JP3506604B2 - 航行物体までの距離検出装置および距離検出方法 - Google Patents

航行物体までの距離検出装置および距離検出方法

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  • Measurement Of Velocity Or Position Using Acoustic Or Ultrasonic Waves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、航行物体までの距
離検出装置および距離検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、海面(または海中)を航行する船
舶までの距離を検出するものとしては、アクティブ方式
の装置がある。
【0003】このアクティブ方式は、船舶が航行する海
域の海底に、船舶を検出するための音波発信器および受
信器が設けられた検出装置を配置しておき、音波発信器
から発射(送信)された音波が船舶に反射して戻ってき
た音波を受信器にて受信し、このときの音波の送受信間
隔に海中での音速を掛け算することにより、音波発信器
から船舶までの距離を検出するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述したアクティブ方
式の装置によると、自ら音波を発信するとともに、所定
地域の海面に向けて設置する必要があるという問題があ
った。
【0005】そこで、本発明は、自ら音波を発信するこ
となく、かつ設置を容易に行い得る航行物体までの距離
検出装置および距離検出方法を提供することを目的とす
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の航行物体までの距離検出装置は、海面また
は海中を航行する航行物体から発される航走音を海面下
にて受信する音波受信器と、この音波受信器からの音波
信号に1回および2回微分を施して音波受信器に対して
航行物体が最も接近する地点を通過する第1通過時点お
よびこの最接近位置に対して45度方向の地点を通過す
る第2通過時点を検出する測定位置通過時点検出部と、
上記音波受信器からの音波信号を入力して所定時間毎に
音波信号の周波数スペクトル解析を行う周波数解析部
と、上記測定位置通過時点検出部からの第1および第2
通過時点並びに周波数解析部からの周波数スペクトル解
析結果をそれぞれ入力して、ドップラー効果により生じ
る周波数のずれ量を求めるとともに、このずれ量から第
2通過時点での航行物体の音波受信器方向での速度成分
を求めた後、この速度成分から航行物体の進行方向での
速度を検出する速度計算部と、上記2回微分された音波
波形の第1通過時点における値および上記速度計算部に
より求められた速度を入力して、最接近位置までの距離
を計算する距離計算部とから構成したものである。
【0007】また、本発明の航行物体までの距離検出方
法は、海面または海中を航行する航行物体から発される
走行音を海面下に設けられた音波受信器により受信し、
この音波受信器からの音波信号に1回および2回微分を
施して、音波受信器に対して航行物体が最も接近する地
点を通過する第1通過時点およびこの最接近位置に対し
て45度方向の地点を通過する第2通過時点を検出し、
上記音波受信器からの音波信号を入力して所定間隔毎に
周波数スペクトル解析を行い、第1通過時点と第2通過
時点との周波数スペクトル解析結果からドップラー効果
により生じる周波数のずれ量を求め、このずれ量に基づ
き第2通過時点における航行物体の音波受信器方向での
速度成分を求めた後、この速度成分から航行物体の進行
方向での速度を検出し、次に上記2回微分された音波波
形の第1通過時点における2回微分値および上記速度計
算部で求められた速度に基づき、音波受信器から最接近
位置までの距離を検出する方法である。
【0008】上記の各構成によると、海面または海中を
航行する航行物体からの航走音を音波受信器にて受信す
るとともに、異なる通過地点における両周波数のずれ量
を求め、そしてこのずれ量にドップラー効果の式を適用
することにより、航行物体の速度を検出するとともに、
この速度および第1通過時点における音波信号の2回微
分値を使用して、船舶までの距離を検出するようにした
ので、速度検出のための信号を出力する必要がなく、ま
たその検出方向についても全方位的である。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態におけ
る航行物体までの距離検出装置および距離検出方法を、
図1〜図4に基づき説明する。
【0010】本実施の形態においては、航行物体とし
て、海面(水面も含む)を航行する船舶の場合について
説明する。本実施の形態における距離検出方式は、図1
に示すように、距離検出装置1の内、少なくとも音波受
信器(音響センサーの一例で、より具体的には、音圧セ
ンサーが用いられる)11を所定海域の海底に設置して
おき、船舶2がこの海域を航行する際に、船舶2から発
される航走音の音波を受信して、航行している船舶2の
速度を検出し、そしてこの速度を所定の計算式に代入し
て、最接近位置における船舶までの距離を検出するもの
である。
【0011】まず、距離検出装置の構成および距離検出
の原理について説明する。図2に示すように、この距離
検出装置1は、海底(または、海中)に設置されて海面
を航行する船舶2から発される航走音などの音波を受信
する音波受信器11と、この音波受信器11で受信され
た音波信号(音圧信号)を増幅器12で増幅した後入力
するとともに所定の演算を行い、船舶2の速度およびこ
の速度に基づき船舶2までの距離を検出する演算処理部
(ディジタルシグナルプロセッサー、マイクロコンピュ
ータなどから構成されている)13と、例えば陸上に設
けられた基地局などのその検出速度を送信する送信部1
4とから構成されている。
【0012】上記演算処理部13は、増幅器12で増幅
された音波信号を入力して、音波受信器11に対して予
め設定された2個所の測定位置を船舶が通過した時点を
検出する測定位置通過時点検出部21と、同じく上記増
幅器12からの音波信号を入力して、音波信号の周波数
スペクトル解析(FET解析)を行う周波数解析部22
と、上記測定位置通過時点検出部21からの通過時点お
よび周波数解析部22からの解析結果を入力して、ドッ
プラー効果を利用して船舶2の速度を計算する速度計算
部23と、音波受信器12からの音波信号を2回微分
(この構成については後述する)して得られた値の内、
第1通過時点における2回微分値を検出する微分値検出
部24と、上記速度計算部23で求められた速度とこの
微分値検出部24で求められた2回微分値とに基づき所
定の計算を行い、船舶2までの距離を計算する距離計算
部25とから構成されている。
【0013】上記測定位置通過時点検出部21は、増幅
された音波信号から必要な帯域分を取り出すバンドパス
フィルタ(またはローパスフィルタ)などのフィルタ部
31と、この帯域で取り出された音波信号から所定の信
号波形を取り出す検波回路部32と、この取り出された
信号波形を微分する第1微分回路部33と、この第1微
分回路部33で微分された信号波形をさらに微分する第
2微分回路部34と、上記第1微分回路部33で得られ
た1回微分による信号波形のゼロ点を求める第1通過時
点検出部35と、上記第2微分回路部34で得られた2
回微分による信号波形のゼロ点を求める第2通過時点検
出部35とから構成されている。
【0014】ここで、上記1回微分および2回微分によ
り、船舶2の通過時点、すなわち2つの測定対象位置を
決定した理由について説明する。上述したように、船舶
2の速度をドップラー効果を用いて検出するように説明
したが、この場合、まず所定速度で航行する船舶2の音
波信号を異なる2個所で測定して得られた両周波数のず
れ量(以下、シフト量という)を求め、次にこのシフト
量をドップラー効果の式に適用して、真の(進行方向で
の)船舶2の速度を求めるのであるが、このドップラー
効果の式を適用する際に、シフトが生じていない基本周
波数を知る必要がある。このため、船舶2が音波受信器
11に最も接近した位置(最接近位置)Aを通過した時
点の周波数を検出することにより、基本周波数を知るこ
とができる。
【0015】すなわち、この基本周波数は音波受信器1
1にて測定した音圧レベルが最も高い(強い)時点にお
ける周波数であり、この音圧レベルが最も高い位置は、
音波信号(音圧レベル信号)を1回微分したとき、その
値がゼロとなるときである。
【0016】次に、2回微分をする理由であるが、ドッ
プラー効果により求められた船舶2の速度は、船舶2に
おける速度の内、音波受信器11に対する速度成分であ
り、この速度成分から船舶2の進行方向での真の速度を
求める必要がある。このため、この速度成分の方向と進
行方向との交差角θを知る必要がある(図4参照)。
【0017】この交差角θを、単に、船舶2から受信し
た音波信号から知ろうとすると、2回微分することによ
り、音圧レベルの変化点、すなわち交差角θが45度で
ある地点を容易に知り得るからである。
【0018】以下、上記事項を具体的に説明する。図1
に示すように、海底に設置された速度検出装置1の音波
受信器11の位置を、三次元座標系(X,Y,Z)での
原点(0,0,0)とするとともに、航行する船舶2の
三次元座標を(x,y,z)とすると、船舶2と音波受
信器11との相対距離(直線距離)rは、下記の(1)
式にて表わされる。なお、(1)式を変形して、船舶2
と音波受信器11との最接近距離dで表わすと、(2)
式のようになる。
【0019】
【数1】
【0020】また、船舶2から発される音波の受波レベ
ルの距離減衰に関しては、下記の(3)式が成立する。 RL=SL−TL・・・(3) (3)式中、RL:音波受信器での受波レベル(dB) SL:船舶からの音の送波レベル(dB) TL:伝搬損失(dB)で、TL=20logrである。
【0021】上記(3)式に、x=vt[vは船舶2の
速度を示し、tは船舶2の現在位置(検出位置)Bから
水中局11に対する最接近位置Aまでの所要時間を示
す。]を代入して変形すると、下記(4)式のようにな
る。
【0022】
【数2】
【0023】上記(4)式を1回微分すると、下記
(5)式となり、さらに微分して2回微分を行うと、下
記(6)式となる。
【0024】
【数3】
【0025】そして、上記2回微分した(6)式の値が
ゼロとなるようにする。すなわち、分子[(vt)2
2]の値がゼロとなる条件は、vtとdとが等しいと
きであり、このことは、船舶2の現在位置Bと船舶2の
最接近位置Aとの交差角θが45度であることを示して
いる。
【0026】次に、上記周波数解析部22は、周波数ス
ペクトル解析の対象となる帯域(例えば、1000〜1
030Hz)だけを抽出するための周波数変換部41
と、この帯域における音波信号をA/D変換するA/D
変換部42と、このA/D変換部42で変換された信号
の周波数スペクトル解析(FET解析)を行う解析部4
3と、所定時間毎の解析結果を記録する解析結果記録部
44とから構成されている。
【0027】上記解析部43では、所定時間毎に周波数
スペクトル解析が行われ、それぞれの解析結果が解析結
果記録部44にて記録保持される。そして、速度計算部
23では、解析結果記録部44からの解析結果が入力さ
れるとともに、上記各通過時点検出部35,36で得ら
れた通過時点すなわち通過時刻が入力されて、図3に示
すように、速度の計算に必要な測定位置(A,B)に応
じて、すなわち基本周波数を示している基本スペクトラ
ムf0および交差角θが45度の時のシフトスペクトラ
ムfDに基づき、両測定位置におけるスペクトラムのシ
フト量FDが求められる。
【0028】以下、シフト量FDに基づき船舶2の音波
受信器11方向での速度vrを求める手順を説明する。
ドップラー効果の基本式から、下記(7)式が求まる。
【0029】 fD={c/(c−vr)}×f0・・・(7) 但し、cは音速を表わす。ここで、シフト量FDは下記
(8)式にて表わされる。
【0030】FD=fD−f0・・・(8) 上記(8)式に(7)式を代入すると、シフト量F
Dは、下記(9)式で表わされる。
【0031】 FD={c/(c−vr)}×f0−f0 ={vr/(c−vr)}×f0・・・(9) 上記(9)式を変形して、vrを求めると、下記(1
0)式のようになる。
【0032】 vr=FD×c/(FD+f0) =(FD×c)/fD・・・(10) 上記(10)式より、vrが求められると、下記(1
1)式により、船舶2の進行方向での速度vが求められ
る。
【0033】v=vr/sinθ・・・(11) また、上記微分値検出部24においては、音波信号を2
回微分した波形信号の値の内、第1通過時点Aにおける
2回微分値(値が正の場合には最大値、値が負の場合に
は最小値である)(−H)および速度計算部23で求め
られた速度vに基づき、船舶3までの最接近距離(最短
距離)dが計算される。
【0034】以下、この計算手順について説明する。こ
の計算においては、上記受波レベルを示す(3)式を2
回微分して得られた(6)式を使用する。
【0035】すなわち、最接近位置Aにおける船舶2の
位置(t=0の時)を求めるため、(6)式にt=0を
代入すると、下記(12)式が得られる。
【0036】
【数4】
【0037】ところで、t=0の時の上記(12)式の
左辺の値は−Hであるため、下記(13)式が成立す
る。(13)式を変形して、dを求めると、下記(1
4)式のようになる。
【0038】
【数5】
【0039】次に、上記距離検出装置により、船舶まで
の最接近距離(最短距離)の検出方法を概略的に説明す
る。まず、音波受信器11にて海面を航行する船舶2の
航走音の音波を受信する。
【0040】この受信された音波信号は増幅器12で増
幅された後、測定位置通過時点検出部21に入力され、
ここで1回微分および2回微分が施されて、音波受信器
11からの最接近位置Aおよび45度位置Bを通過した
時刻が検出される。
【0041】一方、増幅器12で増幅された音波信号
は、測定位置通過時点検出部21と並列に、周波数解析
部22に入力され、ここで所定時間毎の周波数スペクト
ラムが求められる。
【0042】そして、測定位置通過時点検出部21にお
ける第1および第2通過時点検出部35,36で得られ
た最接近位置Aおよび45度位置Bの各通過時刻および
周波数解析部22での解析結果が速度計算部23に入力
される。
【0043】ここでは、図3に示すように、各位置A,
Bでの各通過時刻に対応する周波数スペクトラムを示す
グラフから周波数のシフト量FDが求められた後、上記
(10)式に基づき、音波受信器11方向での速度成分
rが求められ、さらに(11)式から、進行方向での
船舶2の真の速度vが求められる。
【0044】次に、上記第2微分回路部34で求められ
た値が微分値検出部24に入力され、ここで第1通過時
点Aにおける2回微分値である最小値(−H)が求めら
れる。
【0045】そして、上記船舶2の速度vおよび最小値
(−H)が距離計算部25に入力されて、船舶2の最接
近位置Aまでの距離、すなわち最短距離dが計算され
る。なお、この求められた最短距離dは送信部14を介
して陸上の基地局に送られ、例えばモニターなどに表示
される。
【0046】このように、海面を航行する船舶からの航
走音を音波受信器にて受信するとともに、異なる通過地
点における両周波数のシフト量を求め、そしてこのシフ
ト量にドップラー効果の式を適用して、船舶の速度を検
出するとともに、音波信号の2回微分値を使用して、船
舶までの最短距離を検出するようにしたので、従来のよ
うに、距離検出装置側からわざわざ検出用信号を出力す
る必要がないとともに、その検出方向については無指向
性であるため、方位角検出器を使用するものに比べて、
その設置を極めて容易に行うことができる。
【0047】ところで、上記実施の形態においては、海
面上を航行する船舶までの距離を検出する場合について
説明したが、海中(水中も含む)を航行する物体例えば
潜水艦までの距離の検出にも適用することができる。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明の距離検出装置およ
び距離検出方法によると、海面または海中を航行する航
行物体からの航走音を音波受信器にて受信するととも
に、異なる通過地点における両周波数のずれ量を求め、
そしてこのずれ量にドップラー効果の式を適用して航行
物体の速度を検出するとともに、この速度および第1通
過時点における音波信号の2回微分値を使用して、船舶
までの距離を検出するようにしたので、従来のように、
距離検出装置側から検出用信号を出力する必要がないと
ともに、その検出方向については無指向性であるため、
方位角検出器を使用するものに比べて、その設置を極め
て容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における船舶と音波受信器
との配置状態を示す模式図である。
【図2】同実施の形態における距離検出装置の概略構成
を示すブロック図である。
【図3】同距離検出装置の周波数解析部での周波数スペ
クトル解析結果を示す図である。
【図4】同距離検出装置の速度計算部での速度を求める
手順を説明する図である。
【符号の説明】
1 距離検出装置 2 船舶 11 音波受信器 13 演算処理部 21 測定位置通過時点検出部 22 周波数解析部 23 速度計算部 24 微分最大値検出部 25 距離計算部 33 第1微分回路部 34 第2微分回路部 35 第1通過時点検出部 36 第2通過時点検出部 43 解析部 44 解析結果記録部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平11−271446(JP,A) 特開 平4−370781(JP,A) 特開 平1−136081(JP,A) 特開 平3−33672(JP,A) 特開 平9−166664(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01S 15/00 - 15/96 G01S 7/52 - 7/66

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】海面または海中を航行する航行物体から発
    される航走音を海面下にて受信する音波受信器と、この
    音波受信器からの音波信号に1回および2回微分を施し
    て音波受信器に対して航行物体が最も接近する地点を通
    過する第1通過時点およびこの最接近位置に対して45
    度方向の地点を通過する第2通過時点を検出する測定位
    置通過時点検出部と、上記音波受信器からの音波信号を
    入力して所定時間毎に音波信号の周波数スペクトル解析
    を行う周波数解析部と、上記測定位置通過時点検出部か
    らの第1および第2通過時点並びに周波数解析部からの
    周波数スペクトル解析結果をそれぞれ入力して、ドップ
    ラー効果により生じる周波数のずれ量を求めるととも
    に、このずれ量から第2通過時点での航行物体の音波受
    信器方向での速度成分を求めた後、この速度成分から航
    行物体の進行方向での速度を検出する速度計算部と、上
    記2回微分された音波波形の第1通過時点における2回
    微分値および上記速度計算部により求められた速度を入
    力して、最接近位置までの距離を計算する距離計算部と
    から構成したことを特徴とする航行物体までの距離検出
    装置。
  2. 【請求項2】海面または海中を航行する航行物体から発
    される走行音を海面下に設けられた音波受信器により受
    信し、この音波受信器からの音波信号に1回および2回
    微分を施して、音波受信器に対して航行物体が最も接近
    する地点を通過する第1通過時点およびこの最接近位置
    に対して45度方向の地点を通過する第2通過時点を検
    出し、上記音波受信器からの音波信号を入力して所定間
    隔毎に周波数スペクトル解析を行い、第1通過時点と第
    2通過時点との周波数スペクトル解析結果からドップラ
    ー効果により生じる周波数のずれ量を求め、このずれ量
    に基づき第2通過時点における航行物体の音波受信器方
    向での速度成分を求めた後、この速度成分から航行物体
    の進行方向での速度を検出し、次に上記2回微分された
    音波波形の第1通過時点における2回微分値および上記
    速度計算部で求められた速度に基づき、音波受信器から
    最接近位置までの距離を検出することを特徴とする航行
    物体までの距離検出方法。
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