JP6176725B2 - 貝の養殖装置 - Google Patents
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Description
貝類の垂下式養殖の一例として帆立貝の養殖を挙げる。
ロープに係止ピンを所定ピッチで直交するように刺し通し、係止ピンの端部に帆立貝の稚貝の耳片に穿設した耳吊り孔に刺し通し、稚貝を係止ピンに係止、保持し、吊り下げ、海中にロープを投入して垂らし、養殖する垂下式の養殖装置は従来から知られている(例えば特許文献1参照)。
養殖装置は、海底に打ち込んだ2本のアンカーロープと、アンカーロープの上端部間に結束して掛け渡された横ロープ(幹綱)と、横ロープの長さ方向(横方向)に所定間隔で垂下(吊りさげ)された複数本の縦ロープとからなり、アンカーロープの各上端部には連結紐を介して海面に上半部が露出する露出浮体を連結し、横ロープには、長さ方向(横方向)に所定間隔で海中に所定深さで保持される複数の浮体を連結紐を介して連結する。
特に波浪による縦ロープの上下振動により、帆立貝は殻の閉じる頻度が多くなり、帆立貝の摂餌活動に大きな影響を及ぼすものである。
この結果、帆立貝の活発な摂餌活動は抑制されることとなり、延いては帆立貝の成長に遅れを見せることとなる。
このことは、多段式に籠を連結、垂下し、籠内に稚貝を収容して養殖する吊り籠式においても事情は同様である。
つまりは、ロープを介して連結され、海中に垂下された籠が振動し、籠内に収容した貝相互が、この振動で籠内で動いて相互に接触し、摂餌活動が抑制され、生育に悪影響を及ぼす。
錘の吊り下げで、波浪等に起因するロープの振動は抑制され、貝の殻の閉じる頻度は少なくなり、この結果、帆立貝の摂餌活動は促され、帆立貝の成長を促進、実現させることができる。
このことは、多段式に籠を連結、垂下し、籠内に稚貝を収容して養殖する吊り籠式養殖においても事情は同様であり、多段に連結、垂下された籠が波浪等で振動し、籠内に収容した貝相互が接触し、摂餌活動が抑制され、生育に悪影響を及ぼすので、最下段の籠に錘をロープ等を介して吊り下げることが行われる。
水揚げは、例えば、次のような段取りで実施される。
(1)幹綱(横ロープ)を船に係留する。
(2)幹綱から貝付きロープ(縦ロープ)を取り外す。
(3)貝付きロープの上部(この部分は幹綱への結束、少しでも波浪の影響を受けないようにするため上部2m前後は帆立貝を保持しないエリア)をロープから貝をしごき落とす装置(通称耳切と称される)を挟み込む。
(4)挟んだロープを巻き揚げ機にセットし、巻き揚げを開始する。
(5)貝付きロープは耳切部でしごき落とされ、直下に置かれてコンベヤ等に収容して水揚げした貝を移送し、収容コンテナに流し込む。
(6)最後にロープの下端部に取り付けられている錘を取り外す。
以上の反復で、数時間に数トンの貝の水揚げを実施する。
このため、垂下養殖開始後、略6ヶ月程度でロープを引き上げ、ロープに保持した貝殻の付着雑物を洗浄、除去する作業が実施される。
この洗浄、除去作業に際しロープの下端部に取り付けた錘が邪魔になり、錘を取り外す作業が必要となる。
生分解性プラスチックとしては、例えば微生物系、化学合成系、天然物系、これらの複合系等があるが、例えば水溶性のポリビニルアルコール(PVA)のフィルム等からなる袋に砂等を収容等して、錘体を構成してロープに吊り下げる吊下具を形成したので、帆立貝等の貝類をロープに係止ピンを介して係止保持した垂下養殖において、時間の経過とともに吊下具は微生物等の作用で分解し、吊下具に吊り下げられて錘体はロープ下端部から脱落し、ロープの下端部は錘体を有しない自由な状態となる。
また、錘体を吊り下げつつ、錘体の除去作業を必要としないので、垂下養殖において錘体を用いることによる利点、つまりは、ロープや籠の波浪や潮流による振動等に起因する貝の摂餌不良等の悪影響を抑制し、生育状態の良好な帆立貝等の貝の垂下養殖を実現しつつ錘体の除去作業を必要としない。
更に本発明では、分解に至る期間、即ち、錘体の吊下具がロープから外れる期間を目的に応じて可変とすることが可能であり、即ち、養殖期間のニーズに合わせた吊下具を得ることが可能である。
更に又本発明では、養殖期間のニーズにより、例えば3ヶ月で分解して錘体が脱落して欲しいのか、6ヶ月後なのか、10ヶ月後なのか、12ヶ月後なのか等、繊維の太さや布地の厚さ等の加減等によって分解する期間をコントロールすることが可能であり、貝類の種類やニーズに合わせて好ましい錘体脱落を選択することが可能である。
錘体とした砂や砂利を用い、袋に砂や砂利を収容し、ロープの下端部に吊り下げて錘とするので、生分解性プラスチック製の吊下具の分解開始とともに砂や砂利は迅速に排出され、錘としての機能が喪失して消滅し、錘の消滅(脱落)は容易、且つ確実になされる。
又海中に消滅(脱落)する錘は砂や砂利として排出されるので、環境を傷めることがなく、環境に優しい。
錘体として自然石を用いるので、吊下具を形成する袋としては織布、不織布、網体を用いることができ、ロープの下端部への吊り下げがし易く、又袋の製作も容易であり、且つ袋を織布、不織布、網体とすることで厚さや糸径の設定で分解の時間的スケールの設定が容易なる。
また吊下具としての袋の分解開始とともに自然石は迅速に排出されて錘としての機能が喪失されて消滅し、錘の消滅(脱落)は容易、且つ確実になされるとともに、消滅(脱落)する錘は自然石として海中に排出されるので、海中に留まっていても環境を傷めることがなく、環境に優しい。
錘体としてコンクリート塊を用いるので、錘の重量は任意に、容易に必要とする重量に設定することができる。
又袋はコンクリート塊を包んで保持するだけのため、織布、不織布、網体等任意のものを用いることができ、ロープの下端部への吊り下げがし易く、又袋の製作も容易であり、且つ袋を織布、不織布、網体とすることで分解の時間的スケールの設定が容易となる。
また袋が分解開始とともにコンクリート塊は迅速に排出されて錘としての機能が喪失されて消滅し、錘の消滅(脱落)は容易、且つ確実になされるとともに、消滅(脱落)する錘はコンクリートの塊なので、排出後海中に止まっても環境を傷めることが少なく、環境に優しい。
錘体として金属、例えば鋼球等を用いるので、錘の重量は任意に、容易に必要とする重量に設定することができる。
又袋は鋼球等を包んで保持するだけのため、織布、不織布、網体等任意のものを用いることができ、ロープの下端部への吊り下げがし易く、又袋の製作も容易であり、且つ袋を織布、不織布、網体とすることで分解の時間的スケールの設定が容易になる。
また袋が分解開始とともに鋼球等は迅速に排出されて錘としての機能が喪失されて消滅し、錘の消滅(脱落)は容易、且つ確実になされる。
特に砂や砂利を袋に収容するに際し内容物の保持が確実になされるとともに、織布袋や網袋等に比較し製作が容易である。
又不織布の厚さを設定することで、分解時間の設定が容易になされ、錘体の保持時間(期間)の設定、調節が任意に、容易に行える。
ロープの下端部に棒状の吊下具を取り付け、吊下具に錘体を連結するので、棒状の吊下具の分解に要する時間的な要素は、棒状体の外径等を設定することで調節可能となり、分解の時間的スケールの設定が容易になる。
棒状吊下具はくびれ部を有するので、くびれ部の外径の調節で分解に要する時間的な要素の設定が任意となり、分解の時間的スケールの設定が容易になる。
また、くびれ部の上下の部分の外径は任意となるので、ロープへの取付部分や錘体の取付部分の設定が容易となる。
不織布、織布、網体等の袋を製作することなく、ロープに錘体を吊り下げたロープ状吊下具を連結するだけで良く、製作容易で袋体等と異なり安価に提供することが可能であると共に、吊下具はロープ状なので撚糸の径等を設定することで吊下具の分解に要する時間(期間)の設定も容易であり、分解の時間的スケールの設定が容易になる。
図1は、垂下養殖の一例として帆立貝の耳吊り養殖の養殖装置の概略を説明する図である。
養殖装置1は、海底9に打ち込んだ2本のアンカーロープ2,2と、アンカーロープ2,2の上端部間に結束して掛け渡された横ロープ3(幹綱)と、横ロープ3の長さ方向(横方向)に所定間隔で垂下(吊りさげ)された複数本の縦ロープ4…(…は複数を表す。以下同じ)とからなる。
2本のアンカーロープ2,2の各上端部には、連結紐5…を介して海面10に上半部が露出する露出浮体6…を連結し、横ロープが長い場合には、中間部にも連結紐5を解して露出浮体6を連結する。
横ロープ3には、長さ方向(横方向)に所定間隔で海中に所定深さで保持される複数の浮体8…を連結紐7…を介して連結する。
縦ロープ4には、長さ方向(上下方向)に所定ピッチ、例えば100〜130mmピッチでロープの長さ方向に直交する方向に係止ピン11…を上下方向に離間して横断するように貫通保持させる。
各係止ピン11…の両端部の銛状係止部11a,11aに、帆立貝の稚貝12,12の耳片12a,12aを、穿孔した耳吊り孔を介して刺通、保持する。
縦ロープ4…の下端部は、海底9に着底することなく、海底9から間隔を開けて浮遊している。
錘体20は、縦ロープに吊り下げた状態では、海底9に着底しておらず、錘体20と海底9との間には十分の間隔が開けられている。
図4は、袋21に砂を収容後、袋21を結束し錘体20を形成し、ロープ下端部4aに錘体として吊り下げた状態を示す図である。
錘体の吊下具21として袋を用いたが、袋は上記した通り生分解性プラスチックの素材で形成する。
生分解性プラスチックの素材としては、例えば、前記した通り、微生物系、化学合成系、天然物系、これらの複合系等がある。
実施例では、例えば、生分解性プラスチックの一例である水溶性プラスチック製、例えば、ポリビニルアルコール(PVA)の不織布で吊下具である袋21を形成した。
水溶性プラスチック製のフィルム、シートで袋を形成し、内部に錘を収容して錘体を形成するが、袋内への収容物は砂であれば、先ず、砂の量を調整することで錘体の重量の調節が容易であること、次ぎに、砂なので、フィルム状、シート状、特に薄いフイルム状の袋の場合には、生地を傷めることが無いので好ましい。
フィルム状の袋では、図3、図4で後述するような巾着状の構造ではなく、袋の口部をファスナー状等の閉じ構造としても良い。
図3では砂23を投入し、袋21内に収容する。砂23は、例えば200g〜1kg程度とし、砂の収容量を増減、調節することで錘体20の重量の調整は極めて容易に行うことができる。
上記した砂に代えて砂利でも良く、又砂と砂利の混合物でも良い。
この状態を図4で示した。
袋21に収容された砂23がロープ4の錘となり、波浪や潮流等によるロープの振動を錘体20で可及的に抑制することができ、帆立貝の摂餌活動を促し、帆立貝の成長を促進、実現させることができる。
具体的には、養殖期間のニーズにより、例えば3ヶ月で分解して錘体が脱落して欲しいのか、6ヶ月で分解して錘体が脱落して欲しいのか、10ヶ月で分解して錘体が脱落して欲しいのか、或いは、12ヶ月で分解して錘体が脱落して欲しいのか等の要望がある。
従って、貝類の種類やニーズに合わせて好ましい錘体の脱落期間を選択することが可能である。
従って、上述したように、袋体の布地の厚さを加減することにより、袋体の分解に要する時間を任意に設定することが可能である。
ところで、錘体20を吊り下げる吊下具21は、生分解性プラスチック、例えば、図示した実施例では、生分解性の水溶性プラスチック、例えば、ポリビニルアルコールの不織布(フィルム)による袋としたので、時間の経過、例えば6ヶ月程度で微生物(バクテリア、細菌)等によって水と二酸化炭素に分解する。
袋21の崩壊で砂は海中に排出(流出)することとなるが、砂は自然物なので環境に対する負荷は無い。
また、吊下具である袋21は生分解性プラスチックなので、水と二酸化炭素等に分解し、従って、海中に残留したとしても環境に対する負荷とはならない。
従って、帆立貝の垂下養殖において、例えば6ヶ月程度で実施される殻の雑物の除去、洗浄時、或いは水揚げ時にロープを巻き上げるに際し、ロープの終端部の錘体は取り外され、除去されている状態なので、洗浄機や巻き揚げ機、耳切部によるしごき落とし(収穫作業)に影響することが無い。
従って、錘体を用いて垂下養殖を実施し、生育の良好な、太った帆立貝の収穫を実現しつつ、貝殻に付着した雑物の除去、洗浄作業や水揚げ時の収穫作業の容易化、迅速化を図ることができるものである。
又図6は、網袋31に自然石、小石を収容した後、図4と同様に網袋31の緊縛紐32を緊縛して口を閉じ、結束して錘体30を形成し、ロープ4の下端部4aに緊縛紐32を連結して錘体30として吊り下げた状態を示す図である。
吊下具である網袋31の口部分31aには緊縛紐32を掛け廻し、巾着のような袋構造としたことは前記した実施例と同様である。
図5では、大きめの自然石33と複数の小石34…とを網袋31に投入した例である。 ところで、自然石33は重量が不揃いであり、必要とする重量に足りない場合もある。そこで、小石34…を混ぜ、必要とする重量に調節する。
従って、錘体30の重量の調整は容易である。
この状態を図6で示した。
本実施例においては、吊下具31を網袋としたので、網袋を編成する糸の太さを適宜選択する等して加減することにより、網袋体の分解に要する時間(期間)を任意に設定することが可能である。
ロープ下端部に連結したフックに網体を介して鋼球を収容し、ロープ下端部にフックを介して吊り下げて錘体とした例の説明図であり(図7)、又網体に自然石を収容し、ロープ下端部にフックを介して吊り下げて錘体とした例の説明図(図8)である。
鋼球43は、網袋41が経時的に分解した後、海中から回収する必要がある。このため回収ロープ44を鋼球43に繋げ、鋼球からなる錘体40がロープから脱落後、回収するものである。
網袋41内に収容した自然石45は、網袋41が経時的に分解した後、海中に排出されるが、自然石なので、海底に放置しても環境に影響を及ぼすことは無い。
吊下具は、上記した生分解性プラスチックで形成されており、吊下具51は棒状体で構成される。
吊下具51は円柱状で長さを有し、長さ方向の中間部に狭窄部52が形成されており、長さ方向が縦方向をなすように用いられる。
金属製錘55の一部の側面には回収用ロープ58の係止環57を備える。
棒状吊下具51は、上述したように時間の経過とともに海中で分解してゆくが、棒状吊下具51は、中間部に狭窄部52が形成されているので、図10の(a)の状態から分解は(b)のように狭窄部52の部分の進行は早く、終いには(c)で示した通り狭窄部52の部分が52a,52bのように破断され、金属製錘55はロープ4下端部4aから切り離されて脱落することとなる。
このように、棒状吊下具の中間部に狭窄部52を設けることでヒューズのように作用し、狭窄部52の長さや外径を設定することで、吊下具の分解による錘体の脱落時間(期間)を任意に設定することが可能である。
錘は金属製なので、事後、回収用ロープ58で回収する。
本実施例では、錘体60がコンクリート塊なので、海中に放置しておいても環境の負荷になることは無い。
本実施例では、垂下養殖における係止ピンで稚貝を吊り下げ、保持する前記した縦ロープの下端部の一部に生分解性プラスチックからなるロープ状の吊下具(吊下部)71を形成したものである。
本実施例では、ロープ4の下端部4aに形成した輪環部4bの一部を生分解性プラスチックからなる吊り下げ部として吊下具71を構成したものである。
実施例では、ロープ4の輪環部4bの輪環内にシンブルと称される金属リング74を抱持させ、金属リング74に金属製の錘72の上面に突設したフック73を係止し、吊下具71で金属製の錘体70を保持したものである。
上記した通り、ロープ4の下端部4aの輪環部4bの下半部4cに設けた生分解性プラスチック製の吊下具71(吊下部)は時間の経過で分解し、輪環部4bの下半部4cが崩壊、破断する。
これにより、金属製の錘72で形成される錘体70は、フック73、金属リング74がロープ下端部から外れ、脱落する。この状態を図13で示した。
錘体70はロープ75で回収する。
本実施例は、ロープ4の下部4dと下端部4aとの間に、ロープの一部を構成するように生分解性プラスチックからなる継ぎ部分81を設けたものである。
この継ぎ部分81で、水中で時間の経過とともに分解する生分解性プラスチック製の吊下具を構成する。
実施例ではロープの一部をなすように一体的に生分解性プラスチックからなる継ぎ部分81を設けたが、継ぎ部分81をロープ4とは別体とし、ロープ4の下部4dと錘体を吊り下げる下端部4aとの間を連結するように構成しても良い。
ロープ4の下部の継ぎ部分81は、上記と同様に所定時間経過後に分解し、継ぎ部分81から下の部分が、錘体70、金属リング74とともに脱落する。
これにより、ロープ4は錘体70から開放される。
図15〜図17は、多段籠による貝類の垂下養殖を示し、図15は、丸籠による多段籠垂下養殖の例を説明する図であり、図16は、同垂下養殖装置の例を示す図である。
受け面91、周枠92を網状籠体で形成した丸籠93を上下に多段に積層して連結して多段籠94を構成する。多段籠94は、外周の適所を複数本の吊り下げロープ95…により保持されており、吊り下げロープ95…の上端部は絞られて結束され、図16に示すように横ロープ3に吊り具96等で連結して吊り下げ、複数個の多段籠体94は海中に垂下される。
以上の多段籠体94の最下位の下方に、吊り下げロープ95の下部95aを延ばし、下端部95bに前記した生分解性プラスチックで形成した吊下具97を介して錘体90を吊り下げ保持する。
吊下具97は、例えば上記したようにポリビニルアルコール(PVC)の不織布で形成した袋体とし、これに砂や砂利等を収容して錘体90を形成し、これに代え、吊下具や錘体は任意である。
所定期間経過後に吊下具97は分解し、錘体は脱落し、多段籠は錘体から開放される。
本実施例は、籠を角皿状の角籠とし、角籠193…を多段積層して多段籠体194を形成し、各角籠193…に前記と同様に稚貝を収容し、養殖する。
多段籠体194の吊り下げロープ195の下端部に前記と同様に生分解性プラスチックで形成した吊下具97を介して錘体90を吊り下げ保持した。
Claims (11)
- 海中にロープや籠を垂下し、ロープや籠に稚貝を保持させて養殖する貝の垂下養殖装置において、
前記垂下養殖装置のロープ下端部や籠の下端部には錘体を吊下具で吊り下げ、
前記吊下具を生分解性プラスチックで形成した、
ことを特徴とする貝の垂下養殖装置。 - 前記錘体は砂及び/又は砂利であり、前記吊下具は袋であることを特徴とする請求項1記載の貝の垂下養殖装置。
- 前記袋は生分解性の水溶性プラスチック製のシートやフィルムからなることを特徴とする請求項2記載の貝類の垂下養殖装置。
- 前記錘体は自然石であり、前記吊下具は袋であることを特徴とする請求項1記載の貝の垂下養殖装置。
- 前記錘体はコンクリート塊であり、前記吊下具は袋であることを特徴とする請求項1記載の貝の垂下養殖装置。
- 前記錘体は金属製であり、前記吊下具は袋であることを特徴とする請求項1記載の貝の垂下養殖装置。
- 前記袋は不織布で形成したことを特徴とする請求項2〜5の何れか1項に記載の貝の垂下養殖装置。
- 前記吊下具は縦長の棒状体であり、該吊下具に金属製又はコンクリート塊の錘体を連結したことを特徴とする請求項1記載の貝の垂下養殖装置。
- 前記吊下具は途中にくびれ部を有することを特徴とする請求項8記載の貝の垂下養殖装置。
- 前記錘体には回収用のロープが繋がれていることを特徴とする請求項6又は8記載の貝の垂下養殖装置。
- 前記吊下具はロープ状であり、該吊下具に錘体を吊り下げたことを特徴とする請求項1記載の貝の垂下養殖装置。
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