JP3510508B2 - 給排水管の騒音防止構造及び防音シートと留め具の組み合わせ - Google Patents
給排水管の騒音防止構造及び防音シートと留め具の組み合わせInfo
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- JP3510508B2 JP3510508B2 JP34148598A JP34148598A JP3510508B2 JP 3510508 B2 JP3510508 B2 JP 3510508B2 JP 34148598 A JP34148598 A JP 34148598A JP 34148598 A JP34148598 A JP 34148598A JP 3510508 B2 JP3510508 B2 JP 3510508B2
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- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L—PIPES; JOINTS OR FITTINGS FOR PIPES; SUPPORTS FOR PIPES, CABLES OR PROTECTIVE TUBING; MEANS FOR THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16L55/00—Devices or appurtenances for use in, or in connection with, pipes or pipe systems
- F16L55/02—Energy absorbers; Noise absorbers
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Domestic Plumbing Installations (AREA)
- Sink And Installation For Waste Water (AREA)
- Building Environments (AREA)
- Pipe Accessories (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物の上階の床
と下階の天井と仕切り材とで囲まれた空間内の給排水管
の騒音防止構造に関する。
と下階の天井と仕切り材とで囲まれた空間内の給排水管
の騒音防止構造に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅は、近年、屋外騒音を遮蔽するため
に、外壁やドア、窓等の開口部の遮音性能が向上してい
る。また、住宅は、断熱性能、気密性能も急激に向上
し、このため、吸音性能も向上し、防音性能もより一層
向上した。このように、外部騒音はシャットアウトされ
たから、従来、外部騒音によりマスキングされていた内
部騒音がより明確に聞きとれる様になった。
に、外壁やドア、窓等の開口部の遮音性能が向上してい
る。また、住宅は、断熱性能、気密性能も急激に向上
し、このため、吸音性能も向上し、防音性能もより一層
向上した。このように、外部騒音はシャットアウトされ
たから、従来、外部騒音によりマスキングされていた内
部騒音がより明確に聞きとれる様になった。
【0003】このため、今では、特に給排水騒音への対
策が行われ、配管防音材を使用することが常識となって
きた。そして、その中では様々な提案がなされ、多くの
製品が生まれてきた。これら製品は、大別すると、施工
性、漏水チェック等の観点から、配管組付け後に施工す
るタイプで、漏水確認ができる、後付けタイプと、施工
性を最重要視し、配管組付けと同時に施工する、先付け
タイプの2つに分けられる。
策が行われ、配管防音材を使用することが常識となって
きた。そして、その中では様々な提案がなされ、多くの
製品が生まれてきた。これら製品は、大別すると、施工
性、漏水チェック等の観点から、配管組付け後に施工す
るタイプで、漏水確認ができる、後付けタイプと、施工
性を最重要視し、配管組付けと同時に施工する、先付け
タイプの2つに分けられる。
【0004】前者の欠点は、配管が通常狭いスペースに
設けられる為、施工が困難な部分が発生することであ
り、粘着層を用いて固定する為に、特に0℃以下の冬期
には、粘着しにくくなり、補助的なバンド等の物理的に
剥落防止を別途必要とすることである。後者の欠点は、
前記の通り配管組付けと同時に防音施工が進む為、配管
組付後の漏水確認ができない。また、予め管径や継ぎ手
部材が決まっており、管径や継手部材の種類が極めて多
数ある為、施工業者も取扱い店もメーカーも在庫を非常
に多く持たざるを得ず、しかも、部材によっては、在庫
の回転が悪くコスト高となることである。
設けられる為、施工が困難な部分が発生することであ
り、粘着層を用いて固定する為に、特に0℃以下の冬期
には、粘着しにくくなり、補助的なバンド等の物理的に
剥落防止を別途必要とすることである。後者の欠点は、
前記の通り配管組付けと同時に防音施工が進む為、配管
組付後の漏水確認ができない。また、予め管径や継ぎ手
部材が決まっており、管径や継手部材の種類が極めて多
数ある為、施工業者も取扱い店もメーカーも在庫を非常
に多く持たざるを得ず、しかも、部材によっては、在庫
の回転が悪くコスト高となることである。
【0005】特に、先付けタイプは、現場によって、予
期しなかった部材が必要になった場合、別部材を現場で
切り貼りすることになり、常に施工性が良好とは言えな
い。また、特に、先付けタイプは、直管部材を予め筒状
に加工したり、継手部を予め継手部に貼付加工する点
で、部材コストは、後付けタイプのものよりも必然的に
高くなる欠点があった。
期しなかった部材が必要になった場合、別部材を現場で
切り貼りすることになり、常に施工性が良好とは言えな
い。また、特に、先付けタイプは、直管部材を予め筒状
に加工したり、継手部を予め継手部に貼付加工する点
で、部材コストは、後付けタイプのものよりも必然的に
高くなる欠点があった。
【0006】また、最近では、長期不況による建築着工
戸数減もあって、低コストで、より施工が簡単で、なお
かつ施工が確実な製品が求められ、防音性能も現状を保
持したいという要求に変化してきた。
戸数減もあって、低コストで、より施工が簡単で、なお
かつ施工が確実な製品が求められ、防音性能も現状を保
持したいという要求に変化してきた。
【0007】本発明は、防音性能を低下させることな
く、施工性の向上と低コスト化を実現する騒音防止構造
を得ることを目的とする。
く、施工性の向上と低コスト化を実現する騒音防止構造
を得ることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上階の床と、
下階の天井と、仕切り材と、前記床と前記天井と前記仕
切り材とで囲まれたパイプスペース内に設けられている
給排水管とを備えており、前記給排水管からの騒音が防
止されている騒音防止構造において、前記給排水管の外
周全面に、防音シートが複数の留め具によって囲着され
ており、前記防音シートが、前記給排水管の外周全面を
覆う制振吸音層と、前記制振吸音層の外周に積層一体化
された遮音拘束層とを有しており、前記留め具が、軸
と、前記軸の両端に設けられた係止部とを有しており、
前記防音シートの前記給排水管の管周方向の一方の端部
と他方の端部のそれぞれに、複数の留め具係止穴が前記
給排水管の管軸方向に互いに離間して設けられており、
前記防音シートの一方の端部の前記留め具係止穴が切り
欠き部を有しており、前記切り欠き部が前記防音シート
の他方の端部側に設けられており、前記防音シートが前
記給排水管の管周方向に巻かれており、前記給排水管の
管軸方向に、前記防音シートの継目が形成されており、
前記継目で前記各留め具係止穴が重ねられており、前記
各留め具係止穴の重ね合わせ部分で、前記各留め具の軸
が前記各留め具係止穴を貫通しており、前記切り欠き部
に前記留め具の軸が係止されており、前記各係止部が前
記防音シートの一方の端部と他方の端部とを圧着してお
り、前記継目が接合されている、騒音防止構造及びかか
る騒音防止構造に用いる防音シートと留め具の組合せに
係るものである。
下階の天井と、仕切り材と、前記床と前記天井と前記仕
切り材とで囲まれたパイプスペース内に設けられている
給排水管とを備えており、前記給排水管からの騒音が防
止されている騒音防止構造において、前記給排水管の外
周全面に、防音シートが複数の留め具によって囲着され
ており、前記防音シートが、前記給排水管の外周全面を
覆う制振吸音層と、前記制振吸音層の外周に積層一体化
された遮音拘束層とを有しており、前記留め具が、軸
と、前記軸の両端に設けられた係止部とを有しており、
前記防音シートの前記給排水管の管周方向の一方の端部
と他方の端部のそれぞれに、複数の留め具係止穴が前記
給排水管の管軸方向に互いに離間して設けられており、
前記防音シートの一方の端部の前記留め具係止穴が切り
欠き部を有しており、前記切り欠き部が前記防音シート
の他方の端部側に設けられており、前記防音シートが前
記給排水管の管周方向に巻かれており、前記給排水管の
管軸方向に、前記防音シートの継目が形成されており、
前記継目で前記各留め具係止穴が重ねられており、前記
各留め具係止穴の重ね合わせ部分で、前記各留め具の軸
が前記各留め具係止穴を貫通しており、前記切り欠き部
に前記留め具の軸が係止されており、前記各係止部が前
記防音シートの一方の端部と他方の端部とを圧着してお
り、前記継目が接合されている、騒音防止構造及びかか
る騒音防止構造に用いる防音シートと留め具の組合せに
係るものである。
【0009】本発明者は、給排水管から生じる騒音をよ
り効率的に低減するため、種々の配管防音材を検討する
とともに、従来の上階の床や下階の天井、また、これら
の間で、給排水管を囲むために用いる仕切り材について
種々の検討を加えた。
り効率的に低減するため、種々の配管防音材を検討する
とともに、従来の上階の床や下階の天井、また、これら
の間で、給排水管を囲むために用いる仕切り材について
種々の検討を加えた。
【0010】その結果、天井や仕切り材等については、
床衝撃音を低減する必要から、石膏ボードの2層貼りに
するとか、グラスウールやロックウールを天井等の上に
敷くとかの対策を行なった場合、床、天井及び天井上空
間が十分な遮音性能及び吸音性能を発揮していることを
突き止めた。
床衝撃音を低減する必要から、石膏ボードの2層貼りに
するとか、グラスウールやロックウールを天井等の上に
敷くとかの対策を行なった場合、床、天井及び天井上空
間が十分な遮音性能及び吸音性能を発揮していることを
突き止めた。
【0011】本発明者は、このような観点から、天井や
仕切り板等の遮音性や吸音性を向上させた状態に於い
て、以前と同様な防音性能の高い配管防音材を給排水管
に使用する意味に疑問を持ち、配管防音材としての制振
吸音層の最適条件と遮音拘束層の最適条件を求めるた
め、特に、低コスト化に向けて、種々の実験室レベルで
の実験を行った。
仕切り板等の遮音性や吸音性を向上させた状態に於い
て、以前と同様な防音性能の高い配管防音材を給排水管
に使用する意味に疑問を持ち、配管防音材としての制振
吸音層の最適条件と遮音拘束層の最適条件を求めるた
め、特に、低コスト化に向けて、種々の実験室レベルで
の実験を行った。
【0012】本発明者は、鋭意研究した結果、意外に
も、制振吸音層の表面に遮音拘束層を設けた防音シート
を、給排水管の周囲に巻きつけ、継目で重なる騒音防止
シートを留め具を用いて部分的に固定することにより、
防音性能を低下させることがない騒音防止構造が得られ
ることを見出した。
も、制振吸音層の表面に遮音拘束層を設けた防音シート
を、給排水管の周囲に巻きつけ、継目で重なる騒音防止
シートを留め具を用いて部分的に固定することにより、
防音性能を低下させることがない騒音防止構造が得られ
ることを見出した。
【0013】従来からの配管防音材では、給排水管に取
り付ける際、吸音材の露出面から音漏れが発生するのを
防止するため、吸音材の露出面の全面に、ジョイントテ
ープ等が貼られていた。
り付ける際、吸音材の露出面から音漏れが発生するのを
防止するため、吸音材の露出面の全面に、ジョイントテ
ープ等が貼られていた。
【0014】本発明は、本発明者が、かかる吸音材の露
出面をジョイントテープ等で完全に密閉することなく、
露出させた場合にも、吸音材による給排水管の防音性能
が何ら劣らないことを解明したことにより、完成したも
のである。
出面をジョイントテープ等で完全に密閉することなく、
露出させた場合にも、吸音材による給排水管の防音性能
が何ら劣らないことを解明したことにより、完成したも
のである。
【0015】本発明によれば、防音シートの末端を継目
で合わせ、部分的に留め具で繋ぐだけで施工できるた
め、施工作業者が脚立の上で作業しても、脚立への上が
り下りの回数が多くても、より軽く、より安全で、作業
性に優れており、低コストで防音性能に優れた騒音防止
構造を得ることができる。
で合わせ、部分的に留め具で繋ぐだけで施工できるた
め、施工作業者が脚立の上で作業しても、脚立への上が
り下りの回数が多くても、より軽く、より安全で、作業
性に優れており、低コストで防音性能に優れた騒音防止
構造を得ることができる。
【0016】このような騒音防止構造は、前述の如く、
遮音材や吸音材で囲われた空間内の騒音源である給排水
管の管外周全面に、制振吸音材と遮音拘束材を一体化し
た防音シートを配し、この防音シートに、留め具及び留
め具係止穴を設けて、給排水管を囲着したものであり、
簡略化された防音シートを用いるものの、十分な防音性
能を発揮する。
遮音材や吸音材で囲われた空間内の騒音源である給排水
管の管外周全面に、制振吸音材と遮音拘束材を一体化し
た防音シートを配し、この防音シートに、留め具及び留
め具係止穴を設けて、給排水管を囲着したものであり、
簡略化された防音シートを用いるものの、十分な防音性
能を発揮する。
【0017】本発明は、戸建住宅・集合住宅の給排水管
の防音構造として有用であり、中でも、最近の傾向であ
る、高遮音天井やパイプスペース、高吸音性能の天井上
空間を有する高品質住宅に最適である。
の防音構造として有用であり、中でも、最近の傾向であ
る、高遮音天井やパイプスペース、高吸音性能の天井上
空間を有する高品質住宅に最適である。
【0018】本発明では、留め具により設けた防音シー
トを、施工後に、防音シートの留め具の配置位置が管軸
方向と平行になり、防音シートの短辺の管周方向に対し
て、留め具の配置が必ず直交するようにすることができ
る。この場合、その後の防音シートを囲着して突き合わ
せると、2枚の防音シートを必然的に隙間なく施工する
ことができる。このような本発明は、施工性及び施工安
全性の向上の観点から極めて優れている。
トを、施工後に、防音シートの留め具の配置位置が管軸
方向と平行になり、防音シートの短辺の管周方向に対し
て、留め具の配置が必ず直交するようにすることができ
る。この場合、その後の防音シートを囲着して突き合わ
せると、2枚の防音シートを必然的に隙間なく施工する
ことができる。このような本発明は、施工性及び施工安
全性の向上の観点から極めて優れている。
【0019】本発明では、留め具を留め具係止穴に押し
込むだけで、防音シートを固定できるため、先付け工法
で筒を挿入するよりも早く施工することができる。ま
た、先付け工法と同様に、配管に取り付け後も移動させ
ることができ、取り付け位置を微調整することもでき
る。
込むだけで、防音シートを固定できるため、先付け工法
で筒を挿入するよりも早く施工することができる。ま
た、先付け工法と同様に、配管に取り付け後も移動させ
ることができ、取り付け位置を微調整することもでき
る。
【0020】更に、本発明にかかる防音シートは、短辺
方向に重ね合わせ代を有し、留め具で押さえられてお
り、前記の如く防音シートの端部は、各々隙間なく突き
合わされている為、防音シートの剥落や隙間からの音漏
れを防止することができる。これらは、防音構造の施工
性の向上と低コスト化に著しく有効である。
方向に重ね合わせ代を有し、留め具で押さえられてお
り、前記の如く防音シートの端部は、各々隙間なく突き
合わされている為、防音シートの剥落や隙間からの音漏
れを防止することができる。これらは、防音構造の施工
性の向上と低コスト化に著しく有効である。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明を図面を参照して詳細に説
明する。図1は、本発明にかかる参考例の防音シートと
留め具の組合せを示す斜視図である。図2は、図1の防
音シートと留め具の組合せをA−A線で切断した断面図
である。図3は、図1の防音シートを留め具を用いて給
排水管に取り付けた状態を示す斜視図である。図4は、
図3の取付状態をB−B線で切断した断面図である。図
5は、図1の防音シートの他の施工例を示す横断面図で
ある。図6は、本発明にかかる参考例の騒音防止構造の
縦断面図である。
明する。図1は、本発明にかかる参考例の防音シートと
留め具の組合せを示す斜視図である。図2は、図1の防
音シートと留め具の組合せをA−A線で切断した断面図
である。図3は、図1の防音シートを留め具を用いて給
排水管に取り付けた状態を示す斜視図である。図4は、
図3の取付状態をB−B線で切断した断面図である。図
5は、図1の防音シートの他の施工例を示す横断面図で
ある。図6は、本発明にかかる参考例の騒音防止構造の
縦断面図である。
【0022】図1及び図2に示すように、この例の防音
シート1は、制振吸音層2と遮音拘束層3とらなり、留
め具4が予め防音シート1の一方の端部に取り付けられ
ている。また、この防音シート1には、留め具係止穴
5,5′が設けられている。図2に示すように、留め具
4は、中心の軸4aとその軸4aの両端の係止部4b,
4b′とからなる。
シート1は、制振吸音層2と遮音拘束層3とらなり、留
め具4が予め防音シート1の一方の端部に取り付けられ
ている。また、この防音シート1には、留め具係止穴
5,5′が設けられている。図2に示すように、留め具
4は、中心の軸4aとその軸4aの両端の係止部4b,
4b′とからなる。
【0023】この防音シート1は、図3に示すようにし
て、給排水管6に囲着する。給排水管6の外側には、制
振吸音層2が設けられ、その外側には、遮音拘束層3が
設けられている。防音シート1の一方の端部1aは、給
排水管6を管周方向に一周した後、他方の端部1b上に
重ねられ、他方の端部1bの留め具係止穴5から突出す
る留め具4の係止部4b′が端部1aに設けられた留め
具係止用穴5′から抜け出る。
て、給排水管6に囲着する。給排水管6の外側には、制
振吸音層2が設けられ、その外側には、遮音拘束層3が
設けられている。防音シート1の一方の端部1aは、給
排水管6を管周方向に一周した後、他方の端部1b上に
重ねられ、他方の端部1bの留め具係止穴5から突出す
る留め具4の係止部4b′が端部1aに設けられた留め
具係止用穴5′から抜け出る。
【0024】図4に示すように、留め具4は、防音シー
ト1の端部1aと1bとが重ね合わされた部分で、防音
シート1を貫通しており、防音シート1を給排水管6の
周囲に固定する働きをする。図4では、防音シート1の
一方の端部1aの制振吸音層2と防音シート1の他方の
端部1bの遮音拘束層3とが重ね合わされ、防音シート
1の双方の端部が圧着されている。
ト1の端部1aと1bとが重ね合わされた部分で、防音
シート1を貫通しており、防音シート1を給排水管6の
周囲に固定する働きをする。図4では、防音シート1の
一方の端部1aの制振吸音層2と防音シート1の他方の
端部1bの遮音拘束層3とが重ね合わされ、防音シート
1の双方の端部が圧着されている。
【0025】このような防音シートの施工は、給排水管
への先付け工法、又は後付け工法のいずれにも適用し得
る。また、かかる防音シートは、図5に示すようにし
て、防音シートの一方端部の制振吸音層と防音シートの
他方の端部の制振吸音層とが重ね合わせられるようにし
て、施工することができる。
への先付け工法、又は後付け工法のいずれにも適用し得
る。また、かかる防音シートは、図5に示すようにし
て、防音シートの一方端部の制振吸音層と防音シートの
他方の端部の制振吸音層とが重ね合わせられるようにし
て、施工することができる。
【0026】本発明では、図6に示すような騒音防止構
造が得られる。この騒音防止構造7では、2階トイレ8
に給水する給水管9と、2階トイレ8から排水される排
水管10とが、1階床11の下を経由して、1階居室1
2の石膏ボード13,14で囲われたパイプスペース1
5,16と、石膏ボードの天井17とを経由して、2階
トイレ8に接続している。給水管9と排水管10共に、
制振吸音層と遮音拘束層とを積層一体化した、本発明に
かかる防音シート1を配管外周全面に囲着している。
造が得られる。この騒音防止構造7では、2階トイレ8
に給水する給水管9と、2階トイレ8から排水される排
水管10とが、1階床11の下を経由して、1階居室1
2の石膏ボード13,14で囲われたパイプスペース1
5,16と、石膏ボードの天井17とを経由して、2階
トイレ8に接続している。給水管9と排水管10共に、
制振吸音層と遮音拘束層とを積層一体化した、本発明に
かかる防音シート1を配管外周全面に囲着している。
【0027】本発明では、このようにして、留め具4等
を用いて、防音シート1の所々を留めることによって、
制振吸音層2を給排水管6の表面に囲着させる。このよ
うにすれば、制振吸音層2の露出面が継目に露出して
も、防音性能を低下させることがない。
を用いて、防音シート1の所々を留めることによって、
制振吸音層2を給排水管6の表面に囲着させる。このよ
うにすれば、制振吸音層2の露出面が継目に露出して
も、防音性能を低下させることがない。
【0028】但し、本発明では、留め具等で繋がない部
分で、防音シートの双方の端部が開かないように、留め
具で防音シートを留める必要がある。このためには、給
排水管の管軸方向に長く、管周方向に短い、長方形の防
音シートに於いて、前記シートの長辺の側より5〜10
0mm内側に、長辺と平行な線上に、点状で、防音シー
トの短辺の側から10〜150mm内側で、50〜30
0mmの任意の間隔を開けて、留め具を配置し、残る一
方の長辺の側より5〜100mm内側に、長辺と平行な
線上に、留め具と同間隔で、留め具係止穴を設け、か
つ、防音シートの重ね合わせ代を、25〜90mmとす
ることができる。
分で、防音シートの双方の端部が開かないように、留め
具で防音シートを留める必要がある。このためには、給
排水管の管軸方向に長く、管周方向に短い、長方形の防
音シートに於いて、前記シートの長辺の側より5〜10
0mm内側に、長辺と平行な線上に、点状で、防音シー
トの短辺の側から10〜150mm内側で、50〜30
0mmの任意の間隔を開けて、留め具を配置し、残る一
方の長辺の側より5〜100mm内側に、長辺と平行な
線上に、留め具と同間隔で、留め具係止穴を設け、か
つ、防音シートの重ね合わせ代を、25〜90mmとす
ることができる。
【0029】本発明の騒音防止構造は、仕切り材が石膏
ボード等の遮音材若しくは前記遮音材とグラスウール等
の吸音材からなる構造に用いることができる。
ボード等の遮音材若しくは前記遮音材とグラスウール等
の吸音材からなる構造に用いることができる。
【0030】本発明のこのような騒音防止構造は、戸建
住宅・集合住宅の給排水管の防音構造として有用であ
り、中でも、最近の傾向である、高遮音天井やパイプス
ペース、高吸音性能の天井上空間を有する高品質住宅に
最適である。一方、室内に給排水管が露出している住宅
や、天井やパイプスペースの遮音性能が、石膏ボード9
mm厚と同等以上の性能が期待されない、薄い合板等で
仕切られた住宅には適切でない。
住宅・集合住宅の給排水管の防音構造として有用であ
り、中でも、最近の傾向である、高遮音天井やパイプス
ペース、高吸音性能の天井上空間を有する高品質住宅に
最適である。一方、室内に給排水管が露出している住宅
や、天井やパイプスペースの遮音性能が、石膏ボード9
mm厚と同等以上の性能が期待されない、薄い合板等で
仕切られた住宅には適切でない。
【0031】このように、本発明では、性能が向上し
た、天井、パイプスペース、床の遮音性能と天井空間に
配置されたグラスウールやロックウール等の吸音材の防
音性能を利用する。また、本発明では、制振吸音層と遮
音拘束層を一体化したシートであって、長辺端部近傍の
長辺と平行線上に、留め具と留め具係止穴を各々有する
防音シートを用い、このシートを、細長い騒音の音源と
なる給排水管の外周全面に囲着する。これにより、本発
明では、防音性能上も、コスト面でも、施工性及び施工
安全性でも、又、製品安全面でも満足した、給排水騒音
の防止構造が得られる。
た、天井、パイプスペース、床の遮音性能と天井空間に
配置されたグラスウールやロックウール等の吸音材の防
音性能を利用する。また、本発明では、制振吸音層と遮
音拘束層を一体化したシートであって、長辺端部近傍の
長辺と平行線上に、留め具と留め具係止穴を各々有する
防音シートを用い、このシートを、細長い騒音の音源と
なる給排水管の外周全面に囲着する。これにより、本発
明では、防音性能上も、コスト面でも、施工性及び施工
安全性でも、又、製品安全面でも満足した、給排水騒音
の防止構造が得られる。
【0032】また、本発明では、有毒、有害物を使用し
ない防音シートを採用することができ、この場合、安全
な作業環境や住環境を提供することができる。
ない防音シートを採用することができ、この場合、安全
な作業環境や住環境を提供することができる。
【0033】本発明の騒音防止構造の必須条件である、
天井、床、仕切り材で囲まれたパイプスペースは、9m
m厚石膏ボードと同じ遮音性能を有する材質で仕切られ
ていればよく、それ以上に石膏ボードの厚みが増してい
る場合はさらによい。このような石膏ボードは、2枚貼
りされていれば充分である。
天井、床、仕切り材で囲まれたパイプスペースは、9m
m厚石膏ボードと同じ遮音性能を有する材質で仕切られ
ていればよく、それ以上に石膏ボードの厚みが増してい
る場合はさらによい。このような石膏ボードは、2枚貼
りされていれば充分である。
【0034】また、本発明にかかるパイプスペースは、
吸音材で囲むことができるが、パイプスペース自体に9
mm厚以上の石膏ボードと同じ遮音性能があれば、不要
である。なお、吸音材が天井上空間に設けられている
と、一層良好な防音性能が得られる。
吸音材で囲むことができるが、パイプスペース自体に9
mm厚以上の石膏ボードと同じ遮音性能があれば、不要
である。なお、吸音材が天井上空間に設けられている
と、一層良好な防音性能が得られる。
【0035】次に、本発明にかかる防音シートの制振吸
音層は、発泡体、繊維状物、粒子をバインダーで連結固
着成型した、多孔質材、空気層保持材等を単体又は併用
した物である。発泡体としては、EPT、NR、BR、
液状BR等の塩素を含まないゴムや、EVA、PE、P
P、ウレタン等の塩素を含まないポリマーを2〜30
倍、更に好ましくは3〜10倍に発泡させた物が好適で
ある。2倍未満であると発泡体が硬くかつ重くなりすぎ
て、制振効果が充分でなく、低コスト化や軽量化にも逆
行する。逆に30倍を越えると、柔らかくなりすぎて、
1KHz以上の高周波側にしか有効でなくなり不都合で
ある。又、気泡構造は、連続気泡である必要はなく、独
立気泡でもよい。
音層は、発泡体、繊維状物、粒子をバインダーで連結固
着成型した、多孔質材、空気層保持材等を単体又は併用
した物である。発泡体としては、EPT、NR、BR、
液状BR等の塩素を含まないゴムや、EVA、PE、P
P、ウレタン等の塩素を含まないポリマーを2〜30
倍、更に好ましくは3〜10倍に発泡させた物が好適で
ある。2倍未満であると発泡体が硬くかつ重くなりすぎ
て、制振効果が充分でなく、低コスト化や軽量化にも逆
行する。逆に30倍を越えると、柔らかくなりすぎて、
1KHz以上の高周波側にしか有効でなくなり不都合で
ある。又、気泡構造は、連続気泡である必要はなく、独
立気泡でもよい。
【0036】繊維状物としては、ポリプロピレン、ポリ
エチレン、ポリエステル、ウレタン、アクリル、ナイロ
ン等の塩素を含まない合成繊維、木綿、麻、カボール、
羊毛等の動植物繊維、グラスウール、ロックウール等の
無機質繊維等を単独又は併用して用いれば良い。繊維
は、単一径でも良いが、吸音性能、厚み保持性等を考慮
すると複数の繊維径の繊維を混在させる方が良い。その
平均繊維径は、1〜12デニールであり、更に好適な範
囲は2〜6デニールである。1デニール未満であると空
気保持量が充分でなく、吸音特性も制振効果も悪化し、
厚み保持の為には後述の目付量が増し、低コスト化に逆
行する。逆に、12デニールを越える平均繊維径の場合
は、目付量を少なくして厚みを確保する上では有利であ
るにも拘らず、吸音性能が悪化する。
エチレン、ポリエステル、ウレタン、アクリル、ナイロ
ン等の塩素を含まない合成繊維、木綿、麻、カボール、
羊毛等の動植物繊維、グラスウール、ロックウール等の
無機質繊維等を単独又は併用して用いれば良い。繊維
は、単一径でも良いが、吸音性能、厚み保持性等を考慮
すると複数の繊維径の繊維を混在させる方が良い。その
平均繊維径は、1〜12デニールであり、更に好適な範
囲は2〜6デニールである。1デニール未満であると空
気保持量が充分でなく、吸音特性も制振効果も悪化し、
厚み保持の為には後述の目付量が増し、低コスト化に逆
行する。逆に、12デニールを越える平均繊維径の場合
は、目付量を少なくして厚みを確保する上では有利であ
るにも拘らず、吸音性能が悪化する。
【0037】平均繊維径は、制振効果、吸音効果に大き
く関与しており、他にバインダーやニードルパンチによ
る繊維間のからみや、接点の固定によっても影響され
る。繊維自体が芯鞘構造で、鞘部の溶融温度を芯部の溶
融温度より低くし、鞘部の接点を固定するタイプや中空
繊維は、復元性が高くなる。この為、制振吸音層をやや
おさえる様にして、配管に密接させる方が防音上良い傾
向がある。又、繊維の目付量は、防音性の観点と低コス
ト化の観点から、100〜700g/m2 が好ましく、
更に好ましい範囲は、200〜500g/m2 である。
く関与しており、他にバインダーやニードルパンチによ
る繊維間のからみや、接点の固定によっても影響され
る。繊維自体が芯鞘構造で、鞘部の溶融温度を芯部の溶
融温度より低くし、鞘部の接点を固定するタイプや中空
繊維は、復元性が高くなる。この為、制振吸音層をやや
おさえる様にして、配管に密接させる方が防音上良い傾
向がある。又、繊維の目付量は、防音性の観点と低コス
ト化の観点から、100〜700g/m2 が好ましく、
更に好ましい範囲は、200〜500g/m2 である。
【0038】粒子をバインダーで連結固着成型した多孔
質材は、粒子としてはゴムやポリマーの非発泡体粒子、
ゴムやポリマーの発泡体の粒子を単体又は併用して用い
れば良い。中でも、ゴムやポリマーの発泡体粒子とゴム
やポリマーの非発泡体粒子とを、容積比で発泡体粒子:
非発泡体粒子=10:1〜3:1で混在させた場合、発
泡体単体又は非発泡体粒子を単体で用いるよりも、明ら
かに良い結果が得られる。これは充分解明できていない
が、相対的に軽く、バネ効果を有する発泡体にバインダ
ーで連結された相対的に重いゴムが、振動や音波で強制
的に揺り動かされることで、振動エネルギーが熱エネル
ギーに変えられる為と思われる。
質材は、粒子としてはゴムやポリマーの非発泡体粒子、
ゴムやポリマーの発泡体の粒子を単体又は併用して用い
れば良い。中でも、ゴムやポリマーの発泡体粒子とゴム
やポリマーの非発泡体粒子とを、容積比で発泡体粒子:
非発泡体粒子=10:1〜3:1で混在させた場合、発
泡体単体又は非発泡体粒子を単体で用いるよりも、明ら
かに良い結果が得られる。これは充分解明できていない
が、相対的に軽く、バネ効果を有する発泡体にバインダ
ーで連結された相対的に重いゴムが、振動や音波で強制
的に揺り動かされることで、振動エネルギーが熱エネル
ギーに変えられる為と思われる。
【0039】次に、空気層保持材としては、複数のフィ
ルムを用いて、一部を凸部の独立空気室とし、他の一部
を凹部のフィルム積層部として、同一平面上で交互に凹
凸を形成させたシートや、ダンボール状に2枚のシート
間に1枚の波形シートを部分的に貼合わせたシートや、
パイプをスダレ状に連結固定したシートや、発泡体丸棒
を平行に並べた層同志を任意の角度で交差させ、交点を
固着したシート等を例示することができる。
ルムを用いて、一部を凸部の独立空気室とし、他の一部
を凹部のフィルム積層部として、同一平面上で交互に凹
凸を形成させたシートや、ダンボール状に2枚のシート
間に1枚の波形シートを部分的に貼合わせたシートや、
パイプをスダレ状に連結固定したシートや、発泡体丸棒
を平行に並べた層同志を任意の角度で交差させ、交点を
固着したシート等を例示することができる。
【0040】制振吸音層は、全厚を2〜15mmとする
ことが好ましく、後述の遮音拘束層との組合わせで好適
厚みを決定することが好ましいが、更に好ましい範囲
は、3〜10mmである。制振吸音層の厚みが2mm未
満では、制振吸音効果が極端に悪化して好ましくなく、
逆に15mmを越えると、制振吸音効果が飽和してしま
い、コスト面、施工性の面が悪化する傾向がある。
ことが好ましく、後述の遮音拘束層との組合わせで好適
厚みを決定することが好ましいが、更に好ましい範囲
は、3〜10mmである。制振吸音層の厚みが2mm未
満では、制振吸音効果が極端に悪化して好ましくなく、
逆に15mmを越えると、制振吸音効果が飽和してしま
い、コスト面、施工性の面が悪化する傾向がある。
【0041】本発明にかかる防音シートの遮音拘束層
は、前記の制振吸音層と積層一体化して配管外周に設け
られる。遮音拘束層は、留め具によって、押さえられ、
制振吸音層を配管の全周に押し付け、制振吸音層を配管
に拘束密着させる。この為、本発明の騒音防止構造で
は、制振効果が生じ、かつ配管から透過した音は、制振
吸音層により吸音され、遮音拘束層で遮音される。音の
一部は、遮音拘束層を透過し、透過音として系外に出る
が、残りの音は遮音拘束層で再び制振吸音層にはね返さ
れ、吸音される。
は、前記の制振吸音層と積層一体化して配管外周に設け
られる。遮音拘束層は、留め具によって、押さえられ、
制振吸音層を配管の全周に押し付け、制振吸音層を配管
に拘束密着させる。この為、本発明の騒音防止構造で
は、制振効果が生じ、かつ配管から透過した音は、制振
吸音層により吸音され、遮音拘束層で遮音される。音の
一部は、遮音拘束層を透過し、透過音として系外に出る
が、残りの音は遮音拘束層で再び制振吸音層にはね返さ
れ、吸音される。
【0042】遮音拘束層を透過した音は、天井やパイプ
スペースに到達する迄に距離減衰で音圧レベルが低下
し、天井やパイプスペースの遮音材によりはね返され
て、居室に音として透過する音は、極微量に低減され
る。このとき、天井空間やパイプスペースに吸音材が設
けられていれば、その吸音効果により、居室内に透過す
る音は更に低減されることになる。
スペースに到達する迄に距離減衰で音圧レベルが低下
し、天井やパイプスペースの遮音材によりはね返され
て、居室に音として透過する音は、極微量に低減され
る。このとき、天井空間やパイプスペースに吸音材が設
けられていれば、その吸音効果により、居室内に透過す
る音は更に低減されることになる。
【0043】遮音拘束層は、理論的には面密度ができる
だけ、高いほうが配管からの透過音を低減する効果が高
くなるが、前記の通り、天井やパイプスペースの遮音
量、距離減衰、吸音材の吸音効果等もあるので、実験の
結果、面密度は0.5kg/m 2 〜3.6kg/m2 が
好ましいことが判明した。更に好ましい範囲は、0.7
kg/m2 〜2.0kg/m2 である。
だけ、高いほうが配管からの透過音を低減する効果が高
くなるが、前記の通り、天井やパイプスペースの遮音
量、距離減衰、吸音材の吸音効果等もあるので、実験の
結果、面密度は0.5kg/m 2 〜3.6kg/m2 が
好ましいことが判明した。更に好ましい範囲は、0.7
kg/m2 〜2.0kg/m2 である。
【0044】遮音拘束層の材質には、塩素や公害問題と
なる有毒有害な重金属や、その化合物を含まないポリマ
ーや充填剤等の配合材料を用いることができる。また、
得られる遮音拘束層は、均一なシートとし、冬期作業性
を加味すれば、0℃で20mmφ径のパイプに巻き付け
得る柔軟性を有すれば良い。
なる有毒有害な重金属や、その化合物を含まないポリマ
ーや充填剤等の配合材料を用いることができる。また、
得られる遮音拘束層は、均一なシートとし、冬期作業性
を加味すれば、0℃で20mmφ径のパイプに巻き付け
得る柔軟性を有すれば良い。
【0045】その具体例としては、EVA、PE、P
P、ポリエステル、熱可塑性エラストマー、各種合成ゴ
ム、天然ゴム等を単独若しくは併用して用いれば良い。
当然の事ならが、可塑剤、充填剤、老化防止剤、加硫剤
等必要に応じて配合することができる。
P、ポリエステル、熱可塑性エラストマー、各種合成ゴ
ム、天然ゴム等を単独若しくは併用して用いれば良い。
当然の事ならが、可塑剤、充填剤、老化防止剤、加硫剤
等必要に応じて配合することができる。
【0046】制振吸音層と遮音拘束層の積層一体化をす
る上では、単に接着剤で貼合わせても良いが、低コスト
化を追求すると、遮音拘束層のシーティング温度を制振
吸音層の表面の溶融温度近傍に設定し、圧着一体化させ
る方法、遮音拘束層の裏面や制振吸音層の表面を溶融温
度近傍に加熱し、その直後に積層一体化させる方法等を
用い、接着剤を使用しないで一体化する方法が望まし
い。
る上では、単に接着剤で貼合わせても良いが、低コスト
化を追求すると、遮音拘束層のシーティング温度を制振
吸音層の表面の溶融温度近傍に設定し、圧着一体化させ
る方法、遮音拘束層の裏面や制振吸音層の表面を溶融温
度近傍に加熱し、その直後に積層一体化させる方法等を
用い、接着剤を使用しないで一体化する方法が望まし
い。
【0047】次に、留め具及び留め具係止穴を説明す
る。留め具は、防音シートの施工前のシートの状態で、
防音シートの長辺の側から5〜100mm、更に望まし
くは20〜60mm内側に、長辺と平行な線上に、点状
で、防音シートの短辺の側から10〜150mm内側
で、50〜300mmの任意の間隔で設けられた留め具
係止穴に挿入される。
る。留め具は、防音シートの施工前のシートの状態で、
防音シートの長辺の側から5〜100mm、更に望まし
くは20〜60mm内側に、長辺と平行な線上に、点状
で、防音シートの短辺の側から10〜150mm内側
で、50〜300mmの任意の間隔で設けられた留め具
係止穴に挿入される。
【0048】また、防音シートの残る一方の長辺の側か
ら5〜100mm、更に望ましくは5〜30mm内側
で、長辺と平行な線上に、留め具と同間隔で、留め具係
止穴が設けられ、この留め具係止穴に前述の留め具が挿
入され、防音シートが給排水管に囲着される。
ら5〜100mm、更に望ましくは5〜30mm内側
で、長辺と平行な線上に、留め具と同間隔で、留め具係
止穴が設けられ、この留め具係止穴に前述の留め具が挿
入され、防音シートが給排水管に囲着される。
【0049】このようにして、防音シートの継目で重ね
られる防音シートの重ね代は、25〜90mm、更に望
ましくは30〜60mmが好ましい。このような条件
は、防音シートの長辺側に形成される防音シートの継目
に、ジョイントテープを不要とするために重要な条件で
あり、このような条件を満たせば、防音シートの重ね合
わせ代を確保できると共に、防音シートの長辺側の端部
の留め具と留め具との間が浮き上がって、音漏れ現象が
発生するのを防止することができる。
られる防音シートの重ね代は、25〜90mm、更に望
ましくは30〜60mmが好ましい。このような条件
は、防音シートの長辺側に形成される防音シートの継目
に、ジョイントテープを不要とするために重要な条件で
あり、このような条件を満たせば、防音シートの重ね合
わせ代を確保できると共に、防音シートの長辺側の端部
の留め具と留め具との間が浮き上がって、音漏れ現象が
発生するのを防止することができる。
【0050】留め具を設ける防音シートの長辺側からの
位置が5mm未満であると、制振吸音層が留め具部で大
きく変形しやすく、実質的に重ね代が不足し、留め具係
止穴側の長辺を限界の100mmとして重ね代を増そう
としても、留め具間で制振吸音層の浮きやめくれ上がり
が生じ易く、音漏れの原因となる。また、制振吸音層
は、防音シートの端部では、留め具部のみで変形しやす
いので、全体として配管周囲を押す能力に欠け、制振効
果が劣ることになる。逆に、100mmを越えて重ね代
を設けても、音漏れ防止効果が更に改善されることな
く、材料代ロスとなる。つまり、防音シートの双方の長
辺から、各々5〜100mm内側に、留め具及び留め具
係止穴を設け、重ね代は前記条件を満足し、かつ25〜
90mmであることが望ましい。尚、留め具係止穴は、
防音シートの端部から5mm未満になった場合、留め具
を挿入する際、留め具係止穴が破損する危険性を増すの
みで何のメリットもない。
位置が5mm未満であると、制振吸音層が留め具部で大
きく変形しやすく、実質的に重ね代が不足し、留め具係
止穴側の長辺を限界の100mmとして重ね代を増そう
としても、留め具間で制振吸音層の浮きやめくれ上がり
が生じ易く、音漏れの原因となる。また、制振吸音層
は、防音シートの端部では、留め具部のみで変形しやす
いので、全体として配管周囲を押す能力に欠け、制振効
果が劣ることになる。逆に、100mmを越えて重ね代
を設けても、音漏れ防止効果が更に改善されることな
く、材料代ロスとなる。つまり、防音シートの双方の長
辺から、各々5〜100mm内側に、留め具及び留め具
係止穴を設け、重ね代は前記条件を満足し、かつ25〜
90mmであることが望ましい。尚、留め具係止穴は、
防音シートの端部から5mm未満になった場合、留め具
を挿入する際、留め具係止穴が破損する危険性を増すの
みで何のメリットもない。
【0051】本発明では、防音シートの重ね合わせ代
を、防音シートの一方の長辺側から留め具係止穴までの
距離と防音シートの他方の長辺側から留め具係止穴まで
の距離の和から、防音シートの厚みを引いた長さとする
ことができる。防音シートの一方の長辺側から留め具係
止穴までの距離と、防音シートの他方の長辺側から留め
具係止穴までの距離の和が防音シートの重ね合わせ代で
あるが、防音シート長辺の重ね合わせ部は防音シート厚
があるため、完全に浮いた部分が必然的に生じること
と、もう一方の防音シート長辺端部は吸音層のみの断面
が露出されるため、安全率として防音シート厚を引いた
長さを重ね合わせ代とすることが良い。
を、防音シートの一方の長辺側から留め具係止穴までの
距離と防音シートの他方の長辺側から留め具係止穴まで
の距離の和から、防音シートの厚みを引いた長さとする
ことができる。防音シートの一方の長辺側から留め具係
止穴までの距離と、防音シートの他方の長辺側から留め
具係止穴までの距離の和が防音シートの重ね合わせ代で
あるが、防音シート長辺の重ね合わせ部は防音シート厚
があるため、完全に浮いた部分が必然的に生じること
と、もう一方の防音シート長辺端部は吸音層のみの断面
が露出されるため、安全率として防音シート厚を引いた
長さを重ね合わせ代とすることが良い。
【0052】また、留め具及び留め具係止穴は、同間隔
で設ける必要があることは言うまでもないが、その間隔
は、50〜300mmの任意の間隔でよい。50mm未
満になると、留め具数が増し、作業手間と留め具代が増
すだけで良くない。逆に、300mmを越すと音漏れの
原因である端部の浮きが生じやすく好ましくない。
で設ける必要があることは言うまでもないが、その間隔
は、50〜300mmの任意の間隔でよい。50mm未
満になると、留め具数が増し、作業手間と留め具代が増
すだけで良くない。逆に、300mmを越すと音漏れの
原因である端部の浮きが生じやすく好ましくない。
【0053】留め具及び留め具係止穴が長辺に平行な線
上にない場合、留め具が給排水管の管軸に平行にならな
い為、必然的に防音シートの短辺方向と直角にならず、
制振吸音層及び遮音拘束層と給排水管との間に隙間が生
じ、音漏れの原因となることがある。このような場合、
ジョイントテープが必要となる。
上にない場合、留め具が給排水管の管軸に平行にならな
い為、必然的に防音シートの短辺方向と直角にならず、
制振吸音層及び遮音拘束層と給排水管との間に隙間が生
じ、音漏れの原因となることがある。このような場合、
ジョイントテープが必要となる。
【0054】なお、本発明では、防音シートの位置ずれ
により、防音シートの継目から音漏れがない限り、どの
ような留め方によって防音シートを留めてもよい。ま
た、留め具及び留め具係止穴は、防音シートの短辺側か
ら10〜150mm内側に設けるのが良い。複数の防音
シートを給排水管に囲着する際、一方の防音シートと他
方の防音シートを重ね合わすのがよく、この場合、この
範囲内の留め具は、邪魔にならず、防音性能を低下させ
ることもないからである。
により、防音シートの継目から音漏れがない限り、どの
ような留め方によって防音シートを留めてもよい。ま
た、留め具及び留め具係止穴は、防音シートの短辺側か
ら10〜150mm内側に設けるのが良い。複数の防音
シートを給排水管に囲着する際、一方の防音シートと他
方の防音シートを重ね合わすのがよく、この場合、この
範囲内の留め具は、邪魔にならず、防音性能を低下させ
ることもないからである。
【0055】留め具は、防音シートの一方に長辺側に設
けた留め具と、他方の長辺側の留め具係止穴とで、防音
シートを容易に筒状に留める事ができれば、制約はな
い。特に、留め具が中心部に軸を有し、両側に平板状物
又はボタン状物等の係止部を設けて、縦断面がHとなる
形状がよい。このような留め具は、作業性が良い。
けた留め具と、他方の長辺側の留め具係止穴とで、防音
シートを容易に筒状に留める事ができれば、制約はな
い。特に、留め具が中心部に軸を有し、両側に平板状物
又はボタン状物等の係止部を設けて、縦断面がHとなる
形状がよい。このような留め具は、作業性が良い。
【0056】また、留め具の軸が凹部及び凸部の少なく
とも一方を有しており、留め具の係止部が前記軸の凹部
に対応する凸部及び前記軸の凸部に対応する凹部を有し
ており、前記軸と前記係止部とが、前記軸の凹部と前記
係止部の凸部又は前記軸の凸部と前記係止部の凹部を介
して嵌合している留め具が好ましい。このような留め具
は、パイプ状の軸を用いて製造することができる。こう
いう形態の留め具を用いれば、防音シートへの留め具の
取り付けが容易になり、防音シートと留め具の組合せ物
を生産する効率も良くなり、騒音防止構造を施工する上
で作業性も良好になるからである。
とも一方を有しており、留め具の係止部が前記軸の凹部
に対応する凸部及び前記軸の凸部に対応する凹部を有し
ており、前記軸と前記係止部とが、前記軸の凹部と前記
係止部の凸部又は前記軸の凸部と前記係止部の凹部を介
して嵌合している留め具が好ましい。このような留め具
は、パイプ状の軸を用いて製造することができる。こう
いう形態の留め具を用いれば、防音シートへの留め具の
取り付けが容易になり、防音シートと留め具の組合せ物
を生産する効率も良くなり、騒音防止構造を施工する上
で作業性も良好になるからである。
【0057】留め具係止穴は、留め具の係止部よりやや
大きい穴か、若しくは穴を中心として放射状の切れ込
み、若しくは、防音シートの中心方向の半円部分に放射
状に切り込みを入れた穴が形成されていればよい。この
ような切り込みは、留め具係止穴の周囲が広がり、留め
具を留めやすくすることができる。
大きい穴か、若しくは穴を中心として放射状の切れ込
み、若しくは、防音シートの中心方向の半円部分に放射
状に切り込みを入れた穴が形成されていればよい。この
ような切り込みは、留め具係止穴の周囲が広がり、留め
具を留めやすくすることができる。
【0058】更に穴としては、留め具係止穴の防音シー
トの長辺側の端部方向に向けて、留め具の軸の外径の
1.5〜3倍の長さの切り欠き部を、留め具係止穴に設
けた、ダルマ状の穴にすると、留め具の固定状態がより
一層良くなり、防音シートの浮き上がりやめくれ上がり
を防止することができ、より一層音漏れ防止に有効とな
る。切り欠き部が、留め具の軸の外径の1.5倍未満で
あると、防音効果が充分でなくなる危険性があり、3倍
を越えると施工作業性が徐々に悪化するので好ましくな
い。
トの長辺側の端部方向に向けて、留め具の軸の外径の
1.5〜3倍の長さの切り欠き部を、留め具係止穴に設
けた、ダルマ状の穴にすると、留め具の固定状態がより
一層良くなり、防音シートの浮き上がりやめくれ上がり
を防止することができ、より一層音漏れ防止に有効とな
る。切り欠き部が、留め具の軸の外径の1.5倍未満で
あると、防音効果が充分でなくなる危険性があり、3倍
を越えると施工作業性が徐々に悪化するので好ましくな
い。
【0059】
【実施例】以下、実施例及び比較例を参照し、本発明を
より具体的に説明する。参考 例1 図1、図2、図7及び図8に示すような、留め具係止穴
に留め具を挿入した防音シートを製造した。図7は図1
の例の留め具係止穴の平面図であり、図8は図1の例の
留め具の断面拡大図である。
より具体的に説明する。参考 例1 図1、図2、図7及び図8に示すような、留め具係止穴
に留め具を挿入した防音シートを製造した。図7は図1
の例の留め具係止穴の平面図であり、図8は図1の例の
留め具の断面拡大図である。
【0060】図1及び図2に示すように、防音シート
は、6mm厚の制振吸音材を、目付量420g/m2 、
平均繊維径3.5デニールのポリエステル不織布とし、
遮音拘束材であるEVAシート0.8mm層のシーティ
ング直後に圧着し、ポリエステル不織布表面を熱融着で
一体化したシートから、1000mm×387mmの長
方形のものを作成した。尚、このEVAシートは、面密
度1.0kg/m2 であった。
は、6mm厚の制振吸音材を、目付量420g/m2 、
平均繊維径3.5デニールのポリエステル不織布とし、
遮音拘束材であるEVAシート0.8mm層のシーティ
ング直後に圧着し、ポリエステル不織布表面を熱融着で
一体化したシートから、1000mm×387mmの長
方形のものを作成した。尚、このEVAシートは、面密
度1.0kg/m2 であった。
【0061】図1に示すように、このシートの長辺側か
ら55mm内側の線上で、短辺側から100mmのとこ
ろに、穴の中央部が200mmピッチとなるように、3
mmφの留め具穴5を設けた。また、残る一方の長辺側
から10mm内側の線上に、図7に示すような、5mm
φで穴の周囲に放射状に5mmの切り込み5aを入れた
穴を、留め具穴5と同間隔で設け、留め具係止穴5′と
した。また、シートの重ね合わせ代は、58mmとし
た。
ら55mm内側の線上で、短辺側から100mmのとこ
ろに、穴の中央部が200mmピッチとなるように、3
mmφの留め具穴5を設けた。また、残る一方の長辺側
から10mm内側の線上に、図7に示すような、5mm
φで穴の周囲に放射状に5mmの切り込み5aを入れた
穴を、留め具穴5と同間隔で設け、留め具係止穴5′と
した。また、シートの重ね合わせ代は、58mmとし
た。
【0062】留め具は、図8に示した物を用いた。この
留め具4は、2つの部品18,19からなり、1つの部
品18は、片方に円形の平板状物4bがあり、他方にパ
イプ状の突起20があり、突起20の内側に凹部20a
が設けられている。残る1つの部品19は、片方に円形
の平板状物4b′があり、他方に突起21があり、この
突起21には、先端に凸部21aが設けられている。こ
の部品18の凹部20aに部品19の凸部21aを嵌合
すると、断面H型の留め具4となる。この留め具は、予
め留め具穴に取付けた。部品18,19は共にナイロン
製を用いたが、留め具の材質は、特に制約はなく、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ナイロン等のプラスチック
や鉄、ステンレス等の金属であってもよいし、それ等の
複合品であってもよい。また、鉄等の金属には表面に塗
装があってもよい。
留め具4は、2つの部品18,19からなり、1つの部
品18は、片方に円形の平板状物4bがあり、他方にパ
イプ状の突起20があり、突起20の内側に凹部20a
が設けられている。残る1つの部品19は、片方に円形
の平板状物4b′があり、他方に突起21があり、この
突起21には、先端に凸部21aが設けられている。こ
の部品18の凹部20aに部品19の凸部21aを嵌合
すると、断面H型の留め具4となる。この留め具は、予
め留め具穴に取付けた。部品18,19は共にナイロン
製を用いたが、留め具の材質は、特に制約はなく、ポリ
エチレン、ポリプロピレン、ナイロン等のプラスチック
や鉄、ステンレス等の金属であってもよいし、それ等の
複合品であってもよい。また、鉄等の金属には表面に塗
装があってもよい。
【0063】試験方法
1.防音性能
図6に示すような配置の配管に、防音シートを取り付け
て、騒音防止構造を製造し、騒音を測定した。この騒音
防止構造では、図6に示すように、2階にトイレが設置
されており、配管として、1階天井空間、パイプスペー
スを経由して1階床下を経て屋外排水タンクに流下する
排水管と屋外ポンプから排水と同様な経路で2階トイレ
のロータンクに至る給水経路を通る給水管を設けた。
て、騒音防止構造を製造し、騒音を測定した。この騒音
防止構造では、図6に示すように、2階にトイレが設置
されており、配管として、1階天井空間、パイプスペー
スを経由して1階床下を経て屋外排水タンクに流下する
排水管と屋外ポンプから排水と同様な経路で2階トイレ
のロータンクに至る給水経路を通る給水管を設けた。
【0064】また、この騒音防止構造では、9mm厚石膏
ボードで天井空間を隙間なく囲み、パイプスペースとし
ての1階床上から2階天井までを9mm厚石膏ボードで隙
間なく囲った。
ボードで天井空間を隙間なく囲み、パイプスペースとし
ての1階床上から2階天井までを9mm厚石膏ボードで隙
間なく囲った。
【0065】防音シートを、給排水管何れにも、2階床
下から1階床下の基礎貫通部手前までの配管全周に囲着
した。この状態で排水を流し、騒音を測定をした。測定
は1階5点で測定し、このときの騒音レベルとN等級
を、表1に示した。
下から1階床下の基礎貫通部手前までの配管全周に囲着
した。この状態で排水を流し、騒音を測定をした。測定
は1階5点で測定し、このときの騒音レベルとN等級
を、表1に示した。
【0066】2.遮音拘束層の0℃,20mmφパイプ巻
付性 遮音拘束層の試料として、EVAシート単体を300×
300mmの正方形で用意した。遮音拘束層と20mmφ
パイプ共に、4時間以上0℃±1℃に静置し、取り出し
た直後に、遮音拘束層を20mmφパイプに巻付けて、遮
音拘束層のヒビ割れ等の異常の有無をチェックした。異
状のあるものを×、異状のないものを○として、表1に
示した。
付性 遮音拘束層の試料として、EVAシート単体を300×
300mmの正方形で用意した。遮音拘束層と20mmφ
パイプ共に、4時間以上0℃±1℃に静置し、取り出し
た直後に、遮音拘束層を20mmφパイプに巻付けて、遮
音拘束層のヒビ割れ等の異常の有無をチェックした。異
状のあるものを×、異状のないものを○として、表1に
示した。
【0067】3.燃焼ガス分析、焼却灰の溶出試験
防音シートの燃焼ガス分析及び焼却灰の溶出試験を行っ
た。 1)燃焼ガス分析 燃焼ガスの発生方法は、試料を、JIS−K−2541
の管状電気炉法で、850±20℃の燃焼温度と、30
0ml/分Airの通気流量に曝した。燃焼ガス試験
は、JIS−K−0107で処理後、イオンクロマトグ
ラフ法により分析した。その結果を表1に示した。
た。 1)燃焼ガス分析 燃焼ガスの発生方法は、試料を、JIS−K−2541
の管状電気炉法で、850±20℃の燃焼温度と、30
0ml/分Airの通気流量に曝した。燃焼ガス試験
は、JIS−K−0107で処理後、イオンクロマトグ
ラフ法により分析した。その結果を表1に示した。
【0068】2)焼却灰
試料を800±10℃で焼却した灰について、環境庁告
示第13号の埋立処分の順による溶出方法で、以下の試
験項目及び検定方法で分析した。 鉛 :JIS-K-0102 54.2 原子吸光法 ヒ素 :JIS-K-0102 61.1 Ag−DDTC吸光光度法 六価クロム:JIS-K-0102 65.21 ジフェニルカルバジド吸光光度法 カドミウム:JIS-K-0102 55.2 原子吸光法 総水銀 :環境庁告示第59号 付表3 還元気化原子吸光法 以上の結果を表1に示した。
示第13号の埋立処分の順による溶出方法で、以下の試
験項目及び検定方法で分析した。 鉛 :JIS-K-0102 54.2 原子吸光法 ヒ素 :JIS-K-0102 61.1 Ag−DDTC吸光光度法 六価クロム:JIS-K-0102 65.21 ジフェニルカルバジド吸光光度法 カドミウム:JIS-K-0102 55.2 原子吸光法 総水銀 :環境庁告示第59号 付表3 還元気化原子吸光法 以上の結果を表1に示した。
【0069】4.施工性
防音シートを、1人で2階床下から1階床下基礎貫通部
手前まで施工し、配管防音材の取付時間を測定し、その
結果を表1に示した。
手前まで施工し、配管防音材の取付時間を測定し、その
結果を表1に示した。
【0070】実施例1
図9、図10及び図11に示すような、留め具係止穴に
留め具を挿入した防音シートを製造した。図9は、この
例の防音シートと留め具の組合せを示す横断面図であ
る。図10は、図9の例の留め具係止穴の平面図であ
り、図11は、図9の例の留め具の断面拡大図である。
留め具を挿入した防音シートを製造した。図9は、この
例の防音シートと留め具の組合せを示す横断面図であ
る。図10は、図9の例の留め具係止穴の平面図であ
り、図11は、図9の例の留め具の断面拡大図である。
【0071】図9には、この例の防音シート22の短辺
方向の留め具位置に於ける断面図を示す。図9に示すよ
うに、制振吸音層23は、発泡体層23aと、空気層保
持層23bとから成り、これらにブチルゴムシートから
なる遮音拘束層23cが積層一体成型されている。防音
シート22の長辺側の両端に近い部分に各々留め具係止
穴24,24′が設けられている。
方向の留め具位置に於ける断面図を示す。図9に示すよ
うに、制振吸音層23は、発泡体層23aと、空気層保
持層23bとから成り、これらにブチルゴムシートから
なる遮音拘束層23cが積層一体成型されている。防音
シート22の長辺側の両端に近い部分に各々留め具係止
穴24,24′が設けられている。
【0072】制振吸音材は、発泡体層として、15mm厚
の20倍発泡ポリエチレンを用い、空気層保持層とし
て、2枚のフィルムから独立気泡室の凸部とフィルム積
層部の凹部を同一平面上に交互に無数に設けた2mm厚の
シートを貼り合せ、更に面密度3.5kg/m2 のブチル
ゴムシート2mm厚を貼り合せ一体化したものを用いた。
次に、積層一体化した前記各シートを、外寸1000mm
×504mmの防音シートとした。
の20倍発泡ポリエチレンを用い、空気層保持層とし
て、2枚のフィルムから独立気泡室の凸部とフィルム積
層部の凹部を同一平面上に交互に無数に設けた2mm厚の
シートを貼り合せ、更に面密度3.5kg/m2 のブチル
ゴムシート2mm厚を貼り合せ一体化したものを用いた。
次に、積層一体化した前記各シートを、外寸1000mm
×504mmの防音シートとした。
【0073】図9及び図10に示すように、この防音シ
ートには、留め具穴24を、3mmφで、防音シートの長
辺側から90mm内側で、長辺に平行な線上に、防音シー
トの短辺側から30mmの位置から、穴の中央部が188
mmピッチになるようにして設けた。また、防音シートの
残る一方の長辺側から15mm内側に、長辺に平行な線上
で、図9及び図10に示すような、留め具係止穴24′
を設けた。この留め具係止穴24′は、図10に詳しく
示すように、12mmφの穴24′aと、留め具の軸の外
径2.5mmφの2倍の5mmの長さで、12mmφの穴から
長辺方向端部に向けて切り欠き穴を設けた。また、留め
具係止穴24′は、留め具穴24と同間隔とした。な
お、シート重ね代は86mmであった。
ートには、留め具穴24を、3mmφで、防音シートの長
辺側から90mm内側で、長辺に平行な線上に、防音シー
トの短辺側から30mmの位置から、穴の中央部が188
mmピッチになるようにして設けた。また、防音シートの
残る一方の長辺側から15mm内側に、長辺に平行な線上
で、図9及び図10に示すような、留め具係止穴24′
を設けた。この留め具係止穴24′は、図10に詳しく
示すように、12mmφの穴24′aと、留め具の軸の外
径2.5mmφの2倍の5mmの長さで、12mmφの穴から
長辺方向端部に向けて切り欠き穴を設けた。また、留め
具係止穴24′は、留め具穴24と同間隔とした。な
お、シート重ね代は86mmであった。
【0074】留め具は、図11に示す留め具25を用
い、図9に示すように、予じめ留め具穴24に取付け
た。この留め具25は、図11に示すように、2つの部
品26,27からなり、部品26は、片側に、円形平板
状物26aと、その中央の凹凸26cを有する軸26b
とが一体化されたものである。残る1つの部品27は、
円形平板物27aの中央に、内側が凹凸形状27cにな
ったパイプ状の軸27bが一体化されたものである。こ
の2つの部品26,27の各々の凹凸部26c,27c
を嵌合すると、図11に示すような、断面H型の留め具
25となる。尚、留め具の材質は、部品26,27共に
ポリエチレン製とした。
い、図9に示すように、予じめ留め具穴24に取付け
た。この留め具25は、図11に示すように、2つの部
品26,27からなり、部品26は、片側に、円形平板
状物26aと、その中央の凹凸26cを有する軸26b
とが一体化されたものである。残る1つの部品27は、
円形平板物27aの中央に、内側が凹凸形状27cにな
ったパイプ状の軸27bが一体化されたものである。こ
の2つの部品26,27の各々の凹凸部26c,27c
を嵌合すると、図11に示すような、断面H型の留め具
25となる。尚、留め具の材質は、部品26,27共に
ポリエチレン製とした。
【0075】得られた防音シートを、参考例1と同様に
して、留め具によって、給排水管に取り付け、騒音防止
構造を製造した。この騒音防止構造を、参考例1と同様
にして、試験した。結果を表1に示す。
して、留め具によって、給排水管に取り付け、騒音防止
構造を製造した。この騒音防止構造を、参考例1と同様
にして、試験した。結果を表1に示す。
【0076】なお、遮音拘束層の巻付性の試験には、3
00mm×300mmの大きさの単体のブチルゴムシートを
用いた。
00mm×300mmの大きさの単体のブチルゴムシートを
用いた。
【0077】実施例2
図12、図13及び図14に示すような、留め具係止穴
に留め具を挿入した防音シートを製造した。図12は、
この例の防音シートと留め具の組合せを示す横断面図で
ある。図13は図12の例の留め具係止穴の平面図であ
り、図14は図12の例の留め具の断面拡大図である。
に留め具を挿入した防音シートを製造した。図12は、
この例の防音シートと留め具の組合せを示す横断面図で
ある。図13は図12の例の留め具係止穴の平面図であ
り、図14は図12の例の留め具の断面拡大図である。
【0078】図12には、この例の防音シートの短辺方
向の留め具位置に於ける断面図を示す。この防音シート
28は、制振吸音層29が、発泡体粉砕物29aと非発
泡加硫ゴムの粉砕物29bとを容積比で発泡体粉砕物:
非発泡加硫ゴムの粉砕物=7:1とし、ウレタンバイン
ダーで連続固着成型した、厚みが8mmのシート状多孔
質材であり、遮音拘束層30が、らなり、これらをシー
ト熱融着で貼合わせ積層一体化した。遮音拘束層は、面
密度2.5kg/m2 であった。
向の留め具位置に於ける断面図を示す。この防音シート
28は、制振吸音層29が、発泡体粉砕物29aと非発
泡加硫ゴムの粉砕物29bとを容積比で発泡体粉砕物:
非発泡加硫ゴムの粉砕物=7:1とし、ウレタンバイン
ダーで連続固着成型した、厚みが8mmのシート状多孔
質材であり、遮音拘束層30が、らなり、これらをシー
ト熱融着で貼合わせ積層一体化した。遮音拘束層は、面
密度2.5kg/m2 であった。
【0079】図12に示すように、この外寸1000mm
×429mmの防音シート28に、3mmφの留め具穴31
を、防音シート28の長辺側から60mm内側の、防音シ
ート28の長辺に平行な線上に、防音シート28の短辺
側から20mmの距離から、240mmピッチで設けた。次
に、この防音シート28の残る一方の長辺側より30mm
内側の防音シート28の長辺に平行な線上に、留め具穴
31と同じ間隔で、図13に示すような10mmφの留め
具係止穴31′を設けた。シート重ね代は、81mmに設
定した。
×429mmの防音シート28に、3mmφの留め具穴31
を、防音シート28の長辺側から60mm内側の、防音シ
ート28の長辺に平行な線上に、防音シート28の短辺
側から20mmの距離から、240mmピッチで設けた。次
に、この防音シート28の残る一方の長辺側より30mm
内側の防音シート28の長辺に平行な線上に、留め具穴
31と同じ間隔で、図13に示すような10mmφの留め
具係止穴31′を設けた。シート重ね代は、81mmに設
定した。
【0080】図13に示すように、留め具係止穴31′
には、穴31′の半円部分の防音シート28の長辺側に
放射状の切り込み32を入れ、留め具の軸の外径3mmφ
の2.5倍の7.5mmの長さで、穴31′から防音シー
ト28の中心側に向けて切り欠き穴33を設けた。この
切り欠き穴33は、防音シート28の長辺に直交する方
向で設けられている。
には、穴31′の半円部分の防音シート28の長辺側に
放射状の切り込み32を入れ、留め具の軸の外径3mmφ
の2.5倍の7.5mmの長さで、穴31′から防音シー
ト28の中心側に向けて切り欠き穴33を設けた。この
切り欠き穴33は、防音シート28の長辺に直交する方
向で設けられている。
【0081】留め具には、図12及び図14に示す留め
具34を用いた。この留め具34は、3つの部材35,
36,37からなり、部材35,36は、円形のボタン
状の係止部であり、部材37は、棒状の軸である。部材
35,36には、中央に凹部35a,36aが設けられ
ており、部材37には、これらの凹部35a,36aに
嵌合する凸部37a,37bが両端に設けられている。
この留め具34は、図12に示すように、予じめ留め具
穴31に取付けた。尚、留め具の材質は、部材35,3
6,37共にポリエチレン製を用いた。
具34を用いた。この留め具34は、3つの部材35,
36,37からなり、部材35,36は、円形のボタン
状の係止部であり、部材37は、棒状の軸である。部材
35,36には、中央に凹部35a,36aが設けられ
ており、部材37には、これらの凹部35a,36aに
嵌合する凸部37a,37bが両端に設けられている。
この留め具34は、図12に示すように、予じめ留め具
穴31に取付けた。尚、留め具の材質は、部材35,3
6,37共にポリエチレン製を用いた。
【0082】得られた防音シートを、参考例1と同様に
して、留め具によって、給排水管に取り付け、騒音防止
構造を製造した。この騒音防止構造を、参考例1と同様
にして、試験した。結果を表1に示す。
して、留め具によって、給排水管に取り付け、騒音防止
構造を製造した。この騒音防止構造を、参考例1と同様
にして、試験した。結果を表1に示す。
【0083】なお、遮音拘束層の巻付性の試験には、3
00mm×300mmの大きさの、PE、EVA、ブチルゴ
ムをポリマー成分とした、厚さが1.5mmのシートを
用いた。
00mm×300mmの大きさの、PE、EVA、ブチルゴ
ムをポリマー成分とした、厚さが1.5mmのシートを
用いた。
【0084】参考例2
図15、図16及び図17に示すような、留め具係止穴
に留め具を挿入した防音シートを製造した。図15は、
この例の防音シートと留め具の組合せを示す横断面図で
ある。図16は図15の例の留め具係止穴の平面図であ
り、図17は図15の例の留め具の断面拡大図である。
に留め具を挿入した防音シートを製造した。図15は、
この例の防音シートと留め具の組合せを示す横断面図で
ある。図16は図15の例の留め具係止穴の平面図であ
り、図17は図15の例の留め具の断面拡大図である。
【0085】図15には、この例の防音シートの短辺方
向の断面図を示す。防音シート38は、繊維状物からな
る制振吸音層39と、EVAシートからなる遮音拘束層
40が接着剤を介す事なく積層一体化されている。防音
シート38の長辺側の一方の端部に留め具41が設けら
れ、残る他方の端部に留め具係止穴42,42′が設け
られている。
向の断面図を示す。防音シート38は、繊維状物からな
る制振吸音層39と、EVAシートからなる遮音拘束層
40が接着剤を介す事なく積層一体化されている。防音
シート38の長辺側の一方の端部に留め具41が設けら
れ、残る他方の端部に留め具係止穴42,42′が設け
られている。
【0086】この防音シートには、制振吸音層として、
8mm厚、目付650g、平均繊維径10デニールのポリ
エステル不織布を用いた。また、遮音拘束材としては、
1mm厚のEVAシートを用いた。これらの制振吸音層と
遮音拘束層とは、EVAシートをシーティングした直後
に貼合せ、圧着して、ポリエステル不織布表面を熱融着
で一体化したシートを製造した。このシートから、10
00mm×376mmの長方形の防音シートを作成した。
尚、EVAシートは、面密度1.5kg/m2 であった。
8mm厚、目付650g、平均繊維径10デニールのポリ
エステル不織布を用いた。また、遮音拘束材としては、
1mm厚のEVAシートを用いた。これらの制振吸音層と
遮音拘束層とは、EVAシートをシーティングした直後
に貼合せ、圧着して、ポリエステル不織布表面を熱融着
で一体化したシートを製造した。このシートから、10
00mm×376mmの長方形の防音シートを作成した。
尚、EVAシートは、面密度1.5kg/m2 であった。
【0087】図15及び図16に示すように、この防音
シート38の長辺側から20mm内側の線上に、防音シー
ト38の短辺側から50mmの位置から、300mmピッチ
で、3mmφの留め具穴42を設け、防音シート38の残
る一方の長辺側から30mm内側の線上に、留め具穴42
の間隔と同間隔で、図16に示すような、12mmφの留
め具係止穴42′を設けた。
シート38の長辺側から20mm内側の線上に、防音シー
ト38の短辺側から50mmの位置から、300mmピッチ
で、3mmφの留め具穴42を設け、防音シート38の残
る一方の長辺側から30mm内側の線上に、留め具穴42
の間隔と同間隔で、図16に示すような、12mmφの留
め具係止穴42′を設けた。
【0088】留め具は、図17に断面図を示した物を用
いた。図17に示す留め具41は、3つの部品43,4
4,45からなり、部品43,44は、円形のボタン状
の係止部を形成し、部品45は、軸を形成する。部品4
3,44は、中央に穴43a,44aを有し、この穴4
3a,44aの壁面には、凹凸部43b,44bが形成
されている。部品45には、双方の端部に凹凸部45
a,45bが形成されている。部品43,44の凹凸部
43b,44bは、部品45の凹凸部45a,45bと
それぞれ嵌合する。この留め具41は、3つの部品4
3,44,45共にポリエチレンの材質から作成し、図
15に示すように、予じめ留め具穴42に取付けて供試
した。このとき、防音シート38の重ね代は、31mmで
あった。
いた。図17に示す留め具41は、3つの部品43,4
4,45からなり、部品43,44は、円形のボタン状
の係止部を形成し、部品45は、軸を形成する。部品4
3,44は、中央に穴43a,44aを有し、この穴4
3a,44aの壁面には、凹凸部43b,44bが形成
されている。部品45には、双方の端部に凹凸部45
a,45bが形成されている。部品43,44の凹凸部
43b,44bは、部品45の凹凸部45a,45bと
それぞれ嵌合する。この留め具41は、3つの部品4
3,44,45共にポリエチレンの材質から作成し、図
15に示すように、予じめ留め具穴42に取付けて供試
した。このとき、防音シート38の重ね代は、31mmで
あった。
【0089】得られた防音シートを、参考例1と同様に
して、留め具によって、給排水管に取り付け、騒音防止
構造を製造した。この騒音防止構造を、参考例1と同様
にして、試験した。結果を表1に示す。
して、留め具によって、給排水管に取り付け、騒音防止
構造を製造した。この騒音防止構造を、参考例1と同様
にして、試験した。結果を表1に示す。
【0090】なお、遮音拘束層の巻付性の試験には、E
VAシート単体を300×300mmの正方形で用意して
用いた。
VAシート単体を300×300mmの正方形で用意して
用いた。
【0091】実施例3
図18、図19及び図20に示すような、留め具係止穴
に留め具を挿入した防音シートを製造した。図18は、
この例の防音シートと留め具の組合せを示す横断面図で
ある。図19は図18の例の留め具係止穴の平面図であ
り、図20は図18の例の留め具の断面拡大図である。
に留め具を挿入した防音シートを製造した。図18は、
この例の防音シートと留め具の組合せを示す横断面図で
ある。図19は図18の例の留め具係止穴の平面図であ
り、図20は図18の例の留め具の断面拡大図である。
【0092】図18には、この例の防音シートの短辺方
向の断面図を示す。この防音シート46は、繊維状物4
7と空気層保持層48とからなる制振吸音層49と、ゴ
ムアスファルトシートからなる遮音拘束層50とを貼合
わせて一体化されている。防音シート46の長辺側の一
方の端部付近に留め具51が留め具穴52を貫通するよ
うに設けられ、残る他方の端部に留め具係止穴52′が
設けられている。
向の断面図を示す。この防音シート46は、繊維状物4
7と空気層保持層48とからなる制振吸音層49と、ゴ
ムアスファルトシートからなる遮音拘束層50とを貼合
わせて一体化されている。防音シート46の長辺側の一
方の端部付近に留め具51が留め具穴52を貫通するよ
うに設けられ、残る他方の端部に留め具係止穴52′が
設けられている。
【0093】この防音シートには、制振吸音層として、
目付量180g/m2 、平均繊維径5.8デニールの3
mm厚のポリエステル不織布に、空気層保持層として、2
枚のフィルムで独立気泡部の凸部とフィルム積層部凹部
を同一平面上に交互で設けた、2mm厚のシートを貼合せ
たものを用い、遮音拘束層として、面密度1.8kg/m
2 、1.5mm厚のゴムアスシートを用い、これらの制振
吸音層と遮音拘束層とを貼合せて一体積層し、シートを
作製した。このシートを、1000mm×410mmの大き
さに裁断し、防音シートとした。
目付量180g/m2 、平均繊維径5.8デニールの3
mm厚のポリエステル不織布に、空気層保持層として、2
枚のフィルムで独立気泡部の凸部とフィルム積層部凹部
を同一平面上に交互で設けた、2mm厚のシートを貼合せ
たものを用い、遮音拘束層として、面密度1.8kg/m
2 、1.5mm厚のゴムアスシートを用い、これらの制振
吸音層と遮音拘束層とを貼合せて一体積層し、シートを
作製した。このシートを、1000mm×410mmの大き
さに裁断し、防音シートとした。
【0094】図18及び図19に示すように、この防音
シート46に、留め具穴52と留め具係止穴52′を設
けた。防音シート46の一方の長辺側から320mm内側
の線上に、防音シートの短辺側から75mmの位置から、
170mmピッチで、3mmφの留め具穴52を設け、残る
他方の長辺側から70mm内側の線上に、留め具穴52の
間隔と同間隔で、図19に示すような、12mmφの留め
具係止穴を設けた。
シート46に、留め具穴52と留め具係止穴52′を設
けた。防音シート46の一方の長辺側から320mm内側
の線上に、防音シートの短辺側から75mmの位置から、
170mmピッチで、3mmφの留め具穴52を設け、残る
他方の長辺側から70mm内側の線上に、留め具穴52の
間隔と同間隔で、図19に示すような、12mmφの留め
具係止穴を設けた。
【0095】図19に示すように、この留め具係止穴5
2′の半円部分には、防音シートの中心方向とは逆の方
向に放射状に切り込み52′aがあり、留め具が入り易
いように加工されている。また、この留め具係止穴5
2′には、防音シートの中心方向に、留め具の軸の外径
の3倍の長さで、切り欠き部52′bが穴52′の一部
としてあり、この切り欠き部52′bで留め具の軸が固
定され、よりシートを安定させ、シート間の間隔が生じ
にくくなる。このときのシートの重ね代は、84mmであ
った。
2′の半円部分には、防音シートの中心方向とは逆の方
向に放射状に切り込み52′aがあり、留め具が入り易
いように加工されている。また、この留め具係止穴5
2′には、防音シートの中心方向に、留め具の軸の外径
の3倍の長さで、切り欠き部52′bが穴52′の一部
としてあり、この切り欠き部52′bで留め具の軸が固
定され、よりシートを安定させ、シート間の間隔が生じ
にくくなる。このときのシートの重ね代は、84mmであ
った。
【0096】留め具は、図20に断面図を示した物を用
いた。図20に示すように、この留め具は、3つの部品
53,54,55からなる。部品53,54は、平板状
物からなり、中央部に凸部53a,54aを有してい
る。部品55は、棒状物からなり、軸の両側に凹部55
a,55bを有している。平板状物の中央の凸部53
a,54aと棒状物の凹部55a,55bとは、嵌合固
定される。この留め具51は、図18に示すように、予
じめ留め具穴に取付けた。尚、留め具の材質は、部材5
3,54,55共にポリエチレン製とした。
いた。図20に示すように、この留め具は、3つの部品
53,54,55からなる。部品53,54は、平板状
物からなり、中央部に凸部53a,54aを有してい
る。部品55は、棒状物からなり、軸の両側に凹部55
a,55bを有している。平板状物の中央の凸部53
a,54aと棒状物の凹部55a,55bとは、嵌合固
定される。この留め具51は、図18に示すように、予
じめ留め具穴に取付けた。尚、留め具の材質は、部材5
3,54,55共にポリエチレン製とした。
【0097】得られた防音シートを、参考例1と同様に
して、留め具によって、給排水管に取り付け、騒音防止
構造を製造した。この騒音防止構造を、参考例1と同様
にして、試験した。結果を表2に示す。
して、留め具によって、給排水管に取り付け、騒音防止
構造を製造した。この騒音防止構造を、参考例1と同様
にして、試験した。結果を表2に示す。
【0098】なお、実施例3では、天井全面に100mm
厚の24Kグラスウールを吸音材として設置し、騒音を
他の実施例と同様に測定した。また、遮音拘束層の巻付
性の試験には、ゴムアスファルトシート単体を300mm
×300mmの正方形で用意して用いた。
厚の24Kグラスウールを吸音材として設置し、騒音を
他の実施例と同様に測定した。また、遮音拘束層の巻付
性の試験には、ゴムアスファルトシート単体を300mm
×300mmの正方形で用意して用いた。
【0099】比較例1
基本的には実施例と同様であるが、天井、パイプスペー
ス共何をも設けておらず、配管にも配管防音材を設けて
いない例である。このような配管構造から生じる騒音
を、参考例1と同様にして測定した。結果を表2に示
す。
ス共何をも設けておらず、配管にも配管防音材を設けて
いない例である。このような配管構造から生じる騒音
を、参考例1と同様にして測定した。結果を表2に示
す。
【0100】比較例2
天井は9mm石膏ボードで囲み、パイプスペースは9mm石
膏ボードで囲って、配管には配管防音材を設けていない
例である。このような配管構造から生じる騒音を、参考
例1と同様にして測定した。結果を表2に示す。
膏ボードで囲って、配管には配管防音材を設けていない
例である。このような配管構造から生じる騒音を、参考
例1と同様にして測定した。結果を表2に示す。
【0101】比較例3
比較例2に対し、天井全面に100mm厚の24Kグラス
ウールを設けた例である。この場合も、比較例2と同様
に配管防音材は設けていない。このような配管構造から
生じる騒音を、参考例1と同様にして測定した。結果を
表2に示す。
ウールを設けた例である。この場合も、比較例2と同様
に配管防音材は設けていない。このような配管構造から
生じる騒音を、参考例1と同様にして測定した。結果を
表2に示す。
【0102】
【表1】
【0103】
【表2】
【0104】表1及び表2に示した実施例及び比較例の
試験結果を説明する。参考例1は、配管全周を囲着する
配管防音材を制振吸音層のポリエステル不織布と遮音拘
束層のEVAを熱融着接着した防音シートを、留め具と
留め具係止穴で給排水管に囲着した例である。この例で
は、天井とパイプスペースを9mm石膏ボードで囲ってあ
る。防音性能はN−30であり、騒音レベルは31dB
(A)であり、戸建住宅寝室では1級に相当し、充分な
防音性能が得られている。
試験結果を説明する。参考例1は、配管全周を囲着する
配管防音材を制振吸音層のポリエステル不織布と遮音拘
束層のEVAを熱融着接着した防音シートを、留め具と
留め具係止穴で給排水管に囲着した例である。この例で
は、天井とパイプスペースを9mm石膏ボードで囲ってあ
る。防音性能はN−30であり、騒音レベルは31dB
(A)であり、戸建住宅寝室では1級に相当し、充分な
防音性能が得られている。
【0105】また、遮音拘束層のパイプ巻付性も良好
で、留め具を使用することもあって、冬期にも充分施工
できる事が判る。更に、施工時間も14分であり、取付
性も良い。燃焼ガスでは、塩化水素も不検出であり、施
工残材を燃やしても、ダイオキシン類は発生しない。ま
た、焼却灰からも有害重金属は検出できず、特別な処理
は不要である。
で、留め具を使用することもあって、冬期にも充分施工
できる事が判る。更に、施工時間も14分であり、取付
性も良い。燃焼ガスでは、塩化水素も不検出であり、施
工残材を燃やしても、ダイオキシン類は発生しない。ま
た、焼却灰からも有害重金属は検出できず、特別な処理
は不要である。
【0106】実施例1も参考例1と同様に、天井、パイ
プスペースを9mm石膏ボードで囲われ、配管外周全面に
囲着する制振吸音層に、発泡ポリエチレンと空気保持凹
凸シートを用い、その外周に遮音拘束層としてのブチル
ゴムシートを一体化した防音シートを用い、このシート
を留め具と留め具係止穴で留めるものである。防音性能
はN−25で、騒音レベルも27dB(A)であり、戸
建住宅寝室では、特級に相当し良好である。
プスペースを9mm石膏ボードで囲われ、配管外周全面に
囲着する制振吸音層に、発泡ポリエチレンと空気保持凹
凸シートを用い、その外周に遮音拘束層としてのブチル
ゴムシートを一体化した防音シートを用い、このシート
を留め具と留め具係止穴で留めるものである。防音性能
はN−25で、騒音レベルも27dB(A)であり、戸
建住宅寝室では、特級に相当し良好である。
【0107】また、遮音拘束層のパイプ巻付性も良好
で、留め具使用でもあり、冬期にも充分施工できる事が
判る。更に、施工時間も17分で取付性も良好である。
燃焼ガスも、塩化水素は不検出であり、施工残材を燃焼
させても、ダイオキシンは発生しない。焼却灰からも有
害重金属は検出できず、特別な処理は不要である。
で、留め具使用でもあり、冬期にも充分施工できる事が
判る。更に、施工時間も17分で取付性も良好である。
燃焼ガスも、塩化水素は不検出であり、施工残材を燃焼
させても、ダイオキシンは発生しない。焼却灰からも有
害重金属は検出できず、特別な処理は不要である。
【0108】実施例2は、参考例1と同様、天井、パイ
プスペースを9mm石膏ボードで囲われ、配管外周全面に
囲着する制振吸音層に、発泡体粒と非発泡ゴム粒を容積
比で7:1で連結固着成型した多孔質材を用い、遮音拘
束層としてPE、EVA、ブチルゴム混合シートを用
い、これらを一体化した防音シートに、留め具と留め具
係止穴を設けて、配管外周全面を囲着した例である。防
音性能はN−25、騒音レベルも27dB(A)であ
り、戸建住宅寝室に於ける適用等級も特級であり、良好
な防音性能を示している。
プスペースを9mm石膏ボードで囲われ、配管外周全面に
囲着する制振吸音層に、発泡体粒と非発泡ゴム粒を容積
比で7:1で連結固着成型した多孔質材を用い、遮音拘
束層としてPE、EVA、ブチルゴム混合シートを用
い、これらを一体化した防音シートに、留め具と留め具
係止穴を設けて、配管外周全面を囲着した例である。防
音性能はN−25、騒音レベルも27dB(A)であ
り、戸建住宅寝室に於ける適用等級も特級であり、良好
な防音性能を示している。
【0109】遮音拘束層のパイプへの巻付性も良好で、
留め具使用もあり、冬期施工性も充分である。また、施
工時間も13分で取付性の良い事が判る。施工残材の燃
焼に於ても、燃焼ガスから塩化水素が検出されず、ダイ
オキシンの発生はない。焼却灰からも有害重金属は検出
されず、安全性の高い材料である事が判る。
留め具使用もあり、冬期施工性も充分である。また、施
工時間も13分で取付性の良い事が判る。施工残材の燃
焼に於ても、燃焼ガスから塩化水素が検出されず、ダイ
オキシンの発生はない。焼却灰からも有害重金属は検出
されず、安全性の高い材料である事が判る。
【0110】参考例2は、参考例1と同様、天井、パイ
プスペースを9mm石膏ボードで囲み、配管の外周全面を
制振吸音層としてのポリエステル不織布で覆い、その周
囲に遮音拘束層としてのEVAシートを熱融着一体化さ
せたシートに、留め具と留め具係止穴を設けた例であ
る。防音性能はN−30、騒音レベル31dB(A)で
あり、戸建住宅寝室で1級であり、良好な防音性能が得
られている。
プスペースを9mm石膏ボードで囲み、配管の外周全面を
制振吸音層としてのポリエステル不織布で覆い、その周
囲に遮音拘束層としてのEVAシートを熱融着一体化さ
せたシートに、留め具と留め具係止穴を設けた例であ
る。防音性能はN−30、騒音レベル31dB(A)で
あり、戸建住宅寝室で1級であり、良好な防音性能が得
られている。
【0111】遮音拘束層のパイプへの巻付性も良好で、
留め具を備えている事もあり、冬期施工性は良好であ
る。施工時間も13分で取付性も良い。又、燃焼ガスか
ら塩化水素も検出されず、焼却灰からも有害重金属も検
出されていないので、安全性の高い材料といえる。
留め具を備えている事もあり、冬期施工性は良好であ
る。施工時間も13分で取付性も良い。又、燃焼ガスか
ら塩化水素も検出されず、焼却灰からも有害重金属も検
出されていないので、安全性の高い材料といえる。
【0112】実施例3は、参考例1と同様に、天井、パ
イプスペースを9mm石膏ボードで囲い、他の実施例には
設けなかった100mm厚グラスウールを天井全面に設け
て、制振吸音層としてのポリエステル不織布と空気層保
持凹凸シートとを重ねて用いて、遮音拘束層としてゴム
アスファルトをその制振吸音層の外周に一体化した防音
シートに、留め具と留め具係止穴を設けた例である。防
音性能は、天井全面に設けたグラスウールにより、参考
例1、2、実施例1、2よりも更に良好なN−20であ
り、騒音レベルも23dB(A)と優れていた。戸建住
宅寝室の特級よりも1ランクすぐれた非常に静かな状況
が得られた。
イプスペースを9mm石膏ボードで囲い、他の実施例には
設けなかった100mm厚グラスウールを天井全面に設け
て、制振吸音層としてのポリエステル不織布と空気層保
持凹凸シートとを重ねて用いて、遮音拘束層としてゴム
アスファルトをその制振吸音層の外周に一体化した防音
シートに、留め具と留め具係止穴を設けた例である。防
音性能は、天井全面に設けたグラスウールにより、参考
例1、2、実施例1、2よりも更に良好なN−20であ
り、騒音レベルも23dB(A)と優れていた。戸建住
宅寝室の特級よりも1ランクすぐれた非常に静かな状況
が得られた。
【0113】遮音拘束層のパイプへの巻付性も良好であ
り、留め具を備えている事もあって、冬期に充分な施工
性が得られることが判る。施工時間も15分であり、取
付性も良好である。また、燃焼ガスから塩化水素が検出
できず、焼却灰からも有害重金属も検出されていないの
で、安全性の高い材料である事が判る。
り、留め具を備えている事もあって、冬期に充分な施工
性が得られることが判る。施工時間も15分であり、取
付性も良好である。また、燃焼ガスから塩化水素が検出
できず、焼却灰からも有害重金属も検出されていないの
で、安全性の高い材料である事が判る。
【0114】比較例1は、配管への配管防音材もなく、
天井、パイプスペースも設けられていない例で、給排水
音そのものが測定された例である。
天井、パイプスペースも設けられていない例で、給排水
音そのものが測定された例である。
【0115】比較例2は、配管への配管防音材がなく、
天井、パイプスペースを9mm厚石膏ボードで囲った例で
ある。比較例1よりN等級で2ランク、騒音レベルで8
dB(A)改善される事が判る。しかし、この状態で
は、非常にうるさく、何等かの対策を必要とする。
天井、パイプスペースを9mm厚石膏ボードで囲った例で
ある。比較例1よりN等級で2ランク、騒音レベルで8
dB(A)改善される事が判る。しかし、この状態で
は、非常にうるさく、何等かの対策を必要とする。
【0116】比較例3は、比較例2に対し、天井全面に
100mm厚グラスウールを設けた例である。N−35、
騒音レベル37dB(A)とかなり静かになったが、も
う少し改良が望まれるレベルである。
100mm厚グラスウールを設けた例である。N−35、
騒音レベル37dB(A)とかなり静かになったが、も
う少し改良が望まれるレベルである。
【0117】
【発明の効果】本発明によれば、防音シートの末端を継
目で合わせ、部分的に留め具で繋ぐだけの騒音防止構造
で、十分に防音性能が発揮される。また、このような騒
音防止構造は、簡単に施工できるため、施工作業者が脚
立の上で作業しても、脚立への上がり下りの回数が多く
ても、より軽く、より安全で、作業性に優れており、低
コストで得ることができる。
目で合わせ、部分的に留め具で繋ぐだけの騒音防止構造
で、十分に防音性能が発揮される。また、このような騒
音防止構造は、簡単に施工できるため、施工作業者が脚
立の上で作業しても、脚立への上がり下りの回数が多く
ても、より軽く、より安全で、作業性に優れており、低
コストで得ることができる。
【図1】 本発明にかかる参考例の防音シートと留め具
の組合せを示す斜視図である。
の組合せを示す斜視図である。
【図2】図1の例の横断面図である。
【図3】図1の防音シートを留め具を用いて給排水管に
取り付けた状態を示す斜視図である。
取り付けた状態を示す斜視図である。
【図4】図3の取付状態をB−B線で切断した断面図で
ある。
ある。
【図5】図1の防音シートの他の施工例を示す横断面図
である。
である。
【図6】 本発明にかかる参考例の騒音防止構造の縦断
面図である。
面図である。
【図7】図1の例の留め具の断面拡大図である。
【図8】図1の例の留め具係止穴の平面図である。
【図9】 本発明の一例の防音シートと留め具の組合せ
を示す横断面図である。
を示す横断面図である。
【図10】図9の例の留め具の拡大断面図である。
【図11】図9の例の留め具係止穴の平面図である。
【図12】本発明の他の例の防音シートと留め具の組合
せを示す横断面図である。
せを示す横断面図である。
【図13】図12の例の留め具の拡大断面図である。
【図14】図12の例の留め具係止穴の平面図である。
【図15】 本発明にかかる他の参考例の防音シートと
留め具の組合せを示す横断面図である。
留め具の組合せを示す横断面図である。
【図16】図15の例の留め具係止穴の平面図である。
【図17】図15の例の留め具の断面拡大図である。
【図18】本発明の他の例の防音シートと留め具の組合
せを示す横断面図である。
せを示す横断面図である。
【図19】図18の例の留め具係止穴の平面図である。
【図20】図18の例の留め具の断面拡大図である。
1,22,28,38,46 防音シート
2,23,29,39,49 制振吸音層
3,23c,30,40,50 遮音拘束層
4,25,31,52,41,51 留め具
4a,26b,27b 軸
4b,4b′,27係止部
5,5′,24,24′,31′,42,42′,5
2′ 留め具係止穴 6 給排水管 1a 防音シートの一方の端部 1b 防音シートの他方の端部 7 騒音防止構造 8 2階トイレ 9 給水管 10 排水管 11 1階床 12 1階居室 13,14 石膏ボード 15,16 パイプスペース 17 天井 18,19,26,27,43,44,45,53,5
4,55 部品 20 パイプ状の突起 20a,35a,36a,55a,55b 凹部 21 突起 21a,37a,37b,53a,54a 凸部 23a 発泡体層 23b,48 空気層保持層 26c,27c,43b,44b,45a,45b 凹
凸部 29a 発泡体粉砕物 29b 非発泡加硫ゴムの粉砕物 35,36,37 部材 43a,44a 穴 47 繊維状物 32,52′a 切り込み 33 切り欠き穴 52′b 切り欠き部
2′ 留め具係止穴 6 給排水管 1a 防音シートの一方の端部 1b 防音シートの他方の端部 7 騒音防止構造 8 2階トイレ 9 給水管 10 排水管 11 1階床 12 1階居室 13,14 石膏ボード 15,16 パイプスペース 17 天井 18,19,26,27,43,44,45,53,5
4,55 部品 20 パイプ状の突起 20a,35a,36a,55a,55b 凹部 21 突起 21a,37a,37b,53a,54a 凸部 23a 発泡体層 23b,48 空気層保持層 26c,27c,43b,44b,45a,45b 凹
凸部 29a 発泡体粉砕物 29b 非発泡加硫ゴムの粉砕物 35,36,37 部材 43a,44a 穴 47 繊維状物 32,52′a 切り込み 33 切り欠き穴 52′b 切り欠き部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平2−186194(JP,A)
特開 平5−59963(JP,A)
特開 平10−274384(JP,A)
特許から見た機械要素便覧[固着],
日本,社団法人 発明協会,1980年 9
月25日,P.38
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F16L 51/00 - 55/24
F16L 59/00 - 59/22
E03C 1/02
E03C 1/12
E04B 1/82
Claims (3)
- 【請求項1】 上階の床と、下階の天井と、仕切り材
と、前記床と前記天井と前記仕切り材とで囲まれたパイ
プスペース内に設けられている給排水管とを備えてお
り、前記給排水管からの騒音が防止されている騒音防止
構造において、 前記給排水管の外周全面に、防音シートが複数の留め具
によって囲着されており、前記防音シートが、前記給排
水管の外周全面を覆う制振吸音層と、前記制振吸音層の
外周に積層一体化された遮音拘束層とを有しており、前
記留め具が、軸と、前記軸の両端に設けられた係止部と
を有しており、前記防音シートの前記給排水管の管周方
向の一方の端部と他方の端部のそれぞれに、複数の留め
具係止穴が前記給排水管の管軸方向に互いに離間して設
けられており、前記防音シートの一方の端部の前記留め
具係止穴が切り欠き部を有しており、前記切り欠き部が
前記防音シートの他方の端部側に設けられており、前記
防音シートが前記給排水管の管周方向に巻かれており、
前記給排水管の管軸方向に、前記防音シートの継目が形
成されており、前記継目で前記各留め具係止穴が重ねら
れており、前記各留め具係止穴の重ね合わせ部分で、前
記各留め具の軸が前記各留め具係止穴を貫通しており、
前記切り欠き部に前記留め具の軸が係止されており、前
記各係止部が前記防音シートの一方の端部と他方の端部
とを圧着しており、前記継目が接合されていることを特
徴とする、騒音防止構造。 - 【請求項2】 前記制振吸音層が、2倍〜30倍の発泡
倍率である発泡体(A)と、目付量が100g/m2 〜
700g/m2 であって、繊維径の平均が1〜12デニ
ールである、繊維状物(B)と、粒子をバインダーで連
結固着成型した多孔質材であって、前記粒子が、ゴムス
ポンジ及びポリマー発泡体からなる群より選ばれた材料
からなる発泡体粒子と、ゴム及びポリマーからなる群よ
り選ばれた材料からなる非発泡体粒子の混合物であり、
前記混合物の容積比が発泡体粒子:非発泡体粒子=1
0:1〜3:1である、多孔質材(C)と、空気層保持
材(D)とからなる群より選ばれた材料からなる少なく
とも1種の層からなり、前記制振吸音層の厚みが2〜1
5mmであり、前記遮音拘束層が0.5〜3.6kg/
m2 の面密度を有しており、前記防音シートを20mm
径パイプに沿って0℃で巻き付け得ることを特徴とす
る、請求項1記載の騒音防止構造。 - 【請求項3】 請求項1又は2記載の騒音防止構造を得
るための防音シートと留め具の組合せであって、 前記防音シートが、前記給排水管の外周全面を覆う制振
吸音層と、前記制振吸音層の外周に積層一体化された遮
音拘束層とを有しており、前記留め具が、軸と、前記軸
の両端に設けられた係止部とを有しており、前記防音シ
ートの前記給排水管の管周方向の一方の端部と他方の端
部のそれぞれに、複数の留め具係止穴が前記給排水管の
管軸方向に互いに離間して設けられており、前記防音シ
ートの一方の端部の前記留め具係止穴が切り欠き部を有
しており、前記切り欠き部が前記防音シートの他方の端
部側に設けられており、前記給排水管の外周全面に、防
音シートを前記各留め具によって囲着する際、前記防音
シートが前記給排水管の管周方向に巻かれ、前記防音シ
ートの継目が前記給排水管の管軸方向に形成され、前記
継目で前記各留め具係止穴が重ねられ、前記各留め具係
止穴の重ね合わせ部分で、前記各留め具の軸が前記防音
シートの一方の端部と他方の端部の前記各留め具係止穴
を貫通し、前記切り欠き部に前記留め具の軸が係止さ
れ、前記各係止部によって、前記防音シートの一方の端
部と他方の端部とが圧着され、前記継目が接合され得る
ことを特徴とする、防音シートと留め具の組合せ。
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ID=18346430
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN105683614A (zh) * | 2013-12-17 | 2016-06-15 | 三菱重工业株式会社 | 减振材料及减振材料的安装方法 |
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1998
- 1998-12-01 JP JP34148598A patent/JP3510508B2/ja not_active Expired - Fee Related
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特許から見た機械要素便覧[固着],日本,社団法人 発明協会,1980年 9月25日,P.38 |
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