JP3513495B2 - 水産生物の育成装置及び育成方法 - Google Patents
水産生物の育成装置及び育成方法Info
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Landscapes
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Description
着する期間)を有する貝類、ナマコ類及びウニ類などの
水産生物を種苗生産前半時(放流用、養殖用を含む)及
び種苗生産後半時に使用される水産生物の育成装置及び
育成方法に関する。
ニ類等の水産生物は、産卵、受精、孵化した後、浮遊期
を経て、石、砂、貝類(生貝を含む)、海藻等器物に付着
する性質を有し、自身を固定することによって波浪ある
いは外敵から身をまもるという性質を有している。
質が活用され、現在付着基材として主にポリエチレンや
ポリスチレン等のオレフィン系の汎用プラスチックを材
料とする波板状やパック状等成型物が利用されている。
生物の種苗生産において、一般的にまず、陸上水槽で採
卵・孵化から浮遊期幼稚仔にまで生育させた後、波板状
又はパック状の成型物を水槽中に垂下し、付着期になっ
た幼稚仔を付着させる。次に、水槽中で継続飼育して、
放流用あるいは養殖用種苗とするが、一部の水産生物で
は水槽中で一定のサイズになるまで育成した後、網袋や
網籠に成型物ごと稚貝、稚ナマコあるいは稚ウニを収容
し、自然界の海中に垂下し育成する。
性、植物性を含む)、あるいは人工餌料(配合肥料)から
自然の環境に順応させる意味を含んで人工的な管理から
天然の管理に委ねている。垂下後一定期間海中で成長さ
せ、一定サイズに達したものから順次成型物から取り出
し、引き続き次の段階の育成を行うか放流用あるいは養
殖用種苗とする。
の中間育成期間に使用した波板状又はパック状の成型物
は、廃棄物として処理されるが、廃棄するには費用がか
かる上、成型物を構成するプラスチック材料は高温でな
いと容易に焼却できないという問題がある。また、成型
物から種苗を取り外す際に、種苗を損傷させたり、斃死
させる恐れがあるため、取り外す作業を慎重にしなくて
はならず、必要以上に時間を要する。更に、種苗を取り
外して放流した場合は、海底に沈降していくまでに食害
を受ける可能性が高くなり、引いては放流効果、生産性
の低下に繋がるこになる。
慮してなされたもので、生分解性付着器を水産生物の幼
稚仔が若齢期になる時期に分解する材料からなり、前記
生分解性網袋状又は網籠状保護具を前記幼稚仔が放流サ
イズになる頃に崩壊する材料からなる構成とすることに
より、付着器等の成型品を廃棄物として廃棄処理するこ
となく、低コストの水産生物の育成装置を提供すること
を目的とする。
物の幼稚仔が若齢期になる時期に分解する材料から作る
とともに、前記生分解性網袋状又は網籠状保護具を前記
幼稚仔が放流サイズになる頃に崩壊する材料から作り、
前記幼稚仔が若齢期になる時期に分解する付着器と、前
記幼稚仔が放流サイズになる頃に崩壊する保護具をとも
に環境下に帰す構成にすることにより、付着器等の成型
品を廃棄物として廃棄処理することなく、低コストの水
産生物の育成方法を提供することを目的とする。
苗生産の際、水中で水産生物の幼稚仔を付着させる生分
解性付着器と、この生分解性付着器の外側に該付着器を
囲むように配置して使用される水中垂下用の生分解性網
袋状又は網籠状保護具とを具備した育成装置であり、前
記付着器は、水産生物の幼稚仔が若齢期になる時期に分
解する材料からなり、前記保護具は、前記幼稚仔が放流
サイズになる頃に崩壊する材料からなることを特徴とす
る水産生物の育成装置である。
際、水中で水産生物の幼稚仔を付着させる生分解性付着
器と、この生分解性付着器の外側に該付着器を囲むよう
に配置して使用される水中垂下用の生分解性網袋状又は
網籠状保護具とを具備した育成装置を用いて水産生物を
育成する方法であり、前記付着器を水産生物の幼稚仔が
若齢期になる時期に分解する材料から作るとともに、前
記保護具を前記幼稚仔が放流サイズになる頃に崩壊する
材料から作り、前記幼稚仔が若齢期になる時期に分解す
る前記付着器を、前記幼稚仔が放流サイズになる頃に崩
壊する前記保護具とともに環境下に帰すことを特徴とす
る水産生物の育成方法である。
説明する。本発明において、生分解性付着器や生分解性
網状保護具の材料としては、生分解性を有する脂肪族ポ
リエステル、変性芳香族ポリエステル、多糖類やポリビ
ニルアルコール等が用いられる。前記脂肪族ポリエステ
ルとしては、微生物が生産する熱可塑性樹脂であるポリ
ヒドロキシアルカネート類、化学的に合成された熱可塑
性樹脂があり、次に挙げられた代表的なモノマー成分の
単独重合体又は共重合体である。但し、ここに挙げた成
分に限定されることなく、他の成分を含むことは勿論の
ことである。
ピネート、3−ヒドロキシブチレート、4−ヒドロキシ
ブチレート、3−ヒドロキシバリレート、5−ヒドロキ
シバリレート、3−ヒドロキシカプロレート、3−ヒド
ロキシヘプタノエート、3−ヒドロキシオクタノエート
が挙げられ、そのポリヒドロキシアルカネート共重合体
としては、ポリ(ヒドロキシブチレート)と炭酸数3〜
12のその他のヒドロキシアルカノエートとの共重合体
が例示され、具体的には例えば下記のものが挙げられ
る。
ドロキシプロピネート)コポリマー、(3−ヒドロキシ
ブチレート)−(3−ヒドロキシプロピネート)−(4
−ヒドロキシブチレート)コポリマー、(3−ヒドロキ
シブチレート)−(3−ヒドロキシバリレート)−(3
−ヒドロキシヘキサノエート)−(3−ヒドロキシヘプ
タノエート)コポリマー、(3−ヒドロキシブチレー
ト)−(3−ヒドロキシバリレート)−(3−ヒドロキ
シヘキサノエート)−(3−ヒドロキシヘプタノエー
ト)−(3−ヒドロキシオクタノエート)コポリマー、
(3−ヒドロキシブチレート)−(3−ヒドロキシバリ
レート)−(3−ヒドロキシヘプタノエート)−(3−
ヒドロキシオクタノエート)コポリマー、(3−ヒドロ
キシブチレート)−(3−ヒドロキシバリレート)−
(3−ヒドロキシヘキサノエート)−(3−ヒドロキシ
ヘプタノエート)−(3−ヒドロキシオクタノエート)
−(3−ヒドロキシナノエート)−(3−ヒドロキシデ
カノエート)−(3−ヒドロキシウンデアノエート)−
(3−ヒドロキシデカノエート)−(3−ヒドロキシウ
ンデカノエート)−(3−ヒドロキシウラレート)コポ
リマー、(3−ヒドロキシブチレート)−(4−ヒドロ
キシブチレート)コポリマーが好適であるが、特にこれ
らに限定されない。
ラクチド酸、エチレンサクシネート、プチレンアジペー
ト、ブチレートサクシネート 前記変性芳香族ポリエステルとしては、例えば、ポリ
(サクシサクシネート/テレフタレート)、ポリ(サク
シネート/カーボネート)が挙げられる。前記多糖類と
しては、例えば、セルロース誘導体(セルロースアセテ
ート、セルロースカプロレート)、キチン、キトサンが
挙げられるが、特にこれらに限定されない。
は、上述した脂肪族ポリエステル、変性芳香族ポリエス
テル、多糖類又はポリビニルアルコールのうち2種以上
を混合して、あるいは複合して製造することができる。
ここで、「混合」とは複数の異なる生分解性材料を混ぜ
合せて使用することを意味する。また、「複合」とは、
複数の異なる生分解性材料により得られるフィラメント
を組合せて織編機等で織編物を作製することや、シート
をラミネートして成型することを意味する。また、前記
保護具は、水産生物の種苗生産後半時において少なくと
も付着器を囲むように配置して使用すればよいが、種苗
生産前半時から付着器を囲むように配置して使用しても
よい。
大きく分類すると、ナマコ類、貝類及びウニ類に分類す
ることができる。 (ナマコ類):マナマコ(アオナマコ、アカナマコ、ク
ロナマコ) (貝類): 1)二枚貝:アカガイ、トリガイ、イタヤガイ、ホタテ
ガイ、マガキ、イワガキ、イガイ、ムラサキイガイ、サ
ルボウ、タイラギ 2)巻貝:クロアワビ、エゾアワビ、マダカアワビ、メ
ガイアワビ、トコブシ、フクトコブシ、サザエ、バイガ
イ (ウニ類):バフンウニ、エゾバフンウニ、ムラサキウ
ニ、キタムラサキウニ、アカウニ 本発明において、前記付着器(成型品)は、前記生分解
性材料を用いて公知のインフレーション成形、Tダイ押
出し成形又はカレンダー成形等の手法、好ましくはTダ
イ押出し成形の手法を用いてシート状に成形した物、又
はシート状に成形した生分解性を有する材料をラミネー
ト化させて複合化した物を、ブロー成形機に供給するこ
とによって波板状、パック状等に成形する。
ものではなく、形状による水産生物の付着期の幼稚仔の
成型品への着体個数にほとんど差はない。但し、形状を
複雑にすることによって単位面積あたりの着体個数を上
げることができる。しかしながら、水の流れが悪くなる
ような構造は水産生物の付着期の幼稚仔に悪い影響を与
えるため避けなければならない。
と網籠に分類される。このうち、網袋は、保護具の材料
を用いて公知の熔融紡糸、熔液紡糸、又はゲル紡糸等の
手法を用いて紡糸する。強度的には、この後延伸工程を
挟むことが好ましい。こうして得られたフィラメントを
織編機等により織編物を作成し、縫い合せて網袋が得ら
れる。なお、前記網袋は、生分解性を有する複数の異な
る材料から成形したフィラメントを組み合わせることで
複合化させて織編機等で織編物を作成してもよい。ここ
で、前述した複数の異なる材料は、生分解性を有した材
料であるが、天然素材である絹や綿、麻等から得られた
フィラメントを、生分解性を有した材料と組合せて織編
物にしてもよい。
法によっても作製することができる。即ち、オリフィス
がマンドレルとダイとの両方にまたがって設けられ、内
側と外側とがお互いに逆方向に回転する押出機で成形す
ることができる。つまり、回転とともに内側と外側の半
円状のオリフィスが一致した部位が結び目となる。これ
を延伸して強度の強いネットが得られ、任意の長さにカ
ットした後、一方向の端部をヒートシール機などでシー
ルすることで網状の袋が得られる。
形状あるいは四角錐形状のものが挙げられるが、これら
の形状に限定されない。また、網籠は、次の方法により
作ることができる。 1)機織りと同様な方法でメッシュ状の織物を作ってか
ら織物を縫い合わせて袋状にする方法。 2)魚網を作る織機で網を作り、その後筒状にして、上
記1)と同様に縫い合せて袋状にする方法。 3)水切りネットの成形と同様な成形機でメッシュ状の
筒物を作り、底部をヒートシールもしくは加工して袋状
にする方法。
には、公知の文献(例えば、特開平10−31567
0、特開平10−220012、特開平11−2792
72)に記載されているように、所望の物性を損なわな
い程度に必要に応じて滑剤や充填剤を用いてもよい。
ミリスチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ステアリン
酸鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カルシウム、ス
テアリン酸亜鉛・ステアリン酸バリウム複合体、ステア
リン酸亜鉛・ステアリン酸鉛・ステアリン酸カルシウム
複合体等の炭素数12〜30の脂肪酸金属塩又は複合体
等を挙げられる。前記滑剤の添加量は、生分解性を有す
る材料100重量部に対し、50重量部以下が好まし
く、15重量部以下が更に好ましい。これは、滑剤を5
0重量部以上添加すると、外観や機械的特性に悪影響を
及ぼすことがあるからである。
充填剤のいずれを用いてもよい。前記無機充填剤として
は、例えば、マグネシウム、カルシウム、バリウム、ホ
ウ素アルミニウム、ケイ素、チタン、ジルコニウム等の
金属より選ばれた少なくとも1種の金属酸化物、更に、
これらの金属の水酸化物、炭酸塩、硫酸塩またはケイ酸
塩が挙げられる。これらの中でも炭酸カルシウムが好ま
しく採用され、この炭酸カルシウムは重質炭酸カルシウ
ム、あるいは軽質炭酸カルシウムのいずれかであっても
よい。前記無機充填剤の平均粒は、0.01〜10μm
の範囲が好ましく、粒子同士の凝集及び親和性を向上さ
せる目的でシランカップリング剤、チタネート系カップ
リング剤等の表面改良剤を用いてもよい。
トウモロコシ、米等の穀物、馬鈴薯、サツマイモ等の芋
類から得られる澱粉、セルロース、キチン、キトサン等
の多糖類が挙げられる。これらの有機充填剤は無機充填
剤と混合して使用してもよいが、この際の平均粒は、
0.01〜10μmの範囲が好ましい。前記充填剤は、
生分解性を有する材料100重量部に対して、50重量
部以下が好ましい。
ついて、図1〜図3を参照して説明する。 1)まず、図1(A)に示すような生分解性付着器とし
てのパック状成型品1(又は図1(B)に示すような波
板状成形品)を、10〜30個フィラメント等により連
結して形成させる。つづいて、これらの成型品1を図2
に示すように水産生物の浮遊期の幼稚仔を飼育している
水槽2中に垂下し、約2週間かけて水産生物の付着期と
なった幼稚仔を自然付着させる(図3(A),(B)参
照)。ここで、図3(A)は水産生物の育成方法におけ
る種苗生産前半時かつ幼稚仔付着から2週間後の全体を
示す説明図であり、図3(B)は図3(A)における成
型品の部分拡大図を示す。なお、図2中の符番3は浮遊
幼稚仔を示し、符番4はエアレーション装置を示し、図
3中の符番5は幼稚仔が付着した成形品を示す。前記エ
アレーション装置4は、水流による水槽2内の海水への
酸素補給にとどまらず、水槽2中の幼生の均一化、餌料
確保の機会均等性を持たせるためのものである。特に、
成型品1と成型品1の間隙に淀みが生じやすいので、そ
のような場所に幼生を集中させないように配慮してい
る。なお、前記成形品の連結個数は、水槽の深さ、広さ
により適宜選択すればよい。
に、前記成型品1を生分解性網袋6に入れて海中に垂下
する。ここで、図4(B)は図4(A)の要部の拡大図
を示す。ここで、前記成型品は生分解性を有しているの
で、一定時間経過後、海水中で生分解される。また、前
記網袋6も生分解性を有するので、網袋6の分解の寿命
を放流サイズになる頃に設定することにより、網袋6が
崩壊すると同時に自然に放流できるようにしておく。
を用いれば、異なる材料からなる成型品、フィラメント
はすべて分解による寿命が異なり、また同じ材料であっ
ても成型品の厚み、糸径をかえることによって寿命は異
なることから、成型品及び網袋の崩壊時期を設定するこ
とは容易に可能である。また、成型品の寿命を種苗が自
ら基盤から剥離する時期(若齢期)に設定しておけば、
若齢期種苗は成型品から自然に離れ、その後に成型品は
分解して環境下に帰す。
説明する。但し、本発明の権利範囲これらによって限定
されるものではない。 (実施例1)まず、ポリラクチド酸を材料として、Tダ
イ押出機にて温度230℃でシート状に押出し、真空成
形機にて温度100℃でブローし、250μm(厚み)
×210mm(幅)×245mm(長さ)×30mm
(高さ)パック状の成型品を得た。つづいて、この成型
品を10個紐で連結し、幼稚仔を付着する付着器を得
た。ここで、前記付着器の寿命は、樹脂の種類と厚みを
選択することによって1年後に分解するように設計し
た。
して用い、温度200℃において熔融紡糸した後、延伸
工程に導入した。この延伸工程では、全延伸倍率5倍に
て延伸して繊度400dのモノフィラメントを得た。こ
こで、このフィラメントの寿命は、樹脂種と繊径を選択
することにより、約6ヶ月後に崩壊するように設計して
いる。このフィラメントを繊機にて織物状にし、これを
縫い合わせることによって、網袋(保護具)を得た。
を種苗生産の基材として供した。
カガイ浮遊期幼稚仔を飼育している生産水槽に垂下し、
付着期に移行した幼稚仔が自然付着するようにした。こ
の状態で2ヶ月間飼育した後、水槽から取り出し、パッ
ク状付着器ごとに上記のようにして作製した網袋に入れ
て海中に垂下した。着体開始後6ヶ月頃に袋網が崩壊し
てパック状付着器が落下した。なお、パック状成形物の
寿命は、付着稚貝が付着器を脱し、生物最小型(形状が
生体と同一)の若齢期になる時期を見計らい、上記に示
したように約1ヶ年後に分解するように設計している。
材料として、Tダイ押出機にて温度230℃でシート状
に押出し、真空成形機にて温度100℃でブローし、2
50μm(厚み)×210mm(幅)×245mm(長
さ)×30mm(高さ)パック材の付着器を得た。つづ
いて、この付着器を10個紐で連結し、幼稚仔を付着す
る付着器を得た。ここで、前記付着器の寿命は、樹脂の
種類と厚みを選択することによって1年後に分解するよ
うに設計した。
して用い、温度200℃において熔融紡糸した後、延伸
工程に導入した。全延伸倍率5倍にて延伸して繊度40
0dのモノフィラメントを得た。ここで、このフィラメ
ントの寿命は、樹脂種と繊径を選択することにより、約
6ヶ月後に崩壊するように設計している。このフィラメ
ントを織機にて織物にし、これを縫い合わせることによ
って、袋網(保護具)を得た。
例1と同様な試験を行った。
て、ポリスチレンでパック形状に付着器を成形して、実
施例1と同様の試験を行った。
とアカガイの付着幼稚仔から稚貝までの成長を調べ、種
苗生産及び育成機関における付着器、保護具としての判
定を行った。使用した基材の分解性を下記表1、アカガ
イ浮遊幼稚仔の成長度合を下記表2に示す。
で、既存のポリスチレン製と同等の育成度合を示し、付
着器としての効果(付着性、成長)は十分に満たすこと
が可能であった。通常、育成期間3ヶ月経過した時点
で、成長した幼稚仔を付着器から取出し、網袋に移し換
えるが、付着器から取外さず、そのまま網袋に入れて海
中にて育成したところ、7ヶ月経過後、ポリスチレン製
と同等の20mmの殻長育成度合であった。
は、形状破壊を起こして回収不可能な状態で、幼稚仔に
機械的損傷被害を与えることがなく、取り出し・放流が
可能であった。なお、ポリスチレン製は全く分解してい
ないため、付着器から幼稚仔を分離するときに幼稚仔に
機械的損傷被害を与えた。
器等の成型品を廃棄物として廃棄処理することなく、低
コストの水産生物の育成装置及び育成方法を提供でき
る。
生産前半時でかつ幼稚仔付着時の説明図。
生産前半時でかつ幼稚仔付着から2週間後の説明図。
生産後半時の説明図。
Claims (4)
- 【請求項1】 水産生物の種苗生産の際、水中で水産生
物の幼稚仔を付着させる生分解性付着器と、この生分解
性付着器の外側に該付着器を囲むように配置して使用さ
れる水中垂下用の生分解性網袋状又は網籠状保護具とを
具備した育成装置であり、 前記付着器は、水産生物の幼稚仔が若齢期になる時期に
分解する材料からなり、前記保護具は、前記幼稚仔が放
流サイズになる頃に崩壊する材料からなる ことを特徴と
する水産生物の育成装置。 - 【請求項2】 前記生分解性付着器、前記生分解性網袋
状又は網籠状保護具は、脂肪族ポリエステル、変性芳香
族ポリエステル、多糖類又はポリビニルアルコールのい
ずれかを用いて製造されることを特徴とする請求項1記
載の水産生物の育成方法。 - 【請求項3】 前記生分解性付着器、前記生分解性網袋
状又は網籠状保護具は、脂肪族ポリエステル、変性芳香
族ポリエステル、多糖類又はポリビニルアルコールのう
ち2種以上を混合して、あるいは複合して製造されるこ
とを特徴とする請求項1記載の水産生物の育成方法。 - 【請求項4】 水産生物の種苗生産の際、水中で水産生
物の幼稚仔を付着させる生分解性付着器と、この生分解
性付着器の外側に該付着器を囲むように配置して使用さ
れる水中垂下用の生分解性網袋状又は網籠状保護具とを
具備した育成装置を用いて水産生物を育成する方法であ
り、 前記付着器を水産生物の幼稚仔が若齢期になる時期に分
解する材料から作るとともに、前記保護具を前記幼稚仔
が放流サイズになる頃に崩壊する材料から作り、 前記幼稚仔が若齢期になる時期に分解する前記付着器
を、前記幼稚仔が放流サイズになる頃に崩壊する前記保
護具とともに環境下に帰すことを特徴とする水産生物の
育成方法。
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