JP2015206464A - 断熱カバー装置の施工方法 - Google Patents
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- Y02A20/00—Water conservation; Efficient water supply; Efficient water use
- Y02A20/20—Controlling water pollution; Waste water treatment
Abstract
Description
そして、その減圧により外気から水蒸気がウレタン発泡体に吸引されて水や氷となって蓄積され、保温性能が低下する。
また、上述の断熱カバー装置では、紫外線などには強いものの、鋼板の継目から水が侵入したり、雨水や海水などにより腐食してカバー内に水が侵入し断熱性が低下するという問題点がある。
また、ウレタン発泡体の各発泡空間に発泡成型時に発生して存在する炭酸ガス等が外方に抜けていくのを、金属箔を備えた防湿材層が阻止できるようにして、断熱性能を長期に維持できる。
その上、防湿材層の外側に、非透水性の外装材を一体に被着し、外装材をクロロスルフォン化ポリエチレンからなるシートで構成してあることにより、外装材を構成するクロロスルフォン化ポリエチレンは、風雨や紫外線に対して強くて長期使用に耐えることができ、その上、従来の板金製の外装材に比べて軽量で腐食しない。
また、従来の板金製の外装材取付けには、取付現場におけるハゼ掛けなどの特殊な板金加工技術が必要であったのに対し、本発明の断熱カバー装置では、そのような特殊加工を要せず簡単に取付でき、施工性を向上できる。
そのクロロスルフォン化ポリエチレンを、分割したウレタン発泡体における配管径方向外側の周面に一体に被着して分割カバーを形成してあることにより、その分割カバーを、低温流体配管装置に対してその周りから被せるだけで、簡単に低温流体配管装置を断熱被覆でき、施工性を向上させることができる。
従って、簡単な施工で短時間に防水性能に優れた耐候性の高い配管断熱構造を形成することができる。
従って、施工時にその施工現場で雨などの水滴が降ってきても、一方側の分割カバーを流体配管に上方から装着しながら、その下方側から他方側の分割カバーを装着することにより、流体配管と分割カバーとの間に水が侵入するのを防止でき、断熱性能を高く維持できる断熱カバー装置を提供できるようになった。
また、ウレタン発泡体の各発泡空間に発泡成型時に発生して存在する炭酸ガスが外方に抜けていくのを、金属箔を備えた防湿材層が阻止できるようにして、断熱性能を長期に維持できる。
その上、外装材を構成するのに、その周方向に分割する板金製の分割ケーシングを設け、前記分割ケーシングの外側周面にクロロスルフォン化ポリエチレンの被覆層を設けたことにより、流体配管装置が配管以外の例えばバルブやその他の複雑な形状の装置であっても、それらの流体配管装置を分割したウレタン発泡体で覆うと共に、ウレタン発泡体の外側を更に板金製の分割ケーシングで覆うことで流体配管装置を簡単に保護でき、しかも、分割ケーシングの外側周面にクロロスルフォン化ポリエチレンの被覆層を設けたことにより、クロロスルフォン化ポリエチレンは、風雨や紫外線に対して強くて長期使用に耐えることができ、板金製の分割ケーシングを腐食から守り、簡単な施工で短時間に耐候性の高い配管断熱構造を形成することができる。
〔第1実施形態〕
流体配管装置に対する断熱カバー装置の例として、図1、図2、図3に示すように、大口径の流体配管1の外周部を全周にわたって覆う硬質のウレタン発泡体2を設け、ウレタン発泡体2を、流体配管1の周囲に沿う筒形状に形成すると共に、筒形状の周方向及び長さ方向に分割し、その分割したウレタン発泡体2における配管径方向外側の周面に、金属箔を備えた防湿材層21を被覆すると共に、その防湿材層21の外側に、非透水性のクロロスルフォン化ポリエチレンから構成してある外装材3を一体に被着して分割カバー4を形成してある。
そして、流体配管1を複数の前記分割カバー4で配管径方向から挟み付けるようにして被せ、それらの接合端縁部同士をウレタン系接着剤6で接着すると共に、接合端縁部同士に跨るようにして、アルミ箔(金属箔の一例)を備えた粘着剤13付きの防湿テープ5を貼り、その上から防湿テープ5よりも幅の大きなクロロスルフォン化ポリエチレンからなる外装テープ25を、フェノール系ポリクロロプレンからなる接着剤7を介して貼り付け、それらによって流体配管1を断熱被覆可能な断熱カバー装置を構成してある。
尚、前記外装テープ25の両端縁部には、シリコーンコーキング材8を塗布して更なる防湿を図ってある。
また、前記防湿テープ5は、粘着剤13以外に、接着剤を使用して貼り付けても良い。
従って、前記クロロスルフォン化ポリエチレンの外装材3は、ウレタン発泡体2内への雨水の侵入を阻止しながら、且つ、紫外線劣化も少なく室外での配管断熱にも長期にわたって使用でき、流体配管1を良好に保護することができる。
以下に第1実施形態の変形例として、他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記外装材3とウレタン発泡体2との一体化は、防湿材層21付きのウレタン発泡体2の成型後にその外周面にシート状の外装材3を、接着剤7を介して貼り付け一体化してもよい。また、その一体化は、現場において保冷施工前に行ってもよい。
〈2〉 前記断熱カバー装置により流体配管1を断熱施工する際に、天候不順で流体配管1とウレタン発泡体2との間に雨水や水蒸気が侵入することがあり、その場合に侵入した水がウレタン発泡体2に含浸して断熱性能を低下させたり、流体配管1内を流通する冷媒により凍結膨張したりして、外装材3に張力を作用させたりして破損するのを防止するために、図4に示すように、吸湿シート10を分割カバー4の内側に配設できるように構成してあってもよい。この場合、吸湿シート10は、分割カバー4の内側に一体に付設してあっても、分割カバー4とは別体に形成し、分割カバー4を流体配管1に装着する前に、流体配管1の外表面に巻き付けてもよい。なお、この吸湿シート10は、流体配管1の外表面の全周に亘る状態以外に、一部でもよい。従って、例え分割カバーの内側に水や水蒸気が侵入した場合にでも、その水分を分割カバーの配管径方向の内側に配設する吸湿シートが吸湿除去するために、ウレタン発泡体の断熱性能を低下させたり、侵入水分の凍結による断熱破壊など発生させる危険性を防止できる。
〈3〉 また、吸湿シート10を流体配管1と分割カバー4との間に配置した後に、水分を吸湿して凍結膨張する場合、その膨張により外装材3に張力が作用するのを防止するために、図5に示すように、吸湿シート10の体積膨張を吸収するスポンジや無機繊維材などで形成された弾性シート11を配設可能にしてあってもよい。尚、弾性シート11は、吸湿シート10と分割カバー4との間以外に、吸湿シート10を流体配管1との間に配設するようにしてあってもよい。従って、吸湿シートが侵入水の吸収後に凍結膨張しても弾性シートがその体積膨張を吸収し、ウレタン発泡体に対する圧迫や、外装材に対する張力付与により外装材が破損したりする虞を低減できる。
〈4〉 前記ウレタン発泡体2には、シリカゲルや酸化カルシウム、吸水性ポリマーなどの吸湿材12を、図6に示すように、肉厚内に埋設させて分散配置してあったり、内側表面に分散配置してあってもよい。
〈5〉 図7、図8に示すように、前記ウレタン発泡体2を周方向に2分割して、流体配管1に対する装着時に上側になる一方側の分割カバー4を、ウレタン発泡体2の周方向における外側端縁部よりも外側にはみ出る状態に外装材3を延設したものを形成し、分割カバー4を流体配管1の外周部を覆う装着時に、分割した一方側の分割カバー4を流体配管1の上側に配置することにより、ウレタン発泡体2の周方向における外側端縁部よりも外側にはみ出る状態に延設した外装材延設部分3Aが、傘と同様の役目をしてその下方から装着する他方側の分割カバー4を覆うことができるようにして、施工時にすこしでも雨水などが分割カバー4と流体配管1との間に侵入しないようにしてあってもよい。尚、一方側の分割カバー4において外側端縁部よりも外側に延設した外装材延設部分3Aは、下側に装着した分割カバー4の上からオーバーラップする状態に接着剤7を介して巻き付け接着することにより、ウレタン発泡体2内への水の侵入を一層防止することができる。この場合、外装材延設部分3Aは、ウレタン発泡体2の外側端部との未接着部を残して(図7)、目地部に防湿テープ5を貼り付け後に、その上から一体接着する(図8)。
〈6〉 前記分割カバー4の配管周方向に突き合わせる端面に、図9に示すように、隣接するもの同士が互いに嵌合する合抉部14を設けて、分割カバー4間の突き合わせ部からの水の侵入や、熱リークを減少させて、断熱性を向上させてあってもよい。
前記流体配管装置が、小口径の流体配管1の場合には、図10、図11に示すように、断熱カバー装置が、一対の分割カバー4夫々の外装材3の周方向の一端縁部同士が一連一体化してあって、分割したウレタン発泡体2を流体配管1の外周面に被せた後に、他端縁部に設けた外装材延設部分3Aを、外装材3にオーバーラップさせて接着材7を介して巻き付け接着することにより、ウレタン発泡体2内への水の侵入を一層防止することができるようにしてあってもよい。尚、分割カバー4端縁部同士の合わせ部で、且つ、外装材延設部分3Aの下側には、防湿テープ5を貼り付けてある。
尚、ウレタン発泡体2の外周面には、外装材3との間にアルミニウム箔等の金属箔を備えた防湿材層21を介在させて一体化してある。
流体配管1以外の例えばバルブV(流体配管及びバルブ又はフランジなどを流体配管装置と総称する)に対する断熱カバー装置として、図12〜図18に示すように、 バルブVの外周部を全周にわたって覆うウレタン発泡体2を設け(図12)、ウレタン発泡体2の外側に、非透水性の外装材3を被覆して断熱被覆可能に構成する。ウレタン発泡体2を、バルブVの周囲に沿う形状に形成すると共に、その周方向に分割し、その分割したウレタン発泡体2における外側を被覆する外装材3を構成するのに、その周方向に分割する板金製の分割ケーシング15を設け(図15(a))、分割ケーシング15の外側周面にクロロスルフォン化ポリエチレンの被覆層16を設けて(図15(b))断熱カバー装置を構成してある(図15(a)〜(c))。
尚、ウレタン発泡体2の外周面には、アルミニウム箔等の金属箔を備えた防湿材層21を接着一体化してある(図13、図14、図16)。
前記被覆層16は、クロロスルフォン化ポリエチレン製のシートを分割ケーシング15の外側周面に接着材を介して接着して形成してあり、一対の分割ケーシング15の内の一方の物には、被覆層16の一端部に、他方の分割ケーシング15に接着した被覆層16にオーバーラップさせるための延設した耳部17を設けてある(図15、図16、図17)。
また、直管部と外装材3との取り合い部(内側隅肉部)の外側表面には、防湿テープを施工後、樹脂製のアングル成型品19を、貼り付けて隙間をなくしてある(図17)。
2 ウレタン発泡体
3 外装材
3A 延設部
4 分割カバー
5 防湿テープ
10 吸湿シート
11 弾性シート
15 分割ケーシング
21 防湿材層
そして、その減圧により外気から水蒸気がウレタン発泡体に吸引されて水や氷となって蓄積され、保温性能が低下する。
また、上述の断熱カバー装置では、紫外線などには強いものの、鋼板の継目から水が侵入したり、雨水や海水などにより腐食してカバー内に水が侵入し断熱性が低下するという問題点がある。
また、ウレタン発泡体の各発泡空間に発泡成型時に発生して存在する炭酸ガス等が外方に抜けていくのを、金属箔を備えた防湿材層が阻止できるようにして、断熱性能を長期に維持できる。
その上、防湿材層の外側に、非透水性の外装材を一体に被着し、外装材をクロロスルフォン化ポリエチレンからなるシートで構成してあることにより、外装材を構成するクロロスルフォン化ポリエチレンは、風雨や紫外線に対して強くて長期使用に耐えることができ、その上、従来の板金製の外装材に比べて軽量で腐食しない。
また、従来の板金製の外装材取付けには、取付現場におけるハゼ掛けなどの特殊な板金加工技術が必要であったのに対し、本発明の断熱カバー装置では、そのような特殊加工を要せず簡単に取付でき、施工性を向上できる。
そのクロロスルフォン化ポリエチレンを、分割したウレタン発泡体における配管径方向外側の周面に一体に被着して分割カバーを形成してあることにより、その分割カバーを、低温流体配管に対してその周りから被せるだけで、簡単に低温流体配管を断熱被覆でき、施工性を向上させることができる。
従って、簡単な施工で短時間に防水性能に優れた耐候性の高い配管断熱構造を形成することができる。
分割カバーを流体配管の外周部を覆う装着時に、分割した一方側の分割カバーを流体配管の上側に配置することにより、ウレタン発泡体の周方向における外側端縁部よりも外側にはみ出る状態に延設した外装材が、傘と同様の役目をしてその下方から装着する他方側の分割カバーを覆うことができる。
従って、施工時にその施工現場で雨などの水滴が降ってきても、一方側の分割カバーを流体配管に上方から装着しながら、その下方側から他方側の分割カバーを装着することにより、流体配管と分割カバーとの間に水が侵入するのを防止でき、断熱性能を高く維持できる断熱カバー装置を提供できるようになった。
金属箔を備えた防湿テープを分割カバーにおける周方向の一端縁部の突合せ目地部に貼り付けることにより、突き合わせ目地部から外気中の水蒸気が侵入するのを防止でき、その上、防湿テープを外側から覆うように前記外装材の延設部を被着する事で、防湿テープの紫外線劣化から保護でき、断熱カバー装置による低温流体配管装置の断熱性能を長期にわたって高く維持できるようになる。
〔第1実施形態〕
流体配管装置に対する断熱カバー装置の例として、図1、図2、図3に示すように、大口径の流体配管1の外周部を全周にわたって覆う硬質のウレタン発泡体2を設け、ウレタン発泡体2を、流体配管1の周囲に沿う筒形状に形成すると共に、筒形状の周方向及び長さ方向に分割し、その分割したウレタン発泡体2における配管径方向外側の周面に、金属箔を備えた防湿材層21を被覆すると共に、その防湿材層21の外側に、非透水性のクロロスルフォン化ポリエチレンから構成してある外装材3を一体に被着して分割カバー4を形成してある。
そして、流体配管1を複数の前記分割カバー4で配管径方向から挟み付けるようにして被せ、それらの接合端縁部同士をウレタン系接着剤6で接着すると共に、接合端縁部同士に跨るようにして、アルミ箔(金属箔の一例)を備えた粘着剤13付きの防湿テープ5を貼り、その上から防湿テープ5よりも幅の大きなクロロスルフォン化ポリエチレンからなる外装テープ25を、フェノール系ポリクロロプレンからなる接着剤7を介して貼り付け、それらによって流体配管1を断熱被覆可能な断熱カバー装置を構成してある。
尚、前記外装テープ25の両端縁部には、シリコーンコーキング材8を塗布して更なる防湿を図ってある。
また、前記防湿テープ5は、粘着剤13以外に、接着剤を使用して貼り付けても良い。
従って、前記クロロスルフォン化ポリエチレンの外装材3は、ウレタン発泡体2内への雨水の侵入を阻止しながら、且つ、紫外線劣化も少なく室外での配管断熱にも長期にわたって使用でき、流体配管1を良好に保護することができる。
以下に第1実施形態の変形例として、他の実施の形態を説明する。
〈1〉 前記外装材3とウレタン発泡体2との一体化は、防湿材層21付きのウレタン発泡体2の成型後にその外周面にシート状の外装材3を、接着剤7を介して貼り付け一体化してもよい。また、その一体化は、現場において保冷施工前に行ってもよい。
〈2〉 前記断熱カバー装置により流体配管1を断熱施工する際に、天候不順で流体配管1とウレタン発泡体2との間に雨水や水蒸気が侵入することがあり、その場合に侵入した水がウレタン発泡体2に含浸して断熱性能を低下させたり、流体配管1内を流通する冷媒により凍結膨張したりして、外装材3に張力を作用させたりして破損するのを防止するために、図4に示すように、吸湿シート10を分割カバー4の内側に配設できるように構成してあってもよい。この場合、吸湿シート10は、分割カバー4の内側に一体に付設してあっても、分割カバー4とは別体に形成し、分割カバー4を流体配管1に装着する前に、流体配管1の外表面に巻き付けてもよい。なお、この吸湿シート10は、流体配管1の外表面の全周に亘る状態以外に、一部でもよい。従って、例え分割カバーの内側に水や水蒸気が侵入した場合にでも、その水分を分割カバーの配管径方向の内側に配設する吸湿シートが吸湿除去するために、ウレタン発泡体の断熱性能を低下させたり、侵入水分の凍結による断熱破壊など発生させる危険性を防止できる。
〈3〉 また、吸湿シート10を流体配管1と分割カバー4との間に配置した後に、水分を吸湿して凍結膨張する場合、その膨張により外装材3に張力が作用するのを防止するために、図5に示すように、吸湿シート10の体積膨張を吸収するスポンジや無機繊維材などで形成された弾性シート11を配設可能にしてあってもよい。尚、弾性シート11は、吸湿シート10と分割カバー4との間以外に、吸湿シート10と流体配管1との間に配設するようにしてあってもよい。従って、吸湿シートが侵入水の吸収後に凍結膨張しても弾性シートがその体積膨張を吸収し、ウレタン発泡体に対する圧迫や、外装材に対する張力付与により外装材が破損したりする虞を低減できる。
〈4〉 前記ウレタン発泡体2には、シリカゲルや酸化カルシウム、吸水性ポリマーなどの吸湿材12を、図6に示すように、肉厚内に埋設させて分散配置してあったり、内側表面に分散配置してあってもよい。
〈5〉 図7、図8に示すように、前記ウレタン発泡体2を周方向に2分割して、流体配管1に対する装着時に上側になる一方側の分割カバー4を、ウレタン発泡体2の周方向における外側端縁部よりも外側にはみ出る状態に外装材3を延設したものを形成し、分割カバー4を流体配管1の外周部を覆う装着時に、分割した一方側の分割カバー4を流体配管1の上側に配置することにより、ウレタン発泡体2の周方向における外側端縁部よりも外側にはみ出る状態に延設した外装材延設部分3Aが、傘と同様の役目をしてその下方から装着する他方側の分割カバー4を覆うことができるようにして、施工時にすこしでも雨水などが分割カバー4と流体配管1との間に侵入しないようにしてあってもよい。尚、一方側の分割カバー4において外側端縁部よりも外側に延設した外装材延設部分3Aは、下側に装着した分割カバー4の上からオーバーラップする状態に接着剤7を介して巻き付け接着することにより、ウレタン発泡体2内への水の侵入を一層防止することができる。この場合、外装材延設部分3Aは、ウレタン発泡体2の外側端部との未接着部を残して(図7)、目地部に防湿テープ5を貼り付け後に、その上から一体接着する(図8)。
〈6〉 前記分割カバー4の配管周方向に突き合わせる端面に、図9に示すように、隣接するもの同士が互いに嵌合する合抉部14を設けて、分割カバー4間の突き合わせ部からの水の侵入や、熱リークを減少させて、断熱性を向上させてあってもよい。
前記流体配管装置が、小口径の流体配管1の場合には、図10、図11に示すように、断熱カバー装置が、一対の分割カバー4夫々の外装材3の周方向の一端縁部同士が一連一体化してあって、分割したウレタン発泡体2を流体配管1の外周面に被せた後に、他端縁部に設けた外装材延設部分3Aを、外装材3にオーバーラップさせて接着材7を介して巻き付け接着することにより、ウレタン発泡体2内への水の侵入を一層防止することができるようにしてあってもよい。尚、分割カバー4端縁部同士の合わせ部で、且つ、外装材延設部分3Aの下側には、防湿テープ5を貼り付けてある。
尚、ウレタン発泡体2の外周面には、外装材3との間にアルミニウム箔等の金属箔を備えた防湿材層21を介在させて一体化してある。
流体配管1以外の例えばバルブV(流体配管及びバルブ又はフランジなどを流体配管装置と総称する)に対する断熱カバー装置として、図12〜図18に示すように、バルブVの外周部を全周にわたって覆うウレタン発泡体2を設け(図12)、ウレタン発泡体2の外側に、非透水性の外装材3を被覆して断熱被覆可能に構成する。ウレタン発泡体2を、バルブVの周囲に沿う形状に形成すると共に、その周方向に分割し、その分割したウレタン発泡体2における外側を被覆する外装材3を構成するのに、その周方向に分割する板金製の分割ケーシング15を設け(図15(a))、分割ケーシング15の外側周面にクロロスルフォン化ポリエチレンの被覆層16を設けて(図15(b))断熱カバー装置を構成してある(図15(a)〜(c))。
尚、ウレタン発泡体2の外周面には、アルミニウム箔等の金属箔を備えた防湿材層21を接着一体化してある(図13、図14、図16)。
前記被覆層16は、クロロスルフォン化ポリエチレン製のシートを分割ケーシング15の外側周面に接着材を介して接着して形成してあり、一対の分割ケーシング15の内の一方の物には、被覆層16の一端部に、他方の分割ケーシング15に接着した被覆層16にオーバーラップさせるための延設した耳部17を設けてある(図15、図16、図17)。
また、直管部と外装材3との取り合い部(内側隅肉部)の外側表面には、防湿テープを施工後、樹脂製のアングル成型品19を、貼り付けて隙間をなくしてある(図17)。
2 ウレタン発泡体
3 外装材
3A 延設部
4 分割カバー
5 防湿テープ
10 吸湿シート
11 弾性シート
15 分割ケーシング
21 防湿材層
Claims (6)
- 低温流体配管装置の外周部を全周にわたって覆うウレタン発泡体を設け、
前記ウレタン発泡体の外側に、非透水性の外装材を被覆して断熱被覆可能に構成してある断熱カバー装置であって、
前記ウレタン発泡体を、前記低温流体配管装置の周囲に沿う筒形状に形成すると共に、その前記筒形状の周方向及び長さ方向に分割し、その分割した前記ウレタン発泡体における配管径方向の外周面に、金属箔を備えた防湿材層を被覆すると共に、その防湿材層の外側に、非透水性の外装材を一体に被着して分割カバーを形成し、前記外装材をクロロスルフォン化ポリエチレンからなるシートで構成してある断熱カバー装置。 - 前記分割した一対のウレタン発泡体の周方向における一端縁部夫々を、一連の前記外装材で一体化してある請求項1に記載の断熱カバー装置。
- 前記ウレタン発泡体を周方向に2分割して、流体配管に対する装着時に上側になる一方側の前記分割カバーを、前記ウレタン発泡体の周方向における外側端縁部よりも外側にはみ出る状態に前記外装材を延設してある請求項1または2に記載の断熱カバー装置。
- 請求項3に記載の断熱カバー装置を前記低温流体配管装置の外周部を覆うように装着した後に、前記分割カバーにおける周方向の一端縁部の突合せ目地部に、金属箔層を備えた防湿テープを貼り付け、
その防湿テープを外側から覆うように前記外装材の延設部を被着する断熱カバー装置の施工方法。 - 低温流体配管装置の外周部を全周にわたって覆うウレタン発泡体を設け、
前記ウレタン発泡体の外側に、非透水性の外装材を被覆して断熱被覆可能に構成してある断熱カバー装置であって、
前記ウレタン発泡体を、前記低温流体配管装置の周囲に沿う形状に形成すると共に、その周方向に複数に分割し、
その分割した前記ウレタン発泡体の外周面に、金属箔を備えた防湿材層を被覆すると共に、
前記外装材を構成するのに、前記周方向に分割する板金製の分割ケーシングを設け、
前記分割ケーシングの外側周面にクロロスルフォン化ポリエチレンの被覆層を設けてある断熱カバー装置。 - 請求項1〜3及び請求項5のいずれか1項に記載の断熱カバー装置を、前記低温流体配管装置の外周部を覆うように装着した後、前記外装材よりも外方に突出した前記低温流体配管装置に付帯する突出部材に対し、クロロスルフォン化ポリエチレンの帯状体を軟化させた状態で、その帯状体を前記外装材と前記突出部材との境界部を覆うように前記突出部材の周部に沿わせながら巻き付けて、前記外装材と前記突出部材とに亘って接着一体化する断熱カバー装置の施工方法。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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KR20210001989A (ko) | 2019-06-27 | 2021-01-06 | 가부시키가이샤 후지킨 | 유체 제어 장치 |
WO2024019015A1 (ja) * | 2022-07-19 | 2024-01-25 | 川崎重工業株式会社 | 極低温流体収容機器 |
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