JP2569975B2 - 排気ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 - Google Patents

排気ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法

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JP2569975B2
JP2569975B2 JP3021119A JP2111991A JP2569975B2 JP 2569975 B2 JP2569975 B2 JP 2569975B2 JP 3021119 A JP3021119 A JP 3021119A JP 2111991 A JP2111991 A JP 2111991A JP 2569975 B2 JP2569975 B2 JP 2569975B2
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正恒 近藤
剛三 梶
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Toyota Motor Corp
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気ガス浄
化触媒に用いられるメタル担体の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】排気ガス浄化触媒用メタル担体として、
例えば特開昭56−4373号公報などにみられるよう
に、平板と波板とを重ねてロール状に巻回してハニカム
体を形成し、そのハニカム体を金属製外筒内に収納した
ものが知られている。このメタル担体では、ハニカム体
のハニカム通路表面にアルミナなどからなる触媒担持層
が形成され、その触媒担持層に貴金属触媒が担持されて
排気ガス浄化触媒となる。そして内燃機関の排気通路に
配置され、排気ガス中のHC、CO、NOxを浄化す
る。
【0003】なお、限られた体積中にできるだけ多くの
ハニカム通路の面積を確保するのが望ましいことから、
波板及び平板の厚さは強度を維持できる範囲でできるだ
け薄くされている。そして波板と平板及び外筒とハニカ
ム体とは、通常ロウ付けによって一体的に接合されてい
るが、工数が多大で生産性が悪く、かつロウ付け部分が
腐食し易いという不具合がある。そこで特開昭63−2
99875号公報や特開平1−176454号公報に
は、拡散接合により平板と波板の接触部を接合する方法
が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで拡散接合法に
おいては、接触点で被接合物どうしが互いに圧接してい
ることが望ましい。ところが上記ハニカム体では、平板
と波板とは薄板から形成された柔軟な構造であり、接触
点における圧接の力が弱い。また圧接の力は巻回の力の
みであり、外筒とハニカム体との接触点にはほとんど圧
接の力が作用していない。そのため拡散接合の強度が不
十分となり、メタル担体として使用時に熱応力の作用に
より破損する恐れがあるため、拡散接合法は用いられて
いないのが現状である。
【0005】本発明は上記事情に鑑みてなされたもので
あり、接触点における圧接の力を増大させ、拡散接合の
強度を増大させることを目的とする。
【0006】
【発明が解決しようとする課題及び作用】上記課題を解
決する本発明のメタル担体の製造方法は、平板と波板を
重ねてロール状に巻回してハニカム体を形成する第1工
程と、ハニカム体をハニカム体の軸長より短い軸長の外
筒に挿入し外筒の少なくとも一端からハニカム体を突出
させる第2工程と、外筒から突出したハニカム体を軸方
向から押圧するとともに平板と波板及びハニカム体と外
筒のそれぞれの接触部分を拡散接合する第3工程と、を
行うことを特徴とする。
【0007】第1工程では、平板と波板とを重ねた状態
でロール状に巻回されてハニカム体が形成される。波板
は、通常平板と同材質で同一板厚を有し、平板を波形状
に曲折して形成されている。この波板及び平板は、従来
と同様に例えばAl−Cr−Fe合金、ステンレス鋼な
どから形成される。そして前記したように限られた体積
中にできるだけ多くのハニカム通路の面積を確保するこ
とが好ましいことから、板厚は50μmなど強度を維持
できる範囲で極力薄くするのが好ましい。
【0008】第2工程では、上記ハニカム体が外筒に挿
入される。外筒は例えばステンレス鋼など従来と同様の
材質から形成することができ、その板厚は従来と同様に
1〜2mm程度である。ここで外筒の軸長はハニカム体
の軸長より短くされるため、ハニカム体は少なくとも一
端が外筒から突出する。本発明の特色をなす第3工程
は、外筒から突出したハニカム体を軸方向から押圧しな
がら拡散接合する工程である。すなわち軸方向の押圧に
よりハニカム体には径方向に拡がる力が作用し、平板と
波板との接触圧力及びハニカム体と外筒との接触圧力を
高めることができる。したがって拡散接合強度を増大さ
せることができる。また、主として波板が変形して平板
と波板の接触面積が増大し、これによっても拡散接合強
度が増大する。
【0009】さらに、ハニカム体の外筒から突出した部
分では軸方向の押圧により座屈が生じ、その部分での平
板と波板の接触面積が特に増大する。したがってその部
分の拡散接合強度が特に強力となり、担体の軸方向端面
を特に強化することができる。さらにその端部は拡径す
るように変形するため、外筒端面とも圧接し機械的な結
合を得ることもできる。なおこの意味から、ハニカム体
は軸方向の両端面で外筒から突出するように構成するこ
とが望ましい。また、押圧治具の形状を例えば円錐形状
とすれば、ハニカム体の端面では中心から外側へ向かう
加圧力が作用し、ハニカム体端部は一層拡径しやすくな
る。
【0010】拡散接合条件は、真空下あるいは窒素ガス
などの非酸化性ガス雰囲気下で、例えば1000〜14
00℃に加熱する従来と同様の条件で行うことができ
る。
【0011】
【発明の効果】すなわち本発明のメタル担体の製造方法
によれば、平板と波板及びハニカム体と外筒の拡散接合
強度が、充分実用に供することができる程度に増大す
る。したがって従来のロウ付けを行わなくてもよくな
り、耐食性が向上する。また押圧による変形により、ハ
ニカム体内の排気ガスの流れが乱れて層流から乱流に変
わるため、ハニカム体内の触媒と接触する確率が高まり
浄化作用が向上する。さらにハニカム体端部の変形によ
り、ハニカム体は機械的に外筒に係止された状態とな
り、かつ平板と波板にも相互に機械的な絡み合いが生じ
るので、拡散接合の他に機械的な結合力が生じ一層強固
に結合される。
【0012】
【実施例】以下、実施例により具体的に説明する。 (第1工程)厚さ50μmのステンレス鋼から形成され
た波板10及び平板11を用意し、重ねてロール状に巻
回してハニカム体1を形成する。このとき最外周に波板
10がくるように巻回する。得られたハニカム体1は、
直径80mm、高さ100mmの円柱形状である。 (第2工程)次に厚さ1mmのステンレス鋼から、内径
80.5mm、高さ98mmの円筒状に形成された外筒
2を用意し、ハニカム体1を挿入する。このときの要部
拡大断面図を図3に示す。外筒2の内径はハニカム体1
の直径より僅かに大きいので、ハニカム体1に変形は生
じず、波板10及び平板11は第1工程で巻回された形
状を維持している。そして外筒2の軸長はハニカム体1
の軸長より短いので、外筒2の両端部からハニカム体1
が突出した状態とする。 (第3工程)その状態で全体を真空下で1300℃に加
熱すると同時に、図1に示すようにハニカム体1の両端
部から軸方向に0.5kg/cm2 の力で加圧する。こ
れによりハニカム体1は拡径するように変形し、その状
態で拡散接合により波板10と平板11が、最外周の波
板10と外筒2とが接合される。
【0013】ここでハニカム体1は加圧により図4に示
すような変形が生じる。すなわち、波板10の波の頂部
は断面V字形状からU字形状となり、平板11及び外筒
2との接触面積が増大する。また接触部分では加圧によ
り両者が強く圧接された状態となる。したがってその状
態で拡散接合することにより、従来に比べて接合強度が
著しく増大する。
【0014】さらに、軸方向の両端部では、加圧の力で
図2に示すようにハニカム体1の座屈が生じ、外筒2の
内径より大きな拡径部12が形成される。したがってハ
ニカム体1と外筒2とは、両端の拡径部12で機械的に
係止された状態となる。また拡径部12では、波板10
と平板11は相互に複雑に絡み合った状態となる。した
がってこの拡径部12の存在により、拡散接合にさらに
機械的な結合が加わるため、ハニカム体1と外筒2の接
合強度が一層向上する。
【0015】すなわち、本実施例のメタル担体の製造方
法によれば、拡散接合法を利用して使用時の熱応力にも
耐え得る高い強度でハニカム体と外筒を接合することが
できるので、ロウ付けによる接合を不要とすることがで
き、工数を低減できるばかりかメタル担体の耐食性を向
上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第3工程における加圧方法の説明図で
ある。
【図2】本発明の第3工程後のメタル担体の状態を示す
説明図である。
【図3】ハニカム体を外筒に挿入した状態の要部断面図
である。
【図4】本発明の第3工程後のメタル担体の要部断面図
である。
【符号の説明】
1:ハニカム体 2:外筒 10:波板 11:
平板 12:拡径部

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板と波板を重ねてロール状に巻回して
    ハニカム体を形成する第1工程と、該ハニカム体を該ハ
    ニカム体の軸長より短い軸長の外筒に挿入し該外筒の少
    なくとも一端から該ハニカム体を突出させる第2工程
    と、該外筒から突出した該ハニカム体を軸方向から押圧
    するとともに該平板と該波板及び該ハニカム体と該外筒
    のそれぞれの接触部分を拡散接合する第3工程と、を行
    うことを特徴とする排気ガス浄化触媒用メタル担体の製
    造方法。
JP3021119A 1991-02-14 1991-02-14 排気ガス浄化触媒用メタル担体の製造方法 Expired - Lifetime JP2569975B2 (ja)

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