JP3518774B2 - ゴム補強用含水ケイ酸及びその製造方法 - Google Patents

ゴム補強用含水ケイ酸及びその製造方法

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【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、作業性に優れ、補強
性、特に耐摩耗性が改善された新規なゴム補強用含水ケ
イ酸に関する。特に、本発明は、タイヤ、ベルト、靴底
等の工業用ゴム製品補強用充填剤として有用な含水ケイ
酸に関する。 【0002】 【従来の技術及び発明が解決すべき課題】従来より、ゴ
ム組成物の機械的特性を良くする目的でカーボンブラッ
クや無機充填剤等が、補強剤として用途に応じて機能的
に使い分けられている。無機充填剤の内、含水ケイ酸
は、加硫ゴムの耐熱老化性、引裂抵抗性、耐屈曲亀裂
性、接着性等に優れ、且つ自由に着色できるという利点
を有する。そのため、カーボンブラックに次いで広く使
用されている。しかしながら、含水ケイ酸は高充填配合
すると配合物の粘度がカーボンブラックに比べて高くな
り、加工性が大幅に低下すること、さらに一般的なゴム
特性のうち引張強さ、引張応力、耐摩耗性等がやや劣る
傾向がある。 【0003】そこで、このような含水ケイ酸の欠点を補
う方法として、シランカップリング剤やその他の有機化
合物の併用配合等が行われている。しかし、いずれの方
法によっても、十分満足のできるゴム物性を達成するに
は至っていない。 【0004】また、近年、自動車タイヤにおいては、転
がり抵抗を低減することによる省エネルギーの必要性が
唱えられている。それを受けて、ゴム補強剤に対して
も、性能の向上が強く求めれている。ゴム補強剤として
最も使用されているカーボンブラックは、高い補強性能
を有するが、反面、転がり抵抗が大きく省エネルギーの
観点からは満足できるものではない。それに対して、含
水ケイ酸は、カーボンブラックに比べて転がり抵抗は低
い。しかし、耐摩耗性能が劣り、且つまた生ゴムと含水
ケイ酸の混練物であるゴムコンパウンドの粘度が高く、
加工性が悪い等の欠点を有している。 【0005】そこで、含水ケイ酸については、転がり抵
抗が低いという含水ケイ酸の特性を生かしつつ、耐摩耗
性能と加工性が改善されたゴム補強用に適した充填剤の
開発が強く求められている。前述のように、耐摩耗性能
は、例えばシランカップリング剤等の併用によりある程
度の向上は可能であるが、実用的にはまだ満足なもので
はない。 【0006】そこで本発明の目的は、耐摩耗性及び加工
性が改善されたゴム補強用として適した含水ケイ酸を提
供することにある。さらに本発明の目的は、上記の耐摩
耗性及び加工性が改善されたゴム補強用として適した含
水ケイ酸の製造方法を提供することにある。 【0007】 【課題を解決するための手段】本発明は、BET比表面
積が70〜130m2 /gであり、吸油量が200〜3
00cc/100gであり、形状指数(A/B)(但
し、Aは単粒子の直径であり、Bは単粒子同士の接合部
の径である)が1.6以下である湿式法含水ケイ酸であ
ることを特徴とするゴム補強用含水ケイ酸に関する。 【0008】さらに本発明は、アルカリ金属ケイ酸塩水
溶液と鉱酸とを反応させる湿式法含水ケイ酸の製造方法
において、前記反応が実質的に終了した後、反応生成物
スラリーをpH6.5〜10.5、温度100〜200
℃で熟成することを特徴とする、前記含水ケイ酸の製造
方法に関する。 【0009】本発明を以下に説明する。本発明者らはゴ
ム補強の要素を、当業界でよく用いられるフィラーの分
散機能と構造性の2点に分けて検討を行った。本発明の
含水ケイ酸は、BET比表面積が70〜130m2 /g
である。フィラーの分散機能という観点から、BET比
表面積を70〜130m2 /gと比較的低くすること
で、ゴムに対する含水ケイ酸の分散性は向上する。比表
面積は含水ケイ酸表面の活性度と比例関係に有り、含水
ケイ酸表面の活性度が高いと、ゴムコンパウンドの粘度
が高くなり、分散性は低下する。これは、含水ケイ酸の
比表面積が高くなると凝集力が強まり、分散性が損なわ
れるからである。但し、比表面積が低くなりすぎると、
所定の吸油量が得られないので、下限は70m2 /gと
する。好ましいBET比表面積は80〜120m2 /g
である。 【0010】本発明の含水ケイ酸は、吸油量が200〜
300cc/100gである。これは、フィラーの構造
性に関係し、上記の比較的高い吸油量を有する含水ケイ
酸は、ゴムの補強材として用いると、補強性、耐摩耗性
に優れたゴムを提供することができる。高吸油性とは高
い構造性を有することを意味する。但し、吸油性能と比
表面積と相関があり、比表面積が低すぎても高すぎても
上記の吸油性能は得られない。一般に含水ケイ酸の吸油
能力は、BET比表面積200m2 /g付近にピークが
ある。比表面積が小さくなると含水ケイ酸の空隙率(細
孔容積)が小さくなりポーラス性を失い吸油能力が低下
する。逆に高すぎると凝集力強まり、これも適度な空隙
率が少なくなり、やはり吸油能力が低下する。同時に含
水ケイ酸の表面反撥が活発になりゴムとのぬれ性を損な
いスムーズな分散を妨げることになる。好ましい吸油量
は200〜260cc/100gである。 【0011】本発明の含水ケイ酸は、上記のように低比
表面積であり、且つ高吸油性であることが特徴である
が、補強性、耐摩耗性に優れたゴムを提供するために
は、形状指数(A/B)(但し、Aは単粒子の直径であ
り、Bは単粒子同士の接合部の径である)が1.6以下
であることがさらに必要である。形状指数は、好ましく
は1.3以下である。形状指数の下限は、理論上1であ
る。尚、形状指数は、以下のようにして求められる。サ
ンプルとなる含水ケイ酸の透過型電子顕微鏡写真(10
万倍)を撮り、目盛り付きルーペを使ってその単粒子の
直径A及び単粒子同士の接合部の径Bを求め、その結果
からA/Bを算出する。20点の粒子についての測定及
びA/Bの算出を行い、その結果の平均値を形状指数と
した。 【0012】粒子の構造性、即ちストラクチャーの定義
であるが、例えばカーボンブラックでは「粒子のつなが
りまたは凝集による構造」を意味し、連鎖構造あるいは
鎖状構造とも呼ばれ、含水ケイ酸においても同様で、粒
子のつながり形態及びその結合度合いを意味する。カー
ボンブラックの構造性は含水ケイ酸のそれに比べて高
く、本発明では、このカーボンブラックの特徴とする処
の構造性に近づけることにより補強性能の向上を目論ん
だ。従来の含水ケイ酸(参考例1の含水ケイ酸、形状指
数1.8)は、図1(図面に代わる写真)に示すよう
に、その単粒子同士の結合が小さく微弱である。含水ケ
イ酸の単粒子同士の繋がりは、いわゆる数珠状の連結状
態であり、含水ケイ酸構造体の強さは、本発明の含水ケ
イ酸に較べて相当に弱い。それに対して、本発明の含水
ケイ酸(実施例4の含水ケイ酸、形状指数1.2)の粒
子形状は、図2に示す電子顕微鏡写真(図面に代わる写
真)からも分かるように、明らかに特異な構造を有して
いる。つまり、その単粒子同士の繋がりが太くしっかり
と連結して、容易に壊れそうにない強固な構造形態を示
している。 【0013】含水ケイ酸のゴムに対する補強性能は、そ
の構造性に大きく左右されると考えられる。即ち、ゴム
と補強剤である含水ケイ酸のより強い絡み合いにより補
強性能は決定される。例えば、ゴム組成物に圧力あるい
は摩擦等が加えられた場合、その骨子となる含水ケイ酸
構造体の連結が弱いと容易に破壊され、ゴム組成物の物
性が低下すると推察される。但し、その補強機構の詳細
はまだまだ不明である。しかし、本発明の含水ケイ酸
は、以上述べたように、究極の粒子である単粒子同士が
しっかりと連結し、且つ高吸油性能に代表される構造性
が豊かであるために、ゴム補強性能、特に耐摩耗性の改
善に効果があるものと思われる。 【0014】上記本発明の含水ケイ酸は、以下の本発明
の製造方法より製造することができる。本発明の含水ケ
イ酸の製造方法の特徴は、中和反応が実質的に終了した
後、反応物スラリーのpHを6.5〜10.5の範囲と
し、且つ100〜200℃の温度で熟成することであ
る。pHが6.5未満では粒子の溶解及び成長が進ま
ず、またpH10.5を超えると生成物の物性が不安定
で、好適な粉体物性を得ることができない。また、熟成
温度は100℃未満では熟成に長時間を必要するため実
用的でなく、200℃を超えると多大な燃費を要する割
に、それに応じた時間の短縮ができる訳でもないので、
好ましくない。 【0015】本発明の製造方法を更に詳細に説明する。
一般的に湿式法含水ケイ酸は、アルカリ金属ケイ酸塩水
溶液と鉱酸の中和反応により得られる。本発明の方法は
この方法に基づき、中和反応が実質的に終了時点で加圧
容器中(オートクレーブ)で上記反応物スラリーを比較
的高温で熟成する。尚、中和反応が実質的に終了時点と
は、中和反応が90%以上終了した時点を言い、従っ
て、中和反応がほぼ完全に終了したとき以外に、中和反
応が90%以上終了した時点で熟成を行うこともでき
る。熟成を終了したスラリーは、次いで酸性化して反応
を終了させ、得られた生成物を従来の湿式法沈殿含水ケ
イ酸と同様な手法で、ろ過、水洗、乾燥、必要ならば粉
砕を行って含水ケイ酸を得ることができる。 【0016】即ち、本発明の製造方法は、第一段階とし
てアルカリ金属ケイ酸塩水溶液と鉱酸で湿式中和反応を
行う。アルカリ金属ケイ酸塩としては特に限定しない
が、ケイ酸ナトリウムを用いるのが一般的である。また
鉱酸にも特に限定はないが、硫酸、塩酸等が好適であ
る。中和反応中の温度も特に限定しないが、反応を速や
かに進行させるために50〜100℃、好ましくは70
〜90℃とすることが適当である。 【0017】本発明の製造方法の第二段階として中和反
応が実質的に終了した後、反応物スラリーを熟成する。
熟成時の反応物スラリーのpHは6.5〜10.5、好
ましくは7〜10の範囲とする。pHは低い(酸性側)
程、BET比表面積が低い含水ケイ酸が得られる傾向が
ある。さらに温度は100〜200℃と比較的高温度で
あることが好ましく、一般には加圧容器中(オートクレ
ーブ)で行うことが適当である。熟成時間は長時間であ
る程、BET比表面積が低い含水ケイ酸が得られる傾向
がある。但し、作業効率等を考慮すれば、熟成時間は1
〜24時間、好ましくは2〜10時間であることが適当
である。但し、反応物スラリーのpH、温度、時間は、
所望の含水ケイ酸の物性が得られるよう、適宜調整する
ことができる。 【0018】熟成反応終了後、鉱酸で反応生成物のpH
を2〜6に調整して反応を終了し、さらにろ過、水洗、
乾燥、必要ならば粉砕を行うことで、本発明の含水ケイ
酸を得ることができる。本発明の製造方法における留意
点としては、第二工程の熟成反応において、好適粉体特
性を得るために高温度とすることが好ましい。即ち、熟
成中に生じるであろう溶解と析出の繰返しが高温度ほど
活発になり、一時粒子の成長が促進されて本発明の完成
に必要な従来解決することが困難とされていた問題、即
ち高構造性を有する湿式沈殿法による含水ケイ酸が得ら
れる。 【0019】上記本発明の製造方法によれば、BET比
表面積が70〜130m2 /gであり、吸油量が200
〜300cc/100gであた、形状指数(A/B)が
1.6以下である、ゴム補強充填剤として有用な含水ケ
イ酸を製造することができる。 【0020】 【実施例】以下、本発明を実施例及び比表面積に基づい
て具体的に説明する。尚、本発明で用いた各物性値の測
定は次に示す方法により実施した。 (1)BET比表面積 カンタソーブ(米国Quantachrome社製)を用いて1点法
により測定した。 (2)吸油量 JIS K−5101顔料試験法に従って測定した。 (3)形状指数 含水ケイ酸の透過型電子顕微鏡写真(10万倍)を撮
り、目盛り付きルーペを使ってその単粒子の直径A及び
単粒子同士の接合部の径Bを求め、A/Bを算出し、2
0点以上の測定結果の平均値を形状指数とした。 【0021】(4)加硫物特性 ・JIS K−6301の試験法に準じて測定した。 ・摩耗試験はアルロン型摩耗試験機で測定した。傾角1
5°、分銅6ポンド、試験回数1000rpmでの摩耗
減容を測定した。耐摩耗性はSBR配合では摩耗減容
0.180cc未満のものを良好として「○」で表し、0.180 c
c以上を悪いものとして「×」で表示した。 ・発熱試験 自動式フレキソメーター試験機(上島製作所製)で測定
した。振動数1800rpm、荷重55ポンド、ストロ
ーク0.225インチ、測定温度100℃、測定時間2
5分。 【0022】(5)ムーニー粘度 ムーニー粘度計(島津製作所製 SMV−200型)を
用い125℃、L型ロータにて測定した。加工性はムー
ニー粘度ML1+4 が90未満のものを良好として「○」
で表し、90以上のものを悪いものとして「×」で表示
した。 (6)スチレン・ブタジエンゴム(SBR)配合物性評
価法 SBR1502(日本合成ゴム社製)100部を8イン
チロールに巻きつけ、ステアリン酸を1部、加硫助剤と
して酸化亜鉛を3部、加硫促進剤Dを1.2部、DMを
0.8部(大内新興社製)、加硫剤として硫黄を2部、
活性剤としてPEG#4000を2部、含水ケイ酸を5
0部を添加して、練り温度35±5℃にて混練りしてゴ
ム組成物を得た。これら試料の未加硫物及び加硫物(1
50℃で10分間加硫)の各種物性試験を行い、結果を
表2に示した。 (7)天然ゴム配合評価法 天然ゴム(NRRSS#1)は表3に示す配合で、バン
バリーミキサー、ロール等の混練機を用いて充分に混練
して組成物を調整した。次いで145℃で30分間加硫
を行い、加硫特性を測定した。結果を表3に示した。 【0023】参考例1 攪拌器を備えた200リットルジャケット付きステンレ
ス製容器に、水102リットルとケイ酸ナトリウム水溶
液〔SiO2 150g/リットル、SiO2 /Na2
モル比3.4〕8.5リットルを投入し、蒸気を吹き込
んで80℃に昇温した。次いで、同様のケイ酸ナトリウ
ム水溶液と硫酸(18.4mol/リットル)をpH1
0.5を維持したまま継続的に同時滴下し、100分間
経過後にケイ酸ナトリウムの滴下を停止した。硫酸は続
けて添加を行い、pHが3.0に鳴った時点で硫酸の滴
下も停止して反応を終了した。反応温度は80±2℃を
保った。その後得られた反応後をフィルタープレスでろ
過、水洗し、得られた湿潤ケーキを箱型乾燥機で乾燥し
て湿式沈殿法による含水ケイ酸を得た。 【0024】実施例1〜4 (第一段階)100分間経過後にケイ酸ナトリウムの滴
下を停止するまでは参考例1と同一の方法で反応を行
い、硫酸の添加をpHが7.0になった時点で停止し
た。 (第二段階)得られた反応物スラリーを20リットル圧
力容器(オートクレーブ)に投入し、155℃に昇温
し、その温度を保ったままそれぞれ2時間(実施例
1)、4時間(実施例2)、8時間(実施例3)、24
時間(実施例4)熟成を行った。その後、得られた生成
物に上記と同様の硫酸をpHが3.0になるまで添加し
て熟成を終了した。その後は、参考例1と同様にしてフ
ィルタープレスでろ過、水洗し、得られた湿潤ケーキを
箱型乾燥機で乾燥して、本発明の含水ケイ酸を得た。 【0025】実施例5〜8 第一段階は、硫酸の添加をpHが10.0になった時点
で停止した以外は、実施例1と同様にして行った。第二
段階は実施例1と同様の条件で、熟成時間を、それぞれ
2時間(実施例5)、4時間(実施例6)8時間(実施
例7)、24時間(実施例8)として、本発明の含水ケ
イ酸を得た。実施例1〜8で得られた含水ケイ酸につい
て、反応条件と得られた含水ケイ酸の物性の一覧を表1
に示す。 【0026】比較例1〜3 比較例1では、ホワイトカーボンNipsil ER−
R(日本シリカ工業社製)を用いた。このホワイトカー
ボンは、ゴム補強用に用いられているが、比較的強度が
低くて済む分野に用いられている。比較例2では、ホワ
イトカーボンNipsil AQ(日本シリカ工業社
製)を用いた。このホワイトカーボンは、一般にゴム補
強用に用いられている補強性に優れたものである。比較
例3ではホワイトカーボンNipsil NS−K(日
本シリカ工業社製)を用いた。このホワイトカーボン
は、一般にゴム補強用ではない、高い吸油能力が必要と
される分野に用いられる。比較例4ではカーボンブラッ
ク ISAF(東海カーボン社製)を用いた。 【0027】 【表1】【0028】 【表2】 【0029】 【表3】【0030】 【発明の効果】電子顕微鏡写真及び結果からも明らかな
ように、本発明の含水ケイ酸は粒子形状が特異な構造を
有している。即ち、単粒子の繁がりがバラバラで微弱で
あったものがしっかりと連結して、いわゆるロープ状形
態をなし、強固な構造性を有したことが分かる。且つま
た、本発明の特徴とするところの低活性にして高構造性
を有する含水ケイ酸を用いることにより加工性を良く
し、併せて分散性の向上をはかり、ゴムの補強性能、特
に耐摩耗性の向上を改良することができる。
【図面の簡単な説明】 【図1】 熟成されることなく得られる、従来の含水ケ
イ酸(形状指数(A/B)が1.8)の粒子の構造を示
す図面に代わる写真。 【図2】 本発明の含水ケイ酸(形状指数(A/B)が
1.2)の粒子の構造を示す図面に代わる写真。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−302312(JP,A) 特開 平4−329179(JP,A) 特表 平8−501527(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 7/00 - 21/00 C08K 3/34 C01B 33/18 - 33/193

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 アルカリ金属ケイ酸塩水溶液と鉱酸とを
    反応させる湿式法含水ケイ酸の製造方法において、前記
    反応が実質的に終了した後、反応生成物スラリーを、p
    H6.5〜10.5、温度100〜200℃で熟成する
    ことを特徴とする、BET比表面積が70〜130m 2
    /gであり、吸油量が200〜300cc/100gで
    あり、形状指数(A/B)(但し、Aは単粒子の直径で
    あり、Bは単粒子同士の接合部の径である)が1.6以
    下であるゴム補強用含水ケイ酸の製造方法。
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