JP3509542B2 - 白板紙 - Google Patents

白板紙

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JP3509542B2
JP3509542B2 JP07889898A JP7889898A JP3509542B2 JP 3509542 B2 JP3509542 B2 JP 3509542B2 JP 07889898 A JP07889898 A JP 07889898A JP 7889898 A JP7889898 A JP 7889898A JP 3509542 B2 JP3509542 B2 JP 3509542B2
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智史 磯部
大輔 藤本
恒人 吉積
英治 岡山
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Oji Holdings Corp
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    • Y02W30/00Technologies for solid waste management
    • Y02W30/50Reuse, recycling or recovery technologies
    • Y02W30/64Paper recycling

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】 本発明は、包装用の箱など
に使用される白板紙に関する。さらに詳しくは、印刷時
の障害が少ない白板紙を提供するものである。
【0002】
【従来の技術】 白板紙は例えば、洗剤箱、ティッシュ
ペーパーの箱、写真フィルムの箱、市販の薬の箱などの
物品包装用の箱として広く使用されている。また、本の
カバー、絵本などのような包装以外の用途にも使用され
ている。
【0003】白板紙は一般に表層、中層、裏層の少なく
とも3層以上からなり、中層には脱墨しない古紙パルプ
が使用され、表層にはバージンパルプまたは脱墨された
白色度の高い古紙パルプを用いる。裏層は用途により異
なり、両面に白さが必要な場合には表層と同様とし、そ
の必要がない場合は白色度の低い古紙パルプを用いる。
【0004】中層の色を隠蔽するためには、表層には隠
蔽性が必要で、ある程度の厚さが必要となる。しかし、
表層のみに隠蔽性を求めるとコスト的に高くなるので、
中層と表層の間に、ある程度の白色度のある表下層を設
けることが多い。より美しい外観を必要とする場合に
は、一般の印刷用塗工紙と同様に白色度が高い顔料を用
いた塗料を表層表面に塗工する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】 白板紙は、抄紙・塗
工後、印刷機にかけられるまでの間、巻取または枚葉で
保存・輸送されるが、表層の塗工表面と裏層が荷重を受
けて接触している時間があり、これを剥す時に裏層表面
の一部が表層塗工面に取られて転移することがある。こ
の現象を「裏ケバ」と称する。「裏ケバ」がおこると、
印刷した時に表面に付着している不純物により印刷が損
なわれるトラブルが発生する。本発明は「裏ケバ」によ
る印刷トラブルを解消することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】 上記課題を解決するた
め、本発明は以下の構成を採る。即ち本発明の第1の発
明は、「表層、中層、裏層の3層以上の層から成る白板
紙において、表層表面には顔料塗工層を有し、裏層が古
紙を主体とする層であり、裏層にポリアクリルアミド
(PAM)を固形で0.1g/m2以上塗布し、更にポ
リビニルアルコール(PVA)を固形で0.1g/m2
以上塗布することを特徴とする白板紙」であり、第2の
発明は、「PAMとPVAを混合した塗液を固形で0.
1g/m2以上塗布することを特徴とする白板紙」であ
り、第3の発明は、「第1または2の発明において、顔
料塗工層を設ける前の表層にPAMを固形で0.1g/
2以上塗布することを特徴とする白板紙」。更に好ま
しくは、「PAMまたはPVAの塗布量が0.1〜0.
5g/m2である白板紙」とするのがよい。
【0007】本発明者らの研究によれば、裏ケバは裏層
の原料古紙の種類やロットにより発生するものである。
従って、裏ケバを解決する手段として、裏層に使用する
原料品質のバラツキを抑える必要があるが、近年の古紙
事情の悪化から原料面での厳選は難しい。
【0008】また、裏ケバは表と裏が接しているときに
裏層表面の一部が表層上の顔料塗工層表面に取られて転
移する現象であり、表に塗工する顔料塗料と裏面への塗
布物質の粘着性低減と強度アップの対策が必要である。
【0009】本発明者らは、このような観点に立って研
究した結果、表裏の粘着性低減と強度アップが大きな要
因であることを発見し、本発明に到達した。
【0010】
【発明の実施の形態】 本発明の対象とする白板紙は、
少なくとも表層、中層、裏層の3層からなり、多くの場
合、表層と中層の間に表下層を設ける。表下層のパルプ
は表層より白色度が低く、中層の着色を隠蔽することを
主眼とする層である。各層は2層以上でも良く、合計で
5〜9層抄きの場合が最も多い。
【0011】表層は最外層であり、白色度の高いパルプ
を使用し、中の着色を完全に隠蔽する。表層に使用する
パルプは、晒パルプであり、広葉樹、針葉樹のいずれで
も良く、化学パルプ、機械パルプのいずれでも良い。ま
た、脱墨古紙パルプも使用でき、これらを混合して配合
しても良い。
【0012】中層には新聞古紙、雑誌古紙、段ボール古
紙、雑古紙等を離解処理のみで使用する。裏層は一般的
には中層と同様であるが、脱墨古紙パルプを使用するこ
ともある。特別な場合には裏層にも表層と同様なパルプ
を用いて、両面に美粧性を出すこともあるが、この場合
は両面とも表層と認識すべきである。本発明は、裏層に
離解古紙パルプおよびまたは脱墨古紙パルプを用いる場
合を対象とする。
【0013】本発明は、表層の表面に顔料塗工層を設け
た白板紙を対象とする。顔料塗工は一般の印刷用塗工紙
に使用する塗料と同様の塗料で行われる。塗料は、カオ
リン、炭酸カルシウム、プラスチックピグメント、二酸
化チタンなどの顔料、SBRラテックス、澱粉、ポリビ
ニルアルコールなどのバインダーなどから構成される。
【0014】本発明の特許請求の範囲に規定する裏層と
は、表面塗工された面と反対側の最外層を指す。本発明
では、裏層にPAMを0.1g/m2以上塗布し、更に
PVAを0.1g/m2以上塗布することが必要であ
る。PAMおよびPVAがこの範囲に満たないと、裏ケ
バが発生する頻度が高くなる。
【0015】本発明において、更に裏ケバを確実に防止
するためには、顔料塗工層を設ける前の表層にPAMを
0.1g/m2以上塗布することにより、塗層強度を維
持したまま顔料塗料のバインダーレベルを下げることが
可能となり、表の粘着性低減を更に図ることができる。
【0016】本発明で、裏層及び顔料塗工する前の表層
に規定の薬品を塗布する方法としては、通常の抄紙工程
で用いられる塗布装置であればいずれでもよい。装置の
一例をあげれば、インクラインドサイズプレス、ゲート
ロールコーター、マシンカレンダー、ロッドコーター、
ブレードコーター、チャンピオンコーター等のクリアコ
ート・ピグメントコートのオンマシンおよびオフマシン
塗布装置があげられる。
【0017】本発明で、裏層及び顔料塗工する前の表層
に塗布する規定の薬品としては、ポリアクリルアミド
(PAM)であれば内添用・外添塗布用何れでも良い。
また、ポリビニルアルコール(PVA)も特に制限はな
い。また、塗布の順番・構成としては、PAM塗布後に
PVA塗布が好ましいが、両者の混合液を2回塗布して
も良い。PAMとPVAの混合比率は5/95〜95/
5とすれば良い。
【0018】本発明のPAM塗布後にPVAを塗布する
ことにより、大幅な裏ケバ抑止効果が得られる。その理
由としては、PAMを塗布することにより裏層のZ軸方
向の強度が増し、その後、PVAを塗布することにより
造膜性が向上し、粘着性低減と強度アップが同時に可能
となると推測される。
【0019】
【実施例】 以下に実施例を挙げて本発明を詳細に説明
するが、本発明はこれに限定されるものではない。数量
表記の部や%は、固型分もしくは有効成分重量基準の数
値である。
【0020】〈実施例1〜3、比較例1〜2〉裏層原料
として、通常の離解古紙パルプ製造処理(離解・除塵)
を行った雑誌古紙パルプスラリーを製造した。このスラ
リーを米坪40g/m2の裏層として抄造したトータル
米坪350g/m2の白板紙を製造した。裏層には表1
に示すような薬品塗布構成とした。表層の上には、下記
処方の塗料により顔料塗工層を19g/m2(上塗り9
g/m2、下塗り10g/m2)を設けた。
【0021】〈顔料塗料配合〉 上塗り:カオリン(カオファイン−90)/炭酸カルシ
ウム(ブリリアント−15)/二酸化チタン(クロノス
KA−10)=55/35/10(部)、及びラテック
ス20部、澱粉6部。 下塗り:カオリン(アルファグロス)/炭酸カルシウム
(SL−2200)/炭酸カルシウム(タマパール12
1MC)=15/55/30(部)、及びラテックス1
4部、澱粉6部。
【0022】〈塗布薬品〉 PAM:表面紙力剤ST−483H(日本PMC製) PVA:UF−170(ユニチカ製)
【0023】各白板紙の裏ケバ評価を以下のように行っ
た。 〈裏ケバ評価方法〉 RI法:試料となる白板紙の裏面をRI印刷機(100
回転)で印刷した。印刷後にブランケットに取られた繊
維の個数を転写紙に写し取り、繊維の取られ具合を5段
階に分けて目視評価した。数値の高い方が繊維取られが
少なく良好を意味する。 実機印刷評価:白板紙をオフセット印刷機にて実機印刷
し、その印刷物のベタ部に生じた白抜け個数を画像解析
により処理した。
【0024】
【表1】
【0025】〈実施例4〜5、比較例3〉表2に示すよ
うな表裏のPAMとPVAの薬品塗布構成とし、更に上
塗り顔料塗料配合のラテックスを実施例1より2部減と
したものを実施例5とした。以下実施例1と同様にして
白板紙を得た。
【0026】
【表2】
【0027】
【発明の効果】 本発明により、裏層に離解古紙パルプ
を使用しながら、かつ、確実に裏ケバを防止できるよう
になった。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−166991(JP,A) 特開 平6−41896(JP,A) 特開 平6−157679(JP,A) 特開 平9−169946(JP,A) 特開 平8−260391(JP,A) 特開 平7−188347(JP,A) 特開 平2−161000(JP,A) 特開 平8−158292(JP,A) 特開 平10−298896(JP,A) 特開 平7−109692(JP,A) 特開 平5−163697(JP,A) 特開 昭60−252800(JP,A) 特開 平5−302298(JP,A) 紙パルプ技術タイムス,日本,株式会 社 テックタイムス,1995年 7月 1 日,第38巻第7号 通巻第459号,第13 −19頁 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D21H 11/00 - 27/42

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表層、中層、裏層の3層以上の層から成る
    白板紙において、表層には顔料塗工層を有し、裏層が古
    紙パルプを主体とする層であり、該裏層にポリアクリル
    アミド(PAM)を0.1g/m2〜0.5g/m2塗布
    した後に、更にポリビニルアルコール(PVA)を0.
    1g/m2〜0.5g/m2塗布したことを特徴とする白
    板紙。
  2. 【請求項2】表層、中層、裏層の3層以上の層から成る
    白板紙において、表層には顔料塗工層を有し、裏層が古
    紙パルプを主体とする層であり、該裏層にポリアクリル
    アミド(PAM)とポリビニルアルコール(PVA)を
    混合した塗液を固形分で0.1g/m2〜0.5g/m2
    塗布したことを特徴とする白板紙。
  3. 【請求項3】顔料塗工層を設ける前の表層にポリアクリ
    ルアミド(PAM)を0.1g/m2〜0.5g/m2
    布したことを特徴とする請求項1または2に記載の白板
    紙。
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JP5344681B2 (ja) * 2008-12-26 2013-11-20 大王製紙株式会社 多層抄き塗工板紙
JP7035961B2 (ja) * 2018-04-26 2022-03-15 王子ホールディングス株式会社 塗工板紙の製造方法

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