JP3515397B2 - 制輪子摩耗計測装置及び制輪子摩耗計測方法 - Google Patents

制輪子摩耗計測装置及び制輪子摩耗計測方法

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JP3515397B2 JP34006098A JP34006098A JP3515397B2 JP 3515397 B2 JP3515397 B2 JP 3515397B2 JP 34006098 A JP34006098 A JP 34006098A JP 34006098 A JP34006098 A JP 34006098A JP 3515397 B2 JP3515397 B2 JP 3515397B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電車の車輪
用制輪子、ディスクブレーキ用制輪子の摩耗を計測する
制輪子摩耗計測装置及び制輪子摩耗計測方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電車は図13に示すように、車
輪1を有する複数(ここでは2台)の台車2により車両
3が載置固定され、車輪1はレール4を自在の走行可能
になっている。
【0003】図14は台車2の床下の構成を示す下面図
で、車輪1は台車2に回転自在に支持された複数(ここ
では2本)の回転軸5の両端部側にそれぞれ貫通固定さ
れ、各車輪1には車輪1の両側面に摺接可能であって車
輪1の速度を制御するために制輪子6が配設され、また
回転軸5の中央部側には複数(ここでは2枚)のブレー
キディスク7がそれぞれ貫通固定され、各ブレーキディ
スク7には各ブレーキディスク7の両側面に摺接可能で
あってブレーキディスク7に対して制動力を与えるため
に制輪子9が配設され、制輪子9が例えばシリンダの油
圧で動作する油圧ブレーキ8の可動アームに支持されて
いる。
【0004】従来このような構成の電車にあっては、制
輪子6,9の摩耗を計測する方法の一例として、車輪1
の踏面部すなわちレールに接触する部分を押付ける制
輪子6,9を図示しないエリアカメラで撮影し、このエ
リアカメラで撮影した画像を鮮明にするために画像処理
器に入力して画像処理後、該画像処理後の画像を表示装
置に表示させた状態で制輪子の肉厚をスケールで計測し
ていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】以上述べた従来の制輪
子摩耗計測方法は、エリアカメラで撮影した画像を画像
処理器に入力して画像処理した後、表示装置で表示され
る制輪子の画像から制輪子の肉厚寸法を人手により計測
しているため、計測作業が面倒で、計測時間が長くかか
るという欠点があった。
【0006】本発明の目的は、計測作業が簡単で計測時
間を短くできる制輪子摩耗計測装置及び制輪子摩耗計測
方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、請求項1に対応する発明は、回転軸に装着された車
輪およびブレーキディスクの少なくとも一方に、摺接す
ると共に前記回転軸に対して直交し側方から視認可能な
位置に摩擦点検用溝が形成された制輪子の摩耗を計測す
る制輪子摩耗計測装置であって、前記制輪子の前記摩擦
点検用溝を含む広い領域の画像を撮影するエリアカメラ
と、前記エリアカメラで撮影する領域に光を照射する照
明器具とを備えた画像撮影手段と、前記画像撮影手段に
より撮影された画像のうち前記制輪子の前記摩擦点検用
溝に対する前記照明器具と前記エリアカメラの配置関係
により、前記摩擦点検用溝の輝度が低く又は高く現れる
ようにその低又は高輝度部分の画像のみを抽出する画像
処理手段と、前記画像処理手段で抽出された画像の摩擦
点検用溝の深さに基づき前記制輪子の摩耗を判定する判
定手段とを具備した制輪子摩耗計測装置である。
【0008】前記目的を達成するため、請求項2に対応
する発明は、前記制輪子は、前記回転軸に装着された車
輪およびブレーキディスクの少なくとも一方の両側面
に、それぞれと摺接するように配設され、前記画像撮影
手段は、前記各制輪子の摩擦点検用溝部分をそれぞれ映
し出す照明器具と、高速電子シャッタ機能付エリアカメ
ラと、該エリアカメラにより前記各制輪子が同時に撮影
できるように配置された折り返しミラーとプリズムとか
らなる請求項1記載の制輪子摩耗計測装置である。
【0009】前記目的を達成するため、請求項3に対応
する発明は、同一移動体に配設された複数の回転軸にそ
れぞれ装着された車輪およびブレーキディスクの少なく
とも一方に、摺接すると共に前記各回転軸に対して直交
し側方から視認可能な位置に摩擦点検用溝が形成された
複数の制輪子の摩耗を計測する制輪子摩耗計測装置であ
って、前記移動体の進行方向の前後に沿って配置されて
いる各制輪子毎または同一軸毎の各制輪子の前記摩擦点
検用溝を含む広い領域の画像を撮影する複数の高速電子
シャッタ機能付エリアカメラと、前記エリアカメラに対
応して設けられ、前記各制輪子の摩擦点検用溝部分を映
し出す複数の照明器具と、前記移動体の進行方向に沿っ
て配設される前記車輪またはブレーキディスクの前後の
間隔に相当する距離をおいて設置され、前記車輪または
ブレーキディスクの位置を検知し、前記各エリアカメラ
の撮影タイミングを制御する複数の検知センサと、前記
画像撮影手段により撮影された画像のうち前記制輪子の
前記摩擦点検用溝に対する前記照明器具と前記エリアカ
メラの配置関係により、前記摩擦点検用溝の輝度が低く
又は高く現れるようにその低又は高輝度部分の画像のみ
を抽出する画像処理手段と、前記画像処理手段で抽出さ
れた画像の摩擦点検用溝の深さに基づき前記制輪子の摩
耗を判定する判定手段とを具備した制輪子摩耗計測装置
である。
【0010】前記目的を達成するため、請求項4に対応
する発明は、前記画像処理手段により抽出された画像の
摩擦点検用溝の深さが摩耗限度を越えるかどうかを判断
するデータ処理部と、該データ処理部の出力を保存する
データ保存部と、前記データ処理部の出力を報知する報
知部とを具備した請求項3記載の制輪子摩耗計測装置で
ある。
【0011】前記目的を達成するため、請求項5に対応
する発明は、前記画像処理手段と前記データ処理部の間
に配設された光通信伝送手段を具備した請求項3または
請求項4記載の制輪子摩耗計測装置である。
【0012】前記目的を達成するため、請求項6に対応
する発明は、回転軸に装着された車輪およびブレーキデ
ィスクの少なくとも一方に、摺接すると共に前記回転軸
に対して直交し側方から視認可能な位置に摩擦点検用溝
が形成された制輪子の摩耗を計測する制輪子摩耗計測方
法であって、画像撮影手段により前記制輪子の前記摩擦
点検用溝を含む広い領域に照明器具で光を照射し、この
光の照射領域の画像を高速電子シャッタ機能付エリアカ
メラにより撮影し、前記エリアカメラにより撮影された
画像のうち前記制輪子の前記摩擦点検用溝に対する前記
照明器具と前記エリアカメラの配置関係により、前記摩
擦点検用溝の輝度が低く又は高く現れるようにその低又
は高輝度部分の画像のみを抽出し、前記画像処理手段で
抽出された画像の摩擦点検用溝の深さに基づき前記制輪
子の摩耗を判定するようにした制輪子摩耗計測方法であ
る。
【0013】
【0014】請求項1〜請求項のいずれかに記載の発
明によれば、制輪子の画像から摩擦点検用溝の画像のみ
を抽出するようにしたので、計測作業が簡単で計測時間
を短くできる制輪子摩耗計測装置及び制輪子摩耗計測方
法を提供することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。図1は本発明の制輪子摩耗計
測装置の第1の実施形態の概略構成を示すもので、回転
軸に装着された車輪およびブレーキディスクの少なくと
も一方に、摺接すると共に前記回転軸に対して直交し側
方から視認可能な位置に摩擦点検用溝が形成された制輪
子の摩耗を計測するものであって、前記制輪子の前記摩
擦点検用溝を含む広い領域の画像を撮影する画像撮影手
段Aと、前記画像撮影手段Aにより撮影された画像から
前記摩擦点検用溝の領域のみの画像を抽出する画像処理
手段Bと、前記画像処理手段Bで抽出された画像の摩擦
点検用溝の深さに基づき前記制輪子の摩耗を判定する判
定手段Cとを具備したものである。
【0016】画像撮影手段Aは、制輪子6,9に対して
路盤側から上方に向けて光を照射し摩擦点検用溝を映し
出す外側照明器具(レール4に対して外側に配置されて
いる照明)11aおよび内側照明器具(レール4に対し
て外側に配置されている照明)11bと、例えば1/5
0000のシャッタ速度に設定可能な高速電子シャッタ
機能を有する外側エリアカメラ12aおよび例えば1/
50000のシャッタ速度に設定可能な高速電子シャッ
タ機能を有する内側エリアカメラ12bと、外側照明器
具11aおよび内側照明器具11bを点灯制御するもの
で具体的には後述する画像処理部から照明制御部13と
から構成されている。
【0017】画像処理手段Bは、車輪検知器を構成する
車輪検知投光器14aおよび車輪検知受光器14bと、
車両3の両側の側壁に近接して配置され車両検知器を構
成する車両検知投光器15aおよび車両検知受光器15
bが動作して車両3を検知したときであって車輪検知投
光器14aおよび車輪検知受光器14bにより車輪1を
検知したとき動作開始指令を与える検出部16と、検出
部16からの動作開始指令が入力されたとき、エリアカ
メラ12a,12bから画像信号を取り込み可能で、こ
の画像信号は摩擦点検用溝を含む広い領域の制輪子6,
9全体の画像であり、このY方向射影像を積分(影像)
して摩擦点検用溝のみの狭い領域の画像を抽出する画像
処理部17とから構成されている。
【0018】判定手段Cは、画像処理部17で抽出され
た摩擦点検用溝の画像を入力して制輪子摩耗限度を判定
するデータ処理部18と、データ処理部18の判定結果
を保存するデータ保存部19と、データ処理部18の判
定結果を表示するCRT部20と、データ処理部18の
判定結果を記録するプリンタ部21と、画像処理部17
で処理された画像はエリアカメラ12a,12bで撮影
される毎に順次表示されるモニタ22とから構成されて
いる。
【0019】以下このような構成の作用効果について説
明するが、その前に画像処理部17の機能について図2
および図3を参照して説明する。図2(a)および
(b)は車輪部分を示す側面図および正面図である。車
輪1の両側に、摩擦点検用溝6aを有する制輪子6がそ
れぞれ配設され、各制輪子6に対して路盤側から上方に
向けて光が照射され、この場合摩擦点検用溝6aの部分
が暗く映し出されるように照明器具11a,11bがそ
れぞれ配設され、また各制輪子6をそれぞれ撮影できる
ように路盤側にエリアカメラ12a,12bが配設され
ている。
【0020】このような構成のものにおいて、例えば照
明器具11bが点灯された状態でエリアカメラ12bに
より車輪1を撮影すると、図3(a)のような制輪子6
の画像6gを含めた大領域の画像12gが得られる。こ
の画像12gが画像処理部17に入力され、ここで画像
をY方向(縦方向)に射影(積分)された画像が図3
(b)の6eである。この場合、制輪子6の摩擦点検用
溝6aに対応する画像部分6agの輝度が低く現れる。
図3(b)の画像6eは、データ処理部18に入力する
ことにより、データ処理部18に予め設定されているし
きい値レベルより低い部分の画像のみが抽出される。
【0021】このような構成のものにおいて、車両3が
入線してくると、車両検知投光器15aの光が車両3に
遮光されるので、車両検知受光器15bがオン状態にな
り、この信号が検出部16に入力され、開始準備信号が
画像処理部17に与えられる。
【0022】そして、さらに車両3が接近して車輪1に
より車輪検知投光器14aからの光が遮光されると、車
輪検知受光器14bがオン状態になることから車輪1が
検知され、この信号が検出部16に入力される。このと
き、検出部16から画像処理部17に対して動作開始信
号が与えられ、画像処理部17は照明制御部13に対し
て点灯開始指令が与えられ、照明制御部13からの点灯
指令が照明器具11a,11bに与えられ、照明器具1
1a,11bが点灯すると共に、エリアカメラ12a,
12bが動作し、摩擦点検用溝を含む車輪1、ブレーキ
ディスク7の画像が撮影される。このエリアカメラ12
a,12bにより撮影された画像は、画像処理部17に
入力され、ここで画像処理されて摩擦点検用溝6aのみ
の画像が得られる。
【0023】画像処理部17により得られた画像は、デ
ータ処理部18に伝送され、ここで制輪子の摩耗限度の
有無を判定し、この判定結果はCRT部20に表示する
と共に、プリンタ部21にも記録する。また、データ処
理部18において判定された結果は、データ保存部19
に記憶され、ここで統計的に管理される。この結果、制
輪子6,9の交換時期等を計画的に管理することが可能
になる。
【0024】図4は図2のエリアカメラ12a,12b
と、照明器具11a,11bの異なる構成を説明するた
めの図で、図4(a)および(b)は車輪部分を示す側
面図および正面図であり、図2の例はエリアカメラ12
a,12bにより摩擦点検用溝6aが暗く映し出せるよ
うにしたものであるのに対し、この例は逆に摩擦点検用
溝6aが明るく映し出せるようにエリアカメラ12a,
12bと、照明器具11a,11bの配設したものであ
り、これ以外の構成は図2と同一である。
【0025】図5は図3と同様に照明器具11bが点灯
された状態でエリアカメラ12bにより車輪1を撮影し
たときの制輪子6の画像6gを含めた大領域の画像12
gが得られ、この画像12gが画像処理部17に入力さ
れ、ここで画像をY方向(縦方向)に射影(積分)され
た画像が6eである。この場合、制輪子6の摩擦点検用
溝6aに対応する画像部分6agの輝度が高く現れる。
画像6eは、データ処理部18に入力することにより、
データ処理部18に予め設定されているしきい値レベル
より高い部分の画像のみが抽出される。
【0026】図6は図1とは異なる画像処理部17およ
びデータ処理部18を説明するための図であり、図6
(a)は前述の実施形態のようにエリアカメラにより取
り込んだ画像12gを示している。図6(b)は前述の
実施形態のように画像処理部17により、図6(a)の
画像12gをY方向(縦方向)に射影したときの画像6
eであり、画像6eをデータ処理部18により予め設定
されているしきい値レベルでX方向の範囲内より輝度が
低い画像のみを抽出したものである。
【0027】図7は、図2のエリアカメラ12a,12
bと、照明器具11a,11bとはさらに異なる構成を
説明するための図で、図7(a)および(b)はブレー
キディスク部分を示す側面図および正面図であり、1台
のエリアカメラ12によりブレーキディスク7の両側に
配設され、かつ車輪1側の制輪子6と同様に摩擦点検用
溝9aを有する制輪子9が撮影できるように、プリズム
30と、外側折り返しミラー31aおよび内側折り返し
ミラー31bを追加したものである。具体的には、制輪
子9の直下方向にプリズム30を介してエリアカメラ1
2を配置し、かつ外側および内側の制輪子9の直下方向
にそれぞれ折り返しミラー31a,31bを配置すると
ともに、照明器具11a,11bからの制輪子9からの
反射光が折り返しミラー31a,31bにより反射され
かつプリズム30により反射されてエリアカメラ12に
入力されるように構成されている。
【0028】図8は、図2のエリアカメラ12a,12
bと、照明器具11a,11bとはさらに異なる構成を
説明するための図で、図8(a)および(b)は図7と
は類似したブレーキディスク部分を示す側面図および正
面図であり、図7では制輪子9の摩擦点検用溝9aの部
分の画像が暗く映し出されるの対し、これとは逆に制輪
子9の摩擦点検用溝9aの部分の画像が明るく映し出さ
れるように、折り返しミラー31b、プリズム30を図
のように配置した点のみが異なり、これ以外の構成は図
7と同一である。
【0029】図9は図2のエリアカメラ12a,12b
と、照明器具11a,11bはさらに異なる構成を説明
するための図で、図9(a)は1台の台車2に有する前
側車輪1Aと、後側車輪1Bに、各車輪1A,1Bの両
側にそれぞれ有する2個の制輪子6Aおよび6Bを備え
た構成が対象である。このような構成において、車輪1
A側に、投光器と受光器からなる前側車輪検知器32A
と、前側の外側および内側照明器具11Aa,11Ab
と、前側の外側および内側エリアカメラ12Aa,12
Abがそれぞれ配設されている。車輪1B側に、投光器
と受光器からなる後側車輪検知器32Bと、後側の外側
および内側照明器具11Ba,11Bbと、後側の外側
および内側エリアカメラ12Ba,12Bbがそれぞれ
配設されている。この場合、前側車輪検知器32Aと後
側車輪検知器32Bは、互いに前後の車輪1A,1Bの
車輪間隔に相当する距離を存して設置されている。
【0030】図9(a)のような構成のものにおいて、
図9(b)に示すように車輪検知器32Aおよび32B
の出力、具体的に両出力が共に存在したとき、エリアカ
メラ12Aa,12Abの撮影タイミング1および12
Ba,12Bbの撮影タイミング2が制御されるよう
に、図1の画像処理部17が構成され、これに伴って照
明器具11Aa,11Ab,11Ba,11Bbが照明
制御部13が制御されるように構成されている。
【0031】図10は図2のエリアカメラ12a,12
bと、照明器具11a,11bはさらに異なる構成を説
明するための図で、図10(a)は1台の台車2に有す
る前側車輪1Aと、後側車輪1Bに、各車輪1A,1B
の両側にそれぞれ有する2個の制輪子6Aおよび6Bを
備えた構成が対象である。このような構成において、車
輪1A側に、それぞれ投光器と受光器からなる前側車輪
検知器32Aaおよび後側車輪検知器32Abと、前側
車輪の外側および内側照明器具(前側照明器具)11A
a,11Abと、後側車輪の外側および内側照明器具
(後側照明器具)11Ac,11Adと、前側車輪の外
側および内側エリアカメラ12Aa,12Abおよび後
側車輪の外側および内側エリアカメラ12Ac,12A
dがそれぞれ配設されている。
【0032】図10(a)のような構成のものにおい
て、図10(b)に示すように車輪検知器32Abおよ
び32Aaの出力および図1の画像処理部17に備えて
いる車輪切換カウンタ(図示せず)の出力が存在したと
き、エリアカメラ12Aa,12Abの撮影タイミング
1および12Ac,12Adの撮影タイミング2が制御
されるように、図1の画像処理部17が構成され、これ
に伴って照明器具11Aa,11Ab,11Ba,11
Bbが照明制御部13が制御されるように構成されてい
る。
【0033】図10の構成において、車両つまり台車の
走行によって、前側車輪1Aを前側車輪検知器32Aa
が検知すると、照明制御部13からの点灯指令で照明器
具11Aa,11Abが点灯すると共に、画像処理部1
7からの撮影指令によりエリアカメラ12Aa,12A
bが車輪1Aを撮影し、これを画像処理部17に入力さ
れる。このとき、車輪は前側車輪1Aであるため、画像
処理部17内に有する車輪切換カウンタがオフ「0」か
らオン「1」に切換わる。
【0034】車両つまり台車の走行がさらに進むと、後
側車輪1Bを後側車輪検知器32Abが検知すると、検
出部16を介して画像処理部17に入力される。する
と、画像処理部17では、画像処理部17に備えている
車輪切換カウンタ(図示せず)がオン「1」からオフ
「0」に切換わる。このため、照明制御部13から照明
器具11Ac,11Adに対して点灯指令が与えられ、
照明器具11Ac,11Adが点灯し、画像処理部17
からエリアカメラ12Ac,12Adに対して撮影指令
が与えられ、エリアカメラ12Ac,12Adにより後
側車輪1Bが撮影され、この画像が画像処理部17に入
力され、前述のような画像処理により摩擦点検用溝6a
のみの画像を得ることが可能になる。
【0035】図11は図2のエリアカメラ12a,12
bと、照明器具11a,11bはさらに異なる構成を説
明するための図で、図11(a)は1台の台車2に有す
る前側車輪1Aと、後側車輪1Bに、各車輪1A,1B
の両側にそれぞれ有する2個の制輪子6Aおよび6Bを
備えた構成が対象である。このような構成において、車
輪1A側に、それぞれ投光器と受光器からなる2個の車
輪検知器32Aと、前側車輪の外側および内側照明器具
(前側照明器具)11Aa,11Abと、後側車輪の外
側および内側照明器具(後側照明器具)11Ac,11
Adと、前側車輪の外側および内側エリアカメラ12A
a,12Abおよび後側車輪の外側および内側エリアカ
メラ12Ac,12Adがそれぞれ配設されている。
【0036】このような構成のものにおいて、図11
(b)に示すように、車輪検知器32Aの立上がりによ
って制輪子6Aをエリアカメラ12Aa,12Abが撮
影し、また車輪検知器32Aの立下がりによって制輪子
6Bをエリアカメラ12Ac,12Adが撮影するよう
に構成されている点が異なるだけで、これ以外の構成
は、図9または図10と同一である。
【0037】図12は図1と類似した本発明の実施形態
を説明するための概略構成図であり、図1と異なる点
は、画像処理部17とデータ処理部18の間のデータ通
信システムとして、電ー光変換器35、光ファイバ3
6、光ー電変換器37とからなるものを使用した分散型
制輪子摩耗計測装置である。
【0038】図12のように構成することにより、デー
タ処理部18と画像処理部17が分離できるため、制輪
子の摩耗判定結果を遠方で管理することができる。
【0039】<変形例>本発明は、以上述べた実施形態
に限定されず、例えば以下のように変形してもよい。前
述した実施形態の照明器具は連続点灯する照明灯、フラ
ッシュランプのいずれかであっても同様な効果が得られ
る。また、前述した実施形態では電車の車輪側およびブ
レーキディスク側であってその外側および内側にそれぞ
れ制輪子が配設されている場合に説明したが、これに限
らず車輪側およびブレーキディスク側の一方であってそ
の外側および内側の少なくとも一方に配設された電車で
あってもよく、また電車以外の対象であっても同様に実
施できる。図1および図12はいずれも自動化した制輪
子摩耗計測装置であるが、これを前述の実施形態と同様
な画像処理機能を有する画像処理装置と、また前述の実
施形態と同様なデータ処理機能を有するデータ処理装置
を人間が使用して制輪子の摩耗計測を行うようにしても
よい。さらに、画像処理部において、摩擦点検用溝の画
像を抽出する方法として例えばY方向射影像を積分(影
像)するようにした例について説明したが、これに限ら
ずマスキング法を利用したものであってもよい。
【0040】
【発明の効果】以上述べた本発明によれば、計測作業が
簡単で計測時間を短くできる制輪子摩耗計測装置及び制
輪子摩耗計測方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の制輪子摩耗計測装置の第1の実施形態
を説明するための概略構成図。
【図2】図1の画像撮影手段の第1例の構成を説明する
ための図。
【図3】図2の画像撮影手段の機能を説明するための
図。
【図4】図1の画像撮影手段の第2例の構成を説明する
ための図。
【図5】図4の画像撮影手段の機能を説明するための
図。
【図6】図1の画像撮影手段の第3例の機能を説明する
ための図。
【図7】図1の画像撮影手段の第4例の構成を説明する
ための図。
【図8】図1の画像撮影手段の第5例の構成を説明する
ための図。
【図9】図1の画像撮影手段の第6例の構成を説明する
ための図。
【図10】図1の画像撮影手段の第7例の構成を説明す
るための図。
【図11】図1の画像撮影手段の第8例の構成を説明す
るための図。
【図12】本発明の制輪子摩耗計測装置の第2の実施形
態を示す概略構成図。
【図13】従来の電車を示す側面図。
【図14】従来の電車の床下に配設されている車輪用お
よびディスクブレーキ用制輪子制輪子を説明するための
下面図。
【符号の説明】
1…車輪 2…台車 3…車両 4…レール 5…車軸 6…摩擦点検用溝6aを有する制輪子 7…ブレーキディスク 8…ブレーキ 9…摩擦点検用溝9aを有する制輪子 11a,11b…照明器具 12a,12b…高速電子シャッタ機能を有するエリア
カメラ 13…照明制御部 17…画像処理部 18…データ処理部 19…データ保存部 20…CRT部 21…プリンタ部 22…モニタ
フロントページの続き (72)発明者 日下部 栄 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (72)発明者 関口 眞吾 東京都府中市東芝町1番地 株式会社東 芝府中工場内 (56)参考文献 特開 平10−19523(JP,A) 特開 平10−175522(JP,A) 特開 昭53−39155(JP,A) 国際公開93/005358(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01B 11/00 - 11/30 F16D 66/12

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に装着された車輪およびブレーキ
    ディスクの少なくとも一方に、摺接すると共に前記回転
    軸に対して直交し側方から視認可能な位置に摩擦点検用
    溝が形成された制輪子の摩耗を計測する制輪子摩耗計測
    装置であって、 前記制輪子の前記摩擦点検用溝を含む広い領域の画像を
    撮影するエリアカメラと、前記エリアカメラで撮影する
    領域に光を照射する照明器具とを備えた画像撮影手段
    と、 前記画像撮影手段により撮影された画像のうち前記制輪
    子の前記摩擦点検用溝に対する前記照明器具と前記エリ
    アカメラの配置関係により、前記摩擦点検用溝の輝度が
    低く又は高く現れるようにその低又は高輝度部分の画像
    のみを抽出する画像処理手段と、 前記画像処理手段で抽出された画像の摩擦点検用溝の深
    さに基づき前記制輪子の摩耗を判定する判定手段とを具
    備した制輪子摩耗計測装置。
  2. 【請求項2】 前記制輪子は、前記回転軸に装着された
    車輪およびブレーキディスクの少なくとも一方の両側面
    に、それぞれと摺接するように配設され、 前記画像撮影手段は、前記各制輪子の摩擦点検用溝部分
    をそれぞれ映し出す照明器具と、高速電子シャッタ機能
    付エリアカメラと、該エリアカメラにより前記各制輪子
    が同時に撮影できるように配置された折り返しミラーと
    プリズムとからな る請求項1記載の制輪子摩耗計測装
    置。
  3. 【請求項3】 同一移動体に配設された複数の回転軸に
    それぞれ装着された車輪およびブレーキディスクの少な
    くとも一方に、摺接すると共に前記各回転軸に対して直
    交し側方から視認可能な位置に摩擦点検用溝が形成され
    た複数の制輪子の摩耗を計測する制輪子摩耗計測装置で
    あって、 前記移動体の進行方向の前後に沿って配置されている各
    制輪子毎または同一軸毎の各制輪子の前記摩擦点検用溝
    を含む広い領域の画像を撮影する複数の高速電子シャッ
    タ機能付エリアカメラと、 前記エリアカメラに対応して設けられ、前記各制輪子の
    摩擦点検用溝部分を映し出す複数の照明器具と、 前記移動体の進行方向に沿って配設される前記車輪また
    はブレーキディスクの前後の間隔に相当する距離をおい
    て設置され、前記車輪またはブレーキディスクの位置を
    検知し、前記各エリアカメラの撮影タイミングを制御す
    る複数の検知センサと、 前記画像撮影手段により撮影された画像のうち前記制輪
    子の前記摩擦点検用溝に対する前記照明器具と前記エリ
    アカメラの配置関係により、前記摩擦点検用溝の輝度が
    低く又は高く現れるようにその低又は高輝度部分の画像
    のみを抽出する画像処理手段と、 前記画像処理手段で抽出された画像の摩擦点検用溝の深
    さに基づき前記制輪子の摩耗を判定する判定手段とを具
    備した 制輪子摩耗計測装置。
  4. 【請求項4】 前記画像処理手段により抽出された画像
    の摩擦点検用溝の深さが摩耗限度を越えるかどうかを判
    断するデータ処理部と、該データ処理部の出力を保存す
    るデータ保存部と、前記データ処理部の出力を報知する
    報知部とを具備した請求項3記載の制輪子摩耗計測装
    置。
  5. 【請求項5】 前記画像処理手段と前記データ処理部の
    間に配設された光通信伝送手段を具備した請求項3また
    請求項4記載の制輪子摩耗計測装置。
  6. 【請求項6】 回転軸に装着された車輪およびブレーキ
    ディスクの少なくとも一方に、摺接すると共に前記回転
    軸に対して直交し側方から視認可能な位置に摩擦点検用
    溝が形成された制輪子の摩耗を計測する制輪子摩耗計測
    方法であって、 画像撮影手段により前記制輪子の前記摩擦点検用溝を含
    む広い領域に照明器具で光を照射し、この光の照射領域
    の画像を高速電子シャッタ機能付エリアカメラにより撮
    影し、 前記エリアカメラにより撮影された画像のうち前記制輪
    子の前記摩擦点検用溝に対する前記照明器具と前記エリ
    アカメラの配置関係により、前記摩擦点検用溝の輝度が
    低く又は高く現れるようにその低又は高輝度部分の画像
    のみを抽出し、 前記画像処理手段で抽出された画像の摩擦点検用溝の深
    さに基づき前記制輪子の摩耗を判定するようにした制輪
    子摩耗計測方法。
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