JP3510661B2 - プランター - Google Patents

プランター

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JP3510661B2
JP3510661B2 JP4392794A JP4392794A JP3510661B2 JP 3510661 B2 JP3510661 B2 JP 3510661B2 JP 4392794 A JP4392794 A JP 4392794A JP 4392794 A JP4392794 A JP 4392794A JP 3510661 B2 JP3510661 B2 JP 3510661B2
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剛介 吉開
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  • Cultivation Receptacles Or Flower-Pots, Or Pots For Seedlings (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】この発明は、植物の栽培容器、す
なわち、いわゆる「プランター」に関するものである。 【0002】 【従来の技術】従来のプランターとしては、その底部に
給水機能をもたせたものが知られている。図3及び図4
に示すプランターがそれである。図3はその一部を縦断
して示した斜視図であり、図4は図3に示す貯水タンク
の斜視図である。 【0003】図において、21は、底壁に排水口21a
を設けた容器で、ガラス繊維で強化したセメントで造ら
れている。22は容器21の底部に入れたポリエチレン
製の貯水タンクで、23はその蓋である。蓋23には、
後述する不織布27を通して貯水タンク22の中に垂ら
し込むための穴23aが設けられている。貯水タンク2
2には、図示しないが側壁に満水時の排水口が設けられ
ている。24は貯水タンク22への給水管で、25は給
水量を図るゲージである。 【0004】26は、貯水タンク22の上に敷いた仕切
板で、同形同大のものが全部で4枚敷かれている。この
仕切板26も、前述のガラス繊維で強化したセメントで
造られている。 【0005】27は仕切板26の上に敷き、両端部を仕
切板26の突き合わせ部分に設けた切欠きと貯水タンク
22の蓋23の穴23aとに通して同タンク22の水2
8の中に入れた不織布である。 【0006】29は仕切板26と不織布27の上に敷い
た防根シートである。土壌は、図示しないが、防根シー
ト29の上から容器21の中に充填されている。 【0007】従来のプランターは、上記のような構成と
なっているので、給水管24より水を貯水タンク22に
供給して満杯にしておけば、その水は不織布27を通し
て充填した土壌中に、常時、継続的に長時間供給されて
いく。したがって、従来のプランターによれば、プラン
ターへの水やりのサイクルを大幅に延長し、水やりのた
めの時間と労力を軽減することができる。 【0008】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
プランターには、次のような問題点があった。 【0009】すなわち、容器21や仕切板26がガラス
繊維でセメントを強化した材料で造られているので、材
料費が高くつく。また、容器1の成形も、特殊な成形技
術を必要とする。さらに、貯水タンク22は、蓋23と
ゲージ25付の給水管24を備えたもので、それ自体精
度良く、取扱い易く造られているが、それだけに製造コ
ストが高くつく。 【0010】このため、簡易なプランター、あるいは家
庭用のプランターとしては、過剰品質で高価なものとな
り、不向きである。 【0011】この発明は、このような従来の問題点に着
目してなされたもので、構造が簡単で、必要な諸性能を
備え、材料費と製造コストが安くつく簡易なプランター
を提供することを目的とする。 【0012】 【課題を解決するための手段】この発明が提供するプラ
ンターは、平面形状が長方形で、隔壁によって小水槽に
分画されている貯水槽と、貯水槽の周囲を囲う枠体と、
貯水槽の上に蓋状に敷設する複数枚の方形の保水・排水
板と、貯水槽に入れた水を敷設した保水・排水板の上に
充填した土壌に供給するための帯状の不織布とより構成
し、前記枠体は、表出面に、石吹付材、ウレタン吹付
材、合成樹脂エマルジョン系吹付材等の吹付材の被膜を
形成した複数枚の方形の板体をありほぞまたは接着剤で
接合することによって構成し、前記帯状の不織布は、敷
設した保水・排水板の切欠きによって形成される穴に挿
通して貯水槽の底面まで垂れ下げることによって、同保
水・排水板に取り付け、前記貯水槽と枠体は、独立気泡
を有する樹脂発泡体で形成し、前記保水・排水板は、厚
さ方向に貫通する連続気泡を有する樹脂発泡体で形成し
たことを特徴とするものである。 【0013】 【作用】 (1)この発明のプランターは、貯水槽と、枠体と、ひ
る石吹付材と、保水・排水板と、不織布とを構成部材と
するので、部材点数が少なく、構造も簡単になる。 【0014】(2)貯水槽、枠体、保水・排水板は、ポ
リスチン等の樹脂発泡成形体であるので、従来品に比
べ、材料費が安くつき、成形も比較的容易で製造費用も
さほどかからない。 【0015】(3)吹付材の被膜は、プランターに保温
性能、結露防止性能、防水性能及び耐候性能を付与する
ことができる。 【0016】 【実施例】以下、この発明の実施例を図1及び図2によ
って説明する。 【0017】図1は、実施例のプランターの一部を縦断
して示した斜視図である。ただし、後述するひる石吹付
材の被膜の図示は一部省略してある。図2は、図1に示
す貯水槽を真上から見た平面図である。 【0018】図において、1は貯水槽、2は貯水槽1の
周囲を囲う方形の枠体で、両者1,2でプランターの容
器Vが構成されている。3は貯水槽1の上に蓋状に載置
した保水・排水板、4は保水・排水板3を載置したのち
に、枠体2の表出面にひる石吹付材を吹き付けて形成し
た同吹付材の被膜、5は貯水槽1に入れた水を保水・排
水板3の上に充填した土壌に供給するための帯状の不織
布である。なお、土壌は、保水・排水板3と不織布5の
上から容器Vに充填される。以下に、これらの構成要素
の細部構成を説明する。 【0019】上記貯水槽1は、図2のように、平面形状
が長方形で、隔壁a〜eによって6個の小水槽に分画さ
れている。幅は800mm、奥行は300mm、高さは20
0mm、肉厚は100mmである。 【0020】6は、各隔壁a〜eの下端部に設けた連通
孔で、貯水槽1中の水の各小水槽への均一な分配を可能
にするためのものである。 【0021】7は隔壁cに設けた上下方向に貫通するド
レン孔、8は各隔壁a〜eに設けた排水溝である。この
排水溝8は、各小水槽から溢れて流出する水をドレン孔
7に導くためのものである。 【0022】枠体2は、幅500mm、高さ420mmの板
体9,9と幅1000mm、高さ420mmの板体10,1
0をありほぞで組み合せ、接着剤で一体に接合すること
によって構成されている。 【0023】貯水槽1は枠体2に、両者の下面を面一に
して、接着剤で固定されており、両者1,2間はシール
材でシールされている。貯水槽1と板体9,10は、ポ
リスチレン樹脂の発泡成形によって成形された、独立気
泡を有する樹脂発泡体でできている。 【0024】保水・排水板3は、幅150mm、長さ40
0mm、肉厚100mmの板で、貯水槽1の上に全部で4枚
載置されている。3aは各保水・排水板3に一定の間隔
で設けた一対の切欠きで、隣接する保水・排水板3の切
欠き3aとで、不織布5を挿通する穴を2個形成する。 【0025】この保水・排水板3は、ポリスチレン樹脂
の発泡成形によって成形された、上下方向(厚さ方向)
に連続気泡を有する樹脂発泡体でできている。 【0026】不織布5は、保水・排水板3に形成される
上記穴に両端部を挿通し、貯水槽1の底面まで垂れ下げ
ることによって、保水・排水板3に取り付けられてい
る。 【0027】被膜4を形成するひる石吹付材は、商品名
「グライト」(グライト工業株式会社製)として知られ
ているものである。グライトとは、骨材がバーミキュラ
イト(ひる石)で、これに結着材(バインダ)として酢
酸ビニール系及びアクリル系樹脂を混合し、さらにかび
防止剤を混入したひる石吹付材である。この吹付材は、
次のような特性を有している。 【0028】どのような下地でも、プライマーを必要
とせず、直接吹き付けることができるので、吹付性能に
優れている。 【0029】結着剤が不燃性の黒材質系のものである
ため、煙や有毒ガスが発生せず、また不燃性であるの
で、防火性能に優れている。 【0030】着色したグライトを使用することによ
り、吹付面を美しく仕上げることができるので、美装性
能に優れている。 【0031】断熱効果が大きく、保温帯を形成するの
で、保温性能と結露防止性能に優れている。 【0032】バーミキュライトを骨材とするので、太
陽熱,太陽光に強く、防水性を有し、したがって耐候性
能に優れている。 【0033】実施例のプランターは、上述の構成となっ
ているので、容器Vに充填した土壌に水を充分に供給す
れば、その水は土壌を浸透して保水・排水板を通過し、
貯水槽1に蓄積される。wはその蓄積された水を示す。
そして、栽培している植物による吸収によって減少した
土壌中の水分は、貯水槽1から不織布5を通して土壌に
補給されていく。 【0034】次に、作用を説明する。 【0035】(1)貯水槽1と、板体9,10と、保水
・排水板3と、ひる石吹付材の被膜4と、不織布5とを
構成部材とするので、部材点数が少なくなり、構造も簡
単になる。 【0036】(2)貯水槽1、板体9,10及び保水・
排水板3は、いずれもポリスチレン樹脂の発疱成形体で
あるので、従来のプランターに比べれば、材料費が安く
つくだけでなく、成形も比較的容易であるので、製造費
もさほどかからない。 【0037】(3)ひる石吹付材の被膜4は、プランタ
ーに、栽培植物にとって有効な保温性能、外観品質の低
下を防止する結露防止性能、水の漏水を防止する防水性
能、太陽光、外気温による劣化を防止する耐候性を付与
する。 【0038】なお、上記実施例では、保水・排水板3を
載置したのちに、枠体2の表出面にひる石吹付材の被膜
4を形成したが、あらかじめ枠体2の全表面と貯水槽1
の全表面に形成してもよい。 【0039】また、実施例では、プランターへの水の供
給は、土壌に散水することによって行うことができる
が、あらかじめ、枠体2の内側に貯水槽1への給水管を
設けておき、ここから給水する構成にしてもよい。 【0040】さらに、実施例では、吹付材として、ひる
石吹付材を使用したが、このほかに、ウレタン吹付材、
合成樹脂エマルジョン系吹付材を使用することができ
る。 【0041】 【発明の効果】以上説明したように、この発明のプラン
ターは、上述のような構成となっているので、次の効果
を奏する。 【0042】(1)構造が簡単になり、家庭用等の簡易
なプランターとして最適である。 【0043】(2)保温性能、結露防止性能、防水性能
及び耐候性能に優れている。 【0044】(3)材料費と製造コストがさほどかから
ず、したがって安価である。
【図面の簡単な説明】 【図1】 実施例のプランターの一部縦断斜視図 【図2】 図1に示す貯水槽の平面図 【図3】 従来のプランターの一部縦断斜視図 【図4】 図3に示す貯水タンクの斜視図 【符号の説明】 1 貯水槽 2 枠体 3 保水・排水板 4 ひる石吹付材の被膜 5 不織布 V 容器

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 平面形状が長方形で、隔壁によって小水
    槽に分画されている貯水槽と、貯水槽の周囲を囲う枠体
    と、貯水槽の上に蓋状に敷設する複数枚の方形の保水・
    排水板と、貯水槽に入れた水を敷設した保水・排水板の
    上に充填した土壌に供給するための帯状の不織布とより
    構成し、前記枠体は、表出面に、石吹付材、ウレタン吹
    付材、合成樹脂エマルジョン系吹付材等の吹付材の被膜
    を形成した複数枚の方形の板体をありほぞまたは接着剤
    で接合することによって構成し、前記帯状の不織布は、
    敷設した保水・排水板の切欠きによって形成される穴に
    挿通して貯水槽の底面まで垂れ下げることによって、同
    保水・排水板に取り付け、前記貯水槽と枠体は、独立気
    泡を有する樹脂発泡体で形成し、前記保水・排水板は、
    厚さ方向に貫通する連続気泡を有する樹脂発泡体で形成
    したことを特徴とするプランター。
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