JP3519172B2 - 印刷機の刷版装着方法およびその装置 - Google Patents

印刷機の刷版装着方法およびその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、版胴に設けた版くわえ
装置によって刷版の両端部を保持して刷版を版胴の周面
に装着する印刷機の刷版装着方法およびその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】印刷機の版胴外周部には、胴の全長にお
よぶ切欠きが設けられており、この切欠き内には、刷版
のくわえ側端部をくわえるくわえ側版万力と、これにく
わえられた後、胴周面に巻き付けられた刷版の尻側端部
をくわえる尻側版万力とからなる版万力装置が、切欠き
底面に固定されて版胴の軸線方向に延設されている。こ
れらくわえ側,尻側の版万力は、切欠きの軸線方向に延
設された万力台と、この万力台の端縁部に複数個のボル
トで揺動自在に枢支されその揺動により開閉して万力台
との間で刷版をくわえたり放したりする複数個のくわえ
板と、これら各くわえ板の端縁部切欠きと係合する複数
個のカムとを備えており、複数個のカムは回動自在なカ
ム軸上に並列して固定されている。カム軸のベアラから
突出した端部にはレバーが割締め固定されている。
【0003】一方、印刷ユニットのフレームの上端面に
は、第1のアクチュエータが設けられ、この第1のアク
チュエータと前記カム軸のレバーとの間にはリンク機構
が設けられており、リンク機構の先端にはカム軸のレバ
ーと対応したころが枢着されている。この第1のアクチ
ュエータを作動させてころを版胴の半径方向に進退させ
ることにより、レバーを揺動させてカム軸を回動させ、
これによりくわえ板を万力台に対して開閉させて、くわ
え板と万力台との間で刷版をくわえたり放したりしてい
る。この刷版のくわえおよび放しを確実に行うためには
大きな力を要するため、第1のアクチュエータの空気圧
を高圧状態で使用する必要がある。
【0004】また、印刷ユニットのフレームには、上述
した第1のアクチュエータとは別の第2のアクチュエー
タが設けられている。この第2のアクチュエータのロッ
ドにはリンク機構が連結され、リンク機構の先端には版
胴の周面に対設された版押えローラが枢着されており、
この第2のアクチュエータを作動させることにより版押
えローラを版胴の周面に押圧する構造となっている。す
なわち、この版押えローラで、刷版のくわえ側端部を版
くわえ側万力にくわえさせた後、引き続き刷版を版胴の
周面に押圧し、さらに版胴を1回転させて刷版を版胴の
周面に巻き付ける際にも、版押えローラで刷版を版胴の
周面に押圧することにより刷版を版胴の周面に密着して
巻き付けている。そして、刷版を版胴に巻き付けるに当
たり、刷版を版胴の周面に密着させるように、版押えロ
ーラによる押圧力を高く設定している。このため、刷版
の版胴への巻き付け時においては第2のアクチュエータ
の空気圧も前記第1のアクチュエータと同様に高圧状態
で使用する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】したがって、上述した
従来の印刷機の刷版装着装置においては、第1のアクチ
ュエータの電磁弁と第2のアクチュエータの電磁弁とが
1個の共通のエア源に直接接続された構造となってい
る。このため、第1のアクチュエータの作動圧と第2の
アクチュエータの作動圧とが同一となり、しかも高圧の
ものを使用している。上述したように、第2のアクチュ
エータによって作動する版押えローラは、刷版を版胴周
面に巻き付けるときにも版胴の周面を大きな力で押圧し
ている。このため、刷版を版胴に巻き付ける作業中、作
業衣の一部が版押えころと版胴の周面に巻き込まれない
ようにするために、巻き付け作業に熟練を要し、また細
心な注意を払う必要があるため煩雑な作業となり、作業
に時間を要していた。また、両アクチュエータの作動圧
を減圧して使用することも考えられるが、版押えローラ
による刷版の版胴周面への密着が充分でなく、刷版が版
胴周面にずれて装着されるといったような問題があっ
た。
【0006】したがって、本発明は上記した従来の問題
に鑑みてなされたものであり、その目的とするところ
は、作業時間の短縮を図るとともに、機構の作動不良を
除去した印刷機の刷版装着方法およびその装置を提供す
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明に係る印刷機の刷版装着方法は、刷版のくわ
え側端部を版胴のくわえ側版万力にくわえさせて版胴へ
の巻き付け初期時、刷版を版胴に押し付ける押圧力を増
圧させ、刷版を版胴へ巻き付けているときに刷版を版胴
に押し付ける押圧力を減圧させる。
【0008】
【作用】本発明によれば、版万力のくわえ時から版胴の
周面に至る刷版巻き付け初期時には、押付手段による刷
版を版胴に押し付ける押圧力が増圧され、刷版を版胴へ
巻き付けているときに刷版の版胴への押圧力が減圧され
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。図1は本発明に係る印刷機の刷版装着方法を実施
した装置の一実施例のブロック図、図2は同じく断面
図、図3は同じく流体圧配管図、図4は同じく前半の動
作を説明するための動作説明図、図5は後半の動作を説
明するための動作説明図である。図1において、符号2
で示すものは、本発明に係る印刷機の各機構を制御する
制御装置、3はスタート釦、4は胴入れを行うために版
交換ユニットを動作状態とする版交換ユニット釦、5は
版胴を回転駆動する本機モータ、6は本機モータ5の回
転にともなってパルスを発生するパルス発生器、7はパ
ルス発生器6からのパルス数を計数し、所定のパルス数
を計数すると制御装置2に制御信号を送出するタイミン
グ装置である。
【0010】8はくわえ側版万力17および尻側版万力
18(図2参照)の版万力装置を開閉するための万力開
閉用アクチュエータ、9は万力開閉用アクチュエータ8
に設けられ、版万力装置を開閉するために万力開閉用ア
クチュエータ8の作動ロッドが進退するときに、作動ロ
ッドの後退した状態を検知する第1のセンサ、10は同
じく作動ロッドの進出状態を検知する第2のセンサであ
る。11は後述する版押えローラ20を版胴に接触,離
間状態とするための版押えローラ着脱用電磁弁、12は
版押えローラの版胴の周面に対する押圧力を増圧させる
ための本発明の特徴である版押えローラ増圧用電磁弁で
ある。13は印刷ユニットのフレームに開閉自在に支持
された安全カバー35(図4参照)を、旧版36を版胴
から取り外すときに開かせ、新版28が版胴に装着され
たときに閉じる安全カバー開閉用アクチュエータ、14
は安全カバー35が閉じたときに制御装置2に信号を送
出する安全カバーリミットスイッチである。
【0011】次に、図2に基づき版押えローラの構造を
説明する。15は左右のフレーム(一方のみ図示)、1
6はフレーム15に軸架された版胴、17,18は版胴
16の外周切欠き部に設けられた刷版のくわえ側端部を
くわえるくわえ側版万力および版の尻側端部をくわえる
尻側版万力である。20は版胴16の軸線と平行な軸線
をもった版押えローラであって、フレーム15に揺動自
在に支持された揺動軸22に基端を軸着されたレバー2
1の揺動端に枢着されている。23はレバー21とレバ
ー24とをそのほぼ中央部において連結する連結バーで
ある。レバー24はフレーム15に揺動自在に支持され
た揺動軸25に一端が軸着され、他端にはフレーム15
に枢着された版押え用アクチュエータ26の作動ロッド
27が枢着されている。これら版押え用アクチュエータ
26およびレバー24,21は、図示を省略しているが
左右のフレーム15にそれぞれ1個で一対設けられてお
り、版押えローラ20は左右一対のレバー21によって
両端が軸支されている。
【0012】次に、図3に基づいて版押えローラ増圧用
電磁弁の配管について説明する。版押えローラ増圧用電
磁弁12には、エア源30から直接接続された増圧用の
ポート12aと減圧用のレギュレータ31を介して接続
された減圧用のポート12bとが備えられている。本実
施例では、エア源30には密着に要する所定の圧力AKg
/cm2の空気が供給され、レギュレータ31によって減圧
用ポート12bには、AKg/cm2の約1/3程度のBKg/c
m2の空気が供給されるように設定されている。前記制御
装置2からの信号で版押えローラ増圧用電磁弁12がO
Nになると増圧用ポート12aが接続され、OFFにな
ると減圧用のポート12bに切り替えられる。図示を省
略しているが、エア源30には前記万力開閉用アクチュ
エータ8にAKg/cm2の空気が送出される配管が接続され
ている。32は圧力計である。前記版押えローラ増圧用
電磁弁12には、版押えローラ着脱用電磁弁11と版押
えローラセット用電磁弁33が接続されている。これら
版押えローラ着脱用電磁弁11および版押えローラセッ
ト用電磁弁33には、逆止弁34を介して前記版押え用
アクチュエータ26が接続されている。
【0013】したがって、版押えローラセット用電磁弁
33の作動により、図2に示す版押え用アクチュエータ
26の作動ロッド27をほぼ半分後退させると、この作
動ロッド27の後出により、レバー24が揺動軸25を
回動中心として図中時計方向に回動するので、レバー2
1は連結バー23を介して揺動軸22を回動中心として
時計方向に回動し、版押えローラ20は実線の位置から
一点鎖線の位置まで回動して版押えローラセット状態と
なる。また、版押えローラ着脱用電磁弁11の作動によ
り、作動ロッド27のほぼ全体を後退させると、レバー
22はさらに時計方向に回動して版押えローラ20は一
点鎖線の位置から版胴16の周面に対接した二点鎖線の
位置まで回動して版押えローラが接触状態となる。
【0014】すなわち、前記版押えローラ増圧用電磁弁
12がOFFとなって減圧用のポート12b側に接続さ
れていると、版押え用アクチュエータ26にはBKg/cm2
の空気が供給され、版押えローラ20は版胴16の周面
を減圧された状態で押圧することになる。また、版押え
ローラ増圧用電磁弁12がONとなって増圧用のポート
12a側に接続されていると、版押え用アクチュエータ
26にはAKg/cm2の空気が供給され、版押えローラ20
は版胴16の周面を増圧された状態で押圧することにな
る。
【0015】次に、このような構成において版装着の動
作を図4および図5に基づいて説明する。ステップ1に
おいて、版交換の準備をするため版押えローラセット用
電磁弁33をONにし、版押え用アクチュエータ26の
作動ロッド27を後退させて版押えローラ20をセット
状態、すなわち図2において一点鎖線で示す位置に回動
させる。このとき、ローラ増圧用電磁弁12はOFFに
なっており、減圧用のポート12bに接続され、版押え
用アクチュエータ26にはBKg/cm2の減圧された空気が
供給されている。ステップ2において、版交換ユニット
釦4をONにして胴入れを行う。ステップ3において、
制御装置2からの制御信号により本機モータ5を駆動さ
せて版胴16を原点位置に停止させ、万力開閉用アクチ
ュエータ8を作動させてくわえ側万力17を開く。しか
るのち、本機モータ5を駆動させて版胴16をほぼ1回
転させて停止させ、万力開閉用アクチュエータ8を作動
させて尻側万力18を開き、制御装置2により安全カバ
ー開閉用アクチュエータ13を作動させて安全カバー3
5を開く。
【0016】ステップ4において、スタート釦3を押す
と、制御装置2は本機モータ5を駆動させ、これにより
版胴16が回転するので、旧版36を版胴16から取り
外す。また、本機モータ5の回転にともないパルス発生
器6がタイミング装置7へパルス信号を送る。タイミン
グ装置7はパルス数を計数し、所定数のパルスを計数す
ると制御装置2へ制御信号を送る。この制御信号により
制御装置2は本機モータ5を停止させ、これにより版胴
16が給版するための所定位置で停止する。本機モータ
5の停止を確認すると、制御装置2が版押えローラ着脱
用電磁弁11を開く信号を送るので、作動ロッド27が
さらに後退して版押えローラ20が、図2において二点
鎖線で示す位置、すなわち版胴16に対接した接触状態
となる。このとき、版押えローラ増圧用電磁弁12は減
圧ポート12bに接続されてままの状態となっており、
版押え用アクチュエータ26にはBKg/cm2の減圧された
空気圧が供給されているので、版押えローラ20の押圧
力は低い。
【0017】ステップ5において、新版28を手で把持
してそのくわえ側端部を開いた状態のくわえ側万力17
に挿入する。その際、接触状態となった版押えローラ2
0がガイドとなり、新版28は円滑にくわえ側万力17
内に挿入される。新版28の尻側端部を安全カバー35
に設けられた版押え部材35aにかける。
【0018】ステップ6において、スタート釦3を押す
と、万力開閉用アクチュエータ8が作動してロッドが後
退し、しかるのち進出し、これによりくわえ側万力17
が閉じる。ロッドの進出は第2のセンサ10により検知
され、検知信号は制御装置2に送られて、制御装置2か
らは版押えローラ増圧用電磁弁12をONにする信号が
送られて増圧用のポート12aに切り替えられるで、版
押え用アクチュエータ26にはAKg/cm2の増圧された空
気が供給され、版押えローラ20の版胴16への押圧力
が増圧される。
【0019】ステップ7において、スタート釦3を押す
と、制御装置2は本機モータ5を作動させるので、版押
えローラ20が増圧状態で新版28を版胴16へ巻き付
け始める。したがって、くわえ側版万力17のくわえ位
置から版胴16の周面(切欠部の端縁部)に至る区間に
おいて、新版28がくわえ側版万力17の端面と版胴の
周面に的確になじむので、新版28は版胴16の周面か
ら浮き上がることなく密着して巻き付けられる。ここ
で、パルス発生器6からパルス信号がタイミング装置7
へ送られる。タイミング装置7ではパルス数を計数し、
所定数のパルスを計数すると制御装置2へ制御信号を送
る。この制御信号により制御装置2は版押えローラ増圧
用電磁弁12をOFFとさせるので、版押えローラ20
の版胴16の周面に対する押圧力は減圧状態となる。し
たがって、このとき誤って新版28を把持して作業して
いる作業者の作業衣の一部が版押えローラ20と版胴1
6の周面との間に挟まれたとしても、容易に引き出すこ
とができるが、巻き込まれるようなことはない。
【0020】前述のタイミング装置7により計数される
所定のパルス数によって版押えローラ増圧用電磁弁12
を切り替える位置は、本実施例では、版胴16の周面が
数センチ回動した位置としている。その後も版胴16は
回転し、タイミング装置7が所定のパルス数を計数する
と、再び制御装置2へ制御信号が送られる。この制御信
号により制御装置2は本機モータ5を停止させるので、
版胴16が停止する。この版胴16の停止位置は、万力
開閉用アクチュエータ8の作動により尻側万力18が閉
じる位置である。同時に制御装置2により版押え用ロー
ラ着脱用電磁弁11をOFFとするので、版押えローラ
20は図2に一点鎖線で示す位置、すなわち離間状態と
なる。
【0021】ステップ8において、スタート釦3を押す
と、制御装置2が安全カバー開閉用アクチュエータ13
を作動させる。これにより安全カバー35が閉まり、閉
まったことを検出する安全カバーリミットスイッチ14
がONとなる。このON信号により、制御装置2が版押
え増圧用電磁弁12を作動させるので、版押え用アクチ
ュエータ26にはAKg/cm2の増圧された空気が供給さ
れ、同時にローラ着脱用電磁弁11を作動させるので、
版押えローラ20が増圧状態で版胴16の周面に接触状
態となる。これにより新版20の尻側端部が尻側版万力
18へ挿入される。この状態で、万力開閉用アクチュエ
ータ8が作動するので、尻側版万力18が閉じ、新版2
8の尻側端部をくわえる。このとき、上述したように版
押えローラ20が増圧されているので、確実に新版28
の尻側端部がくわえられる。ロッドの進出は第2のセン
サ10により検知され、検知信号は制御装置2に送られ
て、制御装置2は版押えローラ着脱用電磁弁11を非作
動とし、これにより版押えローラ20は版胴16の周面
から離れて、図2に一点鎖線で示す位置、すなわち脱状
態となる。
【0022】ステップ9において、版交換ユニットをO
FFにすることにより、制御装置2から版押えローラ増
圧用電磁弁12をOFFとさせる信号が送られて版押え
ローラ20が減圧状態となる。ステップ10において、
版交換が終了したら、版押えローラ20のセット状態を
解除する。
【0023】なお、本実施例では、版押えローラ20を
増圧した状態で版胴16に着状態としたが、着状態とし
た後に増圧してもよく、こうすることにより版押えロー
ラ20による版押え時の衝撃をやわらげることができ、
このため新版28のずれを防止できる。
【0024】また、版押えローラ20に増圧と減圧を複
数回繰り返すことにより、新版28をより安定して装着
することもできる。さらに、増圧した状態の版押えロー
ラ20を版胴16に「着」状態として、上述したように
版胴16の周面を数センチ回動させた位置で一旦版胴1
6を停止させ、しかるのち、版押えローラ20を増圧し
たままの状態として、さらに版胴16の周面を数センチ
回動させるようにしてもよい。なお、この版胴16の数
センチの回動量は、作業者の手や作業衣の一部が版押え
ローラ20と版胴16との間に巻き込まれることがない
量である。このように増圧した版押えローラ20を版胴
16に着状態として版胴16を回動させる際に、版胴1
6を数センチ回動させたのち停止させることにより、作
業衣の一部が版押えローラ20と版胴16との間に巻き
込まれるのを防ぐことができ、また版胴16を数センチ
回動させたのち停止させることを複数回行うことによ
り、増圧状態の版押えローラ20を版胴16の周面に長
い時間着状態とすることができるので、新版28の版胴
16の周面への密着性が向上する。
【0025】また、増圧から減圧のタイミングをタイミ
ング装置7で計数したパルス数により行ったが、版胴の
回転速度が一定であれば、タイマーにより行うこともで
き、また近接センサ、リミットスイッチで版胴の回動位
相を検出して行うこともできる。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、刷
版のくわえ側端部を版胴のくわえ側版万力にくわえさせ
た後、版胴に刷版を巻き付ける始めの間、刷版を版胴に
押し付ける押圧力を増圧させ、しかるのち刷版を版胴に
押し付ける押圧力を減圧させたことにより、刷版を版胴
に巻き付けている間に誤って作業衣の一部が刷版に巻き
込まれるようなことがあったとしても容易に引き出すこ
とができるので、作業に熟練を必要とせず、安全に作業
を行え、かつ作業時間を短縮することができる。また、
版胴の周面に刷版が密着して装着されるので、版がずれ
たりすることなく精度よく版胴に装着される。
【0027】また、本発明によれば、刷版を版胴に押し
付ける押圧力を増圧中に、版胴の回転を一旦停止させた
のち回動させることを少なくとも1回行うようにしたこ
とにより、誤って作業衣の一部が刷版に巻き込まれるよ
うなことがあったとしても、版押えローラは数センチで
停止するので、巻き込まれるのを防止することができる
とともに、刷版の版胴への密着性をより向上させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る印刷機の刷版装着方法を実施し
た装置のブロック図である。
【図2】 本発明に係る印刷機の刷版装着方法を実施し
た装置の側面図である。
【図3】 本発明に係る印刷機の刷版装着方法を実施し
た装置の要部の流体圧配管図である。
【図4】 本発明に係る印刷機の刷版装着方法を実施し
た装置の装着動作の前半を説明する図である。
【図5】 本発明に係る印刷機の刷版装着方法を実施し
た装置の装着動作の後半を説明する図である。
【符号の説明】
2…制御装置、7…タイミング装置、8…万力開閉用ア
クチュエータ、11…版押えローラ着脱用電磁弁、12
…版押えローラ増圧用電磁弁、12a…増圧用ポート、
12b…減圧用ポート、16…版胴、17…版くわえ側
万力、18…版尻側万力、20…版押えローラ、26…
版押えローラ用アクチュエータ、30…エア源、31…
レギュレータ、33…版押えローラセット用電磁弁。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 刷版のくわえ側端部を版胴のくわえ側版
    万力にくわえさせて版胴への巻き付け初期時、刷版を版
    胴に押し付ける押圧力を増圧させ、刷版を版胴へ巻き付
    けているときに刷版を版胴に押し付ける押圧力を減圧さ
    せたことを特徴とする印刷機の刷版装着方法。
  2. 【請求項2】 刷版のくわえ側端部を版胴のくわえ側版
    万力にくわえさせて版胴への巻き付け初期時、刷版を版
    胴に押し付ける押圧力を増圧させ、この増圧中に版胴を
    一旦停止させたのち回動させることを少なくとも1回行
    い、しかるのち刷版を版胴に押し付ける押圧力を減圧さ
    せることを特徴とする印刷機の刷版装着方法。
  3. 【請求項3】 刷版の端部を保持する刷版保持手段が設
    けられた版胴と、前記刷版保持手段に保持された刷版を
    前記版胴周面へ押付ける押付手段と、版胴への巻き付け
    初期時、刷版を版胴に押し付ける押圧力を増圧させ、
    版を版胴へ巻き付けているときに刷版を版胴に押し付け
    る押圧力を減圧させる切替手段とを備えたことを特徴と
    する印刷機の刷版装着装置。
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