JP3510403B2 - メタル担体の製造方法及びその製造装置 - Google Patents

メタル担体の製造方法及びその製造装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はメタル担体の製造方
法及びその製造装置に関する。これら製造方法及びその
製造装置は、メタル担体におけるハニカム体の平板及び
波板並びにハニカム体及び外筒を拡散接合する場合に特
に有効である。
【0002】
【従来の技術】特公昭57−55886号公報には、外
周面に軸方向に延在するスリットをもつ断面略C字形状
の外筒と、平板と波板とを重ねてロール状に巻いて成形
されたハニカム体とを用い、外筒内にハニカム体が挿入
された第1仮組付け体からメタル担体を製造するメタル
担体の製造方法が開示されている。
【0003】この製造方法では、第1仮組付け体を上下
一対の治具で挟持することにより外筒を締め付けてスリ
ットの合わせを行い、しかる後にスリットを溶接するこ
とにより、プレスばめでメタル担体を製造する。ここ
で、上下一対の治具が製造装置の一部を構成している。
こうして得られるメタル担体は、所定の熱処理の後、平
板と波板とで形成される多数の細孔の表面にアルミナ等
からなる触媒担持層が形成され、この触媒担持層にPt
等の触媒金属が担持されて排気ガス浄化触媒とされる。
そして、この排気ガス浄化触媒は、各々円錐状の一対の
コーン間に保持され、触媒コンバータとして内燃機関の
排気系に設けられ、排気ガス中のHC等を浄化する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、巻回後のハニ
カム体の外周面は、波板の外端を平板の外端で覆って巻
回を終了していることから滑らかでなく、外筒の特につ
なぎ溶接部位に対してハニカム体の巻回端部を周方向で
位置決めしなければ、メタル担体が外筒の内周面とハニ
カム体の外周面との間に部分的に間隙を有するものとな
り、この間隙により排気ガスをリークしてしまう触媒コ
ンバータを製造することになる。
【0005】この点、上記従来の製造方法では、かかる
周方向の位置決めについては何ら考慮を加えておらず、
仮に位置決めを行なうとすれば、第1仮組付け体を上下
一対の治具で挟持する直前にそれを行なうことになる。
このときには軸心が水平方向になるように第1仮組付け
体が保持されることになるため、外筒内のハニカム体
は、自重により外周面の下側が外筒の内周面の下側と接
し、ハニカム体の外周面の下側と外筒の内周面の下側と
の間には間隙を確保できない。この場合、外筒内のハニ
カム体を外筒の両開口側から外筒の内周面の上側と干渉
しない範囲でやや持ち上げ、この状態で周方向及び軸方
向の位置決めを行なう作業が必要である。仮に熱処理に
よりハニカム体の平板及び波板並びにハニカム体及び外
筒を拡散接合するメタル担体では、この作業中にハニカ
ム体が外筒と干渉してしまえば、ハニカム体の外周面に
傷を生じてしまう。また、熱処理によりハニカム体の平
板及び波板等をろう材を用いて接合するメタル担体で
は、この作業中にハニカム体が外筒と干渉してしまえ
ば、ハニカム体の外周面のろう材が剥がれてしまう。こ
れらの場合、使用時に座屈等を生じやすい触媒コンバー
タを製造することになってしまう。こうして、従来の製
造方法では、中々かかる作業を適正に行い難い。
【0006】本発明の第1の課題は、ハニカム体の周方
向及び軸方向の位置決めを適正に行いやすくし、これに
より優れた触媒コンバータを製造可能にすることにあ
る。また、上記従来の製造方法では、第1仮組付け体を
上下一対の治具で挟持した状態でスリットを溶接する必
要がある。このとき、スリットが側方位置で延在されて
いるため、溶接部が下方に流れて溶接不良を生じやす
い。こうして溶接不良を生じたメタル担体で触媒コンバ
ータを製造すると、その触媒コンバータは排気ガスをリ
ークしやすい。
【0007】本発明の第2の課題は、スリットの溶接を
適正に行いやすくし、これにより優れた触媒コンバータ
を製造可能にすることにある。さらに、上記従来の製造
装置では、第1仮組付け体を挟持する各治具がスリット
の合わせのみを行なうべく外筒を締め付けている。こう
してスリットの合わせのみを行って得られたメタル担体
では、熱処理時にハニカム体の平板及び波板等をろう材
を用いて接合せざるを得ず、製造コストの高騰化を招来
してしまう。この点、外筒の締め付け力を利用し、熱処
理時にハニカム体の平板及び波板等を拡散接合すること
とすれば、ろう材の省略により製造コストの低廉化を実
現できるものの、上記従来の製造方法では、各治具の外
筒と当接する内面により外筒の局部的な締め付け力を変
更することができず、接合強度を局部的に変更して熱応
力を緩和させることができないため、使用時における熱
応力でハニカム体の外周域等で座屈等を生じやすい触媒
コンバータを製造することになる。
【0008】本発明の第3の課題は、ハニカム体の平板
及び波板等を拡散接合する場合、熱応力を緩和可能とし
て優れた触媒コンバータを製造可能にすることにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】(1)請求項1のメタル
担体の製造方法は、外周面に軸方向に延在するスリット
をもつ断面略C字形状の外筒と、平板と波板とを重ねて
ロール状に巻いて成形されたハニカム体とを用い、該外
筒内に該ハニカム体が挿入された第1仮組付け体からメ
タル担体を製造するメタル担体の製造方法において、軸
心が鉛直方向になるように該第1仮組付け体を保持した
状態で、該外筒のつなぎ溶接部位に対して該ハニカム体
の巻回端部を周方向で位置決め並びに該外筒に対する該
ハニカム体の軸方向の位置決めを行ない、この状態で該
外筒を締め付けて少なくとも該スリットの合わせを行な
うことにより第2仮組付け体を得る第1工程と、該第2
仮組付け体を傾倒することにより該スリットが最上位置
で水平方向に延在するように該第2仮組付け体を保持し
た状態で、該スリットを溶接することによりメタル担体
を製造する第2工程と、を有することを特徴とする。
【0010】この製造方法では、第1工程において、軸
心が鉛直方向になるように第1仮組付け体を保持した状
態で、外筒に対するハニカム体の周方向及び軸方向の位
置決めを行なう。特に、外筒のつなぎ溶接部位に対して
該ハニカム体の巻回端部を周方向に位置決めする。この
とき、外筒内のハニカム体は、自重により下端面が保持
されるため、ハニカム体の外周面と外筒の内周面との間
には確実に間隙が確保される。この場合、外筒内のハニ
カム体を外筒の上側の開口側から突出させることができ
るため、この突出部分を把持して周方向及び軸方向の位
置決めを容易に行なうことができ、かかる作業を適正に
行い易い。
【0011】周方向及び軸方向の位置決めの後、外筒を
締め付けて少なくともスリットの合わせを行なうことに
より第2仮組付け体を得る。外筒の締め付け力を利用
し、熱処理時にハニカム体の平板及び波板等を拡散接合
することとすれば、ろう材の省略により製造コストの低
廉化を実現できるそして、第2工程において、スリット
が最上位置で水平方向に延在するように第2仮組付け体
を保持した状態で、スリットを溶接することによりメタ
ル担体を製造する。このとき、溶接部も水平に維持され
て下方に流れにくいため、溶接不良を生じにくい。
【0012】したがって、請求項1の製造方法では、メ
タル担体の製造にあたって、ハニカム体の周方向及び軸
方向の位置決めと、スリットの溶接とを適正に行いやす
い。このため、得られたメタル担体で触媒コンバータを
製造すれば、外筒とハニカム体との間の間隙や溶接不良
による排気ガスのリークがなく、使用時に座屈等を生じ
にくい優れた触媒コンバータを製造できる。
【0013】(2)請求項2のメタル担体の製造装置
は、外周面に軸方向に延在するスリットをもつ断面略C
字形状の外筒と、平板と波板とを重ねてロール状に巻い
て成形されたハニカム体とを用い、該外筒内に該ハニカ
ム体が挿入された第1仮組付け体からメタル担体を製造
するメタル担体の製造装置において、軸心が鉛直方向に
なるように該第1仮組付け体を保持する保持部と、該保
持部に保持された該第1仮組付け体の該外筒を保持する
外筒保持部材と、該外筒保持部材に保持された該外筒に
対して該ハニカム体を上下動可能に保持する下部位置決
め部材と、該外筒保持部材に保持された該外筒に対して
該ハニカム体を下方に移動させ、該外筒に対する該ハニ
カム体の軸方向の位置決めを行なう上部位置決め部材
と、該保持部に保持された該第1仮組付け体の軸心に向
かって放射方向から同期移動可能に設けられ、該外筒を
締め付けて少なくとも該スリットの合わせを行なう3個
以上のクランプ爪と、を有することを特徴とする。
【0014】この製造装置では、保持部は軸心が鉛直方
向になるように第1仮組付け体を保持する。また、外筒
保持部材は保持部に保持された第1仮組付け体の外筒を
保持する。さらに、下部位置決め部材は外筒保持部材に
保持された外筒に対してハニカム体を上下動可能に保持
する。このとき、外筒内のハニカム体は、自重により下
端面が保持されるため、ハニカム体の外周面と外筒の内
周面との間には確実に間隙が確保される。この場合、外
筒内のハニカム体を外筒の上側の開口側から十分に持ち
上げることができるため、この状態で周方向の位置決め
を容易に行なうことができる。そして、上部位置決め部
材が外筒保持部材に保持された外筒に対してハニカム体
を下方に移動させれば、外筒に対するハニカム体の軸方
向の位置決めが行われる。こうして、周方向及び軸方向
の位置決めの作業を適正に行い易い。
【0015】周方向及び軸方向の位置決めの後、3個以
上のクランプ爪は保持部に保持された第1仮組付け体の
軸心に向かって放射方向から同期移動する。これによ
り、外筒を締め付けて少なくともスリットの合わせを行
なうことにより第2仮組付け体を得る。クランプ爪が2
個であれば、メタル担体を所望に反して瓢箪型に変形し
やすい。これに対し、クランプ爪が3個以上であれば、
軸心に向かって放射方向から同期移動させた場合に締め
付け力を外筒全体に付与しやすいため、メタル担体の外
径精度を向上させることができる。
【0016】したがって、請求項2の製造装置では、メ
タル担体の製造にあたって、ハニカム体の周方向及び軸
方向の位置決めを適正に行いやすい。このため、得られ
たメタル担体で触媒コンバータを製造すれば、外筒とハ
ニカム体との間の間隙による排気ガスのリークがなく、
使用時に座屈等を生じにくい優れた触媒コンバータを製
造できる。
【0017】また、メタル担体を製造後、クランプ爪に
よる外筒の締め付けを解除すれば、下部位置決め部材が
ハニカム体を上昇させるため、メタル担体が上方に持ち
上げられ、容易に取り出しが可能になる。 (3)請求項3のメタル担体の製造装置は、請求項2記
載のメタル担体の製造装置において、クランプ爪が外筒
と当接する内面に凹部を有することを特徴とする。
【0018】この製造装置では、クランプ爪の内面が凹
部を有するため、内面の凹部では外筒に締め付け力を付
与せず、内面の凹部以外の部分では外筒に締め付け力を
付与し、局部的な締め付け力の変更が可能である。した
がって、請求項3の製造装置では、拡散接合の接合強度
を局部的に変更して熱応力を緩和させることができるた
め、使用時における熱応力でハニカム体の外周域等で座
屈等を生じにくい触媒コンバータを製造できる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、請求項1〜3を具体化した
実施形態1、2を図面を参照しつつ説明する。 (実施形態1) 〔製造装置〕始めに、実施形態の製造装置について説明
する。この製造装置では、図1等(一部スケルトンで示
す。)に示すように、フレーム1aにピンを介して可動
盤2が上下方向で90°右回りで反転可能に設けられて
おり、正転状態で水平となる可動盤2の上面には基台3
が設けられている。ここで、可動盤2及び基台3が保持
部4を構成している。
【0020】基台3は、可動盤2の上面に固定されたリ
ング状の外筒保持部材5と、外筒保持部材5内において
可動盤2の上面に押圧ばね6を介して固定された厚さa
の円柱状の下部位置決め部材7とからなる。外筒保持部
材5の上端には可動盤2が正転状態で水平をなす載置面
5aが形成され、この載置面5aの内側には段差bを有
して下部位置決め部材7の下端面の周縁と当接する規制
面5bが形成されている。
【0021】また、正転状態の可動盤2の上方では、フ
レーム1bに油圧シリンダ8が固定され、油圧シリンダ
8の下方に延出可能なロッド8aには上部位置決め部材
9が固定されている。この上部位置決め部材9の下端面
は水平な押圧面9aとされている。可動盤2の上面には
外筒保持部材5の外方において放射方向に延在する3条
のガイド溝2a(2条のみ図示)が凹設され、各ガイド
溝2aにはアーム10が摺動可能に設けられている。各
アーム10の下端にはピンを介してリンク11の一端が
連結され、各リンク11の他端はピンを介して可動盤2
の下面に固定された油圧シリンダ12のロッド12aに
連結されている。各アーム10の上方には円弧状の内面
13aをもつクランプ爪13が固定されている。また、
図2に示すように、左側の二つのクランプ爪13の間に
は水平方向にロッド15aを延出可能な油圧シリンダ1
5が設けられ、ロッド15aの先端には載置面5aと平
行な面内において90〜150°の開きをもつ外筒位相
合わせ治具14が固定されている。
【0022】さらに、可動盤2の右側には、可動盤2の
傾倒状態で基台3、クランプ爪13等が内部に収納され
るブース16がフレーム1cに固定され、ブース16の
上端では溶接トーチ17が昇降可能かつ可動盤2から遠
ざかる方向に移動可能に設けられている。 〔製造方法〕図1及び図2に示すように、外筒20とハ
ニカム体21とを用意する。外筒20は、外周面に軸方
向に延在するスリット20aをもつ断面C字形状のもの
である。ハニカム体21は、平板と波板とを重ねてロー
ル状に巻き、外周面は波板の外端を平板の外端で覆った
後、スポット溶接することにより成形したものである。
そして、上記のように構成された製造装置を用いて実施
形態の製造方法を実行する。
【0023】まず、可動盤2を正転状態とし、外筒保持
部材5の載置面5a上に外筒20を載置し、外筒20の
上側の開口から外筒20内にハニカム体21を挿入する
ことにより下部位置決め部材7上にハニカム体21を載
置する。こうして第1仮組付け体W1 を得る。 「第1工程」 このとき、第1仮組付け体W1 は鉛直方向に軸芯Oを有
して保持されている。この状態では、外筒20内のハニ
カム体21は、自重により下端面が下部位置決め部材7
に保持されているため、ハニカム体21の外周面と外筒
20の内周面との間には確実に間隙が確保される。ま
た、下部位置決め部材7上に載置されたハニカム体21
は、押圧ばね6の付勢力により、外筒20の上端面から
突出されている。このため、外筒20内のハニカム体2
1を外筒の上側の開口側から十分に持ち上げ、ハニカム
体21を回すことで周方向の位置決めを容易に行なうこ
とができる。ここで外筒20のつなぎ溶接部位に対して
ハニカム21体の巻回端部を周方向に位置決めする。
いで、図3に示すように、油圧シリンダ15のロッド1
5aを延出し、外筒位相合わせ治具14を外筒20のス
リット20a内に挿入し、外筒20の位相を合わせる。
【0024】そして、図4に示すように、油圧シリンダ
8のロッド8aを延出することにより上部位置決め部材
9を押し下げ、押圧ばね6の付勢力に抗して押圧面9a
でハニカム体21を下方に移動させる。ハニカム体21
の上端面が外筒20の上端面と一致すれば、下部位置決
め部材7の下端面の周縁が外筒保持部材5の規制面5b
と当接し、ハニカム体21の下端面が外筒20の下端面
から軸方向に(a−b)の距離だけ上方に位置される。
これにより、外筒20に対するハニカム体21の軸方向
の位置決めが行われる。こうして、周方向及び軸方向の
位置決めの作業を適正に行い易い。また、このとき、外
筒20は、上部位置決め部材9の押圧面9aと外筒保持
部材5の載置面5aとの間で上端面及び下端面が押圧さ
れるため、ねじれが矯正される。
【0025】周方向及び軸方向の位置決めの後、油圧シ
リンダ12のロッド12aを下方に短縮し、可動盤2の
各ガイド溝2a内でアーム10を互いに近づく方向に同
期摺動させる。これにより、各クランプ爪13が軸心O
に向かって同期移動し、各クランプ爪13の内面13a
により外筒20を締め付ける。こうして、図5にも示す
ように、スリット20aの合わせを行なうとともに、ハ
ニカム体21の平板及び波板等に押圧力を付与し、第2
仮組付け体W2 を得る。このとき、3個のクランプ爪1
3を採用しているため、締め付け力を外筒20全体に付
与し、第2仮組付け体W2 の真円度を向上させている。
【0026】「第2工程」そして、図6に示すように、
油圧シリンダ8のロッド8aを短縮することにより上部
位置決め部材9を上げる。また、可動盤2を傾倒状態と
し、基台3、クランプ爪13等をブース16の内部に収
納する。このとき、図7に示すように、スリット20a
が第2仮組付け体W2 の最上位置で水平方向に延在され
る。この状態で、溶接トーチ17を降下させ、可動盤2
から遠ざかる方向に移動させつつスリット20aを溶接
する。このとき、溶接部は水平に維持されて下方に流れ
にくいため、溶接不良を生じにくい。また、溶接をブー
ス16内で行なうことができるため、溶接光をブース1
6内に閉じ込めて作業環境を良好に保つことができる。
こうして、真円のメタル担体W3 を製造する。
【0027】この後、図8に示すように、可動盤2を正
転状態とし、油圧シリンダ12のロッド12aを上方に
延長することにより、可動盤2の各ガイド溝2a内でア
ーム10を互いに離れる方向に同期摺動させる。これに
より、クランプ爪13が軸心Oから放射方向に同期移動
し、クランプ爪13の内面13aによる外筒20の締め
付けが解除される。このとき、下部位置決め部材7が押
圧ばね6の付勢力により上方に移動するため、メタル担
体W3 が上方に持ち上げられ、ハンドリング部の確保に
より容易に取り出しが可能になる。
【0028】取り出したメタル担体W3 に所定の熱処理
を施し、ハニカム体21の平板及び波板並びにハニカム
体21及び外筒20を拡散接合する。そして、触媒担持
層を形成し、触媒金属を担持して排気ガス浄化触媒とし
た後、各々円錐状の一対のコーン間に保持し、触媒コン
バータとする。したがって、この製造方法及び製造装置
では、メタル担体W3 の製造にあたって、ハニカム体2
1の周方向及び軸方向の位置決めと、スリット20aの
溶接とを適正に行いやすい。このため、得られたメタル
担体W3 で触媒コンバータを製造すれば、外筒20とハ
ニカム体21との間の間隙や溶接不良による排気ガスの
リークがなく、使用時に座屈等を生じにくい優れた触媒
コンバータを製造できた。
【0029】また、この製造装置は自動化により製造コ
ストの低廉化も実現可能であった。さらに、この製造方
法及び製造装置では、外筒20のねじれをも矯正してい
るため、得られたメタル担体W3 が各コーン間に良好に
保持された。なお、クランプ爪13の内面13aの形状
を変更することにより、各コーンの形状や搭載部位に合
わせた形状のメタル担体W3 を得ることもできる。 (実施形態2)実施形態2では、図9に示すように、内
面13aに軸方向に延在する凹部13bを有するクラン
プ爪13を採用している。製造装置及び製造方法の他の
構成は実施形態1と同様である。
【0030】この製造方法及び製造装置でメタル担体W
3 を製造すれば、クランプ爪13の内面13aの凹部1
3bでは外筒20に締め付け力を付与せず、内面13の
凹部13b以外の部分では外筒20に締め付け力を付与
し、局部的な締め付け力の変更が可能である。したがっ
て、この製造方法及び製造装置では、拡散接合の接合強
度を局部的に変更して熱応力を緩和させることができる
ため、使用時における熱応力でハニカム体21の外周域
等で座屈等を生じにくい触媒コンバータを製造できる。
【0031】なお、凹部13bは、図10に示すよう
に、周方向に設けても、また軸方向と周方向とに設けて
もよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の製造装置に係り、位相合わせ前の
状態を示す略縦断面図である。
【図2】実施形態1の製造装置に係り、位相合わせ前の
クランプ爪等の横断面図である。
【図3】実施形態1の製造装置に係り、位相合わせ時の
クランプ爪等の横断面図である。
【図4】実施形態1の製造装置に係り、挟持時の状態を
示す略縦断面図である。
【図5】実施形態1の製造装置に係り、挟持時のクラン
プ爪等の横断面図である。
【図6】実施形態1の製造装置に係り、傾倒時の状態を
示す略縦断面図である。
【図7】実施形態1の製造装置に係り、溶接時のクラン
プ爪等の横断面図である。
【図8】実施形態1の製造装置に係り、正転時の状態を
示す略縦断面図である。
【図9】実施形態2の製造装置に係り、図2と同様の横
断面図である。
【図10】実施形態2の製造装置に係り、図1と同様の
部分横断面図である。
【符号の説明】
20…外筒 20a…スリット 21…ハニカム体 W1 …第1仮組付け体 W3 …メタル担体 O…軸心 W2 …第2仮組付け体 4…保持部(2…可動盤、3…基台(5…外筒保持部
材、7…下部位置決め部材) 9…上部位置決め部材 13…クランプ爪 13a…内面 13b…凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B01J 35/04 321 B21D 47/00 F01N 3/28

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】外周面に軸方向に延在するスリットをもつ
    断面略C字形状の外筒と、平板と波板とを重ねてロール
    状に巻いて成形されたハニカム体とを用い、該外筒内に
    該ハニカム体が挿入された第1仮組付け体からメタル担
    体を製造するメタル担体の製造方法において、 軸心が鉛直方向になるように該第1仮組付け体を保持し
    た状態で、該外筒のつなぎ溶接部位に対して該ハニカム
    体の巻回端部を周方向で位置決め並びに該外筒に対する
    該ハニカム体の軸方向の位置決めを行ない、この状態で
    該外筒を締め付けて少なくとも該スリットの合わせを行
    なうことにより第2仮組付け体を得る第1工程と、 該第2仮組付け体を傾倒することにより該スリットが最
    上位置で水平方向に延在するように該第2仮組付け体を
    保持した状態で、該スリットを溶接することによりメタ
    ル担体を製造する第2工程と、を有することを特徴とす
    るメタル担体の製造方法。
  2. 【請求項2】外周面に軸方向に延在するスリットをもつ
    断面略C字形状の外筒と、平板と波板とを重ねてロール
    状に巻いて成形されたハニカム体とを用い、該外筒内に
    該ハニカム体が挿入された第1仮組付け体からメタル担
    体を製造するメタル担体の製造装置において、 軸心が鉛直方向になるように該第1仮組付け体を保持す
    る保持部と、 該保持部に保持された該第1仮組付け体の該外筒を保持
    する外筒保持部材と、 該外筒保持部材に保持された該
    外筒に対して該ハニカム体を上下動可能に保持する下部
    位置決め部材と、 該外筒保持部材に保持された該外筒に対して該ハニカム
    体を下方に移動させ、該外筒に対する該ハニカム体の軸
    方向の位置決めを行なう上部位置決め部材と、 該保持
    部に保持された該第1仮組付け体の軸心に向かって放射
    方向から同期移動可能に設けられ、該外筒を締め付けて
    少なくとも該スリットの合わせを行なう3個以上のクラ
    ンプ爪と、を有することを特徴とするメタル担体の製造
    装置。
  3. 【請求項3】クランプ爪は、外筒と当接する内面に凹部
    を有することを特徴とする請求項2記載のメタル担体の
    製造装置。
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