JP3510706B2 - 軒樋装置 - Google Patents

軒樋装置

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JP3510706B2
JP3510706B2 JP11190195A JP11190195A JP3510706B2 JP 3510706 B2 JP3510706 B2 JP 3510706B2 JP 11190195 A JP11190195 A JP 11190195A JP 11190195 A JP11190195 A JP 11190195A JP 3510706 B2 JP3510706 B2 JP 3510706B2
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研造 杉本
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、軒樋を吊具で建物に固
定する軒樋装置に関し、特に、積雪や強風などの荷重に
より軒樋が吊具から脱落するのを防止する技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、軒樋装置として、例えば、特開平
5−239891号公報に記載のものが知られている。
【0003】この従来の軒樋装置は、図6に示すように
軒樋01の前耳部02に空洞部03が長手方向に形成さ
れ、この空洞部03を軒樋内側に開口して吊具04の先
端を挿入させる吊具挿入口05、ならびにこの吊具挿入
口05に向かって下方に突出されて吊具04の先端に設
けられた係止爪04aに係止される係止突部06が形成
された構造となっている。なお、図外の軒樋の後耳部も
吊具04と係止可能に構成されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
従来の軒樋装置にあっては、図6に示すように吊具挿入
口05の上面05aと下面05bとが水平に形成されて
いるとともに、吊具挿入口05の上下寸法が吊具04の
先端部を水平に移動させて挿入できる寸法に形成されて
いるため、吊具04に係止させた際に、吊具04の下面
と前記下面05bとの間に隙間が生じ、風圧で軒樋がが
たつくおそれがあるという問題があり、また、雪や大雨
などで軒樋01に荷重がかかって、軒樋01および吊具
04が撓んだ時に係止突部06と係止爪04aとによる
係止が外れて軒樋01が吊具04から脱落するおそれが
あるという問題があった。
【0005】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、軒樋の吊具への取付作業性は良好に保
ったままで、簡便な構成により軒樋のがたつき防止およ
び吊具からの脱落防止を図ることを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め請求項1記載の発明では、軒樋本体が前側壁,後側
壁,底壁により略凹断面形状に形成されて、前記前側壁
および後側壁の上部に前耳部および後耳部が設けられた
軒樋と、建物に固定可能な固定部に吊具本体が立設さ
れ、この吊具本体の先端部が前記前耳部に係止可能に形
成されている一方、前記吊具本体の基端部が前記後耳部
に係止可能に形成された吊具と、を備え、前記吊具本体
の先端部には係止爪が上方に突出され、前記前耳部に
は、長手方向に延在されている空洞部の上下に上側凸部
と下側凸部とが後方に突出され、前記上側凸部の先端部
には、前記係止爪と前後方向に係止可能な係止突部が下
方に突出され、この係止凸部の下側には、前記空洞部を
後方に開口する吊具挿入口が、前記吊具本体の先端部を
挿入可能な大きさに形成されている軒樋装置において、
前記係止突部の下面に、後上りに傾斜した上側傾斜面が
形成されている一方、この上側傾斜面の下方位置の前記
下側凸部の上面に、上側傾斜面と平行に下側傾斜面が形
成され、 前記上側傾斜面の下端位置と下側傾斜面の上
端位置との間隔が吊具本体の先端部の上下寸法に略一致
する寸法に形成されている構成とした。
【0007】また、上述の目的達成のため請求項2記載
の発明は、軒樋本体が前側壁,後側壁,底壁により略凹
断面形状に形成されて、前記前側壁および後側壁の上部
に前耳部および後耳部が設けられた軒樋と、建物に固定
可能な固定部に吊具本体が立設され、この吊具本体の先
端部が前記前耳部に係止可能に形成されている一方、前
記吊具本体の基端部が前記後耳部に係止可能に形成され
た吊具と、を備え、前記吊具本体の先端部には係止爪が
上方に突出され、前記前耳部には、長手方向に延在され
ている空洞部の上下に上側凸部と下側凸部とが後方に突
出され、前記上側凸部の先端部には、前記係止爪と前後
方向に係止可能な係止突部が下方に突出され、この係止
凸部の下側には、前記空洞部を後方に開口する吊具挿入
口が、前記吊具本体の先端部を挿入可能な大きさに形成
されている軒樋装置において、前記係止突部の下面に、
後上りに傾斜した上側傾斜面が形成され、前記係止突部
と下側凸部の間隔が吊具本体の先端部の上下寸法に略一
致する寸法に形成され、前記吊具本体の先端部の下面に
は、この先端部を空洞部に挿入させて係止爪と係止突部
とを係止させたときに下側凸部の上面から離間するよう
に前上りに傾斜した吊具側傾斜面が形成されている構成
とした。
【0008】
【作用】請求項1記載の軒樋装置の取付作業の手順を説
明すると、まず、吊具の固定部を建物に固定する。
【0009】次に、吊具本体の先端部に軒樋の前耳部を
係止させるとともに、吊具本体の基端部に軒樋の後耳部
を係止させるが、この場合、まず、軒樋本体の開口部分
を建物に向けて吊具挿入口を下方を向け、さらに、この
吊具挿入口を係止爪の上方に配置させた後、軒樋を下方
に移動させて係止爪を吊具挿入口から空洞部内に挿入さ
せる。次に、係止爪を空洞部内に配置させた状態を保た
せながら後側壁の後耳部を吊具本体の基端部に近づける
ように軒樋を回動させ、最終的に後耳部を吊具本体の基
端部に係止させる。
【0010】この時、前耳部と吊具本体の先端部とは、
係止突部が係止爪に前後方向で係合され、かつ、上側凸
部の上側傾斜面の下端が吊具本体の先端部の上面と当接
されるとともに、下側凸部の下側傾斜面の上端部が吊具
本体の先端部の下面に当接あるいは近接される。
【0011】以上で軒樋の取付作業を終えるが、上側凸
部に上側傾斜面を形成し、下側凸部に下側傾斜面を形成
しているため、上述のように軒樋を回動させる際に、係
止爪が吊具挿入口の上下部分に干渉することなく、スム
ーズに回動させることができる。
【0012】上述のようにして取り付けた取付状態で、
軒樋の前耳部では、係止突部が係止爪に係止され、か
つ、上側凸部の上側傾斜面の下端が吊具本体の先端部の
上面と当接されるとともに、下側凸部の下側傾斜面の上
端部が吊具本体の先端部の下面に当接あるいは近接して
いるため、軒樋の前耳部が吊具本体の先端部に対して上
下にがたつくことがないし、また、軒樋に大量の水が流
れ込んだり、雪が積もるなどして軒樋に対して下方に大
きな荷重がかかった場合にも、前耳部と係止爪との係止
が外れることがなく、軒樋が吊具から脱落し難い。
【0013】次に、請求項2記載の軒樋装置の取付作業
手順を説明する。この手順は上述の請求項1の装置と同
様であり、吊具を建物に固定した後、まず、軒樋本体の
開口部分を建物に向けて吊具挿入口を下方を向け、さら
に、この吊具挿入口を係止爪の上方に配置させた後、軒
樋を下方に移動させて係止爪を吊具挿入口から空洞部内
に挿入させる。次に、係止爪を空洞部内に配置させた状
態を保たせながら後側壁の後耳部を吊具本体の基端部に
近づけるように軒樋を回動させ、最終的に後耳部を吊具
本体の基端部に係止させる。
【0014】この時、前耳部と吊具本体の先端部とは、
係止突部が係止爪に前後方向で係合され、かつ、上側凸
部の上側傾斜面の下端が吊具本体の先端部の上面と当接
されるとともに、下側凸部の上面が吊具本体の先端部の
下面に当接あるいは近接される。
【0015】以上で軒樋の取付作業を終えるが、上側凸
部に上側傾斜面を形成し、吊具本体の先端部の下面に吊
具傾斜面を形成しているため、上述のように軒樋を回動
させる際に、係止爪が吊具挿入口の上下部分に干渉する
ことなく、スムーズに回動させることができる。
【0016】また、取付状態では、係止突部が吊具本体
の先端部の上面に当接されるとともに、下側凸部の上面
が吊具本体の先端部の下面に当接されるため、軒樋がが
たつくことがないとともに、軒樋に大きな荷重がかかっ
ても吊具から脱落し難い。
【0017】
【実施例】本発明実施例を図面に基づいて説明する。
【0018】図2は、請求項1記載の発明の実施例であ
る第1実施例の軒樋装置を示す断面図であって、図中1
は軒樋である。この軒樋1は、樹脂を押出成形して形成
されており、前側壁11aと後側壁11bと底壁11c
とにより略凹断面形状に形成された軒樋本体11と、前
側壁11aの上端部内側に設けられた前耳部12と、後
側壁11bの上端部内側に設けられた後耳部13とを備
えている。なお、前記前側壁11aにおいて前耳部12
よりも僅かに下方位置には、前側壁11aの上部を内側
折り曲げた折曲部11dが形成されている。
【0019】また、図中2は軒樋1を建物に取り付ける
吊具であって、この吊具2は、樹脂を射出成形して形成
され、建物に固定させる固定板21と、この固定板21
に立設された吊具本体22とを備えている。そして、こ
の吊具本体22は、略逆への字形状に形成されており、
基端部側には前記後耳部13と係合するばね片22aが
設けられ、かつ、先端部には、水平に延在された水平杆
部22bが設けられているとともに、この水平杆部22
bの先端に係止爪22cが上方に突出して設けられてい
る。なお、吊具本体22の先端は、円弧状に丸められて
いる。
【0020】次に、図1により前耳部12の構成を詳細
に説明すると、前耳部12には、長手方向に延在されて
いる空洞部12aを挟んで、その上側に軒樋内側に突出
した上側凸部12bが形成されている一方、その下側に
下側凸部12cが形成されている。なお、前記下側凸部
12cは、上側凸部12bよりも軒樋内側(後側)に突
出されており、また、各凸部12b,12cには、それ
ぞれ中空部12d,12e,12fが形成されている。
【0021】そして、前記上側凸部12bの下側には、
前記係止爪22cを係止する係止突部12gが下方に突
出しされ、この係止突部12gと前記下側凸部12cと
の間に前記吊具本体22の先端部を挿入する吊具挿入口
12hが形成されている。
【0022】また、前記係止突部12gの下面には、後
上りの上側傾斜面12jが形成されている一方、この上
側傾斜面12jと対向する前記下側凸部12cの上面に
は、上側傾斜面12jと平行に下側傾斜面12kが形成
されている。そして、下側凸部12cには下側傾斜面1
2kの上端から後方に略水平な支持面12mが形成され
ている。
【0023】次に、第1実施例の作用について説明す
る。
【0024】a)取付作業時 軒樋1を建物に取り付ける時には、まず、吊具2の固定
板21を、釘やねじなどを用いて建物に固定する。
【0025】次に、吊具2の先端部に軒樋1の前耳部1
2を係止させる。この場合、まず、図3(a)に示すよ
うに、吊具挿入口12hが下方を向くように軒樋本体1
1の開口部分を建物に向けた後、吊具本体22の係止爪
22cに対して前耳部12を上方から被せるようにして
吊具挿入口12hから空洞部12a内に吊具本体22の
係止爪22cを含む先端を挿入させる。その後、図3
(b)に示すように、係止突部12gと係止爪22cと
の係止状態を保つとともに、上側傾斜面12jを吊具本
体22の水平杆部22bの上面に当接させたままで、後
側壁11bを上方に持ち上げるように軒樋を矢印A方向
に回動させ、最後に、図2に示すように、後耳部13の
下面をばね片22aの上面に係止させる。
【0026】この状態で、図1に示すように、係止突部
12gが係止爪22cに前後方向で係合され、かつ、前
耳部12の支持面12mが吊具本体22の下面に当接あ
るいは近接される。
【0027】以上で軒樋1の取付作業を終えるが、上述
のような手順で取付作業を行うことで、係止爪22cが
吊具挿入口12hの上下の各凸部12b,12cと干渉
することなく、スムーズに作業を行うことができる。
【0028】b)荷重入力時 上記取付状態で、風圧などにより軒樋1に対して上下方
向に荷重が入力された場合、軒樋1の前耳部12では、
係止突部12gが係止爪22cに係止され、かつ、係止
突部12gの先端が水平杆部22bの上面に当接し、下
側凸部12cの支持面12mが水平杆部22bの下面に
当接あるいは近接しているため、軒樋1の前耳部12が
吊具2の先端部に対して上下にがたつくことがない。
【0029】また、軒樋1に大量の水が流れ込んだり、
雪が積もるなどして軒樋1に対して下方に大きな荷重が
かかった場合、上述のように係止突部12gが係止爪2
2cに係止され、しかも、水平杆部22bの下面と支持
面12mとの間に殆ど隙間が無いことから、吊具本体2
2の先端が前耳部12から抜け難い。加えて、実施例で
は前側壁11aに折曲部11dを設けており、軒樋1に
大きな荷重がかかった時には、前側壁11aにおいて折
曲部11dを伸ばすような弾性変形が生じ、この変形に
より下側凸部12cが押し上がられて支持面12mが水
平杆部22bを押し上げて両者が圧接されるもので、こ
の支持面12mの位置が水平杆部22bの上面に当接し
ている係止突部12gよりも後方に位置していること
で、この押し上げにより生じるモーメントは係止突部1
2gと係止爪22cとの係止を強める方向に作用するこ
とになり、吊具本体22の先端は、よりいっそう前耳部
12から抜け難くなる。
【0030】したがって、吊具本体22の水平杆部22
b自体が大きく弾性変形したり、軒樋1の係止突部12
gが大きく弾性変形しない限り、前耳部12と係止爪2
2cとの係止が外れることがなく、軒樋1が吊具2から
脱落し難い。
【0031】以上説明したように、第1実施例の軒樋装
置にあっては、軒樋1のがたつき防止を図ることができ
るとともに、軒樋1が吊具2からの脱落するのを防止す
ることができ、しかも、取付作業時に吊具2の係止爪2
2cが吊具挿入口12hの上下部分と干渉することがな
く、軒樋1の吊具2への取付作業性が良好であるという
効果が得られる。
【0032】次に、請求項2記載の発明の実施例である
第2実施例の軒樋装置について説明する。なお、この第
2実施例を説明するにあたり、第1実施例と同じ構成に
ついては同じ符号をつけて説明を省略する。
【0033】第2実施例では、図4に示すように前耳部
12の下側凸部12cの上面には、空洞部22aの下端
から水平に水平面12nが延在されている。
【0034】また、前記吊具本体22の水平杆部22b
の上下寸法は、吊具挿入口12hの上下寸法と略等しい
寸法に形成され、かつ、水平杆部22bの先端の下側に
は、前上りに斜めにカットした吊具側傾斜面22dが設
けられている。
【0035】上述のように構成した第2実施例では、建
物に固定した吊具2に軒樋1を取り付ける時には、第1
実施例と同様に、吊具挿入口12hを係止爪22cの上
側から被せるようにして係止突部12gを係止爪22c
に係止させた後、軒樋1を後壁11bを上方に持ち上げ
るように回動させて、図5に示すように後耳部13を吊
具2のばね片22aに係止させる。このように軒樋1を
回動させる時に、吊具2の水平杆部22bに吊具側傾斜
面22dを設けていることで、水平杆部22bの上下寸
法を大きく形成していても、この寸法的な障害を受ける
ことなく円滑に回動することができる。
【0036】また、図4に示すように取付状態では、吊
具挿入口12hの上下の各凸部1212b,12cが水
平杆部22bの上下両面に当接しているため、軒樋1が
がたつくことがないとともに、軒樋1に大きな荷重がか
かっても、第1実施例と同様の理由で吊具から脱落し難
い。
【0037】以上、実施例について説明してきたが具体
的な構成はこの実施例に限られるものではなく、本発明
の要旨を逸脱しない範囲の設計変更などがあっても本発
明に含まれる。
【0038】例えば、実施例では、軒樋1ならびに吊具
2を樹脂で形成した例を示したが、金属などの他の素材
で形成してもよい。
【0039】また、実施例では、下側凸部12cを上側
凸部12bよりも後方に延在させて吊具2の先端部が抜
けにくいようにしたが、これは必須ではなく、下側凸部
12cを上側凸部12bと同じ長さに形成してもよい。
【0040】また、第1実施例では、下側傾斜面12k
の上端部から後方に支持面12mを延在させたが、これ
も必須ではなく、この支持面12mを形成しなくてもよ
い。
【0041】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1記載の
軒樋装置にあっては、前耳部の吊具挿入口の上側に設け
られた係止突部の下面に、後上りに傾斜した上側傾斜面
を形成する一方、この上側傾斜面の下方位置の下側凸部
の上面に、上側傾斜面と平行に下側傾斜面を形成し、上
側傾斜面の下端位置と下側傾斜面の上端位置との間隔を
吊具本体の先端部の上下寸法に略一致する寸法に形成し
た構成としたため、取付状態では、軒樋の前耳部では、
係止突部が係止爪に係止され、かつ、上側凸部の上側傾
斜面の下端が吊具本体の先端部の上面と当接されるとと
もに、下側凸部の下側傾斜面の上端部が吊具本体の先端
部の下面に当接あるいは近接され、前耳部が吊具本体の
先端部に対して上下にがたつくことがないし、また、軒
樋に大量の水が流れ込んだり、雪が積もるなどして軒樋
に対して下方に大きな荷重がかかった場合にも、前耳部
と係止爪との係止が外れることがなく、軒樋が吊具から
脱落し難いという効果が得られるとともに、このように
吊具本体の先端部の下面と下側凸部との間に間隙がほと
んど生じない構成としても、取付作業時には、係止爪が
吊具挿入口の上下部分に干渉することなく、軒樋をスム
ーズに回動させることができて作業性が良いという効果
が得られる。
【0042】また、請求項2記載の軒樋装置では、係止
突部の下面に、後上りに傾斜した上側傾斜面を形成し、
係止突部と下側凸部の間隔を吊具本体の先端部の上下寸
法に略一致する寸法に形成し、吊具本体の先端部の下面
には、この先端部を空洞部に挿入させて係止爪と係止突
部とを係止させたときに下側凸部の上面から離間するよ
うに前上りに傾斜した吊具側傾斜面を形成したため、取
付状態では、係止突部が吊具本体の先端部の上面に当接
されるとともに、下側凸部の上面が吊具本体の先端部の
下面に当接されるため、軒樋ががたつくことがないとと
もに、軒樋に大きな荷重がかかっても吊具から脱落し難
いという効果が得られるとともに、このように取付時に
吊具本体の下面と下側凸部の上面との間に隙間がほとん
ど生じない構成としても、取付作業時には、係止爪が吊
具挿入口の上下部分に干渉することなく、軒樋をスムー
ズに回動させることができて作業性が良いという効果が
得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明第1実施例の軒樋装置の要部の拡大断面
図である。
【図2】第1実施例装置を示す断面図である。
【図3】第1実施例の取付作業の説明図である。
【図4】本発明第2実施例の軒樋装置の要部の拡大断面
図である。
【図5】第2実施例装置を示す断面図である。
【図6】従来技術の要部の断面図である。
【符号の説明】
1 軒樋 11 軒樋本体 11a 前側壁 11b 後側壁 11c 底壁 12 前耳部 12a 空洞部 12b 上側凸部 12c 下側凸部 12g 係止突部 12h 吊具挿入口 12j 上側傾斜面 12k 下側傾斜面 13 後耳部 2 吊具 21 固定板(固定部) 22 吊具本体 22c 係止爪

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒樋本体が前側壁,後側壁,底壁により
    略凹断面形状に形成されて、前記前側壁および後側壁の
    上部に前耳部および後耳部が設けられた軒樋と、 建物に固定可能な固定部に吊具本体が立設され、この吊
    具本体の先端部が前記前耳部に係止可能に形成されてい
    る一方、前記吊具本体の基端部が前記後耳部に係止可能
    に形成された吊具と、を備え、 前記吊具本体の先端部には係止爪が上方に突出され、 前記前耳部には、長手方向に延在されている空洞部の上
    下に上側凸部と下側凸部とが後方に突出され、 前記上側凸部の先端部には、前記係止爪と前後方向に係
    止可能な係止突部が下方に突出され、 この係止凸部の下側には、前記空洞部を後方に開口する
    吊具挿入口が、前記吊具本体の先端部を挿入可能な大き
    さに形成されている軒樋装置において、 前記係止突部の下面に、後上りに傾斜した上側傾斜面が
    形成されている一方、この上側傾斜面の下方位置の前記
    下側凸部の上面に、上側傾斜面と平行に下側傾斜面が形
    成され、 前記上側傾斜面の下端位置と下側傾斜面の上端位置との
    間隔が吊具本体の先端部の上下寸法に略一致する寸法に
    形成されていることを特徴とする軒樋装置。
  2. 【請求項2】 軒樋本体が前側壁,後側壁,底壁によ
    り略凹断面形状に形成されて、前記前側壁および後側壁
    の上部に前耳部および後耳部が設けられた軒樋と、 建物に固定可能な固定部に吊具本体が立設され、この吊
    具本体の先端部が前記前耳部に係止可能に形成されてい
    る一方、前記吊具本体の基端部が前記後耳部に係止可能
    に形成された吊具と、を備え、 前記吊具本体の先端部には係止爪が上方に突出され、 前記前耳部には、長手方向に延在されている空洞部の上
    下に上側凸部と下側凸部とが後方に突出され、 前記上側凸部の先端部には、前記係止爪と前後方向に係
    止可能な係止突部が下方に突出され、 この係止凸部の下側には、前記空洞部を後方に開口する
    吊具挿入口が、前記吊具本体の先端部を挿入可能な大き
    さに形成されている軒樋装置において、 前記係止突部の下面に、後上りに傾斜した上側傾斜面が
    形成され、 前記係止突部と下側凸部の間隔が吊具本体の先端部の上
    下寸法に略一致する寸法に形成され、 前記吊具本体の先端部の下面には、この先端部を空洞部
    に挿入させて係止爪と係止突部とを係止させたときに下
    側凸部の上面から離間するように前上りに傾斜した吊具
    側傾斜面が形成されていることを特徴とする軒樋装置。
JP11190195A 1995-05-10 1995-05-10 軒樋装置 Expired - Lifetime JP3510706B2 (ja)

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