JP3510654B2 - 板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法 - Google Patents
板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法Info
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粒子形態が板状の塩基
性亜鉛塩結晶体の製造方法に関し、特に広い範囲の紫外
線遮蔽剤および隠蔽剤としての化粧料および白色顔料等
に用いる板状酸化亜鉛の出発原料ならびに光学材料とし
ての板状硫化亜鉛粉末等の出発原料となる板状塩基性亜
鉛塩結晶体の製造方法に関する。
性亜鉛塩結晶体の製造方法に関し、特に広い範囲の紫外
線遮蔽剤および隠蔽剤としての化粧料および白色顔料等
に用いる板状酸化亜鉛の出発原料ならびに光学材料とし
ての板状硫化亜鉛粉末等の出発原料となる板状塩基性亜
鉛塩結晶体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】亜鉛化合物の板状結晶体の製造方法に関
する先行技術としては、たとえば特開昭53−8269
8号公報、特公昭54−40478号公報、特公昭55
−25133号公報および特公昭54−19237号公
報などが挙げられる。
する先行技術としては、たとえば特開昭53−8269
8号公報、特公昭54−40478号公報、特公昭55
−25133号公報および特公昭54−19237号公
報などが挙げられる。
【0003】特開昭53−82698号公報では、酸性
の亜鉛塩溶液にアルカリを添加し、酸性領域から結晶体
の析出を開始し、酸性領域たとえばpH4.0〜6.5
の範囲の条件下で結晶体の析出を完結させる「水酸化亜
鉛板状結晶体の製造方法」が開示されている。
の亜鉛塩溶液にアルカリを添加し、酸性領域から結晶体
の析出を開始し、酸性領域たとえばpH4.0〜6.5
の範囲の条件下で結晶体の析出を完結させる「水酸化亜
鉛板状結晶体の製造方法」が開示されている。
【0004】また、特公昭54−40478号公報で
は、硫酸亜鉛と尿素の混合溶液を50〜100℃の範囲
内で加熱し、酸性領域たとえばpH4.0〜6.5の範
囲の条件下で結晶体を析出させる「水酸化亜鉛板状結晶
体の製造方法」が開示されている。
は、硫酸亜鉛と尿素の混合溶液を50〜100℃の範囲
内で加熱し、酸性領域たとえばpH4.0〜6.5の範
囲の条件下で結晶体を析出させる「水酸化亜鉛板状結晶
体の製造方法」が開示されている。
【0005】また特公昭55−25133号公報では、
硫酸亜鉛と硝酸亜鉛の混合溶液にアンモニアガスを接触
吸収させ、酸性領域たとえばpH4.0〜6.5の範囲
の条件下で結晶体を析出させる「塩基性硫酸亜鉛板状結
晶体の製造方法」が開示されている。
硫酸亜鉛と硝酸亜鉛の混合溶液にアンモニアガスを接触
吸収させ、酸性領域たとえばpH4.0〜6.5の範囲
の条件下で結晶体を析出させる「塩基性硫酸亜鉛板状結
晶体の製造方法」が開示されている。
【0006】また特公昭54−19237号公報では、
硫酸イオンを含む酸性の亜鉛塩溶液を50℃以上の温度
に保持しながら、アンモニウムイオンまたはアンモニウ
ムイオンを発生する化合物の水溶液を滴下しながら結晶
体を析出する「水酸化亜鉛板状結晶体の製造方法」が開
示されている。
硫酸イオンを含む酸性の亜鉛塩溶液を50℃以上の温度
に保持しながら、アンモニウムイオンまたはアンモニウ
ムイオンを発生する化合物の水溶液を滴下しながら結晶
体を析出する「水酸化亜鉛板状結晶体の製造方法」が開
示されている。
【0007】前記先行技術はそれぞれの明細書中におい
て亜塩化合物の板状結晶体を製造する場合、アルカリ領
域からの析出では、ピラミッド状もしくは針状晶しか得
られず、あるいはZn(NO3)2を弱アルカリで加水分
解することにより板状結晶が得られるが、このようにし
て得られる結晶体は1μm以下の非常に小さな薄片の凝
集物を形成する上、複雑な製造工程と生成条件の微妙な
制御を必要とし、工業的に用途を見出し得るものでない
と教示している。
て亜塩化合物の板状結晶体を製造する場合、アルカリ領
域からの析出では、ピラミッド状もしくは針状晶しか得
られず、あるいはZn(NO3)2を弱アルカリで加水分
解することにより板状結晶が得られるが、このようにし
て得られる結晶体は1μm以下の非常に小さな薄片の凝
集物を形成する上、複雑な製造工程と生成条件の微妙な
制御を必要とし、工業的に用途を見出し得るものでない
と教示している。
【0008】また、前記特公昭54−40478号公報
の明細書中において、SO4 塩以外を用いた場合は、板
状結晶を得ることができないと教示されている。
の明細書中において、SO4 塩以外を用いた場合は、板
状結晶を得ることができないと教示されている。
【0009】また、前記特公昭55−25133号公報
の明細書中において、出発溶液にアンモニア水を加えた
場合反応が速すぎ、所望の粒径が得られないと教示して
いる。
の明細書中において、出発溶液にアンモニア水を加えた
場合反応が速すぎ、所望の粒径が得られないと教示して
いる。
【0010】以上のように亜鉛化合物の板状結晶体を製
造する場合、アルカリ側から塩基性亜鉛塩を析出する方
法においては、板状結晶が得にくく、またZn(N
O3)2を弱アルカリで加水分解する方法およびアンモニ
ア水を用いる方法では、1μm以下の微粒結晶しか得ら
れない。このため亜鉛化合物の板状結晶体を製造する場
合は、従来は酸性領域からの析出に限られていた。
造する場合、アルカリ側から塩基性亜鉛塩を析出する方
法においては、板状結晶が得にくく、またZn(N
O3)2を弱アルカリで加水分解する方法およびアンモニ
ア水を用いる方法では、1μm以下の微粒結晶しか得ら
れない。このため亜鉛化合物の板状結晶体を製造する場
合は、従来は酸性領域からの析出に限られていた。
【0011】また前述の先行技術のうち特公昭54−1
9237号公報では、アンモニウムイオンまたはアンモ
ニウムイオンを発生する化合物の水溶液を滴下する際
に、その滴下速度と温度を調整することで析出する結晶
体の粒径を制御する方法が開示されているが、他の先行
技術は概ね粒径が100μm、厚さ10μmの主に配向
性酸化亜鉛粉末や板状蛍光体等の光学用材料としての原
料の取得を目的とした製造方法であり、このような厚さ
のものを焼成し、酸化亜鉛として化粧料に用いる場合は
可視光透過性が低く透明感は少なく、かつ、肌に対する
触感性も悪く、用途が限られる。
9237号公報では、アンモニウムイオンまたはアンモ
ニウムイオンを発生する化合物の水溶液を滴下する際
に、その滴下速度と温度を調整することで析出する結晶
体の粒径を制御する方法が開示されているが、他の先行
技術は概ね粒径が100μm、厚さ10μmの主に配向
性酸化亜鉛粉末や板状蛍光体等の光学用材料としての原
料の取得を目的とした製造方法であり、このような厚さ
のものを焼成し、酸化亜鉛として化粧料に用いる場合は
可視光透過性が低く透明感は少なく、かつ、肌に対する
触感性も悪く、用途が限られる。
【0012】また近年オゾンホールによる地上に到達す
る太陽光紫外線量の増加は皮膚の老化、皮膚ガンの増大
など生物に悪影響を与えるのみならず、工業製品、食品
等の紫外線劣化の増大を促し、この問題解決が重要な課
題となってきている。
る太陽光紫外線量の増加は皮膚の老化、皮膚ガンの増大
など生物に悪影響を与えるのみならず、工業製品、食品
等の紫外線劣化の増大を促し、この問題解決が重要な課
題となってきている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】 本発明の目的は、可
視光の透過性および紫外線遮蔽能に優れた薄片板状酸化
亜鉛粉末の原材料または、比較的厚みを必要とする配向
性酸化亜鉛粉末や板状蛍光体、その他工業用等の原材料
に適した所望の粒径を有する板状塩基性亜鉛塩結晶体を
任意に製造する方法を提供することである。
視光の透過性および紫外線遮蔽能に優れた薄片板状酸化
亜鉛粉末の原材料または、比較的厚みを必要とする配向
性酸化亜鉛粉末や板状蛍光体、その他工業用等の原材料
に適した所望の粒径を有する板状塩基性亜鉛塩結晶体を
任意に製造する方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明は、アンモニア水
もしくは炭酸アンモニウム溶液またはこれらの混合物
に、反応温度20〜25℃、pHを6.4〜7.0の範
囲内にあるように制御しながら酸性の亜鉛塩を含む溶液
を滴下し、スラリーを生成する第1工程と、第1工程で
得られたスラリーを80〜150℃、1〜3時間の範囲
内で加熱処理する第2工程とからなることを特徴とする
板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法である。
もしくは炭酸アンモニウム溶液またはこれらの混合物
に、反応温度20〜25℃、pHを6.4〜7.0の範
囲内にあるように制御しながら酸性の亜鉛塩を含む溶液
を滴下し、スラリーを生成する第1工程と、第1工程で
得られたスラリーを80〜150℃、1〜3時間の範囲
内で加熱処理する第2工程とからなることを特徴とする
板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法である。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】さらに本発明は、前記第1工程で用いる酸
性の亜鉛塩を含む溶液が、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜
鉛もしくは酢酸亜鉛またはこれらの2種以上の混合物の
溶液であることを特徴とする。
性の亜鉛塩を含む溶液が、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜
鉛もしくは酢酸亜鉛またはこれらの2種以上の混合物の
溶液であることを特徴とする。
【0019】さらに本発明は、前記第1工程で用いる酸
性の亜鉛塩を含む溶液が、亜鉛塩の他にアルミニウム塩
または鉄塩を亜鉛原子1モルに対しアルミニウム原子ま
たは鉄原子0.5モル以下の割合で含有することを特徴
とする。
性の亜鉛塩を含む溶液が、亜鉛塩の他にアルミニウム塩
または鉄塩を亜鉛原子1モルに対しアルミニウム原子ま
たは鉄原子0.5モル以下の割合で含有することを特徴
とする。
【0020】
【作用】本発明に従えば、第1工程としてアンモニア水
もしくは炭酸アンモニウム溶液またはこれらの混合物な
どのアンモニウム溶液に酸性の亜鉛塩を含む溶液を滴下
反応させ、スラリーを生成する過程においてpH6.4
〜7.0の範囲内で制御する。次いで第2工程として、
第1工程で得られたスラリーを、80〜150℃、1〜
3時間、その溶液の沸点温度の範囲内で加熱処理を行
う。
もしくは炭酸アンモニウム溶液またはこれらの混合物な
どのアンモニウム溶液に酸性の亜鉛塩を含む溶液を滴下
反応させ、スラリーを生成する過程においてpH6.4
〜7.0の範囲内で制御する。次いで第2工程として、
第1工程で得られたスラリーを、80〜150℃、1〜
3時間、その溶液の沸点温度の範囲内で加熱処理を行
う。
【0021】前記第1工程においてpH9.5を上回る
場合は、前記第2工程での加熱処理によって結晶が成長
せず1μm以下の微細な結晶が凝集した状態でしか得ら
れない。また、pHを低下させるに従い大粒径の結晶が
得られるが、pH6近辺より低下するに従い大粒径の結
晶と数μm以下の凝集した結晶が混在する確率が高くな
る。また第2工程において、滴下終了後50℃を下回る
温度のままでは得られる結晶は差し渡し径が1μm以下
の小さな薄片が過度に凝集物を形成している状態であ
る。
場合は、前記第2工程での加熱処理によって結晶が成長
せず1μm以下の微細な結晶が凝集した状態でしか得ら
れない。また、pHを低下させるに従い大粒径の結晶が
得られるが、pH6近辺より低下するに従い大粒径の結
晶と数μm以下の凝集した結晶が混在する確率が高くな
る。また第2工程において、滴下終了後50℃を下回る
温度のままでは得られる結晶は差し渡し径が1μm以下
の小さな薄片が過度に凝集物を形成している状態であ
る。
【0022】前記第1工程のpHの制御範囲を6.4〜
7.0とすることにより収率低下を抑制することができ
る。
7.0とすることにより収率低下を抑制することができ
る。
【0023】また本発明に従えば、前記第1工程の温度
を20〜25℃に制御することにより、前記第2工程で
の加熱処理において凝集が解かれる速度が速くなる。
を20〜25℃に制御することにより、前記第2工程で
の加熱処理において凝集が解かれる速度が速くなる。
【0024】また本発明に従えば、前記第2工程の加熱
処理を80〜150℃の温度で行うことにより、結晶の
成長度合いを促進する。
処理を80〜150℃の温度で行うことにより、結晶の
成長度合いを促進する。
【0025】また本発明に従えば、前記第1工程で用い
る酸性の亜鉛溶液を、種々変えることにより析出する結
晶体の形状のみならず粒径も制御することができる。
る酸性の亜鉛溶液を、種々変えることにより析出する結
晶体の形状のみならず粒径も制御することができる。
【0026】また本発明に従えば、前記第1工程で用い
る酸性の亜鉛溶液にアルミニウム塩または鉄塩を添加す
ることによって、機械的強度に優れ、薄片が実質的に破
壊されることを防ぐことができ、用途によっては好まし
い。
る酸性の亜鉛溶液にアルミニウム塩または鉄塩を添加す
ることによって、機械的強度に優れ、薄片が実質的に破
壊されることを防ぐことができ、用途によっては好まし
い。
【0027】
【実施例】以下に、実施例により本発明をさらに詳細に
説明するが本発明は以下の実施例のみに限定されるもの
ではない。
説明するが本発明は以下の実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0028】なお、実施例において板状酸化亜鉛粉末の
平均粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD
−1100/島津製作所製)、厚みは電子顕微鏡(日本
電子製)で測定した。
平均粒径はレーザー回折式粒度分布測定装置(SALD
−1100/島津製作所製)、厚みは電子顕微鏡(日本
電子製)で測定した。
【0029】実施例 1
第1工程としてレフラックスコンデンサー付のフラスコ
に5mol/Lのアンモニア水140ml(25℃)を
投入し、0.75mol/L硫酸亜鉛710ml溶液
(25℃)を徐々に添加したところpHが約11のとこ
ろから白濁が始まった。添加終了後、さらに約0.5時
間撹拌しpHを測定したところ6.6だった。次いで第
2工程として、該析出物含有スラリーを常圧下95℃で
3時間加熱熟成することにより六角板状塩基性硫酸亜鉛
結晶体が得られた。前記析出処理後の溶液を濾過洗浄等
の処理により分離して得た本結晶体の粒径を表1に示
す。
に5mol/Lのアンモニア水140ml(25℃)を
投入し、0.75mol/L硫酸亜鉛710ml溶液
(25℃)を徐々に添加したところpHが約11のとこ
ろから白濁が始まった。添加終了後、さらに約0.5時
間撹拌しpHを測定したところ6.6だった。次いで第
2工程として、該析出物含有スラリーを常圧下95℃で
3時間加熱熟成することにより六角板状塩基性硫酸亜鉛
結晶体が得られた。前記析出処理後の溶液を濾過洗浄等
の処理により分離して得た本結晶体の粒径を表1に示
す。
【0030】実施例 2
第1工程として、レフラックスコンデンサー付のフラス
コに5mol/Lのアンモニア水140ml(25℃)
を投入し、0.75mol/L硫酸亜鉛590mlとA
l2O3として8.0%の硫酸アルミニウム1.7gの混
合溶液(25℃)を徐々に添加後、さらに約0.5時間
撹拌しpHを測定したところ7.0であった。以下、第
2工程は実施例1と同様に処理して六角板状塩基性硫酸
亜鉛結晶体を得た。実施例1と同様に処理して得た本結
晶体の粒径を表1に示す。
コに5mol/Lのアンモニア水140ml(25℃)
を投入し、0.75mol/L硫酸亜鉛590mlとA
l2O3として8.0%の硫酸アルミニウム1.7gの混
合溶液(25℃)を徐々に添加後、さらに約0.5時間
撹拌しpHを測定したところ7.0であった。以下、第
2工程は実施例1と同様に処理して六角板状塩基性硫酸
亜鉛結晶体を得た。実施例1と同様に処理して得た本結
晶体の粒径を表1に示す。
【0031】実施例 3
実施例2と同様にして得られた第1工程でのスラリー
を、第2工程としてガラス製オートクレーブに移し変え
150℃にて3時間加熱処理することにより六角板状塩
基性硫酸亜鉛結晶体が得られた。実施例1と同様に処理
して得た本結晶体の粒径を表1に示す。
を、第2工程としてガラス製オートクレーブに移し変え
150℃にて3時間加熱処理することにより六角板状塩
基性硫酸亜鉛結晶体が得られた。実施例1と同様に処理
して得た本結晶体の粒径を表1に示す。
【0032】実施例 4
第1工程としてレフラックスコンデンサー付のフラスコ
に1.37mol/Lの炭酸アンモニウム溶液276m
l(20℃)を投入し3.14mol/L硫酸亜鉛溶液
200ml(20℃)を徐々に添加後、さらに約1時間
撹拌しpHを測定したところ6.4であった。次いで、
第2工程として該析出物含有スラリーを常圧下80℃で
3時間加熱熟成したところ三角、六角および楕円形の板
状塩基性硫酸亜鉛結晶体が得られた。実施例1と同様に
処理して得た本結晶体の粒径を表1に示す。
に1.37mol/Lの炭酸アンモニウム溶液276m
l(20℃)を投入し3.14mol/L硫酸亜鉛溶液
200ml(20℃)を徐々に添加後、さらに約1時間
撹拌しpHを測定したところ6.4であった。次いで、
第2工程として該析出物含有スラリーを常圧下80℃で
3時間加熱熟成したところ三角、六角および楕円形の板
状塩基性硫酸亜鉛結晶体が得られた。実施例1と同様に
処理して得た本結晶体の粒径を表1に示す。
【0033】
【表1】
【0034】比較例 1
第1工程として、レフラックスコンデンサー付のフラス
コに10mol/Lのアンモニア水140ml(25
℃)を投入し撹拌しながら1.5mol/L硫酸亜鉛溶
液445mlとFe2O3として15.6%の硫酸第2鉄
1.6gの混合溶液(25℃)を徐々に添加したとこ
ろ、pHが約11のところから白濁が始まった。添加終
了後、さらに約0.5時間撹拌しpHを測定したところ
7.9であった。次いで、第2工程として該析出物含有
スラリーを常圧下60℃で5時間加熱熟成することによ
り六角板状塩基性硫酸亜鉛結晶体が得られた。本実施例
1と同様に処理して得た本結晶体の粒径を表1に示す。
コに10mol/Lのアンモニア水140ml(25
℃)を投入し撹拌しながら1.5mol/L硫酸亜鉛溶
液445mlとFe2O3として15.6%の硫酸第2鉄
1.6gの混合溶液(25℃)を徐々に添加したとこ
ろ、pHが約11のところから白濁が始まった。添加終
了後、さらに約0.5時間撹拌しpHを測定したところ
7.9であった。次いで、第2工程として該析出物含有
スラリーを常圧下60℃で5時間加熱熟成することによ
り六角板状塩基性硫酸亜鉛結晶体が得られた。本実施例
1と同様に処理して得た本結晶体の粒径を表1に示す。
【0035】比較例 2
アンモニア水に硫酸亜鉛と硫酸第2鉄の混合溶液を反応
させたスラリーを、常圧下95℃で3時間加熱熟成した
以外はすべて比較例1と同様にして得られた板状塩基性
硫酸亜鉛結晶体の粒径を表1に示す。
させたスラリーを、常圧下95℃で3時間加熱熟成した
以外はすべて比較例1と同様にして得られた板状塩基性
硫酸亜鉛結晶体の粒径を表1に示す。
【0036】比較例 3
第1工程としてレフラックスコンデンサー付のフラスコ
に10mol/Lのアンモニア水140ml(25℃)
を投入し1.5mol/L硫酸亜鉛340mlとAl2
O3として8.0%の硫酸アルミニウム2gの混合溶液
(25℃)を徐々に添加後、さらに約1時間撹拌しpH
を測定したところ9.1であった。以下、第2工程は実
施例1と同様に処理して得られた板状塩基性硫酸亜鉛結
晶体の粒径を表1に示す。
に10mol/Lのアンモニア水140ml(25℃)
を投入し1.5mol/L硫酸亜鉛340mlとAl2
O3として8.0%の硫酸アルミニウム2gの混合溶液
(25℃)を徐々に添加後、さらに約1時間撹拌しpH
を測定したところ9.1であった。以下、第2工程は実
施例1と同様に処理して得られた板状塩基性硫酸亜鉛結
晶体の粒径を表1に示す。
【0037】比較例 4
第1工程としてレフラックスコンデンサー付のフラスコ
に5.0mol/Lのアンモニア水140ml(10
℃)を投入し0.75mol/L硫酸亜鉛840mlと
Al2O3として8.0%の硫酸アルミニウム1gの混合
溶液(10℃)を徐々に添加し、さらに約1時間撹拌を
実施した。次いで、第2工程として常圧下90℃で1時
間加熱熟成しスラリーを室温まで冷却しpHを測定した
ところ5.9であった。したがって、該スラリーに同ア
ンモニア水80mlを追加し、pHを7.8に調整した
後、新たに常圧下90℃で3時間加熱熟成したところ六
角板状塩基性硫酸亜鉛結晶体が得られた。実施例1と同
様に処理して得た本結晶体の粒径を表1に示す。
に5.0mol/Lのアンモニア水140ml(10
℃)を投入し0.75mol/L硫酸亜鉛840mlと
Al2O3として8.0%の硫酸アルミニウム1gの混合
溶液(10℃)を徐々に添加し、さらに約1時間撹拌を
実施した。次いで、第2工程として常圧下90℃で1時
間加熱熟成しスラリーを室温まで冷却しpHを測定した
ところ5.9であった。したがって、該スラリーに同ア
ンモニア水80mlを追加し、pHを7.8に調整した
後、新たに常圧下90℃で3時間加熱熟成したところ六
角板状塩基性硫酸亜鉛結晶体が得られた。実施例1と同
様に処理して得た本結晶体の粒径を表1に示す。
【0038】比較例 5
第1工程としてレフラックスコンデンサー付のフラスコ
に6.5mol/Lのアンモニア水140ml(25
℃)を投入し2.0mol/L硝酸亜鉛溶液220ml
(25℃)を徐々に添加後、さらに約1時間撹拌しpH
を測定したところ6.7であった。次いで、第2工程と
して該析出物含有スラリーを常圧下60℃で3時間加熱
熟成したところ四角ないし菱形の板状塩基性硝酸亜鉛結
晶体が得られた。実施例1と同様に処理して得た本結晶
体の粒径を表1に示す。
に6.5mol/Lのアンモニア水140ml(25
℃)を投入し2.0mol/L硝酸亜鉛溶液220ml
(25℃)を徐々に添加後、さらに約1時間撹拌しpH
を測定したところ6.7であった。次いで、第2工程と
して該析出物含有スラリーを常圧下60℃で3時間加熱
熟成したところ四角ないし菱形の板状塩基性硝酸亜鉛結
晶体が得られた。実施例1と同様に処理して得た本結晶
体の粒径を表1に示す。
【0039】比較例 6
第1工程としてアンモニア水(25℃)に硫酸亜鉛と硫
酸アルミニウムの混合溶液(25℃)を添加、反応後、
第2工程において加熱熟成せずして5時間撹拌した他は
比較例1と同様に処理したところ微細粒子が密に凝集し
形状も判別できなかった。
酸アルミニウムの混合溶液(25℃)を添加、反応後、
第2工程において加熱熟成せずして5時間撹拌した他は
比較例1と同様に処理したところ微細粒子が密に凝集し
形状も判別できなかった。
【0040】比較例 7
第2工程での加熱熟成を45℃で3時間実施した他は比
較例1と同様に処理したところ若干結晶が成長していた
が密に凝集していた。
較例1と同様に処理したところ若干結晶が成長していた
が密に凝集していた。
【0041】比較例 8
第1工程としてレフラックスコンデンサー付のフラスコ
に10mol/Lのアンモニア水140ml(25℃)
を投入し撹拌しながら1.5mol/L硫酸亜鉛溶液2
80mlとAl2O3として8.0%の硫酸アルミニウム
1gの混合溶液(25℃)を徐々に添加後、さらに約
0.5時間撹拌しpHを測定したところ9.8であっ
た。以下、第2工程として実施例1と同様の処理をして
板状酸化亜鉛を得たところ微細粒子が密に凝集し形状も
判別できなかった。
に10mol/Lのアンモニア水140ml(25℃)
を投入し撹拌しながら1.5mol/L硫酸亜鉛溶液2
80mlとAl2O3として8.0%の硫酸アルミニウム
1gの混合溶液(25℃)を徐々に添加後、さらに約
0.5時間撹拌しpHを測定したところ9.8であっ
た。以下、第2工程として実施例1と同様の処理をして
板状酸化亜鉛を得たところ微細粒子が密に凝集し形状も
判別できなかった。
【0042】参考例
実施例2で得た薄片板状塩基性亜鉛塩結晶体を酸化性雰
囲気に900℃で0.5時間焼成した板状酸化亜鉛の直
線透過率による380nmと600nmの吸光度を表2
に示した。
囲気に900℃で0.5時間焼成した板状酸化亜鉛の直
線透過率による380nmと600nmの吸光度を表2
に示した。
【0043】
【表2】
ここで直線透過率による吸光度の測定は、板状酸化亜鉛
0.18gをシリコンオイル(KS−62F/信越化学
製)1.02gとメノウ乳鉢でよく混合し、この混合物
を脱脂ポリプロピレンフィルム(厚さ50μm)にドク
ターブレード法にて25μmの厚みに塗布し自記分光光
度計(島津製作所製)を用いて吸光度を測定した。
0.18gをシリコンオイル(KS−62F/信越化学
製)1.02gとメノウ乳鉢でよく混合し、この混合物
を脱脂ポリプロピレンフィルム(厚さ50μm)にドク
ターブレード法にて25μmの厚みに塗布し自記分光光
度計(島津製作所製)を用いて吸光度を測定した。
【0045】表2において、380nmは紫外線領域を
表し、600nmは可視光領域を表している。380n
mの欄においては、紫外線の遮蔽性を表しており、60
0nmでの吸光度は化粧料等として用いた場合に問題と
なる透明感のレベルを表している。
表し、600nmは可視光領域を表している。380n
mの欄においては、紫外線の遮蔽性を表しており、60
0nmでの吸光度は化粧料等として用いた場合に問題と
なる透明感のレベルを表している。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、アンモニ
ア溶液へ酸性の亜鉛塩溶液を滴下する過程においてpH
を6.4〜7.0に制御しているので第2工程での加熱
処理によって結晶が成長せず1μm以下の微細の結晶が
凝集した状態を示すこともなく、また大粒径の結晶と数
μm以下の凝集した結晶が混在する確率も少なくなる。
ア溶液へ酸性の亜鉛塩溶液を滴下する過程においてpH
を6.4〜7.0に制御しているので第2工程での加熱
処理によって結晶が成長せず1μm以下の微細の結晶が
凝集した状態を示すこともなく、また大粒径の結晶と数
μm以下の凝集した結晶が混在する確率も少なくなる。
【0047】第1工程においてアンモニア溶液へ酸性の
亜鉛溶液を滴下する過程において、pHを6.4〜7.
0の範囲内に制御するので母液中の亜鉛溶存量が増加す
ることによって生じる収率低下を防止することができ
る。
亜鉛溶液を滴下する過程において、pHを6.4〜7.
0の範囲内に制御するので母液中の亜鉛溶存量が増加す
ることによって生じる収率低下を防止することができ
る。
【0048】また本発明によれば、第1工程においてア
ンモニア溶液へ酸性の亜鉛溶液を滴下する過程において
20〜25℃の温度雰囲気で制御するので第2工程にお
ける加熱処理時に凝集が解かれる速度が速くなる。
ンモニア溶液へ酸性の亜鉛溶液を滴下する過程において
20〜25℃の温度雰囲気で制御するので第2工程にお
ける加熱処理時に凝集が解かれる速度が速くなる。
【0049】また本発明によれば、第2工程における加
熱処理を80〜150℃の温度条件で1〜3時間、行う
ので、析出する結晶体の結晶の成長度合いを促進するこ
とができる。
熱処理を80〜150℃の温度条件で1〜3時間、行う
ので、析出する結晶体の結晶の成長度合いを促進するこ
とができる。
【0050】また本発明によれば、第1工程において用
いる酸性の亜鉛溶液の種類を変えることによって、析出
する結晶体の形状のみならず粒径も制御することができ
る。
いる酸性の亜鉛溶液の種類を変えることによって、析出
する結晶体の形状のみならず粒径も制御することができ
る。
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C01G 1/00 - 23/08
Claims (3)
- 【請求項1】 アンモニア水もしくは炭酸アンモニウム
溶液またはこれらの混合物に、 反応温度20〜25℃、pHを6.4〜7.0の範囲内
にあるように制御しながら酸性の亜鉛塩を含む溶液を滴
下し、スラリーを生成する第1工程と、 第1工程で得られたスラリーを80〜150℃、1〜3
時間の範囲内で加熱処理する第2工程とからなることを
特徴とする板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法。 - 【請求項2】 前記第1工程で用いる酸性の亜鉛塩を含
む溶液が、硫酸亜鉛、塩化亜鉛、硝酸亜鉛もしくは酢酸
亜鉛またはこれらの2種以上の混合物の溶液であること
を特徴とする請求項1記載の板状塩基性亜鉛塩結晶体の
製造方法。 - 【請求項3】 前記第1工程で用いる酸性の亜鉛塩を含
む溶液が、亜鉛塩の他にアルミニウム塩または鉄塩を亜
鉛原子1モルに対しアルミニウム原子または鉄原子0.
5モル以下の割合で含有することを特徴とする請求項1
記載の板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33579793A JP3510654B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33579793A JP3510654B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07187673A JPH07187673A (ja) | 1995-07-25 |
JP3510654B2 true JP3510654B2 (ja) | 2004-03-29 |
Family
ID=18292542
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33579793A Expired - Fee Related JP3510654B2 (ja) | 1993-12-28 | 1993-12-28 | 板状塩基性亜鉛塩結晶体の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3510654B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
TWI241277B (en) | 2001-03-29 | 2005-10-11 | Daicel Chem | Method for the production of the basic metal nitrate |
JP4807569B2 (ja) * | 2006-02-27 | 2011-11-02 | 国立大学法人高知大学 | 酸化亜鉛粉末およびその製造方法 |
JP5062653B2 (ja) * | 2006-02-27 | 2012-10-31 | 国立大学法人高知大学 | 粒子状亜鉛含有化合物、酸化亜鉛粒子およびそれらの製造方法 |
WO2012147886A1 (ja) | 2011-04-28 | 2012-11-01 | 堺化学工業株式会社 | 六角板状酸化亜鉛粒子、その製造方法、それを配合した化粧料、放熱性フィラー、放熱性樹脂組成物、放熱性グリース及び放熱性塗料組成物 |
US9120681B2 (en) | 2011-04-28 | 2015-09-01 | Sakai Chemical Industry Co., Ltd. | Method for production of zinc oxide particles |
-
1993
- 1993-12-28 JP JP33579793A patent/JP3510654B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH07187673A (ja) | 1995-07-25 |
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