JP3513210B2 - 限流遮断器 - Google Patents
限流遮断器Info
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Description
限流し、更には、遮断するのに好適な限流遮断器に関す
るものである。
に直列に限流遮断器を接続し、短絡の事故発生時にその
限流遮断器の抵抗値を零から急速に増大し短絡電流を抑
制(限流)すれば、線路及びこれにつながる電力用機器
を大電流から保護しうる限流遮断方式が知られている。
そして、このような限流遮断器に使用する可変抵抗器
に、ア−ク駆動式可変抵抗器がある。
行に絶縁配置され、下部は、それぞれ、主端子に電気的
に接続された2本の柱状或いは帯状の抵抗体1、1’
と、主端子2、2’と、それぞれ、通常は接触状態にあ
る回動可能な可動接触子3、3’と、これらを収容する
密閉容器4から構成されている。なお、密閉容器4の中
は真空或いは単一ガスや2種以上の混合ガスを満たして
ある。
路5、5’間に直列に接続し、配電線路5’における事
故時に検出された過電流により可動接触子3、3’間を
開いて、図7(a)に示すように、可動接触子3、3’
を抵抗体1、1’に接近させれば、可動接触子3、3’
間に発生したア−ク6には、可動接触子3、3’に流れ
る電流による磁界とア−ク6自身に流れる電流との間に
働く電磁力(所謂、ロ−レンツ力)が図で上方に働き、
ア−ク6は上方の抵抗体1、1’の一端間に移り、更
に、上方に移動(走行)する。これにより、図7(b)
に示すように、「線路5−主端子2−抵抗体1−ア−ク
6−抵抗体1’−主端子2’−線路5’」の回路を形成
して抵抗体1、1’を配電線路5、5’に直列に挿入す
る。その後も、抵抗体1、1’に流れる電流による磁界
とア−ク6に流れる電流により生じる電磁力により、図
7(b)中に矢印によって示すようにア−ク6を抵抗体
1、1’間において走行(図においては上昇)させるこ
とにより、主端子2、2’間から見た抵抗値を急速に大
とし、全抵抗が配電線路5、5’に挿入され、線路に流
れる電流を所定値まで限流させる働きをなすものであ
る。
抵抗体に電流が流れると抵抗体の温度が上昇するため、
抵抗体や抵抗体を支持する絶縁物の特性等により、許容
できる電流と通電時間には上限があるため、通常は図8
に示すように、限流器Aに直列に遮断器Bを設置し、所
定時間内に遮断器Bで電流を遮断する必要がある。この
ため、ア−ク駆動式可変抵抗型限流遮断器では遮断器B
を別途設置する必要があり、装置全体が大型化する難点
がある。
抵抗体の先端部からア−クが続弧し続けるので、抵抗体
の溶損が著しく、また、抵抗体に金属を使用した場合に
は、所定の抵抗値を得るのに抵抗体の長さが長くなり、
全抵抗を挿入するまでに時間がかかり、限流遮断器が大
型化する等の課題があるが、抵抗体の先端を短絡した
り、抵抗体を折り曲げたり、ア−クの走行を分岐分割し
て抵抗体の複数の場所でア−クを走行させてたりして、
電流の遮断時間の短縮と装置の大型化をこのような周知
の技術により解決できる。
中にア−クを遮断する遮断部を設け、電流を遮断するよ
うにし、外部に遮断器を設置することなくその機能を満
足するようにしたものである。
を達成するために、アーク駆動式可変抵抗器を使用した
限流遮断器において、第1には、抵抗体間に形成された
アーク走行路の終端部にロータリーアーク式遮断部を設
け、走行するアークを前記ロータリーアーク式遮断部に
導入し、電流を遮断するようにしたものであり、また、
第2には、抵抗体間に形成されたアーク走行路を複数に
分岐し、分岐した終端部の1つ又は複数にロータリーア
ーク式遮断部を設け、他の残りの分岐は短絡し走行する
アークを前記ロータリーアーク式遮断部に導入し、電流
を遮断するようにしたものである。
が、本発明の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定
されるものではない。
例えば、ロ−タリ−ア−ク式の遮断部20を設けた例で
ある。ロ−タリ−ア−ク式遮断部20は、抵抗体1の先
端に中心電極21を設け、その先端はどこにも接続しな
い。中心電極21のまわりに円筒状の電極22を設け、
抵抗体1’の先端とギャップ23を介して円筒状の電極
22に接続する。円筒状の電極22の周囲にコイル24
を設け、コイル24の巻線はギャップ23の両端に接続
する。
の抵抗体1側のアーク6の足は、そのまま中心電極21
上へ移行し、抵抗体1’側のアーク6の足は、ギャップ
23間を飛び越して円筒状の電極22に達する。電流
は、図1(b)に示すように、「主端子2−抵抗体1−
中心電極21−アーク6−円筒状の電極22−コイル2
4−抵抗体1’−主端子2’」に流れる。このとき、ア
ーク6には、コイル24に流れる電流による磁界とアー
ク6に流れる電流との間に働く電磁力が働く。この電磁
力によりアーク6は、中心電極21と円筒状の電極22
間を、中心電極21を中心として回転し、周囲の雰囲気
により冷却される。この結果、電流の零点でアーク6は
消滅し電流を遮断する。
構成図である図2は、1つの可動接触子31と、この可
動接触子31に対向した2つの固定接触子30、30’
と、抵抗体1、1’並びに抵抗体11、11’の2組の
抵抗体を設け、且つ、遮断部20、20’を2つ配設し
たものである。図2(a)は、可動接触子31が固定接
触子30、30’に接触しており、通電中であることを
表している。限流動作時には、図示されていない機構部
の働きにより、可動接触子31は、図2(a)において
上方に動き開極する。開極すれば、図2(b)に示され
ているように、可動接触子31の固定接触子30、3
0’と接触する2か所からアーク6、6’が発生し、こ
のアーク6、6’は、可動接触子31及び固定接触子3
0、30’に流れる電流による磁界とアーク6、6’に
流れる電流との間に働く電磁力により、それぞれ、図2
(b)において矢印の方向に動き、抵抗体1、1’及び
抵抗体11、11’上を走行し、電流を限流し、遮断部
20、20’に入り電流を限流遮断する。遮断部20、
20’は、電流の流れる回路に直列に2つ配設されてお
り、互いに助け合いながら電流を遮断すればよく、従っ
て、性能の低い遮断部でも良く、小型の遮断部にしやす
い。
含む構成図である図3(a)は、図2に示されている抵
抗体1、1’及び抵抗体11、11’を屈曲しアークの
走行する部分を分岐し、分岐した終端部の1つ或いは複
数に遮断部20、20’を設けたものであり、遮断部2
0、20’を取り付けない分岐した終端部は短絡してあ
る。
3(b)に示されているように、抵抗体1、1’、1
1、11’上を複数のアーク6、6’を走行させ、主端
子2、2’から見た抵抗値の増加を速め、限流性能を向
上させたものである。短絡した終端部では、図4(a)
及び図4(b)に示されているように、アーク6が終端
部付近まで走行すると、アーク6に流れる電流は短絡し
てある終端部40にも流れ、アーク6に流れる電流は減
少する。最終的には、全ての電流が短絡してある部分に
流れるため、アーク6は消滅する。なお、図4におい
て、I1 及びI2 は、それぞれ、アーク6に流れる電流
及び短絡した終端部40に流れる電流を示しており、図
4(a)においては、I1 >I2 であり、図4(b)に
おいては、I1 <I2 である。
構成図である図5には、遮断部20、20’、20”が
設置できる位置が示されている。遮断部20、20’、
20”は、図5に示されている位置以外にも、アーク走
行路の中間及び終端等、どの位置にでも設置することが
できる。
断器を、より詳細に説明する。可動接触子31の「閉」
位置で可動接触子31の両側に固定接触子30、30’
が接触し、固定接触子30、30’は、密閉容器4の外
側にある主端子2、2’と電気的に接続されている。可
動接触子31の開極位置の両側の接近した位置から固定
接触子30、30’の間には、抵抗体1、1’及び抵抗
体11、11’が、図示されているように配置されてお
り、抵抗体1と抵抗体1’との間には遮断部20が、抵
抗体11と抵抗体11’との間には遮断部20’が、そ
れぞれ、配設されている。
30、30’と電気的に接続し、また、他端は、遮断部
20、20’に接続している。抵抗体1、11の一端
は、遮断部20、20’の抵抗体1’、11’と接続し
ていないもう一端と接続し、抵抗体1、11の他端同士
を接続している。抵抗体1と抵抗体11との接続点は可
動接触子31と電気的に接続しても構わない。抵抗体
1、1’及び抵抗体11、11’は、図3(b)に示さ
れているように、可動接触子31が開極し発生したアー
ク6、6’が、抵抗体1、1’、11、11’上を走行
し分岐し、更に、走行するような形状に構成されてい
る。図示されている抵抗体1、1’及び抵抗体11、1
1’の分岐する角度、分岐数は、一例であって、本発明
の趣旨を越えない限り何ら、本実施例に限定されるもの
ではない。なお、上述したように、密閉容器4の中は、
真空状態か或いは単一ガスや2種以上の混合ガスが充填
されている。
は、「主端子2−固定接触子30−可動接触子31−固
定接触子30’−主端子2’」と流れ、主端子2、2’
間のインピーダンスは小さい。
は、図示されていない機構により、図3(b)に示され
ているように上方に移動して開極する。可動接触子31
が開極すると、固定接触子30、30’の間に、それぞ
れ、アーク6、6’が発生し、そのアーク6、6’は、
図において左右方向に走行し、抵抗体1、1’、11、
11’上を複数に分岐して走行する。電流は、「主端子
2−固定接触子30−抵抗体1’の一部−アーク6−抵
抗体1’の一部−アーク6−・・・−抵抗体1’の一部
−遮断部20−抵抗体1の一部−アーク6−抵抗体1の
一部−アーク6−・・・−抵抗体1の一部−抵抗体11
の一部−アーク6’−抵抗体11の一部−アーク6’−
・・・−抵抗体11の一部−遮断部20’−抵抗体1
1’の一部−アーク6’−抵抗体11’の一部−アーク
6’−・・・−抵抗体11’の一部−固定接触子30’
−主端子2’」と流れる。このため、主端子2、2’間
のインピーダンスは増加し電流を限流する。分岐した各
アーク6、6’は、抵抗体1、1’、11、11’の終
端が短絡してあるため、終端に近づくと終端を流れる電
流が増加し、アーク6、6’に流れる電流は小さくな
り、更には、アーク6、6’に流れる電流が無くなりア
ーク6、6’は消滅する。遮断部20、20’に接続し
てある抵抗体1、1’、11、11’上を走行したアー
ク6、6’は遮断部20、20’に入り、電流を遮断す
る。
行わない場合には、その限流遮断器のインピーダンスが
小さく、限流遮断動作時には、インピーダンスが大きく
なり電流を限流し、更に、電流を遮断する効果を有す
る。また、アーク6、6’の走行する抵抗体1、1’、
11、11’を分岐し複数のアーク6、6’が走行する
ことにより、抵抗値の急増が実現でき、また、抵抗体
1、1’、11、11’の見かけの長さが短くなり、更
に、抵抗体1、1’、11、11’の先端を短絡しアー
ク6、6’を消滅することにより、抵抗体1、1’、1
1、11’の損耗を防止することができる。
ているので、以下に記載の効果を奏するものである。ア
ーク駆動式可変抵抗器の中に遮断部を組み込むことが可
能となり、限流遮断器の外部に電流遮断用の遮断器を設
置する必要がなく、従って、限流遮断器を小型化するこ
とができる。アークの走行する抵抗体を分岐し複数のア
ークが走行することにより、抵抗値の急増が実現でき、
また、抵抗体の見かけの長さが短くなり、従って、限流
遮断器を小型化することができるとともに、抵抗体の先
端を短絡しアークを消滅することにより、抵抗体の損耗
を防止することができる。
成図である。
の一部断面を含む構成図である。
本発明の限流遮断器の一部断面を含む構成図である。
本発明の限流遮断器の一部断面を含む構成図である。
である。
抗器の動作説明図である。
の限流遮断器の構成図である。
Claims (2)
- 【請求項1】抵抗体間に形成されたアーク走行路の終端
部にロータリーアーク式遮断部を設け、走行するアーク
を前記ロータリーアーク式遮断部に導入し、電流を遮断
することを特徴とするアーク駆動式可変抵抗器を使用し
た限流遮断器。 - 【請求項2】抵抗体間に形成されたアーク走行路を複数
に分岐し、分岐した終端部の1つ又は 複数にロータリ
ーアーク式遮断部を設け、他の残りの分岐は短絡して走
行するアークを前記ロータリーアーク式遮断部に導入
し、電流を遮断することを特徴とするアーク駆動式可変
抵抗器を使用した限流遮断器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07389794A JP3513210B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 限流遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07389794A JP3513210B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 限流遮断器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07262885A JPH07262885A (ja) | 1995-10-13 |
JP3513210B2 true JP3513210B2 (ja) | 2004-03-31 |
Family
ID=13531464
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07389794A Expired - Fee Related JP3513210B2 (ja) | 1994-03-18 | 1994-03-18 | 限流遮断器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3513210B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-18 JP JP07389794A patent/JP3513210B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH07262885A (ja) | 1995-10-13 |
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