JP3508556B2 - 溶銑の脱りん方法 - Google Patents
溶銑の脱りん方法Info
- Publication number
- JP3508556B2 JP3508556B2 JP18877698A JP18877698A JP3508556B2 JP 3508556 B2 JP3508556 B2 JP 3508556B2 JP 18877698 A JP18877698 A JP 18877698A JP 18877698 A JP18877698 A JP 18877698A JP 3508556 B2 JP3508556 B2 JP 3508556B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- slag
- hot metal
- concentration
- dephosphorization
- rinsing
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、脱りんスラグのフ
ォーミングを防止し、出湯時に炉口からスラグが大量に
横溢しない溶銑の脱りん方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、低りん鋼の要請がますます強くな
っているが、低りん鋼の安定溶製および媒溶剤使用量の
節減による溶製コスト合理化を目的とする溶銑脱りん法
が行われるようになった。 【0003】本出願人は、特公昭55−30042号公
報に、溶銑段階における脱りん処理の際に上底吹転炉滓
を用いることが有効であることを開示した。すなわち、
転炉滓の脱りん能力は1600〜1750℃という高温
の転炉終点では、ほぼ飽和状態となっているが、溶銑の
ように1250〜1400℃程度の低温で、熱力学的に
脱りんに有利な条件下にあり、十分な脱りん能力を有す
ることを示した。 【0004】フラックスとして転炉滓を使用することに
より、スラグの滓化が促進されるため、効率的な脱りん
が可能となるとともに、脱りん、脱炭に必要なトータル
の媒溶剤量を半減し、かつ発生スラグ量も大幅に低減す
ることができることを示した。 【0005】しかし、低りん鋼溶製の際は脱りんスラグ
の塩基度(CaO/SiO2 )を2.0以上とし、滓化
を促進するためにCaF2 を添加して溶銑脱りんするの
が一般的であり、この方法ではスラグ中の(F)により
スラグ中のMgO飽和溶解度が増加し、耐火物中のMg
Oを溶損し耐火物原単位が悪化するという問題がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】この対策として、本出
願人は、特開平8−157921号公報に、低りん鋼を
溶製でき、しかも耐火物原単位の悪化を最小限に抑制で
きる方法として、脱りん吹錬末期のスラグ中の(Al2
O3 )濃度を重量%(以下、%表示は重量%を表す。)
で2〜16%にすることによりスラグの滓化性を向上さ
せスラグ中の(F)濃度を2%以下にする方法を開示し
た。 【0007】しかし、同公報の方法は、滓化を促進する
ために、スラグ中の(T.Fe)濃度を7〜30%に高
めて脱りんする方法であるが、吹錬後直ちに出湯する場
合、炉内スラグのフォーミングが大きいため出湯時に炉
口からスラグが大量に横溢し、連続操業が困難となる問
題が発生する。 【0008】本発明の目的は、脱りんスラグのフォーミ
ングを防止し、出湯時に炉口からスラグが大量に横溢し
ない溶銑の脱りん方法を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、さらに検
討を加えた結果、以下の(1) 〜(6) の知見を得た。 【0010】(1) 炉内スラグのフォーミングの原因は、
下記 式に示すように、スラグ中の(FeO)濃度が高
いと、溶銑中の[C]との反応によるCO気泡の生成速
度が増大するからである。 【0011】(FeO)+[C]=[Fe]+CO↑
(2) 溶銑の脱りん処理終了後に底吹ガス攪拌のみを行う
「リンス期」を設け、底吹きガス攪拌を強化してスラグ
中の(FeO)を溶銑中の[C]で効率よく還元するこ
とにより、出湯時に炉口からスラグが横溢しなくなる程
度にまでスラグ中(FeO)を低減できる。 【0012】(3) 溶銑の脱りん処理を効率よく進めるた
めに、Al2 O3 をスラグ中濃度にして2〜15%添加
しているため、スラグ粘度が高く、このままでは、リン
ス期に効率よくFeO還元を行うことができない。粘性
を下げる手段として必要最小限のCaF2 を添加するこ
とが有効である。 【0013】(4) スラグに必要最小限のCaF2 を添加
することにより、スラグの粘性が下がり、FeO還元を
効率よく行えると同時に、スラグ中に残るCOガスの抜
けも容易になり、FeO還元後に残存するスラグフォー
ミングを早期に除くことができる。 【0014】(5) スラグ中の(FeO)濃度は、高けれ
ば高いほど酸素ポテンシャルが上昇し、溶銑脱りん率は
向上するが、高すぎると前記(1) 式の反応によりスラグ
のフォーミングを形成し易くなる。スラグ中の(Fe
O)濃度が低すぎると酸素ポテンシャルが低下し、溶銑
への復りんが起きる。これらのことからスラグのフォー
ミングを形成を防止でき、復りんも防止できるスラグ中
の(FeO)濃度の最適な範囲が存在する。 【0015】(6) 容量250トン(以下、トンをtと略
して記す)の上底吹き転炉を用いて、溶銑脱りんに及ぼ
すスラグ組成の影響について調査した。以下に示す図2
〜5にその結果を示す。なお、脱りん処理前の溶銑中の
[P]濃度は、全て0.100〜0.105%の範囲で
あった。 【0016】図2は、溶銑脱りん処理後のスラグ中の
(Al2 O3 )濃度と処理後の溶銑中の[P]濃度との
関係を示すグラフである。実験条件は、スラグ中の塩基
度(CaO/SiO2 ):1.8、(T.Fe):5
%、(F):2.5%の一定である。 【0017】同図に示すように、スラグ中の(Al2 O
3 )濃度が2%未満ではAl2 O3添加によるスラグ融
点の低下が十分でないため滓化が悪く、目標の溶銑中の
[P]濃度の0.010%以下を達成できない。スラグ
中の(Al2 O3 )濃度が15%を超えると、スラグ中
の(CaO)の活量が相対的に下がり、スラグの脱りん
能力が低下し、脱りんが不十分となる。上記からスラグ
中の(Al2 O3 )濃度の適切な範囲は、2〜15%で
ある。好ましくは、5〜12%である。 【0018】図3は、溶銑脱りん処理後のスラグ塩基度
(CaO/SiO2 )と溶銑中の[P]濃度との関係を
示すグラフである。実験条件は、スラグ中の(T.F
e):5%、(Al2 O3 ):5%、(F):2.5%
の一定である。 【0019】同図に示すように、処理後のスラグ塩基度
が1.2未満では脱りん能力が不足し、塩基度が2.5
を超えるとスラグの滓化が困難となり、脱りん反応が進
まず、目標の溶銑中の[P]濃度の0.010%以下を
達成することができない。上記からスラグ塩基度(Ca
O/SiO2 )の適切な範囲は、1.2〜2.5であ
る。好ましくは、1.5〜2.2である。 【0020】図4は、溶銑脱りん処理後のリンス末期の
スラグ中の(T.Fe)濃度と、リンス末期の溶銑中の
[P]濃度、および出湯時に炉口からスラグが横溢する
チャージ比率との関係を示すグラフである。スラグが横
溢するチャージ比率(%)は、下記の同一実験条件で5
0チャージ試験を行い、その内のスラグの横溢するチャ
ージ比率(%)である。目標のスラグ横溢チャージ比率
は0%である。 【0021】実験条件は、スラグ中の塩基度(CaO/
SiO2 ):1.8、(Al2 O3):5%、(F):
2.5%の一定である。 【0022】同図に示すように、リンス期に底吹CO2
ガスによりスラグ中の(T.Fe)濃度が2%未満にま
で低減すると、スラグの酸素ポテンシャルが低下しす
ぎ、復りんが生じ、目標の溶銑中の[P]濃度の0.0
10%以下を達成できない。リンス期の末期に、処理後
のスラグ中の(T.Fe)濃度が15%を超えると、出
湯時にもスラグ中の(FeO)と溶銑中の[C]との反
応によるCO気泡生成が活発に行われ、スラグがフォー
ミングし、出湯時に炉口からスラグが大量に横溢する問
題が発生する。目標の横溢するチャージ比率を0%とす
ると、スラグ中の(T.Fe)濃度の適切な範囲は、2
〜15%である。好ましくは、5〜12%である。 【0023】図5は、溶銑脱りん処理後のリンス末期の
スラグ中の(F)濃度と、耐火物溶損指数および出湯時
に炉口からスラグが横溢するチャージ比率(%)との関
係を示すグラフである。耐火物溶損指数は、スラグ中の
(F) 濃度が0%の時の耐火物溶損量を1.0として溶
損量を指数化し、目標の耐火物溶損指数を2.5以下と
して評価する。実験条件は、スラグ中の塩基度(CaO
/SiO2 ):1.8、(Al2 O3 ):5%、(T.
Fe):5%の一定である。同図に示すように、スラグ
中の(F)濃度が2%を超えると、出湯時の炉口からの
スラグ横溢チャージ比率が0%に低下し、スラグ中の
(F)濃度が4%を超えると耐火物溶損指数が急激に増
加する。リンス末期の溶銑中の[P]濃度は、図示して
いないが全て0.007〜0.009%と良好である。
上記からスラグ中の(F)濃度の適切な範囲は、2を超
えて4%以下である。好ましくは、2.5〜3.5%で
ある。 【0024】本発明は、以上の知見に基づいてなされた
もので、その要旨は、下記のとおりである。 【0025】上底吹き転炉形式の炉で酸素上吹き脱りん
処理後に、底吹きガス攪拌を行うリンス期の末期のスラ
グ組成が重量%で、塩基度(CaO/SiO2 ):1.
2〜2.5、Al2 O3 濃度:2〜15%、FeO中の
鉄分濃度(T.Fe):2〜15%、F濃度:2%を超
えて4%以下であることを特徴とする溶銑の脱りん方
法。 【0026】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の方法を示す概念
図であるが、図1(a)は上底吹き転炉形式の炉1によ
る脱りん処理期を、図1(b)は底吹きガス攪拌を行う
リンス期を、図1(c)は底吹きガス2で攪拌後の沈静
化されたスラグ3の状況をそれぞれ示す。 【0027】脱りん処理期のスラグ組成は、塩基度(C
aO/SiO2 ):1.2〜2.5:好ましくは、1.
5〜2.2、(Al2 O3 ):2〜15%:好ましくは
5〜12%、FeO中の鉄分(T.Fe):15〜30
%:好ましくは18〜28%、(F):2%を超えて4
%以下:好ましくは2.5〜3.5である。 【0028】脱りん処理前の溶銑は、温度が約1300
℃、組成が[C]:約4.5%、[P]:約0.1%、
[Si]:約0.3%である。 【0029】図1(a)に示す上底吹き転炉形式の炉1
で酸素上吹き脱りん処理後に、図1(b)に示す底吹き
ガスで攪拌を行うリンス期の末期のスラグ組成が重量%
で、塩基度(CaO/SiO2 ):1.2〜2.5、
(Al2 O3 ):2〜15%、FeO中の鉄分(T.F
e):2〜15%、(F):2%を超えて4%以下とす
ることにより、図1(c)に示すように脱りんスラグ3
を沈静化できる。 【0030】図1(a)に示す酸素上吹き脱りん処理す
る際の底吹きガス2は、CO2 ガスあるいはアルゴン等
の不活性ガスが使用され、図1(b)に示すリンス期の
底吹きガスもCO2 ガスあるいはアルゴン等の不活性ガ
スが使用される。 【0031】スラグ組成を塩基度(CaO/Si
O2 ):1.2〜2.5、(Al2 O3 ):2〜15
%、FeO中の鉄分(T.Fe):2〜15%、
(F):2%を超えて4%以下とする手段として、Ca
O源は転炉滓(溶銑脱りん処理した溶銑を脱炭する際に
生じる脱炭炉滓が望ましい)および生石灰等が、SiO
2 源は転炉滓等が、Al2 O3 源はボーキサイト、連続
鋳造滓および造塊滓等が、FeO源は鉄鉱石、スケール
等が、F源は蛍石(CaF2 )等が使用できる。 【0032】 【実施例】(比較例1)上底吹き転炉に装入された脱硫
溶銑(温度は約1280℃、組成は[C]:約4.5
%、[P]:約0.1%、[Si]:0.30%)25
0tに転炉滓(CaO:49%−SiO2 :7%−Al
2 O3 :0.5%−T.Fe:23%−CaF2 :2.
5%)約3t、鉄鉱石3.5t、造塊滓(CaO:47
%−Al2O3 :19%−SiO2 :11%−P
2 O5 :1%)約1tを調整し、更に生石灰を1.7t
添加した。上吹きランスより溶銑1t当り約1.3Nm
3 /min・tで送酸しつつ約7分間吹錬し、その後約
3分間リンスした後出湯した。底吹きCO2 ガス流量
は、溶銑1トン当り吹錬中0.13Nm3 /min・
t、リンス中は0.17Nm3/min・tとした。 【0033】リンス処理後のスラグ組成は、塩基度:
1.8、(Al2 O3 ):5%、(F):0.5%であ
り、処理後の溶銑中の[P]濃度が0.010%となっ
た。しかし、スラグ中の(F)濃度が0.5%と低すぎ
るため、スラグのフォーミングが沈静しきれず、出湯時
に炉口からスラグが多量に横溢した。 【0034】(本発明例1)上底吹き転炉に装入された
脱硫溶銑(温度は約1290℃、組成は[C]:約4.
5%、[P]:約0.11%、[Si]:0.28%)
250tに転炉滓(組成はCaO:49%−SiO2 :
7%−Al2 O3 :0.5%−T.Fe:23%−Ca
F2 :2.5%)約3t、鉄鉱石4t、造塊滓(組成は
CaO:47%−Al2 O3 :19%−SiO2 :11
%−P2 O5 :1%)約1tを調整し、更に生石灰を
1.5t、蛍石( CaF2 :85%、SiO2 :10
%) 0.4tを添加した。上吹きランスより溶銑1トン
当り約1.3Nm3 /min・tで送酸しつつ約7分間
吹錬し、その後約3分間リンスした後出湯した。底吹き
CO2 ガス流量は、溶銑1トン当り吹錬中0.13Nm
3 /min・t、リンス中は0.17Nm3 /min・
tとした。 【0035】リンス処理後のスラグ組成は、塩基度:
1.8、( Al2 O3 ) :5%、(T.Fe):5%、
(F):3%であり、処理後の[P]濃度が0.008
%となり、スラグのフォーミングが沈静し、出湯時に炉
口からのスラグ横溢は認められなかった。 【0036】(本発明例2)上底吹き転炉に装入された
脱硫溶銑(温度は約1283℃、組成は[C]:約4.
5%、[P]:約0.10%、[Si]:0.28%)
250tに転炉滓(組成はCaO:49%−SiO2 :
7%−Al2 O3 :0.5%−T.Fe:23%−Ca
F2 :2.5%)約3t、鉄鉱石3.5t、造塊滓(組
成はCaO:47%−Al2 O3 :19%−SiO2 :
11%−P2 O5 :1%)約1tを調整し、更に生石灰
を1.5t、蛍石(CaF2 :85%、SiO2 :10
%)0.4tを添加した。上吹きランスより溶銑1トン
当り約1.3Nm3 /min・tで送酸しつつ約7分間
吹錬し、その後約3分間リンスした後出湯した。底吹き
CO2 ガス流量は、溶銑1トン当り吹錬中0.13Nm
3 /min・t、リンス中は0.13Nm3 /min・
tとした。 【0037】リンス処理後のスラグ組成は、塩基度:
1.8、(Al2 O3 ):5%、(T.Fe):16
%、(F):2.5%であり、処理後の[P]濃度が
0.010%となり、スラグのフォーミングが沈静し、
出湯時に炉口からのスラグ横溢は認められなかった。 【0038】 【発明の効果】本発明によれば、脱りんスラグのフォー
ミングを防止し、出湯時に炉口からスラグが大量に横溢
しない溶銑の脱りんをすることができる。
ォーミングを防止し、出湯時に炉口からスラグが大量に
横溢しない溶銑の脱りん方法に関する。 【0002】 【従来の技術】近年、低りん鋼の要請がますます強くな
っているが、低りん鋼の安定溶製および媒溶剤使用量の
節減による溶製コスト合理化を目的とする溶銑脱りん法
が行われるようになった。 【0003】本出願人は、特公昭55−30042号公
報に、溶銑段階における脱りん処理の際に上底吹転炉滓
を用いることが有効であることを開示した。すなわち、
転炉滓の脱りん能力は1600〜1750℃という高温
の転炉終点では、ほぼ飽和状態となっているが、溶銑の
ように1250〜1400℃程度の低温で、熱力学的に
脱りんに有利な条件下にあり、十分な脱りん能力を有す
ることを示した。 【0004】フラックスとして転炉滓を使用することに
より、スラグの滓化が促進されるため、効率的な脱りん
が可能となるとともに、脱りん、脱炭に必要なトータル
の媒溶剤量を半減し、かつ発生スラグ量も大幅に低減す
ることができることを示した。 【0005】しかし、低りん鋼溶製の際は脱りんスラグ
の塩基度(CaO/SiO2 )を2.0以上とし、滓化
を促進するためにCaF2 を添加して溶銑脱りんするの
が一般的であり、この方法ではスラグ中の(F)により
スラグ中のMgO飽和溶解度が増加し、耐火物中のMg
Oを溶損し耐火物原単位が悪化するという問題がある。 【0006】 【発明が解決しようとする課題】この対策として、本出
願人は、特開平8−157921号公報に、低りん鋼を
溶製でき、しかも耐火物原単位の悪化を最小限に抑制で
きる方法として、脱りん吹錬末期のスラグ中の(Al2
O3 )濃度を重量%(以下、%表示は重量%を表す。)
で2〜16%にすることによりスラグの滓化性を向上さ
せスラグ中の(F)濃度を2%以下にする方法を開示し
た。 【0007】しかし、同公報の方法は、滓化を促進する
ために、スラグ中の(T.Fe)濃度を7〜30%に高
めて脱りんする方法であるが、吹錬後直ちに出湯する場
合、炉内スラグのフォーミングが大きいため出湯時に炉
口からスラグが大量に横溢し、連続操業が困難となる問
題が発生する。 【0008】本発明の目的は、脱りんスラグのフォーミ
ングを防止し、出湯時に炉口からスラグが大量に横溢し
ない溶銑の脱りん方法を提供することにある。 【0009】 【課題を解決するための手段】本発明者等は、さらに検
討を加えた結果、以下の(1) 〜(6) の知見を得た。 【0010】(1) 炉内スラグのフォーミングの原因は、
下記 式に示すように、スラグ中の(FeO)濃度が高
いと、溶銑中の[C]との反応によるCO気泡の生成速
度が増大するからである。 【0011】(FeO)+[C]=[Fe]+CO↑
(2) 溶銑の脱りん処理終了後に底吹ガス攪拌のみを行う
「リンス期」を設け、底吹きガス攪拌を強化してスラグ
中の(FeO)を溶銑中の[C]で効率よく還元するこ
とにより、出湯時に炉口からスラグが横溢しなくなる程
度にまでスラグ中(FeO)を低減できる。 【0012】(3) 溶銑の脱りん処理を効率よく進めるた
めに、Al2 O3 をスラグ中濃度にして2〜15%添加
しているため、スラグ粘度が高く、このままでは、リン
ス期に効率よくFeO還元を行うことができない。粘性
を下げる手段として必要最小限のCaF2 を添加するこ
とが有効である。 【0013】(4) スラグに必要最小限のCaF2 を添加
することにより、スラグの粘性が下がり、FeO還元を
効率よく行えると同時に、スラグ中に残るCOガスの抜
けも容易になり、FeO還元後に残存するスラグフォー
ミングを早期に除くことができる。 【0014】(5) スラグ中の(FeO)濃度は、高けれ
ば高いほど酸素ポテンシャルが上昇し、溶銑脱りん率は
向上するが、高すぎると前記(1) 式の反応によりスラグ
のフォーミングを形成し易くなる。スラグ中の(Fe
O)濃度が低すぎると酸素ポテンシャルが低下し、溶銑
への復りんが起きる。これらのことからスラグのフォー
ミングを形成を防止でき、復りんも防止できるスラグ中
の(FeO)濃度の最適な範囲が存在する。 【0015】(6) 容量250トン(以下、トンをtと略
して記す)の上底吹き転炉を用いて、溶銑脱りんに及ぼ
すスラグ組成の影響について調査した。以下に示す図2
〜5にその結果を示す。なお、脱りん処理前の溶銑中の
[P]濃度は、全て0.100〜0.105%の範囲で
あった。 【0016】図2は、溶銑脱りん処理後のスラグ中の
(Al2 O3 )濃度と処理後の溶銑中の[P]濃度との
関係を示すグラフである。実験条件は、スラグ中の塩基
度(CaO/SiO2 ):1.8、(T.Fe):5
%、(F):2.5%の一定である。 【0017】同図に示すように、スラグ中の(Al2 O
3 )濃度が2%未満ではAl2 O3添加によるスラグ融
点の低下が十分でないため滓化が悪く、目標の溶銑中の
[P]濃度の0.010%以下を達成できない。スラグ
中の(Al2 O3 )濃度が15%を超えると、スラグ中
の(CaO)の活量が相対的に下がり、スラグの脱りん
能力が低下し、脱りんが不十分となる。上記からスラグ
中の(Al2 O3 )濃度の適切な範囲は、2〜15%で
ある。好ましくは、5〜12%である。 【0018】図3は、溶銑脱りん処理後のスラグ塩基度
(CaO/SiO2 )と溶銑中の[P]濃度との関係を
示すグラフである。実験条件は、スラグ中の(T.F
e):5%、(Al2 O3 ):5%、(F):2.5%
の一定である。 【0019】同図に示すように、処理後のスラグ塩基度
が1.2未満では脱りん能力が不足し、塩基度が2.5
を超えるとスラグの滓化が困難となり、脱りん反応が進
まず、目標の溶銑中の[P]濃度の0.010%以下を
達成することができない。上記からスラグ塩基度(Ca
O/SiO2 )の適切な範囲は、1.2〜2.5であ
る。好ましくは、1.5〜2.2である。 【0020】図4は、溶銑脱りん処理後のリンス末期の
スラグ中の(T.Fe)濃度と、リンス末期の溶銑中の
[P]濃度、および出湯時に炉口からスラグが横溢する
チャージ比率との関係を示すグラフである。スラグが横
溢するチャージ比率(%)は、下記の同一実験条件で5
0チャージ試験を行い、その内のスラグの横溢するチャ
ージ比率(%)である。目標のスラグ横溢チャージ比率
は0%である。 【0021】実験条件は、スラグ中の塩基度(CaO/
SiO2 ):1.8、(Al2 O3):5%、(F):
2.5%の一定である。 【0022】同図に示すように、リンス期に底吹CO2
ガスによりスラグ中の(T.Fe)濃度が2%未満にま
で低減すると、スラグの酸素ポテンシャルが低下しす
ぎ、復りんが生じ、目標の溶銑中の[P]濃度の0.0
10%以下を達成できない。リンス期の末期に、処理後
のスラグ中の(T.Fe)濃度が15%を超えると、出
湯時にもスラグ中の(FeO)と溶銑中の[C]との反
応によるCO気泡生成が活発に行われ、スラグがフォー
ミングし、出湯時に炉口からスラグが大量に横溢する問
題が発生する。目標の横溢するチャージ比率を0%とす
ると、スラグ中の(T.Fe)濃度の適切な範囲は、2
〜15%である。好ましくは、5〜12%である。 【0023】図5は、溶銑脱りん処理後のリンス末期の
スラグ中の(F)濃度と、耐火物溶損指数および出湯時
に炉口からスラグが横溢するチャージ比率(%)との関
係を示すグラフである。耐火物溶損指数は、スラグ中の
(F) 濃度が0%の時の耐火物溶損量を1.0として溶
損量を指数化し、目標の耐火物溶損指数を2.5以下と
して評価する。実験条件は、スラグ中の塩基度(CaO
/SiO2 ):1.8、(Al2 O3 ):5%、(T.
Fe):5%の一定である。同図に示すように、スラグ
中の(F)濃度が2%を超えると、出湯時の炉口からの
スラグ横溢チャージ比率が0%に低下し、スラグ中の
(F)濃度が4%を超えると耐火物溶損指数が急激に増
加する。リンス末期の溶銑中の[P]濃度は、図示して
いないが全て0.007〜0.009%と良好である。
上記からスラグ中の(F)濃度の適切な範囲は、2を超
えて4%以下である。好ましくは、2.5〜3.5%で
ある。 【0024】本発明は、以上の知見に基づいてなされた
もので、その要旨は、下記のとおりである。 【0025】上底吹き転炉形式の炉で酸素上吹き脱りん
処理後に、底吹きガス攪拌を行うリンス期の末期のスラ
グ組成が重量%で、塩基度(CaO/SiO2 ):1.
2〜2.5、Al2 O3 濃度:2〜15%、FeO中の
鉄分濃度(T.Fe):2〜15%、F濃度:2%を超
えて4%以下であることを特徴とする溶銑の脱りん方
法。 【0026】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の方法を示す概念
図であるが、図1(a)は上底吹き転炉形式の炉1によ
る脱りん処理期を、図1(b)は底吹きガス攪拌を行う
リンス期を、図1(c)は底吹きガス2で攪拌後の沈静
化されたスラグ3の状況をそれぞれ示す。 【0027】脱りん処理期のスラグ組成は、塩基度(C
aO/SiO2 ):1.2〜2.5:好ましくは、1.
5〜2.2、(Al2 O3 ):2〜15%:好ましくは
5〜12%、FeO中の鉄分(T.Fe):15〜30
%:好ましくは18〜28%、(F):2%を超えて4
%以下:好ましくは2.5〜3.5である。 【0028】脱りん処理前の溶銑は、温度が約1300
℃、組成が[C]:約4.5%、[P]:約0.1%、
[Si]:約0.3%である。 【0029】図1(a)に示す上底吹き転炉形式の炉1
で酸素上吹き脱りん処理後に、図1(b)に示す底吹き
ガスで攪拌を行うリンス期の末期のスラグ組成が重量%
で、塩基度(CaO/SiO2 ):1.2〜2.5、
(Al2 O3 ):2〜15%、FeO中の鉄分(T.F
e):2〜15%、(F):2%を超えて4%以下とす
ることにより、図1(c)に示すように脱りんスラグ3
を沈静化できる。 【0030】図1(a)に示す酸素上吹き脱りん処理す
る際の底吹きガス2は、CO2 ガスあるいはアルゴン等
の不活性ガスが使用され、図1(b)に示すリンス期の
底吹きガスもCO2 ガスあるいはアルゴン等の不活性ガ
スが使用される。 【0031】スラグ組成を塩基度(CaO/Si
O2 ):1.2〜2.5、(Al2 O3 ):2〜15
%、FeO中の鉄分(T.Fe):2〜15%、
(F):2%を超えて4%以下とする手段として、Ca
O源は転炉滓(溶銑脱りん処理した溶銑を脱炭する際に
生じる脱炭炉滓が望ましい)および生石灰等が、SiO
2 源は転炉滓等が、Al2 O3 源はボーキサイト、連続
鋳造滓および造塊滓等が、FeO源は鉄鉱石、スケール
等が、F源は蛍石(CaF2 )等が使用できる。 【0032】 【実施例】(比較例1)上底吹き転炉に装入された脱硫
溶銑(温度は約1280℃、組成は[C]:約4.5
%、[P]:約0.1%、[Si]:0.30%)25
0tに転炉滓(CaO:49%−SiO2 :7%−Al
2 O3 :0.5%−T.Fe:23%−CaF2 :2.
5%)約3t、鉄鉱石3.5t、造塊滓(CaO:47
%−Al2O3 :19%−SiO2 :11%−P
2 O5 :1%)約1tを調整し、更に生石灰を1.7t
添加した。上吹きランスより溶銑1t当り約1.3Nm
3 /min・tで送酸しつつ約7分間吹錬し、その後約
3分間リンスした後出湯した。底吹きCO2 ガス流量
は、溶銑1トン当り吹錬中0.13Nm3 /min・
t、リンス中は0.17Nm3/min・tとした。 【0033】リンス処理後のスラグ組成は、塩基度:
1.8、(Al2 O3 ):5%、(F):0.5%であ
り、処理後の溶銑中の[P]濃度が0.010%となっ
た。しかし、スラグ中の(F)濃度が0.5%と低すぎ
るため、スラグのフォーミングが沈静しきれず、出湯時
に炉口からスラグが多量に横溢した。 【0034】(本発明例1)上底吹き転炉に装入された
脱硫溶銑(温度は約1290℃、組成は[C]:約4.
5%、[P]:約0.11%、[Si]:0.28%)
250tに転炉滓(組成はCaO:49%−SiO2 :
7%−Al2 O3 :0.5%−T.Fe:23%−Ca
F2 :2.5%)約3t、鉄鉱石4t、造塊滓(組成は
CaO:47%−Al2 O3 :19%−SiO2 :11
%−P2 O5 :1%)約1tを調整し、更に生石灰を
1.5t、蛍石( CaF2 :85%、SiO2 :10
%) 0.4tを添加した。上吹きランスより溶銑1トン
当り約1.3Nm3 /min・tで送酸しつつ約7分間
吹錬し、その後約3分間リンスした後出湯した。底吹き
CO2 ガス流量は、溶銑1トン当り吹錬中0.13Nm
3 /min・t、リンス中は0.17Nm3 /min・
tとした。 【0035】リンス処理後のスラグ組成は、塩基度:
1.8、( Al2 O3 ) :5%、(T.Fe):5%、
(F):3%であり、処理後の[P]濃度が0.008
%となり、スラグのフォーミングが沈静し、出湯時に炉
口からのスラグ横溢は認められなかった。 【0036】(本発明例2)上底吹き転炉に装入された
脱硫溶銑(温度は約1283℃、組成は[C]:約4.
5%、[P]:約0.10%、[Si]:0.28%)
250tに転炉滓(組成はCaO:49%−SiO2 :
7%−Al2 O3 :0.5%−T.Fe:23%−Ca
F2 :2.5%)約3t、鉄鉱石3.5t、造塊滓(組
成はCaO:47%−Al2 O3 :19%−SiO2 :
11%−P2 O5 :1%)約1tを調整し、更に生石灰
を1.5t、蛍石(CaF2 :85%、SiO2 :10
%)0.4tを添加した。上吹きランスより溶銑1トン
当り約1.3Nm3 /min・tで送酸しつつ約7分間
吹錬し、その後約3分間リンスした後出湯した。底吹き
CO2 ガス流量は、溶銑1トン当り吹錬中0.13Nm
3 /min・t、リンス中は0.13Nm3 /min・
tとした。 【0037】リンス処理後のスラグ組成は、塩基度:
1.8、(Al2 O3 ):5%、(T.Fe):16
%、(F):2.5%であり、処理後の[P]濃度が
0.010%となり、スラグのフォーミングが沈静し、
出湯時に炉口からのスラグ横溢は認められなかった。 【0038】 【発明の効果】本発明によれば、脱りんスラグのフォー
ミングを防止し、出湯時に炉口からスラグが大量に横溢
しない溶銑の脱りんをすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の方法を示す概念図であるが、
図1(a)は酸素上吹き脱りん処理の状況を、図1
(b)は底吹きガス攪拌を行うリンス期の状況を、図1
(c)は底吹きガス攪拌後の沈静化されたスラグの状況
をそれぞれ示す示す概念図である。 【図2】溶銑脱りん処理後のスラグ中の(Al2 O3 )
濃度と溶銑中の[P]濃度との関係を示すグラフであ
る。 【図3】溶銑脱りん処理後のスラグ塩基度(CaO/S
iO2 )と溶銑中の[P]濃度との関係を示すグラフで
ある。 【図4】溶銑脱りん処理後のリンス末期のスラグ中の
(T.Fe)濃度と、リンス末期の溶銑中の[P]濃
度、および出湯時に炉口からスラグが横溢するチャージ
比率との関係を示すグラフである。 【図5】溶銑脱りん処理後のリンス末期のスラグ中の
(F)濃度と、耐火物溶損指数および出湯時に炉口から
スラグが横溢するチャージ比率(%)との関係を示すグ
ラフである。 【符号の説明】 1:上底吹き転炉形式の炉 2:底吹きガス 3:スラグ
図1(a)は酸素上吹き脱りん処理の状況を、図1
(b)は底吹きガス攪拌を行うリンス期の状況を、図1
(c)は底吹きガス攪拌後の沈静化されたスラグの状況
をそれぞれ示す示す概念図である。 【図2】溶銑脱りん処理後のスラグ中の(Al2 O3 )
濃度と溶銑中の[P]濃度との関係を示すグラフであ
る。 【図3】溶銑脱りん処理後のスラグ塩基度(CaO/S
iO2 )と溶銑中の[P]濃度との関係を示すグラフで
ある。 【図4】溶銑脱りん処理後のリンス末期のスラグ中の
(T.Fe)濃度と、リンス末期の溶銑中の[P]濃
度、および出湯時に炉口からスラグが横溢するチャージ
比率との関係を示すグラフである。 【図5】溶銑脱りん処理後のリンス末期のスラグ中の
(F)濃度と、耐火物溶損指数および出湯時に炉口から
スラグが横溢するチャージ比率(%)との関係を示すグ
ラフである。 【符号の説明】 1:上底吹き転炉形式の炉 2:底吹きガス 3:スラグ
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平11−269524(JP,A)
特開2000−8111(JP,A)
特開 平3−47907(JP,A)
特開 平11−21608(JP,A)
特開 平8−157921(JP,A)
特開 平9−59709(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
C21C 1/02 110
C21C 5/28
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】 上底吹き転炉形式の炉で酸素上吹き脱り
ん処理後に、底吹きガス攪拌を行うリンス期の末期のス
ラグ組成が重量%で、塩基度(CaO/SiO2 ):
1.2〜2.5、(Al2 O3 ):2〜15%、FeO
中の鉄分(T.Fe):2〜15%、(F):2%を超
えて4%以下であることを特徴とする溶銑の脱りん方
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18877698A JP3508556B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 溶銑の脱りん方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18877698A JP3508556B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 溶銑の脱りん方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000017315A JP2000017315A (ja) | 2000-01-18 |
JP3508556B2 true JP3508556B2 (ja) | 2004-03-22 |
Family
ID=16229598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18877698A Expired - Fee Related JP3508556B2 (ja) | 1998-07-03 | 1998-07-03 | 溶銑の脱りん方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3508556B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3805410A1 (de) * | 2019-10-11 | 2021-04-14 | SMS Group GmbH | Verfahren zur entphosphorung einer stahlschmelze während des frischprozesses |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113151633A (zh) * | 2021-03-10 | 2021-07-23 | 首钢集团有限公司 | 一种极低磷钢的冶炼方法 |
-
1998
- 1998-07-03 JP JP18877698A patent/JP3508556B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP3805410A1 (de) * | 2019-10-11 | 2021-04-14 | SMS Group GmbH | Verfahren zur entphosphorung einer stahlschmelze während des frischprozesses |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000017315A (ja) | 2000-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP3312536B2 (ja) | 溶銑の脱りん方法 | |
JP3428628B2 (ja) | ステンレス鋼の脱硫精錬方法 | |
JP3508556B2 (ja) | 溶銑の脱りん方法 | |
JP3097474B2 (ja) | 溶銑の脱りん方法 | |
JP3606170B2 (ja) | 低窒素含クロム鋼の製造方法 | |
JP2002266047A (ja) | ダクタイル鋳鉄管及びその製造方法 | |
JP2988305B2 (ja) | 溶鋼の脱硫方法 | |
JPH10102119A (ja) | 硫黄快削鋼の製造方法 | |
JP3194212B2 (ja) | 転炉製鋼法 | |
JPH0346527B2 (ja) | ||
JP3505791B2 (ja) | 溶銑の脱燐・脱硫法 | |
JP2751924B2 (ja) | 低窒素ステンレス鋼の製造方法 | |
JP3419254B2 (ja) | 溶銑の脱りん方法 | |
JPH0841516A (ja) | 予備精錬方法 | |
JPS6212301B2 (ja) | ||
JP2842248B2 (ja) | 溶銑の脱硫方法 | |
JP2842231B2 (ja) | 底吹きガス撹拌による溶銑の予備処理方法 | |
JPH111714A (ja) | 製鋼方法 | |
JPH09176717A (ja) | 高炉溶銑の製鋼方法 | |
RU2124569C1 (ru) | Способ получения углеродистой стали | |
JPH066731B2 (ja) | ステンレス鋼の溶製方法 | |
JP2004238698A (ja) | 高清浄度鋼の製造方法 | |
SU945184A1 (ru) | Способ выплавки ниобийсодержащей нержавеющей стали | |
JPS6289807A (ja) | 精錬用高塩基度スラグの滓化促進方法 | |
JPH059533A (ja) | 溶銑処理方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20031202 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20031215 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |