JP3514906B2 - 木造家屋構造 - Google Patents

木造家屋構造

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JP3514906B2
JP3514906B2 JP10916796A JP10916796A JP3514906B2 JP 3514906 B2 JP3514906 B2 JP 3514906B2 JP 10916796 A JP10916796 A JP 10916796A JP 10916796 A JP10916796 A JP 10916796A JP 3514906 B2 JP3514906 B2 JP 3514906B2
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忠史 植木
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ウエキハウス株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高気密高断熱住宅の
為の木造家屋構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】最近、
木造家屋を構成する柱1a,束等の垂直骨材1と、該垂
直骨材1の上下端面1'に設けられた凸部5と凹凸嵌合
連結される梁2a,鴨居,桁,棟木,母屋,土台等の水
平骨材2とにより囲まれた空間部3に、平板4aの外周
に垂直骨材1,水平骨材2に当接する補強周壁4bを付
設した枠体4を設けることで前記空間部3を閉塞して成
る木造家屋構造において、気密性,断熱性を高める為、
枠体4と例えば柱1aとの連設部間に形成される隙間7
(垂直方向に形成される隙間7)に表裏面位置において
適宜なテープ材21を貼着して該隙間7を閉塞した図4に
図示する木造家屋(以下、従来例という。)が提案され
ている(本実施例と同一構成部分には同一符号を付し
た。)。
【0003】本発明者は種々研究したところ、上記従来
例では未だ十分な気密性,断熱性が確保されないことを
確認した。
【0004】即ち、従来例は、枠体4と柱1aとの連設
部間に形成される隙間7が上下位置においては何ら閉塞
されていない為、気密性,断熱性が十分とはならないの
である。
【0005】本発明は、気密性,断熱性が良好な木造家
屋構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】添付図面を参照して本発
明の要旨を説明する。
【0007】木造家屋を構成する柱1a,束等の垂直骨
材1と、該垂直骨材1の上下端面1'に設けられた凸部
5と凹凸嵌合連結される梁2a,鴨居,桁,棟木,母
屋,土台等の水平骨材2とにより囲まれた空間部3に、
平板4aの外周に垂直骨材1,水平骨材2に当接する補
強周壁4bを付設した枠体4を設けることで前記空間部
3を閉塞して成る木造家屋構造であって、前記垂直骨材
1の上下端面1'の凸部5に被嵌される孔6aを有し隣
接位置に配される枠体4の上下端面4'にまで延設され
るシート材6を設け、このシート材6の孔6aを垂直骨
材1の凸部5に被嵌して該シート材6を垂直骨材1の上
下端面1'上に載置することで枠体4と垂直骨材1との
連設部間に形成される隙間7を上下位置において閉塞し
たことを特徴とする木造家屋構造に係るものである。
【0008】また、請求項1記載の木造家屋構造におい
て、枠体4と垂直骨材1との連設部間に形成される隙間
7を表裏面位置において適宜な部材で閉塞したことを特
徴とする木造家屋構造に係るものである。
【0009】
【作用並びに効果】シート材6の孔6aを垂直骨材1の
凸部5に被嵌して垂直骨材1の上下端面1'に該シート
材6を載置する。
【0010】シート材6は隣接位置に枠体4の上下端面
4'位置まで延設されるものである為、枠体4と垂直骨
材1との連設部間に形成される隙間7(垂直方向形成さ
れる隙間7)が上下位置において閉塞される。
【0011】このシート材6の大きさ並びに孔6aの位
置及び大きさは、予め定められた垂直骨材1の上下端面
1'の面積、凸部5の大きさを考慮して設計されている
為、現場においては、シート材6を単に垂直骨材1の凸
部5に被嵌して該垂直骨材1の上下端面1'に載置する
だけで良い為、非常に作業性が向上する。
【0012】この点、例えば従来例のようにテープ材21
を貼着する手段と比較すれば格段に作業性が向上する。
【0013】また、このシート材6は孔6aが凸部5に
被嵌されるものである為、該シート材6の位置ズレは生
ぜず、この点においても作業性が向上する。
【0014】本発明は上述のように構成したから、気密
性,断熱性に秀れた木造家屋構造を効率良く構築し得る
ことになる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1,2,3は本発明の一実施例
を図示したもので、以下に説明する。
【0016】図1,2,3に図示たシート材6は柔軟性
を有する合成樹脂製のシート材6であって、該シート材
6は柱1aに隣接して配される枠体4の上下端面4'に
まで延設される大きさに形成され、また、該シート材6
には柱1aの上下端面1'に設けられた凸部5(ほぞ)
に被嵌される孔6aが形成されている。
【0017】本実施例は、上記のシート材を使用した木
造家屋構造である。
【0018】具体的には、木造家屋を構成する柱1a,
束等の垂直骨材1と、該垂直骨材1の上下端面1'に設
けられた凸部5と凹凸嵌合連結される梁2a,鴨居,
桁,棟木,母屋,土台等の水平骨材2とにより囲まれた
空間部3に、平板4aの外周に垂直骨材1,水平骨材2
に当接する補強周壁4bを付設した枠体4を設けること
で前記空間部3を閉塞して成る木造家屋構造であって、
柱1aの凸部5に前記シート材6が被嵌されて柱1aと
枠体4との連設部間に形成される隙間7は上下位置にお
いて閉塞される。
【0019】また、このように柱1aと枠体4との連設
部間に形成される隙間7をシート部材6で上下位置にお
いて閉塞する他、該隙間7を適宜なテープ材8で表裏面
位置においても閉塞し、更に、水平骨材2と枠体4との
連設部間に形成される隙間(水平方向に形成される隙
間)も同様に適宜なテープ材8で表裏面位置において閉
塞するとより高気密高断熱の木造家屋構造が構築される
(テープ材8の代わりに外壁材,内壁材,断熱材等で該
隙間を閉塞しても良い。)。
【0020】尚、枠体4には適宜断熱材を配設すると良
い。
【0021】本実施例は上述のように構成したから、垂
直骨材1、水平骨材2、枠体4との連設部に形成される
隙間が可及的に閉塞される為、気密性,断熱性に非常に
秀れた木造家屋構造となる。
【0022】符号9は凸部5(ほぞ)と凹凸嵌合する凹
部(ほぞあな)、4cは補強材である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例の斜視図である。
【図2】本実施例の斜視図である。
【図3】本実施例の平面図である。
【図4】従来例の平面図である。
【符号の説明】
1 垂直骨材 1' 上下端面 1a 柱 2 水平骨材 2a 梁 3 空間部 4 枠体 4' 上下端面 4a 平板 4b 補強周壁 5 凸部 6 シート材 6a 孔 7 隙間
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 2/56 - 2/70 E04B 1/62 - 1/99 E04B 5/00 - 5/48

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 木造家屋を構成する柱,束等の垂直骨材
    と、該垂直骨材の上下端面に設けられた凸部と凹凸嵌合
    連結される梁,鴨居,桁,棟木,母屋,土台等の水平骨
    材とにより囲まれた空間部に、平板の外周に垂直骨材,
    水平骨材に当接する補強周壁を付設した枠体を設けるこ
    とで前記空間部を閉塞して成る木造家屋構造であって、
    前記垂直骨材の上下端面の凸部に被嵌される孔を有し隣
    接位置に配される枠体の上下端面にまで延設されるシー
    ト材を設け、このシート材の孔を垂直骨材の凸部に被嵌
    して該シート材を垂直骨材の上下端面上に載置すること
    で枠体と垂直骨材との連設部間に形成される隙間を上下
    位置において閉塞したことを特徴とする木造家屋構造。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の木造家屋構造において、
    枠体と垂直骨材との連設部間に形成される隙間を表裏面
    位置において適宜な部材で閉塞したことを特徴とする木
    造家屋構造。
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