JP2000241907A - 焼付装置 - Google Patents

焼付装置

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JP2000241907A
JP2000241907A JP11044731A JP4473199A JP2000241907A JP 2000241907 A JP2000241907 A JP 2000241907A JP 11044731 A JP11044731 A JP 11044731A JP 4473199 A JP4473199 A JP 4473199A JP 2000241907 A JP2000241907 A JP 2000241907A
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Tomoyuki Ishii
智之 石井
Kazuya Tsukamoto
和也 塚本
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Noritsu Koki Co Ltd
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Noritsu Koki Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の画像表示装置を用いて露光・焼付を行
う際に、感光材料の幅ないしは露光幅のいかんにかかわ
らず解像度を可及的に高めることができ、高画質の焼付
画像を形成することができる焼付装置を提供する。 【解決手段】 焼付装置には、第1デジタルマイクロミ
ラー装置10a及び第1焼付レンズ11aを備えた第1
露光系EAと、第2デジタルマイクロミラー装置10b
及び第2焼付レンズ11bを備えた第2露光系EBとが
設けられ、印画紙7の幅ないしは露光幅に応じて両露光
系EA、EBの配置間隔を変更することにより、両焼付
画像を重複させずにつなぐことができ、これにより印画
紙7の幅ないしは露光幅のいかんにかかわらず解像度を
可及的に高めることができ、高画質の焼付画像を形成す
ることができるようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、焼付装置に関する
ものであって、とくに焼付画像の解像度を高めるために
複数の画像表示装置を用いるようにした焼付装置におい
て、露光幅の変更に伴う解像度の低下を抑制しつつ所望
の露光幅で画像の焼付を行うことができるようにした焼
付装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル式の画像表示装置(例えば、デ
ジタルマイクロミラー装置)が表示している多数の画素
からなる画像を、焼付レンズで引き延ばして感光材料の
表面に結像させ、該画像を感光材料に焼き付けるように
した焼付装置は従来より知られている。そして、かかる
焼付装置においては、微視的にみれば、画像表示装置上
の各画素がそれぞれ個別的に感光材料に焼き付けられる
ので、感光材料上の焼付画像は、画像表示装置上の各画
素と1対1に対応する多数のドット(画素)で構成され
ることになる。
【0003】このように、画像表示装置が表示する画像
を感光材料に焼き付けるようにした焼付装置において
は、前記のとおり、焼付画像が多数の感光材料上のドッ
トで構成されるので、該焼付画像の解像度すなわち画質
は、実質的に感光材料の単位長当たり、ないしは単位面
積当たりのドット数すなわちドット密度によって決定さ
れることになる。
【0004】しかしながら、一般に用いられている画像
表示装置ではその画素数が限られており、例えばデジタ
ルマイクロミラー装置では、最大でも1280×102
4画素であるので、焼付レンズの倍率を大きくすると、
焼付画像の各ドットが粗くなってしまい、該焼付画像の
画質が悪くなる。そこで、複数の画像表示装置を用いて
総画素数を増やすことにより、高解像度で画像を焼き付
けるようにした焼付装置が提案されている。
【0005】具体的には、例えば図7(a)〜(c)に
示すように、感光材料幅方向、すなわち感光材料100
の搬送方向Wと垂直な方向に、実質的に第1デジタルマ
イクロミラー装置101a及び第1焼付レンズ102a
からなる第1露光系と、実質的に第2デジタルマイクロ
ミラー装置101b及び第2焼付レンズ102bからな
る第2露光系とが、所定の配置間隔K(ピッチ)で配置
された焼付装置が知られている。そして、この焼付装置
においては、第1露光系による第1焼付画像103aと
第2露光系による第2焼付画像103bとが画像として
つながるように露光・焼付が行われる。
【0006】ところで、一般に焼付装置においては、異
なる幅の感光材料が用いられることがあるが、この場合
は、感光材料上の焼付画像の幅すなわち露光幅は感光材
料の幅に応じて変更される。そして、このような場合、
従来の焼付装置では、焼付レンズの倍率を変更すること
により露光幅を変えるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、例えば
図7(b)に示すように、ある標準的な幅の感光材料1
00に焼付を行うときに両焼付画像103a、103b
が重複せずにつながる(接触する)ように露光系の光学
特性を設定した場合、これより幅の広い感光材料100
に焼付を行うために両焼付レンズ102a、102bの
倍率を大きくすると、図7(a)に示すように両焼付画
像103a、103bが一部で重複することになる。こ
の場合、デジタルマイクロミラー装置101a、101
bの画像データを調整することにより、両焼付画像10
3a、103bは画像としてつながるものの、両焼付画
像103a、103bが重複する分だけデジタルマイク
ロミラー装置101a、101bの画素(マイクロミラ
ー)が活用されないので、解像度が低下することにな
る。
【0008】他方、図7(b)の場合よりも幅の狭い感
光材料100に焼付を行うために両焼付レンズ102
a、102bの倍率を小さくすると、図7(c)に示す
ように、両焼付画像103a、103b間に隙間が生じ
て、これらが画像としてつながらなくなり、該焼付画像
が全く用をなさなくなる。したがって、感光材料100
の幅のいかんにかかわらず両焼付画像103a、103
b間に隙間が生じるのを防止しようとすれば、最小サイ
ズの感光材料100を用いる場合、すなわち焼付レンズ
102a、102bの倍率が最小の場合に両焼付画像1
03a、103bがちょうどつながる(接触する)よう
に、露光系の光学特性を設定するほかはない。しかしな
がら、このようにすると、両焼付レンズ102a、10
2bの倍率を大きくしたときには両焼付画像103a、
103bの重なりが非常に大きくなるので、解像度(効
率)が大幅に低下してしまう。つまり、複数の画像表示
装置を用いた従来の焼付装置では、半ば必然的に露光領
域(焼付画像)の重なりが生じるので、画像表示装置を
増やした割には解像度が向上しないといった問題があ
る。
【0009】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであって、複数の画像表示装置を用いて
露光・焼付を行う際に、感光材料の幅ないしは露光幅の
いかんにかかわらず解像度を可及的に高めることがで
き、高画質の焼付画像を形成することができる焼付装置
を提供することを解決すべき課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めになされた本発明にかかる焼付装置は、画像表示装置
から放射され該画像表示装置が表示する画像を伴ってい
る画像光を焼付レンズを介して感光材料(例えば、印画
紙)に照射し該感光材料を露光する露光系が複数設けら
れ、各露光系の画像をつなぎ合わせて(1つの画像とし
て)感光材料に焼き付けるようになっている焼付装置に
おいて、各露光系の相互の配置間隔(ピッチ)が、(各
焼付画像が重複せずに、あるいは少ない重複量でもって
つながるように)露光すべき全領域の幅(露光幅)に応
じて変更されるようになっていることを特徴とするもの
である。この焼付装置においては、各露光系は一体的に
移動することになる。すなわち、各露光系においては、
画像表示装置と焼付レンズとが一体的に移動する。
【0011】上記焼付装置においては、露光系を一体的
に移動させて露光系全体としての配置間隔を変更して露
光形態を調整するのではなく、各露光系において画像表
示装置と焼付レンズとを個別的に(独立して)移動させ
ることにより露光形態を調整するようにしてもよい。例
えば、各画像表示装置の相互の配置間隔のみを露光すべ
き全領域の幅に応じて変更し、又は各焼付レンズの相互
の配置間隔のみを露光すべき全領域の幅に応じて変更
し、あるいは各画像表示装置及び各焼付レンズの配置間
隔をそれぞれ個別的に露光すべき全領域の幅に応じて変
更するようにしてもよい。
【0012】この焼付装置において、画像表示装置とし
ては、反射型あるいは透過型の各種のデジタル式画像表
示装置を用いることができる。具体的には、例えば、デ
ジタルマイクロミラー装置(DMD)、反射型LCD、
透過型LCD、透過型PLZTパネル、CRTなどを用
いることができる。なお、デジタルマイクロミラー装置
とは、それぞれ反射方向を切り替えることができる複数
のマイクロミラーを備えていて、各マイクロミラーの反
射方向をそれぞれ画像に対応するように切り替えること
により該画像を表示することができる反射型の画像表示
装置であって、本発明にかかる焼付装置の画像表示装置
として用いるのにとくに適したものである。
【0013】本発明にかかる焼付装置においては、各露
光系、各画像表示装置あるいは各焼付レンズの相互の配
置間隔を変えることにより、各露光系の露光領域の幅方
向(感光材料幅方向)についての相対的な位置関係を任
意に変えることができる。したがって、使用する感光材
料の幅ないしは露光幅(露光すべき全領域の幅)に応じ
て上記配置間隔を調整することにより、各露光系の画像
を互いに重複させずにかつ画像間に隙間を生じさせずに
つなぎ合わせる(接触させる)ことができる。このよう
に、感光材料の幅ないしは露光幅のいかんにかかわら
ず、各露光系の画像を重複させることなくぴったりつな
ぎ合わせることができるので、解像度を可及的に高める
ことができ、高画質の焼付画像を形成することができ
る。
【0014】なお、この焼付装置において、感光材料の
露光方式としては、走査露光(ライン露光)及び面露光
を用いることができる。ここで、走査露光とは、搬送手
段により感光材料を連続的に移動させつつ、感光材料幅
方向に長手となる帯状又はライン状の露光処理領域毎に
順次露光処理を施すようにした露光方式である。なお、
かかる走査露光としては、1ライン(1行)ずつ露光を
行う露光方式と、画像表示装置の画像を、感光材料搬送
方向に感光材料の移動と同期するようにスクロールさせ
つつ複数ライン(複数行)にわたって同時に露光を行う
露光方式のいずれをも用いることができる。また、面露
光とは、搬送手段により感光材料を間欠的に移動させつ
つ、感光材料移動停止時に面状(例えば、長方形)の露
光処理領域(例えば、1フレーム分の露光領域)に露光
処理を施すようにした露光方式である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、2つのデジタルマイクロミ
ラー装置(画像表示装置)を用いた焼付装置を例にとっ
て、本発明の実施の形態を具体的に説明する。図1に示
すように、本発明にかかる焼付装置1は、実質的に、露
光焼付処理部2と現像処理部3と乾燥処理部4とで構成
されている。そして、露光焼付処理部2においては、ペ
ーパーマガジン5内のペーパーローラー6に巻かれてい
る印画紙7(感光材料)が、ペーパーマガジン5から引
き出された後、搬送ローラー13等を備えた印画紙搬送
機構によって、矢印A1及び矢印A2で示す方向に搬送さ
れるようになっている。なお、印画紙7は、印画紙搬送
機構によって、一定速度で連続的に搬送方向に移動させ
られる。
【0016】また、露光焼付処理部2においては、光源
ランプ8(例えば、ハロゲンランプ)から放射された光
1(白色光)が、回転式のカラーホイル9のB(ブル
ー)、G(グリーン)又はR(レッド)のいずれかのカ
ラーフィルタ(図示せず)を透過し、これによりB、G
又はRの単色光L1となってデジタルマイクロミラー装
置10に入射される。ここで、カラーホイル9は、露光
処理の速度に応じてカラーフィルタの切り替えタイミン
グとの同期をとりながら連続的に回転して、光を透過さ
せるべきカラーフィルタを順次切り替えるようになって
いる。つまり、原光L1の色は、一定時間毎に、B、
G、Rの順で繰り返し切り替わる。なお、カラーホイル
9を、前記のような連続回転でなく、露光処理の速度に
応じて一定時間毎に間欠的に回転させて、光を透過させ
るべきカラーフィルタを順次切り替えるようにしてもよ
い。
【0017】そして、デジタルマイクロミラー装置10
の反射光であり、該デジタルマイクロミラー装置10が
表示する画像を伴っている画像光L2は、焼付レンズ1
1によって画像光L3に引き延ばされ、この引き延ばさ
れた画像光L3が印画紙7に照射され、印画紙7に対し
て露光処理が施される。かくして、デジタルマイクロミ
ラー装置10が表示する画像が印画紙7上に結像され、
該画像が印画紙7に焼き付けられる。なお、かかる露光
処理ないしは焼付処理は、B、G及びRの3つの単色光
について重複して行われる。すなわち、印画紙7の同一
の露光領域に、R、G及びBの画像が重ねて焼き付けら
れる。
【0018】このように画像が焼き付けられた印画紙7
は、搬送ローラー13等を備えた印画紙搬送機構によっ
て、露光焼付処理部2から現像処理部3に搬送される。
そして、印画紙7は、現像処理部3に設けられた現像処
理液槽12内を蛇行しつつおおむね矢印A3方向に移動
し、現像処理液によって現像される。この後、現像され
た印画紙7は、印画紙搬送機構によって現像処理部3か
ら乾燥処理部4に搬送され、この乾燥処理部4内を矢印
4方向に移動しつつ乾燥され、該画像焼付装置1から
取り出される。
【0019】以下、反射型のデジタル式画像表示装置で
あるデジタルマイクロミラー装置10の具体的な構成及
び機能を説明する。図2(a)に示すように、デジタル
マイクロミラー装置10は、広がり面が略長方形をなす
板状の外形を有し、平面視ではそのハウジングをなす枠
部14内に略長方形のマイクロミラー部15が配置され
た構造とされている。そして、図2(b)に示すよう
に、マイクロミラー部15は、多数(図2(b)では6
個のみ図示)のマイクロミラー16が碁盤目状に配列さ
れた構造とされている。平面視においては、各マイクロ
ミラー16は、横方向(印画紙幅方向に対応する)の寸
法D1及び縦方向(印画紙搬送方向に対応する)の寸法
1がともにおおむね16μm程度である略正方形をな
し、横方向の間隔D2及び縦方向の間隔H2がともにおお
むね1μm程度となるように配列されている。このデジ
タルマイクロミラー装置10(SXGA規格)において
は、マイクロミラー16は、横方向には1280個配列
され(1280画素)、縦方向には1024個配列され
ている(1024画素)。なお、各マイクロミラー16
は、それぞれ、画像中の1つの画素に対応する。
【0020】図2(c)に示すように、各マイクロミラ
ー16(16a、16b)は、それぞれ、ミラープレー
ト17が、支柱19を介してヨーク18により支持され
た構造とされている。そして、詳しくは図示していない
が、ヨーク18は連結構造を介して基板20上に回動可
能に連結されている。ここで、各ヨーク18の下方にお
いて基板20上に配置されたメモリ素子(図示せず)が
通電されたときには、例えば図2(c)中の左側のマイ
クロミラー16aにその状態が示されているように、メ
モリ素子の静電作用によってヨーク18はその左端部が
基板20に当接するまで回動して傾斜する。この状態に
おいて、ミラープレート17の法線S1は鉛直線S0に対
して所定の角度θだけ左側に傾く(+θ)。すなわち、
ミラープレート17の反射面(広がり面)が、θだけ左
側に傾く(以下、マイクロミラーのこの状態を「オン」
という)。このとき、該マイクロミラー16aの反射光
は、焼付レンズ11ひいては印画紙7に照射される。
【0021】他方、メモリ素子が通電されないときに
は、例えば図2(c)中の右側のマイクロミラー16b
にその状態が示されているように、メモリ素子の静電作
用によってヨーク18は、その右端部が基板20に当接
するまで回動して傾斜する。この状態においては、ミラ
ープレート17の法線S2は鉛直線S0に対して所定の角
度θだけ右側に傾く(−θ)。すなわち、ミラープレー
ト17の反射面が、θだけ右側に傾く(以下、マイクロ
ミラーのこの状態を「オフ」という)。このとき、該マ
イクロミラー16bの反射光は、焼付レンズ11(印画
紙7)には照射されず、光吸収板(図示せず)によって
吸収される。
【0022】かくして、デジタルマイクロミラー装置1
0は、任意の画像に対応するデジタル形式の画像データ
に基づいて、各マイクロミラー16のオン・オフ状態
を、該画像に対応するように切り替える(セットす
る)。つまり、デジタルマイクロミラー装置10のマイ
クロミラー部15は、各マイクロミラー16を1画素
(1ピクセル)とする画像を表示する。ここで、各マイ
クロミラー16のオン・オフの切り替えに要する時間
は、およそ10マイクロ秒である。
【0023】以下、デジタルマイクロミラー装置10と
焼付レンズ11とを含む露光系の具体的な構成及び機能
を説明する。図3に示すように、この焼付装置1におい
ては、2つの露光系、すなわち、第1デジタルマイクロ
ミラー装置10aと第1焼付レンズ11aとを備えた第
1露光系EAと、第2デジタルマイクロミラー装置10
bと第2焼付レンズ11bとを備えた第2露光系EBと
が、Y1〜Y2方向すなわち印画紙幅方向に離間して一列
に並んで配置されている。
【0024】ここで、両露光系EA、EBは、相互の配
置間隔(ピッチ)、すなわちY1〜Y2方向の間隔を任意
に変更(設定)することができるようになっている。さ
らに、両露光系EA、EBにおいては、露光系全体とし
ての配置間隔ではなく、両デジタルマイクロミラー装置
10a、10bの相互の配置間隔のみを変更すること
も、また両焼付レンズ11a、11bの相互の配置間隔
のみを変更することもできるようになっている。なお、
このように、両露光系EA、EB、両デジタルマイクロ
ミラー装置10a、10b、あるいは両焼付レンズ11
a、11bの相互の配置間隔を変更するのは、後で説明
するように、印画紙7の幅ないしは露光幅のいかんにか
かわらず、両露光系EA、EBの画像を重複させずにつ
なぎ合わせるためである。
【0025】印画紙7の露光領域21(露光すべき全領
域)は、その幅方向すなわちY1〜Y2方向(印画紙幅方
向)に2分され、Y1側には第1露光領域21aが形成
され、Y2側には第2露光領域21bが形成されてい
る。ここで、第1露光領域21aは第1露光系EAによ
って露光処理が施され、第2露光領域21bは第2露光
系EBによって露光処理が施されるようになっている。
【0026】そして、この焼付装置1においては、印画
紙7がX1側からX2側(X2方向)に一定速度で連続的
に搬送されつつ、走査露光方式で露光処理が施される。
すなわち、Y1〜Y2方向に長手となる細長い帯状の露光
領域21(21a、21b)毎に、X2方向(印画紙搬
送方向)に順次露光処理が施される。
【0027】このように、Y1〜Y2方向に一列に配列さ
れた2つの露光系EA、EBによって露光処理が施され
るので、印画紙7の幅が同一であれば、印画紙7上に形
成される焼付画像のY1〜Y2方向の解像度(ドット密
度)は、従来の焼付装置に比べておおむね2倍となり、
焼付画像の画質が大幅に高められる。なお、解像度を従
来と同一にすれば、おおむね2倍の幅の印画紙7に露光
処理を施すことができる。
【0028】ところで、前記のとおり、従来のこの種の
焼付装置では、各露光系間で半ば必然的に露光領域(焼
付画像)の重なりが生じるので、画像表示装置を増やし
た割には解像度が高まらないといった問題があった。そ
こで、この焼付装置1では、両露光系EA、EB、両デ
ジタルマイクロミラー装置10a、10b、あるいは両
焼付レンズ11a、11bの相互の配置間隔を、印画紙
7の幅ないしは露光幅(露光すべき全領域の幅)に応じ
て、ひいては両焼付レンズ11a、11bの倍率に応じ
て変更・調整して両露光領域21a、21bを互いに印
画紙幅方向(Y 1〜Y2方向)に移動させることにより、
印画紙7の幅ないしは露光幅のいかんにかかわらず両露
光系EA、EBの露光領域(焼付画像)を重複させずに
ぴったりつなぎ合わせる(接触させる)ようにしてい
る。
【0029】まず、両露光系EA、EB全体としての相
互の配置間隔を変更・調整することにより、すなわち両
デジタルマイクロミラー装置10a、10b及び両焼付
レンズ11a、11bの相互の配置間隔を一体的に変更
・調整することにより、両露光領域21a、21bを重
複させずにつなぎ合わせる場合について説明する。な
お、この場合は、各露光系EA、EBの印画紙幅方向の
移動に伴って、その露光領域21a、21b(焼付画
像)の位置が同一方向に同一距離だけ単純に移動すると
いった現象を利用する。
【0030】具体的には、例えば図4(b)に示すよう
に、両露光系EA、EBの配置間隔を標準値Pに設定し
て標準的な幅の印画紙7に焼付を行う場合に、両露光領
域21a、21b(焼付画像)が重複せずにつながって
いる(接触している)ものとする。ここで、例えば図4
(a)に示すように、これより幅の広い印画紙7に焼き
付けを行うために両焼付レンズ11a、11bの倍率を
大きくする場合は、両露光系EA、EBの配置間隔を上
記標準値Pよりも大きい値P’に変更し、両露光領域2
1a、21bを図4(b)の場合よりも互いに離間した
位置に配置し、両露光領域21a、21bに重複が生じ
ず、かつ隙間が生じないようにする。
【0031】他方、図4(c)に示すように、図4
(b)の場合よりも幅の狭い印画紙7に焼き付けを行う
ために両焼付レンズ11a、11bの倍率を小さくする
場合は、、両露光系EA、EBの配置間隔を上記標準値
Pよりも小さい値P”に変更し、両露光領域21a、2
1bを図4(b)の場合よりも互いに接近した位置に配
置し、両露光領域21a、21bに重複が生じず、かつ
隙間が生じないようにする。
【0032】つまり、両露光系EA、EB(両デジタル
マイクロミラー装置10a、10b及び両焼付レンズ1
1a、11b)の配置間隔を変化させることにより、印
画紙面上で、両焼付画像を最も望ましい位置にもってゆ
くわけである。両焼付レンズ11a、11bの倍率に相
応する露光幅は決まっているので、2つの焼付画像(露
光領域)が印画紙面上で接触する位置もまた決まってい
る。そこで、予めその位置を求めておき、図4(a)〜
(c)に示すように、両焼付レンズ11a、11bの倍
率の変化に応じて両露光系EA、EB(両デジタルマイ
クロミラー装置10a、10b及び両焼付レンズ11
a、11b)の配置間隔を調整する。これにより、両焼
付レンズ11a、11bの倍率のいかんにかかわらず、
解像度を不必要に低下させずに露光・焼付を行うことで
きる。
【0033】次に、両焼付レンズ11a、11bの相互
の配置間隔を固定した上で、両デジタルマイクロミラー
装置10a、10bの相互の配置間隔を変更・調整する
ことにより、両露光領域21a、21bを重複させずに
つなぎ合わせる場合について説明する。
【0034】この場合は、各デジタルマイクロミラー装
置10a、10bの印画紙幅方向の移動に伴って、その
露光領域21a、21bが上記方向とは反対方向に移動
する(光軸がずれる)といった現象を利用する。すなわ
ち、図5(a)に示すようにデジタルマイクロミラー装
置10と焼付レンズ11とが1つの鉛直線M上に位置す
る状態から、図5(b)に示すようにデジタルマイクロ
ミラー装置10が印画紙幅方向左側に移動すると、その
露光領域21は印画紙幅方向右側に移動する。また、図
示していないが、デジタルマイクロミラー装置10が印
画紙幅方向右側に移動すると、その露光領域21は印画
紙幅方向左側に移動する。このような現象を利用して、
両デジタルマイクロミラー装置10a、10bの相互の
配置間隔を変更・調整することにより、両露光領域21
a、21bを重複させずにつなぎ合わせるようにしてい
る。
【0035】具体的には、例えば図6(b)に示すよう
に、両露光系EA、EB(両デジタルマイクロミラー装
置10a、10b及び両焼付レンズ11a、11b)の
配置間隔を標準値Pに設定して標準的な幅の印画紙7に
焼き付けを行う場合に、両露光領域21a、21b(焼
付画像)が重複せずにつながっている(接触している)
ものとする。ここで、例えば図6(a)に示すように、
これより幅の広い印画紙7に焼き付けを行うために両焼
付レンズ11a、11bの倍率を大きくする場合は、両
焼付レンズ11a、11bの配置間隔はPに維持した上
で両デジタルマイクロミラー装置10a、10bの配置
間隔を上記標準値Pよりも小さくし、すなわち両デジタ
ルマイクロミラー装置10a、10bをそれぞれ印画紙
幅方向内側に移動させ、両露光領域21a、21bを図
6(b)の場合よりも互いに離間した位置に配置し(光
軸をずらす)、両露光領域21a、21bに重複が生じ
ず、かつ隙間が生じないようにする。
【0036】他方、図6(c)に示すように、図6
(b)の場合よりも幅の狭い印画紙7に焼き付けを行う
ために両焼付レンズ11a、11bの倍率を小さくする
場合は、、両焼付レンズ11a、11bの配置間隔はP
に維持した上で両デジタルマイクロミラー装置10a、
10bの配置間隔を上記標準値Pよりも大きくし、すな
わち両デジタルマイクロミラー装置10a、10bをそ
れぞれ印画紙幅方向外側に移動させ、両露光領域21
a、21bを図6(b)の場合よりも互いに接近した位
置に配置し(光軸をずらす)、両露光領域21a、21
bに重複が生じず、かつ隙間が生じないようにする。
【0037】つまり、両デジタルマイクロミラー装置1
0a、10bの配置間隔のみを変化させることにより、
印画紙面上で、両焼付画像を最も望ましい位置にもって
ゆくわけである。この場合も、両焼付レンズ11a、1
1bの倍率に相応する露光幅は決まっているので、2つ
の焼付画像が印画紙面上で接触する位置もまた決まって
いる。そこで、予めその位置を求めておき、図6(a)
〜(c)に示すように、両焼付レンズ11a、11bの
倍率の変化に応じて両デジタルマイクロミラー装置10
a、10bの配置間隔のみを調整する。これにより、両
焼付レンズ11a、11bの倍率のいかんにかかわら
ず、解像度を不必要に低下させずに露光・焼付を行うこ
とできる。
【0038】また、図示していないが、、両デジタルマ
イクロミラー装置10a、10bの相互の配置間隔を固
定した上で、両焼付レンズ11a、11bの相互の配置
間隔を変更・調整することにより、両露光領域21a、
21bを重複させずにつなぎ合わせることもできる。こ
の場合は、各焼付レンズ11a、11bの印画紙幅方向
の移動に伴って、その露光領域21a、21bが上記方
向と同一方向に移動する(光軸がずれる)といった現象
を利用する。この場合も、両焼付レンズ11a、11b
の倍率のいかんにかかわらず、解像度を不必要に低下さ
せずに露光・焼付を行うことできる。
【0039】この実施の形態では、画像表示装置として
デジタルマイクロミラー装置10、10a、10bを用
いているが、画像表示装置はデジタルマイクロミラー装
置に限られるものではなく、反射型あるいは透過型の各
種デジタル式の画像表示装置を用いることができる。例
えば反射型LCD、透過型LCD、透過型PLZTパネ
ル、CRT等を用いることができる。なお、これらの画
像表示装置を組み合わせて露光処理を施すようにしても
よい。
【0040】また、この実施の形態では、走査露光で露
光処理を施すようにしているが、露光方式は走査露光に
限られるものではなく、面露光で露光処理を施すように
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる焼付装置の概略構成を示す立
面図である。
【図2】 (a)はデジタルマイクロミラー装置の平面
図であり、(b)は(a)に示すデジタルマイクロミラ
ー装置を構成するマイクロミラーを拡大して示した平面
図であり、(c)はマイクロミラーの立面図である。
【図3】 2つのデジタルマイクロミラー装置を備えた
本発明にかかる焼付装置の露光系の斜視図である。
【図4】 (a)〜(c)は、それぞれ、露光系の配置
間隔を変更するようにした焼付装置において、露光幅が
広い場合と、標準的な場合と、狭い場合とにおける両露
光系の露光形態を示す図である。
【図5】 (a)はデジタルマイクロミラー装置と焼付
レンズとが同一鉛直線上に配置されている状態における
露光形態を示す図であり、(b)は(a)に示す状態か
らデジタルマイクロミラーが左側に移動した状態におけ
る露光形態を示す図である。
【図6】 (a)〜(c)は、それぞれ、デジタルマイ
クロミラー装置の配置間隔を変更するようにした焼付装
置において、露光幅が広い場合と、標準的な場合と、狭
い場合とにおける両露光系の露光形態を示す図である。
【図7】 (a)〜(c)は、それぞれ、従来の焼付装
置において、露光幅が広い場合と、標準的な場合と、狭
い場合とにおける両露光系の露光形態を示す図である。
【符号の説明】
EA…第1露光系、EB…第2露光系、1…焼付装置、
2…露光焼付処理部、3…現像処理部、4…乾燥処理
部、5…ペーパーマガジン、6…ペーパーローラー、7
…印画紙、8…光源ランプ、9…カラーホイル、10…
デジタルマイクロミラー装置、10a…第1デジタルマ
イクロミラー装置、10b…第2デジタルマイクロミラ
ー装置、11…焼付レンズ、11a…第1焼付レンズ、
11b…第2焼付レンズ、12…現像処理液槽、13…
搬送ローラー、14…枠部、15…マイクロミラー部、
16…マイクロミラー、16a…マイクロミラー、16
b…マイクロミラー、17…ミラープレート、18…ヨ
ーク、19…支柱、20…基板、21…露光領域、21
a…第1露光領域、21b…第2露光領域。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像表示装置から放射され該画像表示装
    置が表示する画像を伴っている画像光を焼付レンズを介
    して感光材料に照射し該感光材料を露光する露光系が複
    数設けられ、各露光系の画像をつなぎ合わせて感光材料
    に焼き付けるようになっている焼付装置において、 上記各露光系の相互の配置間隔が、露光すべき全領域の
    幅に応じて変更されるようになっていることを特徴とす
    る焼付装置。
  2. 【請求項2】 画像表示装置から放射され該画像表示装
    置が表示する画像を伴っている画像光を焼付レンズを介
    して感光材料に照射し該感光材料を露光する露光系が複
    数設けられ、各露光系の画像をつなぎ合わせて感光材料
    に焼き付けるようになっている焼付装置において、 上記各画像表示装置の相互の配置間隔が、露光すべき全
    領域の幅に応じて変更されるようになっていることを特
    徴とする焼付装置。
  3. 【請求項3】 画像表示装置から放射され該画像表示装
    置が表示する画像を伴っている画像光を焼付レンズを介
    して感光材料に照射し該感光材料を露光する露光系が複
    数設けられ、各露光系の画像をつなぎ合わせて感光材料
    に焼き付けるようになっている焼付装置において、 上記各焼付レンズの相互の配置間隔が、露光すべき全領
    域の幅に応じて変更されるようになっていることを特徴
    とする焼付装置。
  4. 【請求項4】 上記画像表示装置が、それぞれ反射方向
    を切り替えることができる複数のマイクロミラーを備え
    ていて、各マイクロミラーの反射方向をそれぞれ上記画
    像に対応するように切り替えることにより該画像を表示
    するデジタルマイクロミラー装置であることを特徴とす
    る請求項1〜3のいずれか1つに記載の焼付装置。
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