JPH094444A - 金属触媒担体ユニットおよびその製造方法 - Google Patents

金属触媒担体ユニットおよびその製造方法

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JPH094444A
JPH094444A JP7151986A JP15198695A JPH094444A JP H094444 A JPH094444 A JP H094444A JP 7151986 A JP7151986 A JP 7151986A JP 15198695 A JP15198695 A JP 15198695A JP H094444 A JPH094444 A JP H094444A
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outer cylinder
catalyst carrier
metal catalyst
flat plate
metal
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JP7151986A
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English (en)
Inventor
Katsufumi Inoue
勝文 井上
Fumihiko Kato
文彦 加藤
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Marelli Corp
Original Assignee
Calsonic Corp
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A50/20Air quality improvement or preservation, e.g. vehicle emission control or emission reduction by using catalytic converters

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、自動車,産業用車両等の金属触媒
コンバータに用いられる金属触媒担体ユニットおよびそ
の製造方法に関し、外筒と平板との接合強度を従来の拡
散接合法より大幅に増大することを目的とする。 【構成】 本発明の金属触媒担体ユニットは、金属製の
外筒21内に、金属製の波板25と平板27とを重ね多
重に巻回し両者を接合してなる金属触媒担体23を収容
するとともに、外筒21の内周面29に、多数の突起3
3を形成し、この突起33に金属触媒担体23の外周の
平板27を拡散接合して構成される。また、本発明の金
属触媒担体ユニットの製造方法は、内周面29に多数の
突起33が形成される外筒21内に、波板25と平板2
7とを重ね多重に巻回してなる金属触媒担体23を挿入
した後、外筒21および金属触媒担体23を熱処理し、
突起33に金属触媒担体23の外周の平板27を拡散接
合するように構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車,産業用車両等
に、排ガスを浄化するために搭載される金属触媒コンバ
ータに用いられる金属触媒担体ユニットおよびその製造
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、自動車の排気系には、排ガスを
浄化するために触媒コンバータが配置されており、この
触媒コンバータには、例えば、実開平4−53450号
公報,特公昭57−55886号公報等に開示されるよ
うな金属触媒担体ユニットが構成部品として用いられて
いる。
【0003】図10および図11は、この種の金属触媒
担体ユニットを示すもので、図において符号11は、金
属からなる円筒状の外筒を示している。この外筒11内
には、金属触媒担体13が嵌挿されている。金属触媒担
体13は、図12に示すように、金属製の波板15と平
板17とを交互に重ね、これ等を円形形状に多重に巻回
して形成されている。
【0004】そして、外筒11の排ガス流出側には、絞
り部19が形成されている。上述した金属触媒担体ユニ
ットは、絞り部19が形成されていない状態の外筒11
内に、金属触媒担体13を嵌挿した後、外筒11の一側
を絞り加工することにより絞り部19を形成し、金属触
媒担体13を縮径し、波板15と平板17との接触圧力
を増大し、この状態で前記縮径部分にろう材を介在させ
た後、真空炉内で熱処理し、波板15と平板17とをろ
う付けすることにより製造される。
【0005】また、ろう材を介在させないで、そのまま
の状態で真空炉内で熱処理し、波板15と平板17とを
拡散接合することも行われる。このような金属触媒担体
ユニットの製造方法の拡散接合においては、金属触媒担
体13を外側から縮径し、波板15と平板17との接触
圧力を増大した状態で、波板15と平板17との拡散接
合が行われるため、波板15と平板17との拡散接合に
よる接合強度を向上することができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
金属触媒担体ユニットの製造方法におけるろう付け工法
では、ろう材が高価でコスト高になるという問題があ
り、一方、拡散接合工法では、外筒11の平坦な内周面
に、平坦な平板17を拡散接合しているため、外筒11
の内周面と平板17との接触面積が大きくなり、外筒1
1と平板17との接触圧力に限界が生じ、外筒11と平
板17との接合強度を充分に確保することが困難である
という問題があった。
【0007】本発明は、かかる従来の問題を解決するた
めになされたもので、外筒と平板との接合強度を従来よ
り大幅に増大することができる金属触媒担体ユニットお
よびその製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1の金属触媒担体
ユニットは、金属製の波板と平板とを重ね多重に巻回し
かつ両者を接合してなる金属触媒担体と、この金属触媒
担体を収容する金属製の外筒とからなるとともに、この
外筒の内周面に形成された多数の突起を備え、この突起
と前記金属触媒担体の外周の平板とを拡散接合すること
により前記金属触媒担体を前記外筒内に固定してなるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2の金属触媒担体ユニットの製造方
法は、内周面に多数の突起が形成される外筒内に、波板
と平板とを重ね多重に巻回しかつ両者を接合してなる金
属触媒担体を加圧状態に挿入した後、前記外筒および金
属触媒担体を熱処理し、前記突起に前記金属触媒担体の
外周の平板を拡散接合して前記金属触媒担体を前記外筒
内に固定することを特徴とする。
【0010】請求項3の金属触媒担体ユニットの製造方
法は、整合形状が筒体となる金属製の第1半割外筒と第
2半割外筒とのそれぞれの内周面に多数の突起を形成
し、これらの半割外筒内に、波板と平板とを重ね多重に
巻回しかつ両者を接合してなる金属触媒担体を加圧状態
に挟持し、前記第1半割外筒と第2半割外筒との整合端
部を固着して外筒を形成した後、この金属触媒担体を収
納した外筒を熱処理し、前記突起に前記金属触媒担体の
外周の平板を拡散接合して前記金属触媒担体を前記外筒
内に固定することを特徴とする。
【0011】請求項4の金属触媒担体ユニットの製造方
法は、整合形状が筒体となる金属製の第1半割外筒と第
2半割外筒とのそれぞれの内周面に多数の突起を形成
し、これらの半割外筒内に、波板と平板とを重ね多重に
巻回しかつ両者を接合してなる金属触媒担体を加圧状態
に挟持するとともに、前記第1半割外筒と第2半割外筒
との整合端部にろう材を介在して両者を整合し、これら
を熱処理して第1半割外筒と第2半割外筒とをろう付け
して外筒を形成するとともに、前記突起に前記金属触媒
担体の外周の平板を拡散接合して前記金属触媒担体を前
記外筒内に固定することを特徴とする。
【0012】請求項5の金属触媒担体ユニットの製造方
法は、金属製の外筒内に、波板と平板とを重ね多重に巻
回しかつ両者を接合してなる金属触媒担体を少なくとも
密着状態以上の加圧状態に挿入した後、前記外筒の外周
をエンボス加工して、外筒内周に突出する複数の突起を
形成し、この複数の突起で前記金属触媒担体の最外周を
形成する平板を押圧した状態で、これらを熱処理し、前
記突起と平板とを拡散接合することにより、前記金属触
媒担体を前記外筒内に固定することを特徴とする。
【0013】
【作用】請求項1の金属触媒担体ユニットでは、外筒の
内周面に形成される多数の突起に金属触媒担体の外周の
平板が当接されるため、突起と平板との接触が点接触に
近い状態になり、突起と平板との接触部の接触圧力が大
きくなり、この接触部において、突起と平板とが強固に
拡散接合される。
【0014】請求項2の金属触媒担体ユニットの製造方
法では、外筒内に金属触媒担体を挿入すると、外筒の内
周面の多数の突起に、金属触媒担体の外周の平板が加圧
状態に当接され、突起と平板との接触が点接触に近い状
態になり、突起と平板との接触部の接触圧力が大きくな
り、この状態で熱処理することにより、接触部におい
て、突起と平板とが強固に拡散接合される。
【0015】請求項3の金属触媒担体ユニットの製造方
法では、第1半割外筒と第2半割外筒との整合端部を固
着して外筒を形成すると、外筒の内周面の多数の突起
に、金属触媒担体の外周の平板が加圧状態に当接され、
突起と平板との接触が点接触に近い状態になり、突起と
平板との接触部の接触圧力が大きくなり、この状態で熱
処理することにより、接触部において、突起と平板とが
強固に拡散接合される。
【0016】請求項4の金属触媒担体ユニットの製造方
法では、第1半割外筒と第2半割外筒との間に金属触媒
担体を加圧状態で挟持すると、半割外筒の内周面の多数
の突起に、金属触媒担体の外周の平板が加圧状態に当接
され、突起と平板との接触が点接触に近い状態になり、
突起と平板との接触部の接触圧力が大きくなり、この状
態で熱処理することにより、接触部において、突起と平
板とが強固に拡散接合される。また、同時に第1半割外
筒と第2半割外筒との整合端部がろう付けされ外筒が形
成される。
【0017】請求項5の金属触媒担体ユニットの製造方
法では、外筒の外周をエンボス加工して外筒の内周面に
複数の突起を形成すると、外筒内に挿入される金属触媒
担体の外周の平板に、前記突起が押圧状態に当接され、
突起と平板との接触部の接触圧力が大きくなり、この状
態で熱処理することにより、接触部において、突起と平
板とが強固に拡散接合される。
【0018】
【実施例】以下、本発明の詳細を図面を用いて説明す
る。図1および図2は、本発明の金属触媒担体ユニット
の第1実施例を示しており、図において符号21は、金
属からなるレーシングトラック状の外筒を示している。
この外筒21内には、金属触媒担体23が嵌挿されてい
る。
【0019】金属触媒担体23は、金属製の波板25と
平板27とを交互に重ね、これ等をレーシングトラック
状に多重に巻回した後、ろう付けないし拡散接合して形
成されている。なお、この実施例では、外筒21,波板
25および平板27は、20%Cr−5%Alフェライ
トステンレスからなる。
【0020】そして、外筒21の内周面29の排ガス流
出側には、軸長方向の所定長さを有する環帯状の突起部
31が形成され、この突起部31は、外筒21に形成さ
れた多数の突起33からなっている。これ等の突起33
は、あらかじめ外筒21にエンボス加工を施すことによ
り形成されている。
【0021】波板25と平板27とは、ろう付けないし
拡散接合により相互に接合され、また、突起33と金属
触媒担体23の最外周の平板27とが、拡散接合により
接合されている。このようにして、この金属触媒担体ユ
ニットは、金属触媒担体23が外筒21に固定されてい
る。
【0022】上述した金属触媒担体ユニットは、以下述
べるようにして製造される。先ず、レーシングトラック
状の外筒21を形成する。ついで、この外筒21の一方
の端部近傍に、軸長方向の所定長に、外周から全周にわ
たってエンボス加工を施す。これにより、その内周面に
多数の突起33が突出した環帯状の突起部31を形成す
る。
【0023】ついで、図3および図4に示すように、あ
らかじめ巻回した波板25と平板27とを固着して形成
したハニカム状の金属触媒担体23の一側が、圧縮治具
35により圧縮された状態で、外筒21内の一端部内に
嵌挿される。なお、圧縮治具35は、金属触媒担体23
の外周に巻き付けられる金属製の帯状板37と、この帯
状板37の両端に挿通されるボルト39と、このボルト
39の先端に螺合するナット41とからなり、ナット4
1を締めることにより、帯状板37が金属触媒担体23
の外周に強く締め付けられ、金属触媒担体23が圧縮さ
れる。
【0024】この圧縮治具35による締め付け位置は、
金属触媒担体23の先端が、外筒21の一端部内に挿入
可能なように、金属触媒担体23の挿入先端からわずか
に隔たった位置とされている。また、この圧縮治具35
の幅は、突起部31の幅とほぼ等しいかそれ以上となっ
ている。
【0025】これにより、突起部31に対応する金属触
媒担体23の圧縮部分は、他の部分に比べてわずかに塑
性変形して小径になっており、後述の押圧時に、この部
分が突起部31に達した際においても挿入困難になるこ
とはない。そして、金属触媒担体23の一側が、外筒2
1に嵌挿されると、金属触媒担体23から圧縮治具35
が取り外され、金属触媒担体23の他側を押圧すること
により、金属触媒担体23が外筒21内に完全に収容さ
れる。
【0026】この際、金属触媒担体23は、わずかな塑
性変形があるものの、おおむね波板25の変位による弾
性変形をして外筒21内に収容されている。この状態で
は、金属触媒担体23がその弾性により外側に向けて圧
力を及ぼし、外筒21の突起33への平板27の接触部
の接触圧力が非常に大きくなっている。そして、この状
態で金属触媒担体23を収容した外筒21が真空炉内に
収容され、所定の温度で熱処理されることにより、突起
33と平板27との接触部が拡散接合される。
【0027】このようにして、金属触媒担体23は、外
筒21内に強固に固定され、金属触媒担体ユニットが完
成する。なお、上述した実施例においては、金属触媒担
体23を、圧縮治具35によって、部分的に締め付けた
が、これに限らず、挿入側のわずかな挿入代を除いて、
この金属触媒担体23全体を締め付けるようにしても良
い。
【0028】この場合は、上述の場合に比べて挿入がよ
り容易になる。しかして、上述した金属触媒担体ユニッ
トでは、外筒21の内周面29に形成される多数の突起
33に金属触媒担体23の外周の平板27が当接される
ため、突起33と平板27との接触が点接触に近い状態
になり、突起33と平板27との接触部の接触圧力が大
きくなり、この接触部において、突起33と平板27と
が強固に拡散接合されるため、外筒21と平板27との
接合強度を従来より大幅に増大することができる。
【0029】なお、上述の実施例では、圧縮治具35を
用いて金属触媒担体23を加圧状態に外筒21内に収容
しているが、これに限らず、外筒21の一端をわずかに
フレア加工しておき、金属触媒担体23を押圧して挿入
してもよい。つぎに、本発明の第2実施例を述べる。本
第2実施例は、上述の第1実施例に較べて外筒構造が相
違している。
【0030】従って、第1実施例との相違点のみ説明し
重複説明を避けると共に共通部位は、同一番号を用いて
説明する。図5は、本実施例の金属触媒担体ユニットの
斜視図である。この金属触媒担体ユニットの外筒21
は、金属製の第1半割外筒21aと第2半割外筒21b
とを整合して、全体がレーシングトラック状の筒体形状
となっている。
【0031】なお、第1半割外筒21aと第2半割外筒
21bとの整合端部21c,21cは、溶接により固定
されている。そして、第1実施例と同様に、この外筒2
1の一方の端部近傍の内周面29には、多数の突起33
(図1参照)からなる突起部31が形成されており、それ
ぞれの突起33が金属触媒担体23の最外周の平板27
と拡散接合により接合され、これにより、本実施例の金
属触媒担体ユニットは、金属触媒担体23が外筒21に
固定されている。
【0032】この金属触媒担体ユニットは、以下のよう
に製造される。前記の第1半割外筒21aと第2半割外
筒21bとの外周をエンボス加工して前述の部分に突起
33を形成する。ついで、金属触媒担体23を、これら
第1半割外筒21aと第2半割外筒21bとの間に置
き、これら第1、第2半割外筒21a,21bを外周よ
り押圧し、この金属触媒担体23を加圧状態に狭持す
る。
【0033】この状態を維持したまま、第1半割外筒2
1aと第2半割外筒21bとの整合端部21c,21c
を溶接し、外筒21を形成する。これにより金属触媒担
体23は、加圧状態を維持したままで外筒21に収納さ
れる。
【0034】ついで、第1実施例と同様に真空炉内で熱
処理され、それぞれの突起33が金属触媒担体23の最
外周の平板27と拡散接合により接合される。これによ
り、金属触媒担体23は、外筒21内に固定され、金属
触媒担体ユニツ卜が完成する。本第2実施例は、外筒2
1を形成するための溶接工程が必要ではあるが、前述の
第1実施例と同様の作用、効果に加うるに、金属触媒担
体23の外筒21への収納が容易であるという効果を有
する。
【0035】つぎに、本発明の第3実施例を述べる。本
第3実施例は、上述の第2実施例に較べて外筒21の整
合端部21c,21cの接合方法が異なるのみで、その
他はまったく同様である。すなわち、本第3実施例は、
金属触媒担体23をこれら第1半割外筒21aと第2半
割外筒21bとの間に置くと共に、これら第1、第2半
割外筒21a,21bの整合端部21c,21cにろう
材を介在させ、この後、これら第1、第2半割外筒21
a,21bを外周より押圧して、前記の整合端部21
c,21cおよび金属触媒担体23を加圧状態に狭持す
る。
【0036】そして、これらは、この状態を維持したま
ま、真空炉内で熱処理され、第1半割外筒21aと第2
半割外筒21bとの整合端部21c,21cがろう付け
され外筒21が形成されると共に、それぞれの突起33
が金属触媒担体23の最外周の平板27と拡散接合によ
り接合される。これにより、金属触媒担体23は、外筒
21内に固定され、金属触媒担体ユニットが完成する。
【0037】本第3実施例は、外筒21を形成するため
の溶接工程を必要とせずして、前述の第1実施例と同様
の作用、効果に加うるに、金属触媒担体23の外筒21
への収納が容易であると言う、さらに優れた効果を有す
る。
【0038】なお、本実施例では、外筒21を形成する
際に、第1半割外筒21aと第2半割外筒21bとの整
合端部21c,21cを突き合わせろう付けしている
が、これに限らず、図6に示すように、これら第1、第
2半割外筒21a,21bの整合端部21c,21c
を、第1つば部21dと第2つば部21eを有するもの
とすることもできる。
【0039】この構造では、ろう付け代が大きくなるの
で、ろう付け作業が容易であると共にその強度が大きく
なる。また、図示はしないが、前記整合端部21c,2
1cの一方を蝶番止めにするとともに、他方を前述のよ
うに突き合わせ乃至つば合わせろう付けとしてもよい。
つぎに、本発明の第4実施例を述べる。
【0040】本第4実施例は、図7に示すように円柱状
の外筒21に金属触媒担体23が収納されており、これ
ら外筒21と金属触媒担体23とは、その最外周の平板
27と複数の突起33とが拡散接合することにより固定
されている。この第4実施例は、以下のように製造され
る。図8に示すように、円柱ハニカム状の金属触媒担体
23を、この外径とほぼ等しい内径を有する外筒21に
圧入する。
【0041】すなわち、金属触媒担体23は、外筒21
にわずかな締まりばめ状態に収納される。なお、この金
属触媒担体23は、あらかじめ波板25と平板27とを
巻回し固着して形成したものである。ついで、図7に示
したように、外筒21の外周をエンボス加工し、内周面
29に多数の突起33を形成する。
【0042】これら突起33は、外筒21の一方の端部
近傍に、全周にわたって突出して設けられ、環帯状の突
起部31を形成している。そして、金属触媒担体23
は、これら突起33が、金属触媒担体23の最外周の平
板27を部分的に加圧した状態で外筒21に収納されて
いる。この状態の外筒21を、真空炉中で熱処理する。
【0043】これにより、これら突起33と金属触媒担
体23の最外周の平板27とは拡散接合し、金属触媒担
体23は、外筒21内に強固に固定され、金属触媒担体
ユニットが完成する。本実施例では、金属触媒担体23
の外筒21への圧入が容易である上に、前記平板27を
押圧する突起33の圧力が均一になることから、拡散接
合が均一にできる。
【0044】このため、金属触媒担体23と外筒21と
の結合が均一になり、安定した製品が得られる。なお、
本実施例では、金属触媒担体23と外筒21とを締まり
ばめ状態に嵌合したが、これに限らず、前記突起33の
高さ以内において、わずかに隙間ばめ状態に嵌合するこ
ともできる。
【0045】この場合は、平板27を押圧する突起33
の圧力が若干弱くなるので、拡散接合強度が低下する
が、金属触媒担体23の外筒21への挿入が無加重とな
るので製造が極めて容易である。したがって、強度を余
り要求されない用途には最適である。なお、以上述べた
第1ないし第3の実施例では、レーシングトラック状の
金属触媒担体ユニットに本発明を適用した例について述
べたが、本発明は、かかる実施例に限定されるものでは
なく、例えば、円形状等の金属触媒担体ユニットにも適
用できる。
【0046】また、外筒21に形成される突起部31の
位置は、上述した実施例に限定されるものではなく、例
えば、図9の(a)および(b)に示すように、外筒2
1の排ガス流入側あるいは中央でも良く、さらに、
(c)および(d)に示すように、突起部31を複数に
分割するようにしても良い。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、請求項1の金属触媒
担体ユニットでは、外筒の内周面に形成される多数の突
起に金属触媒担体の外周の平板が当接されるため、突起
と平板との接触が点接触に近い状態になり、突起と平板
との接触部の接触圧力が大きくなり、この接触部におい
て、突起と平板とが強固に拡散接合されるため、外筒と
平板との接合強度が大きい金属触媒担体ユニットを得る
ことができる。
【0048】請求項2の金属触媒担体ユニットの製造方
法では、外筒内に金属触媒担体を挿入すると、外筒の内
周面の多数の突起に、金属触媒担体の外周の平板が加圧
状態に当接され、突起と平板との接触が点接触に近い状
態になり、突起と平板との接触部の接触圧力が大きくな
り、この状態で熱処理することにより、接触部におい
て、突起と平板とが強固に拡散接合されるため、外筒と
平板との接合強度を従来より大幅に増大することができ
る。
【0049】請求項3の金属触媒担体ユニットの製造方
法では、第1半割外筒と第2半割外筒との整合端部を固
着して外筒を形成すると、外筒の内周面の多数の突起
に、金属触媒担体の外周の平板が加圧状態に当接され、
突起と平板との接触が点接触に近い状態になり、突起と
平板との接触部の接触圧力が大きくなり、この状態で熱
処理することにより、接触部において、突起と平板とが
強固に拡散接合されるため、外筒と平板との接合強度を
従来より大幅に増大することができる。
【0050】そして、第1半割外筒と第2半割外筒との
間に金属触媒担体を挟持するようにしたので、外筒の内
周面の多数の突起に、金属触媒担体の外周の平板を加圧
状態で容易,確実に当接することができる。請求項4の
金属触媒担体ユニットの製造方法では、第1半割外筒と
第2半割外筒との間に金属触媒担体を加圧状態で挟持す
ると、半割外筒の内周面の多数の突起に、金属触媒担体
の外周の平板が加圧状態に当接され、突起と平板との接
触が点接触に近い状態になり、突起と平板との接触部の
接触圧力が大きくなり、この状態で熱処理することによ
り、接触部において、突起と平板とが強固に拡散接合さ
れるため、外筒と平板との接合強度を従来より大幅に増
大することができる。
【0051】そして、第1半割外筒と第2半割外筒との
間に金属触媒担体を挟持するようにしたので、外筒の内
周面の多数の突起に、金属触媒担体の外周の平板を加圧
状態で容易,確実に当接することができる。また、拡散
接合の熱処理時に第1半割外筒と第2半割外筒との整合
端部がろう付けされるため、整合端部を固着するための
工数を低減することができる。
【0052】請求項5の金属触媒担体ユニットの製造方
法では、外筒の外周をエンボス加工して外筒の内周面に
複数の突起を形成すると、外筒内に挿入される金属触媒
担体の外周の平板に、前記突起が押圧状態に当接され、
突起と平板との接触部の接触圧力が大きくなり、この状
態で熱処理することにより、接触部において、突起と平
板とが強固に拡散接合されるため、外筒と平板との接合
強度を従来より大幅に増大することができる。また、エ
ンボス加工により、外筒内に挿入される金属触媒担体の
外周の平板に、突起を押圧状態で容易,確実に当接する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属触媒担体ユニットの第1実施例を
示す縦断面図である。
【図2】図1の金属触媒担体ユニットを示す横断面図で
ある。
【図3】図1の金属触媒担体の圧縮方法を示す説明図で
ある。
【図4】図1の金属触媒担体の外筒への挿入方法を示す
説明図である。
【図5】本発明の金属触媒担体ユニットの第2実施例を
示す斜視図である。
【図6】第1および第2半割外筒につば部を形成した例
を示す説明図である。
【図7】本発明の金属触媒担体ユニットの第4実施例を
示す斜視図である。
【図8】図7の金属触媒担体の外筒への挿入方法を示す
説明図である。
【図9】本発明の金属触媒担体ユニットの他の例を示す
説明図である。
【図10】従来の金属触媒担体ユニットの製造方法によ
り製造された金属触媒担体ユニットを示す断面図であ
る。
【図11】図10の金属触媒担体ユニットを示す側面図
である。
【図12】波板と平板とを巻回している状態を示す斜視
図である。
【符号の説明】
21 外筒 21a 第1半割外筒 21b 第2半割外筒 21c 整合端部 23 金属触媒担体 25 波板 27 平板 29 内周面 31 突起部 33 突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の波板(25)と平板(27)と
    を重ね多重に巻回しかつ両者を接合してなる金属触媒担
    体(23)と、この金属触媒担体(23)を収容する金
    属製の外筒(21)とからなるとともに、この外筒(2
    1)の内周面(29)に形成された多数の突起(33)
    を備え、この突起(33)と前記金属触媒担体(23)
    の外周の平板(27)とを拡散接合することにより前記
    金属触媒担体(23)を前記外筒(21)内に固定して
    なることを特徴とする金属触媒担体ユニット。
  2. 【請求項2】 内周面(29)に多数の突起(33)が
    形成される外筒(21)内に、波板(25)と平板(2
    7)とを重ね多重に巻回しかつ両者を接合してなる金属
    触媒担体(23)を加圧状態に挿入した後、前記外筒
    (21)および金属触媒担体(23)を熱処理し、前記
    突起(33)に前記金属触媒担体(23)の外周の平板
    (27)を拡散接合して前記金属触媒担体(23)を前
    記外筒(21)内に固定することを特徴とする金属触媒
    担体ユニットの製造方法。
  3. 【請求項3】 整合形状が筒体となる金属製の第1半割
    外筒(21a)と第2半割外筒(21b)とのそれぞれ
    の内周面(29)に多数の突起(33)を形成し、これ
    らの半割外筒(21a,21b)内に、波板(25)と
    平板(27)とを重ね多重に巻回しかつ両者を接合して
    なる金属触媒担体(23)を加圧状態に挟持し、前記第
    1半割外筒(21a)と第2半割外筒(21b)との整
    合端部(21c,21c)を固着して外筒(21)を形
    成した後、この金属触媒担体(23)を収納した外筒
    (21)を熱処理し、前記突起(33)に前記金属触媒
    担体(23)の外周の平板(27)を拡散接合して前記
    金属触媒担体(23)を前記外筒(21)内に固定する
    ことを特徴とする金属触媒担体ユニットの製造方法。
  4. 【請求項4】 整合形状が筒体となる金属製の第1半割
    外筒(21a)と第2半割外筒(21b)とのそれぞれ
    の内周面(29)に多数の突起(33)を形成し、これ
    らの半割外筒(21a,21b)内に、波板(25)と
    平板(27)とを重ね多重に巻回しかつ両者を接合して
    なる金属触媒担体(23)を加圧状態に挟持するととも
    に、前記第1半割外筒(21a)と第2半割外筒(21
    b)との整合端部(21c,21c)にろう材を介在し
    て両者を整合し、これらを熱処理して前記第1半割外筒
    (21a)と第2半割外筒(21b)とをろう付けして
    外筒(21)を形成するとともに、前記突起(33)に
    前記金属触媒担体(23)の外周の平板(27)を拡散
    接合して前記金属触媒担体(23)を前記外筒(21)
    内に固定することを特徴とする金属触媒担体ユニットの
    製造方法。
  5. 【請求項5】 金属製の外筒(21)内に、波板(2
    5)と平板(27)とを重ね多重に巻回しかつ両者を接
    合してなる金属触媒担体(23)を少なくとも密着状態
    以上の加圧状態に挿入した後、前記外筒(21)の外周
    をエンボス加工して、外筒(21)内周に突出する複数
    の突起(33)を形成し、この複数の突起(33)で前
    記金属触媒担体(23)の最外周を形成する平板(2
    7)を押圧した状態で、これらを熱処理し、前記突起
    (33)と平板(27)とを拡散接合することにより、
    前記金属触媒担体(23)を前記外筒(21)内に固定
    することを特徴とする金属触媒担体ユニットの製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003531333A (ja) * 2000-04-14 2003-10-21 エミテク・ゲゼルシャフト・フュール・エミシオーンテクノロギー・ミット・ベシュレンクテル・ハフツング スリーブおよび短くされた筒状ジャケットを備える触媒支持体
EP1136669A3 (en) * 2000-03-21 2003-11-26 Kemira Metalkat Oy Catalyst carrier
WO2010019642A3 (en) * 2008-08-12 2010-05-14 Emcon Technologies Llc Converter with increased friction
JP2011125778A (ja) * 2009-12-16 2011-06-30 Calsonic Kansei Corp 触媒コンバータの製造方法、および触媒コンバータ

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