JP3514081B2 - 配管の凍結防止構造 - Google Patents

配管の凍結防止構造

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この出願の発明は、配管の凍
結防止構造に関するものである。さらに詳しくは、この
出願の発明は、台所、浴室、洗面所等の水廻り配管の凍
結防止に有用な、施工性とともに、凍結防止性に優れた
蓄熱材を用いての配管の凍結防止構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より、住宅等の台所や、浴室、洗面
所等の水廻り配管には、グラスウールや発泡樹脂等から
なる断熱材を配設したり、あるいはリボンヒーターを巻
き付ける等の各種の手段による凍結防止策が適用されて
きている。だが、配管内に滞流して凍結の恐れのある部
位に対して主に施されるこれらの凍結防止策について
は、グラスウールや発泡樹脂等による断熱材では寒冷地
での凍結防止効果は充分ではなく、またリボンヒーター
による方法では、漏電による危険性があるため、その施
工は容易でなく、施工自由度に乏しいという問題があっ
た。
【0003】このような事情から、近年では、その潜熱
特性を利用した蓄熱材を用いて凍結防止することが検討
されてきており、そのための具体化も進められている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この蓄
熱材の凍結防止への利用については、通常は、粉粒状や
液体の、あるいはゲル状の蓄熱材を用いることにあるた
め、これらをどのような態様として使用するかは依然と
して確立されていないのが実情である。蓄熱材を確実に
配管周囲に配設することや、施工時に住宅や躯体側の釘
等に当った時に蓄熱材を散逸させることも漏らすことも
なく施工すること、曲がりやチーズ等の配管形状にも対
応すること、そして凍結防止効果をあげることという課
題を解決することはこれまでのところ成功していない。
蓄熱材を容器に入れることも考えられているが、以上の
課題は解決されていないのである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この出願の発明は、以上
のとおりの課題を解決するためなされたものであっ
、課題を解決するものとして、配管の外周に蓄熱材が
封入された凍結防止具が巻きつけられた構造であって、
凍結防止具は、蓄熱材の全体がプラスチック製のシール
材に覆われ、このシール材が蓄熱材の木口の両端面もし
くは一方の端面においてラミネートされ、ラミネート部
位は外側に位置されていることを特徴とする配管の凍結
防止構造(請求項1)を提供する。
【0006】また、この出願の発明は、その態様とし
、シール材は、凍結防止具の内側よりも外側の厚みが
大きい凍結防止構造(請求項)、凍結防止具の外側の
シール材表面には断熱材が一体化もしくは貼付けられて
いる凍結防止構造(請求項提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】この出願の発明の配管の凍結防止
構造は以上のとおりの特徴を有するものであるが、以下
に図面に沿って実施例を示し、さらに詳しくこの発明の
実施の形態について説明する。
【0008】
【実施例】
(実施例1)図1は、この発明の凍結防止構造のための
前記の凍結防止具の一例を示したものである。たとえば
この図1に例示したように、凍結防止具は、蓄熱材
(1)と、この蓄熱材(1)の全体を覆って封入するた
めのシール材(2)とにより構成されており、シール材
(2)のラミネート加工によって蓄熱材(1)を封入し
た帯状体の形状を有している。
【0009】シール材(2)は、図1の例においては、
その始端もしくは終端の断面を例示したように、配管に
対して内側となるシール材(2A)と外側となるシール
材(2B)との2枚が重ね合わされて接合(ラミネー
ト)されている。シール材(2)は、たとえばポリエチ
レンやポリプロピレン等のプラスチック製の薄いフィル
ムやシートであり、このシール材(2)は、たとえば熱
や溶媒による溶着や、接着剤による接合、あるいは光や
放射により架橋結合する成分を含むプラスチックへの
光や放射線照射による接合等の各種の手段によってラミ
ネート加工することができるようにしている。
【0010】なお、図1においては、蓄熱材(1)の材
軸に対して直交する端面としての木口両端面において
も、前記の内側のシール材(2A)と外側のシール材
(2B)とがラミネートされている。帯状の凍結防止具
は、特にその寸法(サイズ)について限定のあるもので
はないが、通常は、その幅が100mm以下で、厚みが
25mm程度のものまでが、施工上の観点からは好まし
い。この場合、蓄熱材(1)については、その厚みを2
0mm程度までとするのが実際的である。
【0011】封入する蓄熱材(1)そのものについて
は、特にその種類に限定はないが、たとえばポリオレフ
ィン系の有機蓄熱材が用いられる。このような蓄熱材
(1)は、液体でも固体、たとえば粉粒体でもよいが、
ゲル化したものの方がシール材(2)により封入されや
すい。そしてゲル化されているものは、固体に変態する
際に、液体のもののように対流がないため固体になるま
での時間が長く、配管の凍結防止効果がより持続する傾
向にある。また、施工時に、凍結防止具に釘等により穴
があいた場合でも、ゲル化したものであれば液体のもの
に比べて漏れにくいという長所がある。
【0012】なお、液体の蓄熱材を用いる場合には、ス
ポンジ状の発泡樹脂やグラスウール等に含浸させて、こ
れをシール材(2)によって覆うことが有効である。一
般的に、目安としては、蓄熱材(1)の融点は、約−2
〜10℃程度、水用の配管においては約0〜5℃程度で
あることが好ましい。この発明の凍結防止構造において
は、たとえば図2に示したように、配管(3)に対し
て、凍結防止具(10)を巻き付けることになる。この
巻き付けにおいては、図1の凍結防止具を用いる場合に
は、図3に例示したように、凍結防止具(10)の木口
端面のラミネート部(21)の片側を隣接する凍結防止
具(10)の外側シール材(2B)の上に重ねること
が、気密、断熱性を向上させ、凍結防止効果を大きくす
る。 (実施例2)図1の例においては、蓄熱材(1)が連続
してシール材(2)によって封入されている態様を示し
ているが、図4のように、蓄熱材(1)が一定量毎に区
分されて袋状にシール材(2)によってラミネート封入
されるようにしてもよい。
【0013】このように不連続に袋状に蓄熱材(1)が
封入されたものの場合には、配管に対して巻き付けの柔
軟性が大きくなるだけでなく、たとえば施工時に釘等に
よってシール材(2)に穴があいたとしても、穴のあい
たシール材(2)によって袋状に封入されている蓄熱材
だけが漏れるだけであって、全ての蓄熱材が漏れ出る心
配はない。このため施工時のトラブルの回避効果を有し
ている。
【0014】また、この例においては、図4のa−a′
断面を示した図5からも明らかなように、内側のシール
材(2A)の厚み(t1 )よりも外側のシール材(2
B)の厚み(t2 )をより大きくしている。この厚みを
大きくすることにより強度が大きくなって施工時のトラ
ブル防止に効果的であるだけでなく、熱伝導性が低下し
て断熱性が大きくなるため、凍結防止性の点でも有効で
ある。もちろんこの厚みについては、凍結防止具の製造
と、施工の観点から実際上の制約がある。凍結防止具の
全体厚みが、前記のとおり25mm程度までとなる範囲
で対応されるのが好ましい。 (実施例3)以上の図1および図4のいずれの例も、木
口両端面において内側のシール材(2A)と外側のシー
ル材(2B)とをラミネートした例を示しているが、こ
のラミネートは、木口の一方の端面のみで行われるよう
にしてもよい。
【0015】この例を、断面図として示したものが図6
である。木口一端面においてラミネート(22)が設
けられている。そして、この例のように、一端でのみラ
ミネートする凍結防止具の場合には、ラミネート部(2
2)は、配管に対して外側に位置させるのが好ましい。
このことは、図7に示したように、配管(3)に巻き付
ける場合に、このラミネート部(22)が、外側のシー
ル材(2B)の上に重なって、気密、断熱性を高め、凍
結防止効果を高める役割を果たすからである。 (実施例4) 図8は、前記実施例2において、外側のシール材(2
B)の厚み(t2 )をより大きくする代わりに、外側の
シール材(2B)に、ポリエチチレン発泡体等からなる
断熱材(4)を一体化もしくは貼付けて、その厚み
(t)だけ、外側を厚くしたものである。
【0016】これによって、強度および断熱性がより向
上する。 (実施例5)図9および図10は、この発明の凍結防止
構造のさらに別の例を示したものである。このいずれの
図においても、巻きつけられた凍結防止具(10)の外
側にオーバーラップして重ねたラミネート部(21)
(22)の上に、さらにテープ(5)を貼付けて気密・
断熱性をより大きなものとしている。
【0017】ラミネート部(21)(22)の存在によ
って、この効果は確実に、かつ、大きなものとなる。も
ちろんこの発明は、以上の例によって何ら限定されるも
のではない。その細部の態様においてさらに様々に可能
である。
【0018】
【発明の効果】以上詳しく説明したように、この出願の
発明の構造においては、プラスチック製の薄いシール材
に蓄熱材を封入した帯状の凍結防止具を配管に巻き付け
るようにしているため、配管に沿って、しっかりと確実
にその周囲にこれを巻き付けることができ、この巻付け
によって気密・断熱性を向上させて蓄熱材の持つ凍結防
止効果を効果的に発現させることができる。
【0019】また、帯状で柔軟性のある凍結防止具を用
いることから、曲がりやチーズ形状等の各種の配管の形
状への追随が容易であり、また釘等が存在する場合にも
これを回避することも容易である。このため施工性は極
めて良好である。しかも、蓄熱材としてゲル化したもの
を用いることにより、良好な凍結防止効果を得るばかり
でなく、釘等により穴があいても蓄熱材を漏れにくくす
ることができ、さらに蓄熱材を一定量毎に袋状に封入し
たものでは、釘等により穴があいても、全部の蓄熱材が
れることがない。このため、施工時のトラブルの防止
性にも優れている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の凍結防止具を例示した斜視断面図と
一部断面図である。
【図2】凍結防止具の巻き付けを示した説明図である。
【図3】図1の例の巻き付けを例示した断面状態図であ
る。
【図4】別の袋状の凍結防止具を例示した斜視断面図で
ある。
【図5】図4のa−a′断面図である。
【図6】さらに別の凍結防止具を例示した断面図であ
る。
【図7】図6の例の巻き付けを例示した断面図である。
【図8】断熱材を配置した凍結防止具を例示した断面図
である。
【図9】外周へのテープ貼付けを示した断面状態図であ
る。
【図10】図9とは別の例の断面図である。
【符号の説明】
1 蓄熱材 2 シール材 2A 内側シール材 2B 外側シール材 21、22 ラミネート部 3 配管 4 断熱材 5 テープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E03B 7/12

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 配管の外周に蓄熱材が封入された凍結防
    止具が巻きつけられた構造であって、凍結防止具は、蓄
    熱材の全体がプラスチック製のシール材に覆われ、この
    シール材が蓄熱材の木口の両端面もしくは一方の端面に
    おいてラミネートされ、ラミネート部位は外側に位置さ
    れていることを特徴とする配管の凍結防止構造。
  2. 【請求項2】 シール材は、凍結防止具の内側よりも外
    側の厚みが大きい請求項1の凍結防止構造。
  3. 【請求項3】 凍結防止具の外側のシール材表面には断
    熱材が一体化され、もしくは貼付けられている請求項1
    またはの凍結防止具構造。
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