JP3512407B1 - 堆肥、及びその製造方法及び製造装置 - Google Patents
堆肥、及びその製造方法及び製造装置Info
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Abstract
の反応によって固形化または粒状化し、臭気を改善する
ことができるとともに有効微生物による発酵すなわち堆
肥化を処理量の多い実際的レベルにおいても確実に行う
ことができるようにする。 【解決手段】堆肥製造装置Aは、糞尿供給装置6と、ウ
ォラストナイト供給装置7と、濃硫酸供給装置8と、糞
尿とウォラストナイトを混合・攪拌する糞尿攪拌装置
1、1aと、糞尿攪拌装置1、1aで混合・攪拌した混
合物とタンクから供給された濃硫酸を混合・攪拌し反応
させる糞尿反応機2と、鶏糞とタンクから供給されたウ
ォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃硫
酸を混合・攪拌し反応させる鶏糞反応機3と、糞尿反応
機2と鶏糞反応機3でそれぞれ混合・攪拌された混合物
に有効微生物を加えて発酵させる発酵装置を備えてい
る。
Description
方法及び製造装置に関する。更に詳しくは、豚糞尿また
は人糞尿を使用し、ケイ素を含むウォラストナイトを混
合して得られる堆肥を製造するにあたり、有効微生物に
よる発酵すなわち堆肥化が確実に行われるようにしたも
のに関する。
ており、植物にとって重要な元素の一つであることはよ
く知られているところである。本発明者が住む沖縄県で
は、サトウキビの収穫量が年々少なくなっている。これ
は、土壌が化学肥料や除草剤等で汚染されていることは
もとより、大量のケイ素がその他の微量元素と共に土壌
から流出したり作物によって持ち出されるために土壌中
に不足しており、全体的に地力が低下していることが原
因であると思われる。
用するボイラ等の施設では、燃焼炉内に白いケイ酸が大
量に付着し、除去作業が必要になるほどである。このこ
とからも、作物による土壌中のケイ素の持ち出しが無視
できない量であることは容易に想像できる。このような
地力の低下した土壌で作物を栽培しても、茎が太くなら
ず、葉も大きくならないので、十分な収穫も得られな
い。
らといって、無機物であるケイ素を例えばケイ藻土を粉
体とした状態で単純に土壌中に混ぜたのでは作物は十分
に吸収することができない。ケイ素を作物に吸収させる
には、イオン化したケイ素を土壌中に存在させる必要が
ある。
究を重ねた。そして、ケイ素と有機物を混ぜ、更に濃硫
酸と反応させることによってケイ素のイオン化を促進で
き、これを堆肥化して施肥すると地力の回復に効果があ
ることが実験的にわかった。
豚糞尿の処理が大きな問題となっている。豚糞尿は有機
物であり、本発明者はこの豚糞尿に着目した。なお、糞
尿の処理をするために、従来から実に様々な方法が提案
され実施されてきたが、ケイ素を含むウォラストナイト
を使用して有機質肥料を得る方法はすでに提案されてい
る(特許文献1参照)。
方法によれば、含水率の高い畜糞尿等の廃液を、天然ウ
ォラストナイトと硫酸との反応によってごく短時間で
(または瞬時に)固形化または粒状化でき、臭気が改善
され、更に反応熱によって雑菌のほとんどが死滅するの
で、後に有効微生物を加えて行う肥料化(堆肥化)も容
易にできる。
人糞尿を使用して上記した特許文献1記載の有機質肥料
の製造方法で堆肥ができるかどうか確認したところ、少
なくとも糞尿を大量に処理する実際的レベルでは、有効
微生物を加えて四ヶ月経過しても発酵せず、堆肥をつく
ることができないことを知見した。
の実験を試みた結果、鶏糞を添加すれば、上記方法でも
発酵することを知見した。その理由は明らかではない
が、鶏糞の成分が有効微生物の発酵活動に関与している
ものと思われる。本発明はこの知見に基づいて完成した
ものである。
地力を向上させることにより、良質の作物を育成でき、
収穫量も増やすことができる堆肥を提供することにあ
る。
たり、含水率の高い糞尿をウォラストナイトと硫酸との
反応によってごく短時間で固形化または粒状化し、臭気
を改善することができるとともに有効微生物による発
酵、すなわち堆肥化を処理量の多い実際的レベルにおい
ても確実に行うことができる堆肥の製造方法を提供する
ことにある。
たり、含水率の高い糞尿をウォラストナイトと硫酸との
反応によってごく短時間で固形化または粒状化し、臭気
を改善することができるとともに有効微生物による発
酵、すなわち堆肥化を処理量の多い実際的レベルにおい
ても確実に行うことができる堆肥の製造装置を提供する
ことである。
に講じた本発明の手段は次のとおりである。第1の発明
にあっては、豚糞尿または人糞尿にウォラストナイトを
混合し、次いで濃硫酸を混合し反応させて固化または粒
状化したものに、鶏糞にウォラストナイトを混合し、次
いで濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したも
のを混合し、当該混合物を培地として有効微生物を加え
発酵させて得られたことを特徴とする堆肥である。
尿にウォラストナイトを混合し、次いで濃硫酸を混合し
反応させて固化または粒状化させたものに、鶏糞にウォ
ラストナイトを混合し、次いで濃硫酸を混合し反応させ
て固化または粒状化したものを混合し、当該混合物を培
地として有効微生物を加え発酵させることを特徴とする
堆肥の製造方法である。
尿100重量部にウォラストナイト10〜25重量部を
混合し、次いで濃硫酸5〜15重量部を混合し反応させ
て固化または粒状化させた混合物100重量部に、鶏糞
にウォラストナイトを混合し、次いで濃硫酸を混合し反
応させて固化または粒状化したものを15重量部以上混
合し、当該混合物を培地として有効微生物を加えて発酵
させることを特徴とする、第2の発明にかかる堆肥の製
造方法である。
ン(Mn)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、
鉄(Fe)のうち、選ばれた1または2以上を添加すること
を特徴とする、第2または第3の発明にかかる堆肥の製
造方法である。
尿を供給する糞尿供給装置と、ウォラストナイトを供給
するウォラストナイト供給装置と、濃硫酸を供給する濃
硫酸供給装置と、供給された豚糞尿または人糞尿とウォ
ラストナイトを混合・攪拌する糞尿攪拌装置と、糞尿攪
拌装置で混合・攪拌した混合物と供給された濃硫酸を混
合・攪拌し反応させる糞尿反応機と、鶏糞とウォラスト
ナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃硫酸を混合
・攪拌し反応させる鶏糞反応機と、糞尿反応機と鶏糞反
応機で得られたものの混合物に有効微生物を加えて発酵
させる発酵 装置と、を備えていることを特徴とする、堆
肥の製造装置である。
合・攪拌した混合物と濃硫酸を混合したものを攪拌しな
がら搬送するスクリューコンベヤを備えており、濃硫酸
を混合する部分はスクリューコンベヤの搬送基部側また
は搬送基部側に通じる混合物の送給経路に設けられてい
ることを特徴とする、第5の発明にかかる堆肥の製造装
置である。
給装置は、少なくとも複数設けられている糞尿攪拌装置
と連通し、各糞尿攪拌装置へウォラストナイトを選択的
に供給するとともに供給する部分から糞尿攪拌装置内の
臭気が外部へ漏れないようにした分給装置を有している
ことを特徴とする、第5または第6の発明にかかる堆肥
の製造装置である。
カルシウム:CaSiO3)は、天然のものでもよいし合成の
ものでもよい。
ウォラストナイトの混合割合は10〜25重量部である
が、望ましくは15〜18重量部である。また、同じく
濃硫酸の混合割合は5〜15重量部であるが、望ましく
は8〜10重量部である。ウォラストナイトが10重量
部に満たないか濃硫酸が5重量部に満たないと固化また
は粒状化が十分に行われず、反応温度も低く雑菌が残っ
てしまう。また、ウォラストナイトが25重量部を超え
るか濃硫酸が15重量部を超えても固化または粒状化の
程度や反応温度にほとんど違いはないのでウォラストナ
イトや濃硫酸が過剰な分だけ無駄になる。また、ウォラ
ストナイトが25重量部を超えると固くなりすぎて処理
が困難になる。
混合し反応させて固化または粒状化したものの混合割合
は15重量部以上であるが、15重量部に満たないと有
効微生物を入れても発酵が十分に行われない。鶏糞10
0重量部に対し、ウォラストナイトの混合割合は5〜1
2重量部であるが、望ましくは7〜10重量部である。
また、同じく濃硫酸の混合割合は3〜8重量部である
が、望ましくは5〜6重量部である。ウォラストナイト
が5重量部に満たないか濃硫酸が3重量部に満たないと
固化または粒状化が十分に行われず、反応温度も低く雑
菌が残ってしまう。また、ウォラストナイトが12重量
部を超えるか濃硫酸が8重量部を超えても固化または粒
状化の程度や反応温度にほとんど違いはないのでウォラ
ストナイトや濃硫酸が過剰な分だけ無駄になる。また、
ウォラストナイトが12重量部を超えると固くなりすぎ
て処理が困難になる。
としては、好気性と嫌気性の微生物、例えば乳酸菌群
(ビフィズス菌など)、酵母菌群(こうじ菌など)、光
合成細菌群(クロレラ菌など)、発酵系の糸状菌群、グ
ラム陽性の放線菌群等が挙げられるが、これらに限定す
るものではない。
糞をタンク等の貯留部に適量貯留しておく。また、ウォ
ラストナイトと濃硫酸もタンク等の貯留部に適量貯留し
ておく。そして、例えばウォラストナイトに適量の亜鉛
(Zn)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(M
g)、銅(Cu)、鉄(Fe)のうち、選ばれた1または2以上を
添加しておく。
または送給する。糞尿攪拌装置内に適量貯留したところ
でウォラストナイトを所定の割合で配合し混合・攪拌す
る。糞尿攪拌装置で混合・攪拌した混合物に濃硫酸を混
合し糞尿反応機内で攪拌し反応させる。この反応(ウォ
ラストナイトと濃硫酸の反応)により、混合物はごく短
時間で固化または粒状化し、併せて糞尿特有の臭気も改
善される。また、反応熱が生じ、混合物の温度は75〜
85℃になり、混合物に存在していた病原菌等の有害菌
を含む雑菌はほとんどが死滅する。
する。鶏糞を鶏糞反応機内に適量貯留したところでウォ
ラストナイトを所定の割合で配合し混合・攪拌する。更
に、その混合物に濃硫酸を混合し鶏糞反応機内で攪拌し
反応させる。この反応により、混合物は豚糞や人糞の場
合と同様に固化または粒状化し、臭気も改善され、反応
熱によって雑菌が死滅する。
鶏糞からつくった混合物が適当な温度(有効微生物が繁
殖できる温度)まで冷却されたところでそれらを混合
し、有効微生物を加えて発酵槽によって所定の期間発酵
させ、堆肥化する。なお、混合した後で冷却してもよ
い。各混合物には病原菌等の有害菌を含む雑菌がほとん
ど存在しないので、添加された有効微生物が十分に活性
化し、良質な堆肥を効率よくつくることができる。な
お、混合したものの発酵槽への搬送は、例えばスクリュ
ーコンベヤやベルトコンベヤ等の各種コンベヤを使用し
たり、輸送コンテナ等の容器を天井クレーンを使用して
搬送する等して行われる。
攪拌しながら搬送するスクリューコンベヤを備えてお
り、濃硫酸を混合する部分はスクリューコンベヤの搬送
基部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路に設
けられている糞尿反応機によれば、濃硫酸を混合するた
めに注入圧等の圧力はほとんど必要ないので装置を簡易
化できる。すなわち、スクリューコンベヤの搬送基部側
または搬送基部側に通じる混合物の送給経路は、スクリ
ューの回転で混合物が搬送後部側(排出側)へ連続的に
移動することにより負圧になる部分である。このため、
濃硫酸は吸い込まれるように効率的に混合される。
送基部(搬送前部)で混合されることにより、混合物は
搬送後部(出口側)に送られるまでには十分に攪拌され
ることになり、ウォラストナイトと濃硫酸は比較的早い
反応を示すが、全体的にほぼ均一な固化と粒状化が可能
である。これにより、効率的な堆肥製造が可能になる。
おり、各糞尿攪拌装置へウォラストナイトを選択的に供
給するとともに供給する部分から糞尿攪拌装置内の臭気
が外部へ漏れないようにした分給装置によれば、例えば
一方の糞尿攪拌装置で攪拌処理等を行っているときに他
方の糞尿攪拌装置に糞尿とウォラストナイトを送給して
次の作業の準備を行うことができる。これにより、効率
的な堆肥製造が可能になる。また、豚糞尿や人糞尿を有
効に処理できる。また、生の豚糞尿や人糞尿の臭気が実
質的に外部に漏れないので、悪臭により作業環境が悪化
することや周辺地域に迷惑がかかることも防止できる。
に基づき更に詳細に説明する。図1は本発明に係る堆肥
製造装置の一実施の形態を示す概略平面図、図2は堆肥
製造装置の一実施の形態を示す概略側面図である。堆肥
製造装置を構成する発酵装置4は、便宜上、図13に表
している。図1、図2において、糞尿反応機2は、便宜
上、フレーム9の外側に表している。図2においては、
ウォラストナイト供給装置7の一部及び濃硫酸供給装置
8の図示は省略している。
面説明図、図4は糞尿攪拌装置の構造を示す平面視説明
図、図5は糞尿攪拌装置の構造を示す側面視説明図、図
6は図3におけるA−A部分断面図である。
イトを選択的に投入するロータリーバルブ装置の一部断
面説明図、図8は糞尿反応機の構造を示す断面説明図で
ある。
説明図、図10は鶏糞反応機の構造を示す平面視断面説
明図、図11は鶏糞反応機の構造を示す側面視断面説明
図、図12は鶏糞反応機の取り出し蓋の開閉構造を示す
説明図である。また、図13は本実施の形態に係る堆肥
製造装置を含む堆肥製造プラントの概略を示す平面図で
ある。
1、図3に示すように、糞尿供給装置6、ウォラストナ
イト供給装置7、濃硫酸供給装置8、糞尿(豚糞尿また
は人糞尿)とウォラストナイトを混合・攪拌する糞尿攪
拌装置1、1a、糞尿攪拌装置1、1aで混合・攪拌し
た混合物とタンクから供給された濃硫酸を混合・攪拌し
反応させる糞尿反応機2、鶏糞とタンクから供給された
ウォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃
硫酸を混合・攪拌し反応させる鶏糞反応機3、糞尿反応
機2と鶏糞反応機3でそれぞれ混合・攪拌された混合物
に有効微生物を加えて発酵させる発酵装置4(図13参
照)を備えている。なお、堆肥製造装置Aの上記各部
は、腐蝕しにくいように主にステンレススチール、また
は他の腐蝕しにくい金属、防錆処理を施した金属等でつ
くられているが、合成樹脂等、他の素材を複合して用い
ることもできる。
はフレーム9の内部側の上部に設けてある。糞尿攪拌装
置1、1aには、糞尿供給装置6から糞尿が供給され、
ウォラストナイト供給装置7からウォラストナイトが供
給される。糞尿供給装置6とウォラストナイト供給装置
7(いずれも図1に図示)については後で説明する。
れら支柱90を連結部材91で縦横に連結し、底部には
底板94を設けた構造である。各支柱90の上端部に
は、各支柱90を囲むように作業足場92が設けてあ
る。作業足場92の周囲には、手摺り93が設けてあ
る。
ンク10と、攪拌タンク10に設けてある攪拌機12と
を有している。各攪拌タンク10は、上部側の連結部材
91に固定して同じ高さに並設されている。なお、糞尿
攪拌装置1、1aは、ほぼ同様の構造を有しているの
で、詳細な構造については、図3において右側に図示し
内部構造を表した糞尿攪拌装置1で説明する。また、糞
尿攪拌装置1aの各部には、糞尿攪拌装置1の各部と同
じ符号を付して示す。
本質的に密閉された(各導入口、排出口は除く)タンク
である。攪拌タンク10の上面板101の内側(他方の
攪拌タンク10側)には、タンク内部にウォラストナイ
トを供給するための後述する連結管112を接続する導
入管102が設けてある。また、その反対側には、タン
ク内を見るための、あるいはメンテナンスを行うための
開閉可能なハッチ103が設けてある。また、上面板1
01の中央部には、後述する攪拌機12を設けるための
取付管104が設けてある。
は排出管106が設けてあり、排出管106には、バル
ブ107を介在させて送給管108が接続されている。
なお、送給管108は、他方の糞尿攪拌装置1aの送給
管108と接続合流させてあり、後述する糞尿反応機2
に供給管109によってつながれている。
る。モータ120は取付管104に固定されており、そ
の回転軸121は下方垂直方向へ延長されている。回転
軸121の下端部は、底面板105よりやや上方に位置
している。回転軸121の下端部には、四枚羽根の攪拌
スクリュー122が設けてある。
円筒形状の攪拌制御体123が攪拌スクリュー122を
囲うように設けてある。攪拌スクリュー122は、攪拌
制御体123の下部側に位置し、その先端部は攪拌制御
体123に接触しないように間隔が設けてある。攪拌制
御体123は、上記攪拌タンク10の側面板110にス
テー111によって固定してある。
向へ送るように回転するようにしてあるので、攪拌効率
をよくするためには攪拌スクリュー122の高さを下側
に位置させるのが望ましいが、その高さを限定するもの
ではない。
体123の側壁を境にして内側と外側とでは攪拌時にお
ける糞尿の流れが相互に干渉しにくく、内側の流れが上
方へ向き、外側の流れが下方へ向く。すなわち、攪拌制
御体123を設けない場合のように攪拌スクリュー12
2の回転によって糞尿全体が回ってしまうことがなく、
攪拌が確実に行われる利点がある。
型の糞尿タンク60を有している。糞尿タンク60と上
記各攪拌タンク10間には、糞尿タンク60内部の糞尿
を各攪拌タンク10へ送給するための送給管61が設け
てある。送給管61の経路中には、ポンプ(図示省略)
が設けてある。また、糞尿タンク60内部の臭気は、ブ
ロワ650を有する送給管65を通り、後述する発酵装
置4の発酵槽40底部へ送られるようにしてある。な
お、送給管61の各攪拌タンク10側は、切替バルブ6
2を介在させて分岐されており、分岐した送給管63、
64はそれぞれ各攪拌タンク10の上部に導入されてい
る。
ウォラストナイトタンク70と、攪拌タンク10の上部
に設けてある分給装置72を有している。ウォラストナ
イトタンク70は、下部側が漏斗状に形成されておりウ
ォラストナイトの排出を容易にしている。ウォラストナ
イトタンク70の底部に設けてある排出部には、粉状の
ウォラストナイトを送給するための送給コンベヤ71が
接続されている。送給コンベヤ71の端部は上記分給装
置72に導入されている。
の量(攪拌タンク10内に溜められた量)に対して予め
決められた量を混合する必要がある。このため、ウォラ
ストナイト供給装置7は、送給するウォラストナイトを
計量する計量手段を備えている。
ナイトタンク70を支える部分(例えば脚フレーム等)
に重量センサを設け、ウォラストナイトを含むウォラス
トナイトタンク70全体の重量を量ることによって、送
給したウォラストナイトの量を求めて送給量の制御に反
映させる方式等が採用できるが、これに限定するもので
はない。
わゆるホッパーブリッジ(排出口近傍の貯留物に空洞部
ができて排出が困難になる現象)を防止する手段を設け
ることができる。この手段については特に限定するもの
ではなく、例えば1.バイブレータを備えて振動で貯留物
を崩すものや、2.内部にエアを噴出させて風圧で貯留物
を崩すもの、更には3.内面側にエア噴出口を覆って接離
可能なように(揺動可能に)板体を設け、エアの風圧で
板体を動かすとともに風圧との相乗作用で貯留物を崩す
もの等、各種公知手段が採用できる。
は、ウォラストナイトを下方へ落とすサイクロン73の
下部の排出管730に設けてある。サイクロン73の上
部には、導入されたウォラストナイトを内部で散らすブ
ロワ731が設けてある。分給装置72は、各糞尿攪拌
装置1、1aへウォラストナイトを選択的に供給すると
ともに供給する部分から糞尿攪拌装置1、1a内の臭気
が外部へ漏れないようにするものである。
ている。ハウジング720は正面視で部分的に円弧形状
の周壁721、722を有し、正面側と背面側は本質的
に封鎖されている。周壁721、722以外の部分は、
上部側の導入口723と下部両側の排出口724、72
5を構成している。
導入管723aが設けてある。導入管723aの上部は
サイクロン73の排出管730に接続してある。また、
排出口724、725には排出管724a、725aが
設けてある。排出管724a、725aには、それぞれ
下部側が「く」状に曲がった連結管112が接続されて
いる。連結管112の下端部は、上記した各攪拌タンク
10の導入管102に接続されている。
ング720内面に接して摺動回転可能に切替弁726が
設けてある。切替弁726は、周壁721(または周壁
722)と同じ周長を有する短弁部726aと、周壁7
21(または周壁722)と排出口724(または排出
口725)を合わせた周長よりやや長い周長を有する長
弁部726bを備えている。
726bの上部約半分が周壁722に密接し、下部約半
分が排出口725を塞ぎ、更に短弁部726aが周壁7
21に密接した状態から、長弁部726bの上部約半分
が周壁721に密接し、下部約半分が排出口724を塞
ぎ、更に短弁部726aが周壁722に密接した状態ま
で周方向へ回転(回動)可能である。この切替弁726
の回転(回動)により、導入側となる排出口724また
は排出口725を切り替えることができる。
設けてある。回転弁727は回転軸管727aを有し、
その外周部には周方向へ等間隔で弁板727bが五個所
に設けてある。弁板727bは放射方向に設けられ、各
々の先端部は切替弁726の長弁部726b及び短弁部
726aの内面に密接摺動できるようにしてある。
間に落ちたウォラストナイトを開いている排出口724
または排出口725から下方の攪拌タンク10へ導入で
きる。また、各弁板727bの先端部と長弁部726b
及び短弁部726aの内面はほぼ密接しており、回転弁
727が回転して弁板727bがどの位置にあっても、
何れかの弁板727bがサイクロン73と糞尿攪拌装置
1、1aの各攪拌タンク10間の通気を遮断するように
なっている。
的に各攪拌タンク10の外部に漏れないので、悪臭によ
り作業環境が悪化することや周辺地域に迷惑がかかるこ
とも防止できる。なお、切替弁726の回動と回転弁7
27の回転は、図示していない制御手段により制御され
る。
(b)は分岐管の接続部構造を示す断面説明図である。
糞尿反応機2は、糞尿攪拌装置1、1aの下方に設けて
ある。糞尿反応機2は水平に設けられたスクリューコン
ベヤ20を有している。スクリューコンベヤ20は円管
201とスクリュー202を有し、スクリュー202は
モータ21により回転駆動される。円管201の先端部
には接続管26が設けてある。また、円管201は固定
金具25により底板94に固定されている。
が設けてある。導入管22の上部には、濃硫酸を導入す
る部分である硫酸導入管23が接続されている。硫酸導
入管23は、上記糞尿攪拌装置1、1aの排出側に設け
られた供給管109と球形の継手24を介し接続されて
いる。糞尿反応機2には、濃硫酸供給装置8(図1に図
示)から濃硫酸が供給される。濃硫酸供給装置8は、濃
硫酸タンク80を有している。濃硫酸タンク80と糞尿
反応機2の硫酸導入管23の間には送給管81が設けて
ある。送給管81の経路中には、ポンプ82が設けてあ
る。
入管83につながれている。注入管83の二本の分岐管
830は、硫酸導入管23の直径線上の二個所の側壁2
30を貫通し導入してある。そして、側壁230の内面
側には、分岐管830の先端開口部をやや距離をおいて
上方から覆い、更に下方側(送給方向側)を開口して邪
魔板231が固着して設けてある(図8(b)参照)。
送給される糞尿攪拌装置1、1aのいずれかの攪拌タン
ク10から排出された混合物の圧力が分岐管830の先
端開口部に作用しにくいので、濃硫酸の注入を特に強い
圧力をかけなくても円滑に行うことができる。また、こ
れにより濃硫酸の注入に圧力を加えるコンプレッサが必
要でなくなる等、装置を簡易化でき、製造コストも安価
に抑えることができる。
クリューコンベヤ27の基部側に接続されている。スク
リューコンベヤ27の先部側は斜め上方へ向け延長され
ており、糞尿攪拌装置1、1aの後方に配置してある輸
送用コンテナ5(図1、図2に図示)に上部から投下し
て収容できるようになっている。なお、輸送用コンテナ
5の下部には開閉可能な投下口(図示及び符号省略)を
備えている。そして、所定の量の混合物が溜まると、混
合物は後述する発酵槽40にコンテナごと運ばれ、投入
口から投入される。なお、混合物は発酵槽40に入れる
前に輸送用コンテナ5内で一定の養生期間をおくことも
できる。
攪拌装置1、1aの後方(図1において上側)に配置し
てある。鶏糞反応機3は、攪拌機30とウォラストナイ
ト供給装置31と濃硫酸供給装置32を備えている。
された断面ほぼU字形で所要長さを有する攪拌槽33を
有している。攪拌槽33は、前後左右四個所に設けられ
た支脚部材34によって水平に支持されている。攪拌槽
33の上部の一方の長手方向縁部には、開口部を開閉で
きる蓋体35が回動可能に取り付けてある。なお、符号
350は蓋体35の開閉動作に抵抗を与えて急激な動き
を防止するガスダンパーである。
四角形の取出口330が設けてある。攪拌槽33の外面
側には、スライドすることによって取出口330を開閉
できる蓋体331が設けてある。蓋体331は取出口3
30周囲の湾曲形状に沿うように湾曲して設けられてい
る。蓋体331は、取出口330の両側に設けてあるガ
イド332に沿って図11、12における左右周動方向
にスライド可能に設けてある。
開閉される(エアシリンダを採用してもよい)。油圧シ
リンダ333のロッドヘッドは蓋体331に回動自在に
軸支してある。また、シリンダ部も攪拌槽33に固着さ
れた取付具334に回動自在に軸支してある。この構造
によれば、油圧シリンダ333のロッドが伸縮(進退)
することにより、蓋体331のスムーズな開閉移動が可
能である。
機36が設けてある。スクリュー攪拌機36は、攪拌槽
33の長手方向に軸受360を介し回転可能に軸支され
たスクリュー361を有している。スクリュー361
は、外周部の径が異なり螺旋方向も異なる二種類の羽根
(個別の符号は省略)を有している。なお、径大側の羽
根は外周部が攪拌槽33の内底面にほぼ接するように回
転する構造である。この構造によれば、一方向に回転し
ながら処理物を図9、図10において左右方向へ攪拌移
動させて連続的な循環攪拌が可能であり、効率的な攪拌
ができる。
側に設けてある台部材335に取り付けられたモータ3
62の駆動力を減速機363とチェーン・スプロケット
により減速して伝える構造となっている。
ォラストナイトタンク310を有している。ウォラスト
ナイトタンク310の底部には、スクリューコンベヤ3
11の一端側がウォラストナイトを取り込むことができ
るように接続してある。スクリューコンベヤ311の他
端側は、攪拌槽33の開口部縁部に長手方向に沿って設
けてある。また、開口部に対応する部分の管体(符号省
略)の下部側には、複数の投入口(符号省略)が設けて
ある。
拌槽33の端部に位置しており、内部のスクリュー(図
示省略)はモータ312により回転駆動される。なお、
スクリューの軸及び羽根は柔軟性を有しフレキシブルで
あり、管体が湾曲した部分での回転も可能である。ま
た、攪拌槽33内部の反応ガス等を含む臭気は、ブロワ
370を有する送給管37を通り、後述する発酵装置4
の発酵槽40底部へ送られるようにしてある。
イトタンク310の隣に設けてある濃硫酸タンク320
を有している。濃硫酸タンク320と上記攪拌槽33の
一端側(図9、図10で右側)の間には送給管321が
設けてある。送給管321の経路中には、濃硫酸を送る
ことができるポンプ322が設けてある。ポンプ322
により攪拌槽33に濃硫酸を定量送ることができる。
すように発酵装置4は、糞尿攪拌装置1、1aと離れた
箇所に設けてある。発酵装置4は、発酵槽40と、発酵
槽40の側壁に沿って往復移動して内部の混合物を攪拌
し、排出側へ送る移動攪拌装置41を備えている。発酵
槽40内では、処理物とともに糞尿タンク60と鶏糞反
応機3から送られる臭気も一緒に発酵処理される。な
お、発酵槽40と移動攪拌装置41を有する発酵装置4
は、公知のごく一般的な構造であるので、詳細な説明に
ついては省略する。
堆肥製造装置と堆肥製造プラントの作用を説明する。豚
糞尿または人糞尿を糞尿タンク60に適量貯留してお
く。鶏糞も必要に応じてタンク等の貯留部に適量貯留し
ておく。また、ウォラストナイトをウォラストナイト7
0に適量貯留し、濃硫酸も濃硫酸タンク80に適量貯留
しておく。ウォラストナイトには、適量(通常は微量で
よい)の亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、マ
グネシウム(Mg)、銅(Cu)、鉄(Fe)のうち、選ばれた1ま
たは2以上を添加しておく。これは、堆肥中に十分なミ
ネラルを補給するためである。なお、通常は上記の全種
類を添加するのが好ましいが、施肥する土壌の状態等に
合わせて適宜選択したものを添加してもよい。また、そ
の配合割合も適宜調整でき、特に限定はされない。
aの各攪拌タンク10に選択的に送給する。各攪拌タン
ク10内に適量貯留したところで、ウォラストナイトを
ウォラストナイト供給装置7の分給機72によって一方
の攪拌タンク10または他方の攪拌タンク10に供給す
る。ウォラストナイトは、糞尿100重量部に対し、1
5重量部の割合で配合し、攪拌機12によって混合・攪
拌する。
た混合物をバルブ107を開けて糞尿反応機2へ送給す
る。濃硫酸供給装置8により供給される濃硫酸は、糞尿
反応機2の硫酸導入管23に注入管83により相対向す
る二方から注入される。濃硫酸は、糞尿100重量部に
対し、8重量部の割合で配合される。濃硫酸が混じった
混合物は更にスクリューコンベヤ20へ送られ、円管2
01内においてスクリュー202で混合・攪拌されなが
ら排出側へ送られる。
より、混合物に混じっているウォラストナイトと濃硫酸
が化学反応を起こす。この反応により、混合物はごく短
時間で固化または粒状化し、併せて糞尿特有の臭気も改
善される。また、反応熱が生じ、混合物の温度は75〜
85℃になり、混合物に存在していた病原菌等の有害菌
を含む雑菌はほとんどが死滅する。
ューコンベヤ27によって輸送用コンテナ5へ送られ、
適量が収容される。混合物が収容された輸送用コンテナ
5は、後述するように鶏糞を処理した混合物を収容した
後、天井レールに沿って移動可能なホイスト(図示省
略)によって吊り上げられ、発酵槽40まで運ばれる。
そして、下部の投下口を開けて両混合物を槽内に投下す
ることができる。
る。鶏糞を鶏糞反応機3内に適量収容したところで、ウ
ォラストナイト供給装置31のスクリューコンベヤ31
1で供給されたウォラストナイトを所定の割合で配合し
混合・攪拌する。更に、その混合物に濃硫酸供給装置3
2の送給管321で送られた濃硫酸を混合し、鶏糞反応
機3の攪拌槽33内で攪拌し反応させる。このウォラス
トナイトと濃硫酸との反応により、混合物は上記豚糞や
人糞の場合と同様に固化または粒状化し、臭気も改善さ
れ、反応熱によって雑菌が死滅する。なお、鶏糞とウォ
ラストナイト及び濃硫酸の配合割合は、鶏糞100重量
部に対し、ウォラストナイト9重量部、濃硫酸6重量部
であった。
ダ333を作動させて蓋体35を開け、取出口330か
ら固化または粒状化した混合物を取り出し、上記輸送用
コンテナ5に収容する。輸送用コンテナ5に収容される
豚糞または人糞を処理した混合物と、鶏糞を処理した混
合物との混合割合は、豚糞を処理した混合物100重量
部に対し、鶏糞を処理した混合物20重量部である。輸
送用コンテナ5は天井クレーン(図示省略)で発酵装置
4の発酵槽40まで搬送される。なお、鶏糞を処理した
混合物は、必ずしも輸送用コンテナ5内で豚糞を処理し
た混合物に混ぜる必要はなく、発酵槽40へ直接搬送し
て上記割合で混ぜるようにしてもよい。
効微生物が繁殖できる温度まで冷却されたところで有効
微生物を適量加える。そして、移動攪拌装置41によっ
て混合・攪拌して所定の期間発酵させ、堆肥化する。な
お、混合物には上記したように病原菌等の有害菌を含む
雑菌がほとんど存在しないので、添加された有効微生物
が十分に活性化する。また、豚糞または人糞を処理した
混合物に鶏糞を処理した混合物を上記割合で混ぜて発酵
させることにより良好な状態で発酵が進み、良質な堆肥
ができる。この理由は定かでないが、鶏糞に多く含まれ
る窒素か、あるいは鶏糞に多く含まれる蛋白質が濃硫酸
で分解されてできるアミノ酸が有効微生物の活動に必要
なエネルギーを補給しているためであろうと思われる。
なお、鶏糞を処理した混合物を混ぜないで豚糞または人
糞を処理した混合物のみに有効微生物を加えて発酵させ
ようと試みたが、試験期間である4ヶ月の間、発酵する
ことがなかった。これに対し、鶏糞を処理した混合物を
混ぜたものは、翌日から発酵が始まった。
分析の結果は次の通り(表1参照)であった。
物の栽培に対する効果を確認した。その方法は次の通り
である。まず、四箇所の圃場を確保した。各圃場内でそ
れぞれ施肥しない場所と施肥する場所を分け、各場所で
同じ作物を作付けした。各圃場では、1.タンカン(台湾
原産のミカン)、2.ドラゴンフルーツ、3.サトウキビ
(二箇所)を栽培した。
みた。施肥50日後、施肥していないものは、まだ葉が
黄色く、葉の全体量が少なかった。また、果実の直径も
4mm程度であった。これに対し、施肥したものは、葉
が青々として、葉の量も多かった。また、果実の直径は
8mm程度になっていた。
みた。施肥120日後、施肥したものと施肥していない
ものを同様に収穫した。施肥したものの収穫量は施肥し
ていないものの約4倍であった。また、施肥したものの
は施肥していないものと食べ比べて明確にわかるほど糖
度が高かった。
た。施肥90日後、施肥をしていないものは高さが18
0cm程度、幹の太さは3cm程度、葉の幅は4cm程
度であった。これに対し、施肥したものは200〜23
0cm程度、幹の太さは4〜4.5cm程度、葉の幅は
5.5cm程度であった。
た。従来の有機堆肥を施肥したものと本発明の堆肥を施
肥したものを施肥180日後にそれぞれ10株を採取し
てブリックスと糖度を計った。また、予想収量も算出し
た(表2参照)。なお、生育状態は、従来の有機堆肥を
施肥したものはすでに成熟していたが、本発明の堆肥を
施肥したものは未だ成長過程にあった。収穫は60日後
が適当と思われた。
ていて乾燥させると固まる物質(可溶性固形分)の割合
のことであり、この中には砂糖(サッカロース)やグル
コース等の糖類の他に灰分やカルシウム等の栄養成分も
含まれている。
量施肥することによって土壌の地力を向上させることが
でき、作物の生育が良好となり、糖度が高い等良質の作
物を育成できた。また、作物の収穫量も増やすことがで
きた。
は、あくまで説明上のものであって限定的なものではな
く、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するもの
ではない。また、本発明は図示されている実施の形態に
限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種
々の変形が可能である。
する。 (a)本発明に係る堆肥によれば、土壌の地力を向上さ
せることができるので、良質の作物を育成でき、収穫量
も増やすことができる。
処理した混合物に鶏糞を処理した混合物を所定の割合で
混ぜて発酵させることにより、良好な状態で発酵が進
み、良質な堆肥を効率よくつくることができる。すなわ
ち、含水率の高い糞尿をウォラストナイトと硫酸との反
応によってごく短時間で固形化または粒状化し、臭気を
改善することができるとともに有効微生物による発酵す
なわち堆肥化を処理量の多い実際的レベルにおいても確
実に行うことができ、例えば豚糞尿または人糞尿等の糞
尿を使用して、結果、堆肥を効率よくつくることができ
る。
ものを攪拌しながら搬送するスクリューコンベヤを備え
ており、濃硫酸を混合する部分はスクリューコンベヤの
搬送基部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路
に設けられている糞尿反応機によれば、濃硫酸を混合す
るために注入圧等の圧力はほとんど必要ないので装置を
簡易化できる。すなわち、スクリューコンベヤの搬送基
部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路は、ス
クリューの回転で混合物が搬送後部側(排出側)へ連続
的に移動することにより負圧になる部分である。このた
め、濃硫酸は吸い込まれるように効率的に混合される。
更には、濃硫酸がスクリューコンベヤの搬送基部(搬送
前部)で混合されることにより、混合物は搬送後部(出
口側)に送られるまでには十分に攪拌されることにな
り、ウォラストナイトと濃硫酸は比較的早い反応を示す
が、全体的にほぼ均一な固化と粒状化が可能である。こ
れにより、効率的な堆肥製造が可能になる。
られており、各糞尿攪拌装置へウォラストナイトを選択
的に供給するとともに供給する部分から糞尿攪拌装置内
の臭気が外部へ漏れないようにした分給装置によれば、
例えば一方の糞尿攪拌装置で攪拌処理等を行っていると
きに他方の糞尿攪拌装置に糞尿とウォラストナイトを送
給して次の作業の準備を行うことができる。これによ
り、効率的な堆肥製造が可能になる。また、生の豚糞尿
や人糞尿の臭気が実質的に外部に漏れないので、悪臭に
より作業環境が悪化することや周辺地域に迷惑がかかる
ことも防止できる。
す概略平面図。
図。
的に投入するロータリーバルブ装置の一部断面説明図。
明図。
平面図。
Claims (7)
- 【請求項1】 豚糞尿または人糞尿にウォラストナイト
を混合し、次いで濃硫酸を混合し反応させて固化または
粒状化したものに、鶏糞にウォラストナイトを混合し、
次いで濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化した
ものを混合し、当該混合物を培地として有効微生物を加
え発酵させて得られたことを特徴とする、堆肥 。 - 【請求項2】 豚糞尿または人糞尿にウォラストナイト
を混合し、次いで濃硫酸を混合し反応させて固化または
粒状化させたものに、鶏糞にウォラストナイトを混合
し、次いで濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化
したものを混合し、当該混合物を培地として有効微生物
を加え発酵させることを特徴とする、堆肥の製造方法 。 - 【請求項3】 豚糞尿または人糞尿100重量部にウォ
ラストナイト10〜25重量部を混合し、次いで濃硫酸
5〜15重量部を混合し反応させて固化または粒状化さ
せた混合物100重量部に、鶏糞にウォラストナイトを
混合し、次いで濃硫酸を混合し反応させて固化または粒
状化したものを15重量部以上混合し、当該混合物を培
地として有効微生物を加えて発酵させることを特徴とす
る、 請求項2記載の堆肥の製造方法。 - 【請求項4】 亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、モリブデン(M
o)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、鉄(Fe)のうち、選ばれ
た1または2以上を添加することを特徴とする、 請求項2または3記載の堆肥の製造方法。 - 【請求項5】 豚糞尿または人糞尿を供給する糞尿供給
装置と、 ウォラストナイトを供給するウォラストナイト供給装置
と、 濃硫酸を供給する濃硫酸供給装置と、 供給された豚糞尿または人糞尿とウォラストナイトを混
合・攪拌する糞尿攪拌装置と、 糞尿攪拌装置で混合・攪拌した混合物と供給された濃硫
酸を混合・攪拌し反応させる糞尿反応機と、 鶏糞とウォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合
物に濃硫酸を混合・攪拌し反応させる鶏糞反応機と、糞尿反応機と鶏糞反応機で得られたものの混合物に有効
微生物を加えて発酵させる発酵装置と、 を備えていることを特徴とする、堆肥の製造装置 。 - 【請求項6】 糞尿反応機は、混合・攪拌した混合物と
濃硫酸を混合したものを攪拌しながら搬送するスクリュ
ーコンベヤを備えており、濃硫酸を混合する部分はスク
リューコンベヤの搬送基部側または搬送基部側に通じる
混合物の送給経路に設けられていることを特徴とする、 請求項5記載の堆肥の製造装置。 - 【請求項7】 ウォラストナイト供給装置は、少なくと
も複数設けられている糞尿攪拌装置と連通し、各糞尿攪
拌装置へウォラストナイトを選択的に供給するとともに
供給する部分から糞尿攪拌装置内の臭気が外部へ漏れな
いようにした分給装置を有していることを特徴とする、請求項5または6記載の堆肥の製造装置。
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