JP3512239B2 - ソフトカプセルのロータリー式連続製造方法 - Google Patents
ソフトカプセルのロータリー式連続製造方法Info
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Description
品などに用いる種々のソフトカプセルのロータリー式連
続製造方法に関するものである。
セル用の2枚のゼラチンシート(フィルム)を別々に形
成した後、対向方向に回転する一対の円筒型カプセル形
成用金型間に、対向する方向から該2枚のゼラチンシー
トを供給し、同時に2枚のゼラチンシート間に、カプセ
ルに内包させるための内容物を供給し、これらを同時に
前記金型で鋏み、金型に設けられた窪みの形状に従った
形のカプセルとして、連続的に製造されている。この
際、2枚のゼラチンシートが円筒型カプセル形成用金型
に入る際、又は入った時の重なりをスムーズにし、かつ
2枚のゼラチンシートの密着性を向上させるために、ソ
フトカプセル成形後に内容物に接する側の2枚のゼラチ
ンシート表面のそれぞれに、2枚のゼラチンシートが一
対の前記金型間に導入される前に、ミネラルオイル、植
物油又は中鎖脂肪酸トリグリセリドなどの潤滑油を塗布
している。この場合、潤滑油がカプセルに内包した内容
物と相溶性が悪いと油滴となって外部から識別できるの
で外観が低下するといった問題がある。しかしながら、
潤滑油を塗布しないとゼラチンシートの密着性が低下し
カプセルが変形したり内容物中に多くの気泡が生じると
いった問題がある。一方、ソフトカプセル成形後にカプ
セルの表面部分を形成する側の2枚のゼラチンシート表
面のそれぞれに対しても、2枚のゼラチンシートが一対
の前記金型間に導入される前に潤滑油を塗布して、ゼラ
チンシート送りロールとのスムースな接触を達成してい
る。この場合、製造されたカプセルの外側が油でベトベ
トになるため、後工程で有機溶媒でカプセルの表面を洗
浄しなければならないといった問題がある。
セル内に潤滑油が混入することのないソフトカプセルの
連続製造方法を提供することを目的とする。本発明は、
又、カプセルの表面部分を形成する側の2枚のゼラチン
シート表面に潤滑油を塗布することなしに効率的にソフ
トカプセルを連続製造できる方法を提供することをも目
的とする。
ルを形成した時にカプセルの内容物に接する側の2枚の
ゼラチンシート表面の少なくとも一方の表面に、又はさ
らにソフトカプセルの表面部分を形成する側の2枚のゼ
ラチンシート表面のそれぞれの表面に、水を、2枚のゼ
ラチンシートが一対の前記金型間に導入される前に施す
と上記問題を解決できるとの知見に基づいてなされたの
である。すなわち、本発明は、対向方向に回転する一対
の円筒型カプセル形成用金型間に2枚のゼラチンシート
を供給して連続的にソフトカプセルを製造する方法であ
って、2枚のゼラチンシートが一対の前記金型間に導入
される前に、ソフトカプセルの内容物に接する側の2枚
のゼラチンシート表面の少なくとも一方の表面に水を施
すことを特徴とするソフトカプセルのロータリー式連続
製造方法を提供する。
に本発明を実施するためのソフトカプセル製造工程の1
例の概略図を示す。図中、1は、ソフトカプセル製造装
置であり、2枚のゼラチンシート(フィルム)2と3
は、対向方向に回転する一対の円筒型カプセル形成用金
型4、5の間に、対向する方向から導入され、同時に2
枚のゼラチンシート2、3間に、カプセルに内包させる
ための内容物6をインジェクション ウエッジ7を介し
て供給し、これらを同時に前記金型4、5で鋏み、金型
に設けられた窪み8の形状に従った形のカプセル9を連
続的に製造する。このような製造方法において、本発明
では、2枚のゼラチンシート2、3が一対の金型4、5
間に導入される前に、ソフトカプセルの内容物に接する
側の2枚のゼラチンシート表面10又は11若しくは1
0と11の両方にノズル12及び/又は13を介して水
14を施す。ここで、水14は、水の滴下、スプレー等
任意の方法でゼラチンシート表面10及び/又は11に
施すことができる。ここで、施す水の量は任意とするこ
とができるが、ゼラチンシート1m2当たり5〜100m
l、好ましくは20〜50mlとするのがよい。水は常温
のものを使用することができるが、若干加温した25〜
40℃の水を用いるとゼラチンシートに対する優れた潤
滑効果が得られる。又、ゼラチンシートに水を施す位置
は、ゼラチンシートがカプセル形成用金型4、5の間に
導入される前であれば任意の位置とすることができる
が、ゼラチンシートがカプセル形成用金型4、5の間に
導入される直前が好ましく、特にウエッジ直前の位置に
設けるのが望ましい。
る側の2枚のゼラチンシート表面の少なくとも一方の表
面、好ましくは両方の表面に水を施すことによって、従
来これらの表面に施されていた潤滑油の使用を排除する
ことができ、もってソフトカプセル内に潤滑油が混入す
ることのないソフトカプセルを連続的に製造することが
できる。この場合、ソフトカプセルの表面部分を形成す
る側の2枚のゼラチンシート表面15、16のそれぞれ
には従来通り潤滑油を施すことができる。例えば、潤滑
油は、ゼラチンシート2についてのオイルロール17及
び/又は18からゼラチンシート表面に供給することが
できる。施す潤滑油の量は任意とすることができるが、
ゼラチンシート1m2当たり5〜200ml、好ましくは2
0〜50mlとするのがよい。同様に、25〜40℃の水
を用いるのが好ましい。尚、ゼラチンシート表面16へ
潤滑油を施すことは、上述したように、ゼラチンシート
表面15へ潤滑油を施すのと同様に行うことができる。
ト表面15、16に潤滑油を施す代わりに、水を施すこ
とができる。これによれば、製造されたカプセルの外側
が油でベトベトになることがなく、後工程で有機溶媒で
カプセルの表面を洗浄する必要が無くなる上、製造機械
の汚れも減少するといった利点がある。具体的には、ゼ
ラチンシート表面10及び11に水を施すのと同様に行
うことができる。より具体的にゼラチンシート表面15
に水を施すことについて説明すると、ノズル20を介し
て水20の滴下、スプレー等任意の方法でゼラチンシー
ト表面15に施すことができる。ここで、施す水の量は
任意とすることができるが、ゼラチンシート1m2当たり
5〜200ml、好ましくは20〜50mlとするのがよ
い。又、ゼラチンシートに水を施す位置は、任意とする
ことができるが、製造されたゼラチンシートがフィーダ
ーロールに接触する前が好ましいが、特にリボンガイド
に接触する前後とするのが好ましい。
や潤滑油の量は次式により求めた量とするのがよい。 W=L×d×V×D 式中 W:1分間当りに施す水又は潤滑油の量(g) L:ゼラチンシートの幅(cm) d:水又は潤滑油の塗布厚(cm) V:ゼラチンシートの移動速度(cm/分) D:水又は潤滑油の密度(g/cm3 ) ここで、dは0.005〜0.2mmが好ましい。本発明で
は、上記の事項以外は、常法によりソフトカプセルを製
造することができる。例えば、ゼラチンシートとして
は、厚み0.3〜1.5mm、幅100〜300mmのものを、
0.3〜5m/分の速度で供給してソフトカプセルを製造
することができる。又、カプセルに内包させるための内
容物6としては、食品、化粧品及び医薬品などの液体組
成物や粉状物など通常カプセルに封入されるものをあげ
ることができる。
滑油が混入することのなく、カプセル内に所望の成分の
みを封入したソフトカプセルを連続的に製造することが
できる。又、ソフトカプセルの表面部分を形成する側の
2枚のゼラチンシート表面のそれぞれに潤滑油の代わり
に水を施すことによって、製造されたカプセルの外側が
油でベトベトになることがなく、後工程で有機溶媒でカ
プセルの表面を洗浄する必要が無くなる上、製造機械の
汚れも減少するといった利点が得られる。次に実施例に
より本発明を説明する。
した。尚、図1の部分拡大概略図である図2に示す位置
A、B、C、D又はEの位置に設けたノズルから水や潤
滑油をゼラチンシート表面に施して長期生産性を調べ
た。尚、厚み0.8mm、幅130mmのゼラチンシートを、
1.0m/分の速度で一対の円筒型カプセル形成用金型間
に連続的に供給し、カプセル1個当たり365mgの内容
物(235mg含有液体)を封入するようにインジェクシ
ョン ウエッジ7を介して供給してソフトカプセルを製
造した。又、水又は他の潤滑油は、ゼラチンシート1m2
当たり40mlの量で各ノズルからゼラチンシート表面に
スプレーした。結果をまとめて表−1に示す。
セルの内容物に接する側の2枚のゼラチンシート表面1
0又は11若しくは10と11の両方に水を施す場合に
は、Cの位置で示されるように、円筒型カプセル形成用
金型間に導入される直前とするのが好ましい。又、2枚
のゼラチンシート表面15、16に水を施す場合には、
Eの位置で水を施し、更にBの位置で水を施すのが好ま
しい。
程の概略図である。
チンシート表面、 12、13 ノズル、 14 水、 15、16 ソフトカプセルの表面部分を形成する側の
ゼラチンシート表面、 である。
Claims (5)
- 【請求項1】 対向方向に回転する一対の円筒型カプセ
ル形成用金型間に2枚のゼラチンシートを供給して連続
的にソフトカプセルを製造する方法であって、2枚のゼ
ラチンシートが一対の前記金型間に導入される前に、ソ
フトカプセルの内容物に接する側の2枚のゼラチンシー
ト表面の少なくとも一方の表面に水を施すことを特徴と
するソフトカプセルのロータリー式連続製造方法。 - 【請求項2】 ソフトカプセルの内容物に接する側の2
枚のゼラチンシート表面のそれぞれに水を施す請求項1
記載のロータリー式連続製造方法。 - 【請求項3】 2枚のゼラチンシートが一対の円筒型カ
プセル形成用金型間に導入される前に、ソフトカプセル
の表面部分を形成する側の2枚のゼラチンシート表面の
それぞれに潤滑油を施す請求項1記載のロータリー式連
続製造方法。 - 【請求項4】 対向方向に回転する一対の円筒型カプセ
ル形成用金型間に2枚のゼラチンシートを供給して連続
的にソフトカプセルを製造する方法であって、2枚のゼ
ラチンシートが一対の前記金型間に導入される前に、ソ
フトカプセルの内容物に接する側の2枚のゼラチンシー
ト表面の少なくとも一方の表面、及びソフトカプセルの
表面部分を形成する側の2枚のゼラチンシート表面のそ
れぞれに水を施すことを特徴とするソフトカプセルのロ
ータリー式連続製造方法。 - 【請求項5】 ソフトカプセルの内容物に接する側の2
枚のゼラチンシート表面のそれぞれに水を施す請求項4
記載のロータリー式連続製造方法。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP19409994A JP3512239B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | ソフトカプセルのロータリー式連続製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19409994A JP3512239B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | ソフトカプセルのロータリー式連続製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0857022A JPH0857022A (ja) | 1996-03-05 |
JP3512239B2 true JP3512239B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP19409994A Expired - Fee Related JP3512239B2 (ja) | 1994-08-18 | 1994-08-18 | ソフトカプセルのロータリー式連続製造方法 |
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Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN112168701B (zh) * | 2020-10-13 | 2022-04-26 | 上海信谊万象药业股份有限公司 | 一种软胶囊制造工艺及其制造系统 |
-
1994
- 1994-08-18 JP JP19409994A patent/JP3512239B2/ja not_active Expired - Fee Related
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