JP3508602B2 - 焼付装置 - Google Patents

焼付装置

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JP3508602B2
JP3508602B2 JP04472899A JP4472899A JP3508602B2 JP 3508602 B2 JP3508602 B2 JP 3508602B2 JP 04472899 A JP04472899 A JP 04472899A JP 4472899 A JP4472899 A JP 4472899A JP 3508602 B2 JP3508602 B2 JP 3508602B2
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智之 石井
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼付装置に関する
ものであって、とくに複数の画像表示装置を用いてこれ
らが表示する各画像を感光材料幅方向につなぎ合わせて
感光材料に焼き付ける際に、各画像のつなぎ目の濃度差
をなくして該つなぎ目を目立たなくすることができる焼
付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の画像表示装置(例えば、デジタル
マイクロミラー装置)を用いて、これらが表示する各画
像を感光材料幅方向につなぎ合わせて感光材料に焼き付
けるようにした焼付装置は従来より知られている。この
ように複数の画像表示装置を用いた焼付装置は、幅の広
い感光材料に画質を低下させることなく画像を焼き付け
ることができ、あるいは普通の幅の感光材料にとくに画
質の良好な画像を焼き付けることができるといった利点
を有する。
【0003】そして、かかる焼付装置においては、例え
ば図7に示すように、感光材料100上に、第1画像1
01aと第2画像101bとが、感光材料幅方向、すな
わち感光材料100の搬送方向Wと垂直な方向につなぎ
合わせて焼き付けられる。なお、この場合、両画像10
1a、101bのつなぎ目102は感光材料搬送方向W
に伸びる直線状となる。
【0004】例えば図8に示すように、画像表示装置と
して第1及び第2の2つのデジタルマイクロミラー装置
103a、103bを用いる場合、これらは感光材料幅
方向に互いに離間して配置される。そして、各デジタル
マイクロミラー装置103a、103bから放射された
画像光104a、104bはそれぞれ第1、第2焼付レ
ンズ105a、105bを経由して感光材料100に照
射され、感光材料100上に両画像101a、101b
が焼き付けられる。なお、両デジタルマイクロミラー1
03a、103bをこのように感光材料幅方向に離間さ
せて配置するのは、そうしないと画像が歪んでしまい、
良好な画像が形成されないからである。
【0005】ところで、一般に画像表示装置を用いた焼
付装置において、感光材料上に焼き付けられる画像の画
質を高めるためには、感光材料に照射される画像光のユ
ニフォーミティ(均一性)を高める必要がある。そこ
で、従来の焼付装置では、例えば光源ランプと画像表示
装置との間に配置される光学パーツの配置形態等を調整
するなどして、感光材料に照射される画像光のユニフォ
ーミティを得るようにしている。
【0006】そして、複数の画像表示装置を用いた焼付
装置では、各画像表示装置から放射される画像光につい
てそれぞれユニフォーミティを調整する必要がある。こ
の場合、各画像表示装置の画像光についてそれぞれ完全
なユニフォーミティ(0%のユニフォーミティ)を得る
ことは困難であるが、ユニフォーミティが所定の許容範
囲内であれば、ムラのない良好な画質の画像が得られ
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このように
複数の画像表示装置を用いた従来の焼付装置では、図7
に示すように、感光材料100上に焼き付けられる両画
像101a、101b間にはつなぎ目102が生じる、
このつなぎ目102で両画像101a、101b間に濃
度差が存在すると、該つなぎ目102が目立ってしま
い、画質が非常に悪くなるといった問題が生じる。
【0008】そこで、複数の画像表示装置を用いた従来
の焼付装置では、隣り合う画像がこれらのつなぎ目で濃
度が一致するよう、ユニフォーミティの調整を行うか、
あるいはルックアップテーブルを作成して濃度補正を行
うようにしている。しかしながら、ユニフォーミティの
調整により上記濃度を一致させるのはかなり困難であ
り、かつ該調整には多大な時間を要するといった問題が
ある。また、ルックアップテーブルの作成により上記濃
度を一致させる場合は、つなぎ目以外の部分に悪影響を
及ぼすといった問題がある。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、複数の画像表示装置を用いて
これらが表示する各画像をつなぎ合わせて感光材料に焼
き付ける際に、各画像のつなぎ目において隣り合う画像
間の濃度差を容易になくすことができる焼付装置を提供
することを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明にかかる焼付装置は、複数の画像表
示装置から放射されそれぞれ画像を伴っている各画像光
でもって、搬送手段により搬送されている感光材料(例
えば、印画紙)の各別の露光領域に露光処理を施し、各
画像を感光材料幅方向(感光材料搬送方向とほぼ垂直な
方向)につなぎ合わせて感光材料に焼き付けるようにな
っている焼付装置において、感光材料上で感光材料幅方
向に隣り合う2つの画像のつなぎ目において、これらの
2つの画像を隣接部で相互に感光材料幅方向に変形させ
ることにより、両画像間に濃度差(光量差)生じさせ
に露光処理を施す露光手段が設けられていることを
本的な特徴とするものである。
【0011】ここで、露光手段は、隣り合う2つの画像
を隣接部で感光材料幅方向に相互に変形させる(すなわ
ち、両画像のつなぎ目が、感光材料搬送方向に直線状に
伸びるのではなく、感光材料幅方向に互いに出入りする
形状となっている)ことにより濃度差を生じさせないよ
うになってい
【0012】この焼付装置において、感光材料の露光処
は、搬送手段により感光材料を連続的に移動させつ
つ、感光材料幅方向に長手となる帯状の露光領域毎に順
次露光処理を施す走査露光で行われるようになってい
なお、走査露光とは、搬送手段により感光材料を連
続的に移動させつつ、感光材幅方向(すなわち、感光材
料搬送方向と垂直な方向)に長手となる帯状(細長い長
方形)又はライン状の露光領域毎に順次露光処理を施す
ようにした露光方式である。なお、かかる走査露光とし
ては、1ライン(1行)ずつ露光を行う露光方式と、画
像表示装置の画像を、感光材料搬送方向に感光材料の移
動と同期するようにスクロールさせつつ複数ライン(複
数行)にわたって同時に露光を行う露光方式とがある
ちなみに、面露光とは、搬送手段により感光材料を間欠
的に移動させつつ、感光材料移動停止時に面状(例え
ば、長方形)の露光領域(例えば、1フレーム分の露光
領域)に露光処理を施すようにした露光方式である。
【0013】この焼付装置において、画像表示装置とし
ては、反射型あるいは透過型の各種のデジタル式画像表
示装置を用いることができる。具体的には、例えば、デ
ジタルマイクロミラー装置(DMD)、反射型LCD、
透過型LCD、透過型PLZTパネル、CRTなどがあ
げられる。なお、デジタルマイクロミラー装置とは、そ
れぞれ反射方向を切り替えることができる複数のマイク
ロミラーを備えていて、各マイクロミラーの反射方向を
それぞれ画像に対応するように切り替えることにより該
画像を表示することができる反射型の画像表示装置であ
って、本発明にかかる焼付装置の画像表示装置として用
いるのにとくに適したものである。
【0014】かくして、本発明にかかる焼付装置におい
ては、感光材料幅方向に隣り合う2つの画像が隣接部で
相互に感光材料幅方向に変形させられているので、感光
材料幅方向につなぎ合わされた各画像のつなぎ目におい
て隣り合う各画像間の濃度差を容易になくすことがで
き、感光材料に焼き付けられる画像(プリント)の画質
を高めることができる。つまり、隣り合う画像光のユニ
フォーミティの違いによって生じる濃度差がつなぎ目で
は緩和ないしは解消され、両画像が滑らかにつながる。
【0015】このように、隣り合う画像光のユニフォー
ミティが多少違っていても、隣り合う画像が滑らかにつ
ながるので、ユニフォーミティはある程度(大まかに)
調整するだけでよく、ユニフォーミティの調整作業が極
めて容易なものとなる。。また、つなぎ目での濃度差を
調整するためのルックアップテーブルの補正を行う必要
がないので、各画像表示装置について、普通のルックア
ップテーブルを単純に作成するだけでよく、ルックアッ
プテーブルの作成が極めて容易なものとなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、それぞれデジタルマイクロ
ミラー装置(DMD)を備えた2組の露光系を、印画紙
幅方向(印画紙搬送方向と垂直な方向)に一列に並べて
配置し、これらのデジタルマイクロミラー装置が表示す
る画像を、印画紙幅方向につなぎ合わせて印画紙に焼き
付けるようにした焼付装置を例にとって、本発明の実施
の形態を具体的に説明する。
【0017】図1に示すように、本発明にかかる焼付装
置1は、実質的に、露光焼付処理部2と現像処理部3と
乾燥処理部4とで構成されている。そして、露光焼付処
理部2においては、ペーパーマガジン5内のペーパーロ
ーラー6に巻かれている印画紙7(感光材料)が、ペー
パーマガジン5から引き出された後、搬送ローラー13
等を備えた印画紙搬送機構(搬送手段)によって、矢印
1及び矢印A2で示す方向に搬送されるようになってい
る。
【0018】また、露光焼付処理部2においては、光源
ランプ8(例えば、ハロゲンランプ)から放射された原
光L1(白色光)が、回転式のカラーホイル9のB(ブ
ルー)、G(グリーン)又はR(レッド)のいずれかの
カラーフィルタ(図示せず)を透過し、これによりB、
G又はRの単色光L1となってデジタルマイクロミラー
装置10に入射される。ここで、カラーホイル9は、露
光処理の速度に応じてカラーフィルタの切り替えタイミ
ングとの同期をとりながら連続的に回転して、光を透過
させるべきカラーフィルタを順次切り替えるようになっ
ている。つまり、原光L1の色は、一定時間毎に、B、
G、Rの順で繰り返し切り替わる。なお、カラーホイル
9を、前記のような連続回転でなく、露光処理の速度に
応じて一定時間毎に間欠的に回転させて、光を透過させ
るべきカラーフィルタを順次切り替えるようにしてもよ
い。
【0019】そして、デジタルマイクロミラー装置10
の反射光であり、該デジタルマイクロミラー装置10が
表示する画像を伴っている画像光L2は、焼付レンズ1
1(引き延ばしレンズ)によって画像光L3に引き延ば
され、この引き延ばされた画像光L3が印画紙7に照射
され、印画紙7に対して露光処理が施される。かくし
て、デジタルマイクロミラー装置10が表示する画像
が、焼付レンズ11によって引き延ばされて印画紙7上
に結像され、該画像が印画紙7に焼き付けられる。な
お、かかる露光処理ないしは焼付処理は、B、G及びR
の3つの単色光について重複して行われる。すなわち、
印画紙7の同一の露光領域に、B、G及びRの画像が重
ねて焼き付けられる。
【0020】焼付装置1において、露光処理方式として
は、例えば、印画紙搬送機構により印画紙7を間欠的に
移動させつつ、印画紙移動停止時に面状の露光処理領域
に露光処理を施す面露光を用いることができる。また、
印画紙搬送機構により印画紙7を連続的に移動させつ
つ、印画紙搬送方向と垂直な方向に長手となる帯状又は
ライン状の露光処理領域毎に順次露光処理を施す走査露
光(ライン露光)を用いてもよい。
【0021】このように画像が焼き付けられた印画紙7
は、搬送ローラー13等を備えた印画紙搬送機構によっ
て、露光焼付処理部2から現像処理部3に搬送される。
そして、印画紙7は、現像処理部3に設けられた現像処
理液槽12内を蛇行しつつおおむね矢印A3方向に移動
し、現像処理液によって現像される。この後、現像され
た印画紙7は、印画紙搬送機構によって現像処理部3か
ら乾燥処理部4に搬送され、この乾燥処理部4内を矢印
4方向に移動しつつ乾燥され、該画像焼付装置1から
取り出される。
【0022】以下、反射型のデジタル式画像表示装置で
あるデジタルマイクロミラー装置10の具体的な構成及
び機能を説明する。図2(a)に示すように、デジタル
マイクロミラー装置10は、広がり面が略長方形をなす
板状の外形を有し、平面視ではそのハウジングをなす枠
部14内に略長方形のマイクロミラー部15が配置され
た構造とされている。そして、図2(b)に示すよう
に、マイクロミラー部15は、多数(図2(b)では6
個のみ図示)のマイクロミラー16が碁盤目状に配列さ
れた構造とされている。平面視においては、各マイクロ
ミラー16は、横方向(印画紙幅方向に対応する)の寸
法D1及び縦方向(印画紙搬送方向に対応する)の寸法
1がともにおおむね16μm程度である略正方形をな
し、横方向の間隔D2及び縦方向の間隔H2がともにおお
むね1μm程度となるように配列されている。このデジ
タルマイクロミラー装置10(SXGA規格)において
は、マイクロミラー16は、横方向には1280個配列
され(1280画素)、縦方向には1024個配列され
ている(1024画素)。なお、各マイクロミラー16
は、それぞれ、1つの画素に対応する。
【0023】図2(c)に示すように、各マイクロミラ
ー16(16a、16b)は、それぞれ、ミラープレー
ト17が、支柱19を介してヨーク18により支持され
た構造とされている。そして、詳しくは図示していない
が、ヨーク18は連結構造を介して基板20上に回動可
能に連結されている。ここで、各ヨーク18の下方にお
いて基板20上に配置されたメモリ素子(図示せず)が
通電されたときには、例えば図2(c)中の左側のマイ
クロミラー16aにその状態が示されているように、メ
モリ素子の静電作用によってヨーク18はその左端部が
基板20に当接するまで回動して傾斜する。この状態に
おいて、ミラープレート17の法線S1は鉛直線S0に対
して所定の角度θだけ左側に傾く(+θ)。すなわち、
ミラープレート17の反射面(広がり面)が、θだけ左
側に傾く(以下、マイクロミラーのこの状態を「オン」
という)。このとき、該マイクロミラー16aの反射光
は、焼付レンズ11ひいては印画紙7に照射される。
【0024】他方、メモリ素子が通電されないときに
は、例えば図2(c)中の右側のマイクロミラー16b
にその状態が示されているように、メモリ素子の静電作
用によってヨーク18は、その右端部が基板20に当接
するまで回動して傾斜する。この状態においては、ミラ
ープレート17の法線S2は鉛直線S0に対して所定の角
度θだけ右側に傾く(−θ)。すなわち、ミラープレー
ト17の反射面が、θだけ右側に傾く(以下、マイクロ
ミラーのこの状態を「オフ」という)。このとき、該マ
イクロミラー16bの反射光は、焼付レンズ11(印画
紙7)には照射されず、光吸収板(図示せず)によって
吸収される。
【0025】かくして、デジタルマイクロミラー装置1
0は、任意の画像に対応するデジタル形式の画像データ
に基づいて、各マイクロミラー16のオン・オフ状態
を、該画像に対応するように切り替える(セットす
る)。つまり、デジタルマイクロミラー装置10のマイ
クロミラー部15は、各マイクロミラー16を1画素
(1ピクセル)とする画像を表示する。ここで、各マイ
クロミラー16のオン・オフの切り替えに要する時間
は、およそ10マイクロ秒である。
【0026】以下、デジタルマイクロミラー装置10と
焼付レンズ11とを含む露光系(露光エンジン)の具体
的な構成及び機能を説明する。図3に示すように、この
焼付装置1においては、2つの露光系、すなわち、実質
的に第1デジタルマイクロミラー装置10aと第1焼付
レンズ11aとからなる第1露光系Aと、実質的に第2
デジタルマイクロミラー装置10bと第2焼付レンズ1
1bとからなる第2露光系Bとが、Y1〜Y2方向すなわ
ち印画紙幅方向に所定の距離だけ離間して一列に並んで
配列されている。なお、印画紙7は、X 1側からX2
(X2方向)に搬送される。
【0027】ここで、第1露光系Aの露光領域21a
(露光が可能な領域)と、第2露光系Bの露光領域21
b(露光が可能な領域)とは、Y1〜Y2方向に1列に並
ぶように設定され、両露光領域21a、21bはその隣
接部で一部重複している。つまり、両露光領域21a、
21bの重複部(以下、これを「重複露光領域」とい
う)は、第1露光系Aと第2露光系Bのいずれからも露
光することが可能な露光領域である。したがって、この
重複露光領域では、両露光系A、Bにより同一の画像を
重ねて焼き付けることができる。また、重複露光領域の
一部を一方の露光系A(B)で露光し、残部を他方の露
光系B(A)で露光するといった焼付けを行うこともで
きる。
【0028】ところで、前記のとおり、従来のこの種の
焼付装置では、印画紙上の隣り合う2つの画像のつなぎ
目における画像濃度差を緩和ないしは解消するのが非常
に困難であるか、あるいは繁雑であったが、この焼付装
置1では、以下で説明するとおり、該画像濃度差を極め
て容易に緩和ないしは解消することができるようになっ
ている。
【0029】すなわち、前記のとおり、この焼付装置1
では、重複露光領域の一部を一方の露光系A(B)で露
光し、残部を他方の露光系B(A)で露光するといった
焼付けを行うことができるので、両露光系A、Bによっ
て焼き付けられる画像のつなぎ目を、印画紙幅方向(Y
1〜Y2方向)に互いに出入りする形状とすることによ
り、すなわち両画像を相互に印画紙幅方向に変形させる
ことにより、画像のつなぎ目における濃度差を緩和ない
しは解消することができる。
【0030】具体的には、例えば図4に示すように、第
1露光系Aによって焼き付けられる第1画像22aと、
第2露光系Bによって焼き付けられる第2画像22bと
を、その境界部23が印画紙搬送方向(X2方向)に対
して傾斜するように焼き付けることによりつなぎ目での
両画像22a、22b間の濃度差を緩和ないしは解消し
て、両画像22a、22bを滑らかにつなぎ合わせるこ
とができる。つまり、両露光系A、Bのユニフォーミテ
ィの差異に起因する急激な濃度変化の発生を防止するこ
とができる。
【0031】また、この焼付装置1では、前記のとお
り、重複露光領域において両露光系A、Bで重複して露
光を行うことができるので、この重複露光領域では両露
光系A、Bでそれぞれ同一の画像(濃度、階調)を重ね
て焼き付けつつ、両者の光量の割合(分担割合)を印画
紙幅方向(Y1〜Y2方向)に徐々に変化させることによ
り、隣り合う画像のつなぎ目における濃度差を緩和ない
しは解消することができる。
【0032】具体的には例えば図5に示すように、第1
露光系Aによる画像光24aの光量と第2露光系Bによ
る画像光24bの光量の割合が、重複露光領域で徐々に
変化するように設定することにより、つなぎ目での両画
像間の濃度差を緩和ないしは解消して、両画像を滑らか
につなぎ合わせることができる。すなわち、両露光系
A、Bのユニフォーミティ差異に起因する急激な濃度変
化の発生が防止される。なお、図5において、S1は印
画紙幅方向の露光幅を示し、S2は光量を示し、S 3は印
画紙搬送方向の露光幅を示している。また、図5に示す
例では、重複画像領域における各画像光24a、24b
の割合が直線的に変化しているが、曲線的に変化させる
ようにしてもよい。
【0033】なお、前記のように、隣り合う画像を隣接
部で印画紙幅方向に相互に変形させることにより、濃度
差を緩和ないしは解消させる場合、両画像の境界部は図
4に示すような直線状である必要はなく、曲線状であっ
てもよい。
【0034】また、図4に示すような手法で濃度差を緩
和ないしは解消する場合、露光方式は印画紙停止時に露
光を行う面露光が適しており、この場合は両デジタルマ
イクロミラー装置10a、10bの画像データは、それ
ぞれ図4中の各画像22a、22bと同一の形状のもの
にすればよい。また、露光方式が、印画紙搬送中に露光
を行う走査露光である場合でも、デジタルマイクロミラ
ー装置10a、10bの1つのライン(1列)のみを焼
付に用いる場合は、面露光の場合と同様に画像データを
変化(変形)させればよい。
【0035】しかしながら、走査露光で複数のラインを
焼付に用いる場合は、画像データではなく、露光プログ
ラムを変更し、マイクロミラー使用領域25を図6中の
斜線部で示すように設定することにより、図4に示すよ
うな画像を焼き付けるのが好ましい。なお、この露光プ
ログラムを変更するといった手法は、面露光にも応用す
ることができる。
【0036】上記のいずれの焼付手法においても、両露
光領域21a、21bに重複露光領域が生じる関係上、
全体としての露光幅がやや狭くなるが、これには焼付レ
ンズ11a、11bの倍率を変えるなどして容易に対応
することができる。
【0037】なお、この実施の形態では、画像表示装置
としてデジタルマイクロミラー装置10、10a、10
bを用いているが、画像表示装置はデジタルマイクロミ
ラー装置に限られるものではなく、反射型あるいは透過
型の各種デジタル式の画像表示装置を用いることができ
る。例えば反射型LCD、透過型LCD、透過型PLZ
Tパネル、CRT等を用いることができる。また、これ
らの画像表示装置を組み合わせて露光処理を施すように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる焼付装置の概略構成を示す立
面図である。
【図2】 (a)はデジタルマイクロミラー装置の平面
図であり、(b)は(a)に示すデジタルマイクロミラ
ー装置を構成するマイクロミラーを拡大して示した平面
図であり、(c)はマイクロミラーの立面図である。
【図3】 図1に示す焼付装置の露光系の斜視図であ
る。
【図4】 両露光系によって印画紙上に焼付けられた画
像の形状を示す図である。
【図5】 両露光系によって印画紙に照射される画像光
の光量、及び露光幅を示す図である。
【図6】 デジタルマイクロミラー装置におけるマイク
ロミラー使用領域を示す図である。
【図7】 従来の焼付け装置により感光材料上につなぎ
合わせて焼付けられた2つの画像を示す図である。
【図8】 従来の焼付け装置の露光系の斜視図である。
【符号の説明】
A…第1露光系、B…第2露光系、1…焼付装置、2…
露光焼付処理部、3…現像処理部、4…乾燥処理部、5
…ペーパーマガジン、6…ペーパーローラー、7…印画
紙、8…光源ランプ、9…カラーホイル、10…デジタ
ルマイクロミラー装置、10a…第1デジタルマイクロ
ミラー装置、10b…第2デジタルマイクロミラー装
置、11…焼付レンズ、11a…第1焼付レンズ、11
b…第2焼付レンズ、12…現像処理液槽、13…搬送
ローラー、14…枠部、15…マイクロミラー部、16
…マイクロミラー、16a…マイクロミラー、16b…
マイクロミラー、17…ミラープレート、18…ヨー
ク、19…支柱、20…基板、21a…第1露光領域、
21b…第2露光領域、22a…第1画像、22b…第
2画像、23…境界部、24a…第1画像光、24b…
第2画像光、25…マイクロミラー使用領域。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−262583(JP,A) 特開 平9−164723(JP,A) 特開 昭55−134838(JP,A) 特開2000−231157(JP,A) 特開 平7−183212(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 27/00 - 27/80

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の画像表示装置から放射されそれぞ
    れ画像を伴っている各画像光でもって、搬送手段により
    搬送されている感光材料の各別の露光領域に露光処理を
    施し、上記各画像を感光材料幅方向につなぎ合わせて上
    記感光材料に焼き付けるようになっている焼付装置にお
    いて、 上記感光材料上で感光材料幅方向に隣り合う2つの画像
    のつなぎ目において、上記2つの画像を隣接部で相互に
    感光材料幅方向に変形させることにより、両画像間に濃
    度差生じさせずに上記露光処理を施す露光手段が設け
    られ 上記露光処理が、上記搬送手段により上記感光材料を連
    続的に移動させつつ、感光材料幅方向に長手となる帯状
    の露光領域毎に順次露光処理を施す走査露光で行われる
    ようになっ ていることを特徴とする焼付装置。
  2. 【請求項2】 上記画像表示装置が、それぞれ反射方向
    を切り替えることができる複数のマイクロミラーを備え
    ていて、各マイクロミラーの反射方向をそれぞれ画像に
    対応するように切り替えることにより該画像を表示する
    デジタルマイクロミラー装置であることを特徴とする請
    求項1に記載の焼付装置。
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