JP3510321B2 - 折れ線の切り出し装置 - Google Patents

折れ線の切り出し装置

Info

Publication number
JP3510321B2
JP3510321B2 JP12929894A JP12929894A JP3510321B2 JP 3510321 B2 JP3510321 B2 JP 3510321B2 JP 12929894 A JP12929894 A JP 12929894A JP 12929894 A JP12929894 A JP 12929894A JP 3510321 B2 JP3510321 B2 JP 3510321B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
section
processing
polygonal line
line
display
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP12929894A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07334556A (ja
Inventor
秀光 山本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP12929894A priority Critical patent/JP3510321B2/ja
Publication of JPH07334556A publication Critical patent/JPH07334556A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3510321B2 publication Critical patent/JP3510321B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Generation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばCAD/CAM
システム,コンピュータグラフィックシステムのよう
な、コンピュータを利用した図形作画システムにおける
折れ線の切り出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年CAD/CAMシステム,コンピュ
ータグラフィックシステムのような図形作画システムが
一般に用いられている。このような図形作画システムで
は、コンピュータのメインメモリ上に、論理的な座標系
を構築する。そして、この論理的に構築された座標系
(以下、「作画座標系」と言う。)の上で、図形を作成
したり加工するのである。この作画座標系は、仮想的な
空間であり、しかも論理的に広大に設定されるのが通常
であるので、この作画座標形状上に作成された図形を、
そのまま視覚的に表示することはできない。
【0003】そこで、ディスプレイ装置を含む表示装置
を用意して、論理的な図形を視覚的に表示することが行
われる。但し、このディスプレイ装置の大きさ及び解像
度には物理的な制限があるので、作画座標系の全領域を
そのままの解像度で表示することは困難である。そのた
め、ディスプレイ装置に表示する図形を規定する座標
(以下、「表示座標系」と言う)を用意していた(この
表示座標系の大きさと、ディスプレイ装置に表示される
領域の大きさは同一である。即ち、この表示座標系内の
図形が、そのままディスプレイ装置に表示される。)。
そして、図32に示すように、作画座標系上に存在する
図形の一部(又は全部)を切り出して、この表示座標系
上の図形として変換する処理を行っていた。
【0004】一般の図形作画システムにおいては、この
切り出しの処理は、折れ線の一区間(折れ線中の始点又
は折曲点から次の折曲点又は終点までの間の直線)毎に
行っている。即ち、折線の始点側から終点側に、一区間
ずつ長さと終点を設定して処理を行い、折線を一区間ず
つ延長していくようにしている。しかし、表示座標系の
大きさが作画座標系の大きさよりも小さいことから、図
33(b)乃至(e)に示すように、作画座標系上では
一連だった折れ線の一部が表示座標系外にはみ出してし
まう場合がある。その場合には、表示座標系上では、折
線が切断されたものと見なし、表示座標系の境界線との
交点を当該折線の始点又は終点と設定し直している。特
に、図33(b)又は(d)のように折線の途中が表示
座標系外にはみ出して分断されてしまう場合には、夫々
別々の複数の折線として処理している。このように、表
示座標系をはみ出した折線の一部分,及び全体的に表示
座標系をはみ出した折線は、表示座標系に折線を表示す
る処理においては、無視される。
【0005】ところで、折線を構成する直線は、夫々、
区間始点の座標位置及び区間終点の座標位置,並びに直
線の幅,等により定義されて、切り出される。従って、
表示座標上では、矩形の線に再現される必要がある。
【0006】このように、折線を構成する直線が幅を持
つ故に、前回処理対象となった区間の終点(表示座標上
では、折線の始点及び終点は、矩形の一辺たる直線とし
て把握される。)は表示座標内に存在するが、今回処理
対象となった区間の始点が座標外にあるために、無視さ
れるという問題が生じ得る。即ち、図10に示すよう
に、前回区間では、中心線(上述の区間始点の座標位置
と区間終点の座標位置とを結ぶ線)自体が表示座標外に
出ていても、幅を持つ線の縁が表示座標内に存在してい
れば、その部分だけ表示座標内に表示される。一方、前
回区間の区間終点の座標位置が今回区間の区間始点の座
標位置となるので、今回区間は完全に表示座標外に出て
しまうために、無視されてしまうことになる。しかし、
その場合には、今回区間が無視されなければ表示すべき
であった折線の折曲点における肩(エッジ)部(e)を
表示することができなくなり、図形の正確な表現をする
ことができないという問題が生じるのである。
【0007】そのため、従来より、このような肩を表示
するために、このような場合においては、前回区間の直
線の縁と今回区間の直線の縁とを延長して、これらの延
長線の交点の内側を、全て折線の一部として表示する処
理を行っていた。このような肩の表示処理,折線の分断
処理,等の切り出し処理は、前回処理対象となった区間
を切り出した状態と、今回処理対象としている区間を切
り出した状態を勘案する必要がある。即ち、これら状態
の組み合わせに依り、行うべき処理が変わるからであ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
図形作画システムでは、図34に示す通り、前処理区間
における5通りの状態の如何と今回処理区間における5
通りの状態の如何とに依り、予め用意されている25通
りの処理の中から今回実行すべき処理を選択するように
していた。
【0009】即ち、図34の処理においては、最初にス
テップS301において、折れ線の先頭区間の切り出し
処理を行い、次の区間を現処理区間と設定する。続くス
テップS302では、現処理対象区間の切り出し処理を
行う。
【0010】 次に、ステップS303及びステップS
304において、現処理区間の状態を判定する。この状
態は、図33(a)乃至(e)に示される5種類の状態
のうちの何れに分類されるかが判定される。なお、図3
3では、(x)で示される区間が現処理対象の区間であ
り、Aを折れ線全体の始点とし、Bを折れ線全体の終点
とする。また、図33において線分は幅のない線として
表現されているが、実際には、これは線分の中心線の位
置を示したにすぎない。また、各区間の始点及び終点
は、線分の幅方向に沿った線(縁)として定義されるの
で、線分が表示領域の境界線上にある場合でも、その始
点又は終点をなす線(縁)の一部が表示領域内にかかっ
ていれば、当該線分の始点又は終点が表示領域内に存在
していると判断される。従って、図33(a)に示す状
態における「完全に内」とは、当該区間における線分
の全領域が表示区域内に入っているということではな
く、始点から終点に至るまでの区間の全てにおいて、線
分の幅方向における少なくとも一部が表示領域内に入っ
ているという意味である。これに対して、図33(
に示す状態 における「完全に」とは、当該区間にお
ける線分の全領域が表示区域内から出ているという意味
である。
【0011】次に、ステップS305及びステップS3
06において、前処理区間の状態を判定する。この状態
も、現処理区間の場合と同様に、図33(a)乃至
(e)に示される5種類の状態のうちの何れに分類され
るかが判定される。
【0012】続くステップS307では、ステップS3
04により決定された5種類の状態と及びステップS3
06により決定された5種類の状態の組み合わせに基づ
き、予め用意していた25種類の処理パターンのうちの
1つを選択して、その処理を実行する。
【0013】続くステップS308では、現処理対象の
区間が折れ線全体における最終区間であるかどうかを判
定する。そして、最終区間であれば処理を終了するが、
最終区間でなければ、現処理区間を前処理区間として設
定して(ステップS309)、次の区間についてステッ
プS302以降の処理を実行する。
【0014】このように、従来の図形作画システムで
は、予め25種類の処理を用意しておかなければならな
かった。従って、処理自体の定義の量が膨大となり、ま
た、処理に時間が掛かるために、性能劣化を起こす原因
となっていた。
【0015】本発明の課題は、上記従来の図形作画シス
テムにおける問題点を解決し、処理自体の定義の量を少
なくし、処理時間を低減させることのできる折れ線の切
り出し装置を提供することである。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明による折れ線の切
り出し装置は、上記した課題を解決するために、図1の
原理図に示すように、以下の手段を採用した。 <本発明の要旨>即ち、本発明による折れ線の切り出し
装置は、作画手段(100)により折れ線が作画される
作画領域(101)と、折れ線を構成する相互に隣接し
た一対の直線区間の夫々の状態の組み合わせに対して1
又は複数個の特定の処理を示す識別記号を対応させたテ
ーブル(104)と前記識別記号に対する前記特定の処
理内容を示した定義(105)とを持つとともに、前記
作画領域(101)中の一定範囲内に存在する折れ線の
データを抽出し、抽出した折れ線のデータに対して前記
テーブル(104)及び定義(105)から読み出され
る前記特定の処理の組み合わせを実行する抽出手段(1
02)と、この抽出手段(102)によって抽出された
折れ線のデータに基づいて、前記一定範囲内に存在する
折れ線を表示するための処理を行う表示制御手段(10
3)とを備えたことを特徴とする。
【0017】本発明の構成要件の概要と、そのポイント
を簡単にまとめる。 (作図手段)作図手段(100)は、作画領域(10
1)に折れ線を描画できる機能を有するものであれば足
りる。従って、ジョイスティック,マウス,入力ペン等
によってアナログ的に入力した線をそのまま描画するも
のでも、簡単な処理を加えて折れ線化した後に描画する
ものでも、コンピュータの自動設計による線を描画する
ものでも良い。 (作画領域)作画領域(101)は、論理的にその大き
さを定義されたメモリ空間である。この作画領域(10
1)に相対的な距離及び方向を規定するために、座標を
定義することが望ましい。この座標は、2次元でも良い
し、3次元でも良い。また、定義が可能であれば4次元
以上の座標であっても良い。 (抽出手段)抽出手段(102)は、作画領域(10
1)内の任意の一部分を抽出して、この一部分の中に含
まれている折れ線のデータを抽出するものである。ここ
で、任意の一部には、全部を含んでいる。また、「抽出
する」との動作には、いわゆるカット,コピーを含んで
いる。また、折れ線のデータは、折れ線を構成する各区
間の直線部分の個々に付いてのデータから構成されてい
る。この各区間の直線部分に付いてのデータには、この
直線の始点座標及び終点座標,並びに幅等のデータを含
んでいる。
【0018】また、抽出手段(102)は、抽出した折
れ線のデータに対する処理を行う。この処理には、折れ
線の折曲部分における肩等の接合形態を表示するための
処理を含んでいる。この処理を行うために、抽出手段
(102)は、テーブル(104)と定義(105)を
有している。このテーブル(104)は、折れ線を構成
する相互に隣接した一対の直線部分の夫々の状態の組み
合わせが識別できるものであればよい。従って、2次元
のマトリックス状の表であっても良いし、ツリー型の表
であっても良い。要は、これらの状態の組み合わせに対
して、特定の処理を識別するための識別記号の組み合わ
せが対応付けられるものであれば良いのである。一方、
定義(105)は、このような識別記号の夫々が示す具
体的処理内容を定義したものである。従って、処理を行
う場合には、最初に折れ線を構成する各処理区間の状態
を検出して、この処理区間の状態の組み合わせに基づい
てテーブル(104)を検索して、識別記号の組み合わ
せを読み出す。そして、読み出した識別記号に基づい
て、定義(105)から具体的処理内容を読み出せばよ
い。
【0019】なお、この抽出手段(102)は、作画領
域が3次元以上であった場合には、これを2次元に変換
する処理を行っても良い。 (表示制御手段)表示制御手段(103)は、抽出手段
(102)から通知されたデータに基づいて表示のため
の制御を行う。表示のための制御とは、このデータを表
示形式に変換することである。例えば、作画領域(10
1)とは別の表示領域(15)を用意して、この表示領
域内で一旦表示すべき折れ線を再構築した後に、ディス
プレイ装置等に表示させる制御を行う。
【0020】
【作用】作画手段(100)によって、折れ線が作画領
域(101)内に作画される。抽出手段(102)は、
この作画領域(101)内の任意の一部分を切り出し、
その一部分内に含まれる折れ線のデータを抽出する。そ
して、抽出手段(102)は、折れ線を構成する相互に
隣接した一対の直線区間の夫々の状態の組み合わせに基
づいて、テーブル(104)を検索して1又は複数個の
特定の処理を示す識別記号を読み出す。そして、読み出
した識別記号に基づいて、定義(105)を検索し、前
記識別記号に対する前記特定の処理内容を読み出す。抽
出手段(102)は、読み出した処理内容に従って、抽
出したデータに対する処理を行う。抽出手段(102)
は、この処理の後、データを表示制御手段(103)に
渡す。
【0021】表示制御手段(103)は、抽出手段(1
02)によって抽出された折れ線のデータに基づいて、
前記一定範囲内に存在する折れ線を表示するための処理
を行う。
【0022】
【実施例】次に、本発明の実施例を図面を参照して説明
する。本実施例は、本発明による折れ線の切り出し装置
がCAD/CAMシステムに用いられた例を示すもので
ある。
【0023】図2に示すように、このCAD/CAMシ
ステム1には、キーボード,マウス等の入力装置3とデ
ィスプレイ装置2が接続されている。入力装置3は、オ
ペレータがCAD/CAMシステム1に対して作画用の
データを入力するための装置である。また、ディスプレ
イ装置2は、CAD/CAMシステム1により作画され
た図形の全部又は(オペレータにより又は自動的に選択
された)一部を、視覚的に表示する装置である。
【0024】CAD/CAMシステム1は、入力装置3
に接続された作画部11,この作画部11に接続されて
いる作画領域12,この作画領域12及び入力装置3に
接続された切出部13,この切出部13に接続された表
示制御部14,並びに、この表示制御部14に接続され
た表示領域15とを備えている。この作画領域12及び
表示領域15は、夫々、CAD/CAMシステム1内の
図示せぬメインメモリ上に構築されている。また、作業
部11,切出部13,及び表示制御部14は、このメイ
ンメモリ上にロードされた各プログラムがCAD/CA
Mシステム1の図示せぬ中央演算装置(CPU)によっ
て実行されることにより、実現される。なお、ディスプ
レイ装置2は、表示制御部14に接続されている。
【0025】作画手段としての作画部11は、入力装置
3から送られてくるデータ及び処理命令に基づいて、作
画領域12上に図形を作画し、又は、作画した図形を加
工処理する部分である。
【0026】作画領域12は、作画部11による作画作
業を実行するために確保された領域である。この作画領
域には、図32に示したような作画座標系が定義されて
いる。なお、この作画座標系は、2次元座標として定義
することも可能であるし、3次元座標として定義するこ
とも可能である。
【0027】抽出手段としての切出部13は、作画座標
系の全領域のうち入力装置により指示された範囲に存在
する図形(折れ線)を切り出すための処理を行う。切出
部13には、この処理を行うために、図6に示すような
処理テーブル16と、図7に示すような処理定義17が
展開されている。切出部13は、また、作画座標系が3
次元座標により定義されている場合には、これを2次元
座標に変換する。切出部13は、更に、切り出した図形
(折れ線)を、線分の数,線分を構成する各直線部分の
始点座標及び終点座標,並びに、線分の幅,スタイル,
線端形状,結合形態から構成されるデータとして定義し
て、表示制御部14に渡す。なお、線分のスタイルと
は、線分が実線であるのか,破線であるのか,波線であ
るのかといった定義である。また、線端形状とは、折れ
線全体の線端又は終端が表示座標系内に現れた場合に、
その端部を半円形状にするのか,角状にするのかといっ
た定義である(本実施例では、角状に表示することに統
一されているものとする)。また、結合形態とは、折れ
線の折曲点の山側における縁の形状を、曲線で繋げた形
態とするか,直線で繋げた形態とするか,縁を直線状に
延長してこの延長線の交点の内側を折れ線の肩とするか
といった定義である(本実施例では、縁を直線状に延長
してこの延長線の交点の内側を折れ線の肩部分とするこ
とに統一されているものとする。)。
【0028】表示制御手段としての表示制御部14は、
切出部13から通知された折れ線のデータに基づいて、
表示領域15内に表示すべき図形(一又は複数の折れ
線)を再構成し、この再構成された図形をディスプレイ
装置2に表示する。この表示制御部14は、この機能を
発揮するために、図3に示すサービスプログラムを実行
する。
【0029】表示領域15は、表示制御部14による表
示用図形処理作業を実行するために確保された領域であ
る。この表示領域には、図32に示したような表示座標
系が定義されている。なお、この表示座標系は、ディス
プレイ装置2が2次元画面で表示するものであることか
ら、2次元座標である。
【0030】次に、表示制御部14で実行されるサービ
スプログラムの内容を、図3に基づいて説明する。この
サービスプログラムは、CAD/CAMシステム1に電
源を投入することによってスタートする。そして、最初
のステップS101においてディスプレイ装置2を初期
化する。次に、ステップS102において、表示領域1
5に作成する図形を表示するためのウィンドウ(ディス
プレイ装置2の表示画面上のウィンドウ)を作成する。
このウィンドウは、その開始点(ウィンドウの左上の座
標),並びにウィンドウの幅及び高さ等を特定すること
により、定義される。
【0031】次に、ステップS103では、図形属性用
のリソース(GC:Graphics Contex
t)を作成する。この図形属性用のリソース(GC)と
は、図形属性の情報を格納しておくリソースであり、図
形の作画(図3においては、ステップS105の「折れ
線の表示」)時に、図形属性用のリソース(GC)を指
定することで、図形属性用のリソース(GC)に格納さ
れている属性に従った図形がディスプレイに表示され
る。図3のステップS104の「線分の属性設定」にお
いて図形の属性を表示する度に、図形属性用のリソース
(GC)に格納されている図形の属性を設定し直すの
で、図形属性用のリソース(GC)は一つあれば足り
る。また、図形属性用のリソース(GC)を表示する線
分数だけ作成することは、このサービスプログラムの制
限上することができない。なお、この図形属性用のリソ
ースには、折れ線の始点座標及び終点座標の情報が書き
込まれる。
【0032】続くステップS104では、ステップS1
03にて作成した図形属性用のリソース中に、切出部1
3から通知された図形(折れ線)のデータに基づいて、
線分の属性を決定する。ここで、線分の属性には、線分
の幅,線スタイル,線端形状,結合形態が含まれる。
【0033】続くステップS105では、ステップS1
03及びステップS104の処理の結果として線分を表
示するデータが書き込まれた図形属性用のリソースに基
づいて、折れ線を表示領域15内の表示座標系に作図す
る。この場合、図形属性用のリソースは、切出部13か
ら通知された線分の数毎に作成されている。従って、個
々の折れ線は、それに与えられた始点座標位置及び終点
座標位置に基づいて、夫々個別に作図される。なお、折
れ線を構成する各直線区間は、その始点座標位置と終点
座標位置とを結ぶ線を中心線とし、上記線分の幅の属性
によって規定される幅を有している。従って、仮に中心
線が表示座標内に入っていなくとも、幅を持たされた線
分の縁が表示座標内に入っていれば、この入っている部
分に限り当該線分を表示座標系内に作図する。また、折
れ線を構成する各直線区間が相互に(180度未満の)
角度を持って連結されているので、折れ線が山状になっ
ている場合には、上記線分の結合形態の定義に従って、
結合形状を加工する(上述した通り、本実施例では、各
直線区間の縁を直線状に延長してこの延長線の交点の内
側を折れ線の肩部分とする)。表示制御部14は、この
ようにして表示領域15内に折れ線を作図すると、作図
した折れ線をステップS102にて作成したウィンドウ
内に表示する。
【0034】この表示処理を行った後に、処理はステッ
プS104に戻り、切出部13から新たに通知されてく
るデータに基づいて上記の処理を繰り返し、ウィンドウ
内に表示される折れ線を追加・削除・変更する。
【0035】次に、以上のような処理を行うサービスプ
ログラムを前提として実行される切出部13における処
理を説明するが、処理説明の前提として、この処理に用
いられる処理テーブル16と処理定義17の説明を行
う。
【0036】テーブルとしての処理テーブル16は、図
6に示すように、5行×5列のマトリックス構成を有し
ている。そして、行を今回処理対象区間の状態に従って
5種類に分類し、列を前回処理対象区間の状態に従って
5種類に分類する。この今回処理対象区間の状態及び前
回処理対象区間の状態の分類定義は、従来例にて説明し
たとおりであるので、その説明を省略する。処理テーブ
ル16の各欄には、夫々8ビットのバイナリー値が記載
されている。一又は複数個の特定の処理を示す識別記号
としての8ビットのバイナリー値は、図7に示す定義と
しての処理定義17における各処理を実行するか否かの
論理和を示している。
【0037】即ち、このバイナリー値の最上位ビット
は、「表示すべき線分の数に1を加算する」処理を行
うか否かを示している。同様に、2番目のビットは、
「前区間の終点から今区間方向へ延長した線分の終点を
追加する」処理を行うか否かを示している。同様に、
3番目のビットは、「今区間の終点から前区間方向へ延
長した線分の終点を追加する」処理を行うか否かを示
している。同様に、4番目のビットは、「前区間の終点
として今区間の始点に置き換える」処理を行うか否か
を示している。同様に、5番目のビットは、「今区間の
切り出し結果の始点を追加する」処理を行うか否かを
示している。同様に、6番目のビットは、「今区間の始
点を追加する」処理を行うか否かを示している。同様
に、7番目のビットは、「今区間の切り出し結果の終点
を追加する」処理を行うか否かを示している。同様
に、8番目のビットは、「今区間の終点を追加する」処
理を行うか否かを示している。
【0038】このような処理テーブル16及び処理定義
17を用いて、切出部13は、図4及び図5に示す処理
を実行する。この処理では、最初に、図4のステップS
201において、折れ線の先頭区間の切り出し処理を行
い、次区間を現処理区間と設定する。このステップS2
01における切出処理においては、対象区間が完全外の
場合には、この状態を記憶する以外の処理は行わない
が、それ以外の場合には、線分の数を“1”として始点
の座標及び終点の座標を読み出す(始点が表示座標系の
外に出ている場合には、表示領域との交点が始点である
と設定する。)。
【0039】続くステップS202では、現在処理対象
である区間の切出処理を行う。この切出処理では、始点
の座標位置及び終点の座標位置を読み出す。そして、続
くステップS203において、前区間の状態と今区間の
状態とから処理テーブル16を検索し、処理を指示する
値(8ビットのバイナリー値)を取り出す。即ち、ステ
ップS201又はステップS202において読み出した
始点の座標位置及び終点の座標位置から、前区間の状態
と今区間の状態とが、夫々図33に示した5種類の分類
のどれに該当するかを判定する。この際、線分の幅につ
いての情報を勘案して、始点又は終点の幅方向の一部で
も表示座標系の範囲内に入るのであれば、当該始点又は
終点が表示座標系内に入っていると判断する。このよう
にして各区間の状態の組み合わせを判定し、この組み合
わせに対応する処理テーブル16の欄から8ビットのバ
イナリー値を読み出すのである。
【0040】次に、ステップS204では、切り出した
後の折れ線数に1を加算する処理を行うかどうかを判
定する。この処理は、ステップS203にて読み出した
8ビットのバイナリー値の最上位ビットが“1”である
か否かによって判定する。そして、当該処理を行う
(“1”である)と判断した場合には、ステップS20
5において、このビットに基づいて処理定義17を読み
出して、切出後の折れ線数に1を加算する処理を行
い、処理をステップS206に進める。一方、当該処理
を行わない(“0”である)と判断した場合には、その
まま処理をステップS206に進める。
【0041】ステップS206では、前区間の終点から
今区間方向へ延長する処理を行うかどうかを判定す
る。この処理は、ステップS203にて読み出した8ビ
ットのバイナリー値の2番目のビットが“1”であるか
否かによって判定する。そして、当該処理を行う
(“1”である)と判断した場合には、ステップS20
7において、このビットに基づいて処理定義17を読み
出して、前区間の終点から今区間方向への線分の終点を
追加する処理を行い、処理をステップS208に進め
る。一方、当該処理を行わない(“0”である)と判断
した場合には、そのまま処理をステップS208に進め
る。
【0042】ステップS208では、今区間の始点から
前区間方向へ延長する処理を行うかどうかを判定す
る。この処理は、ステップS203にて読み出した8ビ
ットのバイナリー値の3番目のビットが“1”であるか
否かによって判定する。そして、当該処理を行う
(“1”である)と判断した場合には、ステップS20
9において、このビットに基づいて処理定義17を読み
出して、今区間の始点から前区間方向への線分の始点を
追加する処理を行い、処理をステップS210に進め
る。一方、当該処理を行わない(“0”である)と判断
した場合には、そのまま処理をステップS210に進め
る。
【0043】ステップS210では、前区間の終点を今
区間の始点で置き換える処理を行うかどうかを判定す
る。この処理は、ステップS203にて読み出した8ビ
ットのバイナリー値の4番目のビットが“1”であるか
否かによって判定する。そして、当該処理を行う
(“1”である)と判断した場合には、ステップS21
1において、このビットに基づいて処理定義17を読み
出して、前区間の終点を今区間の始点に置き換える処理
を行い、処理をステップS212進める。一方、当該
処理を行わない(“0”である)と判断した場合には、
そのまま処理をステップS212に進める。
【0044】ステップS212では、今区間の始点を登
録する処理を行うかどうかを判定する。この処理は、
ステップS203にて読み出した8ビットのバイナリー
値の5番目のビットが“1”であるか否かによって判定
する。そして、当該処理を行う(“1”である)と判断
した場合には、ステップS213において、このビット
に基づいて処理定義17を読み出して、今区間の始点を
切り出し後のデータとして登録する処理を行い、処理
をステップS214に進める。一方、当該処理を行わな
い(“0”である)と判断した場合には、そのまま処理
をステップS214に進める。
【0045】ステップS214では、今区間の終点を登
録する処理を行うかどうかを判定する。この処理は、
ステップS203にて読み出した8ビットのバイナリー
値の6番目のビットが“1”であるか否かによって判定
する。そして、当該処理を行う(“1”である)と判断
した場合には、ステップS215において、このビット
に基づいて処理定義17を読み出して、今区間の終点を
切り出し後のデータとして登録する処理を行い、処理
をステップS216に進める。一方、当該処理を行わな
い(“0”である)と判断した場合には、そのまま処理
をステップS216に進める。
【0046】ステップS216では、切り出し結果の始
点を登録する処理を行うかどうかを判定する。この処
理は、ステップS203にて読み出した8ビットのバイ
ナリー値の7番目のビットが“1”であるか否かによっ
て判定する。そして、当該処理を行う(“1”である)
と判断した場合には、ステップS217において、この
ビットに基づいて処理定義17を読み出して、今区間の
切り出し後の始点を切り出し後のデータとして登録する
処理を行い、処理をステップS218に進める。一
方、当該処理を行わない(“0”である)と判断した場
合には、そのまま処理をステップS218に進める。
【0047】ステップS218では、切り出し結果の終
点を登録する処理を行うかどうかを判定する。この処
理は、ステップS203にて読み出した8ビットのバイ
ナリー値の8番目のビットが“1”であるか否かによっ
て判定する。そして、当該処理を行う(“1”である)
と判断した場合には、ステップS219において、この
ビットに基づいて処理定義17を読み出して、今区間の
切り出し後の終点を切り出し後のデータとして登録する
処理を行い、処理をステップS220に進める。一
方、当該処理を行わない(“0”である)と判断した場
合には、そのまま処理をステップS220に進める。
【0048】ステップS220では、今処理区間が処理
対象の折れ線における最終区間であるかどうかを判定す
る。そして、最終区間でなければ、次区間を現処理区間
として(ステップS221)、処理をステップS202
に戻す。これに対して、今処理区間が当該折れ線におけ
る最終区間であると判断した場合には、処理を終了す
る。
【0049】以上説明したフローチャート(図4,図
5)に従って折れ線のデータに対して実行される処理の
内容を、図8にまとめる。この図8は、今区間の状態と
前区間の状態との組み合わせに対して、実際に実行され
る処理の組み合わせを対応付けた表である。
【0050】以下、図8の表の各欄に挙げられた処理の
組み合わせの意味を説明する。なお、以下の説明では、
折れ線を構成する各区間(直線部分)における各部を、
図9に示すように定義する。即ち、始点の座標位置
(S)と終点の座標位置(E)とを結ぶ線を「中心線
(破線で示す。)」とする。また中心線を中心として、
両側に均等に偏寄した範囲を「線の幅」として、この線
の幅内の領域を線分の範囲とする。また、単に「始点」
という場合には、始点の座標位置(S)から中心線に直
行する線(線分の始端縁)上の全範囲を指すものとす
る。同様に、単に「終点」という場合には、終点の座標
位置(E)から中心線に直行する線(線分の終端縁)上
の全範囲を指すものとする。
【0051】〔1.今区間「完外」且つ前区間「完外」
の場合〕この場合には、表示座標領域内には表示すべき
部分がないので、何も処理を行わない。
【0052】〔2.今区間「完外」且つ前区間「完中」
の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図10
に示すように、今区間は完全に表示領域外であるため
に、本来であると表示制御部14に今区間のデータは送
信されないこととなる。しかし、そうすると、表示制御
部14は、今区間と前区間の結合を認識することができ
ないので、上述した結合形態(各直線区間の縁を直線状
に延長してこの延長線の交点の内側を折れ線の肩部分と
する形態)を表示することができない。そのため、結合
形態の一部であって表示座標系領域内に存在する(e)
の部分が欠落してしまうことになってしまう。そのた
め、この(e)の部分を表示すべく、前区間の終点座標
(b)から今区間(c)の方向へ延びる(a)の長さ
(線幅/2の長さ)の線分があるものとして、その線分
の終点座標(d)の座標データを設定する。
【0053】〔3.今区間「完外」且つ前区間「始外」
の場合〕この場合には、の処理を行う。この場合も
2.の場合と同様に、(e)の部分を表示すべく、前区
間の終点座標(b)から今区間(c)の方向へ延びる
(a)の長さ(線幅/2の長さ)の線分があるものとし
て、その線分の終点座標(d)の座標データを設定す
る。
【0054】〔4.今区間「完外」且つ前区間「終外」
の場合〕この場合には、表示座標領域内には表示すべき
部分がないので、何も処理を行わない。
【0055】〔5.今区間「完外」且つ前区間「共外」
の場合〕この場合には、表示座標領域内には表示すべき
部分がないので、何も処理を行わない。
【0056】〔6.今区間「完中」且つ前区間「完外」
の場合〕この場合には、,,,及びの処理を行
う。即ち、図12に示すように、前区間において折れ線
が一旦途切れるので、新たな折れ線データの開始として
今区間のデータを設定するために折れ線数に1を加算す
るのである(の処理)。また、2.の場合と同様に、
(e)の部分を表示すべく今区間の始点座標(b)から
前区間(c)の方向へ延びる(a)の長さ(線幅/2の
長さ)の線分があるものとして、その線分の終点座標
(d)の座標データを設定する(の処理)。また、S
で示される今区間の始点座標データを、折れ線データと
して設定する(の処理)。また、Eで示される今区間
の終点座標データを、折れ線データとして設定する(
の処理)。
【0057】〔7.今区間「完中」且つ前区間「完中」
の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図13
に示すように、前区間と今区間は共に表示座標領域内で
あるので、今区間の終点座標(E)をそのまま折れ線デ
ータとして設定する。
【0058】〔8.今区間「完中」且つ前区間「始外」
の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図14
に示すように、前区間の終点は表示座標領域内であるの
で、7.の場合と同様に、今区間の終点座標(E)をそ
のまま折れ線データとして設定する。
【0059】〔9.今区間「完中」且つ前区間「終外」
の場合〕この場合には、及びの処理を行う。即ち、
図15に示すように、前区間の終点座標として設定され
ているのは、表示領域と前区間の交点である(g)の座
標である。しかし、今区間は「完中」であるので、今区
間「完中」且つ前区間「完中」の状態にすべく、前区間
の終点座標(g)を今区間の始点座標位置(b)に置き
換える(の処理)。これにより、折れ線を途切れるこ
とのない一連の折れ線とすることができる。また、の
処理の結果、今区間「完中」且つ前区間「完中」の状態
になったので、今区間の終点座標(E)をそのまま折れ
線データとして設定する(の処理)。
【0060】〔10.今区間「完中」且つ前区間「共
外」の場合〕この場合には、及びの処理を行う。即
ち、図16に示すように、前区間の終点座標として設定
されているのは、表示領域と前区間の交点である(g)
の座標であるので、9.の場合と同様に、今区間「完
中」且つ前区間「始外」の状態にすべく、前区間の終点
座標を今区間の始点座標位置に置き換える(の処
理)。また、の処理の結果、今区間「完中」且つ前区
間「始外」の状態になったので、今区間の終点座標
(E)をそのまま折れ線データとして設定する(の処
理)。
【0061】〔11.今区間「始外」且つ前区間「完
外」の場合〕この場合には、,,及びの処理を行
う。即ち、図17に示すように、前区間において折れ線
が一旦途切れるので、今区間より新たな折れ線データの
作成を開始するために折れ線数に1を加算するのである
(の処理)。また、今区間と表示領域との交点の座標
(g)を、切出結果の始点として折れ線データに設定す
る(の処理)。また、今区間の終点は表示座標領域内
にあるので、そのまま終点座標(E)を折れ線データと
して設定する(の処理)。
【0062】〔12.今区間「始外」且つ前区間「完
中」の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図
18に示すように、前区間が「完中」であるので、連続
した折れ線として扱うために、今区間の終点座標(E)
を折れ線データとして設定する(の処理)。
【0063】〔13.今区間「始外」且つ前区間「始
外」の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図
19に示すように、前区間が「始外」であり、終点は表
示座標領域内であるので、連続した折れ線として扱うた
めに、今区間の終点(E)を折れ線データとして設定す
る(の処理)。
【0064】〔14.今区間「始外」且つ前区間「終
外」の場合〕この場合には、,,及びの処理を行
う。即ち、図20に示すように、今区間と前区間は、表
示座標領域内では完全に分離しているので、今区間より
新たな折れ線データの作成を開始するために折れ線数に
1を加算するのである(の処理)。また、今区間と表
示領域との交点の座標(g)を、今区間と表示領域との
切出結果の始点として折れ線データに設定する(の処
理)。また、今区間の終点は表示座標領域内にあるの
で、そのまま終点座標(E)を折れ線データとして設定
する(の処理)。
【0065】〔15.今区間「始外」且つ前区間「共
外」の場合〕この場合には、,,及びの処理を行
う。即ち、14.の場合と同様、図21に示すように、
今区間と前区間は表示座標領域内では完全に分離してい
るので、折れ線数に1を加算し(の処理)、今区間と
表示領域との交点の座標(g)を今区間の始点として折
れ線データに設定し(の処理)、今区間の終点座標
(E)を折れ線データとして設定する(の処理)。
【0066】〔16.今区間「終外」且つ前区間「完
外」の場合〕この場合には、,,,及びの処理
を行う。即ち、図22に示すように、前区間の始点
(c)は、それ以前の折れ線とは完全に分離している
か、若しくは、繋がってはいるが今区間の処理では判定
処理が膨大となってしまうので繋がっていることを判定
することができない状態である。従って、今区間を新た
な折れ線とすべく、折れ線数に1を加算するのである
(の処理)。また、(e)の部分を表示すべく、今区
間の始点座標(b)から前区間(c)の方向へ(a)の
長さ分(線幅/2の長さ)だけ延長した線分があるもの
として、その線分の終点座標(d)の座標データを折れ
線データとして設定する(の処理)。また、今区間の
始点は表示座標領域内であるので、始点座標(b)を、
そのまま折れ線データとして設定する(の処理)。ま
た、(E)で示される今区間の終点は表示座標領域外な
ので、表示領域と今区間の線分の交点座標(f)を、折
れ線データとして設定する(の処理)。
【0067】〔17.今区間「終外」且つ前区間「完
中」の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図
23に示すように、前区間が「完中」であって今区間が
終点のみ表示座標領域外なので、表示領域と今区間の線
分の交点座標(f)を、折れ線データとして設定する
(の処理)。
【0068】〔18.今区間「終外」且つ前区間「始
外」の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図
24に示すように、前区間の終点が表示座標領域内であ
り、今区間の始点も表示座標領域内なので、表示領域と
今区間の線分の交点座標(f)を、折れ線データとして
設定する(の処理)。
【0069】〔19.今区間「終外」且つ前区間「終
外」の場合〕この場合には、及びの処理を行う。即
ち、図25に示すように、前区間の終点座標として設定
されているのは、表示領域と前区間の交点である(g)
の座標である。しかし、今区間の始点が表示領域内なの
で、前区間の本来の終点が表示座標領域外にあるにも拘
わらず、連続した折れ線として扱うために、前区間の終
点座標(g)を今区間の始点座標位置(b)に置き換え
る(の処理)。また、今区間の終点が表示座標領域外
なので、表示領域と今区間の線分の交点座標(f)を、
折れ線データとして設定する(の処理)。
【0070】〔20.今区間「終外」且つ前区間「共
外」の場合〕この場合には、及びの処理を行う。即
ち、図26に示すように、19.の場合と同様に、前区
間の終点座標(g)を今区間の始点座標位置(b)に置
き換え(の処理)、表示領域と今区間の線分の交点座
標(f)を、折れ線データとして設定する(の処
理)。
【0071】〔21.今区間「共外」且つ前区間「完
外」の場合〕この場合には、,,及びの処理を行
う。即ち、図27に示すように、前区間と今区間は完全
に分離しているので、今区間より新たな折れ線データの
作成を開始するために折れ線数に1を加算するのである
(の処理)。また、今区間の始点は表示座標領域外に
あるので、今区間と表示領域との交点の座標(g)を、
今区間と表示領域との切出結果の始点として折れ線デー
タに設定する(の処理)。また、今区間の終点は表示
座標領域外にあるので、表示領域と今区間の交点座標
(h)を折れ線データとして設定する(の処理)。
【0072】〔22.今区間「共外」且つ前区間「完
中」の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図
28に示すように、前区間が「完中」であり、今区間の
終点のみが表示座標領域外扱いになるので、表示領域と
今区間の線分の交点座標(h)を、折れ線データとして
設定する(の処理)。
【0073】〔23.今区間「終外」且つ前区間「始
外」の場合〕この場合には、の処理を行う。即ち、図
29に示すように、前区間の終点が表示座標領域内であ
り、今区間の始点は表示座標領域外であるが表示領域内
として扱うので、表示領域と今区間の線分の交点座標
(h)を、終点座標として折れ線データに設定する(
の処理)。
【0074】〔24.今区間「共外」且つ前区間「終
外」の場合〕この場合には、,,及びの処理を行
う。即ち、図30に示すように、表示座標領域内におい
て前区間と今区間は完全に分離しているので、今区間よ
り新たな折れ線データの作成を開始するために折れ線数
に1を加算するのである(の処理)。また、今区間の
始点は表示座標領域外にあるので、今区間と表示領域と
の交点の座標(g)を、今区間の始点として折れ線デー
タに設定する(の処理)。また、今区間の終点は表示
座標領域外にあるので、表示領域と今区間の交点座標
(h)を折れ線データとして設定する(の処理)。
【0075】〔25.今区間「共外」且つ前区間「共
外」の場合〕この場合には、,,及びの処理を行
う。即ち、図31に示すように、24.の場合と同様
に、今区間より新たな折れ線データの作成を開始するた
めに折れ線数に1を加算し(の処理)、今区間と表示
領域との交点の座標(g)を今区間の始点として折れ線
データに設定し(の処理)、表示領域と今区間の交点
座標(h)を折れ線データとして設定する(の処
理)。
【0076】以上の説明したように、本実施例によれ
ば、前区間における線分(直線部分)の状態と今区間に
おける線分(直線部分)の状態との組み合わせに依って
処理の内容を決定する2次元の処理テーブル16を用意
するとともに、このテーブルには個々の処理(乃至
)を識別する表示のみを記載するようにした。そし
て、この処理テーブル16を検索して、個々の処理の識
別表示を得ることができたならば、この識別表示に基づ
いて処理定義17から処理内容を読み出すようにしてい
る。従って、切出部13内において、処理の定義は、
乃至の処理の夫々に対して、1箇所のみ行えば済む。
従って、処理自体の膨大化を防止することができ、処理
速度を向上させることができる。
【0077】このことは、従来例との比較を行うことに
より明らかになる。上述したように、従来の作図システ
ムにおいては、25通りの組み合わせに対して、夫々処
理を予め用意していた。これは、図8に示した、各場合
の処理の内容を予め全て用意しておくことに相当する。
従って、その個々の処理の合計数は、44となる。つま
り、本実施例は、従来例による作図システムに比して、
1/5.5倍の量の処理を用意するだけで済み、CPU
に対する負荷も低減できるのである。
【0078】
【発明の効果】以上説明した本発明による折れ線の切り
出し処理装置によれば、切り出しのために予め用意すべ
き処理の量を低減することができ、もって、処理に要す
る時間も低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の概要を示す概要図
【図2】 本発明の一実施例による折れ線の切り出し
装置が用いられたCAD/CAMシステムの構成を示す
ブロック図
【図3】 図2における表示制御部によって実行され
るサービスプログラムの処理を示すフローチャート
【図4】 図2における切出部によって実行される処
理を示すフローチャート
【図5】 図2における切出部によって実行される処
理を示すフローチャート
【図6】 図2における処理テーブルの内容を示す図
【図7】 図2における処理定義の内容を示す図
【図8】 図4及び図5のフローチャートを実行した
結果、折れ線データに対して実行される処理を示す一覧
【図9】 折れ線を構成する各区間の線分を示す図
【図10】 今区間「完外」且つ前区間「完中」の場合
における処理の説明図
【図11】 今区間「完外」且つ前区間「始外」の場合
における処理の説明図
【図12】 今区間「完中」且つ前区間「完外」の場合
における処理の説明図
【図13】 今区間「完中」且つ前区間「完中」の場合
における処理の説明図
【図14】 今区間「完中」且つ前区間「始外」の場合
における処理の説明図
【図15】 今区間「完中」且つ前区間「終外」の場合
における処理の説明図
【図16】 今区間「完中」且つ前区間「共外」の場合
における処理の説明図
【図17】 今区間「始外」且つ前区間「完外」の場合
における処理の説明図
【図18】 今区間「始外」且つ前区間「完中」の場合
における処理の説明図
【図19】 今区間「始外」且つ前区間「始外」の場合
における処理の説明図
【図20】 今区間「始外」且つ前区間「終外」の場合
における処理の説明図
【図21】 今区間「始外」且つ前区間「共外」の場合
における処理の説明図
【図22】 今区間「終外」且つ前区間「完外」の場合
における処理の説明図
【図23】 今区間「終外」且つ前区間「完中」の場合
における処理の説明図
【図24】 今区間「終外」且つ前区間「始外」の場合
における処理の説明図
【図25】 今区間「終外」且つ前区間「終外」の場合
における処理の説明図
【図26】 今区間「終外」且つ前区間「共外」の場合
における処理の説明図
【図27】 今区間「共外」且つ前区間「完外」の場合
における処理の説明図
【図28】 今区間「共外」且つ前区間「完中」の場合
における処理の説明図
【図29】 今区間「共外」且つ前区間「始外」の場合
における処理の説明図
【図30】 今区間「共外」且つ前区間「終外」の場合
における処理の説明図
【図31】 今区間「共外」且つ前区間「共外」の場合
における処理の説明図
【図32】 作画座標系から表示座標系への折れ線の切
り出しを説明する図
【図33】 5種類に分類される区間状態の説明図
【図34】 従来の作図システムにおいて実施されてい
た処理を示すフローチャート
【符号の説明】
1 CAD/CAMシステム 2 ディスプレイ装置 3 入力装置 11 作画部 12 作画領域 13 切出部 14 表示制御部 15 表示領域 16 処理テーブル 17 処理定義
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−218094(JP,A) 特開 平6−14459(JP,A) 特開 平5−11967(JP,A) 特開 平2−191994(JP,A) 特開 昭63−168000(JP,A) 特開 昭59−177651(JP,A) 特開 平6−124224(JP,A) 特開 昭57−168307(JP,A) 特開 昭62−127970(JP,A) 特開 平1−154294(JP,A) 特開 平2−191026(JP,A) 特開 昭63−3376(JP,A) 特開 平2−81185(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/50 G06T 11/20 G06F 3/00 G06F 3/14 - 3/153 G06T 15/00 G09G 5/36 JICSTファイル(JOIS)

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作画手段により折れ線が作画される作画
    領域と、 折れ線を構成する相互に隣接した一対の直線区間の夫々
    、表示対象の折れ線を再構築するための表示領域に対
    してどのような位置関係にあるかの状態の組み合わせに
    対して1又は複数個の特定の処理を示す識別記号を対応
    させたテーブルと前記識別記号に対する前記特定の処理
    内容を示した定義とを持つとともに、前記作画領域中の
    一定範囲内に存在する折れ線のデータを抽出し、抽出し
    た折れ線のデータに対して前区間の状態且つ今区間の状
    態とから前記テーブルから処理を指示する値を取り出
    し、前記値に基づいて定義を読み出し前記特定の処理の
    組み合わせを実行する抽出手段と、 この抽出手段によって抽出された折れ線のデータに基づ
    いて、前記一定範囲内に存在する折れ線を表示するため
    の処理を行う表示制御手段とを備えたことを特徴とする
    折れ線の切り出し装置。
  2. 【請求項2】 前記特定の処理には、折れ線の結合状態
    を再現するための処理が含まれていることを特徴とする
    請求項1記載の折れ線の切り出し装置。
  3. 【請求項3】 作画手段により折れ線が作画される作画
    領域と、 折れ線を構成する相互に隣接した一対の直線区間の夫々
    の状態の組み合わせに対して1又は複数個の特定の処理
    を示す識別記号を対応させたテーブルと前記識別記号に
    対する前記特定の処理内容を示した定義とを持つととも
    に、前記作画領域中の一定範囲内に存在する折れ線のデ
    ータを抽出し、抽出した折れ線のデータに対して前区間
    の状態且つ今区間の状態とから前記テーブルから処理を
    指示する値を取り出し、前記値に基づいて定義を読み出
    し前記特定の処理の組み合わせを実行する抽出手段と、 この抽出手段によって抽出された折れ線のデータに基づ
    いて、前記一定範囲内に存在する折れ線を表示するため
    の処理として表示対象の折れ線を再構築するための表示
    領域に、一旦折れ線を再構築する表示制御手段とを備え
    たことを特徴とする折れ線の切り出し装置。
JP12929894A 1994-06-10 1994-06-10 折れ線の切り出し装置 Expired - Fee Related JP3510321B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12929894A JP3510321B2 (ja) 1994-06-10 1994-06-10 折れ線の切り出し装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12929894A JP3510321B2 (ja) 1994-06-10 1994-06-10 折れ線の切り出し装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07334556A JPH07334556A (ja) 1995-12-22
JP3510321B2 true JP3510321B2 (ja) 2004-03-29

Family

ID=15006116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12929894A Expired - Fee Related JP3510321B2 (ja) 1994-06-10 1994-06-10 折れ線の切り出し装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3510321B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07334556A (ja) 1995-12-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2993673B2 (ja) 電子ファイル装置
JP4028844B2 (ja) グラフィックス・イメージ生成装置、及びその方法並びにプログラム
JPH10105361A (ja) オブジェクト指定方法及びシステム
US20020175948A1 (en) Graphical user interface method and apparatus for interaction with finite element analysis applications
JP2004240750A (ja) 画像検索装置
JP2002024306A (ja) 解析モデルデータ作成方法及び装置並びに解析モデルデータ作成用プログラムを記録した記録媒体。
JP3396404B2 (ja) 文字列自動編集システム
CN111583268B (zh) 点云虚拟选择与裁切方法、装置及设备
JP3510321B2 (ja) 折れ線の切り出し装置
CN113743056A (zh) 基于段落缩进量的文档转换方法、计算设备及存储介质
JP3391228B2 (ja) 画像処理方法及び画像処理装置
JP3356541B2 (ja) 手書きストローク編集装置及び手書きストローク編集方法
JP3945998B2 (ja) サイジング処理システム及びそのコンピュータプログラム
JP4145714B2 (ja) 印刷処理装置
JPH10312473A (ja) コーナ丸め部分の削除方法、ならびに同方法を実現するcaeシステム、及び同方法がプログラムされ記録される記録媒体
JP5361315B2 (ja) 情報処理装置及び情報処理方法
JP3162130B2 (ja) 図形デ−タ入力方式および図形デ−タ出力方式
JPS6255769A (ja) 文書画像の処理装置
Nandy et al. Algorithm for incremental compaction of geometrical layouts
JP4436666B2 (ja) Cadデータ変換システム及び方法
JP2555745B2 (ja) 図形選択処理方式
JP2993881B2 (ja) キーワード生成方法
CN114723913A (zh) 影像仪扫描文件矢量化及参数化处理方法
JPH01134673A (ja) ブロック図のデータ表示処理装置
JPH028960A (ja) 2多角形の共通部分抽出処理方法

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20031217

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20031225

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080109

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090109

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100109

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110109

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees