JP3516443B2 - 溶銑スラグ回収設備 - Google Patents

溶銑スラグ回収設備

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JP3516443B2 JP2000345601A JP2000345601A JP3516443B2 JP 3516443 B2 JP3516443 B2 JP 3516443B2 JP 2000345601 A JP2000345601 A JP 2000345601A JP 2000345601 A JP2000345601 A JP 2000345601A JP 3516443 B2 JP3516443 B2 JP 3516443B2
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hot metal
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宏和 鈴木
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    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P10/00Technologies related to metal processing
    • Y02P10/20Recycling

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  • Manufacture Of Iron (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は溶銑スラグ回収設
備に関し、特に、溶銑鍋から除去した溶銑スラグをスラ
グポットの上側に設けたスラグ受けに一旦回収し、その
スラグ受けから投下してスラグポットに回収する技術に
関する。
【0002】
【従来の技術】 従来、精錬処理において、溶銑(銑
鉄)を転炉等に投入して脱炭素処理を行う前に、溶銑鍋
に収容した溶銑からリンや硫黄やケイ素等の不純物を予
め除去する溶銑予備処理が一般的に行われ、この溶銑予
備処理を行うことにより、その後行われる脱炭素処理の
時間短縮や副原料の消費量低減等を実現して、精錬プロ
セス全体の負荷を軽減することができる。
【0003】この溶銑予備処理で発生した溶銑スラグ
は、後の工程に不要であり悪影響を与えるため除去され
回収されるが、従来、溶銑スラグを回収する一般的な設
備では、スラグポットを搭載した搬送台車を走行させ溶
銑鍋の近くのスラグ回収位置に停止させた状態で、スラ
グ除去装置により溶銑鍋から除去した溶銑スラグをスラ
グポットに直接投下して回収する。
【0004】通常、1台の搬送台車に1つのスラグポッ
トが搭載され、そのスラグポットが溶銑スラグである程
度一杯になると、スラグ除去装置による溶銑スラグの除
去作業を中断し、搬送台車をスラグ回収位置から走行さ
せてスラグポットと共に回収した溶銑スラグを運び出
し、次に空のスラグポットを搭載した搬送台車をスラグ
回収位置に停止させてから、溶銑スラグの除去作業を再
開するようにしている。
【0005】ところで、溶銑予備処理では複数種類の溶
銑スラグが発生し、これらの溶銑スラグ及び溶銑スラグ
中に残存している未反応の副原料(脱リン剤、脱硫剤、
脱ケイ剤等)については、回収してから再利用したり別
の製品原料として使用することができる。尚、上記の従
来技術においては、スラグ除去装置により溶銑鍋から複
数種類の溶銑スラグを分別して除去する構造のものでは
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】 従来の溶銑スラグの
回収設備では、スラグ除去装置により溶銑鍋から除去し
た溶銑スラグをスラグポットに直接投下して回収するた
め、スラグポットが溶銑スラグである程度一杯になり、
搬送台車をスラグ回収位置から走行させそのスラグポッ
トを運び出す際、次にスラグポットを搭載した搬送台車
をスラグ回収位置に停止させる迄の間、スラグ除去装置
による溶銑スラグの除去作業を中断しなければならな
い。
【0007】しかも、スラグ除去装置で溶銑鍋から除去
した溶銑スラグをスラグポットに投下する投下位置はほ
ぼ一定位置に限られるため、回収できる溶銑スラグの容
量を増大させるにはスラグポットを背の高い形状とする
必要があるが、この場合、前記スラグ回収位置における
スラグポットの配置スペースが溶銑鍋やスラグ除去装置
に制限される等の制約を受け、結局、前記容量を増大さ
せることが難しい場合もある。
【0008】このように、スラグポットに回収した溶銑
スラグを運び出す際に、スラグ除去装置による溶銑スラ
グの除去作業を中断しなければならないし、溶銑スラグ
を回収可能なスラグポットの容量を増大させることが難
しいため、溶銑スラグである程度一杯になったスラグポ
ットを運び出す回数も多くなり、その都度、溶銑鍋から
の溶銑スラグの除去作業を中断しなければならないた
め、溶銑スラグを回収する作業能率を高めることが難し
い。
【0009】また、従来の溶銑スラグの回収設備では、
通常、1つのスラグポットに複数種類の溶銑スラグを纏
めて回収するようにしているため、これらの溶銑スラグ
が混ざり合い、溶銑スラグ及び溶銑スラグ中に残存して
いる未反応の副原料を再利用したり別の製品原料として
使用するのが困難となり、それらの利用価値が下がって
しまう。尚、その都度スラグポットを入れ換えれば、同
種類の溶銑スラグをスラグポットに纏めて回収できる
が、スラグポットを運び出す回数が更に増加することに
なり、溶銑スラグを回収する作業能率が一層低下する虞
が高い。
【0010】本発明の目的は、溶銑スラグを回収する作
業能率を格段に高め、複数種類の溶銑スラグを分別して
回収できる溶銑スラグ回収設備を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】 請求項1の溶銑スラグ
回収設備は、スラグ除去装置により溶銑鍋から除去した
溶銑スラグを搬送可能なスラグポットに回収する設備に
おいて、前記スラグポットの上側にスラグ受けを設け、
このスラグ受けに溶銑鍋から除去した溶銑スラグを一旦
回収し、そのスラグ受けから溶銑スラグを投下してスラ
グポットに回収させるように構成し、前記スラグ受け
は、1対の開閉体であって閉状態で溶銑スラグを回収し
開状態で溶銑スラグを投下する1対の開閉体を有し、こ
れら開閉体を開閉駆動する開閉駆動機構をスラグ受けに
設けたことを特徴とするものである。
【0012】この溶銑スラグ回収設備では、スラグ除去
装置により溶銑鍋から除去した溶銑スラグが、スラグポ
ットの上側に設けたスラグ受けに一旦回収され、そのス
ラグ受けから溶銑スラグが投下されてスラグポットに回
収される。溶銑鍋から除去した溶銑スラグをスラグポッ
トに直接投下せずに、スラグ受けに一旦回収し受け止め
ておくことができるため、スラグポットと共に回収した
溶銑スラグを運び出す際等、スラグポットを移動(搬
送)させる間も、スラグ除去装置による溶銑スラグの除
去作業を中断しなくてもよくなる。
【0013】しかも、溶銑鍋から除去した溶銑スラグを
スラグ受けに一旦回収し受け止めた状態で、スラグ受け
とスラグポットを相対的に移動させることにより、その
相対移動方向において、スラグポットに対するスラグ受
けからの溶銑スラグの投下位置を変更でき、その結果、
前記相対移動方向にスラグポットを長くしたり複数前記
スラグ受けは、1対の開閉体であって閉状態で溶銑スラ
グを回収し開状態で溶銑スラグを投下する1対の開閉体
を有し、これら開閉体を開閉駆動する開閉駆動機構をス
ラグ受けに設けたのスラグポットを一列状に配設して、
溶銑スラグを回収可能なスラグポットの容量を増大させ
ることができる。このように、スラグポットを運び出す
際にも溶銑鍋からの溶銑スラグの除去作業を継続でき、
しかも、溶銑スラグを回収可能なスラグポットの容量を
増大させることができるため、溶銑スラグを回収する作
業能率を格段に高めることができる。そして、開閉駆動
機構によりスラグ受けの1対の開閉体を開閉駆動して、
スラグ受けを閉状態にして溶銑スラグを確実に回収し、
スラグ受けを開状態にして溶銑スラグを確実に投下でき
る。
【0014】請求項2の溶銑スラグ回収設備は、請求項
1の発明において、前記スラグ受けを水平方向へ移動さ
せるスラグ受け移動装置を設け、スラグ受けからの溶銑
スラグの投下位置を変更可能に構成したことを特徴とす
るものである。スラグポットを移動停止させた状態で、
スラグ受け移動装置によりスラグ受けを水平方向へ移動
させて、スラグ受けからの溶銑スラグの投下位置を変更
できる。スラグ受けの移動方向にスラグポットを長くし
たり複数のスラグポットを配設して、溶銑スラグを回収
可能なスラグポットの容量を確実に増大させることがで
きる。
【0015】請求項3の溶銑スラグ回収設備は、請求項
2の発明において、複数のスラグポットを搬送台車に一
列状に設け、これらスラグポットの配列方向にスラグ受
けを移動させるように前記スラグ受け移動装置を構成し
たことを特徴とするものである。溶銑スラグを回収した
スラグ受けを、スラグ受け移動装置により複数のスラグ
ポットのうちの所望のスラグポットの上側に移動させ、
そのスラグポットにスラグ受けから溶銑スラグを投下し
て回収することができる。
【0016】溶銑スラグを回収可能なこれらスラグポッ
ト全体の容量を増大させることができ、しかも、スラグ
除去装置により溶銑鍋から分別して除去した複数種類の
溶銑スラグを、複数のスラグポットに分別して回収でき
るようになる。つまり、複数のスラグポットに分別して
回収した複数種類の溶銑スラグ及び溶銑スラグ中に残存
している未反応の副原料(脱リン剤、脱硫剤、脱ケイ剤
等)について、再利用したり別の製品原料として使用し
易くなり、それらの利用価値が上がる。
【0017】請求項4の溶銑スラグ回収設備は、請求項
2の発明において、複数のスラグポットを複数の平行な
搬送路上を走行する搬送台車上に設け、これら搬送台車
の走行方向と直交する方向にスラグ受けを移動させるよ
うに前記スラグ受け移動装置を構成したことを特徴とす
るものである。溶銑スラグを回収したスラグ受けを、ス
ラグ受け移動装置により搬送台車の走行方向と直交する
方向に移動させて、複数の平行な搬送路上を走行する搬
送台車上の所望のスラグポットに、スラグ受けから溶銑
スラグを投下して回収することができる。
【0018】溶銑スラグを回収可能なこれらスラグポッ
ト全体の容量を増大させることができ、スラグ除去装置
により溶銑鍋から分別して除去した複数種類の溶銑スラ
グを、複数のスラグポットに分別して回収できるように
なる。即ち、複数のスラグポットに分別して回収した複
数種類の溶銑スラグ及び溶銑スラグ中に残存している未
反応の副原料(脱リン剤、脱硫剤、脱ケイ剤等)につい
て、再利用したり別の製品原料として使用し易くなり、
それらの利用価値が上がる。
【0019】
【0020】請求項の溶銑スラグ回収設備は、請求項
3の発明において、前記スラグ受け移動装置は、前記ス
ラグ除去装置により溶銑鍋から溶銑スラグを除去する方
向と直交する方向にスラグ受けを移動させるように構成
したことを特徴とするものである。スラグ受け移動装置
によるスラグ受けの移動方向は搬送台車の走行方向と同
じ方向になり、これらの方向を溶銑鍋やスラグ除去装置
の配置等を考慮して設定することができる。
【0021】請求項の溶銑スラグ回収設備は、請求項
3の発明において、前記スラグ受け移動装置は、前記ス
ラグ除去装置により溶銑鍋から溶銑スラグを除去する方
向と同じ方向にスラグ受けを移動させるように構成した
ことを特徴とするものである。スラグ受け移動装置によ
るスラグ受けの移動方向は搬送台車の走行方向と同じ方
向になり、それらの方向を溶銑鍋やスラグ除去装置の配
置を考慮して設定することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】 以下、本発明の実施の形態につ
いて図面を参照しながら説明する。本実施形態は、溶銑
(銑鉄)を転炉等に投入して脱炭素処理を行う前に、溶
銑鍋に収容した溶銑からリンや硫黄やケイ素等の不純物
を予め除去する溶銑予備処理において、スラグ除去装置
により溶銑鍋から除去した前記不純物を含む溶銑スラグ
を搬送可能なスラグポットに回収する設備に、本発明を
適用したものである。尚、図1に矢印で示す左方を左方
として説明する。
【0023】図1〜図3に示すように、溶銑スラグ回収
設備Fは、溶銑鍋1を搭載して左右方向に走行する溶銑
鍋台車2、溶銑鍋台車2に設けられた溶銑鍋回動装置
3、基台4上に支持されたスラグ除去装置5、基台4の
左側において前後方向に走行するスラグポット搬送台車
6、スラグポット搬送台車6に搭載された前後2つのス
ラグポット7、スラグポット7の上側に設けられたスラ
グ受け8、スラグ受け8に設けられたスラグ受け移動装
置9等を備えている。
【0024】図1は、溶銑鍋台車2がスラグ除去位置に
停止し、溶銑鍋回動装置3により溶銑鍋1が時計回りに
回動されて右方へ傾き、スラグポット搬送台車6がスラ
グ回収位置に停止した状態を示している。この状態で、
スラグポット7の上側にスラグ受け8が設けられ、スラ
グ除去装置5により溶銑鍋1から掻き出して除去した溶
銑スラグがスラグ受け8に一旦回収され、そのスラグ受
け8から溶銑スラグが投下されてスラグポット7に回収
される。尚、前記スラグ除去位置の溶銑鍋1及びスラグ
受け8の上側に排気ダクト10,11等が設けられてい
【0025】前記溶銑鍋回動装置3について簡単に説明
すると、溶銑鍋台車2に、正面視にて半円弧状の保持体
13が複数のガイドローラ14を介して回動自在に支持
され、この保持体13に溶銑鍋1が着脱可能に保持され
ている。保持体13の外周部側に円弧状のラック15が
設けられ、このラック15にピニオン16が噛合し、こ
のピニオン16が油圧モータ17により回動されて保持
体13が回動する。
【0026】前記スラグ除去装置5は、溶銑鍋1内の溶
銑の表面部分に浮上がった溶銑スラグを掻き出すノロ掻
き機であり、図1、図2に示すように、除去装置ベース
20、運転室を有する除去装置本体21、先端部に掻き
出し部22aを有するノロ掻きアーム22、ノロ掻きア
ーム22を左右に進退させるアーム左右移動機構23、
ノロ掻きアーム22を水平軸心回りに回動させ掻き出し
部22aを上下に移動させるアーム回動機構24、ノロ
掻きアーム22を鉛直軸心回りに回動させてスイングさ
せるアームスイング機構25等を備えている。尚、前記
各機構23〜25については既存のものであるので詳細
な説明を省略する。
【0027】このスラグ除去装置5は前後方向へ移動可
能であり、そのために、基台4上に前後方向向きの2本
の走行レール26が設置され、スラグ除去装置5に、走
行レール26を転動する走行輪27と、走行輪27を回
転駆動する油圧モータ28が設けられている。図2に示
すように、溶銑鍋1のスラグ回収位置として前後2つの
位置が設定され、これらの位置に対応させて、スラグ除
去装置5のスラグ除去位置として前後2つの位置(実線
と鎖線で示す位置)が設定されている。
【0028】スラグポット搬送台車6は、前後方向に連
結された複数の台車6aと複数の走行輪6bとを備えて
前後方向に走行し、そのスラグポット搬送台車6上に、
前後2つのスラグポット7が(前後に一列状に)設けら
れている。つまり、スラグポット搬送台車6を2つのス
ラグポット7の配列方向(前後方向)に走行させ、その
走行方向がスラグ除去装置5により溶銑鍋1から溶銑ス
ラグを除去する方向(左右方向)と直交する方向になる
ように構成してある。
【0029】前記スラグ受け8とスラグ受け移動装置9
について詳細に説明する。図4〜図6に示すように、ス
ラグ受け8は、基台4から左方へ張り出すように基台4
に片持ち状に支持された支持体30と、この支持体30
に開閉可能に支持された左右1対の開閉体40であって
閉状態(図4に実線で示す)で溶銑スラグを回収し開状
態(図4に鎖線で示す)で溶銑スラグを投下する1対の
開閉体40と、これら開閉体40を開閉駆動する開閉駆
動機構50とを備えている。
【0030】支持体30は、1対の開閉体40を囲繞し
て支持する水平な枠状フレーム31と、この枠状フレー
ム31の右側に連結されて基台4に前後移動自在にガイ
ド支持される被ガイド支持フレーム32とを有し、これ
らのフレーム31,32は複数の補強部材を介して強固
に連結されている。被ガイド支持フレーム32は鉛直部
32aと前後1対の水平部32bを有し、鉛直部32a
の上端側に前後1対のガイド輪33が装着され、鉛直部
32aの下端側に前後1対のガイド輪34が装着され、
1対の鉛直部32aに夫々走行輪35が装着されてい
る。
【0031】基台4の型鋼4aの右側にガイドレール3
6が設けられ、この型鋼4bよりも下側且つ右側に位置
する型鋼4bの左側にガイドレール37が設けられ、こ
の型鋼4bの上側に走行レール38が設けられている。
これら型鋼4a,4a及びレール36〜38は前後方向
に延び、上側の1対のガイド輪33がガイドレール36
に右側から係合し、下側の1対のガイド輪34がガイド
レール37に左側から係合し、この状態で、1対の走行
輪35が走行レール35に係合している。こうして、ス
ラグ受け8が前後方向に移動自在に片持ち状にガイド支
持される。
【0032】1対の開閉体40は夫々その回動方向から
視て凹形に構成され、これら開閉体40の各々におい
て、相手の開閉体40側端部の上端部位に左右両側へ突
出する枢支軸41が固着され、これら枢支軸41が支持
体30に固定したブラケット42に夫々回動自在に支持
されている。1対の開閉体40は開閉駆動機構50によ
り夫々枢支軸41回りに回動駆動されて対称に動作し、
これらの相対向する内縁部同士を突き合わせて閉状態と
なり、これら内縁部を離隔させて開状態となる。
【0033】開閉駆動機構50は、1対の開閉体40を
枢支する1対の枢支軸41に夫々固着されて互いに噛合
する1対のギヤ部材51を左右に2組有すると共に、右
側の1対のギヤ部材51の一方を回動駆動するアクチュ
エータとしての油圧シリンダ52を有する。油圧シリン
ダ52は左右方向向きに配設させれ、枠状フレーム31
の上面部に固定されたブラケット34に、前後軸心回り
に回動可能に連結されている。前記一方のギヤ部材51
を取付けた枢支軸41にはリンク部材53が固着され、
そのリンク部材53の先端部が、油圧シリンダ52の出
力ロッド52aの先端部にピン結合されている。
【0034】油圧シリンダ52の出力ロッド52aを進
退駆動することにより、油圧シリンダ52自体も回動し
ながら、その出力ロッド52aが、リンク部材53を介
して一方の枢支軸41とギヤ部材51と開閉体40を一
体的に回動させ、その一方のギヤ部材51が回動するこ
とにより、他方のギヤ部材51と枢支軸41と開閉体4
0が一体的に反対側に回動して、1対の開閉体40が開
閉される。
【0035】前記スラグ受け移動装置9は、スラグ受け
8を前記2つのスラグポット7の配列方向(前後方向)
に、図2に実線で示す位置と鎖線で示す位置(前記溶銑
鍋1の2つのスラグ除去位置つまりスラグポット搬送台
車6の2つのスラグ回収位置に対応する位置)に亙って
水平に移動させて、スラグ受け8からの溶銑スラグの投
下位置を変更可能にする機構であり、図4、図5に示す
ように、その駆動源として油圧モータ60を有する。
【0036】油圧モータ60は、被ガイド支持フレーム
32の一方の水平部32bに固定的に設けられ、その油
圧モータ60にスプロケット61が取付けられている。
前記一方の水平部32bの走行輪35に固定された車軸
35aの端部にもスプロケット62が取付けられ、これ
らスプロケット61,62にチェーン63が掛装されて
いる。つまり、油圧モータ60を駆動することにより、
スプロケット61、チェーン63、スプロケット62を
介して走行輪35が回動されて、スラグ受け8が前後方
向に移動駆動される。
【0037】尚、以上述べた油圧モータ等のアクチュエ
ータを駆動制御する制御ユニットが設けられ、この制御
ユニットを介して前記アクチュエータを含む複数の機構
を、スラグ除去装置5の運転室等から自在に操作するこ
とができる。
【0038】上記溶銑スラグ回収設備Fの作用・効果に
ついて説明する。図1〜図3に示すように、溶銑鍋台車
2を右方へ移動させてスラグ除去位置に停止させ、スラ
グポット搬送台車6を前後方向に走行させて、溶銑鍋台
車2と基台4の間の位置に停止させる。また、溶銑スラ
グを除去する溶銑鍋1の右側の位置に、スラグ除去装置
5を前後方向に移動させて位置決めすると共に、スラグ
受け移動装置9によりスラグ受け8を前後方向に移動さ
せて位置決めする。
【0039】スラグ除去装置5により溶銑鍋1から溶銑
スラグを除去する場合、基本的に1対の開閉体40を閉
状態にして行い、これにより、溶銑鍋1から除去した溶
銑スラグはスラグ受け8の1対の開閉体40に一旦回収
される。この回収作業により、スラグ受け8に溶銑スラ
グがある程度回収されると、次に、スラグ受け移動装置
9によりスラグ受け8を前後に移動させ、2つのスラグ
ポット7のうちスラグ受け8内の溶銑スラグを回収予定
のスラグポット7の上側に位置決めする。
【0040】その後、開閉駆動機構50により1対の開
閉体40を開閉駆動して開状態にすると、スラグ受け8
に回収した溶銑スラグがスラグ受け8から投下され、そ
の下方側に位置するスラグポット7に回収される。次
に、開閉駆動機構50により1対の開閉体40を開閉駆
動して閉状態にすると共に、スラグ受け移動装置9によ
りスラグ受け8を前後方向に移動させて、溶銑スラグを
除去する予定の溶銑鍋1の右側の位置に位置決めしてか
ら、スラグ除去装置5により溶銑鍋1から溶銑スラグを
除去する作業を再開する。
【0041】尚、この投下作業を行う間、僅かながら溶
銑鍋1からの溶銑スラグの除去作業は一時的に中断され
る。但し、スラグ受け8の容積をスラグ除去1回分に相
当するスラグの体積よりも大きくしておけば、スラグ除
去作業が中断されることはない。尚、本実施形態のよう
に、溶銑鍋1の右側に1つのスラグポット7が位置し、
そのスラグポット7に溶銑スラグを回収する際には、ス
ラグ受け8を前後方向へ移動させて他の位置にする。す
ると、溶銑鍋1からスラグはスラグ受け8を介さずに直
接スラグポット7に回収される。
【0042】上記の作業を繰り返し行い、2つのスラグ
ポット7が溶銑スラグである程度一杯になると、スラグ
ポット搬送台車6をスラグ回収位置から前後方向に走行
させて、スラグポット7と共に回収した溶銑スラグを運
び出すが、その間も、スラグ除去装置5により溶銑鍋1
から除去した溶銑スラグをスラグ受け8に回収し受け止
めておくことができるため、この溶銑スラグの除去作業
を継続することができる。そして、次に空のスラグポッ
ト7を搭載したスラグポット搬送台車6をスラグ回収位
置に停止させてから、前記投下作業を行うことができ
る。
【0043】このように、この溶銑スラグ回収設備Fに
よれば、スラグポット7の上側にスラグ受け8を設け、
スラグ除去装置5により溶銑鍋1から除去した溶銑スラ
グを、スラグポット7に直接投下せずにスラグ受けに8
一旦回収し、そのスラグ受け8から溶銑スラグを投下し
てスラグポット7に回収することができるため、スラグ
ポット7と共に回収した溶銑スラグを運び出す際等、ス
ラグ除去装置5による溶銑スラグの除去作業を継続する
ことができる。
【0044】しかも、スラグ受け移動装置9により2つ
のスラグポット7の配列方向(前後方向)にスラグ受け
8を移動させることができるため、溶銑鍋1から除去し
た溶銑スラグをスラグ受け8に一旦回収し受け止めた状
態で、スラグ受け8を前後方向に移動させて、スラグ受
け8からの溶銑スラグの投下位置を変更できる。それ
故、1台のスラグポット搬送台車6に2つのスラグポッ
ト7を配設して、溶銑スラグを回収可能なこれらスラグ
ポット7全体の容量を増大させることができる。その結
果、溶銑スラグを回収する作業能率を格段に高めること
が可能になる。
【0045】前述のように、スラグ受け移動装置9を設
けたことにより、スラグ受け8からの溶銑スラグの投下
位置を変更できるし、2つのスラグポット7をスラグポ
ット搬送台車6に一列状に設けたので、スラグ除去装置
5により溶銑鍋1から分別して除去した複数種類の溶銑
スラグを、2のスラグポット7に分別して回収できる。
それ故、これら複数種類の溶銑スラグ及び溶銑スラグ中
に残存している未反応の副原料(脱リン剤、脱硫剤、脱
ケイ剤等)について、再利用したり別の製品原料として
使用し易くなり、それらの利用価値が上がる。
【0046】スラグ受け8に、1対の開閉体40であっ
て閉状態で溶銑スラグを回収し開状態で溶銑スラグを投
下する1対の開閉体と、これら開閉体40を開閉駆動す
る開閉駆動機構50を設けたので、スラグ受け8への溶
銑スラグの回収と、スラグ受け8からの溶銑スラグの投
下を確実に行うことができる。
【0047】開閉駆動機構50は、1対の開閉体40を
枢支する1対の枢支軸41に夫々固着されて互いに噛合
する1対のギヤ部材51と、1対のギヤ部材51の一方
を回動駆動する油圧シリンダ52とを有するので、油圧
シリンダ52により一方のギヤ部材51を回動駆動し
て、1対のギヤ部材51及び1対の枢支軸41を介して
1対の開閉体40を確実に開閉駆動することができる。
【0048】スラグポット搬送台車6を2つのスラグポ
ット7の配列方向(前後方向)に走行させ、その走行方
向7がスラグ除去装置5により溶銑鍋1から溶銑スラグ
を除去する方向(左右方向)と直交する方向になるよう
に構成した。つまり、2つのスラグポット7を搭載した
スラグポット搬送台車6をその長さ方向に安定した状態
で走行させることができる。また、スラグ受け移動装置
9によるスラグ受け8の移動方向はスラグポット搬送台
車6の走行方向と同じ方向になり、これらの方向を溶銑
鍋1やスラグ除去装置5の配置等を考慮して設定するこ
とができる。
【0049】次に、前記実施形態の変更形態について説
明する。但し、前記実施形態と基本的に同じものには同
一符号を付して説明する。 1〕3つ以上のスラグポット7をスラグポット搬送台車
6に一列状に設け、これらスラグポット7の配列方向に
スラグ受け8を移動させるようにしてもよい。 2〕スラグ受け移動装置9に関しては省略可能である。
この場合、スラグ受け8に溶銑スラグを回収している段
階で、スラグポット搬送台車6を走行させて、スラグポ
ット7に対するスラグ受け8からの溶銑スラグの投下位
置を変更できる。
【0050】3〕図7に示すように、1台のスラグポッ
ト搬送台車6に1つのスラグポット7Aを設けてもよ
い。この場合、スラグ受け移動装置9によりスラグ受け
8からの溶銑スラグの投下位置を変更することができる
ため、スラグ受け移動装置9によるスラグ受け8の移動
方向にスラグポット7Aを長くして、溶銑スラグを回収
可能なスラグポット7Aの容量を増大させることができ
る。 4〕開閉駆動機構50において、1対のギヤ部材51の
一方を回動駆動する油圧シリンダ52の代わりに、油圧
モータや電動モータ等の種々のアクチュエータを適用可
能である。また、ギヤの代わりにリンク等を使用しても
よいし、開閉ではなく反転する動作等を行う種々のもの
を適用可能である。
【0051】5〕図8に示すように、スラグポット搬送
台車6を複数のスラグポット7の配列方向に走行させ、
その走行方向がスラグ除去装置5により溶銑鍋1から溶
銑スラグを除去する方向と同じ方向になるように構成し
てもよい。複数のスラグポット7を搭載したスラグポッ
ト搬送台車6をその長さ方向に安定した状態で走行させ
ることができ、また、スラグ受け移動装置によるスラグ
受け8の移動方向はスラグポット搬送台車6の走行方向
と同じ方向になり、これらの方向を溶銑鍋1やスラグ除
去装置5の配置等を考慮して設定することができる。
【0052】6〕図9に示すように、複数(例えば、2
つ)のスラグポット7Bを複数(例えば、2つ)の平行
な搬送路上を走行する複数(例えば、2台)のスラグポ
ット搬送台車6B上に夫々設け、これらスラグポット搬
送台車6Bの走行方向と直交する方向にスラグ受け8を
移動させるようにスラグ受け移動装置(図示略)を構成
してもよい。ここで、図示していないが、スラグ除去装
置により溶銑鍋1から溶銑スラグを除去する方向を、ス
ラグ受け8の移動方向と同じ方向にしてもよいし、スラ
グ受け8の移動方向と直交する方向にしてもよい。ま
た、各スラグポット搬送台車6Bに複数のスラグポット
を、その走行方向に一列状に設けてもよい。
【0053】このような設備の場合、溶銑スラグを回収
したスラグ受け8を、スラグ受け移動装置によりスラグ
ポット搬送台車6Bの走行方向と直交する方向に移動さ
せて、複数の平行な搬送路上を走行するスラグポット搬
送台車6B上の所望のスラグポット7Bに、スラグ受け
8から溶銑スラグを投下して回収できる。つまり、溶銑
スラグを回収可能なこれらスラグポット全体7Bの容量
を増大させることができ、スラグ除去装置により溶銑鍋
1から分別して除去した複数種類の溶銑スラグを、複数
のスラグポット7Bに分別して回収できるようになる。
即ち、複数のスラグポット7Bに分別して回収した複数
種類の溶銑スラグ及び溶銑スラグ中に残存している未反
応の副原料(脱リン剤、脱硫剤、脱ケイ剤等)につい
て、再利用したり別の製品原料として使用し易くなり、
それらの利用価値が上がる。
【0054】尚、その他、本発明の趣旨を逸脱しない範
囲で、前記変更形態以外の種々の変更を付加した形態で
実施することが可能である。
【0055】
【発明の効果】 請求項1の溶銑スラグ回収設備によれ
ば、スラグポットの上側にスラグ受けを設け、スラグ除
去装置により溶銑鍋から除去した溶銑スラグを、スラグ
ポットに直接投下せずにスラグ受けに一旦回収し、その
スラグ受けから溶銑スラグを投下してスラグポットに回
収することができ、これにより、スラグポットと共に回
収した溶銑スラグを運び出す際等、スラグポットを移動
(搬送)させる間も、スラグ除去装置による溶銑スラグ
の除去作業を継続できる。
【0056】しかも、溶銑鍋から除去した溶銑スラグを
スラグ受けに一旦回収し受け止めた状態で、スラグ受け
とスラグポットを相対的に移動させることにより、その
相対移動方向において、スラグポットに対するスラグ受
けからの溶銑スラグの投下位置を変更でき、その結果、
前記相対移動方向にスラグポットを長くしたり複数のス
ラグポットを一列状に配設して、溶銑スラグを回収可能
なスラグポットの容量を増大させることができる。その
結果、溶銑スラグを回収する作業能率を格段に高めるこ
とができる。しかも、スラグ受けは、1対の開閉体であ
って閉状態で溶銑スラグを回収し開状態で溶銑スラグを
投下する1対の開閉体を有し、これら開閉体を開閉駆動
する開閉駆動機構をスラグ受けに設けたので、1対の開
閉体を閉状態にして溶銑スラグを確実に回収し、1対の
開閉体を開状態にして溶銑スラグを確実に投下すること
ができる。
【0057】請求項2の溶銑スラグ回収設備によれば、
スラグ受けを水平方向へ移動させるスラグ受け移動装置
を設けたので、スラグポットを移動停止させた状態で、
スラグ受け移動装置によりスラグ受けを水平方向へ確実
に移動させ、スラグ受けからの溶銑スラグの投下位置を
容易に変更することができる。
【0058】請求項3の溶銑スラグ回収設備によれば、
複数のスラグポットを搬送台車に一列状に設け、これら
スラグポットの配列方向にスラグ受けを移動させるよう
に前記スラグ受け移動装置を構成したので、溶銑スラグ
を回収したスラグ受けを、スラグ受け移動装置により複
数のスラグポットのうちの所望のスラグポットの上側に
移動させ、そのスラグポットにスラグ受けから溶銑スラ
グを投下して回収することができる。溶銑スラグを回収
可能なこれらスラグポット全体の容量を増大させること
ができ、しかも、スラグ除去装置により溶銑鍋から分別
して除去した複数種類の溶銑スラグを、複数のスラグポ
ットに分別して回収できるようになる。それ故、これら
複数種類の溶銑スラグ及び溶銑スラグ中に残存している
未反応の副原料(脱リン剤、脱硫剤、脱ケイ剤等)につ
いて、再利用したり別の製品原料として使用し易くな
り、それらの利用価値が上がる。
【0059】請求項4の溶銑スラグ回収設備によれば、
複数のスラグポットを複数の平行な搬送路上を走行する
搬送台車上に設け、これら搬送台車の走行方向と直交す
る方向にスラグ受けを移動させるように前記スラグ受け
移動装置を構成したので、溶銑スラグを回収したスラグ
受けを、スラグ受け移動装置により搬送台車の走行方向
と直交する方向に移動させて、複数の平行な搬送路上を
走行する搬送台車上の所望のスラグポットに、スラグ受
けから溶銑スラグを投下して回収できる。それ故、溶銑
スラグを回収可能なこれらスラグポット全体の容量を増
大させることができ、スラグ除去装置により溶銑鍋から
分別して除去した複数種類の溶銑スラグを、複数のスラ
グポットに分別して回収できるようになる。即ち、複数
のスラグポットに分別して回収した複数種類の溶銑スラ
グ及び溶銑スラグ中に残存している未反応の副原料(脱
リン剤、脱硫剤、脱ケイ剤等)について、再利用したり
別の製品原料として使用し易くなり、それらの利用価値
が上がる。
【0060】
【0061】請求項の溶銑スラグ回収設備によれば、
搬送台車を複数のスラグポットの配列方向に安定した状
態で走行させ、搬送台車の走行方向をスラグ除去装置に
より溶銑鍋から溶銑スラグを除去する方向と直交する方
向になるように、溶銑鍋やスラグ除去装置の配置等を考
慮して設定することができる。
【0062】請求項の溶銑スラグ回収設備によれば、
搬送台車を複数のスラグポットの配列方向に安定した状
態で走行させ、搬送台車の走行方向をスラグ除去装置に
より溶銑鍋から溶銑スラグを除去する方向と同じ方向に
なるように、溶銑鍋やスラグ除去装置の配置等を考慮し
て設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る溶銑スラグ回収設備の
正面図である。
【図2】溶銑スラグ回収設備の平面図である。
【図3】図1のIII −III 線断面図である。
【図4】スラグ受け及びスラグ受け移動装置の正面図で
ある。
【図5】スラグ受け及びスラグ受け移動装置の平面図で
ある。
【図6】スラグ受け及びスラグ受け移動装置の左側面図
である。
【図7】変更形態に係るスラグポット及びその搬送台車
の側面図である。
【図8】別の変更形態に係る溶銑スラグ回収設備の説明
図である。
【図9】別の変更形態に係る溶銑スラグ回収設備の説明
図である。
【符号の説明】
F 溶銑スラグ回収設備 1 溶銑鍋 5 スラグ除去装置 6,6B スラグポット搬送台車 7,7A,7B スラグポット 8 スラグ受け 9 スラグ受け移動装置 40 開閉体 41 枢支軸 50 開閉駆動機構 51 ギヤ部材 52 油圧シリンダ
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−251727(JP,A) 特開 平9−87715(JP,A) 実開 昭55−168199(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21B 3/10 C21C 1/06

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スラグ除去装置により溶銑鍋から除去した
    溶銑スラグを搬送可能なスラグポットに回収する設備に
    おいて、 前記スラグポットの上側にスラグ受けを設け、このスラ
    グ受けに溶銑鍋から除去した溶銑スラグを一旦回収し、
    そのスラグ受けから溶銑スラグを投下してスラグポット
    に回収させるように構成し、前記スラグ受けは、1対の開閉体であって閉状態で溶銑
    スラグを回収し開状態で溶銑スラグを投下する1対の開
    閉体を有し、これら開閉体を開閉駆動する開閉駆動機構
    をスラグ受けに設けた ことを特徴とする溶銑スラグ回収
    設備。
  2. 【請求項2】前記スラグ受けを水平方向へ移動させるス
    ラグ受け移動装置を設け、スラグ受けからの溶銑スラグ
    の投下位置を変更可能に構成したことを特徴とする請求
    項1に記載の溶銑スラグ回収設備。
  3. 【請求項3】複数のスラグポットを搬送台車に一列状に
    設け、これらスラグポットの配列方向にスラグ受けを移
    動させるように前記スラグ受け移動装置を構成したこと
    を特徴とする請求項2に記載の溶銑スラグ回収設備。
  4. 【請求項4】複数のスラグポットを複数の平行な搬送路
    上を走行する搬送台車上に設け、これら搬送台車の走行
    方向と直交する方向にスラグ受けを移動させるように前
    記スラグ受け移動装置を構成したことを特徴とする請求
    項2に記載の溶銑スラグ回収設備。
  5. 【請求項5】前記スラグ受け移動装置は、前記スラグ除
    去装置により溶銑鍋から溶銑スラグを除去する方向と直
    交する方向にスラグ受けを移動させるように構成したこ
    とを特徴とする請求項3に記載の溶銑スラグ回収設備。
  6. 【請求項6】前記スラグ受け移動装置は、前記スラグ除
    去装置により溶銑鍋から溶銑スラグを除去する方向と同
    じ方向にスラグ受けを移動させるように構成したことを
    特徴とする請求項3に記載の溶銑スラグ回収設備。
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