JP3507592B2 - 手すり用起立介助具 - Google Patents

手すり用起立介助具

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JP3507592B2
JP3507592B2 JP18489595A JP18489595A JP3507592B2 JP 3507592 B2 JP3507592 B2 JP 3507592B2 JP 18489595 A JP18489595 A JP 18489595A JP 18489595 A JP18489595 A JP 18489595A JP 3507592 B2 JP3507592 B2 JP 3507592B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、壁面に固定された既存
の手すりに着脱自在に取り付けて、足や腰に障害等が有
る者(以下、被介助者という。)の起立動作(掴まり立
ち)を介助するための手すり用起立介助具に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、福祉センターや病院等の訓練
(又はリハビリ)室の壁面、廊下の壁面、浴室の壁面、
トイレの壁面等には、図7(A)に示すように、被介助
者1が片手を添えて歩行したり、両手で掴まって起立し
たりするための手すり2が固定されている。
【0003】このような手すり2は、歩行用のもので
は、床面3からの高さT1は80cm程度であるが、壁
面4との間の隙間T2は僅かに4cm程度である。この
壁面4との間の隙間T2は、指が入って手すり2を握れ
る程度に狭く設定されており、その理由は、隙間T2を
広く(例えば、10〜50cm)すると、手すり2が壁
面4から離れる方向に大きく突出して、訓練室や廊下等
の空間が狭められて、他の訓練や歩行等が妨げられるた
めである。
【0004】ところで、図7(B)のように、壁面4と
の間の隙間T2が狭い手すり2を利用して、イスや車イ
ス等5に着座した被介助者1が手すり2を両手で握り、
図7(C)のように起立しようとする場合、真上に起立
できる被介助者1であれば問題はないが、図7(D)の
ように、手すり2を両手で握り、反動をつけなければ起
立できない被介助者1であれば、起立と同時に手すり2
に身体を預ける状態で前のめりになるので、壁面4に頭
部を強打するおそれがある。また、入浴等のために介助
者が被介助者1のズボン等を脱がすような場合、被介助
者1が図7(C)のように真上に起立しているよりも、
図7(D)のように前のめりに起立しているのが脱ぐ方
も脱がす方も楽である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】そこで、図7(E)の
ように、被介助者1が前のめりに起立できるように、壁
面4との間の隙間T2を広く(例えば50cm)するこ
とが望まれるところであるが、上述した理由により、ご
く限られた場所以外での実現が困難であった。
【0006】本発明は上記問題を解消するためになされ
たもので、特に本発明者がケアワーカーとしての実務経
験を生かして、訓練室や廊下等の壁面の固定された既存
の手すりの任意の場所に、必要とする時にのみ簡単かつ
迅速に着脱でき、被介助者が安全に前のめりに起立でき
る手すり用起立介助具を提供することを目的とするもの
である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、請求項1では、壁面に固定された手すり
に着脱自在に取り付けて、起立動作を介助するための介
助具であって、上記手すりに嵌入可能な嵌入凹部を有す
るブラケットを設け、該ブラケットのに、上記壁面に当
接してブラケットを回り止めするストッパーと、上記手
すりから離れる方向に伸長する起立用アームとを取り付
けたことを特徴とする手すり用起立介助具を提供するも
のである。
【0008】また、請求項2では、壁面に固定された手
すりに着脱自在に取り付けて、起立動作を介助するため
の介助具であって、上記手すりに上方から嵌入可能な嵌
入凹部を有する一対のブラケットを設け、該各ブラケッ
トの嵌入凹部の上位置と下位置とに、上記壁面に当接し
てブラケットを回り止めするストッパーをそれぞれ出没
自在に取り付けると共に、上記両ブラケットに、上記手
すりから離れる方向に伸長する略U字状の起立用アーム
の両端部をそれぞれ取り付けたことを特徴とする手すり
用起立介助具を提供するものである。
【0009】
【作用】本発明の請求項1によれば、ブラケットの嵌入
凹部を手すりに嵌入させ、ストッパーを壁面に当接させ
ることにより、手すりに起立用介助具を取り付けること
ができる。このとき、ストッパーにより、ブラケットが
手すりを中心に回動するのが阻止されると共に、手すり
に沿って摺動するのも阻止されるので、安全である。
【0010】起立用アームが手すりから離れる方向に伸
長する略I字状であれば、起立用アームが手すりと直角
になるので、イスに着座した被介助者が起立用アームを
両手で握り、反動をつけて起立し、起立と同時に起立用
アームに身体を預ける状態で前のめりになっても、壁面
が前方に無いから、頭部を強打するおそれがなくなり、
介助者の介助がなくても安全に前のめりに起立できるよ
うになる。また、前のめりに起立できるから、介助者が
被介助者のズボン等を脱がしやすくなり、介助者の労力
が軽減できる。
【0011】請求項1の起立介助具は、必要な時に任意
の場所の手すりに、ブラケットの嵌入凹部を嵌入させて
ストッパーを壁面に当接させるだけで、簡単かつ迅速、
安全に取り付けることができる。また、不要な時は、ブ
ラケットの嵌入凹部を手すりから抜き外すだけで、簡単
かつ迅速に取り外すことができる。
【0012】一方、本発明の請求項2によれば、一対の
ブラケットの嵌入凹部を手すりに上方からそれぞれ嵌入
させ、各ブラケットの上位置と下位置のストッパーを壁
面にそれぞれ当接させることにより、手すりに起立用介
助具を取り付けることができる。このとき、各ブラケッ
トの上位置と下位置のストッパーにより、ブラケットが
手すりを中心に回動するのが確実に阻止されると共に、
手すりに沿って摺動するのも確実に阻止されるので、よ
り安全である。
【0013】また、各ストッパーは出没自在であるか
ら、壁面との間の隙間が異なる手すりでもストッパーの
出没量を調整して、壁面に隙間なく当接させることがで
きるので、より安全である。さらに、ブラケットが一対
であるから、起立用アームから各ブラケット、各ストッ
パー、手すりの順に荷重が分散されて、耐荷重性も向上
する。
【0014】起立用アームは、手すりから離れる方向に
伸長する略U字状であり、手すりと平行になるが、壁面
との間の隙間が広く(例えば50cm)なるので、イス
に着座した被介助者が起立用アームの中央部を両手で握
り、反動をつけて起立し、起立と同時に起立用アームに
身体を預ける状態で前のめりになっても、壁面との間の
隙間が広いから、頭部を強打するおそれがなくなり、介
助者の介助がなくても安全に前のめりに起立できるよう
になる。
【0015】請求項2の起立介助具は、必要な時に任意
の場所の手すりに、一対のブラケットの嵌入凹部をそれ
ぞれ嵌入させて、各ストッパーを壁面に当接させるだけ
で、簡単かつ迅速、安全に取り付けることができる。ま
た、不要な時は、一対のブラケットの嵌入凹部を手すり
から抜き外すだけで、簡単かつ迅速に取り外すことがで
きる。
【0016】本発明の起立用介助具において、起立用ア
ームは、被介助者の身長の相違を考慮し、ブラケットに
対して、上下方向の高さを調整できるのが好ましく、前
後方向に伸縮して、壁面との間の隙間等を調整できるの
が好ましい。また、起立用アームは、浴室やトイレ等の
手すりに取り付けるタイプでは、前後方向の中間部が中
折れして、上方に折り畳めるのが好ましい。さらに、手
すりに強度が無いようなときは、起立用アームに、床面
に当接する伸縮式ステー等を取り付けるのが好ましい。
【0017】
【実施例】以下、本発明を図示の実施例に基づいて詳細
に説明する。図1は第1実施例の起立用介助具7Aであ
る。該起立用介助具7Aは、左右一対のブラケット8,
8と、上ストッパー9,9及び下ストッパー10,10
と、手すり2から離れる方向に伸長する略U字状の起立
用アーム11とで基本構成されている。
【0018】上記各ブラケット8は、図3及び図4に詳
細に示すように、左右一対の縦長長方形状のプレート1
2,12を有し、各プレート12の後部(図中左側)に
は、手すり2に上方から嵌入可能な半円状の嵌入凹部1
2aが形成されている。なお、手すり2の外径が4cm
であるとき、嵌入凹部12aの内径は5〜5.5cm程
度が適当である。上記手すり2は、断面が真円の他、楕
円であっても差し支えない。また、長方形状のような角
形の手すり2であれば、嵌入凹部12aをその形状に合
わせればよい。
【0019】上記各プレート12の後部には、嵌入凹部
12aの内方側に連続して、手すり2への嵌入及び手す
り2からの抜き外しをガイドするための円弧状切欠き1
2bが形成されると共に、嵌入凹部12aの外方側に連
続して、下方に伸びるくちばし状フック部12cが形成
されている。該フック部12cの下端部は、嵌入凹部1
2aを手すり2に嵌入したとき、手すり2の中心軸Cよ
りも下位置となるように設定されている。上記嵌入凹部
12a、切欠き12b、フック部12cの内面には、手
すり2に擦傷等を付けないように、ゴムシート等を貼り
付けるのが好ましい。
【0020】上記左右一対のプレート12,12の間の
嵌入凹部12a,12aの上位置と下位置には、起立用
アーム11の端部11aがプレート12,12の間に嵌
入可能な隙間T3となるようにその幅を設定した上スト
ッパー9のめねじブロック13と下ストッパー10のめ
ねじブロック14とがそれぞれ介設されている。そし
て、一方のプレート12の止めねじ穴12d,…から各
めねじブロック13,14を貫通して、他方のプレート
12の止めねじ穴12e,…に螺合する各4本の止めね
じ15,…により、上記間隔T3に保持された状態で、
各プレート12,12が各めねじブロック13,14と
一体的に固定される。
【0021】上記各プレート12,12のフック部12
c,12cの下端部の間には、補強カラー16が介設さ
れて、一方のプレート12の止めねじ穴12fから補強
カラー16を貫通して、他方のプレート12の止めねじ
穴12gに螺合する1本の止めねじ17,…により、上
記間隔T3に保持された状態で、各プレート12,12
のフック部12c,12cも補強カラー16と一体的に
固定される。
【0022】上記上ストッパー9のめねじブロック13
には、前後方向に貫通するめねじ13aが形成され、該
めねじ13aには、壁面4方向からボルト状のおねじ2
0が螺合されている。該おねじ20の頭部には、小径
(例えば5cm)の上ストッパーリング21がフリー回
転自在に止着されると共に、頭部に近いおねじ20に
は、上操作リング22が回転不自在に固定さている。し
たがって、上操作リング22を指で回転操作すると、め
ねじブロック13に対しておねじ20が前後方向に出没
動し、図5に示すように、上ストッパーリング21が壁
面4に隙間なく当接するようになる。
【0023】上記下ストッパー10のめねじブロック1
4には、前後方向に貫通するめねじ14aが形成され、
該めねじ14aには、壁面4方向からボルト状のおねじ
23が螺合されている。該おねじ23の頭部には、大径
(例えば10cm)の下ストッパーリング24がフリー
回転自在に止着されると共に、頭部に近いおねじ23に
は、下操作リング25が回転不自在に固定さている。し
たがって、下操作リング25を指で回転操作すると、め
ねじブロック14に対しておねじ23が前後方向に出没
動し、図5に示すように、下ストッパーリング24が壁
面4に隙間なく当接するようになる。
【0024】上記各ストッパーリング21,24の前端
面には、壁面4に擦傷等を付けないように、ゴムシート
21a,24a等を貼り付ける。
【0025】上記起立用アーム11は、パイプ体で構成
され、図1に示すように、両端部11a,11aの左右
方向の幅Wが90cm程度、前後方向の長さLが45c
m程度のものであり、手すり2の外径(4cm)と同じ
程度の外径であるのが好ましい。
【0026】該起立用アーム11の両端部11a,11
aの先端には、図4に示すように、補強スリーブ26が
嵌着されると共に、該先端には、前後方向に一対の止め
ねじ穴11c,11cが補強シャフト26を貫通してあ
けられている。上記各ブラケット8の各プレート12の
後部には、上記起立用アーム11の両端部11a,11
aの止めねじ穴11c,11cに対応して、前後方向に
一対の止めねじ穴12h,12hと12i,12iが上
下方向に一定の間隔T4を隔てて多段(本例では5段)
にあけられている。
【0027】そして、一方のプレート12のいずれかの
段の止めねじ穴12h,12hから起立用アーム11の
止めねじ穴11c,11cを貫通して、他方のプレート
12の同じ段の止めねじ穴12i,12iに螺合する前
後方向に2本の止めねじ27,27により、各プレート
12,12の間に起立用アーム11の両端部11a,1
1aが一体的に固定される。これにより、起立用アーム
11の両端部11a,11aに左右一対のブラケット
8,8が一体的に固定されることになる。
【0028】上記起立用介助具7Aであれば、必要な時
に任意の場所の手すり2まで介助者が持って行き、図4
(A)のように一対のブラケット8,8の嵌入凹部12
a,12aを手すり2に上方からそれぞれ嵌入させる。
このとき、上ストッパー9と下ストッパー10の両スト
ッパーリング21,24は、壁面4に当接しないように
後方の没入動されているので、嵌入操作がスムーズに行
える。また、嵌入直後に起立用介助具7Aから手を離す
と、起立用アーム11の重量等で各ブラケット8,8が
手すり2を中心に下回動しようとするが、下ストッパー
リング24と壁面4との間の隙間が僅かであれば、下ス
トッパーリング24が壁面4に当接するから、それ以上
の下回動が阻止されるので安全である。
【0029】そして、上操作リング22と下操作リング
25を指で交互に回転操作すると、おねじ20,23に
より各ストッパーリング21,24が前方に突出動し
て、図5のように、壁面4に隙間なく当接するようにな
る。上記各操作リング22,25は、起立用アーム11
が床面3に対して略水平となるように、各ストッパーリ
ング21,24の突出量を調整する。
【0030】上記各ストッパーリング21,24が壁面
4にそれぞれ隙間なく当接すると、その反力で各ブラケ
ット8,8が、図5に矢印aで示すように後動され、嵌
入凹部12a,12aの各フック部12c,12cの内
面が手すり2の外側面に押し付けられる。つまり、壁面
4と手すり2との間の隙間T2に、各ストッパーリング
21,24と各フック部12c,12cとにより、各ブ
ラケット8,8が強力に挟み込まれて保持されることに
なる。
【0031】これにより、後述するように、被介助者1
が前のめりに起立して下向きの大荷重P(例えば、体重
が40〜80Kg)が作用したときには、各ブラケット
8,8が手すり2を中心に下回動しようとするが、下ス
トッパーリング24,24が壁面4に当接しているか
ら、各ブラケット8,8の下回動が確実に阻止されるの
で安全である。上記下ストッパーリング24,24は大
径(例えば10cm)としているから、大荷重Pが広い
面で壁面4に分散されるので、壁面4を傷付けるおそれ
がない。
【0032】また、誤って起立用アーム11を上に持ち
上げる等したときには、各ブラケット8,8が手すり2
を中心に上回動しようとするが、上ストッパーリング2
1,21が壁面4に当接しているから、各ブラケット
8,8の上回動が確実に阻止されるので安全である。上
記上ストッパーリング21,21には、上記のような大
荷重Pが作用することがないので、下ストッパーリング
24,24と比べて小径(例えば5cm)としても差し
支えがない。
【0033】さらに、誤って起立用アーム11とともに
各ブラケット8,8を上方に持ち上げる等したときに
は、各ブラケット8,8の嵌入凹部12a,12aが手
すり2から上方に抜け外れようとするが、壁面4と手す
り2との間に各ストッパーリング21,24と各フック
部12c,12cとにより、各ブラケット8,8が強力
に挟み込まれて保持されているうえ、手すり2の中心軸
Cよりも下位置に設定した各フック部12c,12cの
下端部が手すり2の外側面の下方に食い込むようになっ
ているから、各ブラケット8,8の抜け外れが確実に阻
止されるので安全である。
【0034】上記のようにして起立用介助具7Aを手す
り2に取り付けると、起立用アーム11の中央部11b
は手すり2及び壁面4と平行になるが、起立用アーム1
1の前後方向の長さ方向Lは、例えば45cmも有るか
ら、壁面4との間に隙間T2が広く(例えば50cm)
なる。したがって、図7(F)に示すように、イス等5
に着座した被介助者1が起立用アーム11の中央部11
bを両手で握り、反動をつけて起立し、起立と同時に起
立用アーム11に身体を預ける状態で前のめりになって
も、壁面4との間の隙間T2が広いことから、頭部を強
打するおそれがなくなり、介助者の介助がなくても安全
に前のめりに起立できるようになる。また、前のめりに
起立できるから、介助者が被介助者1のズボン等を脱が
しやすくなり、介助者の労力が軽減できるようになる。
【0035】一方、上記起立用介助具7Aを手すり2か
ら取り外すときは、上記と逆の手順、つまり、上ストッ
パー9と下ストッパー10の各操作リング22,25を
指で回転操作し、各ストッパーリング21,24を後方
に没入動させて壁面4と間に隙間をあける。その後、起
立用アーム11とともに各ブラケット8,8を上方に持
ち上げると、各ブラケット8,8の嵌入凹部12a,1
2aが手すり2から上方にスムーズに抜け外れるように
なる。
【0036】上記のように、起立用介助具7Aは、必要
な時に任意の場所の手すり2に各ブラケット8,8の嵌
入凹部12a,12aを嵌入させて、各ストッパー9,
10を壁面4に当接させるだけで、簡単かつ迅速、安全
に取り付けることができると共に、不要な時は、各ブラ
ケット8,8の嵌入凹部12a,12aを手すり2から
抜き外すだけで、簡単かつ迅速に取り外すことができ、
工事等は一切不要である。上記起立用介助具7Aは、上
述した例のサイズであれば、4〜5Kg程度の重量であ
るから軽量であり、介助者の持ち運びの労力も軽減され
る。また、各ブラケット8,8、各ストッパー9,10
及び起立用アーム11は、共通部品が多く、市販の部品
を僅かに加工するだけでそのまま使用できることから、
製造コストもきわめて安価である。
【0037】上記起立用介助具7Aにおいて、壁面4と
の間の隙間T2が異なる手すり2であっても、図5に示
すように、各ストッパー9,10の操作リング22,2
5でストッパーリング21,24の出没量を簡単に調整
できるから、壁面4に隙間なく当接するので安全である
と共に、広範囲の隙間T2′でも使用できるので、汎用
性も良好である。
【0038】また、被介助者1の身長の相違を考慮し
て、各ブラケット8,8に止めねじ27,27で起立用
アーム11の両端部11a,11aを固定するとき、上
下5段の止めねじ穴12h,12iのいずれかの段を選
択すれば、起立用アーム11の高さも簡単かつ迅速に調
整することができる。
【0039】上記第1実施例の起立用介助具7Aは、左
右一対のブラケット8,8及び各ストッパー9,10
と、略U字状の起立用アーム11とを用いたものであっ
たが、図2に示す第2実施例の起立用介助具7Bのよう
に、1個のブラケット8及びストッパー9,10と、略
I字状の起立用アーム11とを用いたものでもよい。該
起立用介助具7Bでは、起立用アーム11が手すり2及
び壁面4と直角になるので、イス等5に着座した被介助
者1が起立用アーム11を両手で握り、反動をつけて起
立し、起立と同時に起立用アーム11に身体を預ける状
態で前のめりになっても、壁面4が前方に無いから、頭
部を強打するおそれがなくなり、介助者の介助がなくて
も安全に前のめりに起立できるようになる。
【0040】上記各実施例の起立用介助具7A,7Bに
おいて、手すり2に強度が無いようなときや壁面4に強
度が無いようなときは、図6(A)に示すように、起立
用アーム11の適所に、つまみ29aで伸縮量を調整で
き、床面3に当接させる伸縮式ステー29を取り付ける
のが好ましい。なお、床面3からの高さが一定であれ
ば、伸縮式にする必要は無い。また、浴室やトイレ等の
狭い空間の手すり2に取り付けるタイプで、図6(B)
に示すように、起立用アーム11の前後方向に中間部が
ヒンジ30で上方に中折れして、二点鎖線で示すように
折り畳めるようにするのが好ましい。さらに、図6
(C)に示すように、起立用アーム11の両手で掴む中
央部11bに相当する部分をつまみ31で伸縮量を調整
できる伸縮式にして、壁面4との間の隙間T2を調整で
きるようにするのが好ましい。
【0041】
【発明の効果】以上の説明からも明らかなように、本発
明の起立用介助具は、既存の手すりの任意の場所で、必
要な時に、ブラケットの嵌入凹部を嵌入させてストッパ
ーを壁面に当接させるだけで、簡単かつ迅速、安全に取
り付けることができると共に、不要な時は、ブラケット
の嵌入凹部を手すりから抜き外すだけで、簡単かつ迅速
に取り外すことができる。
【0042】また、イスに着座した被介助者が起立用ア
ームを両手で握り、反動をつけて起立し、起立と同時に
起立用アームに身体を預ける状態で前のめりになって
も、壁面が前方に無い又は壁面との間の隙間が広いか
ら、頭部を強打するおそれがなくなり、介助者の介助が
なくても安全に前のめりに起立できるようになる。ま
た、前のめりに起立できるから、介助者が被介助者のズ
ボン等を脱がしやすくなり、介助者の労力が軽減できる
ようになる。
【0043】また、請求項2では、ストッパーは出没自
在であるから、壁面との間の隙間が異なる手すりでもス
トッパーの出没量を調整して、壁面に隙間なく当接させ
ることができるので、より安全であり、汎用性も向上す
るようになる。さらに、ブラケットが一対であるから、
起立用アームから各ブラケット、各ストッパー、手すり
の順に荷重が分散されて、耐荷重性も向上するようにな
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施例の起立用介助具の斜視図
である。
【図2】 第2実施例の起立用介助具の斜視図である。
【図3】 ブラケットとストッパーの分解斜視図であ
る。
【図4】 (A)はブラケットとストッパーの側面断面
図、(B)は(A)のA−A線断面図である。
【図5】 手すりに取り付けたブラケットとストッパー
の側面断面図である。
【図6】 (A)〜(C)は変形例の起立用介助具の側
面図である。
【図7】 (A)〜(E)は手すりを利用して起立する
ときの説明図、(F)は本発明の起立用介助具を利用し
て起立するときの説明図である。
【符号の説明】
2 手すり 4 壁面 7A,7B 起立用介助具 8 ブラケット 9,10 ストッパー 11 起立用アーム 12a 嵌入凹部

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁面に固定された手すりに着脱自在に取
    り付けて、起立動作を介助するための介助具であって、 上記手すりに嵌入可能な嵌入凹部を有するブラケットを
    設け、該ブラケットに、上記壁面に当接してブラケット
    を回り止めするストッパーと、上記手すりから離れる方
    向に伸長する起立用アームとを取り付けたことを特徴と
    する手すり用起立介助具。
  2. 【請求項2】 壁面に固定された手すりに着脱自在に取
    り付けて、起立動作を介助するための介助具であって、 上記手すりに上方から嵌入可能な嵌入凹部を有する一対
    のブラケットを設け、該各ブラケットの嵌入凹部の上位
    置と下位置とに、上記壁面に当接してブラケットを回り
    止めするストッパーをそれぞれ出没自在に取り付けると
    共に、上記両ブラケットに、上記手すりから離れる方向
    に伸長する略U字状の起立用アームの両端部をそれぞれ
    取り付けたことを特徴とする手すり用起立介助具。
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