JP3508436B2 - 歪取焼鈍後の磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板 - Google Patents
歪取焼鈍後の磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板Info
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歪取焼鈍後の鉄損特性に優れた無方向性電磁鋼板に関す
るものである。
の結晶粒径に大きく依存し、低鉄損の製品を得るために
は、基本的に結晶粒径を粗大化させる必要があることが
知られている。粒成長性は、鋼中に分散する析出物の影
響が大きく、その成分やサイズ分布、分散状態に大きく
左右される。これらの析出物は、結晶粒界の移動をピン
止めする効果があるため、粒成長性向上のためには、か
ような析出物を極力低減させる必要があることはいうま
でもない。
おいて、鋼材中の析出物、介在物を粒成長性に影響しな
い程度まで低減させた高清浄鋼を溶製することは極めて
難しく、また汎用の実用材料の製造に際してはコストの
問題も無視できないため、かような高清浄鋼の溶製は実
質的に不可能であった。
に、鋼中に分散する介在物、析出物の制御に多大な努力
が払われている(例えば特開昭51-62115号公報、特開昭
58−25426 号公報、特公昭58-17248号公報)。また一方
で、焼鈍で形成される内部酸化層によって表層付近に微
細結晶粒が残りこれが磁気特性を劣化させることも問題
となっており、仕上げ焼鈍の雰囲気を弱酸化性や非酸化
性にする等の改善方法が提案されている(例えば特開昭
57-35626号公報、特開昭58-23410号公報、特開平8-602
52号公報、特開平8-60311号公報)。
る問題、すなわち歪取焼鈍での鋼板の窒化による磁性改
善不良に関する技術はほとんどない。わずかに、特開昭
55-50432号公報に、歪取焼鈍雰囲気を制御する方法が開
示されているが、これは炭化物生成の影響を考慮したも
のであり、近年の製鋼技術の進歩によりその影響は少な
くなってきている。その上、この方法では、従来N2雰囲
気で行われていた歪取焼鈍にH2 雰囲気を導入したり、
予熱処理を必要とするなど、コスト面で問題があるばか
りでなく、この発明が対象とするAl含有無方向性電磁鋼
板の歪取焼鈍での磁性改善不良には何等効果を与えな
い。
しようとする歪取焼鈍での磁性改善不良について説明す
る。無方向性電磁鋼板は、主としてモーターの鉄心材料
として使用されることは周知であるが、近年その使用量
の増大と共に、要求される特性も様々になってきてい
る。モーター鉄心は、電磁鋼板を金型により打ち抜き、
それを積層し、カシメもしくは溶接して作られる。特に
高効率モーターの場合には、 750℃, 2時間程度の歪取
焼鈍により打ち抜きによる内部歪みを開放して使用され
る。しかも、最近では、この歪取焼鈍で歪みの開放のみ
ならず、結晶粒成長をも進行させ、使用時のさらなる高
効率化を指向した材料が作られるようになってきてい
る。
囲気中でなくN2含有雰囲気中で行われると、鋼板の窒化
により十分な磁性改善がなされない場合があり、問題と
なっていた。この発明は、上記の問題を有利に解決する
もので、歪取焼鈍をN2含有雰囲気中で行っても効果的な
結晶粒成長を可能ならしめ、もって磁気特性とくに鉄損
特性の一層の改善を実現した無方向性電磁鋼板を提案す
ることを目的とする。
C:0.01wt%以下、Si:3.5 wt%以下、Mn:0.1 〜1.5
wt%、Al:0.6 〜2.5 wt%、P:0.1 wt%以下、S:0.
01wt%以下を含有し、残部はFeおよび不可避的不純物の
組成になる無方向性電磁鋼板であって、鋼板表面から1
μm 以内の極表層にAlの濃化層をもち、その最大Al濃度
が全板厚平均値の1.1倍以上、2.0 倍以下であることを
特徴とする歪取焼鈍後の磁気特性に優れた無方向性電磁
鋼板(第1発明)である。
i:3.5 wt%以下、Mn:0.1 〜1.5 wt%、Al:0.6 〜2.5
wt%、P:0.1 wt%以下、S:0.01wt%以下を含有
し、残部はFeおよび不可避的不純物の組成になる無方向
性電磁鋼板であって、鋼板表面から1μm 以内の極表層
にAlとSiの濃化層をもち、その最大Al濃度が全板厚平均
値の1.1 倍以上、2.0 倍以下で、かつその最大Si濃度が
全板厚平均値の1.1 倍以上、3.0 倍以下であることを特
徴とする歪取焼鈍後の磁気特性に優れた無方向性電磁鋼
板(第2発明)である。
実験結果に基づいて説明する。 実験1 表1に示す成分組成になる鋼を、転炉および真空脱ガス
により成分調整した後、連続鋳造によりスラブとし、こ
れらのスラブを通常のガス加熱炉により再加熱後、熱間
圧延により厚み:2.6 mmの熱延板とした。ついで、熱延
スケールを除去することなく、1000℃, 30秒の熱延板焼
鈍を施した後、ショットブラストの投射と反応促進剤を
添加した温度30℃以上の塩酸酸洗とにより、熱延板焼鈍
で形成されたスケールを除去し、冷間圧延で厚み:0.5
mmにした後、H2, N2混合雰囲気中において表2に示す条
件下で再結晶焼鈍を施し、製品板とした。かくして得ら
れた製品板およびそれらをN2雰囲気中にて 750℃, 2時
間の歪取焼鈍を施した後の磁気特性について調べた結果
を、表2に併記する。
は、仕上げ焼鈍温度に強く依存し、高温程良好になるこ
とが判る。一方、歪取焼鈍後の磁気特性は、仕上げ焼鈍
温度に対する依存性は小さいが、仕上げ焼鈍時の雰囲気
露点DP によって変わり、DP が−10℃以下の場合に良
好となることが判る。
いて、GDS(グロー放電発光分光分析)によって調べ
た表層近傍のAl濃度プロファイルを示す。ここで、AlS
は表面から1μm 以内の極表層での最大Al濃度、またAl
B は板厚平均でのAl濃度であり、AlS / AlB を表層Al濃
化を表す指標とした。同図から明らかなように、表層近
傍ではAl濃化が生じていて、その濃化度は雰囲気露点が
高くなるほど増加する傾向がみられた。そして、表2の
結果と照らし合わせると、表層でのAl濃度が板厚平均値
の2倍を超えるようになると歪取焼鈍での磁気特性改善
代が、急激に少なくなることが判明した。
の前後でそれぞれ測定した含有N量を同じく表2に示し
たが、歪取焼鈍前の含有N量は各条件でほとんど変化し
ていないのに対し、歪取焼鈍後は仕上げ焼鈍条件によっ
て変化しており、歪取焼鈍後の磁気特性が良好なもの
は、その歪取焼鈍による窒化増量が 20ppm以下であるこ
とが判る。
平均の2倍以下の場合に歪取焼鈍時の窒化が防止され、
その結果、鉄損改善不良が起こらず、良好な磁気特性が
得られることが判明した。
により成分調整した後、連続鋳造によりスラブとし、こ
れらのスラブを通常のガス加熱炉により再加熱後、熱間
圧延により厚み:2.6 mmの熱延板とした。ついで、熱延
スケールを除去してから、1000℃, 30秒の熱延板焼鈍を
施した後、研削ロールの使用と、反応促進剤を添加した
温度30℃以上の塩酸酸洗により、熱延板焼鈍で形成され
たスケールを除去し、冷間圧延で厚み:0.5 mmにした
後、H2, N2混合雰囲気中において表4に示す条件下で再
結晶焼鈍を施し、製品板とした。かくして得られた製品
板およびそれらをN2雰囲気中にて 750℃, 2時間の歪取
焼鈍を施した後の磁気特性について調べた結果を、表4
に併記する。
は、仕上げ焼鈍温度に強く依存し、高温程良好になって
いる。一方、歪取焼鈍後の磁気特性は、仕上げ焼鈍温度
に対する依存性は小さいが、仕上げ焼鈍時の雰囲気露点
DP によって変わり、DP が−10℃以下の場合に良好と
なっている。
Sにより表層近傍のAl濃度およびSi濃度の変化を調べ、
表層近傍でのAlおよびSi濃化層の最大濃度AlS , SiS と
全厚平均濃度AlB , SiB の比を同じく表4に示したが、
上述した実験1の場合と同様、濃化度は雰囲気露点が高
くなるほど増加する傾向がみられ、この表層でのAl濃度
が板厚平均値の2倍を超え、またSi濃度が板厚平均値の
3倍を超えると歪取焼鈍での磁気特性改善代が、急激に
少なくなることが判る。
の前後でそれぞれ測定した含有N量を同じく表4に示し
たが、歪取焼鈍前の含有N量は各条件でほとんど変化し
ていないのに対し、歪取焼鈍後は仕上げ焼鈍条件によっ
て変化しており、歪取焼鈍後の磁気特性が良好なもの
は、その歪取焼鈍による窒化増量が 20ppm以下であるこ
とが判る。
平均の2倍以下で、かつSi濃度が板厚平均の3倍以下の
場合に歪取焼鈍時の窒化が防止され、その結果、鉄損改
善不良が起こらず、良好な磁気特性が得られることが判
明した。
により成分調整した後、連続鋳造によりスラブとし、こ
れらのスラブを通常のガス加熱炉により再加熱後、熱間
圧延により厚み:2.6 mmの熱延板とした。ついで、熱延
スケールを除去してから、還元性雰囲気中にて 850℃,
6時間のコイル箱焼鈍を施した後、ショットブラストを
投射してから、冷間圧延で厚み:0.5 mmにした後、H2、
N2混合雰囲気中において表6に示す条件下で再結晶焼鈍
を施し、製品板とした。かくして得られた製品板および
それらをN2雰囲気中にて 750℃, 2時間の歪取焼鈍を施
した後の磁気特性について調べた結果を、表6に併記す
る。
仕上げ焼鈍温度に強く依存し、高温程良好になることが
判る。一方、歪取焼鈍後の磁気特性は、仕上げ焼鈍温度
に対する依存性は小さいが、仕上げ焼鈍時の雰囲気露点
DP によって変わり、DP が−20℃以下の場合に良好と
なっている。
Sにより表層近傍のAl濃度およびSi濃度の変化を調べ、
表層近傍でのAlおよびSi濃化層の最大濃度AlS , SiS と
全厚平均濃度AlB , SiB の比を同じく表6に示したが、
上述した実験1,2の場合と同様、濃化度は雰囲気露点
が高くなるほど増加する傾向がみられ、この表層でのAl
濃度が板厚平均値の2倍を超え、またSi濃度が板厚平均
値の3倍を超えると歪取焼鈍での磁気特性改善代が、急
激に少なくなることが判る。
の前後でそれぞれ測定した含有N量を同じく表6に示し
たが、歪取焼鈍前の含有N量は各条件でほとんど変化し
ていないのに対し、歪取焼鈍後は仕上げ焼鈍条件によっ
て変化しており、歪取焼鈍後の磁気特性が良好なもの
は、その歪取焼鈍による窒化増量が 20ppm以下であるこ
とが判る。
平均の2倍以下で、かつSi濃度が板厚平均の3倍以下の
場合に歪取焼鈍時の窒化が防止され、その結果、鉄損改
善不良が起こらず、良好な磁気特性が得られることが判
明した。
(フッ酸と過酸化水素水の混合溶液による酸洗)によっ
て鋼板表層を除去してから、N2雰囲気で 750℃,2時間
の歪取焼鈍を施した。図2に、歪取焼鈍前のGDS測定
による表層近傍のAl濃度プロファイルを、化学研磨の前
後で比較して示す。
含有N量および磁気特性を測定したところ、含有N量は
112 ppm、また鉄損W15/50 は 5.521 W/kg 、磁束密度
B50は1.736 Tであった。このことから、極表層のAl濃
化がない場合にも歪取焼鈍時の窒化は抑制されず、歪取
焼鈍での鉄損改善が阻害されることが判明した。
Al濃度が板厚平均の 1.1倍以上、2倍以下で、かつSi濃
度が板厚平均の 1.1倍以上、3倍以下の場合に歪取焼鈍
時の窒化が防止され、鉄損改善不良が起こらず、特性が
良好であることが究明されたのである。
によって、このような効果が得られる理由については、
まだ明確に解明されたわけではないが、極表層にAl濃化
が生じている場合には歪取焼鈍での窒化物生成は極表層
部のみに止まるものの、その量が過度に多くなった場合
は、それにより粒界がピン止めされ表層近傍に微細粒が
残るために、鉄損の改善効果が小さくなったと考えられ
る。また、Siを含む成分系においては、AlのみならずSi
の濃化層も同様に作用し、歪取焼鈍における窒化抑制効
果をより一層高めるが、同じく過度の濃化は鉄損の改善
効果の妨げになるものと考えられる。とはいえ、表層の
AlおよびSiの濃化層が少ない、もしくは全然存在しない
場合には、Nは表層に止まらず内部にまで拡散し窒化物
を形成してしまうため、やはり粒径の粗大化を妨げるも
のと考えられる。
範囲に限定した理由について説明する。 C:0.01wt%以下 Cは、γ域を拡大し、α−γ変態点を低下させる。焼鈍
中にγ相がα粒界にフィルム状に生成しα粒の成長を抑
制するため、Cは基本的に少なくする必要がある。ま
た、SiやAl等のα相安定化元素を多量に含有し、全温度
域でγ相が生成しない場合でも鉄損特性の時効劣化を引
き起こすので、C含有量は0.01wt%以下とする必要があ
る。なお、下限は特に限定されないが、コスト等の面か
ら0.0005wt%以上とすることが望ましい。
り、目標とする磁気特性に応じて含有量を変化させる。
しかしながら、同時に硬度も上昇させ、冷間圧延性およ
び打抜性を悪化させるので、上限を 3.5wtとした。
元素であり、目標とする磁気特性に応じて含有量を変化
させる。しかしながら、その含有量が多い場合には連続
鋳造時にモールドとの潤滑性が低下し、鋳造が困難とな
るので、上限を2.5 wt%に定めた。また、Al量が少ない
場合には、この発明の問題とする歪取焼鈍での窒化は抑
制され、特性の劣化が生じることはないので、この発明
ではかような窒化が懸念される範囲として下限を 0.6wt
%に定めた。
低下させる効果があり、また熱間圧延性を改善する効果
もあるので、下限は 0.1wt%とした。しかし、あまりに
多くなると冷間圧延性が劣化するので、上限は1.5 wt%
とした。
低下させる効果があるだけでなく、粒界偏析により冷延
再結晶後の集合組織を改善して磁束密度を向上させる効
果がある。しかしながら、過度に添加すると粒界偏析量
が多くなってかえって粒成長性を阻害し鉄損を劣化させ
るので、0.1 wt%以下で含有させるものとした。
で、極力低減すべき元素である。鋼中における残存量が
多い場合には、介在物の粒子数が増え、粒成長性に悪影
響を及ぼす。特に,この発明では、歪取焼鈍の 750℃と
いう比較的低温で粒界移動度の低い状態での粒成長性を
確保するために、Sの上限は0.01wt%に制限した。
他にも素材中に、各種の公知元素を添加することが可能
であり、例えば磁気特性改善成分としてB,Ni, Cu, S
b, Sn, BiおよびGe等を添加することができる。なお、
これらの元素は、製造過程において磁気特性改善の作用
を果たしたのちは、不純物として鋼板中に残留する。
のスラブ製造条件や、熱間圧延条件および冷間圧延条件
については、特に限定されることはなく、常法に従って
行えば良い。
にはSi濃化層を適正範囲に形成するには、仕上げ焼鈍条
件とくに雰囲気露点が重要である。また、そればかりで
なく、熱延以降の工程において、鋼板表面のスケール特
に内部スケールの除去に留意する必要がある。というの
は、通常、スケールはFe,AlおよびSiの酸化物からな
り、外部スケールは還元によりはく離するものの、内部
スケールは還元されてもAl,Siの濃化層が残るため、こ
れによって仕上げ焼鈍後の鋼板の極表層に過剰な濃化層
が形成されてしまうからである。
スケールを、仕上げ焼鈍に先立ち、機械的および/また
は化学的に、望ましくはほぼ完全に除去する必要があ
る。具体的な除去方法としては、通常、ステンレス鋼板
等の外観を重視する場合に用いられるショットブラスト
投射や、研削ロール、研削ブラシ等による機械的除去、
さらにはフッ酸等の強酸または反応促進剤を添加した酸
による酸洗等の化学的除去が有利に適合する。
ぼ完全に除去した場合には、仕上げ焼鈍時における雰囲
気露点を−10℃以下とすることによって、所望濃度のA
l,Si濃化層を形成させることができる。なお、表面ス
ケールが幾分残存している場合には、雰囲気露点を一層
下げてやれば、同様に所望濃度のAl,Si濃化層を得るこ
とができる。
行うが、焼鈍温度が 700℃を下回ると冷延後の再結晶が
十分に達成されず、一方、Si, Al等を多く含有しγ相を
生じない成分系であっても、1000℃を超える高温の場合
にはスケールの生成量が増大し、モーター製造の際の打
ち抜き金型の寿命を短くしてしまうため、仕上げ焼鈍温
度は 700〜1000℃とするのが好ましい。
20%を下回るとやはり鋼板表面にスケールが生成し、金
型による打ち抜き性を劣化させるのでH2濃度20%以上と
するのが好ましい。
縁性をはじめとして、耐食性、すべり性、接着性等の様
々な機能を付与するためコーティングを施すことは一般
的であるが、種々のコーティングが塗布された場合でも
この発明の効果は損なわれるものでなく、同様に歪取焼
鈍での磁性改善不良を防止することができる。
により成分調整した後、連続鋳造によりスラブとし、こ
れらのスラブを通常のガス加熱炉により再加熱した後、
熱間圧延により厚み:2.6 mmの熱延板とした。ついで、
熱延スケールを除去することなく、1100℃, 10秒の熱延
板焼鈍を施した後、ショットブラストの投射と反応促進
剤を添加した温度30℃以上の塩酸酸洗とにより、熱延板
焼鈍で形成されたスケールを除去し、冷間圧延で 0.5mm
厚とした後、H2, N2混合雰囲気中において表8に示す条
件下で再結晶焼鈍を施し、製品板とした。かくして得ら
れた製品板およびそれらをN2雰囲気にて 750℃, 2時間
の歪取焼鈍を施した後の磁気特性について調べた結果
を、表8に併記する。
上げ焼鈍時に鋼板の極表層に、Al濃化層さらにはSi濃化
層を形成させたものはいずれも、歪取焼鈍後に優れた鉄
損特性が得られている。
をN雰囲気中で行ったとしても、鋼板内部へのNの侵入
を効果的に抑制して、良好な粒成長性を確保することが
でき、従って歪取焼鈍による鉄損特性改善効果を最大限
実現させることができる。
るAl濃度プロファイルの違いを比較して示したグラフで
ある。
したものそのAl濃度プロファイルの違いを比較して示し
たグラフである。
Claims (2)
- 【請求項1】C:0.01wt%以下、 Si:3.5 wt%以下、 Mn:0.1 〜1.5 wt%、 Al:0.6 〜2.5 wt%、 P:0.1 wt%以下、 S:0.01wt%以下を含有し、残部はFeおよび不可避的不
純物の組成になる無方向性電磁鋼板であって、鋼板表面
から1μm 以内の極表層にAlの濃化層をもち、その最大
Al濃度が全板厚平均値の1.1倍以上、2.0 倍以下である
ことを特徴とする歪取焼鈍後の磁気特性に優れた無方向
性電磁鋼板。 - 【請求項2】C:0.01wt%以下、 Si:3.5 wt%以下、 Mn:0.1 〜1.5 wt%、 Al:0.6 〜2.5 wt%、 P:0.1 wt%以下、 S:0.01wt%以下を含有し、残部はFeおよび不可避的不
純物の組成になる無方向性電磁鋼板であって、鋼板表面
から1μm 以内の極表層にAlとSiの濃化層をもち、その
最大Al濃度が全板厚平均値の1.1 倍以上、2.0 倍以下
で、かつその最大Si濃度が全板厚平均値の1.1 倍以上、
3.0 倍以下であることを特徴とする歪取焼鈍後の磁気特
性に優れた無方向性電磁鋼板。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34120996A JP3508436B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 歪取焼鈍後の磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板 |
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JP34120996A JP3508436B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 歪取焼鈍後の磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板 |
Publications (2)
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ID=18344230
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP34120996A Expired - Fee Related JP3508436B2 (ja) | 1996-12-20 | 1996-12-20 | 歪取焼鈍後の磁気特性に優れた無方向性電磁鋼板 |
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KR101649324B1 (ko) | 2010-04-26 | 2016-08-19 | 주식회사 포스코 | 철손이 낮은 무방향성 전기강판 및 그 제조 방법 |
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1996
- 1996-12-20 JP JP34120996A patent/JP3508436B2/ja not_active Expired - Fee Related
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