JP3506808B2 - 電圧調整設備 - Google Patents

電圧調整設備

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JP3506808B2
JP3506808B2 JP14081895A JP14081895A JP3506808B2 JP 3506808 B2 JP3506808 B2 JP 3506808B2 JP 14081895 A JP14081895 A JP 14081895A JP 14081895 A JP14081895 A JP 14081895A JP 3506808 B2 JP3506808 B2 JP 3506808B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、配電系統に設置される
電圧調整設備に関するものである。
【0002】
【従来の技術】配電系統に設置される電圧調整設備とし
ての自動電圧調整器は、線路に直列に接続される直列変
圧器と、線路に並列に接続されるタップ付きの調整変圧
器と、調整変圧器のタップを切り換えるタップ切換器
と、該タップ切換器を制御する制御装置とにより構成さ
れる。
【0003】図7はサイリスタ式タップ切換器を用いた
単相用の自動電圧調整器SVRの電気的な構成を示した
もので、同図において1u及び1vは配電線に直列に接
続される主回路導体、2は直列変圧器、3は調整変圧
器、4はサイリスタ式タップ切換器、5は制御装置であ
る。
【0004】主回路導体1u及び1vの一端U及びVは
電源側の線路に接続され、他端u及びvは負荷側の線路
に接続される。直列変圧器2は1次巻線2p及び2次巻
線2sを有し、2次巻線2sは主回路導体1uに直列に
接続されている。調整変圧器3は1次巻線3pと2次巻
線3sとを有し、2次巻線3sには所定個数のタップt
1 ,t2 ,…tn が設けられている。調整変圧器3の2
次巻線3sは、サイリスタ式タップ切換器4と限流リア
クトル6とを介して直列変圧器2の1次巻線2pに接続
され、1次巻線3pは主回路導体1u,1v間に接続さ
れている。
【0005】サイリスタ式タップ切換器4は、逆並列接
続された対のサイリスタからなるタップ選択用のサイリ
スタスイッチを調整変圧器の各タップ毎に備えて、制御
装置5から信号線7を介して与えられる制御信号に応じ
て選択すべきタップに接続されたサイリスタスイッチを
導通させることにより、所定のタップを選択して直列変
圧器2の1次巻線2pに接続するようにしたものであ
る。
【0006】なお図7においてPT1 及びPT2 はそれ
ぞれ直列変圧器2よりも電源側及び調整変圧器3よりも
負荷側で主回路導体1u,1v間の電圧を検出する電源
側及び負荷側の計器用変圧器、CTは主回路導体1uを
流れる電流を検出する変流器で、計器用変圧器PT1 ,
PT2 及び変流器CTの出力は制御装置5に与えられて
いる。
【0007】3相用の自動電圧調整器の場合、直列変圧
器及び調整変圧器をY結線、V結線またはΔ結線し、サ
イリスタ式タップ切換器は各相用意することにより構成
できる。
【0008】従来上記のような自動電圧調整器を装柱し
て(電柱に取り付けて)自動電圧調整設備を構成する場
合には、図8に示したように、全ての構成機器を大形の
1つのタンク6内に収納して自動電圧調整器SVRを構
成していた。この場合、自動電圧調整器SVRと装柱用
の器具とを含む装柱機器(電柱に取り付けられた機器)
の全重量が、柱上変圧器等を装柱する場合に比べて相当
に大きくなる上に、装柱機器の重心と電柱の軸心部との
間の距離が大きくなるのを避けられないため、電柱に加
わる装柱機器による偏心荷重(装柱機器の重心が電柱の
軸心から偏っている場合に該装柱機器の重心に作用する
荷重)により電柱の地際に加わる曲げモーメントが相当
に大きくなる。また電柱の地際に加わる曲げモーメント
は、偏心荷重によるものの外に、電柱,電線及び装柱機
器が受ける風圧荷重による曲げモーメントがあり、それ
らが加わるため、電柱の地際に加わる全曲げモーメント
は非常に大きくなり、単一の電柱で自動電圧調整器を支
持しようとすると、一般的に使用される電柱では強度が
不足することになる。
【0009】そのため従来は、図8に示したように、2
本の電柱7,8を立てて、これらの電柱に跨って架台9
を取り付け、該架台9の上に自動電圧調整器SVRを支
持する支持構造をとっていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
電圧調整設備においては、自動電圧調整器を2本の電柱
を用いて支持していたため、設備費が高くなるだけでな
く、電圧調整設備を設置するために要する用地面積が大
きくなるのを避けられなかった。特に市街地では、電力
機器を設置するための用地の確保が難しくなっており、
2本の電柱を立てるための用地を確保することは困難な
場合が多いため、図8に示したような構成は受け入れ難
くなってきている。
【0011】本発明の目的は、装柱機器による偏心荷重
を小さくし、電柱の地際に加わる曲げモーメントを軽減
することによって、単一かつ既存の電柱を用いて自動電
圧調整器を支持し得るようにして設置面積の縮小と設備
費の低減とを図った電圧調整設備を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、1次巻線が線
路に直列に接続される直列変圧器と、直列変圧器の2次
巻線に誘起する電圧が1次巻線に入力され、2次巻線が
線路に接続されるタップ付きの調整変圧器と、サイリス
タをタップ選択用のスイッチとして調整変圧器のタップ
を切り換えるサイリスタ式タップ切換器と、該タップ切
換器を制御する制御装置とを備えた自動電圧調整器を装
柱してなる電圧調整設備に係わるものである。
【0013】本発明においては、自動電圧調整器を、少
くとも直列変圧器を第1のタンク内に収納して構成した
直列変圧器ユニットと、少くとも調整変圧器とタップ切
換器とを第2のタンク内に収納して構成した調整変圧器
ユニットと、制御装置の構成要素を共通のケース内に収
納して構成した制御ユニットとの3つのユニットに分割
する。この場合、直列変圧器ユニットと調整変圧器ユニ
ットとを分けて配置して1本の電柱に取り付ける。また
制御ユニットは調整変圧器ユニットに一体化した状態で
取り付け、電柱に加わる荷重のうち、自動電圧調整器と
該自動電圧調整器を電柱に取付けるための器具とを含む
装柱機器による偏心荷重を小さくするように3つのユニ
ット相互間の位置関係と重量配分とを設定する。
【0014】上記のように、自動電圧調整器を3つのユ
ニットにより構成する場合、直列変圧器ユニットと調整
変圧器ユニットと制御ユニットとをそれぞれ分けて配置
した状態で共通のフレームを介して1本の電柱に取付け
るようにしてもよい。この場合も、装柱機器による偏心
荷重を小さくするように3つのユニットの位置関係と重
量配分とを設定する。
【0015】
【作用】上記のように、自動電圧調整器を、直列変圧器
を有するユニットと調整変圧器を有するユニットとを含
む複数のユニットに分割して装柱して、電柱に加わる荷
重のうち、装柱機器による偏心荷重を小さくするよう
に、ユニット相互間の位置関係と重量配分とを設定する
と、電柱の地際に加わる曲げモーメントはほとんど風圧
荷重による曲げモーメントとなる。従って電柱に作用す
る曲げモーメントの軽減を図ることができ、単一かつ既
存の電柱で自動電圧調整器を支えることが可能になる。
【0016】
【実施例】図1及び図2は本発明の実施例の外観を示
し、図3は本実施例で用いる自動電圧調整器SVRの電
気的な構成を示している。
【0017】本実施例では、自動電圧調整器SVRが、
直列変圧器ユニットU1 と調整変圧器ユニットU2 と制
御ユニットU3 との3つのユニットに分割されていて、
これらのユニットが1本の電柱10に支持されている。
【0018】本実施例の自動電圧調整器SVRは3相用
のものであって、この自動電圧調整器SVRにおいて
は、図3に示したように、2台の直列変圧器2u及び2
wが設けられている。直列変圧器2u及び2wのそれぞ
れの2次巻線2su及び2swの一端はそれぞれU相及びW
相の電源側主回路端子TU及びTWに接続され、これら
の2次巻線の他端は主回路中継端子TU´及びTW´に
接続されている。直列変圧器2u,2wの1次巻線2p
u,2pwはV結線され、1次巻線2pu,2pwがそれぞれ
限流リアクトル6u〜6wを介して調整電圧入力端子t
u〜twに接続されている。本実施例では、直列変圧器
2u,2wと限流リアクトル6u〜6wとが絶縁油とと
もに共通のタンク11内に収納されて直列変圧器ユニッ
トU1 が構成され、端子TU,TW,TU´,TW´及
びtu〜twはタンク11の管壁を貫通させて取付けら
れたブッシングを通して外部に導出されている。
【0019】なお図示してないが、直列変圧器2u,2
wの2次巻線と端子TU,TWとの間の回路の線間電圧
を検出する計器用変圧器(図7のPT1 に相当するも
の)が設けられ、この計器用変圧器も直列変圧器2u,
2wとともにタンク11内に収納されている。
【0020】また本実施例では、2台の調整変圧器3u
及び3wが設けられ、これらの変圧器の1次巻線3pu及
び3pwはV結線されてその3相の端子が第2の負荷側主
回路端子Tu〜Twに接続されている。調整変圧器3u
及び3wの2次巻線3su及び3swはそれぞれタップt1
〜tn を有し、これらの2次巻線はサイリスタ式タップ
切換器4を介して3相の調整電圧出力端子tu´〜tw
´に接続されている。この例では、調整変圧器3u,3
wとサイリスタ式タップ切換器4とが絶縁油とともに共
通のタンク12内に収納されて調整変圧器ユニットU2
が構成され、端子Tu〜Tw及びtu´〜tw´は、タ
ンク12の管壁を貫通したブッシングを通して外部に導
出されている。
【0021】なおユニットU2 内には、図7に示した計
器用変圧器PT2 及び変流器CTに相当する計器用変圧
器及び変流器が設けられるが、これらの図示は省略され
ている。
【0022】本実施例ではまた、サイリスタ式タップ切
換器4を制御する制御装置の構成要素がケース13内に
収納されて制御ユニットU3 が構成されている。
【0023】この実施例では、ユニットU1 及びU2 の
タンク11及び12が円筒状に形成されていて、それぞ
れの中心軸線を垂直方向に向けた状態で電柱10の左右
に対称に(180度間隔で)配置されている。タンク1
1及び12のそれぞれの外周面には放熱器14及び15
が取り付けられている。タンク11の外周面(側面)の
電柱10に対向する部分には、上下方向に並ぶ複数個
(図示の例では4個)のブラケット16,16,…から
なる装柱器具が取り付けられ、タンク12の側面には、
ブラケット16,16,…にそれぞれ対応するブラケッ
ト17,17,…からなる装柱器具が同じく取り付けら
れている。ブラケット16及び17のそれぞれの先端部
16a及び17aは電柱10の外周に嵌合するように半
円筒状に形成され、各ブラケットの半円筒状の先端部1
6a,17aの周方向の両端にはそれぞれ耳部16a1,
17a1が形成されている。
【0024】タンク11及び12は、それぞれに取り付
けられた対応するブラケット16及び17の先端部16
a及び17aを電柱10に嵌合させた状態で電柱の左右
に配置されて、対応するブラケットの先端の耳部16a
1,17a1どうしをボルトにより締結することにより電
柱10に取り付けられている。
【0025】タンク11の上面には、3相の電源側主回
路端子TU,TWを導出するブッシングと中継端子TU
´,TW´を構成するブッシングとが取り付けられ、タ
ンク11の側面の上部には調整電圧入力端子tu〜tw
を導出するブッシングが取り付けられている。またタン
ク12の上面には、調整電圧出力端子tu´〜tw´を
それぞれ導出するブッシングと、負荷側主回路端子Tu
〜Twをそれぞれ導出するブッシングとが取り付けられ
ている。
【0026】制御ユニットU3 のケース13は調整変圧
器ユニットU2 のタンク12の側面に溶接等により接続
され、これによりユニットU3 がユニットU2 に一体化
された状態で支持されている。ケース13の上端にはタ
ンク12の側面に取り付けられた端子箱20が接続さ
れ、タップ切換器4と制御装置5との間を接続する信号
線を中継する端子が端子箱20内に設けられている。
【0027】本実施例においては、直列変圧器ユニット
U1 の主回路中継端子TU´,TW´と調整変圧器ユニ
ットの負荷側主回路端子Tu〜Twとの間が絶縁電線C
1 ,C3 を介して接続され、調整電圧出力端子tu´〜
tw´と調整電圧入力端子tu〜twとの間が絶縁電線
C4 〜C6 を介して接続される。またタップ切換器4と
制御装置5との間は端子箱20内に設けられた中継端子
間を所定の配線を介して接続することにより相互に接続
される。
【0028】上記の実施例においては、直列変圧器ユニ
ットU1 の重量と、調整変圧器U2及び制御ユニットU3
の重量とがほぼ等しくなるように、ユニットU1 〜U3
の重量配分が設定されている。またユニットU1 を装
柱するブラケット16と、ユニットU2 を装柱するブラ
ケット17とは同じものからなっていて、両ブラケット
は等しい重量を有している。従って、装柱された機器
(ユニットU1 〜U3 及びブラケット16,17)の重
心を電柱10の中心にほぼ一致させるか、または少なく
とも電柱10の中心に近い位置に位置させることがで
き、装柱機器による偏心荷重をほぼ零にすることができ
る。従って電柱の地際に作用する曲げモーメントは実質
的に風圧荷重によるもののみとなる。
【0029】上記の実施例によれば、装柱機器の重心を
電柱10の中心にほぼ一致させて装柱機器による偏心荷
重をほぼ零にすることができるが、本発明においては、
装柱機器の重心と電柱の中心との間の距離を小さくして
装柱機器による偏心荷重を小さくするようにすればよ
く、必ずしも偏心荷重を零にする必要はない。即ち、装
柱機器による偏心荷重と予想される風圧荷重とにより電
柱の地際(電柱の地面から出ている部分の最下端)に加
わる曲げモーメントを、電柱に許容される限度以下(電
柱が耐え得る範囲)に抑えるために必要な範囲まで、装
柱機器による偏心荷重を小さくするように、3つのユニ
ットU1 〜U3 の位置関係と重量配分とを設定すればよ
い。
【0030】上記の実施例では、制御ユニットU3 を調
整変圧器ユニットU2 に支持させたが、直列変圧器ユニ
ットU1 と調整変圧器ユニットU2 と制御ユニットU3
とを分けて配置して、自動電圧調整器と該自動電圧調整
器を装柱するための器具とを含む装柱機器による偏心荷
重を小さくするように3つのユニットU1 〜U3 の位置
関係と重量配分とを設定するようにしてもよい。
【0031】図4ないし図6は、3つのユニットU1 〜
U3 を離して配置した状態で装柱するようにした実施例
を示したもので、図4及び図5はそれぞれ要部の正面図
及び上面図を示し、図6は図5のY−Y線断面図を示し
ている。
【0032】本実施例において、直列変圧器ユニットU
1 は前記の実施例と同様に円筒状のタンク11内に直列
変圧器と限流リアクトルとを絶縁油とともに収納したも
のからなり、調整変圧器ユニットU2 は、円筒状のタン
ク12内に調整変圧器とタップ切換器とを収納したもの
からなっている。また制御ユニットU3 は、制御装置の
構成機器を箱形のケース13内に収納したものからなっ
ている。
【0033】この実施例では、直列変圧器U1 及び調整
変圧器U2 が電柱10の中心軸線を含む垂直面(図5の
Y−Y線に沿った面)の両側に、それぞれの中心軸線を
垂直方向に向けた状態で左右対称に配置され、これらの
ユニットU1 及びU2 から等距離の位置に制御ユニット
U3 が配置されている。即ち、この実施例では、3つの
ユニットU1 〜U3 が、それぞれの中心を2等辺三角形
の頂点に位置させた状態で配置されている。
【0034】ユニットU1 及びU2 のタンク11及び1
2の間に跨って配置された3つのフレーム21のそれぞ
れの両端がタンク11及び11の側面に溶接され、これ
らのフレームを介してユニットU1 ,U2 間が連結され
ている。またユニットU1 及びU2 のタンク11及び1
2の側面の上部間に跨って配線ダクト22が設けられて
該配線ダクト22の一端及び他端がそれぞれタンク11
及び12の上部側面に溶接され、この配線ダクト22を
介してタンク11,12内の上部空間が連通させられて
いる。また配線ダクト22に制御ユニットU3 のケース
13の上端が接続されて支持され、ケース13の上端と
配線ダクト22との間に跨って端子箱23が取り付けら
れている。
【0035】この例では、直列変圧器ユニットU1 のタ
ンク11の上面に図3の電源側主回路端子TU,TWの
みが導出され、調整変圧器ユニットU2 のタンク12の
上面には図3の負荷側主回路端子Tu〜Twのみが導出
されている。直列変圧器ユニットU1 の主回路中継端子
TU´,TW´と負荷側主回路端子Tu〜Twとの間、
及び直列変圧器ユニットの調整電圧入力端子tu〜tw
と調整変圧器ユニットの調整電圧出力端子tu´〜tw
´との間は、配線ダクト22内に設けられた絶縁電線を
介して相互に接続されている。また端子箱23内には制
御装置5とタップ切換器4との間を接続する信号線を中
継する中継端子が設けられていて、該端子箱内に設けら
れた信号線を介して制御装置5とタップ切換器4との間
が接続されている。
【0036】ユニットU1 ,U2 間を連結する各フレー
ム21の背面には取り付け座24を介してブラケット2
5が固定されている。各ブラケット25の先端部25a
は電柱10に嵌合するように半円筒状に形成され、半円
筒状の先端部25aの周方向の両端には耳部25a1,2
5a1が形成されている。また電柱10のほぼ半部に嵌合
するように半円筒状に形成された固定金具26が、電柱
10に嵌合された各ブラケット25の先端部25aと反
対側から電柱10に嵌合されている。各固定金具26の
周方向の両端にはそれぞれ耳部26a1,26a1が設けら
れ、これらの耳部はそれぞれブラケット25の先端部の
両端の耳部25a1,25a1に対向配置されている。各固
定金具26の耳部と対応するブラケット25の耳部とが
ボルトにより締結されて、各ブラケット25が電柱10
に固定されている。
【0037】本実施例では、直列変圧器ユニットU1 、
調整変圧器ユニットU2 及び制御ユニットU3 の重量配
分を適当に設定することにより、装柱機器の重心を電柱
10の中心を通る直線上に位置させることができる。装
柱機器による偏心荷重を小さくするために、直列変圧器
ユニットU1 の中心と調整変圧器ユニットU2 の中心と
を結ぶ線と電柱10の中心との間の距離をできるだけ小
さくして、装柱機器の重心の位置を電柱10の中心に近
付けるのが好ましい。
【0038】図4ないし図6に示した実施例では、装柱
機器による偏心荷重が生じるのを避けられないが、図8
に示したように構成機器の全てを1つのタンク内に収納
した従来の自動電圧調整器を装柱する場合に比べると、
装柱機器の重心位置の電柱の中心からの偏心量をはるか
に小さくすることができるため、1本電柱を立てるだけ
で自動電圧調整器を十分に支えることができ、既存の電
柱にも自動電圧調整器を装柱することができる。
【0039】図4ないし図6の実施例においても、装柱
機器による偏心荷重と予想される風圧荷重とにより電柱
の地際に加わる曲げモーメントを、電柱に許容される限
度以下に抑えるために必要な範囲まで装柱機器による偏
心荷重を小さくするように、3つのユニットU1 〜U3
の位置関係と重量配分とを設定する。
【0040】図1及び図2に示した実施例では、直列変
圧器ユニットU1 と調整変圧器ユニットU2 及び制御ユ
ニットU3 とを装柱した後にユニット間の配線を行って
自動電圧調整器SVRの組立を完了するようにしている
が、図4ないし図6の実施例では、ユニットU1 〜U3
をフレーム22により相互に連結して一体化するととも
に、ダクト22内を通してユニット間の配線を行って、
自動電圧調整器SVRの組立を地上で行った後に全体を
電柱1に取り付けるようにしている。このように構成す
ると、高所での配線作業を行う必要がないため、装柱作
業を簡単にすることができる。
【0041】上記の各実施例では、3相用の自動電圧調
整器を装柱する場合を例にとったが、図7に示すような
単相用の自動電圧調整器を装柱する場合にも、同様に、
自動電圧調整器を直列変圧器ユニットU1 と調整変圧器
ユニットU2 と制御ユニットU3 との3つのユニットに
分割して装柱することにより、上記各実施例と同様の構
成をとることができる。
【0042】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、自動電
圧調整器を、直列変圧器を有するユニットと調整変圧器
を有するユニットとを含む複数のユニットに分割して装
柱して、装柱機器による偏心荷重を小さくするように、
ユニット相互間の位置関係と重量配分とを設定したの
で、電柱の地際に加わる曲げモーメントを軽減して、単
一の電柱で自動電圧調整器を支えることができ、既存の
電柱にも容易に装柱することができる。従って、2本の
電柱で自動電圧調整器を支えていた従来の電圧調整設備
に比べてその設置面積の縮小と設備費の低減とを図るこ
とができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の要部を示した正面図である。
【図2】図1の上面図である。
【図3】本発明の実施例で用いる自動電圧調整器の電気
的な構成の一例を示した回路図である。
【図4】本発明の他の実施例の要部を示した正面図であ
る。
【図5】図4の上面図である。
【図6】図5のY−Y線断面図である。
【図7】本発明の実施例で用いる他の自動電圧調整器の
電気的構成を示した回路図である。
【図8】従来の電圧調整設備の正面図である。
【符号の説明】
2 直列変圧器 3 調整変圧器 4 サイリスタ式タップ切換器 5 制御装置 10 電柱 11,12 タンク 13 ケース U1 直列変圧器ユニット U2 調整変圧器ユニット U3 制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 恒雄 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 佐藤 彰芳 愛知県名古屋市東区東新町1番地 中部 電力株式会社内 (72)発明者 浅井 政一 愛知県春日井市愛知町1番地 愛知電機 株式会社内 (72)発明者 栗山 忠士 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (72)発明者 成瀬 末吉 大阪府大阪市淀川区田川2丁目1番11号 株式会社ダイヘン内 (56)参考文献 特開 昭57−211614(JP,A) 特開 平7−115006(JP,A) 特開 平6−204056(JP,A) 実開 平3−129014(JP,U) 実開 平6−41333(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05F 1/24 G05F 1/20 H02B 5/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 線路に直列に接続される直列変圧器と、
    線路に並列に接続されるタップ付きの調整変圧器と、サ
    イリスタをタップ選択用のスイッチとして前記調整変圧
    器のタップを切り換えるサイリスタ式タップ切換器と、
    該タップ切換器を制御する制御装置とを備えた自動電圧
    調整器を装柱してなる電圧調整設備であって、 前記自動電圧調整器は、少くとも前記直列変圧器を第1
    のタンク内に収納して構成した直列変圧器ユニットと、
    少くとも前記調整変圧器とタップ切換器とを第2のタン
    ク内に収納して構成した調整変圧器ユニットと、前記制
    御装置の構成要素を共通のケース内に収納して構成した
    制御ユニットとの3つのユニットに分割され、 前記直列変圧器ユニットと調整変圧器ユニットとは、1
    本の電柱の左右に分けて配置されて該電柱に取り付けら
    れ、 前記制御ユニットは前記調整変圧器ユニットに支持さ
    れ、 前記1本の電柱に加わる荷重のうち、前記自動電圧調整
    器と該自動電圧調整器を装柱するための器具とを含む装
    柱機器による偏心荷重を小さくするように前記3つのユ
    ニットの位置関係と重量配分とが設定されていることを
    特徴とする電圧調整設備。
  2. 【請求項2】 線路に直列に接続される直列変圧器と、
    線路に並列に接続されるタップ付きの調整変圧器と、サ
    イリスタをタップ選択用のスイッチとして前記調整変圧
    器のタップを切り換えるサイリスタ式タップ切換器と、
    該タップ切換器を制御する制御装置とを備えた自動電圧
    調整器を装柱してなる電圧調整設備であって、 前記自動電圧調整器は、少くとも前記直列変圧器を第1
    のタンク内に収納して構成した直列変圧器ユニットと、
    少くとも前記調整変圧器とタップ切換器とを第2のタン
    ク内に収納して構成した調整変圧器ユニットと、前記制
    御装置の構成要素を共通のケース内に収納して構成した
    制御ユニットとの3つのユニットに分割されて、該3つ
    のユニットが共通のフレームを介して1本の電柱に取り
    付けられ、 前記1本の電柱に加わる荷重のうち、前記自動電圧調整
    器と該自動電圧調整器を装柱するための器具とを含む装
    柱機器による偏心荷重を小さくするように前記3つのユ
    ニットの位置関係と重量配分とが設定されていることを
    特徴とする電圧調整設備。
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