JP3514799B2 - リパーゼ及びこれを産生する微生物 - Google Patents

リパーゼ及びこれを産生する微生物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、有機溶媒に耐性を有
し、かつリパーゼを産生する微生物及びこの微生物が産
生するリパーゼに関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】リパー
ゼはトリグリセリドをグリセリンと脂肪酸に分解する酵
素である。現在、リパーゼは、洗剤、パルプ加工、合成
反応等の多くの用途において有用性が見込まれ、非常に
研究が活発化している酵素である。
【0003】しかし、リパーゼを用いた合成反応におい
ては、原料が水に不溶であり、反応が不均一となること
から、大規模な反応系に利用するには技術的課題が多
く、アミラーゼ、プロテアーゼのような大規模な工業化
は困難であった。従って、現在、固定化法等について種
々の検討がなされている状況である。
【0004】また、リパーゼを用いた合成反応は、通常
常温常圧下で進行するが、原料である油脂類は常温常圧
下では固体又は半固体状である場合が多く、原料を有機
溶媒により溶解して反応させることが必要となる。
【0005】一方、洗剤及びパルプ加工においても、リ
パーゼは有機溶媒、その他の薬剤の共存下で使用される
場合が多い。
【0006】従って、工業的には、有機溶媒に対して耐
性を持ち、酵素活性を維持するリパーゼ及びこれを産生
する微生物が望まれていた。
【0007】これに対し、有機溶媒たるトルエンに耐性
を有する微生物(特開平1−124394号公報)、耐
熱性リパーゼを産生するシュードモナス KWI−4株
(特開平4−41993号公報)、微生物への影響の小
さい有機溶媒から影響の大きなものへ順次微生物を接触
させて有機溶媒耐性微生物を取得する方法(特開平3−
266976号公報)等の報告があるが、耐性を有する
有機溶媒の種類が少ない、耐性が弱い等の欠点がある。
また、リパーゼを産生し、かつ種々の有機溶媒に耐性を
有する微生物については報告されていない。
【0008】従って本発明の目的は、多種類の有機溶媒
に対し耐性を有し、工業的に有用な微生物およびリパー
ゼを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】斯かる実状に鑑み本発明
者らは鋭意研究を行った結果、油脂類と有機溶媒の共存
する培地を用いてスクリーニングする方法を見出し、こ
の方法を用いて広く自然界より目的とする微生物を探索
した結果、多種類の有機溶媒に対し耐性を有する微生物
及びリパーゼを見出し本発明を完成した。
【0010】すなわち本発明は、シュードモナス エル
ギノーザ(Pseudomonas aerugino
sa)LST−03の産生するリパーゼであって、作用
温度20〜60℃、作用pH6〜10、最適pHが9.0〜
9.5で、かつドデカン、2−プロパノール、1−ヘプ
タノール、トルエン、n−デカン、n−オクタン、1‐
オクタノール、メタノール、n−ヘプタン、p−キシレ
ン、シクロヘキサン、クロロホルム、デカノール、アセ
トン、エタノール、ジメチルスルホキシド、ベンゼン又
はn−ヘキサン共存下において、水中よりも高い酵素活
性を有することを特徴とするリパーゼを提供するもので
ある。また、本発明は上記リパーゼを産生するシュード
モナス エルギノーザ(Pseudomonas ae
ruginosa)LST−03と命名され、工業技術
院生命工学工業技術研究所にFERM P−14086
として寄託された微生物を提供するものである。
【0011】本発明において微生物が耐性を有する有機
溶媒には、logP値が2以上の有機溶媒から選ばれる
1種又は2種以上の混合物が含まれる。例えばトルエ
ン、シクロヘキサン、1−オクタノール、n−ヘキサ
ン、ベンゼンなどである。
【0012】本発明の微生物は、土壌サンプル等を油脂
類と有機溶媒を含有する培地を用いて培養することによ
り得られる。ここで用いる油脂類としては、生ミルク、
ヒマシ油、牛脂、オリーブ油、大豆油、Tween80
(ポリオキシエチレンソルビタンモノオレエート)等が
挙げられ、用いる有機溶媒は、logP値を参考にして
決定することが好ましい。logP値は分配係数(P)
の対数で、分配係数(P)は、混ざり合わない2種の溶
媒系における平衡状態での物質の濃度比で、活性度の比
として表され、物質の濃度が小さい場合は、その濃度を
活動度とみなすことができる(寺田引、化学の領域、増
刊122号p73,1979)。ここでは、logP値
が3.1(p−キシレン)〜3.4(シクロヘキサン)
の範囲の有機溶媒が好ましい。
【0013】ここで基本培地としては、後述する微生物
の通常の培養と同様とすれば良い。この培地10mlに対
して上記油脂類0.005〜2g、好ましくは0.1〜
1.5g加え、さらに上記有機溶媒類1〜9ml、好まし
くは2〜5ml加える。この培地に土壌サンプルを接種
し、培養温度25〜30℃、1〜3週間培養を行う。そ
の培養液10〜500μl好ましくは50〜200μl
を平板培地に塗布し、さらに上記有機溶媒類1〜15ml
好ましくは5〜10mlを平板培地に流入し、1〜5日
間、25〜30℃で培養する。得られたコロニーを、そ
れぞれ平板培地に塗布してシングルコロニー化を行うこ
とにより、本発明の微生物を得ることができる。
【0014】このようにして得られた本発明の微生物と
しては、シュードモナス属に属し、リパーゼ産生能を有
し、かつ有機溶媒に対して耐性を有する限り、特に制限
されないが、例えばシュードモナス エルギノーザLS
T−03株が挙げられ、当該菌株は下記に示すような菌
学的性質を示す。なお、この菌学的性質の検討は、「微
生物の分類と同定」(長谷川武治著、学会出版センタ
ー)、「医学細菌同定の手引き」(S.T.Cowan
著、坂崎利一訳、近代出版)、「新細菌培地学講座」
(坂崎利一著、近代出版)に記載された方法、培地組成
を用いた。
【0015】また、有機溶媒(炭化水素類、アルコール
類)耐性については、寒天を含む平板培地上面に、有機
溶媒を流入し、30℃で1日間静置培養を行った結果の
生育状況を評価した(試験例1)。
【0016】
【表1】菌学的性質 (a)形態 1.細胞の形及び大きさ:長さ1.2〜2.5ミクロ
ン、幅0.5〜0.7ミクロンの桿菌 2.細胞の双形成:なし 3.運動性:あり。極鞭毛を有する(1本)。 4.胞子:なし 5.グラム染色:陰性 6.抗酸性:陰性
【0017】
【表2】(b)生育状態 1.肉汁寒天平板培養:円形、半レンズ状、表面は滑ら
かで光沢がある。わずかに褐色。青緑の色素生産。 2.肉汁寒天斜面培養:生育は普通。糸状、表面は滑ら
かで光沢がある。わずかに褐色。 3.肉汁液体培養:生育は普通。混濁。 4.肉汁ゼラチン穿刺培養:上部に生育。上部のみ液
化。 5.リトマスミルク:ミルクの凝固なし。赤変なし。
【0018】
【表3】(c)生理学的性質 1.硝酸塩の還元:陽性 2.脱窒反応:陽性 3.MRテスト:陰性 4.VPテスト:陰性 5.インドールの生成:陰性 6.硫化水素の生成:陽性 7.加水分解 デンプン:陰性 ゼラチン:陽性 ポリヒドロキシ酪酸:陰性 Tween20:陽性 Tween40:陽性 Tween60:陽性 Tween80:陽性 8.クエン酸の利用:陽性 9.無機窒素の利用 硫酸アンモニウムの利用:陽性 硝酸ナトリウムの利用:陽性 10.色素の生産:KingA,B培地の両方で緑色の色
素を生産する。 11.ウレアーゼ:陰性 12.オキシダーゼ:陽性 13.カタラーゼ:陽性 14.生育の範囲 pH:3.5〜10.5で生育。 温度:41℃付近以下で生育するが、4℃、45℃では
生育がみられない。 15.酸素に対する態度:好気性。 16.O−Fテスト:好気的に酸を生成。 17.糖類から酸及びガスの生成 L−アラビノース:酸もガスも発生せず。 D−キシロース:酸もガスも発生せず。 D−グルコース:酸を生成、ガスは発生せず。 D−マンノース:酸もガスも発生せず。 D−フルクトース:酸を生成、ガスは発生せず。 D−ガラクトース:酸もガスも発生せず。 麦芽糖:酸もガスも発生せず。 ショ糖:酸もガスも発生せず。 乳糖:酸もガスも発生せず。 トレハロース:酸もガスも発生せず。 D−ソルビット:酸もガスも発生せず。 D−マンニット:酸を生成、ガスは発生せず。 イノシット:酸もガスも発生せず。 グリセリン:酸を生成、ガスは発生せず。 デンプン:酸もガスも発生せず。 18.プロトカテキン酸の分解:オルト型 19.アルギニンの分解:陽性 20.リパーゼの生産:陽性 21.炭化水素類に対する耐性(表4) ドデカン:陽性 n−デカン:陽性 n−オクタン:陽性 イソオクタン:陽性 n−ヘプタン:陽性 n−ヘキサン:陽性 シクロヘキサン:陽性 p−キシレン:陽性 トルエン:陽性 ベンゼン:陽性 22.アルコール類に対する耐性 デカノール:陽性 オクチルアルコール:陽性 1−ヘプタノール:陽性
【0019】以上の菌学的性質を基準として、バージー
ズ・マニュアル・オブ・デタミネイティブ・バクテリオ
ロジー(Bergey’s manual of de
terminative bacteriology)
1984年版を用いて検索したところ、本菌株はシュー
ドモナス エルギノーザ(Pseudomonasae
ruginosa)に極めて近い分類学的性質を持つ
が、有機溶媒耐性を有し、かつリパーゼ産生能を有する
などの相違点から、新規菌株であると判断し、シュード
モナス エルギノーザ(Pseudomonas ae
ruginosa)LST−03株と命名した。本菌株
は、工業技術院生命工学工業技術研究所に微生物受託番
号FERM P−14086として寄託した。
【0020】本菌株の培養は、通常のシュードモナス
エルギノーザ(Pseudomonas aerugi
nosa)と同様の方法で行えばよく、例えば培養温度
20〜42℃、好ましくは25〜37℃、pHは、3.5
〜10.5、特に5〜9.5で行うことが好ましい。ま
た、ここで用いる培地は微生物が増殖できるものであれ
ば一般的な培地でよいが、さらに窒素源としてポリペプ
トン、イーストエキストラクト、硫安等、炭素源として
グルコース等の糖類等、無機塩類として、カリウム、ナ
トリウム、マグネシウム、カルシウム、マンガン、亜
鉛、鉄又はこの塩等の添加も、増殖に好ましい場合があ
る。
【0021】このようにして得られた培養液から本発明
のリパーゼを得るには、培養液から菌体を遠心分離等に
よって除去し、また、必要により、菌体破砕後の分離液
を得て、その上清液を採取する等常法により行うことが
できる。さらに、この上清液を硫安分画(20〜55
%)等により濃縮し、活性度を向上させることも可能で
ある。
【0022】次に本発明のリパーゼの特徴を以下に述べ
る。むろん、本発明のLST−03株が産生するリパー
ゼもこの特徴を有するのはいうまでもない。なお、リパ
ーゼ活性の測定はBALB−DTNB法(S.Kuro
oka,S.Okamoto and M.Hashi
moto,J.Biochem.,81,361−36
9(1977))を用い、1分間に1マイクロモルのS
H基を遊離する酵素量を1単位(以下Uと表示)とす
る。本発明のリパーゼはトリグリセリドを基質として、
これを脂肪酸とグリセリンまで加水分解でき、作用温度
は20〜60℃である(図1)。また、作用pH範囲は6
〜10であり、最適作用pHは9.0〜9.5でである
(図2)。本発明のリパーゼはドデカン、2−プロパノ
ール、1−ヘプタノール、トルエン、n−デカン、n−
オクタン、1−オクタノール、メタノール、n−ヘプタ
ン、p−キシレン、シクロヘキサン、クロロホルム、デ
カノール、アセトン、エタノール、ジメチルスルホキシ
ド、ベンゼン又はn−ヘキサンの様な有機溶媒の存在下
でも活性を維持する。pH8.0において、20℃以
下、60℃以上で5〜15分間処理すると、20〜50
%活性低下。70℃で5〜15分間処理すると80%以
上活性低下。
【0023】以下、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらに限定されるものではな
い。
【0024】実施例1 K2HPO4 0.35%(w/v)、KH2PO4 0.1
0%(w/v)、MgSO4・7H2O 0.05%(w
/v)、NaCl 0.25%(w/v)、(NH42
SO4 1.00%(w/v)、オリーブ油10.0%
(w/v)(以下培地Iという)よりなる液体培地10
mlを24φ試験管に加え、オートクレーブにより加熱滅
菌した。この培地に大阪府堺市畑地土壌より採取した土
壌サンプルの生理食塩水懸濁液0.1mlを加え、3mlシ
クロヘキサンを添加してクロロプレンゴム製栓により栓
をし、恒温振とう機を用いて30℃毎分300回転の条
件下で1週間振とう培養を行った。次に20mlの培地I
に1.5%(w/v)寒天を加えてなる平板培地に上記
培養液100μlを塗布し、さらに、その上面に7mlシ
クロヘキサンを流し込み、30℃で2日間静置培養し
た。以上の実験操作を数回繰り返し行った結果、0.5
%(w/v)トリ−n−ブチリン、1.5%(w/v)
寒天を含み、オリーブオイルを含まない培地I(平板培
地)において、最終的に21菌株を得た。
【0025】実施例2 21菌株それぞれについて、1.5%(w/v)寒天を
含む、ポリペプトン0.5%(w/v)、イーストエキ
ストラクト0.3%(w/v)、グルコース0.5%
(w/v)、NaCl 0.25%(w/v)、MgS
4・7H2O 0.05%(w/v)よりなる平板培地
において、30℃で2日間静置培養し、そのコロニーを
ポリペプトン0.5%(w/v)、イーストエキストラ
クト0.3%(w/v)、グルコース0.5%(w/
v)、NaCl 0.25%(w/v)、MgSO4・7
2O 0.05%(w/v)よりなる液体培地(以下、
培地IIとする)10mlを含む24φ試験管に植菌し、3
0℃毎分300回転の条件下で、36時間振とう培養を
行った。そののち、各培養液を4℃毎分15,000回
転の条件下で5分間遠心分離を行い、菌体を取り除いた
上清液を得た。それぞれの上清液についてリパーゼ活性
を測定し、最も高い活性が得られた菌株をLST−03
株と命名した。
【0026】実施例3 実施例2で得られたLST−03株を、20ml培地Iに
1.5%(w/v)寒天を加えてなる平板培地に植菌
し、その上面に7mlの各種有機溶媒(ドデカン、n−デ
カン、n−オクタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、
p−キシレン、1−オクタノール、トルエン、1−ヘプ
タノール、ベンゼン)を流入し、30℃で1日間静置培
養を行った。その生育状況を表4に示す。本菌株は、各
種有機溶媒に対して耐性を示すことが判る。
【0027】
【表4】
【0028】実施例4 培地II10mlを含む、24φ試験管に、LST−03株
を植菌し、クロロプレンゴム製栓をして30℃毎分30
0回転の条件下で24時間前培養を行った。その培養液
を培地II10mlを含む24φ試験管に1%(w/v)植
菌し、30℃毎分300回転の条件下で36時間培養を
行った。
【0029】得られた培養液を4℃毎分15,000回
転の条件下で遠心分離し、菌体を取り除き上清液を得
た。0.1M Tris−HCl緩衝溶液(pH8)中で
各温度における上清液のリパーゼ活性を測定した。その
結果を図1に示す。また、同様に0.1M Tris−
HCl緩衝溶液(pH6〜10)中で各pHにおける上清液
のリパーゼ活性を測定した。その結果を図2に示す。
【0030】実施例5 実施例4と同様に培養及び、菌体分離を行い、上清液を
得た。上清液5mlにシクロヘキサン1.5mlを加えた
後、30℃毎分120回転条件下で、124時間振とう
し、リパーゼ活性の経時変化をBALB−DTNB法に
より測定した。その結果を図3に示す。本菌株より得ら
れるリパーゼは、図3より、水系よりも有機溶媒共存系
において高い安定性を示す特徴を有することが明らかで
ある。
【0031】実施例6 用いる有機溶媒をシクロヘキサンからトルエン、エタノ
ール、アセトンに変更した以外は、実施例5と同一の方
法で有機溶媒共存下におけるリパーゼ活性の安定性を評
価した。無添加と各種溶媒共存下での100時間後の各
々のリパーゼ活性を測定し、無添加の場合におけるリパ
ーゼ活性に対する、有機溶媒の添加効果を評価した。結
果を表5に示す。表5より明らかなように、シクロヘキ
サン以外の有機溶媒もリパーゼ活性の安定性を高めるこ
とが判る。
【0032】
【表5】
【0033】実施例7 実施例4と同様に培養及び、菌体分離を行い、上清液を
得た。上清液に硫酸アンモニウムを添加し、常法に従っ
て硫安分画(20〜55%)を得た。10mMTris−
HCl緩衝液(pH8.0)中で透析を行い、リパーゼ粗
酵素液を得た。粗酵素溶液5mlに種々の有機溶媒1.5
ml加え、30℃で24時間振とうした後、リパーゼ活性
をBALB−DTNB法により測定した。結果を表6に
示す。
【0034】比較例1 市販のリパーゼ標品であるシュードモナス由来リパーゼ
AK(天野製薬(株)社製)を0.1M−Tris−H
Cl緩衝液(pH8.0)にて0.4mg/mlに調整し、こ
の酵素液5mlに種々の有機溶媒1.5mlを加え、30℃
で24時間、振とうした後、リパーゼ活性をBALB−
DTNB法により測定した。この結果を表6に示す。
【0035】
【表6】
【0036】
【発明の効果】本発明の微生物の取得方法によれば、従
来のスクリーニング方法に比べ容易に有機溶媒耐性リパ
ーゼ生産菌を得ることができる。さらに本発明の微生物
は、ドデカン、n−デカン、n−オクタン、n−ヘキサ
ン、シクロヘキサン、p−キシレン、1−オクタノー
ル、トルエン、1−ヘプタノールなどの有機溶媒に対し
て耐性を示し、さらにlogP値が2.0であるベンゼ
ン存在下においても増殖可能で、有機溶媒存在下での化
学反応等に応用が可能である。また、本発明のリパーゼ
は、水系よりも多種の有機溶媒共存下において酵素活性
が安定的に維持され、工業利用面で極めて有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】リパーゼ活性への反応温度の影響を示す図であ
る。
【図2】リパーゼ活性へのpHの影響を示す図である。
【図3】LST−03株培養液におけるリパーゼ活性の
安定性を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C12R 1:385) (56)参考文献 特開 平3−266976(JP,A) Applied and Envir onmental Microbiol ogy,1991, Vol.57, No. 6, p.1740−1745 Biosci.Biotech.Bi ochem.,1992, Vol.56, No.1, p.145−146 Biosci.Biotech.Bi ochem.,1992, Vol.56, No.11, p.1872−1873 Journal of Fermen tation and Bioengi neering,1991, Vol.71, No.3, p.194−196 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12N 1/20 BIOSIS/WPI(DIALOG) PubMed JSTPlus(JOIS)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シュードモナス エルギノーザ(Pse
    udomonas aeruginosa)LST−0
    3の産生するリパーゼであって、作用温度20〜60
    ℃、作用pH6〜10、最適pHが9.0〜9.5で、かつ
    ドデカン、2−プロパノール、1−ヘプタノール、トル
    エン、n−デカン、n−オクタン、1‐オクタノール、
    メタノール、n−ヘプタン、p−キシレン、シクロヘキ
    サン、クロロホルム、デカノール、アセトン、エタノー
    ル、ジメチルスルホキシド、ベンゼン又はn−ヘキサン
    共存下において、水中よりも高い酵素活性を有すること
    を特徴とするリパーゼ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のリパーゼを産生するシュ
    ードモナス エルギノーザ(Pseudomonas
    aeruginosa)LST−03と命名され、工業
    技術院生命工学工業技術研究所にFERM P−140
    86として寄託された微生物。
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