JP3517593B2 - クロマトグラフのデータ処理装置およびデータ処理方法 - Google Patents
クロマトグラフのデータ処理装置およびデータ処理方法Info
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Description
デ−タ処理装置およびデータ処理方法に関する。
測定する場合、クロマトグラムのデータのピークの部分
に複数個の成分が重なり合い、個々の成分の測定が困難
な場合がある。これを解決するものの例として、特開昭
63−151851号公報に記載のものがある。
重なりピークは、ガウシアン(EMG:Exponentially Modi
fied Gaussian)関数、ないし指数関数により修飾された
ガウシアン関数を用いてデータの曲線をフィッティング
することにより、データ曲線を個々の成分に分解してい
る。しかしながら、上記の従来の方法では、フィッティ
ングにより得られたパラメータが妥当のものかどうか確
かめることができなかった。
ングにより得られたパラメータが妥当のものかどうか確
かめることができるクロマトグラフのデータ処理装置お
よびデータ処理方法を提供することを目的とする。
決するために、既知の標準試料の注入により測定される
クロマトグラムをフィッティングし、パラメータを求め
る。また、未知試料の注入により測定されるクロマトグ
ラムをフィッティングし、パラメータを求める。そし
て、後者のパラメータを前者のパラメータと比較し、違
いを評価し、近似の場合にはフィッティングが妥当であ
る結果を出力する。
物がなく、フィッティング・パラメータの信頼性が高
い。このため、未知試料のクロマトグラムからフィッテ
ィングにより得られたパラメータが標準試料のパラメー
タに近似している場合に、フィッティング処理が正しく
行われたと推定できるので、パラメータが妥当のもので
あることがわかる。逆に、未知試料のクロマトグラムか
らフィッティングにより得られたパラメータが標準試料
のパラメータと近似していない場合は、フィッティング
処理が正しく行われなかったと推定でき、パラメータが
妥当のものではないことがわかる。
を説明する。
構成図である。図示していないクロマトグラフから送ら
れるアナログデータ信号は、アナログ・ディジタル変換
器1を経てディジタル信号に変換され、周辺機器接続器
7を経て中央処理器5に入る。その後、制御命令格納器
2の指令により、制御指令器6が所定の行列形式のデー
タに変換し、信号データ格納器3にデータを格納する。
一端格納されたデータより2つのクロマトグラムを呼び
出し、重なりピーク分解器9により、差クロマトグラム
から、各ピークをシミュレートする関数の初期値を得て
パラメータ格納器4に格納する。重なりピークのフィッ
ティングは、非線形最小2乗法フィッティング器10に
より行われ、出力機器8を経て、計算結果が出力され
る。
ン)のクロマトグラム、図3は未知試料中の同成分Arg
を測定したときのクロマトグラムである。
公報に記載の方法で、標準試料のクロマトグラム中の成
分Arg(アルギニン)をガウシアン関数の最小二乗法に
よりフィッティングする。フィッティングによって、成
分Arg(0)の4つのパラメータ(A0:面積,tR0:
保持時間,σ0:標準偏差,τ0:時定数)が決定され
る。標準試料Arg(0)は孤立ピークのため、4つのパ
ラメータ(A0:面積,tR0:保持時間,σ0:標準偏
差,τ0:時定数)は高精度に決定できる。
を示す指標であり、EMG関数のなかで定義されるもの
である。EMG関数は例えば、米国特許第5,644,503 号
の第3式で表わされるものである。時定数が標準偏差よ
り大きいほど非対称であり、時定数が零であれば正規分
布である。
マトグラム中の成分Arg(アルギニン)をガウシアン関
数の最小二乗法によりフィッティングする。未知試料中
の成分Arg(1)には夾雑ピークが重なり、定量を妨害
されている。Arg(1)と夾雑ピークIMPURITY(2)を
フィッティングし、2成分に分解する。図3では成分A
rg(1)と夾雑ピークIMPURITY(2)のみを示したが、
通常夾雑ピークは複数個あってそれをiで表すと、この
成分IMPURITY(i)についてそれぞれ(Ai,tRi,
σi,τi)が決定される。
価には、4つのパラメータのうち、保持時間tR ,標準
偏差σ,時定数τを用いる。面積Aは成分濃度に比例す
る定量情報なので、本評価には使用しない。
れぞれのArg保持時間tR0とtR1の差をとり、許容幅T
R 以内にあるかどうかを判定する。同様に、標準偏差σ
0 とσ1 の差が許容幅Σ以内にあるかどうか、時定数τ
0とτ1の差が許容幅Τ以内にあるかどうかを判定する。
このいずれの判定にも合格する場合、次の工程である定
性分析,定量分析の処理に進むことができる。上記のい
ずれかの判定で不合格がある場合、フィッティング・エ
ラーを表示する。
のデータの差による評価を例としたが、比σ1/σ0ある
いは相対的な差|σ1−σ0|/σ0 によって判定しても
よい。
における、処理手順を示す。
ングをする時間区間を画面内のカーソルを用いて指定す
る。ブロック42では、フィッティング実行ボタンをク
リックし、ブロック43では、パラメータA0,tR0,
σ0,τ0 が出力される。ここで、出力は画面表示でも
印刷でもよい。
4でフィッティングをする時間区間をカーソルを用いて
指定し、ブロック45で、フィッティング実行ボタンを
クリックし、ブロック46では、パラメータA1,
tR1,σ1,τ1 が出力される。
判定許容幅TR ,Σ,Τを入力する。そして、ブロック
48で、フィッティングの妥当性評価が実行され、ブロ
ック49で、判定結果が表示される。
時にデータ処理装置でフィッティングを実行する場合の
操作手順を示す。
について、フィッティングをする時間区間を指定する。
ブロック52では、判定許容幅TR ,Σ,Τを入力す
る。ブロック53では、標準試料及び未知試料の測定が
実行され、ブロック54で、フィッティングが実行され
る。
る。結果は画面表示,プリンタでの印刷,外部へのデー
タ出力のいづれの方法でもよい。また、結果はパラメー
タA0,tR0,σ0,τ0,A1,tR1,σ1,τ1 、フィッ
ティングの判定結果、ピーク同定、および定量分析結果
が出力される。
単一であるが、重なりピークの場合にも適用できる。
得られたパラメータが妥当のものかどうか確かめること
ができ、分析結果の精度・信頼性を向上することができ
る。
ッティングにより得られたパラメータが妥当のものかど
うか確かめることができる。
手順。
理装置でフィッティングを実行する場合の操作手順。
器、3…信号データ格納器、4…パラメータ格納器、5
…中央処理器、6…制御指令器、7…周辺機器接続器、
8…出力機器、9…重なりピーク分解器、10…非線形
最小2乗法フィッティング器。
Claims (2)
- 【請求項1】クロマトグラムにより試料の成分を測定す
るクロマトグラフのデータ処理装置において、 前記試料から得られるデータの重なりピークに対してガ
ウシアン関数、または指数関数で修飾されたガウシアン
関数を用いてフィッティングして見積もった非線形パラ
メータと、標準試料から同様にして得られた非線形パラ
メータとを比較するフィッティング器と、 両パラメータが近似している場合にフィッティングが妥
当である結果を出力する出力器と、 前記試料から得られた非線形パラメータを用いて前記デ
ータの重なりピークを個々の成分に分解する重なりピー
ク分解器とを有することを特徴とするデータ処理装置。 - 【請求項2】クロマトグラムにより試料の成分を測定す
るクロマトグラフのデータ処理方法において、 前記試料から得られるデータの重なりピークに対してガ
ウシアン関数、または指数関数で修飾されたガウシアン
関数を用いてフィッティングして見積もった非線形パラ
メータと、標準試料から同様にして得られた非線形パラ
メータとを比較し、 両パラメータが近似している場合にはフィッティングが
妥当であることを出力し、 前記試料から得られた非線形パラメータを用いて前記デ
ータの重なりピークを個々の成分に分解することを特徴
とするデータ処理方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30500998A JP3517593B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | クロマトグラフのデータ処理装置およびデータ処理方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP30500998A JP3517593B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | クロマトグラフのデータ処理装置およびデータ処理方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000131305A JP2000131305A (ja) | 2000-05-12 |
JP3517593B2 true JP3517593B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=17939997
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP30500998A Expired - Fee Related JP3517593B2 (ja) | 1998-10-27 | 1998-10-27 | クロマトグラフのデータ処理装置およびデータ処理方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3517593B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7759130B2 (en) | 2003-11-21 | 2010-07-20 | Eisai R & D Management Co., Ltd. | Mass spectrometric quantitation method for biomolecules based on metabolically labeled internal standards |
JP2006138755A (ja) * | 2004-11-12 | 2006-06-01 | Hitachi Ltd | 危険物探知装置および危険物探知方法 |
-
1998
- 1998-10-27 JP JP30500998A patent/JP3517593B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
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JP2000131305A (ja) | 2000-05-12 |
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