JP3518549B2 - 発芽する種子材料の処理方法 - Google Patents

発芽する種子材料の処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】 発明の分野: 本発明は、発芽する種子材料の処理方法に関するもの
である。
発明の背景: 本明細書中において、発芽工程とは、貯蔵−乾燥種子
から始まる、発芽物を製造するために必要である一般的
な処理工程であると解する。例えば、醸造や蒸留工業に
おいては、麦芽製造工程である、発芽工程は、ビール、
または他のアルコール飲料、即ち、大麦麦芽酒(barley
malt)、ライ麦麦芽酒(rye malt)若しくはいずれか
の麦芽酒等の穀類の麦芽酒(cereal malt)の重要な原
材料を製造するのに用いられる。さらに、発芽工程は、
豆の胚芽(sprout)若しくはヒトの栄養素に用いられる
胚芽等の、様々な市販の胚芽製品を製造するのに用いら
れている。
発芽処理は、一般的には無菌ではない条件下で行われ
る。種子を処理すると、成長の環境または貯蔵から微生
物が発生する。発芽工程中の条件は、種子上に存在する
微生物にとって最も好ましいものであり、このためこの
ような微生物は一般的にこの工程期間中に繁殖する。微
生物は、発芽物にまたは発芽物から最終的に作られる最
終産物に有害な作用を及ぼすが、その一方、発芽するも
のに好ましい影響をも同様に及ぼす。
ビールの醸造工程の主な段階としては:製麦、麦汁製
造、1次及び2次発酵、および沈降処理(downstream p
rocessing)がある。麦芽製造の目的は、仕込段階で穀
粒の内胚乳物質を麦汁に可溶な形態に分解する酵素を穀
粒中に生成することである。例えば、大麦の種子の製麦
工程が以下3の段階からなることはよく知られている;
浸麦、発芽及び焙燥。洗浄及び選粒された大麦の穀粒
を、目的とする水分が例えば43〜44%のオーダーになる
まで水中に浸麦する。浸麦の一部はいわゆる空気休止
(air rest)においてなされる。大麦を制御された条件
下で発芽させ、発芽した大麦は、発芽が最終に至るまで
熱風流中で焙燥される。焙燥が終了した際、幼根を麦芽
から除去する。製麦段階の調節は、温度、風量及び水分
/湿度の制御に基づく。
麦芽の質は、製麦技術及び製麦条件に、さらには麦芽
粒の微生物叢によっても、影響され、この叢は、例え
ば、穀物の種類、天候条件、成長部位、成長期の長さ及
び貯蔵条件等によってかなり変化する。
大麦は製麦に最も頻繁に使用される穀物である。大麦
の本来の、自然の微生物叢は、分野及び貯蔵として、カ
ビ、細菌および酵母に分類できる。大麦の最も一般的な
分野のカビは以下の通りである:フザリウム(Fusariu
m)、アルテルナリア(Alternaria)、クラドスポリウ
ム(Cladosporium)、セファロスポリウム(Cephalospo
rium)、エピコッカム(Epicoccum)、及びヘルミント
スポリウム(Helminthosporium)。カビの発生は様々な
国及び様々な年によって異なる。穀物の成長期、特に収
穫の間が湿った天候の条件は、フザリウム(Fusarium)
カビの増殖に適している。フザリウムの汚染は、雨の多
い成長期では特にひどい。穀物に関する最も一般的な細
菌の一つにエンテロバクター アグロメランス(Entero
bacter agglomerans)がある。特記すべき他の細菌とし
ては以下が挙げられる:大腸菌(Escherichia coli)、
及びシュードモナス(Pseudomonas)、ミクロコッカス
(Micrococcus)及びバシラス(Bacillus)属の細菌、
および乳酸菌。大麦の細菌のコロニー数は、約105〜108
CFU/g(1g当たりのコロニー形成単位)である。
大麦におけるカビや細菌は製麦中に増加し、濃度のピ
ークは一般的には発芽段階中に達する。フザリウム(Fu
sarium)カビ、および特に乳酸菌は最も繁殖しやすい。
酵母も製麦中に増加する。焙燥段階では、カビ、酵母及
び細菌の濃度は原則として再度減少する。一部の大麦に
存在する微生物は麦芽製造およびビール等の麦芽から作
られる製品の観点において有用な効果を有する。麦芽中
の酵素の40〜50%までが微生物由来であると考えられて
いる。一方、一部の微生物は大麦および/または麦芽に
有害な影響を及ぼす。
好ましくない微生物のうち、フザリウムカビは特記す
るに値し、このカビは他のカビよりも頻繁に好ましくな
いビールの噴き(gushing)を特に生じさせ、さらにこ
のカビによって産生されたペプチドは強力な噴きの状態
でビール瓶から噴き出るガスの泡の主原因を構成する。
50%を超える製麦された穀粒がフザリウムカビで汚染さ
れると、噴きの危険性が明らかに増加する。
さらに、シュードモナス(Pseudomonas)やフラボバ
クテリウム(Flavobacterium)属に属する種等の、大麦
中に存在するグラム陰性細菌、およびリューコノストッ
ク(Leuconostoc)属のグラム陽性細菌は、麦汁の製造
に関連したマイシェ(糖化もろみ)(mash)の濾過を遅
延させることが知られている。また、大麦中に存在する
様々な微生物によって、例えば、発芽を阻害する、風味
のなくさせるまたは麦汁やビールの分析上の価値を好ま
しくなく変化させる等の、他の好ましくない効果が生じ
る。
麦芽となる大麦の質の必要条件は、毎年確立される栽
培の契約や引渡しの交渉で明細に記される。カビは、質
に関する明細書中に頻繁に記載される微生物の一群であ
る。多くの製麦用植物は特定のカビの上限がさらに課さ
れる。フザリウムが汚染した穀粒の割合が65%を超える
またはアスペルギルス(Aspergillus)及びペニシリウ
ム(Penicillium)カビの相当する割合が50%を超える
際には、その大麦は、質が悪いとまたは製麦に使用する
のは不適当とさえ分類される。
カビによって誘導される噴きを防止する試みが、良質
の大麦を用いることによってまたは大麦、麦芽若しくは
ビールのバッチを混合することによって成されてきた。
多雨の年には、ほとんどすべての大麦の穀物の質が悪
く、この場合には良質の大麦を得ることができない。殺
菌剤もまたカビの量を減らすために試みられたが、安全
でかつ通常許容できる薬品が見つからなかった。
栄養物摂取のために使用される胚芽を得るための発芽
工程は、同様にして、例えばカビや細菌の繁殖に好都合
な条件をも提供する。このため、このような胚芽製品は
直ぐに腐ってしまう。さらに、発芽に関連して、このよ
うな増加は、例えば、サルモネラ(Salmonella)、ヤー
シニア(Yersinia)および/またはリステリア(Lister
ia)細菌等の、食物毒を引き起こす食品病原体に代わ
る。
発明の要約: 本発明の目的は、上記した欠点を排除することであ
る。
詳しくは、本発明の目的は、発芽物やこれから作られ
る最終生成物の質には悪影響を及ぼさずに、微生物叢の
量および質を発芽工程中に念入りに制御できる方法を提
供することである。
本発明を特定する事項に関して、請求の範囲を参照す
る。
発明の詳細な説明: 本発明は、乳酸菌が発芽する製品の質を向上させるの
に使用できるという予期せぬ観察がなされたことに関連
した研究を基礎とするものである。本発明の調製物から
なるおよび/または該調製物によって製造される物質、
すなわち殺菌剤は、発芽工程に関連して生じる有害な微
生物の成長を阻害する。
食品および動物用飼料工業における乳酸菌の使用は当
該分野において既知である。この乳酸菌は、生成物の組
成や風味には影響を与えるが当該生成物を腐らせる病原
性の微生物の成長を阻害するような化合物を発酵条件下
で製造する。乳酸菌は、一般的に日用製品、肉製品、野
菜発酵品及びパン製品に、さらには飼料の保存に用いら
れてきた。
乳酸菌または乳酸の添加は、ある種の麦芽タイプの、
いわゆるサウエルモルツ(Sauermalz)の製造で行われ
ている。このような添加は、焙燥段階中、仕込の前また
は仕込中に麦芽に対して成される。添加による目的は、
単に麦汁のpHの低下を引き起こすことにより、仕込工程
の期間中及び仕上げられたビールの質に影響を及ぼすこ
とである。しかしながら、乳酸菌は、従来、本発明によ
って示唆されるようには:即ち、発芽工程に関連した望
ましくない微生物の成長を阻害することに、使用されて
いなかった。
本発明の調製物は、発芽工程のいずれの段階の発芽す
べき生成物に添加してもよい。
特に好ましい実施態様においては、乳酸菌調製物、ま
たは乳酸菌によって製造された調製物を、製麦期間中、
大麦穀粒等の、穀物材料に添加する。添加された調製物
は、カビ、特に有害なフザリウムカビ、および細菌の成
長を阻害し、その結果、例えば、フザリウムカビによる
ビールの噴きの危険性を減少させる。しかしながら、上
記調製物は、得られる麦芽やそれから製造されるビール
の質に関する有用な微生物叢の作用には実質的に作用し
ない。麦芽の質への添加される調製物の有害な効果は観
察されず、また、麦芽若しくはビールを製造する点にお
いて有害である化合物を含まないまたはこのような化合
物を製造しないことも分かった。
製麦工程では、乳酸菌調製物、または乳酸菌によって
製造された調製物を、浸麦の前、浸麦段階においてまた
は発芽段階において、大麦穀粒に添加することができ
る。浸麦または発芽段階で添加することが好ましい。製
麦工程を、他の部分に関しては、それ自身既知の方法
で、行ってもよい。必要であれば、例えば、栄養素を製
麦される大麦に加えてもよく、または、乳酸菌の成長条
件を最適化するために、例えば、乳酸を添加する等の、
条件を調節してもよい。
本発明において、微生物の成長を阻害する効果を有す
るものであれば一般的に使用される乳酸菌を使用するこ
とが可能である。以下に使用できる乳酸菌の属を記載す
る:ラクトコッカス(Lactococcus)、リューコノスト
ック(Leuconostoc)、ペディオコッカス(Pediococcu
s)及びラクトバシラス(Lactobacillus)。以下に本発
明に好ましい種を記載する:ラクトコッカス ラクティ
ス(Lactococcus lactis)、リューコノストック メセ
ンテロイデス(Leuconostoc mesenteroides)、ペディ
オコッカス ダムノサス(Pediococcus damnosus)、ペ
ディオコッカス パルヴァラス(Pediococcus parvulu
s)、ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus
pentosaceus)、ラクトバシラス カーヴァタス(Lact
obacillus curvatus)及びラクトバシラス プランタラ
ム(Lactobacillus plantarum)、またはこれらの混合
物。これらのうち、以下が特に好ましい:ラクトバシラ
ス プランタラム(Lactobacillus plantarum)及びペ
ディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentos
aceus)、またはこれらの混合物。遺伝子修飾された乳
酸菌を使用してもよい。
乳酸菌調製物は、細胞を含む若しくは含まない、肉汁
培養液(culture broth)から、または濃縮された肉汁
培養液(culture broth)(細胞を含む)から構成され
る。乳酸菌によって製造される調製物は、細胞を含まな
い培養濾液から、濃縮された培養濾液から、分画された
培養濾液から、または純粋な若しくは部分的に精製され
た殺菌生成物から構成される。
特に好ましい実施態様によると、処理は濃縮されたま
たは分画された肉汁培養液を用いて行われ、この肉汁培
養液は細胞を含まなくても若しくは細胞を含んでいても
よい。濃縮は、例えば、凍結乾燥によってまたは蒸発に
よって成される。肉汁培養液は、例えば、2〜20〜40倍
に濃縮される。
分画、即ち、殺菌生成物の精製は、クロマトグラフィ
ー法を用いてあるいは限外濾過によって等の既知の方法
で行うことができる。
本発明の方法において、種子材料に添加される、乳酸
菌を含む調製物、または乳酸菌によって製造された調製
物の微生物の成長阻害活性は、例えば、1kgの処理され
る種子材料当たり約10〜10,000mlの肉汁培養液量に相当
し、好ましくは1kgの処理される種子材料当たり30〜7,0
00mlであり、より好ましくは1kgの処理される種子材料
当たり40〜5,000mlである。肉汁培養液の調製方法は実
施例に記載する。本出願において考究されたものである
が、調製物の活性は使用する肉汁培養液で定義している
ことに留意すべきである。等価の微生物成長阻害活性を
有する本発明による調製物が他の肉汁培養液および/ま
たは方法を用いて同様に製造できることは当業者には明
らかである。
本発明によると、調製物は殺菌化合物を含む、および
/または該調製物によって発芽工程期間中に殺菌化合物
を産生する。細胞調製物を用いる際には、細胞の成長
を、必要であれば、例えば、発芽工程中の条件を調節す
ることによって、または栄養素を添加することによっ
て、促進してもよい。また、この調製物は発芽する材料
中に存在する他の乳酸菌の成長を促進してもよい。
食品中の乳酸菌の使用が可能であり一般的には好まし
いものと考えられているため、成長する乳酸菌由来の調
製物もまた安全に使用できる。乳酸菌は、一般的には、
大麦の穀粒等の、発芽する種子の自然の微生物叢に含ま
れている。したがって、本発明の方法は最大限天然であ
る。また、種子上に本来存在する菌株を乳酸菌株として
使用することも可能である。
本発明によって、製麦において、ビールの噴き等の、
フザリウムの汚染から生じる有害性を減少することが可
能になる。
さらに、上記方法は、予期せぬことに、醸造工程にお
ける濾過特性を向上することも分かった。このことは、
本発明の調製物がリューコノストック(Leuconosto
c)、シュードモナス(Pseudomonas)及びフラボバクテ
リウム(Flavobacterium)属に属する種等の、製麦中に
発生し、マイシュの濾過を遅らせる有害な種の菌数をも
抑えるという事実によることが分かった。
他の好ましい実施態様によると、乳酸菌調製物または
乳酸菌によって製造された調製物は、食品に使用される
胚芽を製造する際に種子材料に添加される。
本発明によると、有害な微生物の成長が発芽工程中に
抑制できる。本発明によって、生物学的な手段が工業的
な発芽工程中に発芽する種子上で発生する有毒な細菌の
成長を防止するために初めて使用することが可能にな
る。
本発明の方法によって、全体としての発芽工程の一般
的な衛生基準が向上する。
以下に、本発明を実施例を参照しながら詳細に説明す
るが、単に詳細に説明するのみであり、本発明が実施例
によって制限されるものではない。本発明の処理は他の
発芽工程においても使用できる。
図1は、比濁分析法によって測定された、乳酸菌培養
濾液中の殺菌活性を表わすグラフである。図1では、標
準成長曲線は試験生物であるエンテロバクター アグロ
メランス(E.agglomerans)E−396を用い、生産株であ
るラクトバシラス プランタラム(L.plantarum)E−7
6及びペディオコッカス ペントサセウス(P.pentosace
us)E−390の培養濾液によって該試験生物の成長に及
ぼされる阻害効果が示される。
図2は、様々な製麦段階で添加されたペディオコッカ
ス ペントサセウス(P.pentosaceus)E−390の肉汁培
養液の製麦物(malting)の全細菌数に関する効果を示
すものである。
図3は、様々な製麦段階で添加されたペディオコッカ
ス ペントサセウスE−390細胞のの製麦物(malting)
の全細菌数に関する効果を示すものである。
図4は、大麦の浸麦水への、ペディオコッカス ペン
トサセウスE−390及びラクトバシラス プランタラム
(L.plantarum)E−76の肉汁培養液、または濃縮され
た肉汁培養液の添加の際の様々な実験製麦段階での全細
菌数を示すものである。
図5は、大麦の浸麦水への、ペディオコッカス ペン
トサセウスE−390及びラクトバシラス プランタラム
E−76の肉汁培養液、または濃縮及び分画された肉汁培
養液の添加の際の様々な実験製麦段階での全細菌数を示
すものである。
図6は、マイシュの濾過(テプラル(Tepral)濾過)
の際の、製麦物に添加された乳酸菌培養物の効果を示す
ものである。
実施例1:製麦物中に生じる微生物への様々な乳酸菌株の
殺菌効果 本実験において、様々な乳酸菌株によって製造された
調製物による製麦物中に生じる微生物の殺菌効果を研究
した。濾過滅菌した肉汁培養液を調製物に使用した。
1.生産株: 以下の乳酸菌株を生産株として用いた: ラクトバシラス ラクティス(Lactobacillus lacti
s) 亜種 ラクティス(ssp.lactis) VTT−E−90414
(E−414) 亜種 ジアシティラクティス(ssp.diacitilactis)
VTT−E−90423(E−423) リューコノストック メセンテロイデス(Leuconosto
c mesenteroides) 亜種 メセンテロイデス(mesenteroides) VTT−E
−90389(E−389) 亜種 メセンテロイデス(mesenteroides) VTT−E
−90415(E−415) 亜種 メセンテロイデス(mesenteroides) VTT−E
−90466(E−466) ペディオコッカス ダムノサス(Pediococcus damnos
us) VTT−E−76065(E−65) ペディオコッカス パルヴァラス(Pediococcus parv
ulus) VTT−E−88135(E−315) ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pe
ntosaceus) VTT−E−76067(E−67) ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pe
ntosaceus) VTT−E−76068(E−68) ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pe
ntosaceus) VTT−E−88317(E−317) ペディオコッカス ペントサセウス(Pediococcus pe
ntosaceus) VTT−E−90390(E−390)(DSM 7389) ラクトバシラス カーヴァタス(Lactobacillus curv
atus) VTT−E−90391(E−391) ラクトバシラス プランタラム(Lactobacillus plan
tarum) VTT−E−78076(E−76)(DSM 7388) ラクトバシラス プランタラム(Lactobacillus plan
tarum) VTT−E−79098(E−98) これらの菌株は、ブイブイティ(VVT)、コレクショ
ン オブ インダストリアル マイクロオルガニズムズ
(Collection of Industrial Microorganisms)(バイ
オテクニカル ラボラトリー(Biotechnical Laborator
y)、フィンランド)より得た。ラクトバシラス プラ
ンタラム(Lactobacillus plantarum)(E−76)は、D
SM(ドイシュサムルンク フォン ミクロオルガニズメ
ン ウント ツェルクルツレン(Deutsche Sammlung vo
n Mikroorganismen und Zellkulturen))に受託番号73
88で寄託した。E−76株(DSM 7388)は、液状製品に
関して使用される既知の技術によってビールから単離さ
れ、既知の分析方法を用いて分析/同定された。ペデイ
オコッカス ペントサセウス(Pediococcus pentosaceu
s)(E−390)は、DSM(ドイシュ サムルンク フォ
ン ミクロオルガニズメン ウント ツェルクルツレ
ン)に受託番号7389で寄託した。E−390株(DSM 738
9)は、割砕大麦穀粒(split barley kernel)の均質化
サンプルから単離され、既知の技術を用いて同定/分析
された[ハイカラ,エー(Hikara,A.)及びホーム,エ
ス(Home,S.)、マイシュ フィルトレーション ディ
フィカルティーズ コースト バイ スピリット バー
レイ カーネルズ:ア ミクロバイオロジカル プロブ
レム(Mash Filtration difficulties caused by split
barley kernels:a Microbiological problem)を参
照、イービーシー コングレス(EBC Congress)出版、
1991年(クォリティ コントロール(Quality Contro
l))]。寄託はブダペスト条約の規定に基づくもので
ある。
2.試験菌株: 上記したうち、製麦時に生じる様々な有害な微生物種
を試験菌株として用い、さらに、乳酸菌株を生産株とし
て用いた。
有害なカビとしては、試験において、フザリウム(Fu
sarium)カビ[ジベレラ アヴェナセア(Gibberella a
venacea)(前者はフザリウム アヴェナセウム(Fusar
ium avenaceum)VVT−D−80141(D−141)及びVTT−
D−80147(D−147)、およびフザリウム クルモラム
(Fusarium culmorum)VTT−D−80148(D−148)及び
VTT−D−80149(D−149)、コレクション オブ イ
ンダストリアル マイクロオルガニズムズ(Collection
of industrial Microorganisms)、バイオテクニカル
ラボラトリー オブ ブイブイティ(Biotechnical L
aboratory of VTT)]、および一アスペルギルス(Aspe
rgillus)種を用いた。
有害なグラム陰性細菌としては、エンテロバクター
(Enterobacter)属から2菌株およびフラボバクテリウ
ム(Flavobacterium)属及びシュードモナス(Pseudomo
nas)属からそれぞれ1菌株が挙げられる。乳酸菌は、
生産株として用いられる上記菌株、およびラクトコッカ
ス(Lactococcus)種 E−416から構成される。
3.生産株の培養、および濾過滅菌された肉汁培養液の調
製: 乳酸菌をMRSブロス(MRS broth)(エムアールエス
ブロス(MRS BROTH)、オキソイド製(Oxoid))で培養
した。ペディオコッカス(Pediococcus)株 E−65、
E−67及びE−68は25℃で好気的に培養し、すべての他
の生産株は30℃で嫌気的に培養し、それぞれの培養時間
を2から5日間で変化させた。次に、細胞を遠心し、上
清を濾過滅菌した。
4.試験菌株の培養: 胞子の懸濁液を、フザリウムカビの菌株を25℃で5か
ら6日間振盪培養によってCMC(カルボキシメチルセル
ロース)溶液中で培養し、胞子形成物をツィーン(TWEE
N)溶液中に分散させ、懸濁液を濾過し、さらに濾液を
回収することによって、フザリウムカビから作製した。
アスペルギルス(Aspergillus)カビの胞子の懸濁液
は、PD寒天(25℃、3日間)(ポテトデキストロース
(Potato dextrose)、ディフコ製(Difco))上で直接
作製した。
グラム陰性細菌は、NBブロス(NB broth)(栄養ブイ
ヨン、ディフコ製(Difco))中で1日間好気的に培養
し、この際、エンテロバクター(Enterobacter)株は30
℃で、およびフラボバクテリウム(Flavobacterium)及
びシュードモナス(Pseudomonas)株は25℃でそれぞれ
培養した。
乳酸菌は上記3.に記載したのと同様にして培養した。
5.乳酸菌の殺菌効果の試験: 肉汁培養液における殺菌活性を、ディスク法(disk m
ethod)によって、または比濁分析法によって測定し
た。
5.1.殺菌活性の測定を目的としたディスク法: 100μlの、濾過滅菌した肉汁培養液、またはこの希
釈液を、濾紙のディスク(直径;12.7mm)上にピペット
で滴下した。このディスクを、0.3mlの試験生物の希釈
液(10-2個)をポアプレートした(pour plate)平板菌
数測定用の寒天の入ったシャーレ(Plate Count agardi
sh)上に置いた。この試料を30℃で24時間培養した後、
形成した阻止域の直径(mm)を測定した。
5.2.殺菌活性の測定を目的とした比濁分析法: 自動比濁分析器(バイオスクリーン(Bioscreen)、
ラブシステムズ製(Labsystems))を本工程に用いた。
サンプルは、10容量%の試験生物及び10容量%の濾過
滅菌された生産株の肉汁培養液(各割合はサンプルの容
量を元に算出した)、および増殖培地を含んでいた。コ
ントロールとして、濾過滅菌調製物の代わりに、pHを乳
酸で濾過滅菌した調製物のものと同じ値に調節した蒸留
水を使用した。
使用した増殖培地は、各試験菌株では、試験菌株の培
養におけるものと同様の培地を使用した。
フザリウム及びアスペルギルスカビに関する増殖条件
は以下の通りであった:5日間、25℃、強力な振盪培養。
グラム陰性細菌に関する増殖条件は以下の通りであっ
た:エンテロバクター株については30℃で、他の菌株に
ついては25℃で、2日間、振盪培養。乳酸菌の増殖条件
は以下の通りであった:3日間、30℃、振盪培養。
装置を用いて、420〜580nmの可視波長におけるサンプ
ルの吸光度が測定された。培養後、各サンプルの成長曲
線を作成し、曲線によって定められた領域を算出した。
試験菌株の成長に関する生産株の殺菌効果は、コント
ロールとのおよび生産株の濾過滅菌した調製物とのそれ
ぞれの成長領域の大きさの比較によって得られた、阻止
率(%)で表わした。
6.特定の乳酸菌の殺カビ効果の試験: 試験菌株として使用したすべてのフザリウムカビに関
して、それぞれ、乳酸菌6菌株、E−76、E−98、E−
315、E−414及びE−415の殺カビ効果を研究した。本
試験では、各乳酸菌培養物からの濾過滅菌調製物を表3
に示される様々な希釈率で添加したカビ培養物における
濁りの形成を目視で試験した。
コントロールでは、ミリ−Q(Milli−Q)による滅
菌水および乳酸でpHを3.6に調節したミリ−Qによる濾
過水を、肉汁培養液の代わりに用いた。
培養は、25℃で5日間、CMCブロス(CMC broth)中で
試験管培養によって行った。結果は肉眼で読取った。
7.結果: 表1及び2、および図1は、ディスク法によっておよ
び比濁分析法によってそれぞれ様々な乳酸菌について測
定された殺菌活性を示すものである。
表3は、目視で測定された殺カビ活性を示すものであ
る。
これらの結果から、上記した乳酸菌株は、製麦工程中
に生じる有害なフザリウムカビおよび他の有害な微生物
の成長を阻害するが、有益な微生物には影響を実質的に
及ぼさないことは明らかである。また、これらの結果か
ら、本発明の方法における乳酸菌の有用性が示される。
実施例2:食品の病原体に関するおよび食品に有害な微生
物に関する特定の乳酸菌株の殺菌効果 本実験では、食品の病原体に関するおよび食品に有害
な微生物に関するペディオコッカス ペントサセウス
(Pediococcus pentosaceus) VTT−E−90390(E−3
90)株およびラクトバシラス プランタラム(Lactobac
illus plantarum) VTT−E−78076(E−76)株を用
いて製造された調製物の殺菌効果について研究を行っ
た。試験生物としては、バシラス(Bacillus)、ヤーシ
ニア(Yersinia)、リステリア(Listeria)、シュード
モナス(Pseudomonas)、サルモネラ(Salmonella)及
びスタフィロコッカス(Staphylococcus)属に属する菌
株を使用した。
調製物としては、実施例1と同様にして調製した、乳
酸菌の滅菌した肉汁培養液を用いた。リステリア株を除
くすべての他の試験菌株はイソ−センシテスト ブロス
(Iso−Sensitest broth)(オキソイド製(Oxoid))
中で16から18時間培養し、リステリア株はトリプトース
/ホスフェート ブロス(tryptose/phosphate broth)
中で成育させた。サルモネラ、リステリア及びスタフィ
ロコッカス株以外の培養温度は30℃であり、これらの培
養温度は37℃であった。
殺菌活性は、実施例1と同様に、比濁分析法によって
測定した。成長基質及び温度に関する、実験条件は前記
したのと同様であった。バシラス及びヤーシニア株以外
のインキュベーション時間は24時間であり、これらの時
間は48時間であった。
これらの結果を表4に示す。表4より、本発明の乳酸
菌調製物を添加することによって、食品の病原体及び食
品に有害な微生物の成長が阻害されることが示される。
実施例3:製麦物の微生物叢に関する及び麦芽の質に関す
る乳酸菌調製物及び乳酸菌によって製造される調製物の
効果 1.使用した菌株: 乳酸菌株、ペディオコッカス ペントサセウス VTT
−E−90390(E−390)を本実験に使用した。
MRSブロスをイノキュラムの増殖培地として使用し
た。細菌を、30℃の温度で、10mlのMRSブロス中で2日
間嫌気的に培養した。接種容量は増殖用溶液容量の1%
であった。
2.大麦: 1990年に収穫したキンピー大麦(Kymppi barley)を
用い、この中のフザリウムカビに汚染された穀粒の割合
は55%であった。
3.製麦工程: 1,000gの大麦のバッチを12℃で1時間水浴中で洗浄し
た。洗浄水を第一の浸麦水と交換し、さらに5時間後に
この水を第二の浸麦水と交換した。16時間後に、空気休
止を開始した。空気休止の目的は、穀粒の表面上の水を
除去することであった。空気休止時間は8時間であっ
た。浸麦中の大麦の水分は44%であった。大麦は、浸麦
工程の間中、通気した。
浸麦は、発芽まで継続して行われた。大麦を、14℃で
6日間発芽箱中で発芽させた。水分を44%の値に維持す
るために、大麦のバッチを、毎日、湿潤化し、上下を混
合した。このようにして得られた緑麦芽を21時間毎の温
度制御で乾燥した。この温度は、4.5時間が50℃で、次
の4.5時間の間に60℃まで上昇させ、さらにこの温度を
4時間維持し、さらに、温度を5時間の間に均一に85℃
まで上昇させ、残りの3時間はこの温度を維持した。麦
芽の最終的な水分含量は約4%になっていた。最終的に
は、幼根を物理的に除去した。
添加しなかった以外は同様にして製麦を行ったものを
コントロールとした。
4.乳酸菌調製物および乳酸菌によって製造された調製
物: 肉汁培養液から単離された乳酸菌細胞および殺菌化合
物を含む肉汁培養液を、組み合わせてあるいは単独で、
調製物として用いた。細胞を含む肉汁培養液を1kgの大
麦当たり120ml添加した、または細胞を120mlの肉汁培養
液から分離した。上記分離は、肉汁培養液を遠心するこ
とによって行い、細胞を水に懸濁した。肉汁培養液を添
加する場合には、肉汁培養液を上記したのと同様に用い
た。添加した調製物の細胞数は約108〜109CFU/mlのオー
ダーであった。
5.乳酸菌調製物の添加: 乳酸菌調製物の添加は、大麦に、浸麦Iの始めに、浸
麦I及びIIの始めに、または発芽の始めのいずれかに対
して行った。
6.行われた分析: サンプルを各製麦段階から抽出した。
6.1.カビを以下のようにして評価した。フザリウムカビ
に汚染された穀粒の割合(%)を、フザリウムカビに選
択的である、ツァペック イプロディオン ディクロラ
ル アガー(CZAPEK IPRODION DICLORAL agar)(CZID
アガー)および湿った濾紙(イービーシー−アナリテ
ィカ マイクロバイオロジカ(EBC−Analytica Microbi
ologica)製、パートII、1987年)によって測定した。
フザリウムカビは、その特徴的なコロニー及び胞子の形
態によっておよび赤色によって同定された。
アスペルギルス及びペニシリウムカビは、選択的麦芽
塩寒天(malt salt agar)(イービーシー−アナリティ
カ マイクロバイオロジカ(EBC−Analytica Microbiol
ogica)製、パートII、1987年)を用いて測定した。他
の最も一般的なカビは、湿った濾紙上で測定した。
6.2.乳酸菌を、添加された培養物および製麦物サンプル
の場合においてMRS寒天上で評価した。
6.3.全細菌数を平板菌数測定用の寒天(Plate Count ag
ar)(ディフコ製(Difco))上で測定した。
6.4.麦芽の化学的な特性を、モルティング(malting)
(イービーシー−アナリティカ(EBC−Analytica)、19
87年、第4版)の明細書から既知の方法を用いて測定し
た。
7.結果: 表5に、E−390の肉汁培養液を加えた際の様々な製
麦段階におけるフザリウムカビおよび乳酸菌の数を示
す。
図2及び3には、E−390の肉汁培養液およびE−390
細胞に関する様々な製麦段階における全細菌数を示す。
表6は、E−390の肉汁培養液またはE−390細胞を加
えた際の麦芽の分析結果を示すものである。
得られた結果から、本発明による処理によって、特に
フザリウムカビの量及び様々な製麦段階における全細菌
数が減少することが示される。
調製物の添加は、麦芽の質に有害な効果を及ぼさなか
った。事実、それとは反対である:つまり、本発明によ
る処理によって、麦汁由来のマイシュの濾過が改善さ
れ、さらに麦芽のβ−グルカン含量が減少した。
実施例4:乳酸菌によって製造される調製物の製造 1.濃縮された肉汁培養液の調製: 生産株である、ペディオコッカス ペントサセウス
(Pediococcus pentosaceus)VTT−E−90390(E−39
0)およびラクトバシラス プランタラム(Lactobacill
us plantarum)VTT−E−78076(E−76)を、15リット
ル、発酵槽で培養した。イノキュラムの容量は6%から
7%であり、培養は微好気的な条件下で2日間、30℃で
MRS培地で行われた。肉汁培養液を、凍結乾燥及び蒸発
方法によって10倍及び20倍に濃縮した。濃縮液の殺菌活
性をディスク法で確認した。
2.殺菌化合物を含有する精製溶液の調製: 乳酸菌の肉汁培養液を、分子の大きさによるゲルクロ
マトグラフイーによる分画によって精製した。ディスク
法及び比濁分析法によって活性があることが示された画
分を収集し、再度ゲルカラムにかけた。
実施例5:製麦物の微生物叢および麦芽の質に関する乳酸
菌調製物及び乳酸菌によって製造された調製物の効果 1.使用された菌株および該菌株から製造された調製物: 以下の細菌株を使用した: ラクトバシラス プランタラム VTT−E−78076(E
−76)(Lactobacillus plantarum) ペディオコッカス ペントサセウス VTT−E−90390
(E−390)(Pediococcus pentosaceus) これらの菌株は、ブイブイティ(VVT)、コレクショ
ン オブ インダストリアル マイクロオルガニズムズ
(Collecton of industrial Microorganisms)(バイオ
テクニカル ラボラトリー(Biotechnical Laborator
y)、フィンランド)より得た。
調製物を、実施例1、第3項、実施例3、第1項、お
よび実施例4、第1及び2項に記載されたのと同様にし
て作製した。
2.大麦: 使用した大麦は、1991年に収穫したキンピー大麦(Ky
mppi barley)であった。
3.製麦工程: 製麦は、発芽段階の期間を8日間とした以外は、実施
例3に記載されたのと同様にして行った。麦芽の最終的
な水分含量は5%未満になっていた。
4.製麦物: 2種の実験用の製麦物を作製した。何も加えない製麦
物をコントロールとした。
4.1.第一の製麦物(malting): 細胞を含まない肉汁培養液、細胞を含む10倍に濃縮さ
れ、および無処理の肉汁培養液を実験用製麦物における
調製物として用いた。調製物を,浸麦Iの始めにまたは
浸麦I及びIIの始めに添加した。以下のようにして製麦
実験1〜8を行った。
試験番号1:コントロール、1991年に収穫したキンピー大
麦(Kymppi barley); 試験番号2:浸麦I及びIIの始めに、120mlの細胞を含む
E−76の肉汁培養液を添加する; 試験番号3:浸麦Iの始めに、120mlの10倍に濃縮された
E−76の培養濾液を添加する; 試験番号4:浸麦I及びIIの始めに、120mlの10倍に濃縮
されたE−76の培養濾液を添加する; 試験番号5:浸麦I及びIIの始めに、120mlのE−390の肉
汁培養液を添加する; 試験番号6:浸麦Iの始めに、120mlの10倍に濃縮された
E−390の培養濾液を添加する; 試験番号7:浸麦I及びIIの始めに、120mlの10倍に濃縮
されたE−390の培養濾液を添加する; 試験番号8:浸麦I及びIIの始めに、60mlの細胞を含むE
−76の肉汁培養液および60mlの細胞を含むE−390の肉
汁培養液を添加する。
4.2.第二の製麦物:(malting) 実験用製麦物において、細胞を含まない20倍に濃縮さ
れた培養濾液、細胞を含まない精製された殺菌画分およ
び細胞を含む無処理の肉汁培養液を調製物として用い
た。浸麦水のpHを制御した。調製物を浸麦I及びIIの始
めに添加した。以下のようにして製麦実験9〜16を行っ
た。
試験番号9:コントロール、1991年に収穫したキンピー大
麦(Kymppi barley); 試験番号10:浸麦I及びIIの始めに、120mlの水を添加す
る、pH3.8; 試験番号11:浸麦I及びIIの始めに、120mlの細胞を含む
E−76の肉汁培養液を添加する; 試験番号12:浸麦I及びIIの始めに、120mlのE−76の分
画された濃縮液を添加する、pH3.8; 試験番号13:浸麦I及びIIの始めに、120mlの20倍に濃縮
されたE−76の培養濾液を添加する; 試験番号14:浸麦I及びIIの始めに、120mlの細胞を含む
E−390の肉汁培養液を添加する; 試験番号15:浸麦I及びIIの始めに、120mlのE−390の
分画された濃縮液を添加する、pH3.8; 試験番号16:浸麦I及びIIの始めに、120mlの20倍に濃縮
されたE−76の培養濾液を添加する。
5.行われた分析: サンプルを各製麦段階から抽出した。
麦芽のカビ、乳酸菌、全細菌数および物理的及び化学
的質の特性を、実施例3に記載されたのと同様にして測
定した。
6.結果: 図4及び5は、浸麦水における細胞を含む乳酸菌の肉
汁用した際の製麦工程中の様々な段階での全細菌数を示
すものである。
表7、8、9及び10は、両方の製麦操作(malting ru
n)における、様々な製麦段階におけるフザリウムカビ
及び他のカビ、および乳酸菌の濃縮液を示すものであ
る。
表11及び12は、両方の製麦操作(malting run)によ
る麦芽の分析結果を示すものである。
このようにして得られた結果から、本発明による方法
によって、特に、様々な製麦段階におけるフザリウムカ
ビの量および全細菌数が減少することが示される。さら
に、肉汁培養液に加えて、特に濃縮及び分画された培養
濾液は、フザリウムカビに関して等、好ましい効果を有
することも示される。
麦芽の分析より、E−76及びE−390株の肉汁培養液
の添加が麦芽から作られる麦汁の濾過能を向上させる効
果を有するという推論が引き出せる;すなわち、各麦芽
中のβ−グルカン含量もコントロールの麦芽中のものに
比べて低い。
実施例6:製麦物中に加えられた、乳酸菌によって製造さ
れた調製物のマイシュの濾過に関する効果 図6には、本発明によって処理された麦芽を用いて製
造されたマイシュの濾過に関する乳酸菌株由来の調製物
(1kg)の大麦当たり120mlの肉汁培養液)による処理の
効果を示すグラフを再度記載したものである。
実施例1において記載された菌株を本実験に使用し
た:E−390、E−416、E−98、E−317、E−390、E−
76、およびE−315。本試験を、テプラルの濾過法(Tep
ral filtration method)を用いて行った(バイオス(B
IOS.)19、1988年、グランドクラーク,ジェー(Grandc
lerc,J.)ら、「シンプリフィケーション デ ラ メ
ソッデ デ フィルトレーション デュ ブラッシン
テプラル ディスクリプション デ ラ メソッデ(Si
mplificaion de la mathode de filtration du brassin
tepral description de la methode)」、ページ88〜9
2)。
これらの結果から、本発明による処理によって、マイ
シュの濾過が改善されることが明らかである。
PCT/RO/134に関する別紙 受託番号:7388 C. 追加の表示 オーストラリア国に関しては、微生物のサンプルの供
給は、特許の付与前に、または出願の消滅、拒絶若しく
は取下げの前に、本発明における利益を持たない当業者
宛てに行われるのみである(オーストラリアの特許法規
則の規則 3.25(3))。
オランダ国に関しては、微生物は、依頼者によって指
名された専門家にサンプルを寄託することによってのみ
特許法規則の規則31F(1)に基づいて利用可能にな
る。
スイス国に関しては、第三者へのサンプルの供給は、
その第三者が供託者の情報を目的として供託者の名前及
び住所を寄託機関に示し、かつ以下の事項を約束するこ
とを条件になされる: a) 寄託された培養物または上記由来の培養物を第三
者に使用させない; b) 培養物を法律の範囲を外れて使用しない; c) 論争中の場合には、(a)及び(b)の項に基づ
く義務を破ったことはないという証拠を提示する。
デンマーク国、フィンランド国、ノルウェイ国、スェ
ーデン国及び英国に関しては、サンプルの供給は、当該
分野における専門家に対してのみなされる。
ヨーロッパ特許を求める国に関しては、寄託された微
生物のサンプルは、サンプルを依頼した者によって指名
された専門家にサンプルを寄託することによってのみ、
ヨーロッパ特許の付与の記載の発表があるまでまたは出
願が拒絶され若しくは取下げられあるいは取下げられた
ものと見なされた日までは利用できる(規則 28(4)
EPC)。
PCT/RO/134に関する別紙 受託番号:7389 C. 追加の表示 オーストラリア国に関しては、微生物のサンプルの供
給は、特許の付与前に、または出願の消滅、拒絶若しく
は取下げの前に、本発明における利益を持たない当業者
宛てに行われるのみである(オーストラリアの特許法規
則の規則 3.25(3))。
オランダ国に関しては、微生物は、依頼者によって指
名された専門家にサンプルを寄託することによってのみ
特許法規則の規則31F(1)に基づいて利用可能にな
る。
スイス国に関しては、第三者へのサンプルの供給は、
その第三者が供託者の情報を目的として供託者の名前及
び住所を寄託機関に示し、かつ以下の事項を約束するこ
とを条件になされる: a) 寄託された培養物または上記由来の培養物を第三
者に使用させない; b) 培養物を法律の範囲を外れて使用しない; c) 論争中の場合には、(a)及び(b)の項に基づ
く義務を破ったことはないという証拠を提示する。
デンマーク国、フィンランド国、ノルウェイ国、スェ
ーデン国及び英国に関しては、サンプルの供給は、当該
分野における専門家に対してのみなされる。
ヨーロッパ特許を求める国に関しては、寄託された微
生物のサンプルは、サンプルを依頼した者によって指名
された専門家にサンプルを寄託することによってのみ、
ヨーロッパ特許の付与の記載の発表があるまでまたは出
願が拒絶され若しくは取下げられあるいは取下げられた
ものと見なされた日までは利用できる(規則 28(4)
EPC)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭64−30565(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12C 1/02 A23L 1/172 C12C 1/027 C12C 1/067

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】製麦工程における大麦の穀粒または栄養素
    として機能する胚芽に変換する予定の種子材料に、乳酸
    菌調製物または乳酸菌によって製造された調製物を、浸
    麦の前、浸麦段階においてまたは発芽段階において添加
    することを有し、かつ該乳酸菌がラクトコッカス、リュ
    ーコノストック、ペディオコッカスまたはラクトバシラ
    ス属に属するものであること特徴とする、発芽する種子
    材料の処理方法。
  2. 【請求項2】該乳酸菌調製物または乳酸菌によって製造
    された調製物がラクトコッカスラクティス、リューコノ
    ストック メセンテロイデス、ペディオコッカス ダム
    ノサス、ペディオコッカス パルブァラス、ペディオコ
    ッカス ペントサセウス、ラクトバシラス カーヴァタ
    ス、若しくはラクトバシラス プランタラム種由来、ま
    たはこれらの混合物由来である、請求の範囲第1項に記
    載の方法。
  3. 【請求項3】該乳酸菌調製物または乳酸菌によって製造
    された調製物がラクトバシラスプランタラム若しくはペ
    ディオコッカス ペントサセウス種由来、またはこれら
    の混合物由来である、請求の範囲第1項または第2項に
    記載の方法。
  4. 【請求項4】大麦の穀粒に、フザリウムカビの成長を阻
    害する効果を有する乳酸菌調製物または乳酸菌によって
    製造された調製物を添加する、請求の範囲第1項から第
    3項のいずれかに記載の方法。
  5. 【請求項5】該乳酸菌調製物または乳酸菌によって製造
    された調製物を浸麦または発芽段階で添加することを特
    徴とする、請求の範囲第4項に記載の方法。
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