JP3514259B1 - 超音波流量計測装置 - Google Patents

超音波流量計測装置

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JP3514259B1
JP3514259B1 JP2002219334A JP2002219334A JP3514259B1 JP 3514259 B1 JP3514259 B1 JP 3514259B1 JP 2002219334 A JP2002219334 A JP 2002219334A JP 2002219334 A JP2002219334 A JP 2002219334A JP 3514259 B1 JP3514259 B1 JP 3514259B1
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茂 岩永
肇 宮田
善紀 乾
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松下電器産業株式会社
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Abstract

【要約】 【課題】 計測流路への流入管路形状に因らず安定した
流速分布を計測流路に発生させ計測精度を高める。 【解決手段】 被計測流体が流れる計測流路5と、計測
流路5の上流側および下流側に設けた導入部11および
導出部12と、計測流路5を超音波が伝搬するように設
けた少なくとも一対の超音波送受信器7、8と、導入部
11の上流側に設けた入口側拡大空間部19と、導入部
に接続し入口側拡大空間部19に突出させた突出部22
に入口開孔23を設けた入口側突出体20を備え、流入
側の管路形状などに因らず安定した流れを計測流路5に
供給して計測精度を高める。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、気体や液体の流量
や流速の計測を行う流量計測装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来この種の超音波流量計測装置には、
例えば特開平11−351926号公報が知られてお
り、図4に示すように流体を一方から他方に流す計測流
路1の幅W方向に対向し、かつ計測流路1の流れ方向に
対して所定角度を傾けて上流側の超音波送受信器2aと
下流側の超音波送受信器2bとを設け、これらの超音波
送受信器2a、2bは計測流路1に設けた凹部3a、3
bに収納するとともに、計測流路1の入口側に整流体4
を設けている。そして、計測流路1を流れる流体の流速
を超音波送受信器2a、2b間で超音波を送受信して伝
搬時間差から計測し、計測流路1の断面積より流量を算
出している。このとき、計測流路1に入る流れは整流体
4により規制して、計測部での流線の傾きを低減したり
渦の発生を抑制して、流れの乱れの境界面での超音波の
反射や屈折による超音波の受信レベルの変動を低減して
測定精度の悪化を防止している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の構
成では、整流体4よりも上流側の管路形状によって計測
流路1への流入状態が微妙に変化し、計測流路1での流
速分布に違いが生じて管路形状により計測精度がばらつ
くという課題があった。
【0004】本発明は上記課題を解決するもので、計測
流路への流入管路形状に因らず安定した流速分布を計測
流路に発生させ、計測精度を高めることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、被計測流体が流れる計測流路と、計測流路
の上流側に設けた導入部と、前記計測流路を超音波が伝
搬するように設けた少なくとも一対の超音波送受信器
と、前記導入部の上流側に設けた入口側拡大空間部と、
前記導入部に接続し前記入口側拡大空間部に突出させた
突出部に入口開孔を設けた入口側突出体と、前記超音波
送受信器間で超音波の送受信を行いその送受信信号に基
づいて流量を算出する流量演算手段とを備え、入口側拡
大空間部への流入口からの流れが方向を変えて前記入口
開孔へ流れ込み前記突出部内で整流されて前記導入部に
流れ前記計測流路に供給されるものである。
【0006】上記発明によれば、入口側拡大空間部によ
る通路容積拡大により流体の流れ状態を安定化させて突
出体の入口開孔から流入させることで安定した流れを計
測流路に供給でき、また入口側拡大空間部に突出させた
突出体により計測流路の導入部への助走長さを確保する
ことでも安定した流れを計測流路に供給でき、流入側の
管路形状などに因らず安定した流れを計測流路に供給し
て計測精度を向上できる。さらに入口側拡大空間部に突
出体を配置することで管路部の小型化ができる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態によれば、被
計測流体が流れる計測流路と、計測流路の上流側に設け
た導入部と、前記計測流路を超音波が伝搬するように設
けた少なくとも一対の超音波送受信器と、前記導入部の
上流側に設けた入口側拡大空間部と、前記導入部に接続
し前記入口側拡大空間部に突出させた突出部に入口開孔
を設けた入口側突出体と、前記超音波送受信器間で超音
波の送受信を行いその送受信信号に基づいて流量を算出
する流量演算手段とを備え、前記突出部は流れを整流す
るように設けたものである。また、入口開孔を入口側拡
大空間部の流入口と対向しない位置に設けることにより
被計測流体が前記流入口から前記入口開孔に直接流れ込
むのを防止したものである。そして、入口側拡大空間部
による通路容積拡大により流体の流れ状態を安定化させ
て突出体の入口開孔から流入させることで安定した流れ
を計測流路に供給でき、また入口側拡大空間部に突出さ
せた突出体により計測流路の導入部への助走長さを確保
することでも安定した流れを計測流路に供給でき、流入
側の管路形状などに因らず安定した流れを計測流路に供
給して計測精度を向上できる。さらに入口側拡大空間部
に突出体を配置することで管路部の小型化ができる。
【0008】また、被計測流体が流れる計測流路と、計
測流路の上流側および下流側に設けた導入部および導出
部と、前記計測流路を超音波が伝搬するように設けた少
なくとも一対の超音波送受信器と、前記導入部の上流側
に設けた入口側拡大空間部と、前記導出部の下流側に設
けた出口側拡大空間部と、前記導入部に接続し前記入口
側拡大空間部に突出させた突出部に入口開孔を設けた入
口側突出体と、前記導出部に接続し前記出口側拡大空間
部に突出させた突出部に出口開孔を設けた出口側突出体
と、前記超音波送受信器間で超音波の送受信を行いその
送受信信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを
備え、前記突出部は整流するように設けられたものであ
る。
【0009】そして、順方向流れの場合は入口側拡大空
間部と入口側突出体により管路容積と助走長さの確保で
安定した流れを計測流路に供給でき、逆方向流れの場合
は出口側拡大空間部と出口側突出体により管路容積と助
走長さの確保で安定した流れを計測流路に供給し、順逆
いずれの流れ状態においても上流側あるいは下流側の管
路形状に因らず安定した流れを計測流路に供給して計測
精度を向上でき、順逆両方向の流れに対して計測精度が
安定化でき設置方向性のない利便性の高い装置を実現で
きる。さらに、流れに逆流を生じるような脈動がある場
合でも脈動時の順逆いずれの流れ状態においても計測精
度を向上できる。
【0010】また、入口開孔には流れ方向を変えて流入
させる流入方向転換手段を設けたものである。そして、
入口側拡大空間部への流入口の位置が異なっている場合
でも安定した流れを入口開孔に与えて計測流路に供給し
計測精度を向上できる。さらに、入口側拡大空間部への
流入口の位置設定の自由度を向上でき装置の小型化ある
いは製造し易い設計が可能になり低コスト化ができる。
【0011】また、入口開孔および出口開孔には流れ方
向を変えて流入させる流入方向転換手段を設けたもので
ある。そして、順逆両方向の流れに対して計測流路によ
り一層安定した流れを供給でき計測精度を向上できる。
【0012】また、入口側拡大空間部は被計測流体の流
量を制御する流体制御手段の直後に配置したものであ
る。そして、流体制御手段による流れの乱れを入口側拡
大空間部により緩和して安定した流れを入口側突出体に
与えて計測流路に供給し計測精度を向上できる。また、
流体制御手段の形状や取付位置が異なる場合でも入口側
拡大空間部により流れの相違を緩和して安定した流れを
入口側突出体に与えて計測流路に供給し計測精度を向上
できるとともに、流体制御手段の形状や取付位置の設計
の自由度が高く生産性を向上できる。
【0013】また、入口側突出体には流れ規制体を配置
したものである。そして、入口側突出体に設けた流れ規
制体により計測流路の導入部への流れをより一層安定化
でき、計測精度をより一層向上できる。
【0014】また、入口側突出体および出口側突出体に
は流れ規制体を配置したものである。そして、順逆いず
れの方向の流れに対しても計測流路に流入する流れをよ
り一層安定化でき、計測精度をより一層向上できる。ま
た、流れに逆流を生じるような脈動がある場合でも脈動
時の順逆いずれの流れ状態においても計測流路に流入す
る流れをより一層安定化して計測精度を向上できる。
【0015】また、入口側突出体および出口側突出体
と、入口側および出口側の流れ規制体は同一あるいは略
同一の形状としたものである。そして、順逆いずれの方
向の流れに対しても計測流路に流入する流れをより一層
安定化するとともに計測流路内の流速分布をほぼ同じに
し、順逆両方向の流れに対して計測特性を揃えることで
計測精度をより一層向上できる。さらに、流れに逆流を
生じるような脈動がある場合でも脈動時の順逆いずれの
流れ状態においても計測流路に流入する流れをより一層
安定化して計測精度を向上できる。
【0016】また、導入部および導出部には流れ方向を
屈曲させる屈曲部を配置したものである。そして、屈曲
部を配置することで装置のより一層の小型化が実現で
き、入口側あるいは出口側拡大空間部と入口側あるいは
出口側突出体により計測流路への流れの安定性を高めて
計測精度を向上できる。また、被計測流体が流れる計測
流路と、前記計測流路の上流側に設けた導入部と、前記
計測流路を超音波が伝搬するように設けた少なくとも一
対の超音波送受信器と、前記導入部の上流側に設けた入
口側拡大空間部と、前記導入部に接続し前記入口側拡大
空間部に突出させた突出部に入口開孔を設けた入口側突
出体と、前記超音波送受信器間で超音波の送受信を行い
その送受信信号に基づいて流量を算出する流量演算手段
とを備え、前記入口側拡大空間部への流入口からの流れ
が方向を変えて前記入口開孔へ流れ込み前記突出部内で
整流されて前記導入部に流れ前記計測流路に供給される
ものである。そして、流入側の管路形状などに因らず安
定した流れを計測流路に供給して計測精度を向上でき
る。
【0017】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0018】(実施例1) 図1は本発明の実施例1を示す超音波流量計測装置の縦
断面図である。図において、5は流路壁6に囲まれた計
測流路であり、7および8は互いに対向するように流路
壁6に取付けた上流側および下流側の超音波送受信器で
ある。上流側の超音波送受信器7と下流側の超音波送受
信器8は計測流路5の幅W方向を横切るように距離Lを
隔てるとともに計測流路5の流体の流動方向に対して角
度θ傾けて設置されている。9a、9bは超音波送受信
器7、8を計測流路5に臨ませる上流側および下流側の
開口穴である。10は対向する超音波送受信器7および
8間で送信された超音波が直接相手側に伝搬する超音波
伝搬路(二点鎖線で領域を示す)である。11は計測流
路5の上流側に設け被計測流体の計測流路5への入口と
なる導入部であり、12は計測流路5の下流側に設け被
計測流体の計測流路5からの出口となる導出部である。
13は計測流路5と導入部11とを連結する上流側の屈
曲部であり、14は計測流路5と導出部12とを連結す
る下流側の屈曲部である。なお、屈曲部13、14は計
測流路5の幅W方向に屈曲している図を示したが、屈曲
方向は任意の方向が可能なのは言うまでもない。
【0019】15は超音波伝搬路10の上流側に設けた
流れ安定手段であり、流れ方向を整える格子状の方向規
制部15aと流速変動を低減するメッシュなどの網状体
で形成した変動抑制部15bを備えている。16は超音
波送受信器7,8に接続され超音波の送受信をさせる計
測制御部17と、計測制御部17での信号を基に流速を
計算し流量を算出する演算部18を備えた流量演算手段
である。
【0020】19は導入部11の上流側に配置した入口
側拡大空間部である。20は入口側拡大空間部19内に
挿入した入口側突出体である。この入口側突出体20は
流路壁6の入口側取付面21から突出させた突出部22
と、この突出部22の一部に穴を明けて設けた入口開孔
23を備えている。24は入口側拡大空間部19への流
入口であり、入口開孔23と流入口24は直接対向しな
いように配置している。25は流入口24に対向して配
置した被計測流体の流量を制御する流体制御手段であ
り、この流体制御手段25は駆動部26と流入口24に
対向する弁部27を備えている。28は流入口24の上
流側に設けた接続口、29は導出部12に連通する接続
口である。
【0021】30は入口側突出体20に設けた流れ規制
体であり、入口開孔23から流入した流れの流れ方向を
整える格子状の方向規制部30a、メッシュなどの網状
体で形成し流速変動を低減するように配置した変動抑制
部30bを備えている。
【0022】31は開口穴9a、9bへの流体の流れ込
みを低減する流入抑制体であり、流路壁6と面一に設け
るとともに超音波は透過できる微細な穴を有している。
【0023】次に、この超音波流量計測装置の動作につ
いて説明する。接続口28から入った被計測流体は流体
制御手段25の弁部27が開成すると流入口24を通過
して入口側拡大空間部19に流入する。弁部27を通過
して乱れた流れはこの入口側拡大空間部19の容積が拡
大された空間で流れを整えられるとともに、流入口24
と対向しない位置に設けた入口側突出体20の入口開孔
23から突出部22内に流入し、入口側突出体20の十
分な助走距離により整流された流れとなって計測流路5
の上流側に設けた導入部11に流れ込む。しかも、入口
側突出体20に設けた流れ規制体30を通過し、格子状
の方向規制部30aによる流れ方向の整流と、網状体で
形成した変動抑制部30bによる流速変動の低減によ
り、流れがより一層安定化されて導入部11に流れ込
む。導入部11に入った流れは屈曲部13で流れ方向を
曲げられるが、導入部11に流入する流れが安定してい
るため、屈曲後も流れ状態のばらつきが少なく維持され
るとともに、流れ安定手段15において流れ方向を整え
る格子状の方向規制部15aと流速変動を低減するメッ
シュなどの網状体で形成した変動抑制部15bにより一
層流れが安定化されて上流側の相違による影響が少ない
流速分布が計測流路5の超音波伝搬路10部に形成され
る。
【0024】次に超音波による流量計測動作を説明す
る。計測流路5では、計測制御部17の作用により超音
波送受信器7,8間で計測流路5の流路断面の幅Wを横
切るようにして超音波の送受が行われる。すなわち、上
流側の超音波送受信器7から発せられた超音波が下流側
の超音波送受信器8で受信されるまでの伝搬時間T1を
計測する。また一方、下流側の超音波送受信器8から発
せられた超音波が上流側の超音波送受信器7で受信され
るまでの伝搬時間T2を計測する。このようにして測定
された伝搬時間T1およびT2を基に、以下の演算式に
より演算部18で流量が算出される。
【0025】いま、計測流路5の流動方向の被計測流体
の流速Vと超音波伝搬路10とのなす角度をθとし、超
音波送受信器7,8間の距離をL、被測定流体の音速を
Cとすると、流速Vは以下の式にて算出される。
【0026】T1=L/(C+Vcosθ) T2=L/(C−Vcosθ) T1の逆数からT2の逆数を引き算する式より音速Cを
消去して V=(L/2cosθ)((1/T1)−(1/T2)) θおよびLは既知なのでT1およびT2の値より流速V
が算出できる。
【0027】この流速Vと計測流路5の流れ方向に直交
する横断面積Sより、流量Qは Q=KVS ここで、Kは横断面積Sにおける流速分布を考慮した補
正係数であり、このようにして流量を求めることができ
る。
【0028】このように、入口側拡大空間部19による
通路容積拡大により流体の流れ状態を安定化させて突出
20の入口開孔23から流入させることで安定した流
れを計測流路に供給でき、また入口側拡大空間部19
に突出させた突出体20により計測流路の導入部11
への助走長さを確保することでも安定した流れを計測流
に供給でき、流入側の管路形状などに因らず安定し
た流れを計測流路に供給して計測精度を向上できる。
さらに入口側拡大空間部19に突出体20を配置するこ
とで管路部の小型化ができる。
【0029】また、流体制御手段25による流れの乱れ
を入口側拡大空間部19により緩和して安定した流れを
入口側突出体20に与えて計測流路に供給し計測精度
を向上できる。また、流体制御手段25の形状や取付位
置が異なる場合でも入口側拡大空間部19により流れの
相違を緩和して安定した流れを入口側突出体20に与え
て計測流路に供給し計測精度を向上できるとともに、
流体制御手段25の形状や取付位置の設計の自由度が高
く生産性を向上できる。
【0030】また、入口側突出体20に設けた流れ規制
30により計測流路の導入部11への流れをより一
層安定化でき、計測精度をより一層向上できる。
【0031】また、屈曲部13,14を配置することで
装置のより一層の小型化が実現でき、入口側あるいは出
口側拡大空間部と入口側あるいは出口側突出体により計
測流路への流れの安定性を高めて計測精度を向上でき
る。
【0032】なお、流れ規制体30として格子状あるい
はメッシュ状のもので説明したが、微細な穴明き板状、
カム状、不織布状、綿状などが利用可能なのは言う
までもない。
【0033】(実施例2) 図2は本発明の実施例2を示す超音波流量計測装置の断
面図である。図2において、図1の実施例と同一部材、
同一機能は同一符号を付し詳細な説明は省略し、異なる
ところを中心に説明する。
【0034】32は導出部12の下流側に配置した出口
側拡大空間部である。33は出口側拡大空間部32内に
挿入した出口側突出体である。この出口側突出体33は
流路壁6の出口側取付面34から突出させた突出部35
と、この突出部35の一部に穴を明けて設けた出口開孔
36を備えている。37は出口側拡大空間部32からの
流出口であり、出口開孔36と流出口37は直接対向し
ないように配置している。38は超音波伝搬路10の下
流側に設けた流れ安定手段であり、流れ方向を整える格
子状の方向規制部38aと流速変動を低減するメッシュ
などの網状体で形成した変動抑制部38bを備えてい
る。出口側突出体33には入口側突出体20と同様に流
れ規制体30を設けており、この流れ規制体30は流れ
方向を整える格子状の方向規制部30aと、メッシュな
どの網状体で形成し流速変動を低減するように配置した
変動抑制部30bを備えている。
【0035】次に、この超音波流量計測装置の動作を説
明する。順方向の流れの場合は実施例1で説明したのと
同じであり、ここでは省略する。次に、逆方向流れの場
合は、接続口29から入った流出口37を通過して出口
側拡大空間部32に流入する。この出口側拡大空間部3
2に入った流れは容積が拡大された空間により流れを整
えられるとともに、流出口37と対向しない位置に設け
た出口側突出体33の出口開孔36から突出部35内に
流入し、出口側突出体33の十分な助走距離により整流
された流れとなって計測流路5の下流側に設けた導出部
12に流れ込む。しかも、出口側突出体33に設けた流
れ規制体30を通過し、格子状の方向規制部30aによ
る流れ方向の整流と、網状体で形成した変動抑制部30
bによる流速変動の低減により、流れがより一層安定化
されて導出部12に流れ込む。導出部12に入った流れ
は屈曲部14で流れ方向を曲げられるが、導出部12に
流入する流れが安定しているため、屈曲後も流れ状態の
ばらつきが少なく維持されるとともに、流れ安定手段3
8において流れ方向を整える格子状の方向規制部38a
と流速変動を低減するメッシュなどの網状体で形成した
変動抑制部38bにより一層流れが安定化されて下流側
の相違による影響が少ない流速分布が計測流路5の超音
波伝搬路10部に形成される。
【0036】また、流れに逆流を生じるような脈動があ
る場合では、順方向流れと逆方向流れのいずれにおいて
も良く似た流速分布が順逆再現できるため、計測誤差を
低減した高精度の計測が可能となる。
【0037】さらに、入口側突出体20および出口側突
出体33と、入口側および出口側の流れ規制体30は同
一あるいは略同一の形状とすることで、順逆いずれの方
向の流れに対しても計測流路5に流入する流れの流速分
布を近似させることができ、流れに逆流を生じるような
脈動がある場合でも脈動時の順逆いずれの流れ状態にお
いても計測流路5に流入する流れの流速分布を近似させ
ることができる。このように、順方向流れの場合は入口
側拡大空間部19と入口側突出体20により管路容積と
助走長さの確保で安定した流れを計測流路に供給で
き、逆方向流れの場合は出口側拡大空間部32と出口側
突出体33により管路容積と助走長さの確保で安定した
流れを計測流路に供給し、順逆いずれの流れ状態にお
いても上流側あるいは下流側の管路形状に因らず安定し
た流れを計測流路に供給して計測精度を向上でき、順
逆両方向の流れに対して計測精度が安定化でき設置方向
性のない利便性の高い装置を実現できる。さらに、流れ
に逆流を生じるような脈動がある場合でも脈動時の順逆
いずれの流れ状態においても計測精度を向上できる。
【0038】また、順逆いずれの方向の流れに対しても
計測流路に流入する流れをより一層安定化でき、計測
精度をより一層向上できる。また、流れに逆流を生じる
ような脈動がある場合でも脈動時の順逆いずれの流れ状
態においても計測流路に流入する流れをより一層安定
化して計測精度を向上できる。
【0039】また、順逆いずれの方向の流れに対しても
計測流路に流入する流れをより一層安定化するととも
に計測流路内の流速分布をほぼ同じにし、順逆両方向
の流れに対して計測特性を揃えることで計測精度をより
一層向上できる。さらに、流れに逆流を生じるような脈
動がある場合でも脈動時の順逆いずれの流れ状態におい
ても計測流路に流入する流れをより一層安定化して計
測精度を向上できる。
【0040】また、屈曲部13,14を配置することで
装置のより一層の小型化が実現でき、入口側あるいは出
口側拡大空間部19,32と入口側あるいは出口側突出
20,33により計測流路への流れの安定性を高め
て計測精度を向上できる。
【0041】(実施例3) 図3は本発明の実施例3を示す超音波流量計測装置の断
面図である。図3において、図1、図2の実施例と同一
部材、同一機能は同一符号を付し詳細な説明は省略し、
異なるところを中心に説明する。
【0042】39は入口開孔23、あるいは出口開孔3
6に流入する流体の流れ方向を変えて流入させる流入方
向転換手段であり、流入方向転換手段39は入口開孔2
3、あるいは出口開孔36を覆うよう設置している。こ
のため、図のように入口開孔23と流入口24とを対向
した位置に設けても、流入方向転換手段39により流入
口24を出た流れが直接入口開孔23に流れ込むのが防
止でき、入口側拡大空間部19の拡大容積による流れの
安定化効果を発揮させて計測流路5での流れ安定化によ
る計測精度を維持できる。また、入口開孔23の位置に
関わらず流入口24のいちを設計できるので、設計自由
度が高まり小型化あるいは低コスト化ができる。
【0043】さらに、逆流する場合に対して出口側突出
体33の出口開孔36にも流入方向転換手段39を配置
することで、逆方向流れにも順方向流れの場合と同様の
効果が発揮でき、順逆両方向流れに対応できる計測精度
の高い装置の小型化あるいは低コスト化ができる。
【0044】このように、入口側拡大空間部19への流
入口24の位置が異なっている場合でも安定した流れを
入口開孔23に与えて計測流路に供給し計測精度を向
上できる。さらに、入口側拡大空間部19への流入口
の位置設定の自由度を向上でき装置の小型化あるいは
製造し易い設計が可能になり低コスト化ができる。
【0045】また、順逆両方向の流れに対して計測流路
により一層安定した流れを供給でき計測精度を向上で
きる。
【0046】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明の
超音波流量計測装置によれば、計測流路への流入管路形
状に因らず安定した流速分布を計測流路に発生させ、計
測精度を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1の超音波流量計測装置の断面
【図2】本発明の実施例2の超音波流量計測装置の断面
【図3】本発明の実施例3の超音波流量計測装置の断面
【図4】従来の超音波流量計測装置の構成図
【符号の説明】
5 計測流路 7、8 超音波送受信器 11 導入部 12 導出部 13、14 屈曲部 16 流量演算手段 19 入口側拡大空間部 20 入口側突出体 22、35 突出部 32 出口側拡大空間部 33 出口側突出体 39 流入方向転換手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−281431(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01F 1/66

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被計測流体が流れる計測流路と、前記計
    測流路の上流側に設けた導入部と、前記計測流路を超音
    波が伝搬するように設けた少なくとも一対の超音波送受
    信器と、前記導入部の上流側に設けた入口側拡大空間部
    と、前記導入部に接続し前記入口側拡大空間部に突出さ
    せた突出部に入口開孔を設けた入口側突出体と、前記超
    音波送受信器間で超音波の送受信を行いその送受信信号
    に基づいて流量を算出する流量演算手段とを備え、前記
    入口側拡大空間部への流入口からの流れが方向を変えて
    前記入口開孔へ流れ込み前記突出部内で整流されて前記
    導入部に流れ前記計測流路に供給される超音波流量計測
    装置。
  2. 【請求項2】 入口開孔を入口側拡大空間部の流入口と
    対向しない位置に設けることにより被計測流体が前記流
    入口から前記入口開孔に直接流れ込むのを防止した請求
    項1に記載の超音波流量計測装置。
  3. 【請求項3】 被計測流体が流れる計測流路と、前記計
    測流路の上流側および下流側に設けた導入部および導出
    部と、前記計測流路を超音波が伝搬するように設けた少
    なくとも一対の超音波送受信器と、前記導入部の上流側
    に設けた入口側拡大空間部と、前記導出部の下流側に設
    けた出口側拡大空間部と、前記導入部に接続し前記入口
    側拡大空間部に突出させた突出部に入口開孔を設けた入
    口側突出体と、前記導出部に接続し前記出口側拡大空間
    部に突出させた突出部に出口開孔を設けた出口側突出体
    と、前記超音波送受信器間で超音波の送受信を行いその
    送受信信号に基づいて流量を算出する流量演算手段とを
    備え、順方向流れの場合前記入口側拡大空間部への流入
    口からの流れが方向を変えて前記入口開孔へ流れ込み前
    記入口側突出部内で整流されて前記導入部に流れ前記計
    測流路に供給され、逆方向流れの場合前記出口側拡大空
    間部への流出口からの流れが方向を変えて前記流出開孔
    へ流れ込み前記出口側突出部内で整流されて前記導出部
    に流れ前記計測流路に供給される超音波流量計測装置。
  4. 【請求項4】 被計測流体が流れる計測流路と、前記計
    測流路の上流側に設けた導入部と、前記計測流路を超音
    波が伝搬するように設けた少なくとも一対の超音波送受
    信器と、前記導入部の上流側に設けた入口側拡大空間部
    と、前記入口側拡大空間部に突出させた突出部に入口開
    孔を設けた入口側突出体と、前記超音波送受信器間で超
    音波の送受信を行いその送受信信号に基づいて流量を算
    出する流量演算手段と、前記入口開孔を覆うように設置
    した流入方向転換手段とを備え、前記入口側拡大空間部
    への流入口からの流れが方向を変えて前記入口開孔へ流
    れ込み前記突出部内で整流されて前記導入部に流れ前記
    計測流路に供給される超音波流量計測装置。
  5. 【請求項5】 被計測流体が流れる計測流路と、前記計
    測流路の上流側および下流側に設けた導入部および導出
    部と、前記計測流路を超音波が伝搬するように設けた少
    なくとも一対の超音波送受信器と、前記導入部の上流側
    に設けた入口側拡大空間部と、前記導出部の下流側に設
    けた出口側拡大空間部と、前記導入部に接続し前記入口
    側拡大空間部に突出させた突出部に入口開孔を設けた入
    口側突出体と、前記導出部に接続し前記出口側拡大空間
    部に突出させた突出部に出口開孔を設けた出口側突出体
    と、前記超音波送受信器間で超音波の送受信を行いその
    送受信信号に基づいて流量を算出する流量演算手段と、
    前記入口開孔および前記出口開孔を覆うようにそれぞれ
    設置された流入方向転換手段とを備え、順方向流れの場
    合前記入口側拡大空間部への流入口からの流れが方向を
    変えて前記入口開孔へ流れ込み前記入口側突出部内で整
    流されて前記導入部に流れ前記計測流路に供給され、逆
    方向流れの場合前記出口側拡大空間部への流出口からの
    流れが方向を変えて前記流出開孔へ流れ込み前記出口側
    突出部内で整流されて前記導出部に流れ前記計測流路に
    供給される超音波流量計測装置。
  6. 【請求項6】 入口側拡大空間部は被計測流体の流量を
    制御する流体制御手段の直後に配置した請求項1〜5の
    いずれか1項に記載の超音波流量計測装置。
  7. 【請求項7】 入口側突出体には流れ規制体を配置した
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の超音波流量計測装
    置。
  8. 【請求項8】 入口側突出体および出口側突出体には流
    れ規制体を配置した請求項3または5または6に記載の
    超音波流量計測装置。
  9. 【請求項9】 入口側突出体および出口側突出体と、入
    口側および出口側の流れ規制体は同一あるいは略同一の
    形状とした請求項8に記載の超音波流量計測装置。
  10. 【請求項10】 導入部および導出部には流れ方向を屈
    曲させる屈曲部を配置した請求項1〜9のいずれか1項
    に記載の超音波流量計測装置。
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