JP3514160B2 - 遠隔監視制御システムのリレー端末器 - Google Patents

遠隔監視制御システムのリレー端末器

Info

Publication number
JP3514160B2
JP3514160B2 JP08411099A JP8411099A JP3514160B2 JP 3514160 B2 JP3514160 B2 JP 3514160B2 JP 08411099 A JP08411099 A JP 08411099A JP 8411099 A JP8411099 A JP 8411099A JP 3514160 B2 JP3514160 B2 JP 3514160B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
terminal
control
unit
relay
remote monitoring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP08411099A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2000278777A (ja
Inventor
浩二 横田
敏昭 時実
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP08411099A priority Critical patent/JP3514160B2/ja
Publication of JP2000278777A publication Critical patent/JP2000278777A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3514160B2 publication Critical patent/JP3514160B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Relay Circuits (AREA)
  • Selective Calling Equipment (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、遠隔制御監視シス
テムに用いるリレー端末器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図15は、この遠隔制御監視システムの
基本的な概略構成を示しており、この従来例は、制御用
端末器11…と、操作用端末器21…とを2線の信号線3
を通じて伝送ユニット4に接続され、操作用端末器2及
び制御用端末器1には各別にアドレスが設定されてお
り、伝送ユニット4はアドレスによって各操作用端末器
1…及び各制御用端末器11…を個別に認識する。操作
用端末器21…は操作スイッチSW1…を備え、このス
イッチSW1…の操作により発生した割込信号を伝送ユ
ニット4に伝送する。伝送ユニット4は割込信号を受信
すると例えば操作スイッチSW1が操作されて割り込み
を要求している操作用端末器21を検索し、さらに検索
した操作用端末器21とアドレスによって対応関係が予
め設定されている制御用端末器、例えば11に対して制
御データを伝送する。制御データを受け取った制御用端
末器11では、接続されている磁気保持型のラッチング
リレー5をスイッチSW1の操作に対応させて駆動し、
ラッチングリレー5の主開閉接点を通じて電源に接続さ
れている負荷をオン又はオフさせるようになっている。
【0003】ここで伝送ユニット4は信号線3に対し
て、図16(a)に示すフォーマットの時分割多重伝送
信号(以下伝送信号という)Vsを送出する。すなわ
ち、信号送出開始を示す同期信号SY、伝送信号Vsの
モードを示すモードデータMD、端末器11…,21…を
各別に呼び出すためのアドレスデータAD、負荷(図1
5の場合ラッチングリレー5)を制御する制御データC
D、伝送誤りを検出するためのチェックサムデータC
S、端末器11…,21…からの返信信号を受信するタイ
ムスロットである返信信号返信期間WTよりなる双極性
(±24V)の時分割多重信号であり、パルス幅変調に
よってデータが伝送されるようになっている(図16
(b))。端末器11…,21…では、それぞれ信号線3
を介して受信した伝送信号Vsにより伝送されたアドレ
スデータADがあらかじめ設定されているアドレスに一
致すると、伝送信号Vsから制御データCDを取り込む
とともに、伝送信号Vsの信号返信期間WTにデータを
電流モード信号(信号線3を適当な低インピーダンスを
介して短絡することにより送出される信号)として返信
する。
【0004】伝送ユニット4から所望の端末器11…,
1…にデータを伝送する場合には、モードデータMD
を制御モードとし、端末器11…,21…のアドレスをア
ドレスデータADとする伝送信号Vsを送出し、この伝
送信号Vsを信号線3に送出すれば、アドレスデータA
Dに一致する端末器11…,21…が制御データCDを受
け取り、制御用端末器11…や操作用端末器21…は受け
取った制御データCDに従って制御動作を行う。
【0005】一方、伝送ユニット4は常時はモードデー
タMDをダミーモードとして或いは常時ポーリングとし
てダミー用のアドレスに又は接続されている全端末器の
アドレスに伝送信号Vsを一定時間間隔で送出してお
り、端末器11…,21…が伝送ユニット4に対して何ら
かの情報を伝送しようとするときには、ダミーモード或
いはポーリング中の伝送信号Vsの同期信号SYに同期
させて図16(c)のような割込信号を発生させる。こ
のとき、端末器11…,21…は割込フラグを設定して伝
送ユニット4との以後の情報授受に備える。伝送ユニッ
ト4では割込信号を受信すると、モードデータMDを割
込ポーリングモードとしかつアドレスデータADの上位
の半数のビット(アドレスデータADを8ビットとすれ
ば上位4ビット)を順次増加させながら伝送信号を送出
し、割込信号を発生した端末器11…,21…では、割込
ポーリングモードの伝送信号のアドレスデータADの上
位4ビットが端末器11…,21…に設定されているアド
レスの上位4ビットに一致するときに、信号返信期間W
Tにアドレスの下位の半数のビットを伝送ユニット4に
返信する。このように、伝送ユニット4は割込信号を発
生した端末器11…,21…を16個ずつまとめて探すの
で、比較的短い時間で端末器11…,21…を発見するこ
とができる。伝送ユニット4が割込信号を発生した端末
器11…,21…のアドレスを獲得すると、モードデータ
MDを監視モードとし、獲得したアドレスデータADを
持つ伝送信号を信号線3に送出し、これに対して端末器
1…,21…は伝送しようとする情報を信号返信期間W
Tに返信するのである。最後に、伝送ユニット4は割込
信号を発生した端末器11…,21…に対して割込リセッ
トを指示する信号を送出し、端末器11…,21…の割込
フラグを解除する。以上のようにして、端末器11…,
1…から伝送ユニット4への情報伝送は、伝送ユニッ
ト4から端末器11…,21…への4回の信号伝送(ダミ
ーモード、割込ポーリングモード、監視モード、割込リ
セット)によって完了する。伝送ユニット4が所望の端
末器11…,21…の動作状態を知ろうとするときには、
モードデータMDを監視データとした伝送信号を送出す
るだけでよい。
【0006】而して、伝送ユニット4では、例えば操作
用端末器21に設けた操作スイッチSW1が操作される
と、操作用端末器21から返信された監視データに基づ
いて、操作スイッチSW1との対応関係があらかじめ設
定されている制御用端末器11に伝送する制御データC
Dを生成し、その制御データCDを含む伝送信号Vsを
信号線3に送出し、対応する制御用端末器11に制御デ
ータCDを伝送し、制御データCDに含まれるスイッチ
SW1に対応せる負荷番号のラッチングリレー5を駆動
して、その主開閉接点をオン又はオフさせることにより
負荷をオン又はオフする。また、また操作用端末器22
に設けた別の操作スイッチSW2が操作されると、上記
のスイッチSW1が操作されたときと同様に割込信号を
送出し、伝送ユニット4の割り込みポーリングに応じて
アドレス返信を行い、伝送ユニット4から割込み要求監
視のアクセスに対応して操作スイッチSW2の操作デー
タを監視データとして伝送ユニット4へ返信する。
【0007】伝送ユニット4は割り込み処理後、スイッ
チSW1の場合であれば該スイッチSW1に対応する負
荷番号に対する制御データCDを、対応する制御用端末
器1 1をアクセスして伝送する。制御用端末器11は待機
状態において、制御データCDを受信すると制御データ
CDの負荷番号に対応するラッチングリレー5を制御駆
動する。
【0008】ここで1つのアドレスに対応して例えば4
つの負荷番号を設定できるようにしておけば、4つのス
イッチで夫々に対応する4つの負荷、図15の場合には
4つのラッチングリレー5を制御駆動できるようになっ
ている。
【0009】また制御用端末器11…はラッチングリレ
ー5の動作状態を示す監視データを伝送ユニット4へ返
信させるようになっており、伝送ユニット4はこの監視
データCDに基づいて対応する操作用端末器21…に対
してラッチングリレー5の負荷番号に対応するスイッチ
SW1…に付設している動作モニタ用の表示素子を点灯
/消灯させる制御データCDを伝送し、この制御データ
CDを受け取った操作用端末器21…では制御データに
基づいて対応する負荷番号のスイッチに付設してある動
作モニタ用の表示素子を点灯又は消灯させることによ
り、対応ラッチングリレー5の動作状態、つまりオン又
はオフ状態を表示する。
【0010】ところで、図15の遠隔監視制御システム
では、上記の端末器11…、21…以外に小容量のリレー
を内蔵した制御用端末器2aや、操作スイッチの代わり
にEEスイッチなどの外部信号を取り込む接点入力端末
器1aなどを設けてある。
【0011】そして伝送ユニット4を中心として伝送信
号Vsにより、各端末器11…,21…,1a,2aの監
視制御を行うとともに、複極の伝送信号Vsを各端末器
1…,21…,1a,2aにおいて整流することにより
各端末器11…,21…,1a,2a内の回路の動作電源
を得るようになっている。一方制御用端末器21…によ
り駆動されるラッチングリレー5は、外付けのトランス
6により動作電源を得るようになっている。接点入力端
末器2aは無電圧接点を用いるため入力用信号のために
トランス6を用いている。
【0012】図15の遠隔監視制御システムに用いる操
作用端末器21…は壁面に埋込配設する構造で、通常の
壁スイッチと同様な取付構造となっている。一方伝送ユ
ニット4や制御用端末器11…,1a、接点入力端末器
2a、夫々のトランス6…、ラッチングリレー5は分電
盤7内に配設される構造となっていた。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】ところで上記の制御用
端末器11…では、ラッチングリレー5と、該ラッチン
グリレー5の電源を得るトランス6とが分離されている
ため、これらを分電盤7内に配設する場合に、取り付け
スペースの確保と、接続するための結線が複雑になると
いう問題があった。
【0014】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、その目的とするところは、壁面取付が可能で、
分散設置ができる遠隔監視制御システムのリレー端末器
を提供するにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明では、伝
送ユニットに端末器を信号線を介して接続し、伝送ユニ
ットから伝送される多重伝送信号により端末器のアドレ
スをアクセスして伝送ユニットから制御用のデータを当
該アドレスの端末器に伝送するとともに、多重伝送信号
に設けられた返信信号返信期間において当該アドレスの
端末器から監視用のデータを伝送ユニットに返信させる
ことにより端末器の遠隔監視制御を行う遠隔監視制御シ
ステムに用いられ、1乃至複数の1回路用のラッチング
リレー、伝送ユニットからの多重伝送信号を受信すると
ともに返信信号を送信する多重伝送信号送受信回路、ア
ドレス設定部、受信する多重伝送信号によりアドレス設
定部で設定されたアドレスがアクセスされると多重伝送
信号の制御データを読み取り、制御データに基づいてラ
ッチングリレーを制御駆動する多重伝送信号処理部、ラ
ッチングリレーの駆動電源及び各部の電源を多重伝送信
号から得る電源回路からなる端末処理ブロックとを、規
格化された埋込型配線器具取り付け用の取付枠に取付が
できる単位モジュール寸法で形成した器体内に収納し、
器体の背面には信号線を接続する信号線用接続端子を設
けるとともに、ラッチングリレーの主開閉接点の両端が
接続される対の負荷用接続端子を器体内に収納されるラ
ッチングリレーの数に対応して設け、器体には取付枠に
設けられた係止部に係止して取付枠に器体を固定する被
係止部を備えたものであって、上記器体はボディと、こ
のボディの開口部に被着するカバーとからなり、上記端
末処理ブロックは、アドレス設定部以外のラッチングリ
レー、ラッチングリレーのリレー駆動回路、多重伝送信
号受信回路、多重伝送信号処理部、電源回路を含む制御
回路部を実装した制御用プリント基板と、上記アドレス
設定部を実装したアドレス設定用プリント基板とを、該
制御用プリント基板の一端に突出させている端子を、ド
レス設定用プリント基板の一端に設けた結合孔に挿入し
て半田付けすることで両基板の板面がL状に直交するよ
うに結合して、制御用プリント基板でアドレス設定用プ
リント基板を支持するとともに、上記制御回路部に上記
アドレス設定部を電気的に接続して構成され、上記制御
用プリント基板の上記一端側をカバー内に、上記制御用
プリント基板の他端側をボディ内に配置して、上記制御
用プリント基板の上記一端側に支持されたアドレス設定
用プリント基板の上記カバー側に対向する板面に実装し
ている上記アドレス設定部の操作側をカバーの前面の一
端部側に設けた凹所の底面に開口してある窓孔に臨ま
せ、上記凹所の開口部を開閉自在な蓋で被蔽している
とを特徴とする。
【0016】請求項2の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記器体の大きさを、1単位モジュール寸法の配
線器具を3個長手方向に取付可能な一連型の取付枠に対
応した3単位モジュール寸法に形成して成ることを特徴
とする。
【0017】請求項3の発明では、請求項1の発明にお
いて、上記器体大きさを、3単位モジュールの器体を2
個並行させた大きさの器体を取付可能な二連型の取付枠
に対応するモジュール寸法で形成して成ることを特徴と
する。
【0018】請求項4の発明では、請求項1乃至3の何
れかの発明において、上記係止部を取付枠の両側枠片に
形成した係止孔で構成し、上記被係止部を器体の両側側
面より突出させた係止爪で構成したことを特徴とする。
【0019】請求項5の発明では、請求項1乃至4の何
れかの発明において、上記係止部として金属製取付枠の
一部がかしめにより係止される係止凹部を設けたことを
特徴とする。
【0020】請求項6の発明では、請求項1乃至5の何
れかの発明において、上記カバーから上記ボディ側へ垂
下させた弾性片と、上記ボディの開口部近傍のボディ側
面に設けた被係止部とを、何れか一方に設けた孔に、他
方に設けた突部を弾性片の弾性を用いて係入してカバー
とボディとを結合して成ることを特徴とする。
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】請求項の発明では、請求項1乃至の何
れかの発明において、ラッチングリレーの主開閉接点を
手動で開閉する手動操作手段を器体表面に露出させこと
を特徴とする。
【0026】請求項の発明では、請求項1乃至の何
れかの発明において、ラッチングリレーの手動操作手段
の移動に共動して主開閉接点の開閉状態を表示する表示
手段を設けたことを特徴とする。
【0027】請求項の発明では、請求項1乃至の何
れかの発明において、少なくとも上記負荷用接続端子を
速結端子で構成して成ることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下本発明を実施形態により説明
する。 (実施形態1)図1は1回路片切り型のラッチングリレ
ー9を1つ組み込んだ本実施形態の分解斜視図を示して
おり、図示するように器体10は、JIS規格で規定さ
れた大角形連用配線器具の取付枠8(1単位モジュール
寸法の配線器具を長手方向に3個取り付けることができ
る大きさ)に対応する寸法に形成されているもので、箱
型の合成樹脂製のボディ11と、該ボディ11の開口部
に被着する合成樹脂製のカバー12とからなる。ボディ
11とカバー12との結合は、ボディ11の開口部近傍
の両側壁の両端部にボディ11内外に連通させた結合用
孔13に、カバー12の両側の両端下部より垂下させた
弾性片14をボディ11の両側壁の内面に沿うようにし
て下ろして弾性片14の下端に設けた爪状突部15をボ
ディ11の内側から係入することにより行い、所謂ワン
タッチ組立ができるようなっている。
【0029】カバー12は取付枠8の中央開口部8aに
裏側から嵌合される突出部12aを中央に設け、突出部
12aの両側の両端部には合成樹脂製或いは合成樹脂主
体の取付枠8の両側に夫々けてある3対の係止孔16の
内両端側の各対の係止孔16に対応した対の係止爪17
を夫々一体突設しており、これらの係止爪17を対応す
る係止孔16に係止することにより取付枠8に器体10
を取り付けることができるようになっている。
【0030】また対の係止爪17,17間に位置する突
出部12aの両側面基部には金属製取付枠(図示せず)
の係止凸部をかしめて係止するための係止凹部17’を
夫々設けており、金属製取付枠にも取り付けることがで
きるようになっている。
【0031】ラッチングリレー9は、例えば20Aのよ
うな大電流を開閉するものであって、制御回路部を実装
した制御用プリント基板18に実装されており、この制
御用プリント基板18が、ラッチングリレー9がボディ
11の底部に一定間隔を開けて並行するように、ボディ
11の底部の一端に垂立収納されることにより器体10
内に配設される。
【0032】ラッチングリレー9の制御用プリント基板
18への実装はセットコイル用及びリセットコイル用の
コイル端子90を半田付けされることにより行われ、端
末回路部と電気的に接続され且つ機械的に固定される。
【0033】制御用プリント基板18は図1において上
端に突出させている端子20…を、アドレス設定部46
(図3参照)を実装したアドレス設定用プリント基板1
9の一端に設けた結合孔21…に挿入して半田付けする
ことにより、アドレス設定用プリント基板19の板面が
制御用プリント基板18の板面に対してL状に直交する
形でアドレス設定用プリント基板19を支持するととも
に、制御回路部にアドレス設定部46を電気的に接続し
て、端末処理ブロック40(図3参照)を構成する。
【0034】ボディ11に収納される制御用プリント基
板18の上端はカバー12内に至っており、アドレス設
定用プリント基板19の上面に実装しているアドレス設
定部46を構成すディップスイッチ22の操作面をカバ
ー12の上面(壁面と取付時には前面となる)の一端側
に設けた凹所23の底面に開口してある窓孔24に臨
み、器体10外からディップスイッチ22を用いて当該
端末器のアドレス及び負荷番号を設定することができる
ようになっている。凹所23の開口面には通常時には誤
操作防止用の蓋25が被着される。勿論この蓋25を開
閉自在に枢支した扉により構成しても良い。
【0035】ラッチングリレー9は図2に示すようにリ
レー本体9aの一端部に主開閉接点S(図3参照)を収
納した接点ブロック9bを設け、この接点ブロック9b
の上下面に接点ブロック9b内の主開閉接点Sの固定接
点側、可動接点側の一方に接続されている端子33aと
他方に接続されている端子33bを夫々突出させてい
る。またリレー本体9aの上面には主開閉接点Sを開閉
する駆動機構(図示せず)に連動して往復移動する手動
操作レバー26を突出させている。この手動操作レバー
26は主開閉接点Sが開閉するのに伴って移動するだけ
ではなく、手動操作レバー26自体を手動により移動さ
せれば主開閉接点Sを駆動機構を介して開閉できるよう
になっている。つまり手動操作レバー26を手動操作す
ればラッチングリレー9の主開閉接点Sを強制的に開閉
することができ、またラッチングリレー9の主開閉接点
Sの開閉状態に応じて手動操作レバー26の位置が移動
するため、その位置をカバー12に開口している開口窓
27から見ることで、主開閉接点Sの開閉状態を知るこ
とができるのである。
【0036】ラッチングリレー9に手動操作によって主
開閉接点Sを開閉することができる手動操作レバー26
を設けたことにより、遠隔監視制御システム系に電源が
供給されずシステムダウン状態になっていても主開閉接
点Sに接続されている負荷をオンオフさせることができ
る。その結果、たとえば壁スイッチの施工前に試験的に
照明負荷の点灯・消灯を操作するというような場合に対
応が可能になる。
【0037】上記開口窓27及び凹所23を形成したカ
バー12の上面(前面)には銘板39を貼着しており、
この銘板39には開口窓27及び凹所23の蓋25に対
応する窓39a,39bを形成してある。
【0038】さて上述のように制御用プリント基板18
を収納した位置と反対側のボディ11の他端部内の片側
には鎖錠ばね28と端子板29とからなる速結端子で構
成される一対の負荷用接続端子36を並設するととも
に、鎖錠状態を解除するための解除釦30を収納してい
る。そしてこれら速結端子の電線挿入孔(図示せず)が
開口したボディ11の外底部に並ぶ形で、ボディ11の
外底部には信号線3を接続する端子ねじ31及び端子ね
じ31が螺合する端子板32からなる信号線用端子37
を一対並設してある。
【0039】速結端子は電線挿入孔より挿入される電線
の芯線を鎖錠ばね28と端子板29の間で鎖錠して電気
的機械的に接続固定するもので、接続状態を解除するに
は解除釦30を器体10の外底部に開口した治具挿入孔
(図示せず)を介して外部よりドライバーなどの治具で
押すことにより、解除釦30で鎖錠ばね28を撓ませ、
上記の鎖錠状態を解除することにより行う。
【0040】負荷用接続端子36を構成する一対の速結
端子の各端子板29は平編組銅線からなる接続線34を
介してラッチングリレー9の端子33a,33bに接続
される。接続線34は、一端部が端子板29に半田また
は溶接によって接続され、他端部が、端子33a,33
bに半田または溶接されるかしめ板35にかしめられ、
該かしめ板35を介して端子33a,33bに接続され
る。
【0041】信号線3(図3参照)が接続される信号線
用接続端子37は端子板32を図1において上方に向け
て突出した突起32aをボディ11の外底部よりボディ
11内に貫挿させてボディ11に取り付け、ボディ11
内においてリード線38により制御用プリント基板18
に接続される。
【0042】端末処理ブロック40は図3に示す回路構
成からなり、制御用プリント基板18に実装された、ラ
ッチングリレー9及びラッチングリレー9のリレー駆動
回路41、多重伝送信号受信回路42、多重伝送信号処
理部43、電源回路44、状態監視回路45からなる制
御回路部と、アドレス設定用プリント基板19に実装さ
れたアドレス及び負荷番号設定用のディップスイッチ2
2からなるアドレス設定部46とで構成される。
【0043】アドレス設定部46が後述するような光ワ
イヤレス信号等を用いて外部から設定ができるEEPR
OM等からなるアドレス設定部で構成される場合、当該
アドレス設定部を実装したアドレス設定用プリント基板
を図1のプリント基板19の代わりに用いればよく、制
御用プリント基板18を共用できる構成としている。
【0044】ここでの端末処理ブロック40の各部の機
能について概略的に説明する。
【0045】ラッチングリレー9は2巻線の磁気保持型
ラッチングリレーからなり、リレー駆動回路41により
セットコイル又はリセットコイルに1ショットで励磁電
流が流れると、反転動作して、主開閉接点Sを現在の状
態から反転動作させ、その動作状態を励磁電流が無くな
っても永久磁石により保持し、この永久磁石の保持状態
を解除する方向の励磁電流がセットコイル又はリセット
コイルに流れると反転動作を行い、その動作状態を保持
するものであり、本実施形態のラッチングリレー9は接
点ブロック9に1つの主開閉接点Sを備えて、1回路片
切り型のラッチングリレーを構成している。
【0046】電源回路44は伝送信号Vsを整流して回
路部の電源を得るとともに、ラッチングリレー9の駆動
電源を得るためのものである。多重伝送信号送受信回路
42は伝送信号Vsを受信して多重伝送信号処理部43
へ送るとともに、多重伝送信号処理部43からの返信デ
ータに基づいて所定のインピーダンスを介して信号線3
を短絡し、電流モードの返信信号を送信する機能を持
つ。多重伝送信号処理部43はアドレス設定部46の設
定アドレス及び設定負荷番号に一致するアドレスデータ
ADを持つ伝送信号Vsが受信されると制御データCD
を取り込み、制御データCDに基づいてリレー駆動回路
41を通じてラッチングリレー9を動作させる。またラ
ッチングリレー9の動作データを状態監視回路24を通
じて取り込み、監視データとして多重伝送信号送受信回
路42より返信信号により返信させる機能を備えてい
る。
【0047】而して上述のように構成される本実施形態
のリレー端末器1を図4に示すように壁面47に埋設さ
れたスイッチボックス48に取付枠8を用いて取り付け
る場合には次の施工する。
【0048】まず器体10を取付枠8に取り付け、しか
る後にスイッチボックス48内に先行配線された信号線
3を器体10の裏面(外底部)の信号線用接続端子37
に接続し、また負荷接続線を電線挿通孔を介して器体1
0内の負荷用接続端子36に接続する。この後取付枠8
の両端(上下)枠片の中央に設けてある取付孔49にボ
ックスねじ56を挿通してスイッチボックス48側のね
じ孔51に螺入締結して固定し、その後プレート枠50
を取付枠8の両端枠片のやはり中央に設けてあるねじ孔
52にねじ53で取り付け、更にプレート枠50の前面
に化粧プレート54を、その裏面に設けた係止爪(図示
せず)をプレート枠50の両側枠片に設けた係止孔55
に着脱自在に係止することにより被着することで取り付
けが終わる。勿論壁面に取付枠8を木ねじなどで直付け
したり、挟み金具を用いて取り付けることも可能であ
る。
【0049】図15に示す遠隔監視制御システムに用い
た従来の制御用端末器11…の代わりに壁面47に取り
付ける本実施形態のリレー端末器11…を用いると図5
に示すようなシステム構成となり、従来の制御用端末器
に付加していたトランス6や外付けのラッチングリレー
5が不要となる。
【0050】つまり本実施形態のリレー端末器1によれ
ば、分電盤に収納することなく、壁面に他の埋込型配線
器具と同様に埋込配設することができ、また負荷制御用
のラッチングリレー9と、伝送信号Vsに基づいてラッ
チングリレー9を制御する端末処理ブロック40とを1
つの器体10に納装しているから、外付けのラッチング
リレー及びトランスを用いて負荷を制御する従来例に比
べて省スペース化が可能になるとともに、配線数を大幅
に削減することができるのである。更にコンセントのよ
うな配線器具と並設することもでき、コンセントの入切
も容易に制御可能となる。
【0051】(実施形態2)上記実施形態1はラッチン
グリレー9として1回路片切り型のラッチングリレーを
用いているが、本実施形態は図6、図7に示すように接
点ブロック9aを2組設けた1回路両切り型のラッチン
グリレー9を用い、各主開閉接点Sを負荷と電源の両極
との間を接続する各極の給電路に挿入するようにしたも
ので、本実施形態の場合には負荷用接続端子36は2対
設けられることになる。他の構成および動作は実施形態
1と同様であるので、同じ構成要素に同じ番号、記号を
付して説明は省略する。
【0052】(実施形態3)上述した各実施形態1,2
はラッチングリレー9の手動操作レバー26を開口窓2
7より視認且つ操作できるように構成していたが、本実
施形態は図8、図9に示すようにラッチングリレー9の
手動操作レバー26の動きに連動する操作ハンドル57
を設け、この操作ハンドル57をカバー12の上面に開
口した操作窓27’より露出させたものである。
【0053】つまり本実施形態のリレー端末器1では操
作ハンドル57を用いて手動操作レバー26を手動操作
することができ、また操作ハンドル57の状態がラッチ
ングリレー9の動作状態を示すため、操作ハンドル57
が表示手段を構成することになる。尚カバー12に貼着
する銘板39には操作窓27’に対応する開口窓39
a’を開口している。
【0054】その他の構成及び動作は実施形態1と同様
であるので、同じ構成要素に同じ番号、記号を付して説
明は省略する。また本実施形態は1回路片切り型のラッ
チングリレー9を用いているが、実施形態2と同様に1
回路両切り型のラッチングリレー9を用いても勿論良
い。
【0055】(実施形態4)上記実施形態1乃至3は何
れも1回路用のリレー端末器1を構成するものであった
が、本実施形態は4回路用のリレー端末器1を構成する
もので、使用する器体10’は図10に示すようにJI
S規格で規定された2連用の大角形連用配線器具の取付
枠8’(横幅寸法が実施形態1乃至3で用いる取付枠8
の横幅寸法の略倍の寸法を持つもの)に対応する寸法に
形成されているもので、実施形態1乃至3と同様に箱型
のボディ11’と、該ボディ11’の開口部に被着する
カバー12’とで構成される。ボディ11’とカバー1
2’との結合は実施形態1乃至3と同様に行われる。
【0056】そして本実施形態では器体10’内に収納
される1回路片切り型のラッチングリレー9を4台と
し、各ラッチングリレー9を夫々プリント基板18’に
実装して、各プリント基板18’の上端の端子20を一
枚のアドレス設定用プリント基板19’の結合孔21に
挿入して半田付けすることにより、ブロック化して器体
10’内に収納するようなっている。ここで各ラッチン
グリレー9に対応して負荷番号が与えられ、制御回路部
及びアドレス設定部46は共用されるため、プリント基
板18’の何れかに制御回路部の回路素子を実装し、プ
リント基板19’を介して制御回路部のリレー駆動回路
41に各ラッチングリレー9を接続することになる。つ
まり本実施形態では図3の破線で示すラッチンリレー9
が追加されることになり、4回路のリレー端末器1の端
末回路ブロック40が構成される。尚ラッチングリレー
9としては実施形態2と同様に1回路両切り型を用いて
も良い。
【0057】負荷用接続端子36及び解除釦30は各ラ
ッチングリレー9に対応して4対設けられるが、信号接
続用端子37は実施形態1乃至3と同様に一対のみで良
い。
【0058】カバー12’の突出部12a’には各ラッ
チングリレー9の手動操作レバー26に対応する4つの
開口窓27を設けており、夫々のラッチングリレー9の
動作状態が視認且つ手動操作ができるようになってい
る。またカバー12’にはアドレス設定部46のディッ
プスイッチ22の操作面が臨む窓孔24を開口した凹所
23が設けられ、蓋25が被着されるようになってい
る。
【0059】尚その他の構成は実施形態1と同様である
ので、同じ構成要素に同じ番号、記号を付して説明は省
略する。また動作は基本的には実施形態1と同じである
が、各ラッチングリレー9に対応して異なる負荷番号を
設定することと、当該リレー端末器1のアドレスに対応
関係を持つ操作用端末器に設けられる操作スイッチに負
荷番号を対応づけれることにより、同一アドレス内の各
ラッチングリレー9を各別に制御するようになってい
る。本実施形態を用いる遠隔監視制御システムでは負荷
番号は4つ設定できるようになっており、通常はアドレ
ス設定部46でアドレスとともに設定するが、本実施形
態の場合には4つのラッチングリレー9を夫々異なる負
荷番号に対応付けておけば、アドレス設定部46に負荷
番号設定用のディップスイッチを設ける必要がない。
【0060】而して本実施形態のリレー端末器1を壁面
47に取り付ける場合、実施形態1乃至3と同様に施工
される。
【0061】つまり図11に示すように壁面47に埋設
された2連用のスイッチボックス48に取付枠8’を用
いて取り付ける場合、まず器体10’を取付枠8’に取
り付け、しかる後にスイッチボックス48内に先行配線
された信号線3を器体10’の裏面(外底部)の信号線
用接続端子37に接続し、また負荷接続線を電線挿通孔
を介して器体10’内の各負荷用接続端子36に接続す
る。この後取付枠8の両端(上下)枠片の両側に設けて
ある取付孔49にボックスねじ56を挿通してスイッチ
ボックス48側のねじ孔51に螺入締結して固定し、そ
の後2連用のプレート枠50’を取付枠8の両端枠片の
やはり両側に設けてあるねじ孔52にねじ53で取り付
け、更にプレート枠50’の前面に2連用の化粧プレー
ト54’を、その裏面に設けた係止爪(図示せず)をプ
レート枠50’の両側枠片に設けた係止孔55に着脱自
在に係止することにより被着することで取り付けが終わ
る。
【0062】本実施形態のリレー端末器1によれば、分
電盤に収納することなく、壁面に他の埋込型配線器具と
同様に埋込配設することができ、また4回路分の負荷制
御用のラッチングリレー9と、伝送信号Vsに基づいて
ラッチングリレー9を制御する端末処理ブロック40と
を1つの器体10’に納装しているから、外付けのラッ
チングリレー及びトランスを用いて負荷を制御する従来
例に比べて省スペース化が可能になるとともに、配線数
を大幅に削減することができるのである。 (実施形態5)本実施形態は図12、図13に示すよう
に、各ラッチングリレー9の手動操作レバー26に対し
て実施形態3と同様に操作ハンドル57を設け、これら
操作ハンドル57をカバー12’の上面に開口した操作
窓27’より露出させたものである。
【0063】つまり本実施形態のリレー端末器1では操
作ハンドル57を用いて手動操作レバー26を手動操作
することができ、また操作ハンドル57の状態がラッチ
ングリレー9の動作状態を示すため、操作ハンドル57
が表示手段を構成することになる。尚カバー12’に貼
着する銘板39には操作窓27’に対応する開口窓39
a’を開口している。
【0064】その他の構成及び動作は実施形態4と同様
であるので、同じ構成要素に同じ番号、記号を付して説
明は省略する。また本実施形態は1回路片切り型のラッ
チングリレー9を用いているが、実施形態2と同様に1
回路両切り型のラッチングリレー9を用いても勿論良
い。 (実施形態6)ところで、上述した各実施形態では、ア
ドレスおよび負荷番号をディップスイッチにより設定し
ていたが、EEPROMのような書き換え可能な不揮発
性メモリをアドレス設定部46として用い、外部よりア
ドレス、負荷番号以外に、個別制御、パターン制御、グ
ループ制御などの制御機能データも設定登録できるよう
にしたのが本実施形態の端末処理ブロック40である。
【0065】本実施形態の端末処理ブロック40は上記
実施形態1乃至5の何れにも適用できるが、実施形態1
の場合に即して説明する。端末処理ブロック40は、図
14に示すようにEEPROMからなるアドレス設定部
46と、このアドレス設定部46に機能データを書き込
んだり、メモリに書き込まれている機能データを読み出
すために、光ワイヤレス信号を送受信するためのワイヤ
レス信号送受信回路部59を設けてあり、多重伝送信号
処理部43は外部の設定器58から光ワイヤレス信号を
受信すると設定器58からの指示に応じて、アドレス設
定部46に機能データを書き込んだり、書き込まれてい
る機能データを設定器58に返送したりする。つまり、
設定器58からの光ワイヤレス信号は、登録モード、確
認モード、修正モードがあり、登録モードでは機能デー
タをアドレス設定部46に書き込むことを指示し、確認
モードでは機能データを読み出して設定器58に表示さ
せ、修正モードでは機能データを読み出して設定器58
に表示させた後に別の機能データに修正してアドレス設
定部46に書き込むことを指示する。
【0066】本実施形態ではアドレス設定部46を構成
するEEPROM及びワイヤレス信号送受信回路59を
構成する発光素子や受光素子を同一のプリント基板19
に実装し、受光面及び発光面をカバー12’に形成した
凹所23内に臨ませ、設定時に蓋25を開けることによ
り外部の設定器58との間で光ワイヤレス信号の送受信
ができるようになっている。
【0067】このような構成を採用すれば、アドレスや
負荷番号の設定はもちろんのこと、上述した各種機能の
設定も光ワイヤレス信号を用いて行なうことができるか
ら、同種製品を各種機能に共用することができ、しかも
ディップスイッチを操作する場合に比較すると、設定作
業が容易になるのである。
【0068】尚図14で破線で示すラッチングリレー9
は4回路構成の場合に接続されるラッチングリレーを示
す。
【0069】
【発明の効果】請求項1の発明は、伝送ユニットに端末
器を信号線を介して接続し、伝送ユニットから伝送され
る多重伝送信号により端末器のアドレスをアクセスして
伝送ユニットから制御用のデータを当該アドレスの端末
器に伝送するとともに、多重伝送信号に設けられた返信
信号返信期間において当該アドレスの端末器から監視用
のデータを伝送ユニットに返信させることにより端末器
の遠隔監視制御を行う遠隔監視制御システムに用いら
れ、1乃至複数の1回路用のラッチングリレーと、伝送
ユニットからの多重伝送信号を受信するとともに返信信
号を送信する多重伝送信号送受信回路、アドレス設定
部、受信する多重伝送信号によりアドレス設定部で設定
されたアドレスがアクセスされると多重伝送信号の制御
データを読み取り、制御データに基づいて、ラッチング
リレーを制御駆動する多重伝送信号処理部、ラッチング
リレーの駆動電源及び各部の電源を多重伝送信号から得
る電源回路からなる端末処理ブロックとを、規格化され
た埋込型配線器具取り付け用の取付枠に取付ができる単
位モジュール寸法で形成した器体内に収納し、器体の背
面には信号線を接続する信号線用接続端子を設けるとと
もに、ラッチングリレーの主開閉接点の両端が接続され
る対の負荷用接続端子を器体内に収納されるラッチング
リレーの数に対応して設け、器体には取付枠に設けられ
た係止部に係止して取付枠に器体を固定する被係止部を
備えたので、分電盤に収納することなく、壁面に他の埋
込型配線器具と同様に埋込配設することができるもので
あって、分散設置が容易となり、しかもまた負荷制御用
のラッチングリレーと、伝送信号に基づいてラッチング
リレーを制御する端末処理ブロックとを1つの器体に納
装しているから、外付けのラッチングリレー及びトラン
スを用いて負荷を制御する従来例に比べて省スペース化
が可能になるとともに、配線数を大幅に削減することが
でき、更にコンセントのような配線器具と並設すること
もでき、コンセントの入切も容易に制御可能となるとい
う効果がある。また、上記ラッチングリレーや制御回路
部が実装される制御用プリント基板に結合されるアドレ
ス設定用プリント基板に上記アドレス設定部を実装した
ので、アドレス設定部の仕様の変更が容易である。しか
も、凹所の開口部を開閉自在な蓋で被蔽しているので通
常時におけるアドレス設定部の誤操作を防止できる。
【0070】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、上記器体の大きさを、1単位モジュール寸法の配線
器具を3個長手方向に取付可能な一連型の取付枠に対応
した3単位モジュール寸法に形成してあるので、一連用
の取付枠に取り付けることができ、また請求項3の発明
では、請求項1の発明において、上記器体大きさを、3
単位モジュールの器体を2個並行させた大きさの器体を
取付可能な二連型の取付枠に対応するモジュール寸法で
形成してあるので、2連用の取付枠に取り付けることが
でき、また請求項4の発明では、請求項1乃至3の何れ
かの発明において、上記係止部を取付枠の両側枠片に形
成した係止孔で構成し、上記被係止部を器体の両側側面
より突出させた係止爪で構成したので、合成樹脂を主体
とする取付枠に取り付けることができ、また更に請求項
5の発明は、請求項1乃至4の何れかの発明において、
上記係止部として金属製取付枠の一部がかしめにより係
止される係止凹部を設けたので、金属製取付枠への取付
もできる。
【0071】請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れ
かの発明において、上記カバーから上記ボディ側へ垂下
させた弾性片と、上記ボディの開口部近傍のボディ側面
に設けた被係止部とを、何れか一方に設けた孔に、他方
に設けた突部を弾性片の弾性を用いて係入してカバーと
ボディとを結合してあるので、器体の組立がワンタッチ
で行える。
【0072】
【0073】
【0074】
【0075】
【0076】請求項の発明は、請求項1乃至の何れ
かの発明において、ラッチングリレーの主開閉接点を手
動で開閉する手動操作手段を器体表面に露出させたの
で、手動操作手段によってラッチングリレーを強制的に
開閉することができ、システムダウンにおいても、負荷
の強制的なオンオフが可能となる。
【0077】請求項の発明は、請求項1乃至の何れ
かの発明において、ラッチングリレーの手動操作手段の
移動に共動して主開閉接点の開閉状態を表示する表示手
段を設けたので、負荷(ラッチングリレー)のオン・オ
フ状態を容易に確認することができる。
【0078】請求項の発明は、請求項1乃至の何れ
かの発明において、少なくとも上記負荷用接続端子を速
結端子で構成しているので、負荷や電源の接続が容易に
行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1の分解斜視図である。
【図2】(a)は同上に用いる1回路片切型のラッチン
グリレーの上面図である。(b)は同上に用いるラッチ
ングリレーの一側面図である。(c)は同上に用いるラ
ッチングリレーの正面図である。(d)は同上に用いる
ラッチングリレーの他側面図である。
【図3】同上の端末処理ブロックの回路構成図である。
【図4】同上の取り付け説明用分解斜視図である。
【図5】同上を用いた遠隔監視制御システムの構成図で
ある。
【図6】本発明の実施形態2の分解斜視図である。
【図7】(a)は同上に用いる1回路両切型のラッチン
グリレーの上面図である。(b)は同上に用いるラッチ
ングリレーの一側面図である。(c)は同上に用いるラ
ッチングリレーの正面図である。(d)は同上に用いる
ラッチングリレーの他側面図である。
【図8】本発明の実施形態3の分解斜視図である。
【図9】同上の取り付け説明用分解斜視図である。
【図10】本発明の実施形態4の分解斜視図である。
【図11】同上の取り付け説明用分解斜視図である。
【図12】本発明の実施形態4の分解斜視図である。
【図13】同上の取り付け説明用分解斜視図である。
【図14】本発明の実施形態5の端末処理ブロックの回
路構成図である。
【図15】従来例を用いた遠隔監視制御システムの構成
図である。
【図16】遠隔監視制御システムに用いる伝送信号の説
明図である。
【符号の説明】
1 リレー端末器 8 取付枠 9 ラッチングリレー 10 器体 11 ボディ 12 カバー 18 制御用プリント基板 22 ディップスイッチ 46 アドレス設定部
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−30581(JP,A) 特開 平3−140095(JP,A) 特開 平6−54378(JP,A) 特開 平9−93673(JP,A) 特開 平7−312789(JP,A) 特開 平9−288950(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04Q 9/00

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝送ユニットに端末器を信号線を介して接
    続し、伝送ユニットから伝送される多重伝送信号により
    端末器のアドレスをアクセスして伝送ユニットから制御
    用のデータを当該アドレスの端末器に伝送するととも
    に、多重伝送信号に設けられた返信信号返信期間におい
    て当該アドレスの端末器から監視用のデータを伝送ユニ
    ットに返信させることにより端末器の遠隔監視制御を行
    う遠隔監視制御システムに用いられ、1乃至複数の1回
    路用のラッチングリレー、伝送ユニットからの多重伝送
    信号を受信するとともに返信信号を送信する多重伝送信
    号送受信回路、アドレス設定部、受信する多重伝送信号
    によりアドレス設定部で設定されたアドレスがアクセス
    されると多重伝送信号の制御データを読み取り、制御デ
    ータに基づいてラッチングリレーを制御駆動する多重伝
    送信号処理部、ラッチングリレーの駆動電源及び各部の
    電源を多重伝送信号から得る電源回路からなる端末処理
    ブロックとを、規格化された埋込型配線器具取り付け用
    の取付枠に取付ができる単位モジュール寸法で形成した
    器体内に収納し、器体の背面には信号線を接続する信号
    線用接続端子を設けるとともに、ラッチングリレーの主
    開閉接点の両端が接続される対の負荷用接続端子を器体
    内に収納されるラッチングリレーの数に対応して設け、
    器体には取付枠に設けられた係止部に係止して取付枠に
    器体を固定する被係止部を備えたものであって、 上記器体はボディと、このボディの開口部に被着するカ
    バーとからなり、上記端末処理ブロックは、アドレス設
    定部以外のラッチングリレー、ラッチングリレーのリレ
    ー駆動回路、多重伝送信号受信回路、多重伝送信号処理
    部、電源回路を含む制御回路部を実装した制御用プリン
    ト基板と、上記アドレス設定部を実装したアドレス設定
    用プリント基板とを、該制御用プリント基板の一端に突
    出させている端子を、ドレス設定用プリント基板の一端
    に設けた結合孔に挿入して半田付けすることで両基板の
    板面がL状に直交するように結合して、制御用プリント
    基板でアドレス設定用プリント基板を支持するととも
    に、上記制御回路部に上記アドレス設定部を電気的に接
    続して構成され、 上記制御用プリント基板の上記一端側をカバー内に、上
    記制御用プリント基板の他端側をボディ内に配置して、
    上記制御用プリント基板の上記一端側に支持されたアド
    レス設定用プリント基板の上記カバー側に対向する板面
    に実装している上記アドレス設定部の操作側をカバーの
    前面の一端部側に設けた凹所の底面に開口してある窓孔
    に臨ませ、上記凹の開口部を開閉自在な蓋で被蔽して
    いることを特徴とする遠隔監視制御システムのリレー端
    末器。
  2. 【請求項2】上記器体の大きさを、1単位モジュール寸
    法の配線器具を3個長手方向に取付可能な一連型の取付
    枠に対応した3単位モジュール寸法に形成して成ること
    を特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムのリ
    レー端末器。
  3. 【請求項3】上記器体大きさを、3単位モジュールの器
    体を2個並行させた大きさの器体を取付可能な二連型の
    取付枠に対応するモジュール寸法で形成して成ることを
    特徴とする請求項1記載の遠隔監視制御システムのリレ
    ー端末器。
  4. 【請求項4】上記係止部を取付枠の両側枠片に形成した
    係止孔で構成し、上記被係止部を器体の両側側面より突
    出させた係止爪で構成したことを特徴とする請求項1乃
    至3の何れか記載の遠隔監視制御システムのリレー端末
    器。
  5. 【請求項5】上記係止部として金属製取付枠の一部がか
    しめにより係止される係止凹部を設けたことを特徴とす
    る請求項1乃至4の何れか記載の遠隔監視制御システム
    のリレー端末器。
  6. 【請求項6】上記カバーから上記ボディ側へ垂下させた
    弾性片と、上記ボディの開口部近傍のボディ側面に設け
    た被係止部とを、何れか一方に設けた孔に、他方に設け
    た突部を弾性片の弾性を用いて係入してカバーとボディ
    とを結合して成ることを特徴とする請求項1乃至5の何
    れか記載の遠隔監視制御システムのリレー端末器。
  7. 【請求項7】上記ラッチングリレーの主開閉接点を手動
    で開閉する手動操作手段を器体表面に露出させことを特
    徴とする請求項1乃至6の何れか記載の遠隔監視制御シ
    ステムのリレー端末器。
  8. 【請求項8】上記ラッチングリレーの手動操作手段の移
    動に共動して主開閉接点の開閉状 態を表示する表示手段
    を設けたことを特徴とする請求項1乃至6の何れか記載
    の遠隔監視制御システムのリレー端末器。
  9. 【請求項9】少なくとも上記負荷用接続端子を速結端子
    で構成して成ることを特徴とする請求項1乃至の何れ
    か記載の遠隔監視制御システムのリレー端末器。
JP08411099A 1999-03-26 1999-03-26 遠隔監視制御システムのリレー端末器 Expired - Fee Related JP3514160B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08411099A JP3514160B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 遠隔監視制御システムのリレー端末器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08411099A JP3514160B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 遠隔監視制御システムのリレー端末器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000278777A JP2000278777A (ja) 2000-10-06
JP3514160B2 true JP3514160B2 (ja) 2004-03-31

Family

ID=13821396

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08411099A Expired - Fee Related JP3514160B2 (ja) 1999-03-26 1999-03-26 遠隔監視制御システムのリレー端末器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3514160B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103107298A (zh) * 2013-01-25 2013-05-15 深圳和而泰智能控制股份有限公司 一种无线墙控器电池座

Families Citing this family (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20020085620A (ko) * 2001-05-09 2002-11-16 배을섭 원격제어가 가능한 스위치
JP3835467B2 (ja) * 2004-07-27 2006-10-18 松下電工株式会社 遠隔監視制御システム用端末器
JP5016330B2 (ja) * 2007-03-08 2012-09-05 パナソニック株式会社 分岐ブレーカ
JP6291867B2 (ja) * 2014-01-28 2018-03-14 株式会社ノーリツ リモコン装置
JP6384774B2 (ja) * 2014-03-11 2018-09-05 パナソニックIpマネジメント株式会社 端末器
JP6347360B2 (ja) 2014-03-13 2018-06-27 パナソニックIpマネジメント株式会社 スイッチ用カバー、操作端末器

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103107298A (zh) * 2013-01-25 2013-05-15 深圳和而泰智能控制股份有限公司 一种无线墙控器电池座

Also Published As

Publication number Publication date
JP2000278777A (ja) 2000-10-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2512811C (en) Setting apparatus for remote monitoring and control system
KR100643013B1 (ko) 원격제어 배선기구
JP3514160B2 (ja) 遠隔監視制御システムのリレー端末器
JP3982541B2 (ja) 遠隔監視制御システム用設定器
US7723868B2 (en) Operating switch wiring device and handle member therefor
JP3838253B2 (ja) 操作スイッチ配線器具
JP2006040874A (ja) リモコン配線器具
JP2000341777A (ja) 遠隔監視制御システムのリレー端末器
JP3704797B2 (ja) 遠隔制御用リレーユニット
JP5044444B2 (ja) 操作端末器
JP2000011832A (ja) 遠隔監視制御システムのリレー端末器
TWI331458B (ja)
TWI405470B (zh) Switchgear
JPH0799715A (ja) 操作用端末器の取付枠
JP3170275B2 (ja) 遠隔監視制御システム
JP3242203B2 (ja) コネクタ
JP3242233B2 (ja) 電線接続器
JPH06339187A (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JPH08154285A (ja) 遠隔監視制御システムの状態表示用端末器
JPH06284482A (ja) 遠隔監視制御システムの調光操作用端末器
JPH0955988A (ja) 遠隔監視制御システムの制御用端末器
JP3310432B2 (ja) 遠隔監視制御システムの操作用端末器
JPH06303683A (ja) 遠隔監視制御システムの電動機器操作用端末器
JPH0799714A (ja) 操作用端末器の取付枠
JPS5947920B2 (ja) 多重伝送遠隔制御システムの操作スイツチ装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031224

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20040106

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080123

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090123

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100123

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110123

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120123

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130123

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees