
    エアチャンバが設けられていることを特徴とするバンプ
    ボンディング装置。
  7. 【請求項7】 ボンディングステージ上面側に、ウエハ
    を浮上させる浮上用エア噴出手段と、ウエハを旋回させ
    る旋回用エア噴出手段とが設けられ、上記ボンディング
    ステージ上に供給されたウエハに対してボンディングヘ
    ッドにてバンプを形成するバンプボンディング装置にお
    いて、 ウエハ旋回時に、上記旋回用エア噴出手段によってウエ
    ハの裏面側に噴出させられるエア流量が可変であること
    を特徴とするバンプボンディング装置。
  8. 【請求項8】 上記旋回用エア噴出手段が、ボンディン
    グステージ上面側で、略同一円周上に配置された複数の
    旋回用エア噴出口と、一端側で該旋回用エア噴出口に連
    通し他端側で分岐するエア供給通路と、分岐したエア供
    給通路の一方に設けられた通常旋回用エア供給手段と、
    分岐したエア供給通路の他方に設けられた、通常旋回用
    エア供給手段に加えて作動させられ得る旋回補助用エア
    供給手段とを備えており、 上記各エア供給手段において所定流量のエアが供給制御
    されることにより、上記旋回用エア噴出口からウエハの
    裏面側に噴出するエア流量が可変であることを特徴とす
    る請求項7記載のバンプボンディング装置。
  9. 【請求項9】 上記旋回用エア噴出手段が、ボンディン
    グステージ上面側で、第1の円周上に配置された複数の
    旋回用エア噴出口と、第2の円周上に配置された旋回補
    助用エア噴出口と、一端側で上記旋回用エア噴出口に連
    通するエア供給通路の他端側に設けられた通常旋回用エ
    ア供給手段と、一端側で上記旋回補助用エア噴出口に連
    通するエア供給通路の他端側に設けられた、通常旋回用
    エア供給手段に加えて作動させられ得る旋回補助用エア
    供給手段とを備えており、 上記各エア供給手段において所定流量のエアが供給制御
    されることにより、ウエハの裏面側に噴出するエア流量
    が可変であることを特徴とする請求項7記載のバンプボ
    ンディング装置。
  10. 【請求項10】 上記旋回用エア噴出手段の各エア噴出
    口が、それぞれ、ボンディングステージ上面側で、ウエ
    ハの周縁部又はその近傍に対応する円周上、若しくは、
    それより内側の円周上に設けられていることを特徴とす
    る請求項8又は請求項9に記載のバンプボンディング装
    置。
  11. 【請求項11】 上記旋回用エア供給手段及び旋回補助
    用エア供給手段の少なくとも一方において、エア流量が
    制御可能であることを特徴とする請求項8〜請求項10
    のいずれか一に記載のバンプボンディング装置。
  12. 【請求項12】 ウエハ旋回時に、上記旋回補助用エア
    供給手段からエアが段階的に供給されることによって、
    ウエハの裏面側に噴出するエア流量が可変制御されるこ
    とを特徴とする請求項8〜請求項11のいずれか一に記
    載のバンプボンディング装置。
  13. 【請求項13】 ウエハ旋回時に、上記旋回補助用エア
    供給手段からエアが断続的に供給されることによって、
    ウエハの裏面側に噴出するエア流量が可変制御されるこ
    とを特徴とする請求項8〜請求項11のいずれか一に記
    載のバンプボンディング装置。
  14. 【請求項14】 上記ボンディングステージ上における
    ウエハのオリフラ位置を検出するオリフラ位置検出手段
    が設けられていることを特徴とする請求項6〜請求項1
    3のいずれか一に記載のバンプボンディング装置。
  15. 【請求項15】 外周の一部に形成されたオリフラが所
    定方向に向くように予め位置決めされたウエハを移載手
    段にてボンディングステージ上に移載し、この移載され
    たウエハに対してボンディングヘッドにてバンプを形成
    するようにしたバンプボンディング装置において、 上記移載手段は、6点把持式のチャック手段を備えてい
    ることを特徴とするバンプボンディング装置。
  16. 【請求項16】 ウエハを互いに所定間隔をあけて積み
    重ね状態で収納し得るキャリアと該キャリヤを所定の上
    下位置に設置するリフタとを備えた搬入ステーションを
    有し、上記キャリア内から取出手段にて取り出されたウ
    エハを移載手段にてボンディングステージ上に移載し、
    この移載されたウエハに対してボンディングヘッドにて
    バンプを形成するようにしたバンプボンディング装置に
    おいて、 上記搬入ステーションに、キャリア内のウエハのオリフ
    ラ位置が基準位置から所定範囲内にあるか否かを検出す
    る検出手段と、該検出手段によりウエハのオリフラ位置
    が基準位置から所定範囲内にないことが検出された場合
    に作業者に報知する報知手段とが設けられていることを
    特徴とするバンプボンディング装置。
  17. 【請求項17】 上記検出手段は、発光部と受光部とを
    備えた光センサでなり、ウエハのキャリヤからの取出方
    向と直交する方向に複数個並べて配置されていることを
    特徴とする請求項16記載のバンプボンディング装置。
  18. 【請求項18】 ボンディングステージ上に供給された
    ウエハに対してボンディングヘッドにてバンプを形成す
    るバンプボンディング方法において、 上記ボンディングステージに、ウエハを浮上させる浮上
    用エア噴出手段と、ウエハを旋回させる旋回用エア噴出
    手段とを設け、 ウエハ旋回時に、上記旋回用エア噴出手段によってウエ
    ハの裏面側に噴出させられるエア流量を可変制御するこ
    とを特徴とするバンプボンディング方法。
  19. 【請求項19】 ウエハ旋回時に、上記旋回用エア噴出
    手段からエアを段階的に供給して、ウエハの裏面側に噴
    出させられるエア流量を可変制御することを特徴とする
    請求項18記載のバンプボンディング方法。
  20. 【請求項20】 ウエハ旋回時に、上記旋回用エア噴出
    手段からエアを断続的に供給して、ウエハの裏面側に噴
    出させられるエア流量を可変制御することを特徴とする
    請求項18記載のバンプボンディング方法。
  21. 【請求項21】 上記ボンディングステージ上における
    ウエハのオリフラ位置を検出するオリフラ位置検出手段
    を設け、 ウエハ旋回後のウエハのオリフラ位置を検出することを
    特徴とする請求項18〜請求項20のいずれか一に記載
    のバンプボンディング方法。
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