JP2004244285A - 堆肥、及びその製造方法及び製造装置 - Google Patents

堆肥、及びその製造方法及び製造装置 Download PDF

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Abstract

【課題】豚糞尿や人糞尿等をウォラストナイトと硫酸との反応によって固形化または粒状化し、臭気を改善することができるとともに有効微生物による発酵すなわち堆肥化を処理量の多い実際的レベルにおいても確実に行うことができるようにする。
【解決手段】堆肥製造装置Aは、糞尿供給装置6と、ウォラストナイト供給装置7と、濃硫酸供給装置8と、糞尿とウォラストナイトを混合・攪拌する糞尿攪拌装置1、1aと、糞尿攪拌装置1、1aで混合・攪拌した混合物とタンクから供給された濃硫酸を混合・攪拌し反応させる糞尿反応機2と、鶏糞とタンクから供給されたウォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃硫酸を混合・攪拌し反応させる鶏糞反応機3と、糞尿反応機2と鶏糞反応機3でそれぞれ混合・攪拌された混合物に有効微生物を加えて発酵させる発酵装置を備えている。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は堆肥製造または糞尿の処理方法、装置及び堆肥に関するものである。更に詳しくは、ケイ素を含むウォラストナイトを使用する堆肥製造において、有効微生物による発酵すなわち堆肥化が確実に行われ、特に豚糞尿または人糞尿の処理を効率的に行うことができる堆肥製造(方法)または糞尿の処理方法、装置及びそれによりつくられた堆肥に関する。
【0002】
【従来技術】
ケイ素(Si)は多くの植物の細胞壁に集積しており、植物にとって重要な元素の一つであることはよく知られているところである。
本発明者が住む沖縄県では、サトウキビの収穫量が年々少なくなっている。これは、土壌が化学肥料や除草剤等で汚染されていることはもとより、大量のケイ素がその他の微量元素と共に土壌から流出したり作物によって持ち出されるために土壌中に不足しており、全体的に地力が低下していることが原因であると思われる。
【0003】
事実、サトウキビの絞り滓を燃料として使用するボイラ等の施設では、燃焼炉内に白いケイ酸が大量に付着し、除去作業が必要になるほどである。このことからも、作物による土壌中のケイ素の持ち出しが無視できない量であることは容易に想像できる。このような地力の低下した土壌で作物を栽培しても、茎が太くならず、葉も大きくならないので、十分な収穫も得られない。
【0004】
しかし、ケイ素が土壌中に不足しているからといって、無機物であるケイ素を例えばケイ藻土を粉体とした状態で単純に土壌中に混ぜたのでは作物は十分に吸収することができない。ケイ素を作物に吸収させるには、イオン化したケイ素を土壌中に存在させる必要がある。
【0005】
本発明者は、これを実現するために長年研究を重ねた。そして、ケイ素と有機物を混ぜ、更に濃硫酸と反応させることによってケイ素のイオン化を促進でき、これを堆肥化して施肥すると地力の回復に効果があることが実験的にわかった。
【0006】
ところで、沖縄では豚の飼育頭数が多く、豚糞尿の処理が大きな問題となっている。豚糞尿は有機物であり、本発明者はこの豚糞尿に着目した。
なお、糞尿の処理をするために、従来から実に様々な方法が提案され実施されてきたが、ケイ素を含むウォラストナイトを使用して有機質肥料を得る方法はすでに提案されている(特許文献1参照)。
【0007】
【特許文献1】
特開平10−152385号公報
【0008】
特許文献1に記載された有機質肥料の製造方法によれば、含水率の高い畜糞尿等の廃液を、天然ウォラストナイトと硫酸との反応によってごく短時間で(または瞬時に)固形化または粒状化でき、臭気が改善され、更に反応熱によって雑菌のほとんどが死滅するので、後に有効微生物を加えて行う肥料化(堆肥化)も容易にできる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
本発明者は、豚糞尿や人糞尿を使用して上記した特許文献1記載の有機質肥料の製造方法で堆肥ができるかどうか確認したところ、少なくとも糞尿を大量に処理する実際的レベルでは、有効微生物を加えて四ヶ月経過しても発酵せず、堆肥をつくることができないことを知見した。
そこで、本発明者は、発酵させる為に数々の実験を試みた結果、鶏糞を添加すれば、上記方法でも発酵することを知見した。その理由は明らかではないが、鶏糞の成分が有効微生物の発酵活動に関与しているものと思われる。
本発明はこの知見に基づいて完成したものである。
【0010】
(本発明の目的)
本発明の目的は、含水率の高い糞尿をウォラストナイトと硫酸との反応によってごく短時間で固形化または粒状化し、臭気を改善することができるとともに有効微生物による発酵、すなわち堆肥化を処理量の多い実際的レベルにおいても確実に行うことができる堆肥製造方法を提供することである。
また、本発明の他の目的は、豚糞尿または人糞尿を処理して堆肥を効率よく製造することができる糞尿の処理方法を提供することである。
更に本発明の他の目的は、上記方法を実施するための堆肥製造または糞尿の処理装置を提供することである。
更にまた本発明の他の目的は、土壌の地力を向上させることにより、良質の作物を育成でき、収穫量も増やすことができる堆肥を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために講じた本発明の手段は次のとおりである。
第1の発明にあっては、
豚糞尿または人糞尿にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものに、更に鶏糞にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものを混合し、当該混合物を培地として有効微生物を加え発酵させることを特徴とする、
堆肥製造または糞尿の処理方法である。
【0012】
第2の発明にあっては、
豚糞尿または人糞尿100重量部に対し、ウォラストナイト10〜25重量部と濃硫酸5〜15重量部を混合し反応させて固化または粒状化した混合物100重量部と、更に鶏糞にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化した混合物を15重量部以上混合し、当該混合物を培地として有効微生物を加えて発酵させることを特徴とする、
堆肥製造または糞尿の処理方法である。
【0013】
第3の発明にあっては、
豚糞尿または人糞尿に鶏糞を混合し、更にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものを培地として有効微生物を加え発酵させることを特徴とする、
堆肥製造または糞尿の処理方法である。
【0014】
第4の発明にあっては、
亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、鉄(Fe)のうち、選ばれた1または2以上を添加することを特徴とする、
第1、第2または第3の発明に係る堆肥製造または糞尿の処理方法である。
【0015】
第5の発明にあっては、
豚糞尿または人糞尿とウォラストナイトを混合・攪拌する手段と、
当該手段で混合・攪拌した混合物と濃硫酸を混合・攪拌し反応させる手段と、
鶏糞とウォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃硫酸を混合・攪拌し反応させる手段と、
を備えていることを特徴とする、
堆肥製造または糞尿の処理装置である。
【0016】
第6の発明にあっては、
豚糞尿または人糞尿を供給する糞尿供給装置と、
ウォラストナイトを供給するウォラストナイト供給装置と、
濃硫酸を供給する濃硫酸供給装置と、
供給された豚糞尿または人糞尿とウォラストナイトを混合・攪拌する糞尿攪拌装置と、
糞尿攪拌装置で混合・攪拌した混合物と供給された濃硫酸を混合・攪拌し反応させる糞尿反応機と、
鶏糞とウォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃硫酸を混合・攪拌し反応させる鶏糞反応機と、
を備えていることを特徴とする、
堆肥製造または糞尿の処理装置である。
【0017】
第7の発明にあっては、
糞尿反応機と鶏糞反応機でそれぞれ混合・攪拌されたものの混合物に有効微生物を加えて発酵させる発酵装置を備えていることを特徴とする、
第5または第6の発明に係る堆肥製造または糞尿の処理装置である。
【0018】
第8の発明にあっては、
堆肥製造または糞尿の処理にあたって、糞尿にウォラストナイトを混合し、その混合物と濃硫酸を混合して反応させるものに使用するものであって、
攪拌した混合物と濃硫酸を混合したものを攪拌しながら搬送するスクリューコンベヤを備えており、濃硫酸を混合する部分はスクリューコンベヤの搬送基部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路に設けられていることを特徴とする、
糞尿反応機である。
【0019】
第9の発明にあっては、
堆肥製造または糞尿の処理にあたって、糞尿にウォラストナイトを混合し、その混合物と濃硫酸を混合して反応させるものに使用するものであって、
少なくとも複数設けられている糞尿攪拌装置と連通し、各糞尿攪拌装置へウォラストナイトを選択的に供給するとともに供給する部分から糞尿攪拌装置内の臭気が外部へ漏れないようにしたことを特徴とする、
分給装置である。
【0020】
第10の発明にあっては、
豚糞尿または人糞尿にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものに、更に鶏糞にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものを混合し、当該混合物を培地として有効微生物を加え発酵させたことを特徴とする、
堆肥である。
【0021】
ウォラストナイト(Wallastonite:ケイ酸カルシウム:CaSiO)は、天然のものでもよいし合成のものでもよい。
糞尿攪拌装置内の豚糞尿または人糞尿にあらかじめ所定の割合で鶏糞を混ぜておき、ウォラストナイトと濃硫酸を豚糞尿または人糞尿の処理の場合と同様に加えて処理してもよい。
また、本発明に係る方法、装置は、豚糞尿または人糞尿の処理だけではなく、他の種類の糞尿、あるいは焼酎等の酒類を製造する際に発生する滓等、様々な有機廃液の処理にも利用可能である。
【0022】
豚糞尿または人糞尿100重量部に対し、ウォラストナイトの混合割合は10〜25重量部であるが、望ましくは15〜18重量部である。また、同じく濃硫酸の混合割合は5〜15重量部であるが、望ましくは8〜10重量部である。
ウォラストナイトが10重量部に満たないか濃硫酸が5重量部に満たないと固化または粒状化が十分に行われず、反応温度も低く雑菌が残ってしまう。
また、ウォラストナイトが25重量部を超えるか濃硫酸が15重量部を超えても固化または粒状化の程度や反応温度にほとんど違いはないのでウォラストナイトや濃硫酸が過剰な分だけ無駄になる。また、ウォラストナイトが25重量部を超えると固くなりすぎて処理が困難になる。
【0023】
更に、鶏糞にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものの混合割合は15重量部以上であるが、15重量部に満たないと有効微生物を入れても発酵が十分に行われない。
鶏糞100重量部に対し、ウォラストナイトの混合割合は5〜12重量部であるが、望ましくは7〜10重量部である。また、同じく濃硫酸の混合割合は3〜8重量部であるが、望ましくは5〜6重量部である。
ウォラストナイトが5重量部に満たないか濃硫酸が3重量部に満たないと固化または粒状化が十分に行われず、反応温度も低く雑菌が残ってしまう。
また、ウォラストナイトが12重量部を超えるか濃硫酸が8重量部を超えても固化または粒状化の程度や反応温度にほとんど違いはないのでウォラストナイトや濃硫酸が過剰な分だけ無駄になる。また、ウォラストナイトが12重量部を超えると固くなりすぎて処理が困難になる。
【0024】
混合物を発酵させる有効微生物(発酵菌)としては、好気性と嫌気性の微生物、例えば乳酸菌群(ビフィズス菌など)、酵母菌群(こうじ菌など)、光合成細菌群(クロレラ菌など)、発酵系の糸状菌群、グラム陽性の放線菌群等が挙げられるが、これらに限定するものではない。
【0025】
(作用)
本発明に係る堆肥製造または糞尿の処理装置は、次のように作用する。
処理対象である豚糞尿または人糞尿と鶏糞をタンク等の貯留部に適量貯留しておく。また、ウォラストナイトと濃硫酸もタンク等の貯留部に適量貯留しておく。そして、例えばウォラストナイトに適量の亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、鉄(Fe)のうち、選ばれた1または2以上を添加しておく。
【0026】
豚糞尿または人糞尿を糞尿攪拌装置に投入または送給する。糞尿攪拌装置内に適量貯留したところでウォラストナイトを所定の割合で配合し、混合・攪拌する。
糞尿攪拌装置で混合・攪拌した混合物に濃硫酸を混合し糞尿反応機内で攪拌し反応させる。
この反応(ウォラストナイトと濃硫酸の反応)により、混合物はごく短時間で固化または粒状化し、併せて糞尿特有の臭気も改善される。また、反応熱が生じ、混合物の温度は75〜85℃になり、混合物に存在していた病原菌等の有害菌を含む雑菌はほとんどが死滅する。
【0027】
一方、鶏糞を鶏糞反応機に投入または送給する。鶏糞を鶏糞反応機内に適量貯留したところでウォラストナイトを所定の割合で配合し、混合・攪拌する。
更に、その混合物に濃硫酸を混合し鶏糞反応機内で攪拌し反応させる。この反応により、混合物は豚糞や人糞の場合と同様に固化または粒状化し、臭気も改善され、反応熱によって雑菌が死滅する。
【0028】
豚糞尿または人糞尿からつくった混合物と鶏糞からつくった混合物が適当な温度(有効微生物が繁殖できる温度)まで冷却されたところでそれらを混合し、有効微生物を加えて発酵槽によって所定の期間発酵させ、堆肥化する。なお、混合した後で冷却してもよい。
各混合物には病原菌等の有害菌を含む雑菌がほとんど存在しないので、添加された有効微生物が十分に活性化し、良質な堆肥を効率よくつくることができる。
なお、混合したものの発酵槽への搬送は、例えばスクリューコンベヤやベルトコンベヤ等の各種コンベヤを使用したり、輸送コンテナ等の容器を天井クレーンを使用して搬送する等して行われる。
【0029】
攪拌した混合物と濃硫酸を混合したものを攪拌しながら搬送するスクリューコンベヤを備えており、濃硫酸を混合する部分はスクリューコンベヤの搬送基部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路に設けられている糞尿反応機によれば、濃硫酸を混合するために注入圧等の圧力はほとんど必要ないので装置を簡易化できる。
すなわち、スクリューコンベヤの搬送基部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路は、スクリューの回転で混合物が搬送後部側(排出側)へ連続的に移動することにより負圧になる部分である。このため、濃硫酸は吸い込まれるように効率的に混合される。
【0030】
更には、濃硫酸がスクリューコンベヤの搬送基部(搬送前部)で混合されることにより、混合物は搬送後部(出口側)に送られるまでには十分に攪拌されることになり、ウォラストナイトと濃硫酸は比較的早い反応を示すが、全体的にほぼ均一な固化と粒状化が可能である。これにより、効率的な堆肥製造または糞尿の処理が可能になる。
【0031】
少なくとも糞尿攪拌装置が複数設けられており、各糞尿攪拌装置へウォラストナイトを選択的に供給するとともに供給する部分から糞尿攪拌装置内の臭気が外部へ漏れないようにした分給装置によれば、例えば一方の糞尿攪拌装置で攪拌処理等を行っているときに他方の糞尿攪拌装置に糞尿とウォラストナイトを送給して次の作業の準備を行うことができる。これにより、効率的な堆肥製造が可能になる。また、豚糞尿や人糞尿を有効に処理できる。
また、生の豚糞尿や人糞尿の臭気が実質的に外部に漏れないので、悪臭により作業環境が悪化することや周辺地域に迷惑がかかることも防止できる。
【0032】
【発明の実施の形態】
本発明を図面に示した実施の形態に基づき更に詳細に説明する。
なお、本実施の形態においては、堆肥製造の場合について説明をしているが、糞尿の処理の場合も同様にして処理できる。
図1は本発明に係る堆肥製造装置の一実施の形態を示す概略平面図、
図2は堆肥製造装置の一実施の形態を示す概略側面図である。
堆肥製造装置を構成する発酵装置4は、便宜上、図13に表している。
図1、図2において、糞尿反応機2は、便宜上、フレーム9の外側に表している。図2においては、ウォラストナイト供給装置7の一部及び濃硫酸供給装置8の図示は省略している。
【0033】
図3は糞尿攪拌装置の構造を示す正面視断面説明図、
図4は糞尿攪拌装置の構造を示す平面視説明図、
図5は糞尿攪拌装置の構造を示す側面視説明図、
図6は図3におけるA−A部分断面図である。
【0034】
図7は二基の糞尿攪拌装置にウォラストナイトを選択的に投入するロータリーバルブ装置の一部断面説明図、
図8は糞尿反応機の構造を示す断面説明図である。
【0035】
図9は鶏糞反応機の構造を示す正面視断面説明図、
図10は鶏糞反応機の構造を示す平面視断面説明図、
図11は鶏糞反応機の構造を示す側面視断面説明図、
図12は鶏糞反応機の取り出し蓋の開閉構造を示す説明図である。
また、図13は本実施の形態に係る堆肥製造装置を含む堆肥製造プラントの概略を示す平面図である。
【0036】
本実施の形態に係る堆肥製造装置Aは、図1、図3に示すように、糞尿供給装置6、ウォラストナイト供給装置7、濃硫酸供給装置8、糞尿(豚糞尿または人糞尿)とウォラストナイトを混合・攪拌する糞尿攪拌装置1、1a、糞尿攪拌装置1、1aで混合・攪拌した混合物とタンクから供給された濃硫酸を混合・攪拌し反応させる糞尿反応機2、鶏糞とタンクから供給されたウォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃硫酸を混合・攪拌し反応させる鶏糞反応機3、糞尿反応機2と鶏糞反応機3でそれぞれ混合・攪拌された混合物に有効微生物を加えて発酵させる発酵装置4(図13参照)を備えている。
なお、堆肥製造装置Aの上記各部は、腐蝕しにくいように主にステンレススチール、または他の腐蝕しにくい金属、防錆処理を施した金属等でつくられているが、合成樹脂等、他の素材を複合して用いることもできる。
【0037】
(糞尿攪拌装置1、1a)
図3ないし図7を主に参照する。
糞尿攪拌装置1、1aはフレーム9の内部側の上部に設けてある。糞尿攪拌装置1、1aには、糞尿供給装置6から糞尿が供給され、ウォラストナイト供給装置7からウォラストナイトが供給される。糞尿供給装置6とウォラストナイト供給装置7(いずれも図1に図示)については後で説明する。
【0038】
フレーム9は、四隅に支柱90を有し、それら支柱90を連結部材91で縦横に連結し、底部には底板94を設けた構造である。各支柱90の上端部には、各支柱90を囲むように作業足場92が設けてある。作業足場92の周囲には、手摺り93が設けてある。
【0039】
糞尿攪拌装置1、1aは、それぞれ攪拌タンク10と、攪拌タンク10に設けてある攪拌機12とを有している。
各攪拌タンク10は、上部側の連結部材91に固定して同じ高さに並設されている。なお、糞尿攪拌装置1、1aは、ほぼ同様の構造を有しているので、詳細な構造については、図3において右側に図示し内部構造を表した糞尿攪拌装置1で説明する。また、糞尿攪拌装置1aの各部には、糞尿攪拌装置1の各部と同じ符号を付して示す。
【0040】
攪拌タンク10は、円筒形で上部と下部が本質的に密閉された(各導入口、排出口は除く)タンクである。
攪拌タンク10の上面板101の内側(他方の攪拌タンク10側)には、タンク内部にウォラストナイトを供給するための後述する連結管112を接続する導入管102が設けてある。また、その反対側には、タンク内を見るための、あるいはメンテナンスを行うための開閉可能なハッチ103が設けてある。
また、上面板101の中央部には、後述する攪拌機12を設けるための取付管104が設けてある。
【0041】
攪拌タンク10の底面板105の中央部には排出管106が設けてあり、排出管106には、バルブ107を介在させて送給管108が接続されている。
なお、送給管108は、他方の糞尿攪拌装置1aの送給管108と接続合流させてあり、後述する糞尿反応機2に供給管109によってつながれている。
【0042】
攪拌機12は、モータ120を有している。モータ120は取付管104に固定されており、その回転軸121は下方垂直方向へ延長されている。回転軸121の下端部は、底面板105よりやや上方に位置している。回転軸121の下端部には、四枚羽根の攪拌スクリュー122が設けてある。
【0043】
また、攪拌スクリュー122の外側には、円筒形状の攪拌制御体123が攪拌スクリュー122を囲うように設けてある。攪拌スクリュー122は、攪拌制御体123の下部側に位置し、その先端部は攪拌制御体123に接触しないように間隔が設けてある。攪拌制御体123は、上記攪拌タンク10の側面板110にステー111によって固定してある。
【0044】
なお、攪拌スクリュー122は糞尿を上方向へ送るように回転するようにしてあるので、攪拌効率をよくするためには攪拌スクリュー122の高さを下側に位置させるのが望ましいが、その高さを限定するものではない。
【0045】
上記攪拌制御体123によれば、攪拌制御体123の側壁を境にして内側と外側とでは攪拌時における糞尿の流れが相互に干渉しにくく、内側の流れが上方へ向き、外側の流れが下方へ向く。すなわち、攪拌制御体123を設けない場合のように攪拌スクリュー122の回転によって糞尿全体が回ってしまうことがなく、攪拌が確実に行われる利点がある。
【0046】
図1を参照する。
糞尿供給装置6は、密閉型の糞尿タンク60を有している。糞尿タンク60と上記各攪拌タンク10間には、糞尿タンク60内部の糞尿を各攪拌タンク10へ送給するための送給管61が設けてある。送給管61の経路中には、ポンプ(図示省略)が設けてある。また、糞尿タンク60内部の臭気は、ブロワ650を有する送給管65を通り、後述する発酵装置4の発酵槽40底部へ送られるようにしてある。
なお、送給管61の各攪拌タンク10側は、切替バルブ62を介在させて分岐されており、分岐した送給管63、64はそれぞれ各攪拌タンク10の上部に導入されている。
【0047】
ウォラストナイト供給装置7は、密封型のウォラストナイトタンク70と、攪拌タンク10の上部に設けてある分給装置72を有している。
ウォラストナイトタンク70は、下部側が漏斗状に形成されておりウォラストナイトの排出を容易にしている。ウォラストナイトタンク70の底部に設けてある排出部には、粉状のウォラストナイトを送給するための送給コンベヤ71が接続されている。送給コンベヤ71の端部は上記分給装置72に導入されている。
【0048】
なお、ウォラストナイトは、処理する糞尿の量(攪拌タンク10内に溜められた量)に対して予め決められた量を混合する必要がある。このため、ウォラストナイト供給装置7は、送給するウォラストナイトを計量する計量手段を備えている。
【0049】
この計量手段としては、例えばウォラストナイトタンク70を支える部分(例えば脚フレーム等)に重量センサを設け、ウォラストナイトを含むウォラストナイトタンク70全体の重量を量ることによって、送給したウォラストナイトの量を求めて送給量の制御に反映させる方式等が採用できるが、これに限定するものではない。
【0050】
また、ウォラストナイトタンク70にはいわゆるホッパーブリッジ(排出口近傍の貯留物に空洞部ができて排出が困難になる現象)を防止する手段を設けることができる。この手段については特に限定するものではなく、例えば▲1▼バイブレータを備えて振動で貯留物を崩すものや、▲2▼内部にエアを噴出させて風圧で貯留物を崩すもの、更には▲3▼内面側にエア噴出口を覆って接離可能なように(揺動可能に)板体を設け、エアの風圧で板体を動かすとともに風圧との相乗作用で貯留物を崩すもの等、各種公知手段が採用できる。
【0051】
図7、図3を主に参照する。
分給装置72は、ウォラストナイトを下方へ落とすサイクロン73の下部の排出管730に設けてある。サイクロン73の上部には、導入されたウォラストナイトを内部で散らすブロワ731が設けてある。
分給装置72は、各糞尿攪拌装置1、1aへウォラストナイトを選択的に供給するとともに供給する部分から糞尿攪拌装置1、1a内の臭気が外部へ漏れないようにするものである。
【0052】
分給装置72は、ハウジング720を有している。ハウジング720は正面視で部分的に円弧形状の周壁721、722を有し、正面側と背面側は本質的に封鎖されている。周壁721、722以外の部分は、上部側の導入口723と下部両側の排出口724、725を構成している。
【0053】
導入口723には、下方側がやや窄まった導入管723aが設けてある。導入管723aの上部はサイクロン73の排出管730に接続してある。
また、排出口724、725には排出管724a、725aが設けてある。排出管724a、725aには、それぞれ下部側が「く」状に曲がった連結管112が接続されている。連結管112の下端部は、上記した各攪拌タンク10の導入管102に接続されている。
【0054】
上記ハウジング720の内側には、ハウジング720内面に接して摺動回転可能に切替弁726が設けてある。切替弁726は、周壁721(または周壁722)と同じ周長を有する短弁部726aと、周壁721(または周壁722)と排出口724(または排出口725)を合わせた周長よりやや長い周長を有する長弁部726bを備えている。
【0055】
切替弁726は、図7に示すように長弁部726bの上部約半分が周壁722に密接し、下部約半分が排出口725を塞ぎ、更に短弁部726aが周壁721に密接した状態から、長弁部726bの上部約半分が周壁721に密接し、下部約半分が排出口724を塞ぎ、更に短弁部726aが周壁722に密接した状態まで周方向へ回転(回動)可能である。
この切替弁726の回転(回動)により、導入側となる排出口724または排出口725を切り替えることができる。
【0056】
切替弁726の内側には、回転弁727が設けてある。回転弁727は回転軸管727aを有し、その外周部には周方向へ等間隔で弁板727bが五個所に設けてある。弁板727bは放射方向に設けられ、各々の先端部は切替弁726の長弁部726b及び短弁部726aの内面に密接摺動できるようにしてある。
【0057】
この構造により、上部にある弁板727b間に落ちたウォラストナイトを開いている排出口724または排出口725から下方の攪拌タンク10へ導入できる。また、各弁板727bの先端部と長弁部726b及び短弁部726aの内面はほぼ密接しており、回転弁727が回転して弁板727bがどの位置にあっても、何れかの弁板727bがサイクロン73と糞尿攪拌装置1、1aの各攪拌タンク10間の通気を遮断するようになっている。
【0058】
従って、生の豚糞尿や人糞尿の臭気が実質的に各攪拌タンク10の外部に漏れないので、悪臭により作業環境が悪化することや周辺地域に迷惑がかかることも防止できる。
なお、切替弁726の回動と回転弁727の回転は、図示していない制御手段により制御される。
【0059】
(糞尿反応機2)
図8を主に参照する。図8(a)は全体の説明図、(b)は分岐管の接続部構造を示す断面説明図である。
糞尿反応機2は、糞尿攪拌装置1、1aの下方に設けてある。糞尿反応機2は水平に設けられたスクリューコンベヤ20を有している。スクリューコンベヤ20は円管201とスクリュー202を有し、スクリュー202はモータ21により回転駆動される。円管201の先端部には接続管26が設けてある。また、円管201は固定金具25により底板94に固定されている。
【0060】
円管201の基部側の上部には導入管22が設けてある。導入管22の上部には、濃硫酸を導入する部分である硫酸導入管23が接続されている。硫酸導入管23は、上記糞尿攪拌装置1、1aの排出側に設けられた供給管109と球形の継手24を介し接続されている。
糞尿反応機2には、濃硫酸供給装置8(図1に図示)から濃硫酸が供給される。濃硫酸供給装置8は、濃硫酸タンク80を有している。濃硫酸タンク80と糞尿反応機2の硫酸導入管23の間には送給管81が設けてある。送給管81の経路中には、ポンプ82が設けてある。
【0061】
送給管81は、先部側が二方へ分岐した注入管83につながれている。注入管83の二本の分岐管830は、硫酸導入管23の直径線上の二個所の側壁230を貫通し導入してある。そして、側壁230の内面側には、分岐管830の先端開口部をやや距離をおいて上方から覆い、更に下方側(送給方向側)を開口して邪魔板231が固着して設けてある(図8(b)参照)。
【0062】
この構造によれば、硫酸導入管23を通り送給される糞尿攪拌装置1、1aのいずれかの攪拌タンク10から排出された混合物の圧力が分岐管830の先端開口部に作用しにくいので、濃硫酸の注入を特に強い圧力をかけなくても円滑に行うことができる。また、これにより濃硫酸の注入に圧力を加えるコンプレッサが必要でなくなる等、装置を簡易化でき、製造コストも安価に抑えることができる。
【0063】
糞尿反応機2の先端部の接続管26は、スクリューコンベヤ27の基部側に接続されている。スクリューコンベヤ27の先部側は斜め上方へ向け延長されており、糞尿攪拌装置1、1aの後方に配置してある輸送用コンテナ5(図1、図2に図示)に上部から投下して収容できるようになっている。
なお、輸送用コンテナ5の下部には開閉可能な投下口(図示及び符号省略)を備えている。そして、所定の量の混合物が溜まると、混合物は後述する発酵槽40にコンテナごと運ばれ、投入口から投入される。なお、混合物は発酵槽40に入れる前に輸送用コンテナ5内で一定の養生期間をおくこともできる。
【0064】
(鶏糞反応機3)
図9ないし図12を主に参照する。鶏糞反応機3は糞尿攪拌装置1、1aの後方(図1において上側)に配置してある。
鶏糞反応機3は、攪拌機30とウォラストナイト供給装置31と濃硫酸供給装置32を備えている。
【0065】
攪拌機30は、上部が開口し両端部が封鎖された断面ほぼU字形で所要長さを有する攪拌槽33を有している。攪拌槽33は、前後左右四個所に設けられた支脚部材34によって水平に支持されている。攪拌槽33の上部の一方の長手方向縁部には、開口部を開閉できる蓋体35が回動可能に取り付けてある。
なお、符号350は蓋体35の開閉動作に抵抗を与えて急激な動きを防止するガスダンパーである。
【0066】
攪拌槽33の長手方向中央部の底部には、四角形の取出口330が設けてある。攪拌槽33の外面側には、スライドすることによって取出口330を開閉できる蓋体331が設けてある。蓋体331は取出口330周囲の湾曲形状に沿うように湾曲して設けられている。蓋体331は、取出口330の両側に設けてあるガイド332に沿って図11、12における左右周動方向にスライド可能に設けてある。
【0067】
蓋体331は、油圧シリンダ333により開閉される(エアシリンダを採用してもよい)。油圧シリンダ333のロッドヘッドは蓋体331に回動自在に軸支してある。また、シリンダ部も攪拌槽33に固着された取付具334に回動自在に軸支してある。この構造によれば、油圧シリンダ333のロッドが伸縮(進退)することにより、蓋体331のスムーズな開閉移動が可能である。
【0068】
攪拌槽33の内底部には、スクリュー攪拌機36が設けてある。スクリュー攪拌機36は、攪拌槽33の長手方向に軸受360を介し回転可能に軸支されたスクリュー361を有している。スクリュー361は、外周部の径が異なり螺旋方向も異なる二種類の羽根(個別の符号は省略)を有している。なお、径大側の羽根は外周部が攪拌槽33の内底面にほぼ接するように回転する構造である。
この構造によれば、一方向に回転しながら処理物を図9、図10において左右方向へ攪拌移動させて連続的な循環攪拌が可能であり、効率的な攪拌ができる。
【0069】
スクリュー361には、攪拌槽33の一端側に設けてある台部材335に取り付けられたモータ362の駆動力を減速機363とチェーン・スプロケットにより減速して伝える構造となっている。
【0070】
上記ウォラストナイト供給装置31は、ウォラストナイトタンク310を有している。ウォラストナイトタンク310の底部には、スクリューコンベヤ311の一端側がウォラストナイトを取り込むことができるように接続してある。スクリューコンベヤ311の他端側は、攪拌槽33の開口部縁部に長手方向に沿って設けてある。また、開口部に対応する部分の管体(符号省略)の下部側には、複数の投入口(符号省略)が設けてある。
【0071】
スクリューコンベヤ311の他端部は、攪拌槽33の端部に位置しており、内部のスクリュー(図示省略)はモータ312により回転駆動される。なお、スクリューの軸及び羽根は柔軟性を有しフレキシブルであり、管体が湾曲した部分での回転も可能である。
また、攪拌槽33内部の反応ガス等を含む臭気は、ブロワ370を有する送給管37を通り、後述する発酵装置4の発酵槽40底部へ送られるようにしてある。
【0072】
上記濃硫酸供給装置32は、ウォラストナイトタンク310の隣に設けてある濃硫酸タンク320を有している。濃硫酸タンク320と上記攪拌槽33の一端側(図9、図10で右側)の間には送給管321が設けてある。送給管321の経路中には、濃硫酸を送ることができるポンプ322が設けてある。ポンプ322により攪拌槽33に濃硫酸を定量送ることができる。
【0073】
(発酵装置4)
図13を参照する。
図に示すように発酵装置4は、糞尿攪拌装置1、1aと離れた箇所に設けてある。発酵装置4は、発酵槽40と、発酵槽40の側壁に沿って往復移動して内部の混合物を攪拌し、排出側へ送る移動攪拌装置41を備えている。発酵槽40内では、処理物とともに糞尿タンク60と鶏糞反応機3から送られる臭気も一緒に発酵処理される。
なお、発酵槽40と移動攪拌装置41を有する発酵装置4は、公知のごく一般的な構造であるので、詳細な説明については省略する。
【0074】
(作 用)
図1ないし図13を参照して、堆肥製造装置と堆肥製造プラントの作用を説明する。
処理対象である豚糞尿または人糞尿を糞尿タンク60に適量貯留しておく。鶏糞も必要に応じてタンク等の貯留部に適量貯留しておく。
また、ウォラストナイトをウォラストナイト70に適量貯留し、濃硫酸も濃硫酸タンク80に適量貯留しておく。ウォラストナイトには、適量(通常は微量でよい)の亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、鉄(Fe)のうち、選ばれた1または2以上を添加しておく。これは、堆肥中に十分なミネラルを補給するためである。なお、通常は上記の全種類を添加するのが好ましいが、施肥する土壌の状態等に合わせて適宜選択したものを添加してもよい。また、その配合割合も適宜調整でき、特に限定はされない。
【0075】
豚糞尿または人糞尿を糞尿攪拌装置1、1aの各攪拌タンク10に選択的に送給する。各攪拌タンク10内に適量貯留したところで、ウォラストナイトをウォラストナイト供給装置7の分給機72によって一方の攪拌タンク10または他方の攪拌タンク10に供給する。ウォラストナイトは、糞尿100重量部に対し、15重量部の割合で配合し、攪拌機12によって混合・攪拌する。
【0076】
糞尿攪拌装置1または1aで混合・攪拌した混合物をバルブ107を開けて糞尿反応機2へ送給する。
濃硫酸供給装置8により供給される濃硫酸は、糞尿反応機2の硫酸導入管23に注入管83により相対向する二方から注入される。濃硫酸は、糞尿100重量部に対し、8重量部の割合で配合される。
濃硫酸が混じった混合物は更にスクリューコンベヤ20へ送られ、円管201内においてスクリュー202で混合・攪拌されながら排出側へ送られる。
【0077】
混合物と濃硫酸が混合・攪拌されることにより、混合物に混じっているウォラストナイトと濃硫酸が化学反応を起こす。
この反応により、混合物はごく短時間で固化または粒状化し、併せて糞尿特有の臭気も改善される。また、反応熱が生じ、混合物の温度は75〜85℃になり、混合物に存在していた病原菌等の有害菌を含む雑菌はほとんどが死滅する。
【0078】
固化または粒状化された混合物は、スクリューコンベヤ27によって輸送用コンテナ5へ送られ、適量が収容される。混合物が収容された輸送用コンテナ5は、後述するように鶏糞を処理した混合物を収容した後、天井レールに沿って移動可能なホイスト(図示省略)によって吊り上げられ、発酵槽40まで運ばれる。そして、下部の投下口を開けて両混合物を槽内に投下することができる。
【0079】
一方、鶏糞反応機3に鶏糞を適量投入する。鶏糞を鶏糞反応機3内に適量収容したところで、ウォラストナイト供給装置31のスクリューコンベヤ311で供給されたウォラストナイトを所定の割合で配合し、混合・攪拌する。
更に、その混合物に濃硫酸供給装置32の送給管321で送られた濃硫酸を混合し、鶏糞反応機3の攪拌槽33内で攪拌し反応させる。このウォラストナイトと濃硫酸との反応により、混合物は上記豚糞や人糞の場合と同様に固化または粒状化し、臭気も改善され、反応熱によって雑菌が死滅する。
なお、鶏糞とウォラストナイト及び濃硫酸の配合割合は、鶏糞100重量部に対し、ウォラストナイト9重量部、濃硫酸6重量部であった。
【0080】
上記鶏糞の処理が終わったら、油圧シリンダ333を作動させて蓋体35を開け、取出口330から固化または粒状化した混合物を取り出し、上記輸送用コンテナ5に収容する。輸送用コンテナ5に収容される豚糞または人糞を処理した混合物と、鶏糞を処理した混合物との混合割合は、豚糞を処理した混合物100重量部に対し、鶏糞を処理した混合物20重量部である。
輸送用コンテナ5は天井クレーン(図示省略)で発酵装置4の発酵槽40まで搬送される。
なお、鶏糞を処理した混合物は、必ずしも輸送用コンテナ5内で豚糞を処理した混合物に混ぜる必要はなく、発酵槽40へ直接搬送して上記割合で混ぜるようにしてもよい。
【0081】
発酵槽40内で両混合物が自然冷却され、効微生物が繁殖できる温度まで冷却されたところで有効微生物を適量加える。そして、移動攪拌装置41によって混合・攪拌して所定の期間発酵させ、堆肥化する。なお、混合物には上記したように病原菌等の有害菌を含む雑菌がほとんど存在しないので、添加された有効微生物が十分に活性化する。
また、豚糞または人糞を処理した混合物に鶏糞を処理した混合物を上記割合で混ぜて発酵させることにより良好な状態で発酵が進み、良質な堆肥ができる。
この理由は定かでないが、鶏糞に多く含まれる窒素か、あるいは鶏糞に多く含まれる蛋白質が濃硫酸で分解されてできるアミノ酸が有効微生物の活動に必要なエネルギーを補給しているためであろうと思われる。
なお、鶏糞を処理した混合物を混ぜないで豚糞または人糞を処理した混合物のみに有効微生物を加えて発酵させようと試みたが、試験期間である4ヶ月の間、発酵することがなかった。これに対し、鶏糞を処理した混合物を混ぜたものは、翌日から発酵が始まった。
【0082】
上記方法で製造した堆肥の分析を行った。分析の結果は次の通り(表1参照)であった。
【0083】
【表1】
Figure 2004244285
【0084】
【実施例】
上記方法で製造した堆肥を実際に施肥して作物の栽培に対する効果を確認した。
その方法は次の通りである。まず、四箇所の圃場を確保した。各圃場内でそれぞれ施肥しない場所と施肥する場所を分け、各場所で同じ作物を作付けした。各圃場では、▲1▼タンカン(台湾原産のミカン)、▲2▼ドラゴンフルーツ、▲3▼サトウキビ(二箇所)を栽培した。
【0085】
(実施例1)
作物:タンカン
施肥する側の樹一本あたり1kgの施肥を行って経過をみた。
施肥50日後、施肥していないものは、まだ葉が黄色く、葉の全体量が少なかった。また、果実の直径も4mm程度であった。
これに対し、施肥したものは、葉が青々として、葉の量も多かった。また、果実の直径は8mm程度になっていた。
【0086】
(実施例2)
作物:ドラゴンフルーツ
施肥する側の樹一本あたり5kgの施肥を行って経過をみた。
施肥120日後、施肥したものと施肥していないものを同様に収穫した。施肥したものの収穫量は施肥していないものの約4倍であった。また、施肥したもののは施肥していないものと食べ比べて明確にわかるほど糖度が高かった。
【0087】
(実施例3)
作物:サトウキビ
10アール当たり600kgの施肥を行って経過をみた。
施肥90日後、施肥をしていないものは高さが180cm程度、幹の太さは3cm程度、葉の幅は4cm程度であった。
これに対し、施肥したものは200〜230cm程度、幹の太さは4〜4.5cm程度、葉の幅は5.5cm程度であった。
【0088】
(実施例4)
作物:サトウキビ
圃場:沖縄県名護市天仁屋地区のやせ地。
10アール当たり3000kgの施肥を行って経過をみた。
従来の有機堆肥を施肥したものと本発明の堆肥を施肥したものを施肥180日後にそれぞれ10株を採取してブリックスと糖度を計った。また、予想収量も算出した(表2参照)。
なお、生育状態は、従来の有機堆肥を施肥したものはすでに成熟していたが、本発明の堆肥を施肥したものは未だ成長過程にあった。収穫は60日後が適当と思われた。
【0089】
【表2】
Figure 2004244285
【0090】
なお、ブリックスとは、搾汁液の中に溶けていて乾燥させると固まる物質(可溶性固形分)の割合のことであり、この中には砂糖(サッカロース)やグルコース等の糖類の他に灰分やカルシウム等の栄養成分も含まれている。
【0091】
(評価)
上記各実施例からわかるように、本発明に係る堆肥を適量施肥することによって土壌の地力を向上させることができ、作物の生育が良好となり、糖度が高い等良質の作物を育成できた。また、作物の収穫量も増やすことができた。
【0092】
なお、本明細書で使用している用語と表現は、あくまで説明上のものであって限定的なものではなく、上記用語、表現と等価の用語、表現を除外するものではない。即ち、上記実施の形態においては、堆肥製造の場合について説明をしてきたが、糞尿の処理の場合も同様にして処理できるので、その場合は、堆肥製造に関する用語と表現を糞尿の処理に関する用語と表現に変えればよい。
また、本発明は図示されている実施の形態に限定されるものではなく、技術思想の範囲内において種々の変形が可能である。
【0093】
【発明の効果】
本発明は上記構成を備え、次の効果を有する。
(a)本発明によれば、豚糞または人糞を処理した混合物に鶏糞を処理した混合物を所定の割合で混ぜて発酵させることにより、良好な状態で発酵が進み、良質な堆肥を効率よくつくることができる。
すなわち、含水率の高い糞尿をウォラストナイトと硫酸との反応によってごく短時間で固形化または粒状化し、臭気を改善することができるとともに有効微生物による発酵すなわち堆肥化を処理量の多い実際的レベルにおいても確実に行うことができ、例えば豚糞尿または人糞尿等の糞尿を処理して、結果、堆肥を効率よくつくることができる。
【0094】
(b)攪拌した混合物と濃硫酸を混合したものを攪拌しながら搬送するスクリューコンベヤを備えており、濃硫酸を混合する部分はスクリューコンベヤの搬送基部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路に設けられている糞尿反応機によれば、濃硫酸を混合するために注入圧等の圧力はほとんど必要ないので装置を簡易化できる。
すなわち、スクリューコンベヤの搬送基部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路は、スクリューの回転で混合物が搬送後部側(排出側)へ連続的に移動することにより負圧になる部分である。このため、濃硫酸は吸い込まれるように効率的に混合される。
更には、濃硫酸がスクリューコンベヤの搬送基部(搬送前部)で混合されることにより、混合物は搬送後部(出口側)に送られるまでには十分に攪拌されることになり、ウォラストナイトと濃硫酸は比較的早い反応を示すが、全体的にほぼ均一な固化と粒状化が可能である。これにより、効率的な堆肥製造及び糞尿の処理が可能になる。
【0095】
(c)少なくとも糞尿攪拌装置が複数設けられており、各糞尿攪拌装置へウォラストナイトを選択的に供給するとともに供給する部分から糞尿攪拌装置内の臭気が外部へ漏れないようにした分給装置によれば、例えば一方の糞尿攪拌装置で攪拌処理等を行っているときに他方の糞尿攪拌装置に糞尿とウォラストナイトを送給して次の作業の準備を行うことができる。これにより、効率的な堆肥製造及び糞尿の処理が可能になる。
また、生の豚糞尿や人糞尿の臭気が実質的に外部に漏れないので、悪臭により作業環境が悪化することや周辺地域に迷惑がかかることも防止できる。
【0096】
(d)本発明に係る堆肥によれば、土壌の地力を向上させることができるので、良質の作物を育成でき、収穫量も増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る堆肥製造装置の一実施の形態を示す概略平面図。
【図2】堆肥製造装置の一実施の形態を示す概略側面図。
【図3】糞尿攪拌装置の構造を示す正面視断面説明図。
【図4】糞尿攪拌装置の構造を示す平面視説明図。
【図5】糞尿攪拌装置の構造を示す側面視説明図。
【図6】図3におけるA−A部分断面図。
【図7】二基の糞尿攪拌装置にウォラストナイトを選択的に投入するロータリーバルブ装置の一部断面説明図。
【図8】糞尿反応機の構造を示す断面説明図。
【図9】鶏糞反応機の構造を示す正面視断面説明図。
【図10】鶏糞反応機の構造を示す平面視断面説明図。
【図11】鶏糞反応機の構造を示す側面視断面説明図。
【図12】鶏糞反応機の取り出し蓋の開閉構造を示す説明図。
【図13】本発明に係る堆肥製造プラントの概略を示す平面図。
【符号の説明】
A 堆肥製造装置
1、1a 糞尿攪拌装置
10 攪拌タンク
101 上面板
102 導入管
103 ハッチ
104 取付管
105 底面板
106 排出管
107 バルブ
108 送給管
109 供給管
110 側面板
111 ステー
112 連結管
12 攪拌機
120 モータ
121 回転軸
122 攪拌スクリュー
123 攪拌制御体
2 糞尿反応機
20 スクリューコンベヤ
201 円管
202 スクリュー
21 モータ
22 導入管
23 硫酸導入管
230 側壁
231 邪魔板
24 継手
25 固定金具
26 接続管
27 スクリューコンベヤ
3 鶏糞反応機
30 攪拌機
31 ウォラストナイト供給装置
310 ウォラストナイトタンク
311 スクリューコンベヤ
312 モータ
32 濃硫酸供給装置
320 濃硫酸タンク
321 送給管
322 ポンプ
33 攪拌槽
330 取出口
331 蓋体
332 ガイド
333 油圧シリンダ
335 台部材
34 支脚部材
35 蓋体
350 ガスダンパー
36 スクリュー攪拌機
360 軸受
361 スクリュー
362 モータ
363 減速機
37 送給管
370 ブロワ
4 発酵装置
40 発酵槽
41 移動攪拌装置
5 輸送用コンテナ
6 糞尿供給装置
60 糞尿タンク
61 送給管
62 切替バルブ
63、64 送給管
65 供給管
650 ブロワ
7 ウォラストナイト供給装置
70 ウォラストナイトタンク
71 送給コンベヤ
72 分給装置
720 ハウジング
721、722 周壁
723 導入口
724、725 排出口
723a 導入管
724a、725a 排出管
726 切替弁
726a 短弁部
726b 長弁部
727 回転弁
727a 回転軸管
727b 弁板
73 サイクロン
730 排出管
731 ブロワ
8 濃硫酸供給装置
80 濃硫酸タンク
81 送給管
82 ポンプ
83 注入管
830 分岐管
9 フレーム
90 支柱
91 連結部材
94 底板
92 作業足場
93 手摺り

Claims (10)

  1. 豚糞尿または人糞尿にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものに、更に鶏糞にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものを混合し、当該混合物を培地として有効微生物を加え発酵させることを特徴とする、
    堆肥製造または糞尿の処理方法。
  2. 豚糞尿または人糞尿100重量部に対し、ウォラストナイト10〜25重量部と濃硫酸5〜15重量部を混合し反応させて固化または粒状化した混合物100重量部と、更に鶏糞にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化した混合物を15重量部以上混合し、当該混合物を培地として有効微生物を加えて発酵させることを特徴とする、
    堆肥製造または糞尿の処理方法。
  3. 豚糞尿または人糞尿に鶏糞を混合し、更にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものを培地として有効微生物を加え発酵させることを特徴とする、
    堆肥製造または糞尿の処理方法。
  4. 亜鉛(Zn)、マンガン(Mn)、モリブデン(Mo)、マグネシウム(Mg)、銅(Cu)、鉄(Fe)のうち、選ばれた1または2以上を添加することを特徴とする、
    請求項1、2または3記載の堆肥製造または糞尿の処理方法。
  5. 豚糞尿または人糞尿とウォラストナイトを混合・攪拌する手段と、
    当該手段で混合・攪拌した混合物と濃硫酸を混合・攪拌し反応させる手段と、
    鶏糞とウォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃硫酸を混合・攪拌し反応させる手段と、
    を備えていることを特徴とする、
    堆肥製造または糞尿の処理装置。
  6. 豚糞尿または人糞尿を供給する糞尿供給装置と、
    ウォラストナイトを供給するウォラストナイト供給装置と、
    濃硫酸を供給する濃硫酸供給装置と、
    供給された豚糞尿または人糞尿とウォラストナイトを混合・攪拌する糞尿攪拌装置と、
    糞尿攪拌装置で混合・攪拌した混合物と供給された濃硫酸を混合・攪拌し反応させる糞尿反応機と、
    鶏糞とウォラストナイトを混合・攪拌し、更にその混合物に濃硫酸を混合・攪拌し反応させる鶏糞反応機と、
    を備えていることを特徴とする、
    堆肥製造または糞尿の処理装置。
  7. 糞尿反応機と鶏糞反応機でそれぞれ混合・攪拌されたものの混合物に有効微生物を加えて発酵させる発酵装置を備えていることを特徴とする、
    請求項5または6記載の堆肥製造または糞尿の処理装置。
  8. 堆肥製造または糞尿の処理にあたって、糞尿にウォラストナイトを混合し、その混合物と濃硫酸を混合して反応させるものに使用するものであって、
    攪拌した混合物と濃硫酸を混合したものを攪拌しながら搬送するスクリューコンベヤを備えており、濃硫酸を混合する部分はスクリューコンベヤの搬送基部側または搬送基部側に通じる混合物の送給経路に設けられていることを特徴とする、
    糞尿反応機。
  9. 堆肥製造または糞尿の処理にあたって、糞尿にウォラストナイトを混合し、その混合物と濃硫酸を混合して反応させるものに使用するものであって、
    少なくとも複数設けられている糞尿攪拌装置と連通し、各糞尿攪拌装置へウォラストナイトを選択的に供給するとともに供給する部分から糞尿攪拌装置内の臭気が外部へ漏れないようにしたことを特徴とする、
    分給装置。
  10. 豚糞尿または人糞尿にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものに、更に鶏糞にウォラストナイトと濃硫酸を混合し反応させて固化または粒状化したものを混合し、当該混合物を培地として有効微生物を加え発酵させたことを特徴とする、
    堆肥。
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