JP2003019589A - 溶融部温度をフィードバック制御する溶接制御装置及び溶接制御方法 - Google Patents

溶融部温度をフィードバック制御する溶接制御装置及び溶接制御方法

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 レーザ、アーク及び電子ビーム溶接する際に
被溶接材の溶融部温度をフィードバック制御する溶接制
御装置及び溶接制御方法に関する。 【解決手段】 溶接制御装置は、溶融部5のプラズマ発
光強度を検出するプラズマ光センサ7と、溶融部温度を
検出する温度センサ8と、プラズマ発光強度と溶融部温
度とを計測する溶接モニタ計測部9と、溶融中の計測さ
れたプラズマ発光強度の計測値をもとに溶融部5にブロ
ーホールが発生する時期を決定することにより又は凝固
中の溶融部温度の温度変化量をもとにブローホールが発
生する時期を決定することによりブローホール発生前の
溶融部温度を決定する温度判定部10と、ブローホール
発生前の溶融部温度をもとに溶接出力をフィードバック
制御する溶接制御部11とを備える。本発明の溶接制御
方法は上記溶接制御装置を使用して達成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザ、アーク及
び電子ビームにより溶接する際に被溶接材の溶融部温度
をフィードバック制御する溶接制御装置及び溶接制御方
法に関する。
【0002】
【従来の技術】パルス状レーザ溶接において、被溶接材
の溶融部温度をリアルタイムで検出してこれらの検出値
を溶接制御部にフィードバックして溶融部温度を制御す
る溶接温度制御方法が、特開平2000−218383
号に記載されている。上記溶接温度制御方法において
は、適切な溶接状態が得られるときの温度を標準温度と
して制御部に予め設定しておき、赤外線センサにより溶
接溶融部温度をリアルタイムで検出して、検出したこの
温度が予め設定してあった標準温度と一致するように、
または標準温度範囲内に保持されるように、レーザ発生
器の出力を溶接制御部によってフィードバック制御す
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記溶接温度制御方法
においては、溶接する際の溶融中または溶融後の凝固中
に被溶接材の溶融部にブローホールが発生すると、溶融
部の体積が減少することによって凝固速度が速くなり、
標準温度に適切に制御された溶接出力で溶接しているの
にも拘わらず、溶融部の温度は低く検出される。その結
果、これらの検出値をフィードバックした後は、過剰な
値に制御された溶接出力で溶接することとなる。また、
温度計測点付近にブローホールが発生した場合は、検出
する温度データが不安定となるために、制御そのものが
ハンチングするという問題点があった。
【0004】本発明は、被溶接材に異物が付着したり或
いは互いのワーク同士の位置関係にずれが生じて被溶接
材の溶融部にブローホールが発生したとき、検出された
温度が不安定となるために、溶接機の出力制御そのもの
がハンチングするという問題を解決するためになされた
ものであり、レーザ、アーク及び電子ビームのいずれか
の溶接において被溶接材の溶融部温度を安定に制御する
溶接制御装置及び溶接制御方法を提供することを課題と
する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明においては、レー
ザ、アーク及び電子ビームのいずれかにより溶接する際
に、ブローホールの影響を除いた溶融部温度データを溶
接制御部にフィードバックして安定した溶融部温度制御
を行なう溶接制御装置および溶接制御方法は、次に記載
する技術手段を採用する。
【0006】本発明の溶接制御装置においては、請求項
1に記載するように、溶融部から放出するプラズマ光の
プラズマ発光強度を検出するプラズマ光センサと、溶融
部温度を検出する温度センサと、プラズマ発光強度と溶
融部温度とを計測する溶接モニタ計測部と、溶融部が溶
融しているときには計測されたプラズマ発光強度の計測
値をもとに溶融部にブローホールが発生する時期を決定
することにより又は溶融部が凝固しているときには溶融
部温度の温度変化量をもとにブローホールが発生する時
期を決定することによりブローホール発生前の溶融部温
度を決定する温度判定部と、計測されたプラズマ発光強
度の計測値をもとに溶融部にブローホールが発生する時
期を決定し且つブローホール発生前の溶融部温度を決定
する温度判定部と、ブローホール発生前の溶融部温度を
もとに溶接出力をフィードバック制御する溶接制御部と
を備えることことにより、溶融中及び凝固中のいずれの
ときにブローホールが発生してもリアルタイムで溶融部
温度をフィードバック制御することが可能となり、ブロ
ーホールの影響を除いた安定した溶融部温度制御を行な
う溶接制御装置を提供することが可能となる。
【0007】また、本発明においては請求項2に記載す
るように、温度判定部は前記溶融部が溶融しているとき
には計測されたプラズマ発光強度に設定したしきい値を
もとにブローホール発生前の溶融部温度を決定すること
により、さらに確実にブローホールを検出でき且つ適切
な溶融部温度をフィードバック制御することが可能にな
り、ブローホールの影響を除いた安定した溶融部温度制
御を行なう溶接制御装置を提供することが可能となる。
【0008】また、本発明においては請求項3に記載す
るように、温度判定部は溶融部が凝固・冷却していると
きには計測された溶融部温度に設定されたしきい値をも
とに、ブローホール発生前のしきい値以下の溶融部温度
をブローホール発生前の溶融部温度として決定すること
により、溶融部温度が異常値となる以前の溶融部温度を
検出することができ且つさらに適切な溶融部温度をフィ
ードバック制御することが可能になり、ブローホールの
影響を除いた安定した溶融部温度制御を行なう溶接制御
装置を提供することが可能となる。
【0009】さらに本発明の溶接制御方法においては、
請求項1、2及び3のいずれか1項に記載する溶接制御
装置を用いて請求項4に記載するように、レーザ、アー
ク及び電子ビームのいずれかによりビームを被溶接材に
照射する工程、プラズマ光センサにより溶融部から放出
するプラズマ光のプラズマ発光強度を検出する工程、温
度センサにより溶融部温度を検出する工程、溶接モニタ
計測部によりプラズマ発光強度と溶融部温度とを計測す
る工程、溶接モニタ計測部により前記溶融部が溶融して
いるときには計測された前記プラズマ発光強度の計測値
をもとに前記溶融部にブローホールが発生する時期を決
定することにより又は溶融部が凝固しているときには溶
融部温度の温度変化量をもとにブローホールが発生する
時期を決定することによりブローホール発生前の溶融部
温度を決定する工程、及び溶接制御部によりブローホー
ル発生前の溶融部温度をもとに溶接出力をフィードバッ
ク制御する工程を備えることことにより、溶融中及び凝
固中のいずれのときにブローホールが発生してもリアル
タイムで溶融部温度をフィードバック制御することが可
能となり、ブローホールの影響を除いた安定した溶融部
温度制御を行なう溶接制御方法を提供することが可能と
なる。
【0010】
【発明の実施の形態】レーザ、アーク及び電子ビームの
いずれかによる溶接においては、一般的に被溶接材の溶
融部をパルスごとに均一な温度で溶接することにより、
被溶接材の溶融部の溶融状態から凝固状態までの工程を
安定させることが可能となり、それによって、被溶接材
の溶融部の金属組織に欠陥を発生させることが防止でき
る。
【0011】一般的なパルス状のビーム溶接における溶
接制御装置および溶接制御方法は、被溶接材の溶融部の
温度を計測して、この計測温度を基に所望する温度で溶
接工程を制御することが考えられる。しかしながら、被
溶接材に異物が付着したり或いは互いのワーク同士の位
置関係にずれが生じると、溶融中又は凝固中の双方にお
いて溶融部からブローホールが発生して、溶融部の体積
が変動することから正常な温度計測ができず、正確な温
度フィードバック制御ができなくなる。
【0012】本発明の溶接制御装置および溶接制御方法
においては、溶融中及び凝固中を通して、溶融部から発
生するプラズマの発光強度と同時に溶融部温度をリアル
タイムで検出して、プラズマ発光強度と溶融部温度との
それぞれの時間プロファイルを計測及び解析して、溶融
中及び凝固中のブローホールの発生時を決定し且つ制御
のもととなる溶融部温度を決定する。これらの解析デー
タを基にした正確な溶融部温度をフィードバックして制
御を行なう。
【0013】すなわち、本発明の溶接制御装置および溶
接制御方法は、プラズマ発光強度と溶融部温度との時間
プロファイルを判定することによって溶融部温度をフィ
ードバックして制御を行なうものであるので、レーザ、
アーク及び電子ビーム溶接に限定されるものでなく、他
のビーム溶接方法においても適用することが可能であ
る。
【0014】
【実施例】本発明の被溶接材の溶融部温度をフィードバ
ックして制御する溶接制御装置及び溶接制御方法につい
て図を用いて以下に説明する。本実施例においてはパル
ス状のレーザビームを発生するYAG発振器を使用した
場合について説明する。
【0015】図1に示すように本発明の溶接制御装置
は、パルス状のレーザビーム13を発生するYAG発振
器1と、発生したレーザビームを伝搬する光ファイバ2
と、レーザビームを出射するトーチ3と、溶融から凝固
するまでの被溶接材4の溶融部5から溶接時に放出され
るプラズマ光6の強度を検出するプラズマ光センサ7
と、溶融から凝固するまでの溶融部5の温度を検出する
温度センサ8と、プラズマ光センサ7と温度センサ8の
検出値を数値化する溶接モニタ計測部9と、溶接モニタ
計測部9からの計測値によって温度を判定する温度判定
部10と、この判定値から溶接出力を制御する溶接制御
部11を備える。
【0016】被溶接材4の溶融部5の体積はパルスごと
にほぼ同一体積であるが、ブローホール12が発生する
と、図2の(a)及び(b)に示すように、被溶接材の
溶融量がブローホール12の体積に相当するだけ減少す
る。したがって、被溶接材の溶融体積の減少量に相当し
て、溶融部の冷却速度が速くなる。すなわち、溶接初期
の溶融中にブローホールが発生すると、図5の正常品と
ブローホール発生品との溶融部温度−時間曲線に示すよ
うに、ブローホール発生品は正常品より速く冷却され
る。また、溶接後期の凝固中にブローホールが発生する
と、図6の凝固中にブローホールが発生した場合の凝固
温度−時間曲線に示すように、この曲線の40〜50m
s領域及び60〜75ms領域に急激な温度降下領域が
出現する。
【0017】ブローホール発生メカニズムを、図3の
(a)、(b)、(c)及び(d)を参照して説明す
る。図3の(a)に示すように被溶接材4の溶融部5付
近に異物14が存在すると、被溶接材4が加熱されて異
物14を昇華し、図3の(b)に示すようにブローホー
ル12が形成される。さらに加熱されると図3の(c)
に示すように溶融部の一部が突き破られて昇華したガス
が放出して溶融部の形状変化をもたらす。その後加熱が
終了すると図3の(d)に示すように凝固が開始しブロ
ーホールが形成された状態で溶融部は凝固する。なお、
互いの被溶接材同士の位置関係にずれが生じてもブロー
ホールは、上記異物の付着と同様に発生する。また、上
記メカニズムによるブローホールの発生は、溶融中及び
凝固中のいずれにおいても発生する。
【0018】パルス状レーザ溶接する際に被溶接材4の
溶融部5に、被溶接材に異物が付着したり或いは互いの
ワーク同士に位置関係にずれが生じてブローホール12
が発生すると、図4に示すようにブローホール発生品の
プラズマ発光強度−時間曲線(点線で示す曲線)のよう
に、プラズマが異常発光することによって発光強度が一
時的に増大しピ−ク値を示す。また、ブローホールが発
生した結果として、被溶接材の溶融部が一部欠損するこ
とによって、図5に示すようにブローホール発生品の溶
融温度−時間曲線(点線で示す曲線)は、正常品の溶融
温度−時間曲線(実線で示す曲線)よりも急激に冷却さ
れる傾向を示す。これらの二つの条件、すなわち、1)
プラズマ発光強度が一時的に増大してピ−ク値を示すこ
と、2)正常品に比較して早く冷却されることを満たし
た場合、溶融中に被溶接材の溶融部にブローホールが発
生したとみなす。したがって、プラズマの発光強度−時
間曲線(図4)の所定の変化量(しきい値)と溶融部温
度−時間曲線(図5)との両者のプロファイルから、ブ
ローホールが発生していない通常の温度検出ポイントt
dでの温度(図5に示す)を計測して溶融部温度を制御
する温度制御データとする。
【0019】被溶接材の溶融部が凝固する際にブローホ
ールが発生した場合は、図6に示すブローホール発生品
の凝固温度−時間曲線のように、温度制御がハンチング
(乱調整)となる。そこで、図7に示すように溶融部の
凝固中にブローホールが発生しなかった正常品と、凝固
中にブローホールが発生した発生品との単位時間あたり
の温度変化量を計測し、この変化量が所定の変化量(し
きい値)を超えたときには、溶融部の凝固中にブローホ
ールが発生したとみなす。凝固中にブローホールが発生
した場合は、温度検出ポイントは、凝固温度−時間曲線
にハンチング(乱調整)が出現する以前の時間tb(図
6に示す)にシフトする。このシフトした時間tbでの
点を温度検出ポイントとし、この温度検出ポイントtb
での温度(図6に示す)を計測して溶融部温度を制御す
る温度制御データとする。
【0020】凝固中の正常品における単位時間あたりの
温度変化量dT/dtを求めておき、ブローホールが発
生した場合、温度変化量dT/dtからブローホールが
発生する以前の時間tbを求め、そのときの温度Tb、
及びブローホールの発生していない通常の温度検出ポイ
ントtdとすると、溶接後に所定時間が経過した後の溶
融部の温度Tdは、 Td=Tb−(td−tb)×(dT/dt) (1) より求めることができる。
【0021】すなわち、ブローホールが発生しない正常
品の場合は、図5に示す通常の温度検出ポイントtdで
の温度を計測して溶融部温度を制御する温度制御データ
とする。一方、凝固中にブローホールが発生した場合
は、凝固温度−時間曲線にハンチング(乱調整)が出現
する以前にシフトした時間tbでの点を温度検出ポイン
トとし、図6に示すこの温度検出ポイントtbでの温度
を計測して溶融部温度を制御する温度制御データとす
る。
【0022】上記溶接中の温度補正は、正常品のプラズ
マ発光強度P、ブローホール発生時のプラズマ発光強度
Ps、補正温度Tc、温度補正係数αとすると Tc=α(Ps−P) (2) より求めることができる。
【0023】図8は、溶接する際の溶融中及び凝固中に
ブローホールが発生した場合の溶融部温度の制御する本
発明の溶接方法のフローチャートを示す。本発明におい
ては、自動運転開始101してパルスレーザ溶接を開始
102する。そしてレーザ溶接している際のプラズマ信
号計測103と溶融部の温度信号計測104とをリアル
タイムで連続的に行なう。プラズマ信号計測103と温
度信号計測104との結果から溶融中のブローホール判
定105を行なう。溶融中にブローホールが発生106
した場合は、補正温度値演算107を行ないそれらの値
をもとに溶接パワー演算112を行なって溶接パワー出
力113を調整する。或いは溶融中にブローホールが発
生しなかった場合は凝固中のブローホール判定108を
行なう。溶融中にブローホールが発生109した場合
は、補正温度値演算110を行ないそれらの値をもとに
溶接パワー演算112を行なって溶接パワー出力113
を調整する。また、凝固中にもブローホールが発生しな
かった場合には、正常品の所定の温度データ演算11を
もとに溶接パワー演算112を行なって溶接パワー出力
113を調整して次のレーザ溶接開始102を行なう。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の被溶接材の溶融部温度をフィ
ードバック制御する溶接制御装置の模式図である。
【図2】被溶接材の溶融部にブローホールが発生した場
合の模式図を示し、図2の(a)は上面図を示し、図2
の(b)は側部断面図を示す。
【図3】ブローホール発生メカニズムを示す溶融部断面
図であり、図3の(a)は溶融部付近に異物が存在する
ことを示し、図3の(b)は被溶接材が熱せられて異物が
昇華するときを示し、図3の(c)は溶融部の一部が突
き破られて昇華したガスが放出して溶融部の形状変化を
もたらす図を示し、且つ図3の(d)は凝固中にブロー
ホールが形成された状態の凝固部を示す。
【図4】ブローホールが発生しない正常品と、ブローホ
ール発生品との溶融部から放出されるプラズマのプラズ
マ発光強度−時間曲線の比較を示す図である。
【図5】ブローホールが発生しない正常品と、溶融中に
ブローホールが発生した発生品との溶融部温度−時間曲
線の比較を示す図である。
【図6】凝固中にブローホールが発生した場合のブロー
ホール発生品の凝固温度−時間曲線を示す図である。
【図7】ブローホールが発生しない正常品と、凝固中に
ブローホールが発生した発生品との単位時間あたりの温
度変化量の比較を示す図である。
【図8】溶接する際の溶融中及び凝固中にブローホール
が発生した場合の溶融部温度の制御する本発明の溶接方
法のフローチャートを示す。
【符号の説明】
1…レーザ発信器 2…光ファイバ 3…トーチ 4…被溶接材 5…溶融部 6…プラズマ光 7…プラズマ光センサ 8…温度センサ 9…溶接モニタ計測部 10…温度判定部 11…溶接制御部 12…ブローホール 13…レーザビーム 14…異物 15…昇華ガス 16…反射光、プラズマ td…ブローホールの発生していない通常の温度検出ポ
イント tb…ブローホールが発生する以前の時間 Tb…ブローホールが発生する以前の時間tbのときの
温度Tb
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) B23K 26/00 310 B23K 26/00 310A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ、アーク及び電子ビームのいずれ
    かにより溶接する際に被溶接材(4)の溶融部(5)の
    溶融温度をフィードバック制御する溶接制御装置におい
    て、 レーザ、アーク、電子ビームを照射した際に、前記溶融
    部から放出するプラズマ光(6)のプラズマ発光強度を
    検出するプラズマ光センサ(7)と、 前記溶融部温度を検出する温度センサ(8)と、 前記プラズマ発光強度と前記溶融部温度とを計測する溶
    接モニタ計測部(9)と、 前記溶融部が溶融しているときには計測された前記プラ
    ズマ発光強度の計測値をもとに前記溶融部にブローホー
    ルが発生する時期を決定することにより、また前記溶融
    部が凝固しているときには前記溶融部温度の温度変化量
    をもとにブローホールが発生する時期を決定することに
    より、ブローホール発生前の溶融部温度を決定する温度
    判定部(10)と、 前記ブローホール発生前の溶融部温度をもとに、溶接出
    力をフィードバック制御する溶接制御部(11)と、 を備えることを特徴とする被溶接材の溶融部温度をフィ
    ードバック制御する溶接制御装置。
  2. 【請求項2】 前記温度判定部は、前記溶融部が溶融し
    ているときには計測された前記プラズマ発光強度に設定
    したしきい値をもとに、前記ブローホール発生前の溶融
    部温度を決定することを特徴とする請求項1記載の溶接
    制御装置。
  3. 【請求項3】 前記温度判定部は、前記溶融部が凝固・
    冷却しているときには計測された前記溶融部温度に設定
    されたしきい値をもとに、ブローホール発生前のしきい
    値以下の溶融部温度を、前記ブローホール発生前の溶融
    部温度として決定することを特徴とする請求項1または
    2記載の溶接制御装置。
  4. 【請求項4】 レーザ、アーク及び電子ビームのいずれ
    かにより溶接する際に被溶接材(4)の溶融部(5)の
    溶融温度をフィードバック制御する溶接制御方法におい
    て、 レーザ、アーク及び電子ビームのいずれかによりビーム
    を前記被溶接材に照射する工程、 プラズマ光センサ(7)により前記溶融部から放出する
    プラズマ光(6)のプラズマ発光強度を検出する工程、 温度センサ(8)により前記溶融部温度を検出する工
    程、 溶接モニタ計測部(9)により前記プラズマ発光強度と
    前記溶融部温度とを計測する工程、 前記溶接モニタ計測部により、前記溶融部が溶融してい
    るときには計測された前記プラズマ発光強度の計測値を
    もとに前記溶融部にブローホールが発生する時期を決定
    することにより、また前記溶融部が凝固しているときに
    は前記溶融部温度の温度変化量をもとにブローホールが
    発生する時期を決定することにより、ブローホール発生
    前の溶融部温度を決定する工程、及び溶接制御部(1
    1)により前記ブローホール発生前の溶融部温度をもと
    に、溶接出力をフィードバック制御する工程を備えるこ
    とを特徴とする被溶接材の溶融部温度をフィードバック
    制御する溶接制御方法。
  5. 【請求項5】 前記温度判定部により計測された前記プ
    ラズマ発光強度に設定したしきい値をもとに、前記ブロ
    ーホール発生前の溶融部温度を決定する工程備えること
    を特徴とする請求項3記載の溶接制御方法。
  6. 【請求項6】 前記温度判定部により計測された前記溶
    融部温度に設定されたしきい値をもとに、ブローホール
    発生前のしきい値以下の溶融部温度を、前記ブローホー
    ル発生前の溶融部温度として決定する工程を備えること
    を特徴とする請求項4または5記載の溶接制御方法。
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