JP2000162362A - ジェットポンプシール装置 - Google Patents

ジェットポンプシール装置

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JP2000162362A
JP2000162362A JP10334606A JP33460698A JP2000162362A JP 2000162362 A JP2000162362 A JP 2000162362A JP 10334606 A JP10334606 A JP 10334606A JP 33460698 A JP33460698 A JP 33460698A JP 2000162362 A JP2000162362 A JP 2000162362A
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seal
riser pipe
pipe
cap
jet pump
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JP10334606A
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Kazuo Sakamaki
巻 和 雄 酒
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Toshiba Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E30/00Energy generation of nuclear origin
    • Y02E30/30Nuclear fission reactors

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ジェットポンプのライザ管内部の点検及び補
修を炉水を抜く必要なく行うことができるジェットポン
プシール装置を得ること。 【解決手段】 沸騰水型原子炉の圧力容器内に設置され
ているジェットポンプ上部のインレットミキサを取り外
した後のライザ管の上部開口部に密封的に着脱可能であ
り、ライザ管内に連通する円筒体を有するシール装置を
設け、ライザ管内に挿入される点検補修機器に接続され
たケーブル類の束が貫挿され、外周面に上記シール装置
の直管部内周面との間をシールするシール部材を設けた
シールキャップを、シール装置の直管部内に固定可能と
した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は沸騰水型原子炉(B
WR)の原子炉圧力容器内に設けられるジェットポン
プ、特にそのライザ管の点検補修を行うためのジェット
ポンプシール装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は沸騰水型原子炉の原子炉圧力容器
1の概略的な内部構成を示す縦断面図であり、原子炉圧
力容器1内には冷却材2および炉心3が収容されてい
る。炉心3は図示しない複数の燃料集合体および制御棒
等から構成されており、また、炉心シュラウド10内に
収容されている。
【0003】冷却材は、炉心3を上方に向って流通し、
その際、炉心3の核反応熱により昇温して、水と蒸気と
の二相流状態となる。
【0004】二相流となった冷却材2は、炉心3の上方
に設置された気水分離器4内に流入し、そこで水と蒸気
とに分離される。
【0005】このうち、蒸気は気水分離器4の上方に設
置された蒸気乾燥器5内に導入され、乾燥されて乾燥蒸
気となる。この乾燥蒸気は原子炉圧力容器1に接続され
た主蒸気管6を介して、図示しない蒸気タービンに移送
され、発電に供される。
【0006】一方、分離された水は炉心3と原子炉圧力
容器1との間のダウンカマ部7を介して炉心3の下方に
流下する。炉心3の下方には制御棒案内管8が設置され
ており、この制御棒案内管8を介して制御棒が炉心3内
に挿入および引抜される。
【0007】制御棒案内管8の下方には制御棒駆動機構
9が設置されており、この制御棒駆動機構9により制御
棒の炉心3内への挿入および引抜の制御が行われる。
【0008】ダウンカマ部7内には、ジェットポンプ1
1が複数、炉の周方向に沿って等間隔で設置されてい
る。原子炉圧力容器1の外部には、図示しない原子炉再
循環ポンプが設置されており、この原子炉再循環ポン
プ、ジェットポンプ11およびこれら両者間に配設され
る原子炉再循環配管により、原子炉再循環系が構成され
ている。すなわち、原子炉再循環ポンプによりジェット
ポンプ11に駆動水が供給され、ジェットポンプ11の
作用により冷却材2が炉心3内に強制循環される。ジェ
ットポンプ11は、図7および図8に示すように、中央
にライザ管12を有し、このライザ管12は原子炉圧力
容器1に原子炉再循環ポンプから供給される冷却材を再
循環入口ノズル13を介して導入するようになってい
る。
【0009】ライザ管12の上部には、トランジション
ピース14を介して一対のベント15A,15Bが接続
されている。これら一対のベント15A,15Bには、
一対の混合ノズル16A,16Bを介して、一対のイン
レットスロート17A,17Bが接続されている。
【0010】これらのインレットスロート17A,17
Bの下部にディフューザ18A,18Bがそれぞれ接続
され、上部の混合ノズル16A,16Bから、冷却材2
が噴射された際、周囲から炉水を巻込むようになってい
る。
【0011】噴射された冷却材2および巻込まれた炉水
は、インレットスロート17A,17B内にて混合さ
れ、その後ディフューザ18A,18Bにて静水頭の回
復がなされる。
【0012】上記構成において、原子炉再循環ポンプか
ら送り込まれる冷却材の流れにより、流体振動が発生す
るので、これに対処するため、ライザ管12は下端を再
循環入口ノズル13に溶着されており、また上端はライ
ザブレース20を介して、原子炉圧力容器1に固定され
ている。
【0013】インレットスロート17A,17Bは、上
端が混合ノズル16A,16Bおよびベント15A,1
5Bを介してトランジションピース14に機械的に接続
されるとともに、下端がディフューザ18A,18Bの
上端に挿入されている。
【0014】このように、ライザ管12およびインレッ
トスロート17A,17Bは、共に流体振動の発生を考
慮して十分対処可能な構成となっている。
【0015】次に図9及び図10を参照して、ノズル1
6A,16Bの上方の構成について詳細に説明する。ト
ランジションピース14にはその両側に、互いに対向す
る一対の耳部21がそれぞれ形成されており、これら耳
部21は上方に突出し、その各耳部21の上部内側に横
長な溝22がそれぞれ形成されている。
【0016】この溝22には、長さ方向中央部に向って
次第に厚肉となる長方形断面を有する一対2個のジェッ
トポンプビーム23が、その両端部を圧入する状態で嵌
合挿入されて固定されている。
【0017】ジェットポンプビーム23の中央には、上
下方向に貫通する図示しないねじ穴が形成されており、
このねじ穴に上方からヘッドボルト25が螺合してジェ
ットポンプビーム23の下方に貫通している。ヘッドボ
ルト25の上端には六角頭26が形成されており、また
ジェットポンプビーム23を貫通したヘッドボルト25
の下端部には図10に示すように、半丸頭27が形成さ
れている。
【0018】一方、エルボ15A,15Bには、上面が
水平な台座部28が形成されており、この台座部28に
は、座ぐり穴29が形成されている。
【0019】この座ぐり穴29内に球面座金30を介し
てヘッドボルト25の半丸頭27が嵌合している。
【0020】また、台座部28上にはリテーナ31が載
置されている。このリテーナ31は平板の両端を直角に
折曲してコ字状に形成したものである。このリテーナ3
1には、一端側から長さ方向中心部まで切込みが形成さ
れており、この切込み内にヘッドボルト25の半丸頭2
7の上方位置が挟持されている。
【0021】また、リテーナ31は、中央部下面が台座
部28の上面に当接し、六角ボルト32により台座部2
8に固着されている。六角ボルト32は締結後、緩み止
めのためリテーナ31に溶接されている。なお、符号3
2Aは溶接部を示す。
【0022】インレットスロート17A,17Bは、原
子炉圧力容器1に固着されていないため、その上端部お
よびエルボ15A,15Bにはライザ管12を介して供
給される駆動水の流入水圧が作用する。
【0023】ところで、ベント15A,15Bの他端に
接続する図示しないノズルからディフューザ18A,1
8B内に向って駆動水が噴出され、この駆動水の噴出水
圧等の反力が上向きに作用し、この駆動水圧の作用によ
り、上記ベント15A,15Bに大きな荷重が発生す
る。この荷重に対抗するため、ヘッドボルト25がジェ
ットポンプビーム23に螺合してある。
【0024】なお、耳部21は定位置に固定されている
ので、ヘッドボルト25を螺合していくと、ジェットポ
ンプビーム23が上方に移動し、その両端が溝22の上
壁面に当接した状態となる。これによって、上記ベント
15A,15Bの上向きの荷重を受ける。
【0025】これとは逆に、ベント15A,15Bの上
端部には、ヘッドボルト25を介して下向きの荷重がか
かる。この荷重の大きさは、駆動水の反力等による上向
きの荷重との関連により決定される。
【0026】インレットスロート17A,17Bは、図
7に示すように、ライザ管12に固着されたライザブラ
ンケット36に取付けられている。また、ディフューザ
18A,18Bは、原子炉圧力容器1に溶着されたシュ
ラウドサポート37に固定されている。
【0027】ジェットポンプ11は、冷却材を循環させ
るため、他の機器に比較して厳しい状況下で使用され
る。そのため、各部材には大きな負荷が作用し、特にラ
イザ管12をその中間で支持するライザブレース20に
は厳しい応力が作用することになる。
【0028】図11及び図12はライザブレース20の
構成を示している。すなわち、原子炉圧力容器1の内壁
にはパット39が形成されており、このパット39に、
4枚の薄板40が溶接されている。この4枚の薄板40
は、その板厚が10mm前後となっている。
【0029】4枚の薄板40の先端は、ブロック41を
介して互いに一体に構成されている。ライザ管12は、
ブロック41の内側(原子炉圧力容器1側)に溶接され
ている。また、ライザブレース20は、ライザ管12に
発生する原子炉運転中の流体振動を抑制するとともに、
炭素鋼である原子炉圧力容器1とオーステナイト系ステ
ンレス鋼製であるライザ管12との間の熱膨張差を吸収
するものである。したがって、原子炉運転中には、上記
熱膨張差を吸収した状態で変形状態にある。
【0030】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
ジェットポンプにおいては、例えば外部配管の破断によ
る過大な荷重が作用したり、あるいはライザ管内面に何
等かの原因により錆やクラックなどが発生する場合があ
る。
【0031】また、ライザ管の材料として、主にオース
テナイト系ステンレス鋼管を使用しているので、応力、
腐食環境、材料(クロム欠乏層の生成)の3つの条件が
成立すると、応力腐食割れ(Stress Crrosion Crack )
が発生し、ライザ管が損傷することが想定される。
【0032】応力腐食割れは、上記の3つの条件のう
ち、1つでも欠落すれば発生しないので、この応力腐食
割れ防止のためには、種々の対策を講じる必要がある。
【0033】また、ジェットポンプの表面に何等かの原
因により錆やクラックが発生した場合、これらを放置し
ておくと、クラックが進行し、ジェットポンプに亀裂が
生じたりすることがある。
【0034】原子炉の出力を制御するジェットポンプが
そのような状態になることは、他の構造物にも悪影響を
与えることも考えられ、好ましいことではない。
【0035】本発明は上述した事情を考慮してなされた
もので、ジェットポンプのライザ管内部の点検および補
修が炉水を抜く必要なく行えるジェットポンプシール装
置を提供することを目的とする。
【0036】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
沸騰水型原子炉の圧力容器内に設置されているジェット
ポンプ上部のインレットミキサを取り外した後のライザ
管の上部開口部に密封的に着脱可能であり、ライザ管内
に連通する円筒体を有するシール装置と、ライザ管内に
挿入される点検補修機器に接続されたケーブル類の束が
貫挿され、外周面に上記シール装置の直管部内周面との
間をシールするシール部材が設けられたシールキャップ
とを有することを特徴とする。
【0037】また、請求項2に係る発明は、請求項1記
載の発明において、シール装置には、ライザ管のトラン
ジションピースから突設された耳部に設けられた溝と係
脱可能な係止片が設けられており、その係止片と溝との
係合によりシール装置のライザ管との密封及び固着が行
われることを特徴とする。
【0038】請求項3に係る発明は、請求項1記載の発
明において、シールキャップの外周面に設けられている
シール部材は、シールキャップの内部から供給される圧
縮空気によって拡径するエアホースであることを特徴と
する。
【0039】請求項4に係る発明は、請求項1記載の発
明において、シールキャップにはシール装置の直管の上
縁部と係合可能なフックが設けられていることを特徴と
する。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図1乃至図5を参照して本
発明の実施の形態について説明する。なお、図中図6〜
図12と同一部分については同一符号を付しその詳細な
説明は省略する。
【0041】図1、図2は本発明におけるシール装置の
概略構成を示す縦断面図、図3は図2の平面図であっ
て、シール装置45には、ライザ管12の頂端部の互い
に隣接する一対の上部開口部に対応する左右一対の円筒
体46,46が設けられている。上記両円筒体46,4
6はベース板47によって互いに一体に連結されてい
る。上記両円筒体46,46の下部には、それぞれ上記
円筒体46と同心状の可動筒48がOリング49を介し
て軸線方向に摺動可能に装着されている。
【0042】上記両可動筒48は連結板50にそれぞれ
嵌着固定されており、その連結板50が、円筒体46の
下端部に設けられたブラケット51に連結ねじ52を介
して支持され、上下位置を調節可能としてある。そし
て、この位置調節は炉外で予め行われる。また、上記可
動筒48の下端部には、ライザ管12の上部開口部12
aの隅角部に圧接するシール53が装着されている。
【0043】一方、上記円筒体46,46の上部には、
それぞれ各円筒体46と同心状の直管54が突設されて
おり、両直管54は、上下一対のプレート55によって
互いに連結されている。上記両直管54の間には、前記
ベース板47から突設されプレート55を貫通軸支され
た軸56が配設されており、その軸56の頂部に六角ナ
ット57が固着されている。
【0044】上記軸56には、上下のプレート55間に
歯車58が装着してある。また、上下のプレート55間
には各直管54の外周にリング状の押え板59が回動可
能に配設されており、その押え板59の外周部に設けら
れている歯に上記歯車58が噛合されている。上記押え
板59にはその対角線上に半径方向に突出する係止片6
0が突設されている。一方、ライザ管12のトランジシ
ョンピース14から突設されている耳部21には、図3
に示すように、上記押え板59側及び一側方に開口する
溝61が形成されており、押え板59が回動したとき、
係止片60がその溝61に係合し、係止片60を介して
シール装置45のシール53がライザ管12の上部開口
部に圧接されるようにしてある。
【0045】ところで、ライザ管12内に挿入されその
ライザ管12の補修を行う点検補修機器62にはケーブ
ル類63が接続されており、このケーブル類63の途中
には図4に示すように固定部材64が複数個所に固定さ
れ、ケーブル類63の途中が束状に密着せしめられてい
る。
【0046】上記束状に集束されたケーブル類63は案
内管65内に挿通されており、その案内管65の外面に
はその案内管65と同心状のシールキャップ66がOリ
ングを介して軸線方向に或程度摺動可能に装着されてい
る。
【0047】シールキャップ66の内周部には、図1に
示すように、環状の空所67が形成されており、その空
所67に上記シールキャップ66に接続されたエアホー
ス68が連通されている。また、上記シールキャップ6
6の外周部には周方向に延びるエアチューブ69が配設
されており、そのエアチューブ69と空所67とが放射
方向に延びる連通路70によって連通されている。
【0048】また、シールキャップ66には、そのシー
ルキャップ66が直管54内に挿入されたとき所定以上
の落下を防止するため、直管54の上端縁部と係合し得
るフック71が設けられており、また案内管65の上下
両端外周部にもシールキャップ66の落下防止用突条7
2が設けられている。
【0049】しかして、ライザ管12内の補修に際して
は、ジェットポンプ11のインレットミキサを取外した
後、炉上からシール装置45を吊下し、一対の可動筒4
8の下端をライザ管12の2つの上部開口縁上にそれぞ
れ載置し、炉上からの遠隔操作によって六角ボルト57
を回転させると、歯車58を介して押え板59が回動
し、係止片60が耳部21の溝61に係合し、その係止
片60と溝61との係合によってシール装置45が下方
に押し下げられ、シール53がライザ管12の上部開口
部12aの隅角部に圧接され、シール管12とシール装
置45における可動筒48との間のシール及びシール装
置45の固定が行われる。
【0050】そこで、炉上からケーブル類63によって
吊設された点検補修機器62を、図4、図5に示すよう
に、シール装置45の一方の円筒体46内に挿通させ、
シールキャップ66が直管54内に挿入されると、エア
ホース68を介して圧縮空気をシールキャップ66の空
所67に送給する。この圧縮空気は連通路70を経てエ
アチューブ69内に送給され、この圧縮空気によってエ
アチューブ69が外方に膨出されて直管54の内周面に
圧接され、直管54の内面とシールキャップ66間のシ
ールが行われる。一方、シール装置45の他方の円筒体
46にも他の補修用のケーブル等を挿入し、前述と同様
にしてシールキャップ66により直管54を密閉する。
【0051】このようにして、上記シールキャップ66
によってシール管12の上部開口を密閉した後、ジェッ
トポンプ11の再循環入口ノズル13を介してライザ管
12内の排水を行う。しかして、上記ライザ管12内の
みを気中空間とすることができ、ライザ管12内に挿入
されている点検補修機器62を遠隔操作することによっ
てライザ管12内の点検補修を気中空間において行うこ
とができる。したがって、ライザ管12内の点検補修に
際して原子炉圧力容器内の炉水を全て抜く必要はない。
【0052】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、沸騰水型原子炉の圧力容器内に設置されているジェ
ットポンプ上部のインレットミキサを取り外した後のラ
イザ管の上部開口部に密封的に着脱可能であり、ライザ
管内に連通する円筒体を有するシール装置と、ライザ管
内に挿入される点検補修機器に接続されたケーブル類の
束が貫挿され、外周面に上記シール装置の直管部内周面
との間をシールするシール部材が設けられたシールキャ
ップとを有するので、ライザ管の上部開口部にシール装
置を装着し、そのシール装置の直管部内にシールキャッ
プを挿入し、そのシールキャップと直管部内周面との間
をシール部材によってシールすることによって、圧力容
器内とライザ管内とを完全に隔離でき、ライザ管の内部
のみを気中状態とすることができる。したがって、原子
炉圧力容器内の炉水を全て抜く必要なく、ライザ管内を
気中状態で点検または補修作業を確実かつ短時間で行う
ことができる。したがって、作業員の放射線被曝量を大
幅に低減させることができる。
【0053】また、請求項2記載の発明によれば、シー
ル装置に設けられた係止片をトランジションピースから
突設された耳部の溝と係脱可能としたので、遠隔操作に
よってシール装置のシール作用と固着とを容易に行うこ
とができる。
【0054】さらに請求項3記載の発明によれば、圧縮
空気の給排によって、シールキャップのシールを行うと
ともに、作業後におけるシールキャップの抜き出しをき
わめて容易に行うことができる。
【0055】また、請求項4記載の発明によれば、シー
ルキャップがシール装置に対して異常な位置まで落下す
ることを確実に防止することができ、シール作用の効果
が損われることがなく、しかも炉上からの操作によるキ
ャップシールの位置決めをきわめて容易なものとするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジェットポンプシール装置をライザ管
の上部開口部に取り付けた状態を示す断面図。
【図2】本発明におけるシール装置の縦断面図。
【図3】本発明のシール装置をライザ管の上部に取付け
た状態の平面図。
【図4】本発明のジェットポンプシール装置をライザ管
の上部開口部に取り付け、点検補修機器をライザ管内に
挿入した状態を示す図。
【図5】点検補修機器をライザ管内に挿入した状態を示
す側面図。
【図6】一般的な沸騰水型原子炉の全体構成を示す構成
図。
【図7】ジェットポンプ近傍を示す斜視図。
【図8】トランジションピース及びベントの近傍を示す
斜視図。
【図9】トランジションピースとベントとの接続部近傍
を示す図。
【図10】トランジションピース及びベントとの連結部
を示す図。
【図11】ライザブレース取付け状態を上から見た図。
【図12】ライザブレースとライザ管との関係を拡大し
て示す斜視図。
【符号の説明】
1 原子炉圧力容器 11 ジェットポンプ 12 ライザ管 14 トランジションピース 15A,15B ベント 21 耳部 45 シール装置 46 円筒体 47 ベース板 48 可動筒 50 連結板 51 ブラケット 52 連結ねじ 53 シール 54 直管 59 押え板 60 係止片 62 点検補修機器 63 ケーブル類 64 固定部材 66 シールキャップ 68 エアホース 69 エアチューブ 71 フック

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】沸騰水型原子炉の圧力容器内に設置されて
    いるジェットポンプ上部のインレットミキサを取り外し
    た後のライザ管の上部開口部に密封的に着脱可能であ
    り、ライザ管内に連通する円筒体を有するシール装置
    と、ライザ管内に挿入される点検補修機器に接続された
    ケーブル類の束が貫挿され、外周面に上記シール装置の
    直管部内周面との間をシールするシール部材が設けられ
    たシールキャップとを有することを特徴とする、ジェッ
    トポンプシール装置。
  2. 【請求項2】シール装置には、ライザ管のトランジショ
    ンピースから突設された耳部に設けられた溝と係脱可能
    な係止片が設けられており、その係止片と溝との係合に
    よりシール装置のライザ管との密封及び固着が行われる
    ことを特徴とする、請求項1記載のジェットポンプシー
    ル装置。
  3. 【請求項3】シールキャップの外周面に設けられている
    シール部材は、シールキャップの内部から供給される圧
    縮空気によって拡径するエアホースであることを特徴と
    する、請求項1記載のジェットポンプシール装置。
  4. 【請求項4】シールキャップにはシール装置の直管の上
    縁部と係合可能なフックが設けられていることを特徴と
    する、請求項1記載のジェットポンプシール装置。
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