JP3514931B2 - ジェットポンプクランプ装置およびその取扱装置 - Google Patents

ジェットポンプクランプ装置およびその取扱装置

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JP3514931B2
JP3514931B2 JP35096296A JP35096296A JP3514931B2 JP 3514931 B2 JP3514931 B2 JP 3514931B2 JP 35096296 A JP35096296 A JP 35096296A JP 35096296 A JP35096296 A JP 35096296A JP 3514931 B2 JP3514931 B2 JP 3514931B2
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riser pipe
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pressure vessel
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

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  • Monitoring And Testing Of Nuclear Reactors (AREA)
  • Jet Pumps And Other Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、沸騰水型原子炉
(BWR)の原子炉圧力容器内に設置されたジェットポ
ンプのライザー管と、このライザー管に連結されたサー
マルスリーブとの溶接部に生じる流体振動による応力を
低減するために使用するジェットポンプクランプ装置お
よびその取扱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、BWRでは出力密度を大きくする
ために原子炉圧力容器外部に設置した再循環ポンプと原
子炉圧力容器内部に設けたジェットポンプとを組合せ
た、いわゆるジェットポンプシステムが採用されてい
る。以下、このジェットポンプシステムを採用したBW
Rのジェットポンプについて説明する。
【0003】図16および図17を参照して従来例を説
明する。図16はBWRの概略構成を示す縦断面図であ
る。図16に示すように、原子炉圧力容器1内には冷却
材2および炉心3が収容されており、この炉心3は図示
しない複数の燃料集合体および制御棒などから構成さ
れ、炉心シュラウド10内に収容されている。
【0004】冷却材2は、炉心3を上方に向かって流通
し、その際炉心3の核反応熱により昇温されて水と蒸気
との二相流状態となる。この二相流状態となった冷却材
2は、炉心3の上方に設置された気水分離器4内に流入
し、そこで水と蒸気とに分離される。このうち、蒸気は
気水分離器4の上方に設置された蒸気乾燥器5内に導入
され、乾燥蒸気となる。
【0005】この乾燥蒸気は、原子炉圧力容器1に接続
された主蒸気管6を介して図示しない蒸気タービンに移
送され、発電に供される。一方、分離された水は炉心3
と原子炉圧力容器1との間のダウンカマ部7を流れて炉
心3の下方に流下する。炉心3の下方には制御棒案内管
8が設置されており、この制御棒案内管8を介して制御
棒が炉心3内に挿入または引抜きされる。また、制御棒
案内管8の下方には制御棒駆動機構9が設置されてお
り、この制御棒駆動機構9により制御棒の炉心3への挿
入や引抜きが制御される。
【0006】ダウンカマ部7内には、ジェットポンプ1
1が周方向に等間隔で複数設置されている一方、原子炉
圧力容器1の外部には、図示しない再循環ポンプが設置
されており、この再循環ポンプ,ジェットポンプ11,
およびこれら両者間に配設された再循環配管により、再
循環系が構成されている。そして、再循環ポンプにより
ジェットポンプ11に駆動水が供給され、このジェット
ポンプ11の作用により冷却材2が炉心3内に強制循環
される。
【0007】ジェットポンプ11は、図17に図16の
要部を拡大して示すようにライザー管12を有し、この
ライザー管12は原子炉圧力容器1に固着されており、
再循環ポンプの再循環入口ノズル13から供給された冷
却材2を炉内に導入する。ライザー管12の上部には、
トランジションピース14を介して一対のエルボ15
(15A,15B)が接続されている。
【0008】これらエルボ15A,15Bには、それぞ
れ一対の混合ノズル16(16A,16B)を介して一
対のインレットスロート17(17A,17B)が接続
されている。この一対のインレットスロート17A,1
7Bには、それぞれディフューザ18(18A,18
B)が接続されている。
【0009】そして、混合ノズル16A,16Bにより
冷却材2が噴射され、その際周囲から炉水が巻き込ま
れ、この噴射された冷却材2および巻き込まれた水は、
インレットスロート17A,17B内でそれぞれ混合さ
れる。その後、ディフューザ18A,18Bにより静水
頭の回復がなされる。
【0010】ところで、上記の構成において、再循環ポ
ンプから送り込まれる冷却材の流れにより、流体振動が
発生する。この流体振動に対処するためにライザー管1
2は前述したようにその下端を再循環入口ノズル13に
溶着されており、上端はライザブレース20を介して原
子炉圧力容器1に固定されている。
【0011】また、インレットスロート17A,17B
は、上述したようにその上端を混合ノズル16A,16
B、およびベンドを介してトランジションピース14に
機械的に接続されるとともに、その下端はディフューザ
18A,18Bの上端に挿入されている。このようにラ
イザー管12およびインレットスロート17A,17B
は、ともに流体振動に十分対処可能に構成されている。
【0012】次いで、混合ノズル16A,16Bの上方
の構成について説明すると、トランジションピース14
の両側には、一対の耳部21がそれぞれ形成されてお
り、これらの耳部21は上方に突出し、その上端部の内
側には溝部22が形成されている。この溝部22には、
長さ方向中央部に沿って増大する長方形断面を有する一
対のジェットポンプビーム23が両端部を溝部22に嵌
合して固定されている。
【0013】ジェットポンプビーム23の中央には、鉛
直方向に図示しないねじ穴が形成されており、このねじ
穴にはヘッドボルト24が螺合している。このヘッドボ
ルト24の上端には六角頭が形成されており、また下端
には半丸頭が形成されている。一方、エルボ15A,1
5Bには、上端面が水平な台座部(図示せず)が形成さ
れており、この台座部には座ぐり穴(図示せず)が形成
されている。この座ぐり穴内には球面座金を介してヘッ
ドボルト24の半丸頭が嵌合している。
【0014】なお、インレットスロート17A,17B
は原子炉圧力容器1に固着されていないため、その上端
部およびエルボ15A,15Bにはライザー管12を介
して供給される駆動水の流入水圧が作用する。また、エ
ルボ15A,15Bの他端に接続する図示しないノズル
からディフューザ18A,18B内に向かって噴出され
る駆動水の噴出水圧などの反力が上向きに作用する。こ
の荷重に対向するためにヘッドボルト24がジェットポ
ンプビーム23に螺合されている。
【0015】なお、耳部21が定位置に固定されている
ので、ヘッドボルト24を螺合していくと、ジェットポ
ンプビーム23の上方に移動させられ、その両端は溝部
22の上壁面に当接した状態となる。これにより、上向
きの荷重を受ける。
【0016】これとは逆に、エルボ15A,15Bの上
端部には、ヘッドボルト24を介して下向きの荷重が加
わり、その大きさは駆動水の反力などによる上向きの荷
重との関連により決定される。ヘッドボルト24の六角
頭にはキーパ(図示せず)が着脱自在に嵌合している。
このキーパは支持板(図示せず)上に点溶接により固着
されている。この支持板は四角形をなしており、2本の
ボルトによりジェットポンプビーム23の上面に固定さ
れている。
【0017】インレットスロート17A,17Bは、ラ
イザー管12に固着したライザーブランケット25に取
り付けられている。また、ディフューザ18A,18B
は、原子炉圧力容器1に溶着されているシュラウドサポ
ート(バッフルプレート)26に固定されている。
【0018】ジェットポンプ11は、冷却材を循環させ
るために他の機器に比較して厳しい状況下で使用され
る。そのため、各部材には大きな負荷が作用し、特にラ
イザー管12をその中間にて支持するライザーブレース
20には厳しい応力が作用することになる。
【0019】ライザーブレース20は、ライザー管12
に発生する原子炉運転中の流体振動を抑制するととも
に、炭素鋼である原子炉圧力容器1とオーステナイト系
ステンレス鋼製であるライザー管12との間の熱膨張差
を吸収する。したがって、原子炉運転中には、上記熱膨
張差を吸収した状態で変形状態にある。
【0020】ところで、原子力プラントの出力制御を行
う上で、通常運転中のジェットポンプ流量を測定するこ
とは重要であり、このためディフューザ18A,18B
の上下部に測定用配管19を設けて、運転中のディフュ
ーザ18の上下部の静圧差を測定し、この測定値をプラ
ント使用前に測定した較正値とによりジェットポンプ流
量を算出している。
【0021】この測定用配管19はディフューザ18の
上下部の静圧孔に溶接され、ディフューザ18に固着さ
れているサポート27により溶接支持され、さらにジェ
ットポンプ11の下部において複雑な状態で配置され、
ジェットポンプ計測用ノズルを経て炉外配管と接続され
ている。
【0022】このジェットポンプ計測用ノズルは、原子
炉圧力容器1に対象位置に2箇所設けられている。この
ような構成のジェットポンプ11は、再循環ポンプから
送り込まれる冷却時の流れにより、他の機器に比較して
厳しい条件下で使用される。このため、各部材には大き
な負荷が作用し、流体振動の影響を受け、厳しい応力が
作用することとなり、したがって配管破断を生じること
が十分予想される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の構成
において、例えばジェットポンプシステムの本体や溶接
部などに何等かの原因によってクラックや破断が生じた
場合、その補修作業は高放射線管理区域である炉心真上
から遠隔で行う必要がある。したがって、その配管部へ
の接近は極めて困難である。
【0024】このように破損したジェットポンプ11の
補修手段としては、溶接により行うことが考えられる
が、その補修作業は一般に水中での作業となるため、補
修装置として大掛かりなものが必要になり、かつ長期間
の工事になる課題がある。
【0025】また、これらの工事を放置しておくと、一
段と進行してジェットポンプ11に亀裂が生じたりする
可能性があり、原子炉の出力を制御するジェットポンプ
11がそのような状態になることは、他の構造物に悪影
響を与えることも考えられ、好ましくないという課題が
ある。
【0026】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、ジェットポンプのライザー管の下部とこのライ
ザー管に連結されたサーマルスリーブとの溶接部に生じ
る流体振動による応力を低減可能なジェットポンプクラ
ンプ装置を提供することを目的とする。
【0027】また、本発明の他の目的とするところは、
ジェットポンプのライザー管の下部とサーマルスリーブ
との溶接部にジェットポンプクランプ装置を容易に装着
することのできるジェットポンプクランプ装置の取扱装
置を提供することにある。
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために、本発明の請求項1は、原子炉圧力容器内に設置
されたジェットポンプのライザー管の溶接部に生じる
体振動による応力を低減するためのジェットポンプクラ
ンプ装置において、前記ライザー管と前記原子炉圧力容
器の炉心シュラウドとの間に介挿される上部プレート
と、この上部プレートを前記ライザー管と前記炉心シュ
ラウドとの間に圧接させる押付け部材とを備え、前記上
部プレートにそれぞれピンにより一端が結合された複数
の長尺ロッドと、これらの長尺ロッドの他端にそれぞれ
ピンにより結合されジェットポンプのバッフルプレート
に支持される下部プレートとを有し、前記上部プレー
ト、複数の長尺ロッド及び下部プレートにて平行リンク
機構を構成したことを特徴とする。
【0032】請求項2は、請求項1記載のジェットポン
プクランプ装置において、上部プレートと複数の長尺ロ
ッドとを結合するピンに、平行リンク機構が閉じた際、
その閉じ加減を制限するストッパを設けたことを特徴と
する。
【0033】請求項3は、請求項1記載のジェットポン
プクランプ装置において、上部プレートに吊り耳が取り
付けられ、この吊り耳を吊り上げた際に平行リンク機構
が自重で閉じる一方、前記吊り耳を吊り下げて下部プレ
ートがバッフルプレートに着座した際に前記平行リンク
機構が開くように構成したことを特徴とする。
【0034】請求項4は、請求項1記載のジェットポン
プクランプ装置において、複数の長尺ロッドの軸方向中
間部にサポートを少なくとも一つ設け、このサポートを
介して前記複数の長尺ロッドを原子炉圧力容器の炉心シ
ュラウドで支持したことを特徴とする。
【0035】請求項5は、原子炉圧力容器内に設置され
たジェットポンプのライザー管の溶接部に生じる流体振
動による応力を低減するためのジェットポンプクランプ
装置において、前記ライザー管の下部とこのライザー管
に連結されたサーマルスリーブとの溶接部の外周に当接
する2分割リングと、この2分割リングの一方に係合凹
部を形成するとともにその他方に前記係合凹部に係合す
る係合凸部を形成した開閉用ガイド部と、この開閉用ガ
イド部に取り付けられ前記2分割リングを開閉させる締
付けボルトと、前記ライザー管と前記原子炉圧力容器の
炉心シュラウドとの間に介挿される上部プレートと、こ
の上部プレートを前記ライザー管と前記炉心シュラウド
との間に圧接させる押付け部材と、前記2分割リングと
前記上部プレートとを連結する連結アームとを備えたこ
とを特徴とする。
【0036】請求項6は、原子炉圧力容器内に設置され
たジェットポンプのライザー管の溶接部に生じる流体振
動による応力を低減するためのジェットポンプクランプ
装置において、前記ライザー管と前記原子炉圧力容器の
炉心シュラウドとの間に介挿される支持ブロックと、こ
の支持ブロックに締付けボルトを介して取り付けられこ
の締付けボルトの締付けにて前記支持ブロックを前記ラ
イザー管と前記炉心シュラウドとの間に圧接させる押付
け用楔とを備えたことを特徴とする。
【0037】請求項7は、請求項6記載のジェットポン
プクランプ装置において、支持ブロックにライザー管を
把持する把持レバーを設けたことを特徴とする。
【0038】請求項8のジェットポンプクランプ装置の
取扱装置は、原子炉圧力容器内に設置されたジェットポ
ンプのライザー管の溶接部に生じる流体振動による応力
を低減するジェットポンプクランプ装置を取り扱うジェ
ットポンプクランプ装置の取扱装置であって、前記ライ
ザー管の下部とこのライザー管に連結されたサーマルス
リーブとの溶接部の外周に当接可能な2分割リングを開
いた状態で保持する保持部材と、この保持部材に取付け
られてこれを上方から吊り下げるポールと、このポール
に吊り下げられた前記保持部材をポールに対して旋回さ
せる旋回駆動手段と、前記保持部材に設けられて前記2
分割リングを保持部材から外方に移動しライザー管に係
合させるシリンダとを備えたことを特徴とする。
【0039】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明する。
【0040】図1は本発明に係るジェットポンプクラン
プ装置の第1実施形態を示す断面図、図2は図1のA−
A線断面図、図3は図1のB−B線断面図である。な
お、原子炉圧力容器およびジェットポンプの構成は図1
6および図17と同様であるので、同一の符号を用いて
説明する。
【0041】本発明に係るジェットポンプクランプ装置
は、原子炉圧力容器1内に設置されたジェットポンプ1
1のライザー管12下部のエルボ28とこのエルボ28
に連結されたサーマルスリーブ29との溶接部に生じる
流体振動による応力を低減するためのものである。
【0042】図1に示すように、第1実施形態ではライ
ザー管12と原子炉圧力容器1の炉心シュラウド10と
の間に介挿され、ライザー管12の振動を防止するため
の平行リンク機構30と、ライザー管12下部のエルボ
28とサーマルスリーブ29との溶接部の外周に当接
し、この溶接部に生じる流体振動による応力を低減する
ための2分割リング50とがそれぞれ単独でジェットポ
ンプクランプ装置を構成している。
【0043】平行リンク機構30は、ライザー管12と
炉心シュラウド10との間に介挿される上部プレート3
1と、この上部プレート31にそれぞれピン32により
一端が結合された複数(4本)の長尺ロッド33と、こ
れらの長尺ロッド33の他端にそれぞれピン34により
結合されジェットポンプ11のバッフルプレート26に
支持される下部プレート35とから構成されている。
【0044】上部プレート31は、図2に示すように一
側面にライザー管12と同一の曲率半径の円弧面部36
が形成され、この円弧面部36からライザー管12に押
付け部材としてのばね37が3つ突出するように設けら
れ、これらのばね37がライザー管12を押圧すること
により、上部プレート31をライザー管12の外周面と
炉心シュラウド10の外壁面との間に圧接させ、ライザ
ー管12下部のエルボ28の水平方向の荷重を保持し、
ライザー管12および炉心シュラウド10の熱膨張を吸
収するとともに、衝撃を緩和している。
【0045】また、上部プレート31には、上記のよう
に4本のピン32によりそれぞれ長尺ロッド33一端が
回転可能に結合され、この4本のピン32のうち2本の
ピン38は平行リンク機構30が閉じた際、その閉じ加
減を制限するストッパとしての機能を備えている。
【0046】さらに、上部プレート31は、長手方向両
端部近傍にそれぞれ吊り耳39が取り付けられ、この吊
り耳39を吊り上げた際に平行リンク機構30は自重で
閉じる一方、吊り耳39を吊り下げて下部プレート35
がバッフルプレート26に着座した際に平行リンク機構
30は開くように構成されている。そして、上部プレー
ト31は、2本の連結アーム40を介して後述する2分
割リング50と連結されている。
【0047】4本の長尺ロッド33は、それぞれ角柱状
に形成されるとともに、その軸方向中間部に中間サポー
ト41が図示しないピンにより結合され、この中間サポ
ート41を介して4本の長尺ロッド33を炉心シュラウ
ド10の外壁面で支持している。なお、図1では中間サ
ポート41を1つ設けたが、これに限らず複数設けるよ
うにしてもよい。
【0048】下部プレート35は、図3に示すように4
本のピン34によりそれぞれ長尺ロッド33の他端が回
転可能に結合されるとともに、略三角形状に形成されて
おり、炉心シュラウド10と同一の曲率半径の円弧面部
42と、2つの平面部43とを有し、円弧面部42が炉
心シュラウド10の外壁面に当接し、かつ2つの平面部
43がそれぞれディフューザ18に当接することで、水
平方向に移動できないように固定支持される。
【0049】次に、平行リンク機構30の作用を説明す
る。
【0050】上記のように構成された平行リンク機構3
0は、図4に示すように吊り耳39を吊り上げることに
より、自重で菱形に閉じた状態となり炉心シュラウド1
0とディフューザ18との間を挿通しつつ徐々に吊り下
ろされ、下部プレート35がバッフルプレート26に着
座した際に平行リンク機構30が図1に示すように開
く。
【0051】これにより、下部プレート35が水平の状
態となって炉心シュラウド10の外壁面に円弧面部42
が当接し、かつディフューザ18に2つの平面部43が
当接して固定支持される一方、上部プレート31も水平
の状態となって3つのばね37によりライザー管12の
外周面と炉心シュラウド10の外壁面との間に圧接され
る。同様に、中間サポート41も水平の状態となって4
本の長尺ロッド33を炉心シュラウド10の外壁面で支
持する。
【0052】その結果、平行リンク機構30によりライ
ザー管12とサーマルスリーブ29との溶接部に生じる
流体振動を、ジェットポンプ11を据え付けた状態で水
中遠隔操作により確実かつ短時間で防止することができ
る。
【0053】また、上部プレート31と長尺ロッド33
とを結合するピン38が、平行リンク機構30が閉じた
際、その閉じ加減を制限するストッパとしての機能を有
するので、平行リンク機構30が閉じた場合、長尺ロッ
ド33が互いに完全に密着することがなくなり、平行リ
ンク機構30の開閉動作を円滑に行うことができる。
【0054】図5および図6は2分割リング50を示し
ており、この2分割リング50は図1に示すようにライ
ザー管12下部のエルボ28とサーマルスリーブ29と
の溶接部の外周に当接し、この溶接部に生じる流体振動
による応力を低減させるためのものである。
【0055】2分割リング50は、図5に示すように上
部リング51および下部リング52を有し、これら上部
リング51および下部リング52の一端には図6に示す
ように開閉用の上下動ガイドとなる開閉用ガイド部53
が設けられ、この開閉用ガイド部53は上部リング51
の端部に形成された係合凹部54と、この係合凹部54
に係合し下部リング52の端部に形成された係合凸部5
5とから構成されている。
【0056】開閉用ガイド部53には、2分割リング5
0を開閉させる締付けボルト56が取り付けられ、この
締付けボルト56は軸方向略中間にフランジ57が固定
されているとともに、下部リング52に嵌着した雌ねじ
カラー58に螺合している。また、上部リング51の他
端には、開閉ブロック59が設けられ、この開閉ブロッ
ク59には締付けボルト60および緩み止めボルト61
が取り付けられている。
【0057】さらに、開閉ブロック59には、図7に示
すように締付けボルト60の上部軸62を挿入する上部
軸穴63と、緩み止めボルト61の戻し部材64を挿入
する大径穴65と、緩み止めボルト61のねじ部66を
螺合させるねじ穴67がそれぞれ形成されている。そし
て、上部リング51および下部リング52には、締付け
ボルト60のねじ部68を螺合させるねじ穴69および
70がそれぞれ形成されている。
【0058】締付けボルト60の上部軸62とねじ部6
8との間には、外れ防止用フランジ71が設けられ、締
付けボルト60の上端部に設けたナット72の締付けに
より折り座金73が開閉ブロック59の上面との間に介
在される。
【0059】この折り座金73は、緩み止めボルト61
に形成された斜面を有する折り曲げ部材74の下降によ
って下方に折り曲げられ、この折り曲げ部により締付け
ボルト60の回転を抑制し、戻し部材64の上昇によっ
て折り座金73の折り曲げ部は反対側に折り曲げられて
戻される。なお、符号75はストッパで、緩み止めボル
ト61を緩めた場合、つまり上昇させた場合に折り曲げ
部材74の上面が当接して抜けるのを防止する。
【0060】一方、2分割リング50の開口部、すなわ
ち上部リング51と下部リング52とで形成される円孔
76は、ライザー管12下部のエルボ28の外周面と同
一形状に形成されており、この円孔76にはライザー管
12とサーマルスリーブ29との溶接部が係合する凹部
77が形成されている。これにより、2分割リング50
はエルボ28部分に隙間なく固定されることになる。
【0061】次に、2分割リング50の開閉動作を説明
する。
【0062】2分割リング50の開動作は、まず締付け
ボルト60を緩めて下部リング52のねじ穴70からね
じ部68を取り外した後、さらに締付けボルト60を緩
めると、上部リング51のねじ穴69に対して締付けボ
ルト60のねじ部68が上昇し、これに伴い開閉ブロッ
ク59が上昇して2分割リング50の他端に開口部が形
成される。
【0063】次いで、締付けボルト56を緩めて雌ねじ
カラー58から上昇させると、上部リング51が下部リ
ング52に対し離反し、2分割リング50の他端に形成
された開口部が一段と大きくなる。この場合、上部リン
グ51の係合凹部54が下部リング52の係合凸部55
に係合しているため、上部リング51は確実にガイドさ
れつつ鉛直方向に上昇移動することになる。
【0064】このようにして2分割リング50をライザ
ー管12とサーマルスリーブ29との溶接部に挿入させ
ることが可能となる。その結果、ライザー管12とサー
マルスリーブ29との溶接部に生じる流体振動による応
力を著しく低減させることができる。
【0065】また、2分割リング50の閉動作は、締付
けボルト56および締付けボルト60を交互に締付け、
上部リング51を下部リング52に当接させるととも
に、開閉ブロック59の下端部を下部リング52に当接
させて2分割リング50を閉じた後、緩み止めボルト6
1を締付けることにより行う。
【0066】なお、上述した平行リンク機構30および
2分割リング50の取付順序は、いずれを先に行っても
よく、これら平行リンク機構30および2分割リング5
0を取り付けた後に、両者が連結アーム40を介して連
結される。
【0067】図8および図9は本発明に係るジェットポ
ンプクランプ装置の取扱装置の一実施形態を示す正面図
および側面図である。図8および図9に示すように、ジ
ェットポンプクランプ装置の取扱装置80は、ジェット
ポンプクランプ装置としての2分割リング50を取り扱
うものである。なお、図8および図9では2分割リング
50の面が図5および図6と逆向きに示されている。
【0068】また、取扱装置80は、ライザー管12の
エルボ28とサーマルスリーブ29との溶接部の外周に
当接可能な2分割リング50を開いた状態で保持する保
持部材としての保持枠81と、この保持枠81の上部に
設けられ保持枠81を旋回させる旋回駆動手段としての
旋回用モータ82と、この旋回用モータ82に取り付け
られたポール83と、このポール83に連結された吊り
板84,85と、保持枠81の下部に設けられ2分割リ
ング50を押し出す押出し駆動手段としてのシリンダ8
6とを備えている。
【0069】さらに、保持枠81上部の一端には、図1
0に示すように2分割リング50に取り付けられた締付
けボルト56が挿入される切欠溝87が形成される一
方、保持枠81上部の他端には締付けボルト60が挿入
される切欠孔88および緩み止めボルト61が挿入され
る切欠孔89がそれぞれ形成されている。
【0070】また、保持枠81の下部には、図8および
図9に示すようにシリンダ86に連結された移動部材9
0が設けられ、この移動部材90上に2分割リング50
が支持される。そして、シリンダ86を駆動することに
より、移動部材90が保持枠81に対して水平方向に移
動することで、2分割リング50が押し出されることに
なる。
【0071】さらに、ポール83と吊り板84,85と
は、互いに3次元的に90度の角度を有して連結されて
クランク形状に形成されている。そして、吊り板85に
は吊り耳91が固定されている。
【0072】次に、取扱装置80の動作を説明する。
【0073】まず、2分割リング50が開いた状態で保
持枠81にセットされる。この状態で保持枠81を図1
1に示すようにディフューザ18近傍に吊り下ろしてい
く(一点鎖線の位置)。次いで、旋回用モータ82を駆
動させて保持枠81を旋回させ、原子炉圧力容器1の内
壁面に沿った位置(実線位置)まで移動させる。
【0074】さらに、図8に示すようにシリンダ86を
駆動することにより、移動部材90が保持枠81に対し
て水平方向に移動することで、2分割リング50を押し
出してライザー管12に係合させる。この状態で締付け
ボルト56および締付けボルト60を締付けることによ
り、2分割リング50がライザー管12に挟み込まれ
る。
【0075】すると、2分割リング50が保持枠81か
ら外れることになる。すなわち、締付けボルト56およ
び締付けボルト60を締付けていくと、2分割リング5
0の上下方向の長さが保持枠81より短くなり、さらに
締付けると、締付けボルト56および締付けボルト60
も保持枠81内に納まることになる。
【0076】これにより、締付けボルト60は切欠孔8
8から、また締付けボルト56は切欠溝87から抜き出
されることになり、保持枠81を水平方向に移動させる
だけで外れることになる。さらに、取扱装置80だけを
回収することにより、2分割リング50をライザー管1
2に取り付けることができる。
【0077】このように取扱装置80によれば、ライザ
ー管12の下部とサーマルスリーブ29との溶接部にジ
ェットポンプクランプ装置である2分割リング50を容
易に装着することができる。
【0078】次に、上記構成のジェットポンプクランプ
装置の作用について図12および図13に基づいて説明
する。
【0079】図12は第1実施形態のジェットポンプク
ランプ装置を原子炉圧力容器1内に設置する場合の吊り
下ろし状態を示す構成図である。図12に示すように、
原子炉圧力容器1内には、円筒状の炉心シュラウド10
が設置され、この炉心シュラウド10内においては、図
示しない燃料集合体の上端を支持する上部格子板100
と、図示しない燃料支持金具を介して燃料集合体の下方
を支持する炉心支持板101とが配設されている。そし
て、原子炉圧力容器1の上方には燃料交換機103が配
設されている。
【0080】この燃料交換機103にポール取扱い機構
104を介してポール105が吊り下ろされている。す
なわち、ポール取扱い機構104は燃料交換機103に
取り付けられているホイスト106と、このホイスト1
06に巻回されているワイヤ107とからなり、このワ
イヤ107にポール接続部108を介してポール105
が接続されている。
【0081】ポール105は、例えば一定長さのものが
複数本、ポール継手を介して連結された構成となってお
り、このポール105の下端に上述した平行リンク機構
30または2分割リング50が接続されている。
【0082】次に、第1実施形態のジェットポンプクラ
ンプ装置を固定保持する場合には、以下の順序に従って
行う。
【0083】まず、原子炉の停止後に、原子炉圧力容器
1の上蓋を取り外す、その後蒸気乾燥器およびシュラウ
ドヘッドを機器貯蔵プールに移動し、その後に作業を行
う。この場合、平行リンク機構30では図13に示すよ
うに燃料交換機103のホイスト106によりポール1
05を操作して上述したように炉心シュラウド10とラ
イザー管12との間の所定位置に設置する。
【0084】また、2分割リング50の場合は燃料交換
機103のホイスト106によりポール105を操作し
て取扱装置80の保持枠81に保持した状態でディフュ
ーザ18近傍に吊り下ろして仮設置する。以下、2分割
リング50のライザー管12への取付順序は上述した通
りである。なお、締付けボルト56,60は、ナットラ
ンナ109を下端に組み込んだポール105をホイスト
106のワイヤ107で吊り下げて操作し、ナットラン
ナ109にて締付けたり緩めたりする。さらに、平行リ
ンク機構30および2分割リング50を取り付けた後、
これらは連結アーム40により連結される。
【0085】このように第1実施形態のジェットポンプ
クランプ装置によれば、原子炉圧力容器1内に設置した
ライザー管12の下部とサーマルスリーブ29との溶接
部に生じる流体振動による応力を低減させ、プラントの
稼働率向上を図ることができる。
【0086】図14は本発明に係るジェットポンプクラ
ンプ装置の第2実施形態を示す断面図である。なお、前
記第1実施形態と同一の部分には同一の符号を用いて説
明する。
【0087】図14に示すように、第2実施形態のジェ
ットポンプクランプ装置110は、ライザー管12と炉
心シュラウド10との間に介挿される支持ブロック11
1と、この支持ブロック111に締付けボルト112を
介して取り付けられ、この締付けボルト112の締付け
にて支持ブロック111をライザー管12と炉心シュラ
ウド10との間に圧接させる押付け用楔113とを備え
ている。
【0088】また、支持ブロック111は、図15に示
すように平面半円状に形成され、その内周面がライザー
管12の曲率半径と略一致するよう曲率を有している。
そして、支持ブロック111の両先端には、それぞれレ
バー固定用ボルト114,114によりライザー管12
を把持する把持レバー115,115が取り付けられて
いる。この把持レバー115の曲率もライザー管12の
曲率半径と略一致するように設定されている。
【0089】次に、第2実施形態のジェットポンプクラ
ンプ装置110の作用を説明する。
【0090】支持ブロック111がライザー管12と炉
心シュラウド10との間に介挿され、その後、締付けボ
ルト112を締付けて押付け用楔113を押し上げて支
持ブロック111と炉心シュラウド10との間に圧入さ
せて固定する。
【0091】さらに、レバー固定用ボルト114,11
4を回転させて把持レバー115,115を閉じること
で、支持ブロック111がライザー管12に取付固定さ
れる。次に、支持ブロック111を連結アーム40を介
して2分割リング50に連結することにより、支持ブロ
ック101を確実に固定することができる。
【0092】このように第2実施形態のジェットポンプ
クランプ装置110によれば、第1実施形態と比較して
部品点数が少なく簡単な構成で、ライザー管12の流体
振動による応力を防止することができる。
【0093】また、支持ブロック111の両先端に、そ
れぞれレバー固定用ボルト114,114によりライザ
ー管12を把持する把持レバー115,115を取り付
けたので、ライザー管12に支持ブロック111を一段
と強固に固定することができる。
【0094】
【0095】
【0096】
【0097】
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
によれば、原子炉圧力容器内に設置されたジェットポン
プのライザー管の溶接部に生じる応力を低減するための
ジェットポンプクランプ装置において、前記ライザー管
と前記原子炉圧力容器の炉心シュラウドとの間に介挿さ
れる上部プレートと、この上部プレートを前記ライザー
管と前記炉心シュラウドとの間に圧接させる押付け部材
とを備え、前記上部プレートにそれぞれピンにより一端
が結合された複数の長尺ロッドと、これらの長尺ロッド
の他端にそれぞれピンにより結合されジェットポンプの
バッフルプレートに支持される下部プレートとを有し、
前記上部プレート、複数の長尺ロッド及び下部プレート
にて平行リンク機構を構成したことにより、流体振動に
よる応力を低減させるためのクランプ装置を確実かつ短
時間で据え付けることができる。
【0099】請求項2によれば、請求項1記載のジェッ
トポンプクランプ装置において、上部プレートと複数の
長尺ロッドとを結合するピンに、平行リンク機構が閉じ
た際、その閉じ加減を制限するストッパを設けたことに
より、平行リンク機構が閉じた場合、長尺ロッドが互い
に完全に密着することがなくなり、平行リンク機構の開
閉動作を円滑に行うことができる。
【0100】請求項3によれば、請求項1記載のジェッ
トポンプクランプ装置において、上部プレートに吊り耳
が取り付けられ、この吊り耳を吊り上げた際に平行リン
ク機構が自重で閉じる一方、吊り耳を吊り下げて下部プ
レートがバッフルプレートに着座した際に平行リンク機
構が開くように構成したことにより、請求項1と同様の
効果が得られる。
【0101】請求項4によれば、請求項1記載のジェッ
トポンプクランプ装置において、複数の長尺ロッドの軸
方向中間部にサポートを少なくとも一つ設け、このサポ
ートを介して複数の長尺ロッドを原子炉圧力容器の炉心
シュラウドで支持したことにより、長尺ロッドの剛性を
著しく向上させることができる。
【0102】請求項5によれば、上部プレートと2分割
リングとを連結アームにより連結したことにより、ジェ
ットポンプを強固に固定することができる。
【0103】請求項6によれば、ライザー管と原子炉圧
力容器の炉心シュラウドとの間に介挿される支持ブロッ
クと、この支持ブロックに締付けボルトを介して取り付
けられこの締付けボルトの締付けにて支持ブロックをラ
イザー管と炉心シュラウドとの間に圧接させる押付け用
楔とを備えたことにより、部品点数が少なく簡単な構成
で、ライザー管の流体振動による応力を防止することが
できる。
【0104】請求項7によれば、請求項6記載のジェッ
トポンプクランプ装置において、支持ブロックにライザ
ー管を把持する把持レバーを設けたことにより、ライザ
ー管に支持ブロックを一段と強固に固定することができ
る。
【0105】請求項8のジェットポンプクランプ装置の
取扱装置によれば、原子炉圧力容器内に設置されたジェ
ットポンプのライザー管の溶接部に生じる流体振動によ
る応力を低減するジェットポンプクランプ装置を取り扱
うジェットポンプクランプ装置の取扱装置であって、前
記ライザー管の下部とこのライザー管に連結されたサー
マルスリーブとの溶接部の外周に当接可能な2分割リン
グを開いた状態で保持する保持部材と、この保持部材に
取付けられてこれを上方から吊り下げるポールと、この
ポールに吊り下げられた前記保持部材をポールに対して
旋回させる旋回駆動手段と、前記保持部材に設けられて
前記2分割リングを保持部材から外方に移動しライザー
管に係合させるシリンダとを備えたことにより、ライザ
ー管の下部とサーマルスリーブとの溶接部にジェットポ
ンプクランプ装置である2分割リングを容易に装着する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るジェットポンプクランプ装置の第
1実施形態を示す断面図。
【図2】図1のA−A線断面図。
【図3】図1のB−B線断面図。
【図4】第1実施形態の平行リンク機構の移動時の状態
を示す断面図。
【図5】第1実施形態の2分割リングを示す断面図。
【図6】第1実施形態の2分割リングを示す側面図。
【図7】第1実施形態の2分割リングを示す部分拡大断
面図。
【図8】本発明に係るジェットポンプクランプ装置の取
扱装置の一実施形態を示す正面図。
【図9】図8の側面図。
【図10】図8の取扱装置の保持枠を示す平面図。
【図11】図8の取扱装置の動作を示す概略平面図。
【図12】本発明に係るジェットポンプクランプ装置の
第1実施形態を原子炉内での使用状態を説明するための
概略図。
【図13】図12のC部を拡大して一部縦断面で示す側
面図。
【図14】本発明に係るジェットポンプクランプ装置の
第2実施形態を示す断面図。
【図15】第2実施形態の支持ブロックを示す平面図。
【図16】一般の沸騰水型原子炉の構成を示す断面図。
【図17】従来のジェットポンプを一部切り欠いて示す
斜視図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 2 冷却材 3 炉心 4 気水分離器 5 蒸気乾燥器 6 主蒸気管 7 ダウンカマ部 8 制御棒案内管 9 制御棒駆動機構 10 炉心シュラウド 11 ジェットポンプ 12 ライザー管 13 再循環入口ノズル 14 トランジションピース 15 エルボ 16 混合ノズル 17 インレットスロート 18 ディフューザ 19 計測用配管 20 ライザーブレース 21 耳部 22 溝部 23 ジェットポンプビーム 24 ヘッドボルト 25 ライザーブランケット 26 バッフルプレート 27 サポート 28 エルボ 29 サーマルスリーブ 30 平行リンク機構 31 上部プレート 32 ピン 33 長尺ロッド 34 ピン 35 下部プレート 36 円弧面部 37 ばね(押付け部材) 38 ピン 39 吊り耳 40 連結アーム 41 中間サポート 42 円弧面部 43 平面部 50 2分割リング 51 上部リング 52 下部リング 53 開閉用ガイド部 54 係合凹部 55 係合凸部 56 締付けボルト 57 フランジ 58 雌ねじカラー 59 開閉ブロック 60 締付けボルト 61 緩み止めボルト 62 上部軸 63 上部軸穴 64 戻し部材 65 大径穴 66 ねじ部 67 ねじ穴 68 ねじ部 69 ねじ穴 70 ねじ穴 71 外れ防止用フランジ 72 ナット 73 折り座金 74 折り曲げ部材 75 ストッパ 76 円孔 80 取扱装置 81 保持枠 82 旋回用モータ(旋回駆動手段) 83 ポール 84 吊り板 85 吊り板 86 シリンダ(押出し駆動手段) 87 切欠溝 88 切欠孔 89 切欠孔 90 移動部材 91 吊り耳 100 上部格子板 101 炉心支持板 103 燃料交換機 104 ポール取扱い機構 105 ポール 106 ホイスト 107 ワイヤ 108 ポール接続部 109 ナットランナ 110 ジェットポンプクランプ装置 111 支持ブロック 112 締付けボルト 113 押付け用楔 114 レバー固定用ボルト 115 把持レバー
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G21C 15/25 G21C 19/02

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原子炉圧力容器内に設置されたジェットポ
    ンプのライザー管の溶接部に生じる流体振動による応力
    を低減するためのジェットポンプクランプ装置におい
    て、前記ライザー管と前記原子炉圧力容器の炉心シュラ
    ウドとの間に介挿される上部プレートと、この上部プレ
    ートを前記ライザー管と前記炉心シュラウドとの間に圧
    接させる押付け部材とを備え、前記上部プレートにそれ
    ぞれピンにより一端が結合された複数の長尺ロッドと、
    これらの長尺ロッドの他端にそれぞれピンにより結合さ
    れジェットポンプのバッフルプレートに支持される下部
    プレートとを有し、前記上部プレート、複数の長尺ロッ
    ド及び下部プレートにて平行リンク機構を構成したこと
    を特徴とするジェットポンプクランプ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のジェットポンプクランプ
    装置において、上部プレートと複数の長尺ロッドとを結
    合するピンに、平行リンク機構が閉じた際、その閉じ加
    減を制限するストッパを設けたことを特徴とするジェッ
    トポンプクランプ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のジェットポンプクランプ
    装置において、上部プレートに吊り耳が取り付けられ、
    この吊り耳を吊り上げた際に平行リンク機構が自重で閉
    じる一方、前記吊り耳を吊り下げて下部プレートがバッ
    フルプレートに着座した際に前記平行リンク機構が開く
    ように構成したことを特徴とするジェットポンプクラン
    プ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のジェットポンプクランプ
    装置において、複数の長尺ロッドの軸方向中間部にサポ
    ートを少なくとも一つ設け、このサポートを介して前記
    複数の長尺ロッドを原子炉圧力容器の炉心シュラウドで
    支持したことを特徴とするジェットポンプクランプ装
    置。
  5. 【請求項5】 原子炉圧力容器内に設置されたジェット
    ポンプのライザー管の溶接部に生じる流体振動による応
    力を低減するためのジェットポンプクランプ装置におい
    て、前記ライザー管の下部とこのライザー管に連結され
    たサーマルスリーブとの溶接部の外周に当接する2分割
    リングと、この2分割リングの一方に係合凹部を形成す
    るとともにその他方に前記係合凹部に係合する係合凸部
    を形成した開閉用ガイド部と、この開閉用ガイド部に取
    り付けられ前記2分割リングを開閉させる締付けボルト
    と、前記ライザー管と前記原子炉圧力容器の炉心シュラ
    ウドとの間に介挿される上部プレートと、この上部プレ
    ートを前記ライザー管と前記炉心シュラウドとの間に圧
    接させる押付け部材と、前記2分割リングと前記上部プ
    レートとを連結する連結アームとを備えたことを特徴と
    するジェットポンプクランプ装置。
  6. 【請求項6】 原子炉圧力容器内に設置されたジェット
    ポンプのライザー管の溶接部に生じる流体振動による応
    力を低減するためのジェットポンプクランプ装置におい
    て、前記ライザー管と前記原子炉圧力容器の炉心シュラ
    ウドとの間に介挿される支持ブロックと、この支持ブロ
    ックに締付けボルトを介して取り付けられこの締付けボ
    ルトの締付けにて前記支持ブロックを前記ライザー管と
    前記炉心シュラウドとの間に圧接させる押付け用楔とを
    備えたことを特徴とするジェットポンプクランプ装置。
  7. 【請求項7】 請求項6記載のジェットポンプクランプ
    装置において、支持ブロックにライザー管を把持する把
    持レバーを設けたことを特徴とするジェットポンプクラ
    ンプ装置。
  8. 【請求項8】 原子炉圧力容器内に設置されたジェット
    ポンプのライザー管の溶接部に生じる流体振動による応
    力を低減するジェットポンプクランプ装置を取り扱うジ
    ェットポンプクランプ装置の取扱装置であって、前記ラ
    イザー管の下部とこのライザー管に連結されたサーマル
    スリーブとの溶接部の外周に当接可能な2分割リングを
    開いた状態で保持する保持部材と、この保持部材に取付
    けられてこれを上方から吊り下げるポールと、このポー
    ルに吊り下げられた前記保持部材をポールに対して旋回
    させる旋回駆動手段と、前記保持部材に設けられて前記
    2分割リングを保持部材から外方に移動しライザー管に
    係合させるシリンダとを備えたことを特徴とするジェッ
    トポンプクランプ装置の取扱装置。
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