JP3516743B2 - ゲージブロック比較測定用治具 - Google Patents

ゲージブロック比較測定用治具

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、標準ゲージブロックを
基準に被測定ゲージブロックを比較測定するゲージブロ
ック比較測長機に用いられるゲージブロック比較測定用
治具に関する。
【0002】
【背景技術】ゲージブロックの寸法検査は、ISO B
7506、10に規定されているように、1級および2
級のゲージブロックについては00級、0級のゲージブ
ロックを基準に比較測定することにより行われている。
また、比較測定の場合、通常、図7に示すように、標準
ゲージブロック1については中央の1箇所(a)、被測
定ゲージブロック2については中央および四隅の計5箇
所(b1,2,3,4,5 )で測定が行われる。このた
め、従来のゲージブロック比較測長機によるゲージブロ
ックの寸法検査では、標準ゲージブロック1および被測
定ゲージブロック2の各測定箇所(a、b1 〜b5 )を
測定ポイント、つまり、ゲージブロック比較測長機にお
ける測長センサの真下( 測定子の真下)に導くために、
次の方法が採られていた。
【0003】第1の方法は、図8に示すように、2つの
ゲージブロック1,2を保持するホルダ3を手動ハンド
ル4で引っ掛けながら手動で移動させる方法である。こ
れは、各ゲージブロック1,2上の測定箇所(a、b1
〜b5 )を目視で確認しながら、各測定箇所が順にゲー
ジブロック比較測長機の測定ポイントに位置するよう
に、手動ハンドル4を使って手動でホルダ3を移動させ
る方法である。第2の方法は、図9に示すように、2つ
のゲージブロック1,2を保持するプレート5の一部
に、各ゲージブロック1,2上の測定箇所(a、b1
5 )がゲージブロック比較測長機の測定ポイントPに
位置できるようなガイド溝6を形成するとともに、ゲー
ジブロック比較測長機本体(固定部材)側にガイドピン
7を突設した構造である。これは、プレート5をガイド
溝6とガイドピン7とで規制された範囲内に沿って手動
で移動させていくだけで、ゲージブロック1,2上の測
定箇所(a、b1 〜b5 )をゲージブロック比較測長機
の測定ポイントPに正確に位置決めできる利点がある。
第3の方法は、2つのゲージブロックを保持するホルダ
を自動で移動、位置決めする方法である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】第1の方法は、安価に
製造できるものの、各ゲージブロック1,2上の測定箇
所(a、b1 〜b5 )を測定ポイントに正確に位置させ
ることが難しく、そのために熟練を必要とする。第2の
方法は、比較的安価で、かつ、ゲージブロック1,2上
の測定箇所(a、b1 〜b5 )を測定ポイントPに正確
に位置決めできる利点がある。しかし、測定ポイントP
にある測定子が常にいずれかのゲージブロック1,2上
にあるため、2つのゲージブロック1,2を同時に交換
をすることができない。通常、ゲージブロック比較測長
機によって寸法検査を行う場合、被測定ゲージブロック
1セット(たとえば、100ブロック程度)を標準ゲー
ジブロックセットを基準に比較測定を行うことが多い。
この場合、1つの高さ測定が終わると、2つのゲージブ
ロック(被測定ゲージブロックと標準ゲージブロック)
を共に交換し、次の高さ測定を行うため、1個ずつしか
交換できない第2の方法では、交換時の作業効率が悪い
という欠点がある。第3の方法は、自動的な移動および
位置決めであるため、極めて高価であるという欠点があ
る。
【0005】本発明の目的は、このような従来の欠点を
解消し、比較的安価で、かつ、作業効率のよいゲージブ
ロック比較測定用治具を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のゲージブロック
比較測定用治具は、測定子の変位からゲージブロックの
寸法を測定するセンサを有し、標準ゲージブロックを基
準に被測定ゲージブロックを比較測定するゲージブロッ
ク比較測長機に用いられるゲージブロック比較測定用治
具であって、前記標準ゲージブロックおよび被測定ゲー
ジブロックを保持するホルダと、このホルダの移動範囲
を規制するとともに前記標準ゲージブロックおよび被測
定ゲージブロックの測定箇所を前記測定子の測定ポイン
トに導くためのガイド機構と、このガイド機構で規制さ
れた範囲内で前記ホルダを移動させる移動機構とを備
え、前記ガイド機構は、前記ホルダと前記移動機構の移
動側とを連結する連結プレートと、この連結プレートお
よびこの連結プレートに対向する固定部材のいずれか一
方に設けられ前記標準ゲージブロックおよび被測定ゲー
ジブロックの測定箇所を前記測定ポイントに導くための
ガイド溝および前記標準ゲージブロックおよび被測定ゲ
ージブロックを前記測定ポイントから同時に逃がす逃げ
溝と、前記連結プレートおよび前記固定部材のいずれか
他方に設けられ前記ガイド溝および逃げ溝内に相対移動
可能に収納されたガイドピンとを備えることを特徴とす
る。
【0007】こで、前記ガイド溝は、孔の周囲に前記
標準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロックの測定
箇所を前記測定ポイントに位置決めするための位置決め
溝を有し、前記逃げ溝は、隣接する2つの位置決め溝の
間に形成されていることが好ましい。
【0008】
【作用】ゲージブロックの寸法を比較測定するには、ホ
ルダに標準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロック
を保持したのち、移動機構を介してホルダを移動させ
る。このとき、ガイド機構によって、ホルダの移動範囲
が規制されているとともに、標準ゲージブロックおよび
被測定ゲージブロックの測定箇所が測定子の測定ポイン
トに導かれるから、ゲージブロックの寸法を簡易に比較
測定できる。比較測定終了後、逃げ機構によって標準ゲ
ージブロックおよび被測定ゲージブロックを測定ポイン
トから同時に逃がし、ここで、標準ゲージブロックおよ
び被測定ゲージブロックを共に交換する。従って、2つ
のゲージブロックを共に交換できるから、交換時の作業
効率を改善できる。
【0009】また、ガイド機構を、ホルダと移動機構の
移動側とを連結する連結プレートと、この連結プレート
および固定部材のいずれか一方に設けられ標準ゲージブ
ロックおよび被測定ゲージブロックの測定箇所を測定ポ
イントに導くためのガイド溝および標準ゲージブロック
および被測定ゲージブロックを測定ポイントから同時に
逃がす逃げ溝と、連結プレートおよび固定部材のいずれ
か他方に設けられ前記溝内に相対移動可能に収納された
ガイドピンとを備える構成とすれば、比較的簡単な構造
で上記作用を奏することができる。また、ガイド溝を、
孔の周囲に標準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロ
ックの測定箇所を測定ポイントに位置決めするための位
置決め溝を有し、逃げ溝を、隣接する2つの位置決め溝
の間に形成する構成とすれば、位置決め溝による位置決
め機能を維持しつつ、ガイドピンを逃げ溝に簡単に逃が
すことができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図を参照しながら
詳細に説明する。図1は本実施例のゲージブロック比較
測定用治具を取り付けたゲージブロック比較測長機の正
面図、図2はその平面図である。これらの図において、
基台11上には、その上面後部位置に支柱12を介して
昇降台13が上下方向へ昇降自在に設けられているとと
もに、上面に測定テーブル14が固定されている。昇降
台13は、昇降ハンドル15の回動操作によって支柱1
2に沿って上下動され、かつ、締付レバー16によって
任意の高さ位置で支柱12に固定される。昇降台13の
前部には、測長センサ17が取り付けられている。測長
センサ17は、上下動自在でかつ常に下方へ向かって付
勢された測定子18を有し、その測定子18の変位を電
気信号として出力する構造である。
【0011】前記基台11の上面両側には、取付部とし
てのねじ孔19A,19Bが穿設されている。このねじ
孔19A,19Bには、本ゲージブロック比較測定用治
具20が選択的に取り付けられている。この図では、右
側のねじ孔19Aにゲージブロック比較測定用治具20
が取り付けられた状態を示している。ゲージブロック比
較測定用治具20は、図3に示すように、前記標準ゲー
ジブロック1および被測定ゲージブロック2を保持する
ホルダ21Aと、このホルダ21Aの移動範囲を規制す
るとともに前記標準ゲージブロック1および被測定ゲー
ジブロック2を前記測定子18の測定ポイントに導くた
めのガイド機構31と、このガイド機構31で規制され
た範囲内で前記ホルダ21Aを移動させる移動機構41
とを備える。
【0012】前記ホルダ21Aには、先端部に前記標準
ゲージブロック1および被測定ゲージブロック2を保持
する保持孔22が形成されているとともに、基端部上面
に2本の位置決めピン23が突設されている。なお、ホ
ルダ21Aの下面は、前記測定テーブル11の上面に接
した状態で任意の方向へ移動できるように形成されてい
る。
【0013】前記ガイド機構31は、前記ホルダ21A
と前記移動機構41の移動側とを連結する連結プレート
32Aと、この連結プレート32Aに設けられ前記標準
ゲージブロック1および被測定ゲージブロック2の複数
の測定箇所(a, b1 〜b5)を前記測定ポイントに導
くためのガイド溝36および前記標準ゲージブロック1
および被測定ゲージブロック2を前記測定ポイントから
同時に逃がす逃げ機構としての逃げ溝37と、これらの
溝36,37内に相対移動可能に収納配置されたガイド
ピン38とを備える。前記連結プレート32Aには、先
端に前記ホルダ21の位置決めピン23と係合する係合
孔33が、後端部に前記移動機構41の移動側部材(Y
スライダ45)に突設された位置決めピン47に係合す
る係合孔34および止めねじ40用のねじ挿通孔35が
それぞれ穿設されている。ガイド溝36は、図4に示す
ように、前記標準ゲージブロック1および被測定ゲージ
ブロック2の複数の測定箇所(a,b1 〜b5 )を前記
測定ポイントに位置決めするための位置決め溝360,
1,362,363,364,365 を蝶形状孔の周囲に有す
る。また、逃げ溝37は、隣接する2つの位置決め溝、
ここでは、位置決め溝360,362 の間に連結プレート
32の長手方向(X方向)に沿って、かつ、前記標準ゲ
ージブロック1および被測定ゲージブロック2を前記測
定ポイントから同時に逃がすことができる長さに形成さ
れている。前記ガイドピン38は、図5に示すように、
前記連結プレート32Aの真下に配置された固定部材3
9上に突設されている。固定部材39は、前記移動機構
41の本体である枠体42に一体的に固定されている。
【0014】前記移動機構41は、前記基台11のねじ
孔19Aに固定された枠体42と、この枠体42内に左
右方向(X方向)に移動自在に収納されたXスライダ4
3と、このXスライダ43に2本のガイドレール44を
介して前後方向(Y方向)へ移動自在に設けられたYス
ライダ45と、このYスライダ45の右端にX方向と平
行に突設されたノブ46とから構成されている。Yスラ
イダ45の上面には2本のガイドピン47が突設されて
いる。従って、ノブ46をXおよびY方向へ移動させる
と、XおよびYスライダ43,46を介して連結プレー
ト32Aおよびホルダ21AがXおよびY方向へ移動さ
れる。
【0015】なお、図3において、ホルダ21Bおよび
連結プレート32Bは、ホルダ21Aおよび連結プレー
ト32Aに代わって交換される。ホルダ21Bは、ホル
ダ21Aに対して、保持孔22の長さ(ゲージブロック
1,2の長手方向寸法)が大きく形成されている。連結
プレート32Bは、連結プレート32Aに対して、ガイ
ド溝36の幅形状が多少広く形成されている。通常、ゲ
ージブロックでは、呼び寸法(測定対象の高さ寸法)が
10.1mm以下のものは断面寸法が30mm×9m
m、呼び寸法が10.1mmを超えるものは断面寸法が
35mm×9mmに規定されているため、呼び寸法が1
0.1mm以下のものの測定ではホルダ21Aおよび連
結プレート32Aを、呼び寸法が10.1mmを超える
ものの測定ではホルダ21Bおよび連結プレート32B
を交換使用できるようにしてある。
【0016】次に、本実施例の測定方法を説明する。測
定にあたっては、ホルダ22Aの保持孔22内に2つの
ゲージブロック1,2を収納させた状態において、ノブ
46を図3中左方へ押し込み、各ゲージブロック1,2
の複数の測定箇所(a,b1 〜b5 )が測定ポイントに
位置するように、位置決め溝360,361,362,363,
364,365 を順にガイドピン38に位置決めしなが
ら、測定子18をそれらの測定箇所(a,b1 〜b5
に当接させる。
【0017】このようにして、標準ゲージブロック1を
基準に被測定ゲージブロック2を比較測定していく。測
定終了後、逃げ溝37の入口をガイドピン38と一致さ
せたのち、ノブ46を図3中右方へ引く。すると、連結
プレート32Aおよびホルダ21Aが図3中右方へ引き
出される。この状態では、ホルダ21Aの保持孔22が
ゲージブロック比較測長機の測定ポイントから完全には
ずれているので、保持孔22内の2つのゲージブロック
1,2を同時に交換することができる。つまり、既に測
定した2つのゲージブロック1,2を保持孔22から取
り出し、次に測定する2つのゲージブロック1,2を保
持孔22内に収納する。
【0018】従って、本実施例によれば、標準ゲージブ
ロック1および被測定ゲージブロック2を保持するホル
ダ21の移動範囲を規制するとともに、各ゲージブロッ
ク1,2を測定箇所(a,b1 〜b5 )を測定ポイント
に導くためのガイド機構31に、両ゲージブロック1,
2を測定ポイントから同時に逃がす逃げ溝37を設けた
ので、標準ゲージブロック1および被測定ゲージブロッ
ク2を共に交換することができる。そのため、2つのゲ
ージブロック1,2を共に交換できるから、交換時の作
業効率を改善できる。
【0019】また、ガイド機構31を、ホルダ21と移
動機構41のYスライダ45とを連結する連結プレート
32に設けられ各ゲージブロック1,2の複数の測定箇
所(a,b1 〜b5 )を測定ポイントに導くためのガイ
ド溝36および両ゲージブロック1,2を測定ポイント
から同時に逃がす逃げ溝37と、これらの溝36,37
内に相対移動可能に収納配置されかつ固定部材39に設
けられたガイドピン38とから構成したので、比較的簡
単な構造で上記作用を奏することができる。また、ガイ
ド溝36は、周囲に各ゲージブロック1,2の複数の測
定箇所(a,b1 〜b5 )を測定ポイントに位置決めす
るための位置決め溝360,361,362,363,364,
5 を有し、逃げ溝37を隣接する2つの位置決め溝3
0,362 の間に形成したので、位置決め溝360,36
1,362,363,364,365による位置決め機能を維持
しつつ、ガイドピン38を逃げ溝37に簡単に逃がすこ
とができる。
【0020】また、基台11の上面両側に取付部として
のねじ孔19A,19Bを穿設し、このねじ孔19A,
19Bにゲージブロック比較測定用治具20を選択的に
取り付けられるようにしたので、測定者の使い勝手に合
わせて、ゲージブロック比較測定用治具20を基台11
の右側または左側に設置できる。更に、基台11の上面
前部に取付部としてのねじ孔を穿設しておけば、ゲージ
ブロック比較測定用治具20を基台11の前部に設置で
きる。また、ゲージブロックの呼び寸法が10.1mm
以下のものの測定ではホルダ21Aおよび連結プレート
32Aを、呼び寸法が10.1mmを超えるものの測定
ではホルダ21Bおよび連結プレート32Bを交換使用
できるようにしたので、各種大きさのゲージブロックの
寸法検査を行うことができるとともに、移動機構41に
ついては共通使用できる。
【0021】以上、本発明について好適な実施例を挙げ
て説明したが、本発明は、この実施例に限られるもので
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲での変更が可能で
ある。たとえば、上記実施例では、連結プレート32
A,32Bにガイド溝36および逃げ溝37を形成する
一方、固定部材39にガイドピン38を突設したが、こ
れらは逆でもよい。つまり、連結プレート32A,32
Bにガイドピン38を突設し、固定部材39にガイド溝
36および逃げ溝37を形成するようにしてもよい。
【0022】また、逃げ溝37については、上記実施例
の構成に限られない。たとえば、図6に示すように、位
置決め溝361,363 の間にX方向に沿って形成しても
よい。あるいは、位置決め溝360,364 の間、位置決
め溝361,365 の間にX方向に沿って形成してもよ
く、更に、位置決め溝362,363 の間、位置決め溝3
4,365 の間にY方向に沿って形成してもよい。ま
た、移動機構41についても、上記実施例で述べたXス
ライダ43とYスライダ45とによる構成に限らず、水
平方向に移動できる構造であれば他の構成でもよい。更
に、測長センサ17についても、他の構造のものを用い
てもよい。
【0023】
【発明の効果】本発明のゲージブロック比較測定用治具
によれば、標準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロ
ックを保持するホルダの移動範囲を規制するとともに、
各ゲージブロックの測定箇所を測定ポイントに導くため
のガイド機構に、両ゲージブロックを測定ポイントから
同時に逃がす逃げ機構を設けたので、比較的安価にし
て、2つのゲージブロックを同時に交換することがで
き、作業効率を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のゲージブロック比較測定用治具を取り
付けたゲージブロック比較測長機を示す正面図である。
【図2】図1のゲージブロック比較測長機を示す平面図
である。
【図3】図1のゲージブロック比較測定用治具を示す斜
視図である。
【図4】図3のガイド溝および逃げ溝の要部を示す拡大
図である。
【図5】図4の V−V 線断面図である。
【図6】逃げ溝の変形例を示す図である。
【図7】比較測定におけるゲージブロックの測定箇所を
示す図である。
【図8】従来のゲージブロック比較測長機において、標
準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロックを測定ポ
イントに導くための方法を示す図である。
【図9】従来のゲージブロック比較測長機において、標
準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロックを測定ポ
イントに導くための他の方法を示す図である。
【符号の説明】
1 標準ゲージブロック 2 被測定ゲージブロック 17 測長センサ 18 測定子 20 ゲージブロック比較測定用治具 21A,21B ホルダ 31 ガイド機構 32A,32B 連結プレート 36 ガイド溝 360,361,362,363,364,365 位置決め溝 37 逃げ溝(逃げ機構) 38 ガイドピン 39 固定部材 41 移動機構 a,b1,2,3,4,5 測定箇所
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−294641(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 21/02 G01B 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定子の変位からゲージブロックの寸法
    を測定するセンサを有し、標準ゲージブロックを基準に
    被測定ゲージブロックを比較測定するゲージブロック比
    較測長機に用いられるゲージブロック比較測定用治具で
    あって、 前記標準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロックを
    保持するホルダと、このホルダの移動範囲を規制すると
    ともに前記標準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロ
    ックの測定箇所を前記測定子の測定ポイントに導くため
    のガイド機構と、このガイド機構で規制された範囲内で
    前記ホルダを移動させる移動機構とを備え、 前記ガイド機構は、前記ホルダと前記移動機構の移動側
    とを連結する連結プレートと、この連結プレートおよび
    この連結プレートに対向する固定部材のいずれか一方に
    設けられ前記標準ゲージブロックおよび被測定ゲージブ
    ロックの測定箇所を前記測定ポイントに導くためのガイ
    ド溝および前記標準ゲージブロックおよび被測定ゲージ
    ブロックを前記測定ポイントから同時に逃がす逃げ溝
    と、前記連結プレートおよび前記固定部材のいずれか他
    方に設けられ前記ガイド溝および逃げ溝内に相対移動可
    能に収納されたガイドピンとを備えることを特徴とする
    ゲージブロック比較測定用治具。
  2. 【請求項2】 請求項に記載のゲージブロック比較測
    定用治具において、前記ガイド溝は、孔の周囲に前記標
    準ゲージブロックおよび被測定ゲージブロックの測定箇
    所を前記測定ポイントに位置決めするための位置決め溝
    を有し、前記逃げ溝は、隣接する2つの位置決め溝の間
    に形成されていることを特徴とするゲージブロック比較
    測定用治具。
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