JP3506981B2 - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JP3506981B2
JP3506981B2 JP35513299A JP35513299A JP3506981B2 JP 3506981 B2 JP3506981 B2 JP 3506981B2 JP 35513299 A JP35513299 A JP 35513299A JP 35513299 A JP35513299 A JP 35513299A JP 3506981 B2 JP3506981 B2 JP 3506981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法等の画
像形成方法を実施する際に発生する感光体表面の残留ト
ナーを再利用するトナー再利用方法において、回収トナ
ーをそのまま使用せずに、外添剤濃度を正常なレベルに
戻し、新規トナーと同等の特性を有する再生トナーにし
て、再利用する画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、静電潜像担持体である感光体
ドラムの表面に形成された静電潜像をトナーによって現
像し、記録用紙等のシートに転写して出力する電子写真
法を利用した画像形成装置が広く利用されている。この
ような装置では、感光体ドラム上のトナーは全てシート
に転写されるわけではなく、いくらかは感光体ドラム表
面に残留する。そして、感光体ドラムに残留した残留ト
ナーは、クリーニング工程により除去された後、トナー
ボトル等のトナー収容器に回収され、廃棄処分されてい
た。すなわち、従来の方式では、回収されたトナーの再
利用は行われていなかった。
【0003】近年では、画像形成装置の高速化が進み、
単位時間あたりに印刷される画像数が非常に多くなった
ため、残留トナーも大量に発生するようになった。残留
トナーはバインダー樹脂を主成分とし、これを大量に廃
棄処分すると環境汚染を招来してしまう。
【0004】このような状況下において、近年に至り、
環境汚染・資源の有効利用等の問題が取り沙汰されてお
り、画像形成装置においても残留トナーの再利用(リサ
イクル)が広く求められるようになった。
【0005】ここで、図9に残留トナーを再利用できる
従来の画像形成装置を示す。図9(A)は、残留トナー
を再利用できる従来の画像形成装置の概略の構成を示す
図である。また、図9(B)は、図9(A)に示した画
像形成装置の画像形成部の概略の構成を示す拡大図であ
る。
【0006】画像形成部において感光体ドラムの周囲に
は、帯電装置、露光装置、現像装置103、転写装置、
剥離装置、クリーニング装置101及び除電装置等が配
置されて、画像形成動作が実施される。また、クリーニ
ング装置101によって回収された残留トナーを、トナ
ー回収装置102によって、現像装置103内に戻すよ
うに構成されている。
【0007】クリーニング装置によって回収された残留
トナー中には、シートの紙粉等の異物やトナーの擬集体
が混入している。そのため、図9に示した構成のよう
に、回収した状態のままで残留トナーを現像に使用する
と、良質の画像を形成できないばかりでなく、感光体ド
ラムを傷つける虞がある。したがって、回収した残留ト
ナーを再利用するためには、何らかの方法で残留トナー
から異物を除去して、再生する必要がある。
【0008】そこで、この問題を解決するために、特開
平6−130810号公報には、残留トナーから比較的
大径をなすトナー及び異物の新規トナー収納タンクへの
移動を阻止するとともに、新規トナーに残留トナーを混
合して混合トナーを生成して、この混合トナーを用いて
現像を行うトナーカートリッジに関する技術が開示され
ている。このトナーカートリッジは、新規トナーと残留
トナーとを混合・撹拌することで、残留トナーの搬送性
・帯電性を向上することができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このト
ナーカートリッジは、残留トナーの特性は向上できるも
のの、残留トナーと混合される新規トナーの特性を極め
て劣化させてしまう。このため、良質の混合トナーを得
ることはできない。
【0010】その理由は、回収された残留トナーは、単
に不純物が混入しているだけでなく、トナーの組成自体
が変化しているためである。すなわち、残留トナーは、
組成変化によって搬送性(流動性)及び帯電性(摩擦帯
電性)が低下している。そのため、異物を除去しただけ
では、良質な画像を形成することができない。
【0011】そこで、この問題を解決するために、特開
平8−185101号公報には、回収した残留トナーを
網目状フィルタ(メッシュ)に通過させ、不純物を除去
し、また、アゾ系鉄錯塩化合物を再生トナーに添加する
ことで、流動性指数を70以下にするトナー再生方法が
開示されている。
【0012】しかしながら、この添加処理では、トナー
100重量部に対して、アゾ系鉄錯塩化合物を最大20
重量部も添加する処理であり、コスト面で実用的ではな
い。また、この添加処理を利用した画像形成装置では、
残留トナーを再生するための構成である分離装置は複雑
な構造を有する。そのため、画像形成装置の製造工程の
煩雑化や、部品数の増加による製造コストの上昇を招来
する。
【0013】本発明の目的は、上記のような従来の問題
点を解決するためになされたものであり、その目的は、
残留トナーから良質の再生トナーを生成できるトナー再
生装置を提供することにある。
【0014】
【発明を解決するための手段】この発明は、上記の課題
を解決するための手段として、以下の構成を備えてい
る。
【0015】 (1) 静電潜像担持体上に形成された静電
潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置
と、該トナー像を転写材に転写させる転写装置と、トナ
ー像転写後の静電潜像担持体表面に残留する残留トナー
を除去・回収するクリーニング装置と、を備え、クリー
ニング装置に除去・回収された残留トナーを再使用する
画像形成装置において、残留トナーを貯蔵する回収トナ
ー貯蔵部と、新規トナーより外添剤の濃度が高い高濃度
トナーを収容する高濃度トナー収容部と、前記回収トナ
ー貯蔵部の残留トナーを前記高濃度トナー収容部へ搬送
する搬送路と、該高濃度トナー収容部のトナーを撹拌す
る撹拌手段と、新規トナーを貯蔵する新規トナー貯蔵部
と、前記高濃度トナー収容部の再生トナーを該新規トナ
ー貯蔵部へ搬送する搬送路と、該新規トナー貯蔵部のト
ナーを撹拌する撹拌手段と、から成るトナー再生部を備
え、該クリーニング装置に回収した残留トナーと、前記
高濃度トナーと、を撹拌・混合して再生トナーを生成す
るトナー再生部を備えたことを特徴とする。この構成に
おいては、高濃度トナー収容部で生成された再生トナー
は、新規トナーを貯蔵する新規トナー貯蔵部に搬送路を
介して搬送され、新規トナーと再生トナーとが撹拌手段
によって撹拌される。したがって、再生トナーのみを画
像形成にしようするのではなく、新規トナーと撹拌して
使用するので、さらに品質のよい画像を形成することが
できる。
【0016】 (2) 静電潜像担持体上に形成された静電
潜像にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置
と、該トナー像を転写材に転写させる転写装置と、トナ
ー像転写後の静電潜像担持体表面に残留する残留トナー
を除去・回収するクリーニング装置と、を備え、クリー
ニング装置に除去・回収された残留トナーを再使用する
画像形成装置において、新規トナーを貯蔵する新規トナ
ー貯蔵部と、その内部に収容したトナー量を検知するト
ナー量検知手段、及びその内部に収容したトナーを該新
規トナー貯蔵部へ搬送する搬送手段を備え、新規トナー
より外添剤の濃度が高い高濃度トナーを収容するトナー
収容部と、前記クリーニング装置に回収した残留トナー
を該トナー収容部へ搬送する搬送路と、該トナー収容部
のトナーを撹拌する撹拌手段と、を備え、該クリーニン
グ装置に回収した残留トナーと、前記高濃度トナーと、
を撹拌・混合して再生トナーを生成するトナー再生部を
備えたことを特徴とする。この構成においては、トナー
収容部の内部に、収容したトナー量を検知するトナー量
検知手段と、トナー収容部に回収トナー貯蔵部に貯蔵し
た残留トナーを撹拌・搬送する手段とが設けられてい
る。したがって、回収トナー貯蔵部に貯蔵したトナー量
が所定量になると、高濃度トナー収容部にトナーを搬送
することができる。
【0017】 (3) 前記外添剤は、シリカ、アルミナま
たはチタニアのいずれかの微粉末であることを特徴とす
る。
【0018】この構成においては、外添剤として、シリ
カ、アルミナ、チタニアのいずれかの微粉末を残留トナ
ーに添加する。したがって、これらの微粉末は一般的な
ものであり、入手し易いため、容易に残留トナーの品質
を向上させて、残留トナーを再生することができる。
【0019】 (4) 前記外添剤は、疎水化度40%以上
であることを特徴とする。
【0020】この構成においては、シリカ、アルミナま
たはチタニアのいずれかの微粉末を使用した外添剤は、
疎水化度40%以上である。したがって、高温高湿の条
件下においても、トナーの帯電性の変動を抑制すること
ができる。
【0021】 (5) 前記高濃度トナーは、未使用トナー
に含まれる外添剤のトナー重量比をY[wt%]、回収
したトナーに含まれる外添剤のトナー重量比をX[wt
%]、高濃度トナーに含まれる外添剤のトナー重量比を
Z[wt%]として、 1.9Y−X≦Z≦2.1Y−X で示される量の外添剤を含有することを特徴とする。
【0022】この構成においては、残留トナーと高濃度
トナーとを略同量混合して生成されるトナーに含有され
る外添剤の量を、新規トナーに含有される外添剤の量に
対して、±10%の範囲内にすることができる。したが
って、残留トナーの組成を良好に回復することができ、
新規トナーと略同様の品質のよいトナーを生成できる。
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【0033】
【0034】
【0035】
【0036】
【0037】
【0038】
【0039】
【0040】
【0041】
【0042】
【発明の実施の形態】本発明の実施形態に係る画像形成
装置(以下、本画像形成装置と称する。)の画像形成部
は、帯電、露光、現像、転写、クリーニング、定着及び
除電の各工程を有する電子写真法によって、感光体ドラ
ムにトナー像を形成してシートに転写する機能を有する
ものであり、複写機やレーザプリンタ、ファクシミリ装
置等に応用できるものである。
【0043】まず、本画像形成装置の構成について説明
する。図1は、本画像形成装置の画像形成部の概略の構
成を示す図である。この図に示すように、本画像形成装
置は、感光体ドラム1、帯電装置2、図外の露光装置、
現像装置4、コロナ帯電装置5、クリーニング装置6、
除電装置7、定着ローラ8を備えている。本発明の主要
部であるトナー再生部については、図1には示さず、詳
細は後述する。
【0044】感光体ドラム1は、アルミ等の非磁性の金
属からなる円筒形状の導電性基体と、その表面に形成さ
れる下引き層と、この下引き層の上層に形成される感光
体層とからなり、矢印S1で示す方向に回転するように
設置されている。また、感光体層は、キャリア発生層
(CGLとも称する。)と、キャリア移動層(CTLと
も称する。)と、から構成されている。キャリア移動層
は、ポリカーボネイトを主成分とした比較的薄い層であ
り、感光体ドラム1の最外殻となる層である。
【0045】帯電装置2は、電源21から供給される電
力により、感光体ドラム1の表面を均一にマイナス帯電
させるためのものである。この帯電装置2としては、例
えば、コロナチャージャや接触ローラ帯電器を用いるこ
とができる。
【0046】露光装置は、帯電された感光体ドラム1を
レーザ光3によって露光することによって、キャリア発
生層から電荷を発生させ、その表面に、画像データに応
じた静電潜像(静電潜像ポテンシャル)を形成するもの
である。すなわち、感光体ドラム1では、露光部位にお
いてキャリア発生層から正電荷が発生し、帯電装置2に
より与えられた負電荷が相殺される。したがって、露光
部位は、静電的なポテンシャルが相対的に上昇して静電
潜像となる。なお、この露光装置としては、半導体レー
ザを光源として有するレーザスキャニングユニット(L
SU)を用いることができる。
【0047】現像装置4は、現像領域GAにおいて、感
光体ドラム1の静電潜像にトナーを供給して現像を行
い、感光体ドラム1にトナー像(可視像)を形成するも
のである。そして、表面に誘電体層を備え、矢印S2の
方向に回転しながら感光体ドラム1にトナーを供給する
現像ローラ41、トナーを収容するためのトナー収容
槽、トナーとキャリアとを撹拌する撹拌ローラ、及び現
像ローラ41に現像バイアス電圧を与える電源等を備え
ている。
【0048】コロナ帯電装置5は、図外の給紙装置から
供給されるシートPにトナー像を転写させ、定着ローラ
8に排出するものであり、転写部15及び剥離部19か
ら構成されている。
【0049】転写部15は、所定の転写領域に搬送され
たシートPを感光体ドラム1のトナー像と接触させ、こ
のトナー像をシートPに転写するものである。なお、転
写領域へのシートPの搬送は、図外の搬送部材により、
感光体ドラム1の回転と同期されて行われる。すなわ
ち、転写部15は、高圧の転写電源16及び放電ワイヤ
54を備え、この電源の電力を用いたコロナ放電によ
り、転写領域に搬送されたシートPに、トナーと逆極性
の正電荷を与えるように設定されている。これにより、
シートPを感光体ドラム1に吸着し、トナー像を転写で
きるようになっている。なお、転写部15としては、例
えば、高圧の電源を備えたチャージャ型や接触ローラ型
の放電器を使用することができる。
【0050】剥離部19は、感光体ドラム1上に吸着さ
れたシートPを、感光体ドラム1から剥離するためのも
のである。すなわち、剥離部19は、高圧の交流電源で
ある剥離電源20及び放電ワイヤ94を備え、この電源
の電力を用いた交流コロナ放電により、トナーと同極性
の電荷をシートPに与えるものである。これにより、シ
ートPは除電され、その剛性と自重とによって、感光体
ドラム1から剥がれ落ちるようになっている。
【0051】また、剥離部19の下流側には、図外のハ
クリ爪が設けられている。このハクリ爪は、その鋭利な
先端を感光体ドラム1に接触させている。そして、除電
だけでは剥がれなかったシートPを、感光体ドラム1か
ら強制的に引き剥がすように配置されている。
【0052】定着ローラ8は、熱融解によって、シート
P上にトナー像を定着させるものである。また、定着ロ
ーラ8は、シートPを本画像形成装置の外部に排出する
機能も有している。
【0053】クリーニング装置6は、トナー像の転写
後、感光体ドラム1に残留したトナーを回収するため
に、感光体ドラム1の表面を清掃するものである。な
お、このクリーニング装置6によって回収されたトナー
は、再利用のために、搬送パイプ51aを介して、後述
するトナー再生部に搬送されるようになっている。
【0054】除電装置7は、クリーニング装置6による
残留トナーの清掃後、感光体ドラム1の電荷を除去し
て、電気的に初期化(0電位化)するためのものであ
る。この除電部7としては、光除電ランプや接触除電器
等を用いることができる。
【0055】次に、本画像形成装置の特徴的な構成であ
る、トナー再生部61について説明する。トナー再生部
61は、クリーニング装置6によって回収された残留ト
ナーの組成を回復させ、再生トナーを生成するものであ
る。
【0056】ここで、本画像形成装置において用いられ
る二成分系の現像用トナーにおける、基本的な組成を表
1に示す。
【0057】
【表1】
【0058】この表に示すように、トナーの主成分はバ
インダー樹脂の粒子であり、他の必要な機能を付与する
ために、染料・顔料、電荷制御剤、離型剤、外添剤が添
加されている。なお、表1において定着オフセットと
は、シートのトナー像が定着ローラに転移する現象のこ
とである。
【0059】また、トナーの主成分であるバインダー樹
脂の材質は、表1に示した機能を発現できる材質であれ
ば、特に限定されるものではない。
【0060】例えば、定着ローラ8として、オイル塗布
装置を有する加熱・加圧式のものを使用する場合には、
ポリスチレン・ポリ−p−クロルスチレン・ポリビニル
トルエン等のスチレン及びその置換体の単重合体、スチ
レン−p−クロルスチレン共重合体・スチレン−ビニル
トルエン共重合体・スチレン−ビニルナフタリン共重合
体・スチレン−アクリル酸エステル共重合体・スチレン
−メタクリル酸エステル共重合体・スチレン−α−クロ
ルメタクリル酸メチル共重合体・スチレン−アクリロニ
トリル共重合体・スチレン−ビニルメチルエーテル共重
合体・スチレン−ビニルエチルエーテル共重合体・スチ
レン−ビニルメチルケトン共重合体・スチレン−ブタジ
エン共重合体・スチレン−イソプレン共重合体・スチレ
ン−アクリロニトリル−イソプレン共重合体・スチレン
−アクリロニトリル−インデン共重合体等のスチレン系
共重合体、ポリ塩化ビニル・ポリ酢酸ビニル・ポリビニ
ルブチラール等のビニル系樹脂、フェノール樹脂、天然
変性フェノール樹脂、天然樹脂変性マレイン酸樹脂、ア
クリル樹脂・メタクリル樹脂等の(メタ)アクリル系樹
脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂、ポリウレタ
ン、ポリアミド樹脂、フラン樹脂、エポキシ樹脂、キシ
レン樹脂、テルペン樹脂、クマロインデン樹脂、その他
石油系樹脂等を好適に用いることができる。
【0061】また、オイルをほとんど塗布しない加熱・
加圧式の定着ローラを使用する場合には、オフセット現
象やトナーのブロッキング、ケーキングの防止のため
に、架橋された上記スチレン系共重合体や架橋されたポ
リエステル樹脂等を用いることが好ましい。
【0062】また、加圧式定着ローラを用いる場合に
は、圧力のみでトナーを用紙上に定着する必要があるの
で、例えば、ポリエチレン・エチレンーエチルアクリレ
ート共重合体・エチレン−酢酸ビニル共重合体等のエチ
レン系樹脂、ポリプロピレン、ポリメチレン、ポリウレ
タンエラストマー、アイオノマー樹脂、スチレン−ブタ
ジエン共重合体・スチレン−イソプレン共重合体等のス
チレン共重合体、線状飽和ポリエステル、パラフィン等
が挙げられる。
【0063】また、染料・顔料は、トナーの色に応じて
適宜選択されるものである。例えば、ブラックのトナー
には、カーボンブラック、アニリンブラック、アセチレ
ンブラック、フタロシアニンブルー、インダンスチレン
等の顔料や、アゾ系、アントラキノン系、キサンテン
系、メチン系の各染料等が用いられる。
【0064】電荷制御剤としては、正帯電用には、4級
アンモニウムのようなイオン半径の大きいカチオンと、
ハロゲンのようなアニオンと、を組み合わせた塩構造の
もの等が用いられる。また、負帯電用には、金属に配位
子が配位したイオン半径の大きいアニオンと、アルカリ
金属カチオンと、を組み合わせた塩構造のもの等が使用
される。
【0065】離型剤としては、低分子量ポリエチレン・
低分子量ポリプロピレン・低分子量エチレン−プロピレ
ン共重合体等のエチレン−プロピレン系重合体、マイク
ロクリスクリンワックス・カルナバワックス・サゾール
ワックス・パラフィンワックス等のワックス類等を利用
できる。
【0066】外添剤としては、シリカ(酸化ケイ素:S
iO2 )微粉末、チタニア(酸化チタン:TiO2 )微
粉末、アルミナ(酸化アルミニウム:Al23 )微粉
末等を用いることができる。なかでも、シリカ微粉末を
用いることが特に好ましい。また、外添剤として、疎水
性を有するものを用いることは非常に好ましい。これ
は、親水性の材質を用いる場合に比べて、現像剤等の帯
電の環境変動を抑制できるためである。特に、高温高湿
下では、トナーの帯電量が低下し、トナー飛散や地カブ
リ等が生じ易くなるため、トナーを疎水化することが非
常に好ましい。
【0067】疎水化度が高い程、シリカ粉体等の外添剤
の吸着性が減少して、湿度に対するトナーの帯電性の変
化を小さくし、かつ凝集を防ぐ効果も高まる。実用上は
外添剤の疎水化度が40%以上であれば問題なく、疎水
化度60%以上とすることが望ましい。
【0068】外添剤に疎水性を持たせるために、ヘキサ
メチルジシラザン等で二重処理したものが、一般的に用
いられる。また、二成分現像剤の場合、シリカ微粉末等
の外添剤に、キャリアである鉄または酸化鉄に対する摩
擦帯電性を持たせる必要がある。しかしながら、摩擦帯
電性を維持しながら、疎水化度をさらに高くするために
は、製造工程が複雑になり、コストアップにつながる。
【0069】したがって、上記のように外添剤として
は、疎水化度40%以上のシリカ微粉末を用いることが
好ましいと言える。
【0070】このようなトナーに対する研究の結果、本
願発明者らは、残留トナーにおいては、組成変化による
現像性の低下及びクリーニング不良が招来されることを
確認した。すなわち、残留トナーに含有される外添剤
は、現像、転写、クリーニング工程を経る間に、トナー
から離脱したり、トナー粒子内に埋没したりするため、
回収トナーでは、その含有量が低下してしまうのであ
る。このため、回収トナーをそのまま再利用すると、現
像性の低下及びクリーニング不良が発生するとともに、
地カブリやトナー飛散が生じていた。
【0071】そこで、本画像形成装置のトナー再生部6
1では、残留トナーの組成を修復することで、トナーの
性質を根本的に回復させるものである。つまり、外添剤
濃度の低下した回収トナーに、新規トナーよりも外添剤
濃度の高いトナー(以下、高濃度トナーと称する。)を
混合・撹拌することにより、トナーの外添剤濃度の安定
化を図るようにした。
【0072】ここで、再生トナーを生成する際に、混合
・撹拌する高濃度トナーに混合させる外添剤の量につい
て説明する。まず、本画像形成装置において用いられる
外添剤の例を表2に示す。なお、これらの外添剤は、全
て、日本アエロジル(株)製である。
【0073】
【表2】
【0074】一般に、新規トナーにおける外添剤濃度
は、約0.5wt%(トナー重量比)である。一方、回
収トナーの外添剤の含有量は、新規トナーの約1/5〜
4/5にまで低下している。そのため、再生トナーの外
添剤の含有量を新規トナーと同様の値に戻すためには、
回収トナーに添加する外添剤の量を、回収トナーの0.
1〜0.4wt%程度とすることが好ましいといえる。
【0075】なお、再生トナーの外添剤濃度は、新規ト
ナーと完全に同一とする必要はない。つまり、再生トナ
ーの外添剤濃度は、新規トナーの外添剤濃度に対して±
40%の範囲内にあることが好ましく、より好ましくは
±10%の範囲内である。
【0076】よって、例えば、新規トナーの外添剤濃度
が0.5wt%である場合、再生トナーの外添剤濃度
は、0.3〜0.7wt%の範囲となることが好まし
く、0.45〜0.55wt%であれば、より好まし
い。
【0077】上記のように、新規トナーに含有される外
添剤のトナー重量比をY[wt%]、残留トナーに含有
される外添剤のトナー重量比をX[wt%]とし、未使
用トナーに含有される外添剤の量に対して±10%の範
囲内にするために、残留トナーに補給する外添剤の重量
比A[wt%]は、下記の式で表される。 Y(1−0.1)≦X+A≦Y(1+0.1) 0.9Y−X≦A≦1.1Y−X (式1) 式1の範囲で外添剤の量を補給してやれば、品質のよい
再生トナーを生成できる。したがって、高濃度トナーと
残留トナーとを混合させて、高濃度トナーの性質を劣化
させることなく、残留トナーに外添剤を追加したのと同
様の効果をあげるためには、式1の各辺に未使用の新規
トナーに含有される外添剤のトナー重量比Y[wt%]
を加えるとよい。したがって、下記の式のようになる。 0.9Y−X+Y≦A+Y≦1.1Y−X+Y ここで、高濃度トナーの外添剤濃度をZ(=A+Y)と
すると、 1.9Y−X≦Z≦2.1Y−X (式2) となる。
【0078】よって、例えば、新規トナーの外添剤濃度
が0.5wt%で、外添剤含有量が0.25wt%に低
下した回収トナーを100g回収したとすると、この回
収トナーを再生するためには、式2より 0.7≦Z≦0.8[wt%] (式3) となり、式3で表されたトナー重量比の外添剤を含有す
る高濃度トナーを100g残留トナーに混合すると、新
規トナーの外添剤濃度に対して±10%の範囲内にする
ことができる。
【0079】なお、本画像形成装置においては、上記の
高濃度トナーを使用するものとする。また、従来、シリ
カ微粉末等の外添剤を新規トナーに添加する技術は知ら
れており、例えば、特開平5−216267号公報や特
開平8−185101号公報に開示されているが、これ
は新規トナーの製造に関する技術であって、残留トナー
を再生するための技術ではない。
【0080】次に、前記のように残留トナーに高濃度ト
ナーを混合・撹拌するための概念的な構成を図2を用い
て説明する。図2は、本画像形成装置におけるトナーを
再生するための概念的な構成を示すブロック図である。
【0081】本画像形成装置においては、クリーニング
装置6で回収した残留トナーをトナー再生部61に搬送
し、トナー再生部61において残留トナーに高濃度トナ
ーを混合・撹拌して再生トナーを生成する。そして、再
生トナーと新規トナーとを混合・撹拌して混合トナーを
生成し、現像部4に混合トナーを供給する。そして、現
像部4から混合トナーを、感光体ドラム1に形成された
静電潜像に供給する構成である。
【0082】トナー再生部61は、回収トナー貯蔵部6
2、新規トナー貯蔵部63及び高濃度トナー収容部64
から構成されている。クリーニング装置6と回収トナー
貯蔵部62とは、搬送路51を介して連通している。ま
た、回収トナー貯蔵部62と高濃度トナー収容部64と
は、搬送路66を介して連通している。さらに、高濃度
トナー収容部64と新規トナー貯蔵部63とは、搬送路
68を介して連通している。加えて、新規トナー貯蔵部
63と現像装置4とは、搬送路67を介して連通してい
る。
【0083】回収トナー貯蔵部62は、搬送路51を介
して搬送されたクリーニング装置6に回収された残留ト
ナーを貯蔵する部位である。
【0084】高濃度トナー収容部64は、前記式2で表
される量の外添剤濃度を有する未使用の高濃度トナーを
収容している部位である。また、搬送路66を介して回
収トナー貯蔵部62に貯蔵された残留トナーが搬送され
る。そして、残留トナーと高濃度トナーとが撹拌・混合
され、再生トナーが生成される。この再生トナーは、新
規トナーと略同様の搬送性及び帯電性を有する。
【0085】新規トナー貯蔵部63は、新規トナーを貯
蔵している部位である。また、搬送路68を介して搬送
された再生トナーと新規トナーとが撹拌・混合され、混
合トナーが生成される。混合トナーは、搬送路67を介
して現像装置4に搬送される。そして、現像装置4から
感光体ドラム1に、混合トナーが供給される。
【0086】次に、トナーを再生するための具体的な構
成について、図3を用いて説明する。図3は、トナー再
生部61の概略の構成を示す断面図である。
【0087】 トナー再生部61は、現像装置4の上部
に設けられており、前記のように、回収トナー貯蔵部6
2、高濃度トナー収容部64及び新規トナー貯蔵部63
によって構成され、それぞれ隣接して設置されている。
高濃度トナー収容部64は、所定量の高濃度トナーを内
部に収容するボックス状のカートリッジであり、着脱自
在に取り付けられている。また、新規トナー貯蔵部63
は、所定量の新規トナーを内部に収容し、新規トナーを
補給できるように、上部に開口部と蓋部63bが設けら
れている。さらに、回収トナー貯蔵部62と高濃度トナ
ー収容部64との間の搬送路66には、開閉自在の仕切
り板66aが設けられている。加えて、高濃度トナー収
容部64と新規トナー貯蔵部63との間の搬送路68に
は、開閉自在の仕切り板68aが設けられている。
【0088】搬送パイプ51aは、中空のパイプであ
り、内部に搬送スクリュ53等の搬送装置を備えてい
る。図外のクリーニング装置6から、搬送路51内の搬
送装置によって搬送された残留トナーは、回収トナー貯
蔵部62の上部に設けられた開口部から搬入される。こ
の開口部には、容器形状の内蓋部からなる異物除去手段
72が設けられており、残留トナーに混合した異物を除
去し、残留トナーのみを通過させる。異物除去手段72
についての詳細は、後述する。
【0089】回収トナー貯蔵部62内の底部には、回収
した残留トナーの量を検出するトナー量検出部71を備
えている。このトナー量検出部71は、回収トナー貯蔵
部62内に蓄積された残留トナーの量を測定する重量セ
ンサ等が好適である。
【0090】回収トナー量検出部71によって、残留ト
ナーが所定量であることが検出されると、連通口66を
閉じていた仕切り板66aが開いて、残留トナーが高濃
度トナー収容部64に投入される。
【0091】高濃度トナー収容部64の内部の仕切り板
68aの近傍には、撹拌ローラ64aが配設されてお
り、高濃度トナー収容部64に収納された所定量の高濃
度トナーと、回収トナー貯蔵部62から投入された所定
量の残留トナーと、を撹拌・混合して再生トナーを生成
する。所定時間撹拌・混合が行なわれると、搬送路68
を閉じていた仕切り板68aが移動して搬送路68が開
かれて、再生トナーは新規トナー貯蔵部63に、撹拌ロ
ーラ64aによって搬送される。
【0092】 搬送路67には、補給ローラ67が配
設されている。この補給ローラ67は、新規トナー貯
蔵部63の内部に貯蔵する所定量の新規トナーと、高濃
度トナー収容部64から搬送された再生トナーと、を撹
拌・混合して混合トナーを生成する。また、現像装置4
に混合トナーを供給する。補給ローラ67aとしては、
発泡性を有する弾性ローラを使用する。
【0093】また、新規トナー貯蔵部63は、内部にト
ナー量を検出するトナー量検出部91を備えている。こ
のトナー量検出部91は、貯蔵したトナー量を測定する
重量センサ、または光学式の反射センサ等が好適であ
る。
【0094】さらに、新規トナー貯蔵部63の上部には
新規トナーを補給するための開口部と蓋63bを備えて
いる。新規トナーを補給する際は、蓋63bを取り外し
て、開口部から新規トナーを補給する。
【0095】現像装置4に供給された混合トナーは、現
像装置4の内部に配設された現像ローラ41によって、
感光体ドラム1の表面に形成された静電潜像に供給さ
れ、静電潜像はトナー像に顕像化される。
【0096】次に、回収トナー貯蔵部62の上部におけ
る開口部近傍に設けられた異物除去手段72について、
図4を用いて説明する。図4は、異物除去手段72の概
略の構成を示す断面図及び斜視図である。
【0097】前記のように、回収トナー貯蔵部62は、
紙粉等の異物やトナー凝集物等の不純物を回収トナーか
ら除去するために、図4に示すように、搬送路51の端
部が配設された回収トナー貯蔵部62の上部における開
口部に、異物除去手段72を備えている。異物除去手段
72は、容器形状の内蓋部(インナーキャップ部)から
なり、底部には、メッシュ75を備えている。異物除去
手段72は着脱自在に回収トナー貯蔵部62に設けられ
ているので、回収トナー貯蔵部62から容易に取り外し
て、容易かつ確実に異物やトナー凝集物等を廃棄でき
る。
【0098】 メッシュ75の目開きは、通過する残留
トナーの粒径より大きく、除去する異物に粒径より小さ
い範囲である20μm以上200μm以下の範囲内にあ
ることが望ましい。トナー粒径は通常5〜15μm程度
であり、異物の最低粒径は200μmであるので、上記
の範囲とすることで、異物等がメッシュ75を通過する
ことがなく確実に異物等を分離・除去することができる
上に、残留トナーによるメッシュ75の目詰まりも回避
することができる。また、60〜180μm程度の比較
的小径のトナー凝集物の通過を阻止すると、さらに画質
が向上するので、メッシュ75の目開きは、20〜50
μmの範囲がより望ましい。
【0099】ここで、メッシュ75の目開きが上記の範
囲に設定されていても、紙粉等の異物やトナー擬集物が
異物除去手段72に蓄積すると、それに伴って、メッシ
ュ75より粒径が小さい再利用可能な残留トナーも、異
物等に付着して異物除去手段72に蓄積する。そこで、
異物除去手段72に蓄積した異物やトナー擬集物等の内
容物を撹拌する異物撹拌手段である撹拌スクリュ73を
異物除去手段72の内側に設置する。この撹拌スクリュ
73で内容物を撹拌することにより、粒径の小さいリサ
イクルトナーはメッシュ75を通過して回収トナー貯蔵
部62に貯蔵されるので、リサイクルトナーの利用率が
向上する。なお、異物除去手段72に蓄積した内容物は
常に撹拌する必要はないので、撹拌スクリュ73は、単
独で回転するようにしてもよいし、回収トナー搬送路5
1に設けた搬送スクリュ53と接続して、撹拌スクリュ
73が回転する際に一緒に回転するようにしてもよい。
また、異物除去手段72を容易に着脱できるように、撹
拌スクリュ73は可動可能に設置する。
【0100】また、異物除去手段72の近傍に、異物除
去手段72に蓄積した内容物の量を検出する検出手段で
ある異物量センサ74を設ける。異物量センサ74は、
異物除去手段72に蓄積した内容物の量を検出できるも
のであれば、特に限定されるものではないが、光学式の
反射センサや超音波センサ等が好適である。
【0101】このように、回収トナー貯蔵部62では、
残留トナーに含まれる異物やトナー凝集物等をメッシュ
75で除去することによって、画質不良の発生や感光体
ドラム1表面の損傷の発生を防止することができる。
【0102】次に、本画像形成装置におけるトナーを再
生するための制御システムの構成について、図5を用い
て説明する。図5は、本画像形成装置の動作を制御する
制御システムの概略の構成を示すブロック図である。
【0103】本画像形成装置の制御システムは、制御部
31、検出部70、報知手段である表示部34、駆動回
路35及び操作部36を含む構成である。
【0104】制御部31は、各種の制御を行なうCPU
32及び残量検出回路33から構成される。
【0105】CPU32は、残量検出回路33、表示部
34、駆動回路35及び操作部36に接続されている。
残量検出回路33は、検出部70を構成する回収トナー
量検出部71、トナー量検出部91及び異物量センサ7
4に接続されている。
【0106】回収トナー量検出部71は、回収トナー貯
蔵部62内の残留トナーの回収量を検出し、検出結果に
応じたパルス信号を出力するように設定されている。ま
た、トナー量検出部91は、新規トナー貯蔵部63内の
トナー貯蔵量を検出し、検出結果に応じたパルス信号を
出力するようになっている。さらに、異物量センサ74
は、異物除去手段72内の異物量を検出し、検出結果に
応じたパルス信号を出力するようになっている。
【0107】残量検出回路33は、回収トナー量検出部
71、トナー量検出部91及び異物量センサ74から出
されたパルス信号に基づいて、回収トナー貯蔵部62内
の残留トナー量、新規トナー貯蔵部63内の混合トナー
量、及び異物除去手段72内の異物量を求め、この量に
応じた信号をCPU32に出力するものである。
【0108】CPU32は、残量検出回路33より送ら
れてくる信号を基に、表示部34によって使用者に報知
を行う。また、駆動回路35によって各仕切り板の開閉
の制御、各ローラ及びスクリュ等回転の制御等を行うよ
うに設定されている。
【0109】なお、表示部34は、本画像形成装置の図
外の操作パネル上に設けられた表示装置である。
【0110】次に、本画像形成装置におけるトナーを再
生するための制御システムの動作について、図6を用い
て説明する。図6は、本画像形成装置におけるトナー再
生動作の流れを示すフローチャートである。
【0111】画像形成装置の使用者は、操作部36に設
けた図外のスタートボタンを操作して画像形成動作を開
始させると、CPU32は、新規トナー貯蔵部63内の
トナー量が所定量以上であるか否かを判断する(s
l)。所定量より少ない場合には、画像形成動作を停止
する(s21)。そして、CPU32は、新規トナーの
補給が必要である旨を表示部34に表示させて、使用者
によって新規トナーの補給が行われるまで画像形成動作
を中断する(s22)。この時、使用者が新規トナーを
補給して、操作部36に設けた図外のスタートボタンを
操作すると、CPU32は画像形成動作を開始して、s
1以降の処理を実施する。
【0112】一方、新規トナー貯蔵部63内のトナー量
が所定量以上ある場合、CPU32は、異物除去手段7
2内の異物量が所定量以上であるか否かを判断する(s
2)。所定量より多い場合には、撹拌スクリュを動作さ
せて、再生可能な残留トナーを除去する(s3)。そし
て、再度CPU32は、異物除去手段72内の異物量が
所定量以上であるか否かを判断する(s4)。異物量が
所定量より多い場合には、画像形成動作を停止する(s
23)。そして、CPU32は異物除去手段72の交換
が必要である旨を表示部34に表示させて、使用者によ
って異物除去手段72の交換が行われるまで画像形成動
作を中断する(s24)。この時、使用者が新規トナー
を補給して、操作部36に設けた図外のスタートボタン
を操作すると、CPU32は画像形成動作を開始させ
て、s1以降の処理を実施する。
【0113】また、s4において異物量が所定量より少
ない場合は、CPU32は回収トナー貯蔵部62内の残
留トナー量が所定量以上であるか否かを判定する(s
5)。なお、s2において異物量が所定量より少ない場
合、CPU32は次にs5の処理を行う。
【0114】s5において回収トナー貯蔵部62の残留
トナー量が所定量以上である場合、CPU32は、表示
部34に再生トナーの生成を行う旨の表示を行わせる
(s6)。そして、駆動回路35に信号を送り、回収ト
ナー貯蔵部62と高濃度トナー収容部64との間の連通
口66に設けられた仕切り板66aを移動させて連通口
66を開き、高濃度外添トナーが収容されたトナー収容
部64へ所定量の残留トナーを投入する(s7)。
【0115】CPU32は、駆動回路35に信号を送
り、撹拌ローラ64aによって高濃度トナー収容部64
内に投入された残留トナーと、収容していた高濃度トナ
ーと、を所定時間撹拌・混合し、再生トナーを生成する
(s8)。そして、CPU32は、駆動回路35に信号
を送り、高濃度トナー収容部64と新規トナー貯蔵部6
3との間の連通口68に設けられた仕切り板68aを移
動させて連通口68を開き、撹拌ローラを回転させて、
生成された再生トナーを新規トナー貯蔵部63へ搬送す
る(S9)。
【0116】高濃度トナー収容部64の再生トナーが搬
送されると、高濃度トナー収容部64内には、高濃度ト
ナーが無くなってしまうため、CPU32は、表示部3
4に高濃度トナー収容部64を交換するように表示を行
う。この時、使用者は高濃度トナー収容部64(空のカ
ートリッジ)を新しいカートリッジに交換して、操作部
36のスタートボタンを操作して、画像形成動作を実行
させる(s11)。
【0117】なお、s5において、回収トナー貯蔵部6
2の残留トナー量が所定量以下である場合は、トナー再
生処理を行わずに画像形成動作を行う(s11)。
【0118】画像形成動作が完了した後に、引き続き画
像形成動作を行う場合(s12)、使用者は、操作部3
6に設けた図外のスタートボタンを再度操作して、画像
形成動作を開始させる。
【0119】次に、図2に示した構成とは異なる画像形
成装置の概念的な構成を図7を用いて説明する。図7
は、本画像形成装置のトナーを再生するための別の概念
的な構成を示すブロック図である。
【0120】図7に示した構成においては、図2に示し
た再生部61の回収トナー貯蔵部62及び高濃度トナー
収容部64の代わりに、トナー収容部65が配設されて
いる。そして、トナー収容部65には、搬送路51と搬
送路69とが接続されている。クリーニング装置6から
搬送路51を介して搬送された残留トナーは、一旦、回
収トナー貯蔵部に貯蔵することなく、直接、高濃度トナ
ーを収容したトナー収容部65へ搬送し、残留トナーと
高濃度トナーとを撹拌・混合して、再生トナーを生成す
るものである。トナー収容部65以外の構成は、図2に
示した画像形成装置の概念的な構成と同様であるため、
説明は省略する。
【0121】次に、トナーを再生するための具体的な構
成について、図8を用いて説明する。図8は、トナー再
生部61bの概略の構成を示す断面図である。図8に示
したトナー再生部61bにおいても、図3に示したトナ
ー再生部61と、トナー収容部以外は、同様の構成であ
るため、異なる部分についてのみ説明する。
【0122】 トナー再生部61bは、現像装置4の上
部に設けられており、前記のように、トナー収容部65
及び新規トナー貯蔵部63によって構成され、隣接して
設置されている。トナー収容部65は、所定量の高濃度
トナーを内部に収容するボックス状のカートリッジであ
り、着脱自在に取り付けられている。また、トナー収容
65と新規トナー貯蔵部63との間の連通口69に
は、開閉自在の仕切り板69aが設けられている。
【0123】図外のクリーニング装置6から、搬送路5
1内の搬送装置によって搬送された残留トナーは、トナ
ー収容部65の上部に設けられた開口部から搬入され
る。この開口部には、容器形状の内蓋部からなる異物除
去手段72が設けられており、残留トナーに混合した異
物を除去し、残留トナーのみを通過させる。異物除去手
段72の構成は、図4に示した通りである。
【0124】トナー収容部65内の底部には、回収した
残留トナーの量を検出するトナー量検出部71bを備え
ている。このトナー量検出部71bは、トナー収容部6
5内に蓄積された残留トナーと高濃度トナーとの量を測
定する重量センサ等が好適である。
【0125】トナー収容部65の内部には、撹拌ローラ
65aが配設されており、トナー収容部65に収納され
た所定量の高濃度トナーと、クリーニング装置7から搬
送された所定量の残留トナーと、を撹拌・混合して再生
トナーを生成する。所定時間撹拌・混合が行なわれて、
回収トナー量検出部71bによって、残留トナーが所定
量であることが検出されると、連通口69を閉じていた
仕切り板69aが開いて、再生トナーは新規トナー貯蔵
部63に、撹拌ローラ65aによって搬送される。
【0126】新規トナー貯蔵部63及び現像装置4にお
いては、図3に示した構成における処理と同様の処理が
行われる。
【0127】図8に示した実施形態においては、残留ト
ナーを貯蔵するスペースが必要ない為、画像形成装置に
おけるトナー再生部の省スペース化が実施できる。ま
た、再生トナーを生成する際の工程を削減でき、トナー
再生処理のスピードアップを図ることができる。
【0128】以上のように、本発明では、残留トナーに
おける機能低下の原因が、トナーの組成変化(外添剤濃
度の減少)であることを見出した。すなわち、外添剤
は、現像、転写、クリーニング工程を経る間に、トナー
から離脱したり、トナー粒子内に埋没したりするため、
回収トナーでは、その含有量が低下してしまうのであ
る。このため、回収トナーをそのまま再利用すると、現
像性の低下及びクリーニング不良が発生するとともに、
地カブリやトナー飛散が生じていた。
【0129】そこで、本発明のトナー再生部61、61
bでは、式2で表される外添剤濃度の未使用トナーを入
れた高濃度トナー収容部64またはトナー収容部65に
回収トナーを混合・撹拌することにより、変化した組成
を修復してトナーの性質を根本的に回復することで、良
質な再生トナーを得ることができる。これにより、本画
像形成装置は、地カブリやトナー飛散を抑制し、常に高
い反射画像濃度を有する画像を出力できる装置となって
いる。
【0130】なお、本画像形成装置では、新規トナー貯
蔵部63内のトナー不足や、再生トナーの生成指示を、
表示装置である表示部34を用いて使用者に報知するよ
うな構成としたが、音声合成装置等を用いて、音声によ
って使用者に報知するような構成にしてもよい。
【0131】 また、本画像形成装置においては、一般
的に使用されているトナーであれば問題なく使用できる
が、高濃度トナー収容部64及びトナー収容部65内に
収納しておく高濃度トナーは、新規トナー貯蔵部63に
補給・貯蔵する新規トナーに使用されているものと同一
の外添剤及びトナー粒子を使用することが望ましい。
【0132】
【発明の効果】本発明によれば、以下の効果が得られ
る。
【0133】 (1) 高濃度トナー収容部で生成された再
生トナーは、新規トナーを貯蔵する新 規トナー貯蔵部
に搬送路を介して搬送され、新規トナーと再生トナーと
が撹拌手段によって撹拌されるので、再生トナーのみを
画像形成にしようするのではなく、新規トナーと撹拌し
て使用するので、さらに品質のよい画像を形成すること
ができる。 (2) トナー収容部の内部に、収容したトナー量を検知す
るトナー量検知手段と 、トナー収容部に回収トナー貯
蔵部に貯蔵した残留トナーを撹拌・搬送する手段とを設
けることによって、回収トナー貯蔵部に貯蔵したトナー
量が所定量になると、高濃度トナー収容部にトナーを搬
することができる。
【0134】 (3) 外添剤として、シリカ、アルミナ、
チタニアのいずれかの微粉末を残留トナーに添加するこ
とにより、これらの微粉末は一般的なものであり、入手
し易いため、容易に残留トナーの品質を向上させて、残
留トナーを再生することができる。
【0135】 (4) シリカ、アルミナまたはチタニアの
いずれかの微粉末を使用した外添剤は、疎水化度40%
以上であるため、高温高湿の条件下においても、トナー
の帯電性の変動を抑制することができる。
【0136】 (5) 残留トナーと高濃度トナーとを略同
量混合して生成されるトナーに含有される外添剤の量
を、新規トナーに含有される外添剤の量に対して、±1
0%の範囲内とすることによって、残留トナーの組成を
良好に回復することができ、新規トナーと略同様の品質
のよいトナーを生成できる。
【0137】
【0138】
【0139】
【0140】
【0141】
【0142】
【0143】
【0144】
【0145】
【0146】
【図面の簡単な説明】
【図1】本画像形成装置の画像形成部の概略の構成を示
す図である。
【図2】本画像形成装置におけるトナーを再生するため
の概念的な構成を示すブロック図である。
【図3】トナー再生部61の概略の構成を示す断面図で
ある。
【図4】異物除去手段72の概略の構成を示す断面図及
び斜視図である。
【図5】本画像形成装置の動作を制御する制御システム
の概略の構成を示すブロック図である。
【図6】本画像形成装置におけるトナー再生動作の流れ
を示すフローチャートである。
【図7】本画像形成装置のトナーを再生するための別の
概念的な構成を示すブロック図である。
【図8】トナー再生部61bの概略の構成を示す断面図
である。
【図9】残留トナーを再利用できる従来の画像形成装置
を示す図である。
【符号の説明】6− クリーニング装置、61−トナー再生部、62−
収トナー貯蔵部、63−新規トナー貯蔵部、4−現像
、1−感光体ドラム
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI G03G 15/08 507D (72)発明者 増田 実男 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シャープ株式会社内 (56)参考文献 特開 平10−333411(JP,A) 特開 平11−95553(JP,A) 特開 平10−198063(JP,A) 特開 平6−186849(JP,A) 特開 平7−225542(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 21/00 G03G 21/10 - 21/12 G03G 15/08 - 15/08 507

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 静電潜像担持体上に形成された静電潜像
    にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、該
    トナー像を転写材に転写させる転写装置と、トナー像転
    写後の静電潜像担持体表面に残留する残留トナーを除去
    ・回収するクリーニング装置と、を備え、 クリーニング装置に除去・回収された残留トナーを再使
    用する画像形成装置において、残留トナーを貯蔵する回収トナー貯蔵部と、新規トナー
    より外添剤の濃度が高い高濃度トナーを収容する高濃度
    トナー収容部と、前記回収トナー貯蔵部の残留トナーを
    前記高濃度トナー収容部へ搬送する搬送路と、該高濃度
    トナー収容部のトナーを撹拌する撹拌手段と、新規トナ
    ーを貯蔵する新規トナー貯蔵部と、前記高濃度トナー収
    容部の再生トナーを該新規トナー貯蔵部へ搬送する搬送
    路と、該新規トナー貯蔵部のトナーを撹拌する撹拌手段
    と、から成るトナー再生部を備え、 該クリーニング装置
    に回収した残留トナーと、前記高濃度トナーと、を撹拌
    ・混合して再生トナーを生成するトナー再生部を備えた
    ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 静電潜像担持体上に形成された静電潜像
    にトナーを供給してトナー像を形成する現像装置と、該
    トナー像を転写材に転写させる転写装置と、トナー像転
    写後の静電潜像担持体表面に残留する残留トナーを除去
    ・回収するクリーニング装置と、を備え、 クリーニング装置に除去・回収された残留トナーを再使
    用する画像形成装置において、 新規トナーを貯蔵する新規トナー貯蔵部と、 その内部に収容したトナー量を検知するトナー量検知手
    段、及びその内部に収容したトナーを該新規トナー貯蔵
    部へ搬送する搬送手段を備え、新規トナーより外添剤の
    濃度が高い高濃度トナーを収容するトナー収容部と、 前記クリーニング装置に回収した残留トナーを該トナー
    収容部へ搬送する搬送路と、 該トナー収容部のトナーを撹拌する撹拌手段と、を備
    え、該クリーニング装置に回収した残留トナーと、前記
    高濃度トナーと、を撹拌・混合して再生トナーを生成す
    るトナー再生部を備えたことを特徴とする 画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 前記外添剤は、シリカ、アルミナまたは
    チタニアのいずれかの微粉末であることを特徴とする請
    求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記外添剤は、疎水化度40%以上であ
    ことを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成
    装置。
  5. 【請求項5】 前記高濃度トナーは、未使用トナーに含
    まれる外添剤のトナー重量比をY[wt%]、回収した
    トナーに含まれる外添剤のトナー重量比をX[wt
    %]、高濃度トナーに含まれる外添剤のトナー重量比を
    Z[wt%]として、 1.9Y−X≦Z≦2.1Y−X で示される量の外添剤を含有する ことを特徴とする請求
    1または2に記載の画像形成装置。
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