JP3515546B2 - 手提げ袋 - Google Patents

手提げ袋

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JP3515546B2
JP3515546B2 JP2001210077A JP2001210077A JP3515546B2 JP 3515546 B2 JP3515546 B2 JP 3515546B2 JP 2001210077 A JP2001210077 A JP 2001210077A JP 2001210077 A JP2001210077 A JP 2001210077A JP 3515546 B2 JP3515546 B2 JP 3515546B2
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成好 茅根
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手提げ袋に関する
もので、特に、洋品店等で商品を入れて顧客に手渡す包
装用に適した手提げ袋に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、手提げ袋は紙製のものが一般的で
あるが、紙は意外と硬く、紙製の手提げ袋の角が、体に
当たると不快感を感じるし、また、収納物が服地等であ
って、この収納物を手提げ袋に収納しようとする際、服
地が手提げ袋の角に引っ掛かって、商品を傷つけること
もあるとされている。そこで、収納物が繊維製などの繊
細な商品の場合は、樹脂シート(不織布等も含む)等で
製造した柔軟な手提げ袋も汎用されている。
【0003】しかし、上記従来の柔軟性の手提げ袋は、
紙製では表現できない柔らかさ、豪華性、強靱性等が表
現できる利点を有するも、変形しやすく自己保型性が小
さいので、商品を入れて持ち歩く際に型崩れが生じて体
裁が悪くなるという問題点を有している。なお、樹脂製
で型崩れを防止するには、厚手の樹脂シートを使用すれ
ばよいが、厚手の生地を使用すると高価となるし、廃棄
・焼却等に際して自然環境に与えるストレスも大きくな
るという問題点を有している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
問題点に鑑みなされたもので、比較的硬質で自己保型性
の大きい紙と、合成樹脂や繊維製等の柔軟生地との長所
のみを組み合わせた手提げ袋を提供することを課題とし
たものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を達成するた
め、請求項1の発明は、口元の上下方向所定幅を、内側
に折り返し部11として折り返した合成樹脂製又は繊維
製等の柔軟生地からなる袋本体10と、該袋本体10内
に収納される紙製の補強材20とで構成し、上記補強材
20は、該袋本体10の底部内の底面沿設面部25で連
結され、両端側は袋本体10の前面部12と後面部13
とに沿わせ、その上端を袋本体10の内側に折り返した
二つ折り部26a,26aを設けた前面沿設面部22と
後面沿設面部23とで構成し、その上端二つ折り部26
a,26aを前記折り返し部11,11内にまで夫々臨
入させ、さらに、前記折り返し部11の先端延設部11
aを該二つ折り部26a,26aの内側に折り込んでな
る技術的手段を講じたものである。
【0006】それ故、本発明は、自己保型性が大きな紙
製の補強材20を、自己保型性は小さい合成樹脂製又は
繊維製等の柔軟生地からなる袋本体10で覆ってなるの
で、外見は柔軟生地性で、自己保型性が保たれる作用を
呈する。そして、この補強材20と袋本体10とは二枚
重ねで、一体的には積層されていないので、別途製造し
て組み合わせることで容易に製造でき、また使用後は容
易に分離できる作用を呈する。
【0007】また、本発明は、補強材20が板材を折り
曲げた簡易な構成でよりなるので、袋本体10内に容易
に収納できる作用を呈し、かつ、補強材20の上端が袋
本体10の返し部11,11内に差し込まれているの
で、口元部位が全幅に渡って補強でき、吊り下げても型
崩れしない作用を呈するものである。
【0008】それ故、本発明は、袋本体10の口元折り
返し部11が、延設部11aとして補強材20の二つ折
り部26a,26aの内側に折り込まれているので、袋
本体10の上端が収納物の出し入れに際して、該収納部
等に引っ掛からないようになす作用を呈する。
【0009】次に、請求項2の発明は、口元の上下方向
所定幅を、内側に折り返し部11として折り返した合成
樹脂製又は繊維製等の柔軟生地からなる袋本体10と、
該袋本体10内に収納される紙製の補強材20とで構成
し、上記補強材20は、該袋本体10の底部内の底面沿
設面部25で連結され、両端側は袋本体10の前面部1
2と後面部13とに沿わせ、その上端を袋本体10の内
側に折り返した二つ折り部26a,26aを設けた前面
沿設面部22と後面沿設面部23とで構成し、その上端
二つ折り部26a,26aを前記折り返し部11,11
内にまで夫々臨入させ、さらに、前記折り返し部11の
先端延設部11aを該二つ折り部26a,26aの内側
に折り込み、この先端延設部11aの片面又は両面を両
面粘着テープ40で補強材20に接着してなる技術的手
段を講じたものである。
【0010】それ故、本発明は、請求項1の作用に加
え、延設部11aの片面又は両面を両面粘着テープ40
で補強材20に接着してあるので、この延設部11aが
補強材20より外れることがなく、また、この両面粘着
テープ40は補強材20の二つ折り部26a,26aの
内側に位置するので、外からは見えないよう隠蔽される
作用を呈するものである。
【0011】次に、請求項3の発明は、口元の上下方向
所定幅を、内側に折り返し部11として折り返した合成
樹脂製又は繊維製等の柔軟生地からなる袋本体10と、
該袋本体10内に収納される紙製の補強材20とで構成
し、上記補強材20は、該袋本体10の底部内の底面沿
設面部25で連結され、両端側は袋本体10の前面部1
2と後面部13とに沿わせ、その上端を袋本体10の内
側に折り返した二つ折り部26a,26aを設けた前面
沿設面部22と後面沿設面部23とで構成し、その上端
二つ折り部26a,26aを前記折り返し部11,11
内にまで夫々臨入させ、さらに、前記折り返し部11の
先端延設部11aを該二つ折り部26a,26aの内側
に折り込み、上記袋本体10の前面部12側の口元部位
には、前面部12と折り返し部11と先端延設部11a
と補強材20の上端部とを貫通する前面側鳩目具30a
1,30a1を一対取り付け、さらに、該袋本体10の
後面部13側の口元部位には、後面部13と折り返し部
11と先端延設部11aと補強材20の上端部とを貫通
する後面側鳩目具30b1,30b1を一対取り付け、
上記前面側鳩目具30a1,30a1と、後面側鳩目具
30b1,30b1とには夫々提手紐30,30の各端
部を挿通し、両提手紐30,30の前面側鳩目具30a
1,30a1及び後面側鳩目具30b1,30b1より
袋本体10内に挿入された部位には抜け止め用結び目3
1,31,31,31を設けてなる技術的手段を講じた
ものである。
【0012】それ故、本発明は、請求項1の作用に加
え、延設部11aが前面側鳩目具30a1,30a1
と、後面側鳩目具30b1,30b1とで止着されるの
で、この部位が脱落するのが完全に防止される作用と、
提手紐30,30の連結部を補強する作用とを呈するも
のである。
【0013】
【実施例】次に、本発明の第1の実施例を添付図面に基
づいて詳細に説明する。図中、10が袋本体、20が該
袋本体10内に収納される補強材である。該袋本体10
は、合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生地からなり、口元
の上下方向所定幅を、内側に折り返し部11として折り
返してなる。また、上記補強材20は紙製となしてい
る。なお、上記袋本体10を構成する合成樹脂としては
ポリエチレン等が代表的で、繊維性としては合成樹脂繊
維を不織布となしたもの等が代表的に使用できるが、無
論、柔軟生地であれば何を使用しても差し支えない。
【0014】上記袋本体10は、底を設けて上部が開口
するようになしてあるのは従来と同じであり、図示例で
は襠面部14,14と、平らな底面部15とを有した形
状となしているが、特に図示例の形状に限定されるもの
ではなく、該襠面部14,14と底面部15とは省略さ
れたもの(平袋と称する。)であっても、図6に示す、
平袋の底を長6角形の底面15aとして折り畳んだもの
(船底袋と称する。)でも、図7に示す、底ガゼット袋
と称されるもの等であってもよい。なお、この底ガゼッ
ト袋は底面に内側に折り込んだ襠部15bを設け、袋本
体10の両側(図7左右端側)に縦方向の加熱溶着部
(又は、縫合ミシン目)16a,16aを設けてなるも
のである。
【0015】さらに、該袋本体10を透明生地、又は半
透明生地を使用する(合成樹脂では透明材を得やすい
し、不織布も繊維密度と厚みで半透明性を持たせること
ができる。また、材質上透明化が不可能な場合は窓孔を
設けてもよい。)と、後記する補強材20に施した印刷
が透視できて、斬新な意匠的表現が可能である。なお、
この袋本体10の全面に印刷を施すことを制限するもの
ではないが、局所的に窓孔状に印刷を施さない部位を設
けて、又は窓孔を設けて、この部位から中が透視可能と
することも、斬新な意匠的表現が可能となるものであ
る。
【0016】そして、上記補強材20は、該袋本体10
の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端側は袋本
体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、その上端
を前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入させる前
面沿設面部22と後面沿設面部23とで構成してなる。
この補強材20は、比較的厚めの紙で構成して、その外
面には必要に応じて印刷を施すものとする。なお、この
補強材20は、古紙を再生した紙を使用してもよいのは
無論で、古紙を芯材に使用し、その表面に通常の薄紙を
積層したもの等は安価で実用的である。
【0017】この補強材20は、底面沿設面部25と前
面沿設面部22と後面沿設面部23とで、図9に最も明
らかに示すように、縦断面U字状(底面沿設面部25は
その幅を0とすることを含み、この場合は縦断面V字
状)となるようにしてある。なお、図6に示す船底袋の
場合及び図7に示す底ガゼット袋の場合は、袋本体10
の両側部を仮の襠面部14b,14bと見做し、該補強
材20の横幅は袋本体10の横幅より小さくなるように
してある。そして、該補強材20は、所定の大きさの紙
を折り曲げればよいので、本実施例では、プレス型抜き
で裁断と折り線の付与(必要に応じて、後記する提手用
通孔、角の欠部等を同時に型抜きしてもよい。)とを同
時に行うようになしている。なお、図示はしていない
が、この補強材20にも窓孔を設けて、袋本体10を透
明又は半透明として、収納物が外から見えるようになし
てもよく、収納物までは透視できないも、該窓孔が袋本
体10の外側より透視できるようになすと、意匠的表現
法が広くなる。
【0018】なお、上記袋本体10には、手提が取り付
けられるのは無論で、この手提は、図示例の手提げ紐3
0,30の他、従来公知な材質、形状の提手を、従来公
知な方法で取り付ければよい。
【0019】従って、本発明は、補強材20は袋状では
なく、両襠面部がない平板を折り曲げた状態となしてあ
るから、それ自体製造が容易であると共に、該補強材2
0を扁平にして折り畳んで、袋本体10内に差し込み、
これを断面略U字状とすることで、容易に該袋本体10
内に収納でき、別途製造した紙製の袋を折り畳んで収納
する(二重袋)より容易に収納でき、さらに、底面沿設
面部25と前面沿設面部22と後面沿設面部23とを袋
本体10の各適合面の大きさとを合致させることで、補
強材20と袋本体10とがぴったりと一致する、体裁の
よい手提げ袋を提供できるものである。
【0020】そして、本発明は、合成樹脂等の柔軟生地
からなる袋本体10と紙製の補強材20とを組み合わせ
て使用しているので、合成樹脂や繊維等の豪華さ、防水
性、合成樹脂材による透明材の使用等の幅広い素材の使
用と、紙の自己保型性、印刷の容易性との双方が利用で
きる手提げ袋を提供できる。すなわち、袋本体10は合
成樹脂製又は繊維製であるので、紙の補強材20を被覆
して、豪華性を強調したり柔軟性を強調でき、また、補
強材20はこれら柔軟生地の自己保型性に劣る点を互い
に補った手提げ袋を提供できるものである。
【0021】また、本発明は、紙製の補強材20によっ
て収納物の加重を全幅に渡って均一に受けるので型崩れ
が少なく、大きな荷重にも補強材20が主に受けるの
で、袋本体10は薄手の生地でよく、たとえ袋本体10
に合成樹脂等を使用しても廃棄等に際して環境に与える
ストレスの少ない手提げ袋を提供できるものである。な
お、袋本体10の口元が平行状態を保つように補強して
おくと、袋本体10の型崩れが防止され、その結果収納
物による荷重の局所集中が防がれ、破損しづらい手提げ
袋を提供できるもので、袋本体10は薄い合成樹脂シー
ト又は不織布等でも十分な耐久性を有することになる。
【0022】また、補強材20は所定の大きさの紙を折
り畳むだけの構成であるから、加工が容易で、また印刷
も容易に施せ、少量生産にも適するのである。そして、
この補強材20を合成樹脂又は繊維製の袋本体10内に
収納したので、該袋本体10は合成樹脂等で透明又は半
透明のものが容易に使用できるので、これらの組み合わ
せで、各店舗ごとに異なるデザインの手提げ袋を、少量
生産することも可能な手提げ袋を提供できる。
【0023】さらに、本発明は、使用後袋本体10と補
強材20とを容易に分離できるので、資材の再生利用に
適し、自然環境に大きなストレスを与えない手提げ袋を
提供できるものである。
【0024】なお、図示はしていないが、袋本体10と
補強材20とは適宜場所で、両面粘着テープ等を使用し
て相互を接着してもよいが、提手30,30等で両者が
挟持されたり連結される場合、該本体10と補強材20
とは必ずしも接着する必要性はないものであった。
【0025】次に、第2の実施例について説明する。本
発明は、口元の上下方向所定幅を内側に折り返し部11
として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生地か
らなる袋本体10と、該袋本体10内に収納される紙製
の補強材20とで構成し、上記補強材20は該袋本体1
0の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端側は袋
本体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、その上
端を前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入させる
前面沿設面部22と後面沿設面部23とで構成してある
のは第1の実施例と同じ構成である。
【0026】そして、本発明は上記袋本体10の前面部
12側の口元部位には、前面部12と折り返し部11と
その間に臨入した補強材20とを貫通する手提げ用通孔
30a,30aを、後面部13側の口元部位には、後面
部13と折り返し部11とその間に臨入した補強材20
とを貫通する通孔30b,30bを夫々一対ずつ設けて
なる。この通孔30a,30a,30b,30bは、袋
本体10と補強材20とを組み合わせた後にプレス等で
設ければよいが、補強材20には前記プレス型抜き時に
通孔30a,30a,30b,30b部位に通孔を開
け、別途袋本体10には、印刷又は製袋時(通常、製袋
時)に所定位置に該通孔30a,30a,30b,30
bを形成する通孔を予め設けてもよく、この予め通孔3
0a,30a,30b,30bを設ける方が製造工程数
が省略できて経済的である。
【0027】上記前面部12側の通孔30a,30a
と、後面側の通孔30b,30bとには、夫々提手紐3
0,30の各端部を挿通し、両提手紐30,30の前面
側通孔30a,30a及び後面側通孔30b,30bよ
り袋本体10内に挿入された部位には抜け止め用結び目
31,31,31,31を設けてなる。この提手紐3
0,30は従来公知な紐体が使用でき、抜け止め用結び
目31,31,31,31も従来より利用されている技
術である。
【0028】従って、本発明は、前記第1の実施例の効
果に加え、袋本体10と補強材20とは、両提手紐3
0,30で連結され、両者は通常の使用では別個に離脱
しない、特に、補強材20が袋本体10内で垂れ下がっ
てしまうようなことがない手提げ袋を提供できる。な
お、上記袋本体10の前面部12側の口元部位には、前
面部12と折り返し部11とその間に臨入した補強材2
0とを貫通する前面側鳩目具30a1,30a1を一対
取り付け、さらに、該袋本体10の後面部13側の口元
部位には、後面部13と折り返し部11とその間に臨入
した補強材20とを貫通する後面側鳩目具30b1,3
0b1を一対取り付けると上記通孔30a,30aと、
後面側の通孔30b,30bとが補強されて大きな荷重
にも抗することができる。
【0029】次に、第3の実施例について説明する、本
発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返し部1
1として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生地
からなり、その全面又は一部が透明又は半透明となした
袋本体10と、該袋本体10内に収納される紙製の補強
材20とで構成している。すなわち、本発明は、特に袋
本体10を透明又は半透明となしたものに特定したもの
で、補強材20を透視可能とすることで意匠的表現に幅
を持たせたものである。
【0030】そして、上記補強材20は、該袋本体10
の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端側は袋本
体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、その上端
を前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入させる前
面沿設面部22と後面沿設面部23とで構成してなるの
は第1の実施例と同じである。
【0031】従って、本発明は第1及び第2の実施例の
効果に加え、透明生地を使用したので、意匠的な表現が
より広い手提げ袋を提供でるものである。
【0032】次に、第4の実施例について説明する。本
発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返し部1
1として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生地
からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納される紙
製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、該袋本
体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端側
は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、そ
の上端を前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入さ
せる前面沿設面部22と後面沿設面部23とで構成して
なる野は第1の実施例と同じ構成である。
【0033】本発明は、さらに、上記補強材20の上端
両側には角を落とした欠部21,21,21,21を設
けてなる。この、欠部21は、図1実施例では、補強材
20の上端両側の角を円弧状に切り落として形成してあ
る。また、この欠部は補強材20の上端側のみならず下
端側にも設けることが望ましく、図1に示すように、該
補強材20の底面沿設面部25の四隅と、前面沿設面部
22と後面沿設面部23との下辺両端部位に欠部1,2
1,21・・・を設けておくとよい。
【0034】従って、本発明は、袋本体10の上端角部
(図1例では、下端角部も)は、補強材20が無い部分
となり、この部位が他人に触れたり(他人や、自分に触
れやすいのは、底面沿設面部25の角部位の方が多
い。)しても、大きな刺激を受けることなく、痛くない
し、女性が携行する際に、角部がストッキングに触れ
て、ストッキングを破損することを防止できる手提げ袋
を提供できる。なお、洋品店等では商品を手提げ袋に収
納する際に、商品が手提げ袋の開口角部に引っかかっ
て、その商品が破損することもあり得るが、本発明によ
れば、これらの事故をも防止できる手提げ袋を提供でき
るものである。
【0035】次に、第5の実施例について説明する。本
発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返し部1
1として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生地
からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納される紙
製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、該袋本
体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端側
は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、そ
の上端を前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入さ
せる前面沿設面部22と後面沿設面部23とで構成し、
さらに、上記補強材20の上端両側には角を落とした欠
部21,21,21,21を設けてなるのは、上記第4
の実施例と同じ構成である。
【0036】そして、上記袋本体10の前面部12側の
口元部位には前面部12と折り返し部11とその間に臨
入した補強材20とを貫通する手提げ用通孔30a,3
0aを、後面部13側の口元部位には後面部13と折り
返し部11とその間に臨入した補強材20とを貫通する
通孔30b,30bを夫々一対ずつ設け、上記前面部1
2側の通孔30a,30aと、後面側の通孔30b,3
0bとには、夫々提手紐30,30の各端部を挿通し、
両提手紐30,30の前面側通孔30a,30a及び後
面側通孔30b,30bより袋本体10内に挿入された
部位には抜け止め用結び目31,31,31,31を設
けてなるのは上記第2の実施例と同じ構成である。
【0037】したがって、本発明は、角部が使用者や他
人に当たっても大きな刺激を与えず、洋品店等でレース
生地等の繊細な商品を収納する際に角部に商品が引っ掛
かって破損することが防止できると共に、提手紐30,
30を取りつけてなるので、該提手紐30,30によっ
て袋本体10と補強材20とが一体化し両者は通常の取
り扱いでは一体的に取り扱うことができる手提げ袋を提
供できる。
【0038】次に、第6の実施例について説明する。本
発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返し部1
1として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生地
からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納される紙
製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、該袋本
体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端側
は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わせた前
面沿設面部22と後面沿設面部23とで構成してなるの
は上記第の実施例と同じ構成である。
【0039】そして、本発明は、前面沿設面部22と後
面沿設面部23との上端に二つ折り部26,26を設
け、この二つ折り部26,26を前記折り返し部11,
11内にまで夫々臨入させてなる。すなわち、請求項1
の構成に加えて、補強材20の両上端に、図3に最も明
らかに示すように、二つ折り部26,26を設けて、袋
本体10の口元部位をより確実に補強したものである。
【0040】この種手提げ袋は、補強材20を収納して
も、該補強材20は紙製で可曲性であるので、それほど
強靱に補強できるものではない。しかし、口元が常に真
っ直ぐな平行状態に保たれると、全体的に型崩れが生じ
なくなり、思ったより大きな荷重にも抗することができ
るもので、型崩れが生ずると、体裁が損なわれるばかり
か荷重の集中部が発生して破損を誘発してしまう。した
がって、口元を補強すると型崩れが防止されると共に強
度が向上することになり、逆にいうと、使用生地を薄い
ものを使用しても強度的に問題がない手提げ袋を提供で
きるものである。なお、二つ折り部26,26は強度が
二倍となるばかりか、断面形状が直線(平面)のみでな
くなることによる強度向上が期待でき、より耐久性に優
れた手提げ袋を提供できるものである。
【0041】次に、第7の実施例について説明する。本
発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返し部1
1として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生地
からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納される紙
製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、該袋本
体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端側
は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、そ
の上端に二つ折り部26,26を設けた前面沿設面部2
2と後面沿設面部23とで構成し、その二つ折り部2
6,26を前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入
させてなるのは上記第6の実施例と同じ構成である。
【0042】そして、本発明は、上記袋本体10の前面
部12側の口元部位には前面部12と折り返し部11と
その間に臨入した補強材20とを貫通する手提げ用通孔
30a,30aを、後面部13側の口元部位には後面部
13と折り返し部11とその間に臨入した補強材20と
を貫通する通孔30b,30bを夫々一対ずつ設け、上
記前面部12側の通孔30a,30aと、後面側の通孔
30b,30bとには、夫々提手紐30,30の各端部
を挿通し、両提手紐30,30の前面側通孔30a,3
0a及び後面側通孔30b,30bより袋本体10内に
挿入された部位には抜け止め用結び目31,31,3
1,31を設けてなるのは前記第2の実施例の構成と略
同じ構成である。
【0043】すなわち、本発明は、第6の実施例の発明
と第2の実施例の発明の一部との組み合わせで、口元を
強固に補強し、さらに、手紐30,30を使用すること
で袋本体10と補強材20とが通常の取り扱いでは一体
的に取り扱うことができる手提げ袋を提供するものであ
る。
【0044】次に、第8の実施例の発明について説明す
る。本発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返
し部11として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔
軟生地からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納さ
れる紙製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、
該袋本体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、
両端側は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わ
せ、その上端の少なくも一方に袋本体10の内側に折り
返した二つ折り部26aを設けた前面沿設面部22と後
面沿設面部23とで構成し、その上端及び二つ折り部2
6aを前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入させ
てなる。なお、略同じとしたのは、該二つ折り部26a
に相当する二つ折り部26,26が第6の実施例では補
強材20の両上端部に設けられるが、本発明では片方で
もよいという相違を有することと、本発明では該二つ折
り部26aは必ず袋本体10の内側に折り返すようにな
してあるという相違点を有するためである。
【0045】そして、本発明は、該二つ折り部26aの
先端自由端側を折り返し部11の下端よりさらに下方に
まで延設部26bとして延設してなる。本発明におい
て、二つ折り部26aは、請求項6の二つ折り部26と
同じく補強力を増すために利用されるが、本発明では、
その自由端を延設部26bとしてさらに沿設して、収納
物を覆う蓋体としても利用しようとしたものである。し
たがって、この延設部26bの延設長は袋本体10の襠
面部14aの幅以上に設定するものである。
【0046】すなわち、二つ折り部26aの先端自由端
側を折り返し部11の下端よりさらに下方にまで延設部
26bとして延設してあるので、図4に一点鎖線で示す
ように、収納した図示しない収納物の上に該沿設部26
bを捲り上げると、収納物の蓋として使用できるもので
ある。
【0047】次に、発明の第9の実施例について説明す
る。本発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返
し部11として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔
軟生地からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納さ
れる紙製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、
該袋本体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、
両端側は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わ
せ、その上端の少なくも一方に袋本体10の内側に折り
返した二つ折り部26aを設けた前面沿設面部22と後
面沿設面部23とで構成し、その上端及び二つ折り部2
6aを前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入さ
せ、さらに、該二つ折り部26aの先端自由端側を折り
返し部11の下端よりさらに下方にまで延設部26bと
して延設してなるのは第8の実施例と同じ構成である。
【0048】そして、上記袋本体10の前面部12側の
口元部位には、前面部12と折り返し部11とその間に
臨入した補強材20の上端部とを貫通する前面側鳩目具
30a1,30a1を一対取り付け、さらに、該袋本体
10の後面部13側の口元部位には、後面部13と折り
返し部11とその間に臨入した補強材20の折り返し部
11とを貫通する後面側鳩目具30b1,30b1を一
対取り付け、上記前面側鳩目具30a1,30a1と、
後面側鳩目具30b1,30b1とには夫々提手紐3
0,30の各端部を挿通し、両提手紐30,30の前面
側鳩目具30a1,30a1及び後面側鳩目具30b
1,30b1より袋本体10内に挿入された部位には抜
け止め用結び目31,31,31,31を設けてなる。
【0049】すなわち、本発明の第8の実施例の発明
に、前面側鳩目具30a1,30a1及び後面側鳩目具
30b1,30b1を組み合わせることで、延設部26
bよりなる内蓋付きで、この延設部26bを捲りあげる
さい、二つ折り部26aは前面側鳩目具30a1,30
a1と後面側鳩目具30b1,30b1とで保持され
て、共に捲り上がらないようになした手提げ袋を提供で
きる。
【0050】次に、第10の実施例について説明する。
本発明は、口元の上下左右所定幅を、内側に折り返し部
11として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生
地からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納される
紙製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、該袋
本体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端
側は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、
その上端を袋本体10の内側に折り返した二つ折り部2
6a,26aを設けた前面沿設面部22と後面沿設面部
23とで構成し、その上端二つ折り部26a,26aを
前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入させてなる
のは請求項6と同じ構成である。
【0051】そして、本発明は、前記折り返し部11の
先端延設部11aを該二つ折り部26a,26aの内側
に折り込んでなる。すなわち、本発明は袋本体10の上
端を、補強材20の二つ折り部26a,26aの内側に
折り込んで、端部に収納物等が引っ掛からないようにな
したものである。袋本体10は柔軟な合成樹脂製又は防
水性か撥水性を有した繊維製であるので端部が露出して
いると収納物に引っ掛かって捲れあがり補強材20との
一体性がなくなるが、本発明では端部を、図5に最も明
らかに示すように、補強材20の二つ折り部26a,2
6aの内側に折り込むことで、長期間使用しても袋本体
10の端部が補強材20と常に一体性を保つて取り扱う
ことができる手提げ袋を提供できるものである。
【0052】次に、第11の実施例について説明する。
本発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返し部
11として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生
地からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納される
紙製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、該袋
本体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端
側は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、
その上端を袋本体10の内側に折り返した二つ折り部2
6a,26aを設けた前面沿設面部22と後面沿設面部
23とで構成し、その上端二つ折り部26a,26aを
前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入させ、さら
に、前記折り返し部11の先端延設部11aを該二つ折
り部26a,26aの内側に折り込んでなるのは第10
の実施例と同じ構成である。
【0053】そして、本発明は、上記先端延設部11a
の片面又は両面を両面粘着テープ40で補強材20に接
着してなるものである。袋本体10と補強材20との一
体性を確保するには、両者を固着等で接着することが最
もよいことは無論である。しかし、この接着は紙と合成
樹脂等であるので、全面的に行うのは非常に繁雑であ
る。しかし、部分的に行うと、その部位がどうしても目
立って体裁を悪くする結果となる。しかし、本発明では
この接着のための両面粘着テープ40は補強材20の二
つ折り部26a,26a内に隠れて露出しないので、体
裁を損なうことなく袋本体10と補強材20とを確実に
一体化した手提げ袋を提供できる。
【0054】次に、第12の実施例について説明する。
本発明は、口元の上下方向所定幅を、内側に折り返し部
11として折り返した合成樹脂製又は繊維製等の柔軟生
地からなる袋本体10と、該袋本体10内に収納される
紙製の補強材20とで構成し、上記補強材20は、該袋
本体10の底部内の底面沿設面部25で連結され、両端
側は袋本体10の前面部12と後面部13とに沿わせ、
その上端を袋本体10の内側に折り返した二つ折り部2
6a,26aを設けた前面沿設面部22と後面沿設面部
23とで構成し、その上端二つ折り部26a,26aを
前記折り返し部11,11内にまで夫々臨入させ、さら
に、前記折り返し部11の先端延設部11aを該二つ折
り部26a,26aの内側に折り込んでなるのは第10
の実施例と同じ構成である。
【0055】そして、本発明は、上記袋本体10の前面
部12側の口元部位には、前面部12と折り返し部11
と先端延設部11aと補強材20の上端部とを貫通する
前面側鳩目具30a1,30a1を一対取り付け、さら
に、該袋本体10の後面部13側の口元部位には、後面
部13と折り返し部11と先端延設部11aと補強材2
0の上端部とを貫通する後面側鳩目具30b1,30b
1を一対取り付け、上記前面側鳩目具30a1,30a
1と、後面側鳩目具30b1,30b1とには夫々提手
紐30,30の各端部を挿通し、両提手紐30,30の
前面側鳩目具30a1,30a1及び後面側鳩目具30
b1,30b1より袋本体10内に挿入された部位には
抜け止め用結び目31,31,31,31を設けてなる
のは請求項3とおなじ構成である。すなわち、本発明は
請求項10の発明と請求項3の発明との組み合わせで、
袋本体10と補強材20との一体性をより強固になした
ものである。
【0056】次に、本発明の製造方法について説明する
と、第一工程として、手提げ袋の前面部12と後面部1
3との間に両襠面部14a,14bを縦二つ折り状にし
て折り込んだ筒状長尺合成樹脂シート材10aを、所定
間隔でその前面部12と後面部13と間に折り込んだ両
襠面部14a,14bとを共に、該筒状長尺合成樹脂シ
ート材10aを直交方向に横切る加熱溶着部16で溶着
すると共に、この加熱溶着部16の直下部位を平行な切
断線17で切断して、袋本体10を形成する。通常、合
成樹脂製の袋本体10は長尺筒体で提供される。そこ
で、この長尺筒体より袋本体10を製袋するが、その製
袋方法の一つとして、図5に示すように、筒状長尺合成
樹脂シート材10aの両側を襠面部14a,14bとし
て縦二つ折り状にして折り込み、上記加熱溶着部16と
切断線17とを所定間隔で設けて袋本体10を得るのは
従来公知な手段である。なお、この製袋に先立って、必
要な場合は印刷を施すものとする。
【0057】そして、本発明は、第二工程として、上記
襠面部14a,14bと同じ幅の底面沿設面部25の両
側に、袋本体10の前面部12と後面部13とより高さ
を所定寸法短く設定した、前面沿設面22と後面沿設面
部23とを直角折曲状に連設し、さらに、該前面沿設面
22と後面沿設面部23とのいずれか一方には、その底
辺から襠面部14aの半分の高さ部位に水平方向に折り
線24を設け縦断面略U字状の紙製の補強材20を用意
する。この補強材20は、比較的厚手の紙が使用され、
プレス型抜きで折り線(図9に示される、折曲用の折り
線24を含む)が付けられる。なお、この補強材20に
も、必要に応じて印刷を施すものとする。
【0058】次に、第三工程として、袋本体10内に、
該袋本体10の下部を長方形の底面となるように広げ
て、上記補強材20を収納し、そして、該袋本体10の
上部を内側に折り返し、補強材20の上端部をその折り
返し部11内に挟み込み、該袋本体10の前面部12側
の口元部位には前面部12と折り返し部11とその間に
臨入した補強材20とを貫通する手提げ用通孔30a,
30aを、後面部13側の口元部位には後面部13と折
り返し部11とその間に臨入した補強材20とを貫通す
る通孔30b,30bを夫々一対ずつ開穿する。本発明
に用いた製袋法によると、所謂角底と称して、袋本体1
0を広げると、図9に示すように、その底が長方形とな
る。そこで、補強材20を、図9に矢印A1で示すごと
く、袋本体10内に収納する。なお、この収納は機械的
に行うことも不可能ではないが、本実施例では手作業で
行った。そして、補強材20を収納した後、図10に示
すように、袋本体10の上部を矢印A2,A2,A2・
・・で示すように、内側に折り返し、補強材20の上端
部をその折り返し部11内に挟み込む。
【0059】さらに、該袋本体10の前面部12側の口
元部位には前面部12と折り返し部11とその間に臨入
した補強材20とを貫通する手提げ用通孔30a,30
aを、後面部13側の口元部位には後面部13と折り返
し部11とその間に臨入した補強材20とを貫通する通
孔30b,30bを夫々一対ずつ開穿するが、この通孔
30a,30a,30b,30bの開穿は、袋本体10
内に補強材20を収納した後に行ってもよいが、前記も
したように、袋本体10の製袋時と、補強材20の製造
時に、予め別途設けておいてもよいものである。
【0060】そして、第四工程として、上記前面部12
側の通孔30a,30aと、後面側の通孔30b,30
bとに、夫々提手紐30,30の各端部を挿通し、両提
手紐30,30の前面側通孔30a,30a及び後面側
通孔30b,30bより袋本体10内に挿入された部位
には抜け止め用結び目31,31,31,31を設け
る。この提手紐30,30の取り付けは、従来公知な提
手紐を従来法で取りつければよい。
【0061】そして、第五工程として、前記前面部12
と後面部13が重なるように扁平になし、底面部15は
補強材20をその折り線24より谷折り状に折り畳むこ
とで前面部12と後面部13とにいずれか一方の一部が
折り返されて扁平となるようになし、該袋本体10の底
面15の両端の三角状に折り込んだ部位を相互に溶着部
19,19で溶着する。すなわち、本発明手提げ袋は図
11の状態を経て偏平に折り畳むことができるのは従来
と同じである。そして、偏平に折り畳んだ後、図12に
示す溶着部19,19で溶着すると、角底にするため袋
本体10の底面15の、両端三角状に折り込んだ部位が
溶着する。すなわち、図9を参照に説明すると、本発明
法で製袋した角底の袋本体10の底両端には、三角状に
内側に折り込んだ袋部18,18が形成される。そし
て、この袋部18,18は使用時に口を開くことがあ
り、体裁が悪い。そこで、本発明は溶着部19,19で
この袋部28,28の口を溶着して予め塞いだものであ
る。なお、図12に示すように、偏平に折り畳んだ袋本
体10の上から、溶着部19,19に加圧加熱装置を押
圧すると、袋部28,28の口部の裏側には補強材20
が収納されてなるので、該袋部28,28の口部のみが
溶着されるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明手提げ袋の一実施例を示す斜視図であ
る。
【図2】部分縦断面図である。
【図3】別の実施例での部分縦断面図である。
【図4】さらに別の実施例での部分縦断面図である。
【図5】さらに別の実施例での部分縦断面図である。
【図6】さらに別の実施例での、逆さにした状態での斜
視図である。
【図7】さらに別の実施例での、逆さにした状態での斜
視図である。
【図8】本発明に使用される、袋本体の製造工程を示す
平面図である。
【図9】次の製造工程での、袋本体に補強材を組み込む
工程の斜視図である。
【図10】さらに、次の製造工程での、袋本体に補強材
を組み込む工程の斜視図である。
【図11】さらに、次の製造工程での、袋本体を偏平に
折り畳む途中の斜視図である。
【図12】最終工程での、袋本体の平面図である。
【符号の説明】
10 袋本体 10a 筒状長尺合成樹脂シート材 11 折り返し部 12 前面部 13 後面部 14a 襠面部 14b 襠面部 15 底面部 16 加熱溶着部 17 切断線 20 補強材 21 欠部 22 前面沿設面部 23 後面沿設面部 24 折り線 25 底面沿設面部 26 二つ折り部 26a 二つ折り部 26b 延設部 27 溶着部 30a 通孔 30b 通孔 31 抜け止め用結び目 30a1 前面側鳩目具 30b1 後面側鳩目具 40 両面粘着テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI B65D 33/12 B65D 33/12 (56)参考文献 特開 平8−216302(JP,A) 特開2001−151244(JP,A) 実開 昭53−14713(JP,U) 実開 平3−11644(JP,U) 実開 昭52−101627(JP,U) 実開 平6−67340(JP,U) 実開 昭51−155211(JP,U) 実開 平1−78541(JP,U) 実公 昭44−25901(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 33/02 A45C 3/00 B65D 30/10 B65D 30/12 B65D 30/16 B65D 33/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 口元の上下方向所定幅を、内側に折り返
    し部(11)として折り返した合成樹脂製又は繊維製等
    の柔軟生地からなる袋本体(10)と、該袋本体(1
    0)内に収納される紙製の補強材(20)とで構成し、 上記補強材(20)は、該袋本体(10)の底部内の底
    面沿設面部(25)で連結され、両端側は袋本体(1
    0)の前面部(12)と後面部(13)とに沿わせ、そ
    の上端を袋本体(10)の内側に折り返した二つ折り部
    (26a,26a)を設けた前面沿設面部(22)と後
    面沿設面部(23)とで構成し、その上端二つ折り部
    (26a,26a)を前記折り返し部(11,11)内
    にまで夫々臨入させ、 さらに、前記折り返し部(11)の先端延設部(11
    a)を該二つ折り部(26a,26a)の内側に折り込
    んでなる手提げ袋。
  2. 【請求項2】 口元の上下方向所定幅を、内側に折り返
    し部(11)として折り返した合成樹脂製又は繊維製等
    の柔軟生地からなる袋本体(10)と、該袋本体(1
    0)内に収納される紙製の補強材(20)とで構成し、 上記補強材(20)は、該袋本体(10)の底部内の底
    面沿設面部(25)で連結され、両端側は袋本体(1
    0)の前面部(12)と後面部(13)とに沿わせ、そ
    の上端を袋本体(10)の内側に折り返した二つ折り部
    (26a,26a)を設けた前面沿設面部(22)と後
    面沿設面部(23)とで構成し、その上端二つ折り部
    (26a,26a)を前記折り返し部(11,11)内
    にまで夫々臨入させ、 さらに、前記折り返し部(11)の先端延設部(11
    a)を該二つ折り部(26a,26a)の内側に折り込
    み、この先端延設部(11a)の片面又は両面を両面粘
    着テープ(40)で補強材(20)に接着してなる手提
    げ袋。
  3. 【請求項3】 口元の上下方向所定幅を、内側に折り返
    し部(11)として折り返した合成樹脂製又は繊維製等
    の柔軟生地からなる袋本体(10)と、該袋本体(1
    0)内に収納される紙製の補強材(20)とで構成し、 上記補強材(20)は、該袋本体(10)の底部内の底
    面沿設面部(25)で連結され、両端側は袋本体(1
    0)の前面部(12)と後面部(13)とに沿わせ、そ
    の上端を袋本体(10)の内側に折り返した二つ折り部
    (26a,26a)を設けた前面沿設面部(22)と後
    面沿設面部(23)とで構成し、その上端二つ折り部
    (26a,26a)を前記折り返し部(11,11)内
    にまで夫々臨入させ、 さらに、前記折り返し部(11)の先端延設部(11
    a)を該二つ折り部(26a,26a)の内側に折り込
    み、上記袋本体(10)の前面部(12)側の口元部位
    には、前面部(12)と折り返し部(11)と先端延設
    部(11a)と補強材(20)の上端部とを貫通する前
    面側鳩目具(30a1,30a1)を一対取り付け、さ
    らに、該袋本体(10)の後面部(13)側の口元部位
    には、後面部(13)と折り返し部(11)と先端延設
    部(11a)と補強材(20)の上端部とを貫通する後
    面側鳩目具(30b1,30b1)を一対取り付け、 上記前面側鳩目具(30a1,30a1)と、後面側鳩
    目具(30b1,30b1)とには夫々提手紐(30,
    30)の各端部を挿通し、両提手紐(30,30)の前
    面側鳩目具(30a1,30a1)及び後面側鳩目具
    (30b1,30b1)より袋本体(10)内に挿入さ
    れた部位には抜け止め用結び目(31,31,31,3
    1)を設けてなる手提げ袋。
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