JP3506022B2 - ドーム屋根の構築方法 - Google Patents

ドーム屋根の構築方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ドーム屋根の構築
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ドーム屋根を備えた野球場や競技
場等の大空間の建築物が各地で設置されるようになって
いる。このようなドーム屋根の構築方法の一つに特公昭
58-33341号公報記載のドーム構築法がある。
【0003】同公報記載のドーム構築方法は、まず、ド
ーム中央部およびドーム周辺部を地上に近いところで組
み立て、前記ドーム中央部およびドーム周辺部をヒンジ
接合した状態で、ドーム全体を上方に徐々に持ち上げて
いき、所定高さに達したところでヒンジを固定接合して
ドーム屋根を構築するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た特公昭58-33341号公報記載のドーム構築法は、屋根全
体を上方に持ち上げるのに、空気圧を利用するようにし
ており、例えば鉄骨等で構成された重量物のドーム屋根
全体を上方へ持ち上げる支持力としては不十分であり、
屋根の施工ができない場合がある。
【0005】一方、空気圧を利用することなく、仮設の
足場や仮設柱をドーム内に構築して、ウインチ、ケーブ
ルワイヤ、クレーン等で、ドーム屋根を持ち上げて形成
する構築方法もあるが、大規模な仮設柱や足場を、ドー
ム内外に設置しなければならないため、コスト増、工期
が長期化する等の問題点がある。
【0006】本発明は、このような従来の問題点に鑑み
てなされたもので、ドーム屋根を構築するにあたって、
コストの低減を図ることができるとともに、効率的かつ
短期間に工事を行うことが可能なドーム屋根の構築方法
を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、球面形状のド
ーム屋根の構築方法であって、ドーム屋根をドーム中央
部と、ドーム周辺部とに分けて別々に組み立てるととも
に、地上レベルで前記ドーム中央部とドーム周辺部とを
所定の箇所で屈曲可能に接合するとともに、前記ドーム
周辺部をそのほぼ中央で屈曲可能とし、さらに前記ドー
ム周辺部の外周の下端を地表面または建物の周辺部に設
置した本設柱に連結した後、前記本設柱を利用する支持
手段によって、前記ドーム中央部およびドーム周辺部を
上方に持ち上げて固定支持することを特徴としている。
【0008】また、前記ドーム中央部とドーム周辺部の
支持手段として前記本設柱を支点として張設され、一端
がドーム中央部およびドーム周辺部同士を連結する屈曲
点に取り付けられ、かつ他端が巻き上げ機に取り付けら
れたワイヤケーブルを使用することを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好ましい実施の形態につき、詳細に説明する。
【0010】図1および図2は、本発明の一実施形態に
係るドーム屋根の構築方法の各工程を示す概略正面図、
図3は、完成後のドーム屋根を示す概略平面図である。
【0011】最初に構成を説明する。図1に示すドーム
屋根は、主にドーム中央部10と、ドーム周辺部12等
とから構成されている。ドーム中央部10およびドーム
周辺部12は、ともに鋼材を組み合わせてなる鉄骨ドー
ムであり、ドーム中央部10は、図3に示すように、平
面視円形に形成されている。一方、ドーム周辺部12
は、ドーナツ状に形成され、中央の円状の空間にドーム
中央部10が後述するようにリンク接合される。
【0012】ドーム周辺部12の周囲には、8本の本設
柱14(図1では2本のみ図示)が、円弧に沿って所定
間隔毎に立設されている。本設柱14は、仮設のもので
はなく、建築後は建物の一部となるものである。
【0013】ドーム中央部10と、ドーム周辺部12と
は、複数箇所の屈曲点16において両者の構造材同士が
リンク接合されている。ドーム周辺部12のほぼ中央に
位置する鋼材は、屈曲点18の部分で、屈曲可能にリン
ク接合されている。
【0014】各屈曲点16には、ワイヤケーブル20の
一端20aが取り付けられ、本設柱14の上端に取り付
けられた図示しない滑車上を滑動可能にガイドされて張
設されるとともに、他端20bが、巻き上げ機であるウ
インチ22に巻き上げ可能に連結されている。ドーム周
辺部12の外周の下端には、回動支点24によって地表
面に対して回動可能に連結されている。図においては回
動支点24は地表面に連結されているが、本設柱14の
中間部に取り付けてもよい。
【0015】次に、前記のように構成したドーム屋根の
構築方法について説明する。
【0016】まず、図1に示すように、ドーム中央部1
0およびドーム周辺部12を、地上レベルにある段階
で、屈曲点16においてリンク接合し、この状態で、ケ
ーブルワイヤ20の一端20aを屈曲点16に接続する
とともに、周囲に立設した本設柱14を介して他端20
bをウインチ22に巻き上げ可能に取り付ける。また、
ドーム周辺部12の回動支点24を地表面また本設柱1
4に取り付けて、屋根構成部材全体を連結する。
【0017】そして、図1に示すように、各ケーブルワ
イヤ20をウインチ22で徐々に巻き上げていき、ドー
ム中央部10を矢印A方向に引き上げていく。そうする
と、図2に示すように、ドーム中央部10全体が上方に
持ち上げられていき、リンク接合された屈曲点16,1
8が所定の形状まで伸び、ドーム周辺部12と連続され
て半円状のドーム屋根となる。
【0018】好ましくは、この状態を維持したまま、屈
曲点16を固定して、ドーム中央部10と、ドーム周辺
部12とを固定させるとともに、同時に屈曲点18およ
び回動支点24を固定する。この固定作業は、各屈曲点
の近傍の各部材に設けた図示しない孔に図示しないピ
ン、楔などを挿入することによってなされる。次いで、
ケーブルワイヤ20を本設柱14を介して、その他端2
0bを地表面に、杭等によって固定し、ドーム屋根全体
を支持させることにより、ドーム屋根が完成する。ただ
し、建物全体としては、内装および外装の仕上げ作業等
を別途行う必要がある。
【0019】なお、ウインチ22は撤去可能であるが、
そのまま残すかまたは随時設置可能にしてもよい。そう
すると、必要に応じ、ケーブルワイヤ20の端部20b
の固定を解いてウインチ22に接続するとともに、各屈
曲点16,18および回動支点24が固定されている場
合にはその固定状態を解いたうえ、ウインチ操作によっ
て、ドーム屋根の形状を変化させることが可能となる。
また、これと反対に、本設柱14が転倒力に対して十分
対応可能であるという条件のもとに、本設柱14の上端
部においてケーブルワイヤ20を固定し、それから先
(ウインチ側)のケーブルワイヤ20を切断・撤去しま
たは切断しないでおき、本設柱14上端の滑車およびウ
インチ22を撤去してもよい。
【0020】以上説明したように、本実施形態のドーム
屋根の構築方法によれば、ドーム屋根を構成するドーム
中央部10およびドーム周辺部12を引き上げるため
に、建物の一部である本設柱14を利用しているので、
ドーム内外に大がかりな仮設柱や足場を構築したりする
必要がない。このため、建設資材を削減することができ
るとともに、建築費用のコストダウンを図ることができ
る。また、ドーム屋根の構築に要する工期が短縮でき、
効率的なドーム屋根の施工が可能である。
【0021】なお、本実施形態では、ドーム屋根の支持
手段としてケーブルワイヤを使用して、ドーム屋根をつ
り上げるようにしたが、これに限らず、ドーム屋根をつ
り上げ可能で、ドーム屋根全体を本設柱14を利用して
固定することができれば、どのような支持手段を用いて
もよい。
【0022】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のド
ーム屋根の構築方法によれば、足場や仮設柱を構築する
必要がないので、工期の短縮化と、建築コストの低減を
図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るドーム屋根の構築方
法の各工程を示す概略正面図である。
【図2】同じく、本発明の一実施形態に係るドーム屋根
の構築方法の各工程を示す概略正面図である。
【図3】本実施形態のドーム屋根の構築方法によって構
築されたドーム屋根を示す概略平面図である。
【符号の説明】
10 ドーム中央部 12 ドーム周辺部 14 本設柱 16 屈曲点 18 屈曲点 20 ケーブルワイヤ 20a 一端 20b 他端 22 ウインチ 24 回動支点
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04B 7/00 - 7/24 E04B 1/32 - 1/35

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 球面形状のドーム屋根の構築方法であっ
    て、ドーム屋根をドーム中央部と、ドーム周辺部とに分
    けて別々に組み立てるとともに、地上レベルで前記ドー
    ム中央部とドーム周辺部とを所定の箇所で屈曲可能に接
    するとともに、前記ドーム周辺部をそのほぼ中央で屈
    曲可能とし、さらに前記ドーム周辺部の外周の下端を地
    表面または建物の周辺部に設置した本設柱に連結した
    後、前記本設柱を利用する支持手段によって、前記ドー
    ム中央部およびドーム周辺部を上方に持ち上げて固定支
    持することを特徴とするドーム屋根の構築方法。
  2. 【請求項2】 前記ドーム中央部とドーム周辺部の支持
    手段として前記本設柱を支点として張設され、一端がド
    ーム中央部およびドーム周辺部同士を連結する屈曲点に
    取り付けられ、かつ他端が巻き上げ機に取り付けられた
    ワイヤケーブルを使用することを特徴とする請求項1に
    記載のドーム屋根の構築方法。
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