JP3511311B2 - ピアス加工完了判定方法,それを用いたレーザ加工機およびそのレーザ加工方法 - Google Patents

ピアス加工完了判定方法,それを用いたレーザ加工機およびそのレーザ加工方法

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JP3511311B2
JP3511311B2 JP14340494A JP14340494A JP3511311B2 JP 3511311 B2 JP3511311 B2 JP 3511311B2 JP 14340494 A JP14340494 A JP 14340494A JP 14340494 A JP14340494 A JP 14340494A JP 3511311 B2 JP3511311 B2 JP 3511311B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は,レーザ光を照射し,
該レーザ光により被加工物を加工する際,ピアス加工が
完了したか否かを判定するピアス加工完了判定方法,そ
れを用いたレーザ加工機およびそのレーザ加工方法に関
し,特に,被加工物の板厚等の各種条件に左右されずに
精確にピアス加工完了の判定を行うピアス加工完了判定
方法,それを用いたレーザ加工機およびそのレーザ加工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に,レーザ加工機により被加工物に
対する切断加工を実行する場合には,予め被加工物に対
し穴をあけるピアス加工を行う必要があった。このピア
ス加工から切断加工への移行は,従来においては,タイ
マによるピアス加工用の待ち時間によって予め設定され
ており,該タイマによる待ち時間に関しては,被加工物
の板厚,被加工物の組成,レーザ出力,アシストガス圧
などの各種加工条件を考慮し,確実にピアス加工が完了
する時間を想定して,かなり大きな余裕をみて設定する
のが一般的であった。とりわけ,ピアス加工完了時間の
ばらつきが大きくなる板厚の厚い被加工物の場合にあっ
ては,上記待ち時間を,特に長く設定する必要があるの
で生産効率の向上を阻害するという問題点があった。
【0003】そこで,上記ピアス加工用待ち時間の短縮
を実現するために,従来よりピアス加工完了検知機能を
備えたレーザ加工機が提案されている。図17は,特開
平5−138375号公報に開示された「レーザ加工
機」におけるピアス加工完了判定動作を実現する概略構
成を示している。
【0004】図17において,1はレーザ光を出力する
レーザ発振器,2はレーザ発振器1から出力されたレー
ザ光,3はレーザ光2を所定方向へ反射して偏向させる
反射ミラー,4は反射ミラー3により反射された光を透
過し,被加工物から反射され,レーザ光2の波長とは異
なる波長を有する光(例えば,可視光)を所定方向へ反
射して偏向させる半透過反射ミラー,5は半透過反射ミ
ラー4を透過してきたレーザ光2を集光する加工レン
ズ,6は加工レンズ5により集光されたレーザ光2に対
しアシストガスを供給するための加工ヘッドである。
【0005】また,7は被加工物から反射されてきた光
において,レーザ光2の波長とは異なる波長を有する光
であり,半透過反射ミラー4により偏向させられた反射
光,8は反射光7の光量を検出するフォトダイオード,
フォトアレイ等の光量検出手段,9は光量検出手段8に
より検出された光量からレーザ光2の照射時における検
出光量を分離するサンプルホールド回路,10はサンプ
ルホールド回路9からの出力に基づいてピアス加工完了
を判定するピアス加工完了判定手段,11はサンプルホ
ールド回路9,ピアス加工完了判定手段10を含み,レ
ーザ発振器1のレーザ出力およびアシストガス圧を制御
するとともに,サンプルホールド回路9およびピアス加
工完了判定手段10を制御する,例えば,マイクロコン
ピュータにより構成された制御装置である。なお、ここ
では、今回の発明との構成比較を行うために、半透過反
射ミラー4を用いた構成について述べた。この他、加工
ヘッド内に光量検出手段を設置し、直接被加工物表面の
先を検出してもよく、また光ファイバーを用いて加工ヘ
ッドの外部への直接光を導いてもよい。また、光の検出
場所を加工レンズの上部にしてもよい。
【0006】次に,ピアス加工完了判定の動作について
説明する。レーザ発振器1から出力され,反射ミラー3
により反射されて半透過反射ミラー4により透過され,
加工レンズ5により集光されたレーザ光2によるピアス
加工において,反射光7は,被加工物から反射され,加
工ヘッド6を介して半透過反射ミラー4により反射さ
れ,光量検出手段8において,その光量が検出される。
【0007】レーザ光2の光量と光量検出手段8により
検出される反射光7の光量との関係は図18に示すとお
りである。照射時におけるレーザ光2である波形Bに対
し,検出光量では波形Cが得られる。また,非照射時に
おけるレーザ光2である波形Dに対しても,溶融金属の
発光があるため検出光量では波形Eが得られる。レーザ
光2の照射時における検出光量Cを光量検出手段8によ
り検出し,該検出光量に基づいてサンプルホールド回路
9により分離して得られる,該レーザ光2の照射時にお
ける検出光量Cが,予め付与された閾値レベルAより小
さくなったと判断したとき,ピアス加工完了判定手段1
0によって,ピアス加工が完了したと判定される。
【0008】また,制御装置11では,ピアス加工条件
であるレーザ出力およびアシストガス圧を,例えば,特
開平3−118989号公報に開示されている「レーザ
加工方法」に従い制御する。このピアス加工方法は,レ
ーザ出力およびアシストガス圧を図19(a),
(b),(c)に示すように変化させることによりピア
ス加工を効率よく行い,ピアス加工時間の短縮を実現し
ようとしたものである。また,上記「レーザ加工方法」
では,レーザ出力およびアシストガス圧をスロープ状に
増大させているが,段階的に増大させても,同じように
ピアス加工時間の短縮を達成することができる。
【0009】その他,この発明に関連する参考技術文献
として,特開平5−111783号公報に開示されてい
る「レーザ加工における穴明け加工方法」,特開平4−
105780号公報に開示されている「レーザ加工にお
ける不良切断検出装置」,特開平4−91880号公報
に開示されている「レーザ加工機のピアス完了検出装
置」がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,従来に
おける上記ピアス加工完了判定手段10では,ピアス加
工時間がばらつきやすい板厚が厚い被加工物に対するピ
アス加工においては,ピアス加工完了の判定が困難な場
合があった。以下, 1板厚が厚い被加工物切断の必要
性, 2板厚が厚い被加工物のピアス加工完了判定の困難
性, 3板厚が厚い被加工物のピアス加工時間のばらつき
の原因,の順に詳細に説明する。
【0011】1 板厚が厚い被加工物切断の必要性 従来,板厚が厚い被加工物の切断にあっては,レーザ加
工機ではなく,ガス溶断を用いていた。しかしながら,
ガス溶断では,加工熱による板材の形状変形や組成変質
が発生し,その結果,形状変形の修正や機械切断加工に
よる二次加工等の後処理が必要となり,切断加工の生産
効率が悪かった。そこで,この生産効率を向上させるた
め,近年,レーザ出力の能力増大が可能となってきたこ
とに伴い,熱変形がほとんど発生しないレーザ加工機を
用いて,板厚が厚い被加工物を切断するニーズが高まっ
てきているものである。
【0012】2 板厚が厚い被加工物のピアス加工完了
判定の困難性 図20および図21に,板厚6mmおよ
び板厚22mmの材質SS400のピアス加工時におけ
る検出光量を示す。なお,図21には手動スイッチによ
るピアス加工完了信号も同時に示す。図中における記号
の意味は次のとおりである。 A:ピアス加工完了判定のための閾値レベル C:レーザ光の照射時における検出光量 E:レーザ光の非照射時における検出光量 被加工物の板厚が厚い場合(図21参照)は,板厚が薄
い場合(図20参照)と比較して,ピアス加工完了時の
レーザ光の照射時における検出光量の変化が小さいた
め,ピアス加工完了判定のための閾値レベルAを決定す
ることが困難であることがわかる。
【0013】3 板厚が厚い被加工物のピアス加工時間
のばらつきの原因 板厚が厚い被加工物のピアス加工時間のばらつきは,加
工現象の不安定化に基づくものである。ここでは,ピア
ス加工だけではなく,切断加工も含めた厚板加工におけ
る加工現象の不安定化について説明する。
【0014】第1に,レーザ加工機では,酸素アシスト
ガスによる酸化熱およびレーザパワーを利用して加工を
実行している。通常,板材上部にレーザ光を集中させ加
工を実行しているため,板材上部ではレーザパワーを利
用した加工が主となり,板材下部ではレーザパワーが弱
くなるため,酸素アシストガスによる酸化熱を利用した
加工が主となっている。
【0015】第2に,板材下部での酸素アシストガスの
酸素純度は,周囲空気の巻き込みにより,供給している
酸素純度と比較すると格段に低下しているため,板材下
部での加工効率は非常に悪く,加工現象は不安定となり
やすい。その結果,板材下部の加工が支配的になる厚板
のピアス加工においては,ピアス(貫通)加工時間がば
らつくことになる。
【0016】このため,被加工物の板厚が厚い場合にお
けるピアス加工完了判定においては,判定間違いが発生
する可能性があり,また,ピアス加工用待ち時間に余裕
を持たせた判定がなされ,生産効率をさらに阻害すると
いう問題点があった。
【0017】また,被加工物の板厚が厚い場合に,ピア
ス加工完了判定手段10では,例えば,図22および図
23に示すような波形が光量検出手段8により得られる
ことがあった。ここでの波形は,アシストガス圧を0.
2kgf/cm2 と一定にし,レーザ出力(平均出力)
を500,700,870W(デュ−ティ比35%,以
下,デュ−ティ比を省略した場合は35%とする)と段
階的に変化させたものである。この波形では,ピアス加
工完了時に,顕著な変化が見られず,精確なピアス加工
完了判定ができないという問題点があった。
【0018】本発明は,かかる問題点を解決するために
なされたもので,ピアス加工により生成される溶融金属
に対応するレーザ光の非照射時における検出光量を用い
てピアス加工完了判定を精確に行い,生産効率を飛躍的
に向上させることができるピアス加工完了判定方法およ
びそれを用いたレーザ加工機を得ることを第1の目的と
する。
【0019】また,反射光の光量検出手段からの出力に
基づき,レーザ出力およびアシストガス圧を制御,調整
することによって,ピアス加工完了時における光量検出
手段からの出力変化を強調し,上記のピアス加工完了判
定を容易にすることができるレーザ加工装置およびレー
ザ加工方法を得ることを第2の目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】請求項1に係るピアス加
工完了判定方法は,レーザ光を被加工物に向けて照射
し,前記レーザ光の照射により生じる前記レーザ光の波
長と異なる波長を有する光の光量を検出し,前記検出光
量からレーザ光の非照射時における検出光量を分離し,
前記レーザ光の非照射時における検出光量が予め設定さ
れた値以下になったとき,ピアス加工完了と判定するも
のである。
【0021】また,請求項2に係るピアス加工完了判定
方法は,レーザ光を被加工物に向けて照射し,前記レー
ザ光の照射により生じる前記レーザ光の波長と異なる波
長を有する光の光量を検出し,前記検出光量からレーザ
光の非照射時における検出光量を分離し,前記レーザ光
の非照射時における検出光量の所定の,時間幅を有する
サンプリング区間内における最大値と最小値との差が予
め設定された値以下になったとき,ピアス加工完了と判
定するものである。
【0022】また,請求項3に係るレーザ加工機は,レ
ーザ光を発振するレーザ発振器と,前記レーザ発振器か
ら発振されたレーザ光の被加工物に対する照射により生
じる,前記レーザ光の波長と異なる波長を有する光の光
量を検出する光量検出手段と,前記光量検出手段により
検出された光量を入力し,前記検出光量からレーザ光の
非照射時における検出光量を分離する分離手段と,前記
分離手段により分離されたレーザ光の非照射時における
検出光量が予め設定された値以下になったとき,ピアス
加工完了と判定するピアス加工完了判定手段とを具備す
るものである。
【0023】また,請求項4に係るレーザ加工機は,レ
ーザ光を発振するレーザ発振器と,前記レーザ発振器か
ら発振されたレーザ光の被加工物に対する照射により生
じる前記レーザ光の波長と異なる波長を有する光の光量
を検出する光量検出手段と,前記光量検出手段により検
出された光量を入力し,前記検出光量からレーザ光の非
照射時における検出光量を分離する分離手段と,前記分
離手段により分離されたレーザ光の非照射時における検
出光量の,所定の時間幅を有するサンプリング区間内に
おける最大値と最小値との差を求める最大値・最小値差
検出手段と,前記最大値・最小値差検出手段により検出
された値が予め設定された値以下になったとき,ピアス
加工完了と判定するピアス加工完了判定手段とを具備す
るものである。
【0024】また,請求項5に係るレーザ加工機は,レ
ーザ光を発振するレーザ発振器と,前記レーザ発振器か
ら発振されたレーザ光の被加工物に対する照射により生
じる前記レーザ光の波長と異なる波長を有する光の光量
を検出する光量検出手段と,前記光量検出手段の出力変
化に基づきピアス加工完了を検知するピアス加工完了検
知手段と,最適なピアス加工条件を決定するピアス加工
条件最適化手段と,前記ピアス加工条件最適化手段によ
り決定されたピアス加工完了を容易に判定するためのピ
アス加工条件に基づいてレーザ出力あるいはアシストガ
ス圧のうち,少なくともいずれか一方を制御するピアス
加工条件制御手段と,前記光量検出手段の出力に基づき
ピアス加工完了を判定するピアス加工完了判定手段とを
具備するものである。
【0025】また,請求項6に係るレーザ加工機は,前
記ピアス加工条件最適化手段が,ピアス加工オフライン
時に,前記ピアス加工完了検知手段により検知されたピ
アス加工完了時における前記光量検出手段の出力変化に
基づき,レーザ出力の増大の切り替えタイミングおよび
増大量を決定するものである。
【0026】また,請求項7に係るレーザ加工機は,前
記ピアス加工条件最適化手段が,ピアス加工オフライン
時に,前記ピアス加工完了検知手段により検知されたピ
アス加工完了時における前記光量検出手段の出力変化に
基づき,アシストガス圧の増大の切り替えタイミングお
よび増大量を決定するものである。
【0027】また,請求項8に係るレーザ加工機は,前
記ピアス加工条件最適化手段が,ピアス加工オフライン
時に,前記ピアス加工完了検知手段により検知されたピ
アス加工完了時における前記光量検出手段の出力変化に
基づき,レーザ出力およびアシストガス圧の増大の切り
替えタイミングおよび増大量を決定するものである。
【0028】また,請求項9に係るレーザ加工方法は,
ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完了を検知し,
該検知されたピアス加工完了時における被加工物からの
反射光の出力を検出し,該検出された反射光の出力変化
に基づいてピアス加工完了が判定できるように,レーザ
出力の増大の切り替えタイミングおよび増大量を決定す
るものである。
【0029】また,請求項10に係るレーザ加工方法
は,ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完了を検知
し,該検知されたピアス加工完了時における被加工物か
らの反射光の出力を検出し,該検出された反射光の出力
変化に基づいてピアス加工完了が判定できるように,ア
シストガス圧の増大の切り替えタイミングおよび増大量
を決定するものである。
【0030】また,請求項11に係るレーザ加工方法
は,ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完了を検知
し,該検知されたピアス加工完了時における被加工物か
らの反射光の出力を検出し,該検出された反射光の出力
変化に基づいてピアス加工完了が判定できるように,レ
ーザ出力およびアシストガス圧の増大の切り替えタイミ
ングおよび増大量を決定するものである。
【0031】
【作用】本発明に係るピアス加工完了判定方法(請求項
1)は,レーザ光を被加工物に向けて照射し,該レーザ
光の照射により生じるレーザ光の波長と異なる波長を有
する光の光量を検出し,該検出光量からレーザ光の非照
射時における検出光量を分離して,レーザ光の非照射時
における検出光量が予め設定された値以下になったと
き,ピアス加工完了と判定するので,精確なピアス加工
完了判定がなされる。その結果,飛躍的に生産効率を向
上させることができる。
【0032】また,本発明に係るピアス加工完了判定方
法(請求項2)は,レーザ光の非照射時における検出光
量の所定の,時間幅を有するサンプリング区間内におけ
る最大値と最小値との差が予め設定された値以下になっ
たとき,ピアス加工完了と判定するので,より精確なピ
アス加工完了判定がなされる。その結果,さらに飛躍的
に生産効率を向上させることができる。
【0033】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
3)は,分離手段により反射光の検出光量からレーザ光
の非照射時における検出光量を分離し,ピアス加工完了
判定手段により分離されたレーザ光の非照射時における
検出光量が予め設定された値以下になったとき,ピアス
加工完了と判定するので,精確なピアス加工完了判定が
なされる。その結果,飛躍的に生産効率を向上させるこ
とができる。
【0034】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
4)は,最大値・最小値差検出手段により分離手段によ
って分離されたレーザ光の非照射時における検出光量
の,所定の時間幅を有するサンプリング区間内における
最大値と最小値との差を求め,ピアス加工完了判定手段
により記最大値・最小値差検出手段によって検出された
値が予め設定された値以下になったとき,ピアス加工完
了と判定するので,より精確なピアス加工完了判定がな
される。その結果,さらに飛躍的に生産効率を向上させ
ることができる。
【0035】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
5)は,光量検出手段により前記レーザ発振器から発振
されたレーザ光の被加工物に対する照射により生じる前
記レーザ光の波長と異なる波長を有する光の光量を検出
し,ピアス加工完了検知手段によりピアス加工完了を検
知し,ピアス加工条件最適化手段により最適なピアス加
工条件を決定し,ピアス加工条件制御手段により,決定
されたピアス加工完了を容易に判定するためのピアス加
工条件に基づいてレーザ出力あるいはアシストガス圧の
うち,少なくともいずれか一方を制御し,ピアス加工完
了判定手段により光量検出手段の出力に基づきピアス加
工完了を判定するので,ピアス完了時における光量検出
手段の出力変化を強調することができ,より精確にピア
ス加工完了を判定することができる。
【0036】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
6)は,ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完了検
知手段により検知されたピアス加工完了時における光量
検出手段の出力変化に基づき,レーザ出力の増大の切り
替えタイミングおよび増大量を決定するので,レーザ出
力に依存したピアス完了時における光量検出手段の出力
変化を強調することができ,より精確にピアス加工完了
を判定することができる。
【0037】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
7)は,ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完了検
知手段により検知されたピアス加工完了時における光量
検出手段の出力変化に基づき,アシストガス圧の増大の
切り替えタイミングおよび増大量を決定するので,アシ
ストガス圧に依存したピアス完了時における光量検出手
段の出力変化を強調することができ,より精確にピアス
加工完了を判定することができる。
【0038】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
8)は,ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完了検
知手段により検知されたピアス加工完了時における光量
検出手段の出力変化に基づき,レーザ出力およびアシス
トガス圧の増大の切り替えタイミングおよび増大量を決
定するので,レーザ出力およびアシストガス圧に依存し
たピアス完了時における光量検出手段の出力変化を強調
することができ,より精確にピアス加工完了を判定する
ことができる。
【0039】また,本発明に係るレーザ加工方法(請求
項9)は,ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完了
を検知し,該検知されたピアス加工完了時における被加
工物からの反射光の出力を検出し,該検出された反射光
の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定できるよう
に,レーザ出力の増大の切り替えタイミングおよび増大
量を決定するので,レーザ出力に依存したピアス完了時
における光量検出手段の出力変化を強調することがで
き,より精確にピアス加工完了を判定することができ
る。
【0040】また,本発明に係るレーザ加工方法(請求
項10)は,ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完
了を検知し,該検知されたピアス加工完了時における被
加工物からの反射光の出力を検出し,該検出された反射
光の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定できるよ
うに,アシストガス圧の増大の切り替えタイミングおよ
び増大量を決定するので,アシストガス圧に依存したピ
アス完了時における光量検出手段の出力変化を強調する
ことができ,より精確にピアス加工完了を判定すること
ができる。
【0041】また,本発明に係るレーザ加工方法(請求
項11)は,ピアス加工オフライン時に,ピアス加工完
了を検知し,該検知されたピアス加工完了時における被
加工物からの反射光の出力を検出し,該検出された反射
光の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定できるよ
うに,レーザ出力およびアシストガス圧の増大の切り替
えタイミングおよび増大量を決定するので,レーザ出力
およびアシストガス圧に依存したピアス完了時における
光量検出手段の出力変化を強調することができ,より精
確にピアス加工完了を判定することができる。
【0042】
【実施例】
〔実施例1〕以下,本発明に係るピアス加工完了判定方
法,それを用いたレーザ加工機およびそのレーザ加工方
法の実施例を図について説明する。図1は,本実施例に
係るレーザ加工機の概略構成を示し,図において,1は
レーザ光を出力するレーザ発振器,2はレーザ発振器1
から出力されたレーザ光,3はレーザ光2を所定方向へ
反射して偏向させる反射ミラー,4は反射ミラー3によ
り反射されたレーザ光2を透過し,被加工物から反射さ
れ,レーザ光2の波長とは異なる波長を有する光(例え
ば,可視光)を所定方向へ反射して偏向させる半透過反
射ミラー,5は半透過反射ミラー4を透過してきたレー
ザ光2を集光する加工レンズ,6は加工レンズ5により
集光されたレーザ光2に対しアシストガスを供給するた
めの加工ヘッドである。
【0043】また,7は被加工物から反射されてきた光
において,レーザ光2の波長とは異なる波長を有する光
であり,半透過反射ミラー4により偏向させられた反射
光,8は反射光7の光量を検出するフォトダイオード,
フォトアレイ等の光量検出手段,10はサンプルホール
ド回路12からの出力に基づいてピアス加工完了を判定
するピアス加工完了判定手段,11はサンプルホールド
回路12,ピアス加工完了判定手段10を含み,レーザ
発振器1のレーザ出力およびアシストガス圧を制御する
とともに,サンプルホールド回路12およびピアス加工
完了判定手段10を制御する,例えば,マイクロコンピ
ュータにより構成された制御装置である。
【0044】また,ここで,12は光量検出手段8によ
り検出された光量からレーザ光2の非照射時における検
出光量を分離するサンプルホールド回路であり,この部
分が従来例の装置(図17参照)と異なる部分である。
【0045】次に,ピアス加工完了検知の動作について
説明する。図2は,ピアス加工完了検知の動作を示すフ
ローチャートである。レーザ発振器1から出力され,反
射ミラー3により反射され,半透過反射ミラー4により
透過され,加工レンズ5を用いて集光されたレーザ光2
によるピアス加工(S1)において,反射光7は,被加
工物から反射され,加工ヘッド6を介して半透過反射ミ
ラー4により反射され,光量検出手段8において,その
光量が検出される(S2)。
【0046】レーザ光2の光量と光量検出手段8により
検出される光量との関係は,図3に示すとおりである。
照射時におけるレーザ光2である波形Bに対し,検出光
量では波形Cが得られる。また,非照射時におけるレー
ザ光2である波形Dに対しても,溶融金属の発光がある
ため検出光量では波形Eが得られる。
【0047】光量検出手段8により検出された光量から
サンプルホールド回路12により,レーザパルス発振指
令信号から遅延させたタイミングdで波形Eをサンプル
ホールドし(S3),レーザ光2の非照射時における検
出光量Fを得る(S4)。このレーザ光2の非照射時に
おける検出光量Fが,予め設定された閾値レベルより小
さくなったか否かを判断し(S5),小さくなったと判
断したとき,ピアス加工完了判定手段10によって,ピ
アス加工が完了したと判定される(S6)。
【0048】図4は,板厚22mmの材質SS400の
ピアス加工時における検出光量,手動スイッチによるピ
アス加工完了信号,レーザ光2の非照射時における検出
光量Fを示している。図3に示した検出光量Fより,ピ
アス加工完了時において,溶融金属はピアス穴から下方
へ流出し消滅する様子が,レーザ光2の非照射時におけ
る検出光量の急激な減少からわかる。
【0049】したがって,実施例1に係わるレーザ加工
機にあっては,ピアス加工時において,レーザ光2の非
照射における検出光量が予め設定した閾値レベルG以下
となったことによって,ピアス加工完了が容易に,か
つ,精確に判定することができる。
【0050】〔実施例2〕次に,実施例2について説明
する。図5は,実施例2に係るレーザ加工機の概略構成
を示し,図において,10aを除くと上記実施例1に示
した装置と,その構成が同じであるので,説明を省略す
る。10aは,最大値・最小値差検出手段であって,レ
ーザ光2の非照射時における検出光量Fの,ある時間幅
を有するサンプリング区間内での最大値と最小値との差
を検出するものであり,この部分が上記実施例1に示し
た装置と異なる部分である。
【0051】次に,ピアス加工完了検知の動作について
説明する。図6は,ピアス加工完了検知の動作を示すフ
ローチャートである。レーザ発振器1から出力され,反
射ミラー3により反射され,半透過反射ミラー4により
透過され,加工レンズ5を用いて集光されたレーザ光2
によるピアス加工(S1)において,反射光7は,被加
工物から反射され,加工ヘッド6を介して半透過反射ミ
ラー4により反射され,光量検出手段8において,その
光量が検出される(S2)。
【0052】レーザ光2と光量検出手段8により検出さ
れる光量との関係は,図3に示すとおりである。照射時
におけるレーザ光2である波形Bに対し,検出光量では
波形Cが得られる。また,非照射時におけるレーザ光2
である波形Dに対しても,溶融金属の発光があるため,
検出光量では波形Eが得られる。
【0053】光量検出手段8により検出された光量から
サンプルホールド回路12により,レーザパルス発振指
令信号から遅延させたタイミングdで波形Eをサンプル
ホールドし(S3),レーザ光2の非照射時における検
出光量Fを得る(S4)。このレーザ光2の非照射時に
おける検出光量Fの,ある時間幅を有するサンプリング
区間内での最大値と最小値との差が,予め設定した値以
下となったか否かを判断し(S5),予め設定した値以
下となったと判断したとき,ピアス加工完了判定手段1
0によって,ピアス加工が完了したと判定される(S
6)。
【0054】図7は,上記最大値・最小値差検出手段1
0aの具体的な構成例を示す回路図であり,図におい
て,最大値・最小値差検出手段10aは,正ピークホー
ルド回路51と,負ピークホールド回路52と,正ピー
クホールド回路51と負ピークホールド回路52に対し
てリセットクロック信号を出力するリセットクロック回
路53と,正ピークホールド回路51と負ピークホール
ド回路52からの出力の差を取る差動増幅器54とから
構成されている。
【0055】次に,動作について説明する。サンプルホ
ールド回路12からの信号Fは,それぞれ正ピークホー
ルド回路51と負ピークホールド回路52に入力され,
その後,差動増幅器54により最大値と最小値の差がと
られ,コンパレータ55に出力される。コンパレータ5
5においては,入力される閾値レベル信号と上記差信号
との比較が行われ,その結果に基づき,ピアス加工完了
判定手段10がピアス加工の完了を判定する。その動作
例を図8に示す。
【0056】図9は,上記最大値・最小値差検出手段1
0aの検出精度を向上させるための付加的回路構成を示
し,信号Fを入力して増幅する増幅器56と,該増幅器
56からの出力を圧縮/伸長する二乗回路57とを追加
したものである。次に,動作について説明すると,増幅
器56の適当なアンプゲインの設定により,二乗回路5
7において信号を圧縮/伸長することができ,信号の最
大値と最小値の差を強調することができるものである。
【0057】図10は,板厚22mmの材質SS400
のピアス加工時において光量検出手段8により検出した
光量,手動スイッチによる貫通位置信号,レーザ光2の
非照射時における検出光量Fを示している。
【0058】図10に示した検出光量Fより,ピアス加
工完了前において,溶融金属はレーザ光2によって生成
され,酸素,窒素などのアシストガスによってピアス穴
の上方へ飛散し,消滅することを繰り返している様子が
レーザ光2の非照射時における振動的な状態の検出光量
によりわかる。
【0059】したがって,実施例2に係るレーザ加工機
では,ピアス加工時に,レーザ光2の非照射時における
検出光量の,ある時間幅Tを有するサンプリング区間内
での最大値と最小値の差Hが,予め設定された閾値レベ
ルJ以下となったことによって,ピアス加工完了が容易
に,かつ,精確に判定することができる。
【0060】〔実施例3〕次に,実施例3について説明
する。図11は,実施例3のレーザ加工機の概略構成を
示し,図において,1から10までは,上記各実施例に
おいて説明したものと同じであるので,その説明を省略
する。ここで,70はレーザ発振器1のレーザ出力,加
工ヘッド6に対するアシストガス圧等のピアス加工条件
を制御するピアス加工条件制御手段,71は実際のピア
ス加工の完了を検知するピアス加工完了検知手段,72
は光量検出手段8からの信号とピアス加工完了検知手段
71からの信号の入力に基づいてレーザ出力,アシスト
ガス圧の最適なピアス加工条件を決定し,該決定された
条件をピアス加工条件制御手段70に出力するピアス加
工条件最適化手段である。
【0061】次に,動作について説明する。レーザ光を
発振するレーザ発振器と,前記レーザ発振器から発振さ
れたレーザ光の被加工物に対する照射により生じる前記
レーザ光の波長と異なる波長を有する光の光量を光量検
出手段8により検出し,この光量検出手段8の出力がピ
アス貫通時に大きく変化するように,ピアス加工条件最
適化手段72では,ピアス加工条件であるレーザ出力お
よびアシストガス圧の増大の切り替えタイミングおよび
増大量を,後述する調整方法を用いて,切り替え調整す
る。
【0062】このピアス加工条件最適化手段72から入
力されるピアス加工条件にしたがい,ピアス加工条件制
御手段70は,ピアス加工において,レーザ出力および
アシストガス圧を制御する。この結果,得られた光量検
出手段8からの出力に基づきピアス加工完了判定手段1
0がピアス加工完了を判定するものである。なお,ピア
ス加工完了判定手段10による判定方法としては,上記
実施例1,実施例2において説明した方法を用いる。
【0063】次に,レーザ加工時の被加工物からの反射
光の光量を光量検出手段8で検出し,該光量検出手段8
からの出力がピアス加工完了時に,大きく変化すること
を目的とした,ピアス加工条件としてのレーザ出力およ
びアシストガス圧の増大の切り替えタイミングおよび増
大量の調整方法について説明する。本実施例に係るレー
ザ加工方法は,この調整方法に従って,レーザ加工を行
うものである。
【0064】上記したように,従来におけるレーザ加工
機では,被加工物の板厚が厚い場合に,図22,図23
に示すような,ピアス加工完了を判定することができな
い波形が光量検出手段8により得られることがあった。
これは,ピアス加工完了後にも,レーザビームが広がり
ビームであるため,貫通穴の周辺をかすめ,結果として
反射光が生じるためである。
【0065】このような課題に対し,本実施例では,ピ
アス加工条件である,1レーザ出力および2アシストガ
ス圧の増大の切り替えタイミングおよび増大量を以下の
ように調整する。
【0066】1 レーザ出力の調整 図12は,レーザ出力調整のための動作を示すフローチ
ャートである。レーザ出力の調整は,まず,あるレーザ
出力のパターンでピアス加工を行い,光量検出手段8か
らの出力を記録する。また,このとき,ピアス加工完了
検知手段71によりピアス加工完了時を検知して,該検
知動作に基づいてパルス入力し,このパルス入力も記録
する(S10)。
【0067】次に,記録されたデータを用い,ピアス加
工完了検知に基づきピアス加工完了時(パルス入力時)
における,光量検出手段8からの出力変化を観察する
(S11)。
【0068】その結果,光量検出手段8からの出力変化
が,ピアス加工完了判定を行うのに不充分か否かを判断
する(S12)。その結果,不充分であると判断した場
合には,次のステップに移行し,反対に,充分であると
判断した場合には,ステップを終了する。
【0069】その後,ピアス加工完了検知手段71によ
り検知されたピアス加工完了時より手前の部分で,先に
用いたレーザ出力パターンに基づいてレーザ出力を上げ
るようにパターンを修正して(S13),ステップ10
へ戻る。
【0070】以上の各ステップによって,レーザ出力が
調整され,これによってピアス加工完了前の光量検出手
段8からの出力が強調され,その結果,光量検出手段8
からの出力変化が,ピアス加工完了判定手段10による
ピアス加工完了判定を行うのに充分なものとなる。実際
に,この方法を用いて得られた結果を図13に示す。
【0071】2 アシストガス圧の調整 図14は,アシストガス圧調整のための動作を示すフロ
ーチャートである。アシストガス圧の調整は,まず,あ
るレーザ出力のパターンでピアス加工を行い,光量検出
手段8からの出力を記録する。また,このとき,ピアス
加工完了検知手段71によりピアス加工完了時を検知し
て,該検知動作に基づいてパルス入力し,このパルス入
力も記録する(S20)。
【0072】次に,記録されたデータを用い,ピアス加
工完了検知に基づきピアス加工完了時(パルス入力時)
における,光量検出手段8からの出力変化を観察する
(S21)。
【0073】その結果,光量検出手段8からの出力変化
が,ピアス加工完了判定を行うのに不充分か否かを判断
する(S22)。その結果,不充分であると判断した場
合には,次のステップに移行し,反対に,充分であると
判断した場合には,ステップを終了する。
【0074】その後,ピアス加工完了検知手段71によ
り検知されたピアス加工完了時より手前の部分で,先に
用いたレーザ出力パターンに基づいてアシストガス圧を
上げるようにパターンを修正して(S23),ステップ
20へ戻る。
【0075】以上の各ステップによって,アシストガス
圧が調整され,これによって,ピアス加工完了前の光量
検出手段8からの出力が強調され,その結果,光量検出
手段8からの出力変化が,ピアス加工完了判定手段10
によるピアス加工完了判定を行うのに充分なものとな
る。実際に,この方法を用いて得られた結果を図15に
示す。
【0076】また,アシストガス圧を増大することによ
り,ピアス穴が大きくなることで,ビームのピアス穴の
かすめによる反射光が小さくなり,その結果,光量検出
手段8の出力変化が,ピアス加工完了判定を行うのに充
分なものとなる。
【0077】さらに,ピアス加工条件であるレーザ出
力,およびアシストガス圧の増大の切り替えタイミング
および増大量を上記のように調整することで,光量検出
手段8の出力は,ピアス加工完了前に大きくなり,ピア
ス加工完了後に小さくなる。その結果,ピアス加工完了
時において光量検出手段8の出力変化が大きくなり,ピ
アス加工完了判定が容易になる。
【0078】また,上記ピアス加工完了検知手段71と
しては,例えば,以下に示す検出方法を用いる。第1
に,図16(a)に示すように,レーザ発振のディレイ
を利用するもの,第2に,図16(b)に示すように,
レーザ発振をゲートに利用するもの,第3に,図16
(c)に示すように,ローパスフィルタを用いるものな
どが考えられる。その他,目視によってピアス加工完了
時を把握し,手動により信号をピアス加工条件最適化手
段72に対して入力してもよい。
【0079】以上,説明した通り,実施例3によれば,
反射光の光量検出手段からの出力に基づき,レーザ出力
およびアシストガス圧を制御,調整することによって,
ピアス加工完了時における光量検出手段からの出力変化
を強調し,上記のピアス加工完了判定を容易にすること
ができる。
【0080】
【発明の効果】以上のように,本発明に係るピアス加工
完了判定方法(請求項1)にあっては,レーザ光を被加
工物に向けて照射し,該レーザ光の照射により生じるレ
ーザ光の波長と異なる波長を有する光の光量を検出し,
該検出光量からレーザ光の非照射時における検出光量を
分離して,レーザ光の非照射時における検出光量が予め
設定された値以下になったとき,ピアス加工完了と判定
するため,精確なピアス加工完了判定がなされる。その
結果,飛躍的に生産効率を向上させることができる効果
がある。
【0081】また,本発明に係るピアス加工完了判定方
法(請求項2)にあっては,レーザ光の非照射時におけ
る検出光量の所定の,時間幅を有するサンプリング区間
内における最大値と最小値との差が予め設定された値以
下になったとき,ピアス加工完了と判定するため,より
精確なピアス加工完了判定がなされる。その結果,さら
に飛躍的に生産効率を向上させることができる効果があ
る。
【0082】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
3)にあっては,分離手段により反射光の検出光量から
レーザ光の非照射時における検出光量を分離し,ピアス
加工完了判定手段により分離されたレーザ光の非照射時
における検出光量が予め設定された値以下になったと
き,ピアス加工完了と判定するため,精確なピアス加工
完了判定がなされる。その結果,飛躍的に生産効率を向
上させることができる効果がある。
【0083】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
4)にあっては,最大値・最小値差検出手段により分離
手段によって分離されたレーザ光の非照射時における検
出光量の,所定の時間幅を有するサンプリング区間内に
おける最大値と最小値との差を求め,ピアス加工完了判
定手段により記最大値・最小値差検出手段によって検出
された値が予め設定された値以下になったとき,ピアス
加工完了と判定するため,より精確なピアス加工完了判
定がなされる。その結果,さらに飛躍的に生産効率を向
上させることができる効果がある。
【0084】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
5)にあっては,光量検出手段によりレーザ光の被加工
物に対する照射により生じるレーザ光の波長と異なる波
長を有する光の光量を検出し,ピアス加工完了検知手段
によりピアス加工完了を検知し,ピアス加工条件最適化
手段により最適なピアス加工条件を決定し,ピアス加工
条件制御手段により,決定されたピアス加工完了を容易
に判定するためのピアス加工条件に基づいてレーザ出力
あるいはアシストガス圧のうち,少なくともいずれか一
方を制御し,ピアス加工完了判定手段により光量検出手
段の出力に基づきピアス加工完了を判定するため,ピア
ス完了時における光量検出手段の出力変化を強調するこ
とができ,より精確にピアス加工完了を判定することが
できる効果がある。
【0085】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
6)にあっては,ピアス加工オフライン時に,ピアス加
工完了検知手段により検知されたピアス加工完了時にお
ける光量検出手段の出力変化に基づき,レーザ出力の増
大の切り替えタイミングおよび増大量を決定するため,
レーザ出力に依存したピアス完了時における光量検出手
段の出力変化を強調することができ,より精確にピアス
加工完了を判定することができる効果がある。
【0086】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
7)にあっては,ピアス加工オフライン時に,ピアス加
工完了検知手段により検知されたピアス加工完了時にお
ける光量検出手段の出力変化に基づき,アシストガス圧
の増大の切り替えタイミングおよび増大量を決定するた
め,アシストガス圧に依存したピアス完了時における光
量検出手段の出力変化を強調することができ,より精確
にピアス加工完了を判定することができる効果がある。
【0087】また,本発明に係るレーザ加工機(請求項
8)にあっては,ピアス加工オフライン時に,ピアス加
工完了検知手段により検知されたピアス加工完了時にお
ける光量検出手段の出力変化に基づき,レーザ出力およ
びアシストガス圧の増大の切り替えタイミングおよび増
大量を決定するため,レーザ出力およびアシストガス圧
に依存したピアス完了時における光量検出手段の出力変
化を強調することができ,より精確にピアス加工完了を
判定することができる効果がある。
【0088】また,本発明に係るレーザ加工方法(請求
項9)にあっては,ピアス加工オフライン時に,ピアス
加工完了を検知し,該検知されたピアス加工完了時にお
ける被加工物からの反射光の出力を検出し,該検出され
た反射光の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定で
きるように,レーザ出力の増大の切り替えタイミングお
よび増大量を決定するため,レーザ出力に依存したピア
ス完了時における光量検出手段の出力変化を強調するこ
とができ,より精確にピアス加工完了を判定することが
できる効果がある。
【0089】また,本発明に係るレーザ加工方法(請求
項10)にあっては,ピアス加工オフライン時に,ピア
ス加工完了を検知し,該検知されたピアス加工完了時に
おける被加工物からの反射光の出力を検出し,該検出さ
れた反射光の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定
できるように,アシストガス圧の増大の切り替えタイミ
ングおよび増大量を決定するため,アシストガス圧に依
存したピアス完了時における光量検出手段の出力変化を
強調することができ,より精確にピアス加工完了を判定
することができる効果がある。
【0090】また,本発明に係るレーザ加工方法(請求
項11)にあっては,ピアス加工オフライン時に,ピア
ス加工完了を検知し,該検知されたピアス加工完了時に
おける被加工物からの反射光の出力を検出し,該検出さ
れた反射光の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定
できるように,レーザ出力およびアシストガス圧の増大
の切り替えタイミングおよび増大量を決定するため,レ
ーザ出力およびアシストガス圧に依存したピアス完了時
における光量検出手段の出力変化を強調することがで
き,より精確にピアス加工完了を判定することができる
効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1に係るレーザ加工機の概略構成を示
すブロック図である。
【図2】 実施例1に係るレーザ加工機の動作を示すフ
ローチャートである。
【図3】 レーザ光の光量と光量検出手段により検出さ
れる光量との関係を示すタイミングチャートである。
【図4】 板厚22mmの材質SS400のピアス加工
時における検出光量,手動スイッチによるピアス加工完
了信号,レーザ光の非照射時における検出光量を示すグ
ラフである。
【図5】 実施例2に係るレーザ加工機の概略構成を示
すブロック図である。
【図6】 実施例2に係るレーザ加工機の動作を示すフ
ローチャートである。
【図7】 最大値・最小値差検出手段の構成を示す説明
図である。
【図8】 図7に示した最大値・最小値差検出手段の動
作例を示す説明図である。
【図9】 最大値・最小値差検出手段の検出精度を向上
させるための付加的回路構成を示す説明図である。
【図10】 板厚22mmの材質SS400のピアス加
工時において光量検出手段により検出した光量,手動ス
イッチによる貫通位置信号,レーザ光の非照射時におけ
る検出光量を示すグラフである。
【図11】 実施例3に係るレーザ加工機の概略構成を
示すブロック図である。
【図12】 実施例3に係るレーザ加工機の動作(レー
ザ出力調整)を示すフローチャートである。
【図13】 図12に示した動作により得られる結果を
示したグラフである。
【図14】 実施例3に係るレーザ加工機の動作(アシ
ストガス圧調整)を示すフローチャートである。
【図15】 図14に示した動作により得られる結果を
示したグラフである。
【図16】 ピアス加工完了検知手段の具体的な検知方
法を示す説明図である。
【図17】 従来におけるレーザ加工機の概略構成を示
すブロック図である。
【図18】 従来におけるレーザ光の光量と光量検出手
段により検出される光量との関係を示すタイミングチャ
ートである。
【図19】 従来におけるレーザ加工機においてレーザ
出力およびアシストガス圧等の変化パターンを示すグラ
フである。
【図20】 板厚6mmの材質SS400のピアス加工
時における検出光量を示すグラフである。
【図21】 板厚22mmの材質SS400のピアス加
工時における検出光量を示すグラフである。
【図22】 従来におけるレーザ加工機の光量検出手段
により得られたを示すグラフである。
【図23】 従来におけるレーザ加工機の光量検出手段
により得られたを示すグラフである。
【符号の説明】
1 レーザ発振器、2 レーザ光、3 反射ミラー、4
半透過反射ミラー、5 加工レンズ、6 加工ヘッ
ド、7 反射光、8 光量検出手段、10 ピアス加工
完了判定手段、10a 最大値・最小値差検出手段、1
1 制御装置 12 サンプルホールド回路、70 ピアス加工条件制
御手段、71 ピアス加
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23K 26/00 - 26/42

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光を被加工物に向けて照射し,前
    記レーザ光の照射により生じる前記レーザ光の波長と異
    なる波長を有する光の光量を検出し,前記検出光量から
    レーザ光の非照射時における検出光量を分離し,前記レ
    ーザ光の非照射時における検出光量が予め設定された値
    以下になったとき,ピアス加工完了と判定することを特
    徴とするピアス加工完了判定方法。
  2. 【請求項2】 レーザ光を被加工物に向けて照射し,前
    記レーザ光の照射により生じる前記レーザ光の波長と異
    なる波長を有する光の光量を検出し,前記検出光量から
    レーザ光の非照射時における検出光量を分離し,前記レ
    ーザ光の非照射時における検出光量の所定の,時間幅を
    有するサンプリング区間内における検出光の最大値と最
    小値との差が予め設定された値以下になったとき,ピア
    ス加工完了と判定することを特徴とするピアス加工完了
    判定方法。
  3. 【請求項3】 レーザ光を発振するレーザ発振器と,前
    記レーザ発振器から発振されたレーザ光の被加工物に対
    する照射により生じる前記レーザ光の波長と異なる波長
    を有する光の光量を検出する光量検出手段と,前記光量
    検出手段により検出された光量を入力し,前記検出光量
    からレーザ光の非照射時における検出光量を分離する分
    離手段と,前記分離手段により分離されたレーザ光の非
    照射時における検出光量が予め設定された値以下になっ
    たとき,ピアス加工完了と判定するピアス加工完了判定
    手段とを具備することを特徴とするレーザ加工機。
  4. 【請求項4】 レーザ光を発振するレーザ発振器と,前
    記レーザ発振器から発振されたレーザ光の被加工物に対
    する照射により生じる前記レーザ光の波長と異なる波長
    を有する光の光量を検出する光量検出手段と,前記光量
    検出手段により検出された光量を入力し,前記検出光量
    からレーザ光の非照射時における検出光量を分離する分
    離手段と,前記分離手段により分離されたレーザ光の非
    照射時における検出光量の,所定の時間幅を有するサン
    プリング区間内における最大値と最小値との差を求める
    最大値・最小値差検出手段と,前記最大値・最小値差検
    出手段により検出された値が予め設定された値以下にな
    ったとき,ピアス加工完了と判定するピアス加工完了判
    定手段とを具備することを特徴とするレーザ加工機。
  5. 【請求項5】 レーザ光を発振するレーザ発振器と,前
    記レーザ発振器から発振されたレーザ光の被加工物に対
    する照射により生じる前記レーザ光の波長と異なる波長
    を有する光の光量を検出する光量検出手段と,前記光量
    検出手段の出力変化に基づきピアス加工完了を検知する
    ピアス加工完了検知手段と,最適なピアス加工条件を決
    定するピアス加工条件最適化手段と,前記ピアス加工条
    件最適化手段により決定されたピアス加工完了を容易に
    判定するためのピアス加工条件に基づいてレーザ出力あ
    るいはアシストガス圧のうち,少なくともいずれか一方
    を制御するピアス加工条件制御手段と,前記光量検出手
    段の出力に基づきピアス加工完了を判定するピアス加工
    完了判定手段とを具備することを特徴とするレーザ加工
    機。
  6. 【請求項6】 前記ピアス加工条件最適化手段は,ピア
    ス加工オフライン時に,前記ピアス加工完了検知手段に
    より検知されたピアス加工完了時における前記光量検出
    手段の出力変化に基づき,レーザ出力の増大の切り替え
    タイミングおよび増大量を決定することを特徴とする請
    求項5記載のレーザ加工機。
  7. 【請求項7】 前記ピアス加工条件最適化手段は,ピア
    ス加工オフライン時に,前記ピアス加工完了検知手段に
    より検知されたピアス加工完了時における前記光量検出
    手段の出力変化に基づき,アシストガス圧の増大の切り
    替えタイミングおよび増大量を決定することを特徴とす
    る請求項5記載のレーザ加工機。
  8. 【請求項8】 前記ピアス加工条件最適化手段は,ピア
    ス加工オフライン時に,前記ピアス加工完了検知手段に
    より検知されたピアス加工完了時における前記光量検出
    手段の出力変化に基づき,レーザ出力およびアシストガ
    ス圧の増大の切り替えタイミングおよび増大量を決定す
    ることを特徴とする請求項5記載のレーザ加工機。
  9. 【請求項9】 ピアス加工オフライン時に,ピアス加工
    完了を検知し,該検知されたピアス加工完了時における
    被加工物からの反射光の出力を検出し,該検出された反
    射光の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定できる
    ように,レーザ出力の増大の切り替えタイミングおよび
    増大量を決定することを特徴とするレーザ加工方法。
  10. 【請求項10】 ピアス加工オフライン時に,ピアス加
    工完了を検知し,該検知されたピアス加工完了時におけ
    る被加工物からの反射光の出力を検出し,該検出された
    反射光の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定でき
    るように,アシストガス圧の増大の切り替えタイミング
    および増大量を決定することを特徴とするレーザ加工方
    法。
  11. 【請求項11】 ピアス加工オフライン時に,ピアス加
    工完了を検知し,該検知されたピアス加工完了時におけ
    る被加工物からの反射光の出力を検出し,該検出された
    反射光の出力変化に基づいてピアス加工完了が判定でき
    るように,レーザ出力およびアシストガス圧の増大の切
    り替えタイミングおよび増大量を決定することを特徴と
    するレーザ加工方法。
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