JP3507773B2 - 乾式磁気ヘッドクリーニングカード - Google Patents
乾式磁気ヘッドクリーニングカードInfo
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- JP3507773B2 JP3507773B2 JP2000203474A JP2000203474A JP3507773B2 JP 3507773 B2 JP3507773 B2 JP 3507773B2 JP 2000203474 A JP2000203474 A JP 2000203474A JP 2000203474 A JP2000203474 A JP 2000203474A JP 3507773 B2 JP3507773 B2 JP 3507773B2
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Description
又は書込装置(磁気カードリーダ・ライタ)の磁気ヘッ
ドをクリーニングするために使用する乾式磁気ヘッドク
リーニングカードに関する。
ンカード等の各種プリペイドカード、バンクカード、ク
レジットカード、IDカード等の使用者識別用カードな
どとして、種々の磁気カードが用いられている。そし
て、それらの磁気カードを使用する機器には、その磁気
カードからデータを読み出したり、あるいはその磁気カ
ードにデータを書き込んだりするための磁気カード読出
又は書込装置が設けられている。
カード等の種々の磁気カードは、利用者が頻繁に手で触
れて使用するため、手垢や油分あるいは埃又はゴミ等が
付着し、それらが磁気カードとともに機内に持ち込ま
れ、磁気カード読出又は書込装置の磁気ヘッドを汚して
しまう。その汚れがひどくなると、磁気カードの読取り
又は書込みに大きな障害を与え、読取り又は書込み精度
の低下や不能、あるいは磁気カードの記録情報を破壊し
たりするトラブルを引き起こす恐れがある。
気ヘッド部の拡大断面図を示す。磁気カード読出又は書
込装置のカード挿入口から挿入された磁気カード11
は、図示しない搬送ローラに挟持されて矢視B方向に搬
送され、矢視C方向に回転するテンションローラ12に
よって磁気ヘッド13のギャップ形成面14aに押しつ
けられながら磁気ヘッド13上を走行する。その際、そ
の磁気ヘッド13によって、磁気カード11の記憶面に
コーティングされた磁気層(図示せず)にデータが書き
込まれ、あるいはその磁気層からデータが読み出され
る。
した磁性体コア14に図示しないコイルが巻回されてお
り、通常は、アルミニウムや真鍮等によって成形された
ヘッドブロック15に保持されている。
が使用される度に、その磁気カード11に付着した汚れ
が磁気ヘッド13のギャップ形成面14aに付着する。
磁気ヘッド13に付着した汚れは、通常は次に挿入され
た磁気カード11が通過するときに、その先端部下縁で
こすってクリーニングする作用があるため、蓄積するこ
とは少ない。
ド11の先端部が通過しない部分に一度汚れが付着して
固着してしまうと、その汚れは徐々に堆積してしまう。
また、ギャップ形成面14aに窪み状の磨耗等がある場
合には、磁気カード11の先端部下縁がその窪んだ部分
に接触しないため、その部分の汚れも掻き落されずに堆
積してしまう。したがって、図8に示すように、汚れ1
7が堆積してくる。
したようなトラブルが発生する前に、磁気ヘッド13を
クリーニング(清掃)して、この汚れ17を除去するこ
とが不可欠である。そこで、磁気ヘッドを清掃するため
に種々の試みがなされてきた。まず、磁気カード読出又
は書込装置のパッケージを開いて、直接機器内部の汚れ
を拭き取るなどして磁気ヘッドを清掃する方法がある。
認しながら清掃できるので、見える部分については確実
に清掃し得る利点があるが、見えない部分の清掃は難し
い。また、工場に装置を持ち込まないとパッケージを開
けない装置も多く、その場合には、ユーザが磁気ヘッド
のクリーニングを簡単に行うことができない。さらに、
例えばバスに搭載されているプリペイドカードを使用可
能な運賃箱の場合には、乗務員には装置の開閉が許可さ
れていないので、乗務員が適時にクリーニングを行うこ
とができないなどの問題がある。
させたクリーニングカードを用いて、その繊維にアルコ
ール等の清掃用有機溶剤を滲み込ませ、それを磁気カー
ド読出又は書込装置挿入して通過させ、磁気ヘッドを清
掃する方法もある。
を使用する方法は、液体である油分が溶けるので有効な
清掃方法であるが、アルコール等の有機溶剤を持ち歩か
なければならず、バス等の車内で使用する装置において
は、消防法上等の理由から乗務員にアルコール等の揮発
性溶剤の使用が許可されない場合があり、車内において
は容易に実行できる方法とはいえない。
グ剤を施したクリーニングカードを、磁気カード読出又
は書込装置に挿入して通過させ、磁気ヘッドを清掃する
方法もある。この方法は、何時でも簡単に磁気ヘッドの
クリーニングを行えるので便利であるが、従来の乾式の
クリーニングカードでは、磁気ヘッドに付着した汚れに
対する清掃能力が低く、充分にクリーニングすることが
できなかった。
な従来の磁気カード読出又は書込装置の磁気ヘッドをク
リーニングするための種々の問題を解決するためになさ
れたものであり、何時でもどこでも簡単に使用すること
ができ、且つ磁気ヘッドの清掃能力が充分に高い、乾式
の磁気ヘッドクリーニングカードを提供することを目的
とする。
ヘッドクリーニングカードは、上記の目的を達成するた
め、樹脂製の薄板の少なくとも一方の面に多数のやすり
状の溝を、薄板の磁気カード読出又は書込装置内での搬
送方向に対して直交又は傾斜する方向に沿って形成する
とともに、上記薄板の表裏面に開口し、磁気カード読出
又は書込装置内での搬送方向に対してほぼ直交する方向
に長い長孔を全体に散在するように複数形成し、その各
長孔の対向する長辺が互いに接近する方向に円弧状に膨
出してシャープエッジを形成している。
を形成した面を磁気ヘッド側に向けて磁気カード読出又
は書込み装置に挿入し、磁気ヘッド上を1回又は複数回
通過させれば、磁気ヘッドに固着した汚れを長孔の円弧
状のシャープエッジおよびやすり状の溝のエッジ部で掻
き落し、簡単にクリーニングすることができる。
2つの溝群を構成し、その2つの溝群が磁気カード読出
又は書込装置内での搬送方向に対して互いに反対方向に
傾斜して交差するように形成するとよい。その多数のや
すり状の溝を前記樹脂製の薄板の表裏両面に形成しても
よい。
グカードにおいて、上記薄板の前記やすり状の溝を形成
した面に情報の記録が可能な記憶エリアを設けるとよ
い。その記憶エリアに、クリーニングカードであること
を示す情報を書き込んでおくことができ、このクリーニ
ングカードを挿入された読出又は書込装置がその情報を
読み込んで、自動的にクリーニング動作(クリー二ング
ガードの磁気ヘッド上での複数回往復搬送など)を行う
ことが可能になる。
面によって具体的に説明する。図1はこの発明による乾
式磁気ヘッドクリーニングカードの一実施形態を示す裏
面側の斜視図、図2はそのおもて面側の斜視図である。
この乾式磁気ヘッドクリーニングカード(以下単に「ク
リーニングカード」と称す)1は、通常のプリペイドカ
ードやIDカードなどと同様に、その基材が樹脂製の薄
板2からなる長方形のカードで、各角が面取りされてい
る。
すように、「クリーニングカード」であることを示す文
字列3と、使用する装置(磁気カード読出又は書込装
置)への挿入方向を示す矢印4とが印刷されている。そ
の他に着色したり、模様や使用方法等を印刷してもよ
い。
多数のやすり状の溝5が、この薄板2からなるクリーニ
ングカード1が磁気カード読出又は書込装置内で搬送さ
れる方向(矢印Dで示す挿入方向と同じ)に対して直交
する方向に沿って形成されている。
裏面2bに、カッターによってその短辺に平行に多数の
筋を入れて形成され、図3にその拡大断面を示すよう
に、溝5の両側のエッジ5aは裏面2bより幾分高く盛
り上がるように加工される。このやすり状の溝5は、薄
板2の裏面2b全体に亘って、なるべく多く設けるのが
望ましい。
状の溝5を、このクリーニングカード1が使用される装
置内での搬送方向(矢印Dで示す挿入方向と同じ)に対
して直交する方向に沿って形成したが、図4に示すよう
に、搬送方向に対して一方向に傾斜する方向に沿って形
成してもよい。あるいはさらに、図5に示すように、複
数溝5による2つの溝群5Aと5Bを搬送方向に対して
互いに反対方向に傾斜させて、交差するように形成して
もよい。
にはさらに、薄板2の表裏面2a,2bに開口する複数
の孔6を、全体に散在するように形成している。その各
孔6は、このクリーニングカード1を使用する装置内で
の搬送方向(矢印Dで示す挿入方向と同じ)に対してほ
ぼ直交する方向に長い長孔で、図6に拡大して示すよう
に、対向する長辺6a,6bが互いに接近する方向に円
弧状に膨出してシャープエッジを形成している。
2が裏面2b側が凸曲面になるように反ったときに、円
弧状の長辺6a,6bに形成されるシャープエッジが裏
面2bから僅かに突出する。この実施形態ではさらに、
図1に示すように、薄板2の裏面2b(やすり状の溝5
を形成した面)の全面に磁気層を塗布してあり、機器へ
の挿入端側の一側部に、情報の記録が可能な記憶エリア
7を設けている。
について、図8も用いて説明する。磁気カード読出又は
書込装置の磁気ヘッドをクリーニングする際には、この
クリーニングカード1を、普通のプリペイドカードやI
Dカード等の磁気カードと同様に、磁気カード読出又は
書込装置のカード挿入口に、図2に示す矢印4の方向に
おもて面1aを上側にして挿入する。
ド1が磁気カード読出又は書込装置内の図示しない搬送
ローラに挟持されて、その挿入方向へ搬送され、図8に
示した矢視B方向からその先端部が磁気ヘッド13とテ
ンションローラ12との間に入り込む。
ンションローラ12によって磁気ヘッド13のギャップ
形成面14aに押しつけられながら矢視B方向へ移動す
る。このように、クリーニングカード1が上部からテン
ションローラで磁気ヘッド13に押しつけられると、図
7に示したように裏面2b側が凸曲面になるように反っ
て、その各孔6の円弧状の長辺6a,6bに形成される
シャープエッジが裏面2bが描く軌跡より下方に突出
し、カードの先端部が通過しない部分に付着して堆積し
た図8に示す汚れ17を掻き落す。
がシャープになるように加工してあるので、硬い汚れも
問題無く除去することができる。磁気ヘッド13の窪み
状の磨耗等に堆積した汚れは、多数のやすり状の溝5の
裏面2bから幾分盛り上がったエッジ部分で掻き落し、
その掻き落した汚れを溝5内に収容させることにより、
クリーニングカード1と共に磁気カード読出又は書込装
置の機外へ排出することができる。
カード1は、装置内を挿入方向に直進して、磁気ヘッド
上を通過する際に、そこに堆積している汚れを溝5と孔
6によって除去し、そのまま同一方向へ搬送されて機外
へ排出される。したがって、磁気ヘッドのクリーニング
をより完全に行いたい場合には、排出されたクリーニン
グカード1を再び読出又は書込装置の挿入口に挿入し
て、上記クリーニング動作を複数回繰り返すようにすれ
ばよい。
カード1は、装置内を挿入方向に直進して、磁気ヘッド
上を通過する際にその汚れを除去した後、搬送方向が反
転されて再び磁気ヘッド上を逆方向に通過しながら残っ
た汚れを除去し、挿入口へ搬送されて返却される。した
がって、磁気カード読出又は書込装置へのクリーニング
カード1の一回の挿入によって、磁気ヘッドのクリーニ
ングが2回行われ、一層クリーニング効果が高まる。勿
論、このクリーニングカード1の挿入を複数回繰り返せ
ば、より完全なクリーニングを行うことができる。
カード1の薄板2の裏面2bの全面に磁気層を設け、図
1に示す記憶エリア7を有しているので、そこに自動ク
リーニング動作を指令するコード情報を記録しておくこ
とができる。
磁気カード読出又は書込装置に挿入された後、それが最
初に磁気ヘッド上を通過する際に、その記憶エリア7に
記録されているコード情報を磁気ヘッドが読み取り、制
御部の中央処理装置(CPU)によってそれが自動クリ
ーニング動作の指令情報であることを判別し、そのクリ
ーニングカード1を磁気ヘッド上で複数回往復移動させ
るように、カード搬送部を制御することができる。この
ようにすれば、クリーニングカードの磁気カード読出又
は書込装置への1回の挿入によって、内部の磁気ヘッド
を完全にクリーニングすることが可能になる。なお、ク
リーニングカード1の裏面2bの記憶エリア7にのみ磁
気層を設けるようにしてもよい。
も好ましい実施形態について説明したが、この発明によ
るクリーニングカードは、その全てを必須の要件とする
ものではない。やすり状の溝5は、多少傾斜させて形成
したり、互いに交差する複数の方向に傾斜させて形成し
た方がクリーニング効果が高まる。
すり状の溝を形成すれば、クリーニングカードの両面を
クリーニング面として使用することができ、一方の面の
溝にクリーニング動作によって掻き落した汚れが詰っ
て、クリーニング効果が低下した場合には、他方の面の
溝を使用してクリーニングを行うことができ、1枚のク
リーニングカードを長期間使用することができる。
る磁気層を設けなくても、クリーニングカードを磁気カ
ード読出又は書込装置に挿入すれば、通常の磁気カード
の搬送時と同じ搬送動作によって、磁気ヘッド上を通過
する際にその汚れをクリーニングすることができる。
る乾式磁気ヘッドクリーニングカードを使用すれば、磁
気カード読出又は書込装置の内部を開くことなく、また
揮発性溶剤のような取り扱いに注意を要したり使用が禁
止されるものを使用することなく、誰でも何処でも簡単
に装置内部の磁気ヘッドのクリーニングを行うことがで
きる。
リペイドカードの使用が可能な運賃箱などのように、ク
リーニング方法が制限されてしまうような装置に対して
も、乗務員が何時でも簡単にその磁気ヘッドのクリーニ
ングを確実に行うことができる。
ードは、製造が容易で安価に提供でき、取り扱いも極め
て簡単で誰でも使用でき、クリーニング(清掃)能力が
高いので、各種プリペイドカード、バンクカード、ID
カード等の種々の磁気カードを使用する装置(自動券売
機,自動改札機,公衆電話機,現金自動預入支払機(A
TM),IDカード判別機など)に使用して、極めて有
効である。
態を示す裏面側の斜視図である。
した部分の拡大断面図である。
す部分的な裏面図である。
例を示す部分的な裏面図である。
の拡大平面図である。
ャップ形成面に汚れが堆積した状態を示す要部拡大断面
図である。
カード) 2:樹脂製の薄板 2a:おもて面 2b:裏面 5:やすり状の溝 5A,5B:溝群 6:孔 7:記憶エリア 11:磁気カード 12:テンションローラ 13:磁気ヘッド 14:磁性体コア 14a:ギャップ形成面 14b:ギャップ 15:ヘッドブロック 17:汚れ
Claims (4)
- 【請求項1】 磁気カード読出又は書込装置の磁気ヘッ
ドをクリーニングするカードであって、樹脂製の薄板の
少なくとも一方の面に多数のやすり状の溝を、該薄板の
前記磁気カード読出又は書込装置内での搬送方向に対し
て直交又は傾斜する方向に沿って形成するとともに、 前記薄板の表裏面に開口し、前記磁気カード読出又は書
込装置内での搬送方向に対してほぼ直交する方向に長い
長孔を全体に散在するように複数形成し、その各長孔の
対向する長辺が互いに接近する方向に円弧状に膨出して
シャープエッジを形成している ことを特徴とする乾式磁
気ヘッドクリーニングカード。 - 【請求項2】 請求項1記載の乾式磁気ヘッドクリーニ
ングカードにおいて、前記多数のやすり状の溝が、複数
溝による2つの溝群を構成し、該2つの溝群が前記磁気
カード読出又は書込装置内での搬送方向に対して互いに
反対方向に傾斜して交差するように形成されていること
を特徴とする乾式磁気ヘッドクリーニングカード。 - 【請求項3】 前記多数のやすり状の溝が前記樹脂製の
薄板の表裏両面に形成されている請求項1記載の乾式磁
気ヘッドクリーニングカード。 - 【請求項4】 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の
乾式磁気ヘッドクリーニングカードにおいて、前記薄板
の前記やすり状の溝を形成した面に、情報の記録が可能
な記憶エリアを設けたことを特徴とする乾式磁気ヘッド
クリーニングカード。
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- 2000-07-05 JP JP2000203474A patent/JP3507773B2/ja not_active Expired - Fee Related
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