JP3505977B2 - バスバーの製造方法 - Google Patents
バスバーの製造方法Info
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Description
【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車のエ
ンジンルーム等に設置される電気接続箱において、その
電気回路を構成する配線基板として使用されるバスバー
の製造方法に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、バスバーを製造するには、順送さ
れる金属板を載置台上に置いてプレス装置でプレス成形
する複数の工程によって行われていた。このような製造
工程において、例えば自動車の仕様が異なるときには、
プレス装置の金型を別の金型に交換することにより異な
る仕様に対応したバスバーを製造していた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、仕様の
相違によりプレス装置の金型を別の金型に交換する場
合、それらの金型は大重量であるため、例えばクレーン
等の大掛かりな装置を使用しなければならなかった。従
って、その作業が非常に面倒であるとともに、困難を有
するという問題があった。 【０００４】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、仕様に対応させて金属
板を容易に切分けることができるとともに、作業の簡易
化を図ることのできるバスバーの製造方法を提供するこ
とにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１に記載の発明では、順送される金属板１
３に対してプレス装置１４の金型１５でプレス成形する
バスバーの製造方法であって、前記プレス装置１４は、
前記金属板１３の上方に上下動可能に配設され、前記金
型１５は、前記プレス装置１４の支持部１７により支持
される前記プレス装置１４の固定台１６に対して固定さ
れ、かつ前記金型１５には、下方に向かって開口する溝
１９が設けられ、該溝１９内には、横方向にスライド可
能な入子２０が前記金型１５に形成した横孔１５ａを通
るネジ２１により横方向から固定されるとともに、前記
入子２０を前記溝１９内において横方向にスライドさせ
て、前記ネジ２１を前記横孔１５ａとは別の横孔１５ａ
に通して、入子２０を横方向から固定させることによ
り、前記金属板１３を仕様に対応させて切分けることを
その要旨としている。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した一実
施形態を図１〜図３に従って説明する。図１に示すよう
に、載置台１１はバスバーを製造する装置に配設されて
いる。金属板供給ロール１２は載置台１１の一端側に配
置され、その金属板供給ロール１２には金属板１３が巻
回されている。金属板１３は矢印方向に向かって載置台
１１の上を順送されるようになっている。 【０００７】また、プレス装置１４は金属板１３の上方
に上下動可能に配設され、金型１５、固定台１６及び支
持部１７等から構成されている。図１に示すように、金
型１５は固定台１６に対してネジ１８により固定される
とともに、図２（ａ）、（ｂ）に示すように、金型１５
には、下方に向かって開口するスライド溝１９が設けら
れ、このスライド溝１９内には矢印方向（横方向）にス
ライド可能な入子２０が、金型１５に形成した横孔１５
ａを通るネジ２１により横方向から固定されている。そ
して、入子２０をスライド溝１９内においてスライドさ
せて、ネジ２１を前記横孔１５ａとは別の横孔１５ａに
通すことにより、入子２０をスライドさせた後の位置で
横方向から固定できる。また、支持部１７は固定台１６
を支持する。 【０００８】さて、バスバーを製造するには、図１に示
すように、まず、金属板供給ロール１２から金属板１３
を矢印方向に引き延ばして載置台１１の上を順送するよ
うにする。そして、複数のプレス成形の製造工程を経
て、図３（ａ）又は図３（ｂ）に示すような金属板１３
が得られる。 【０００９】すなわち、図２（ａ）に示す金型１５にお
ける入子２０の位置でプレス成形することにより、図３
（ａ）に示す金属板１３が得られ、図２（ｂ）に示す金
型１５における入子２０の位置でプレス成形することに
より、図２（ｂ）に示す金属板１３が得られる。なお、
図３（ａ）、（ｂ）に示す金属板１３において、破線で
示す部分が自動車の仕様に対応させて切分けられてい
る。最後に、図３（ａ）又は図３（ｂ）に示す金属板１
３が所定形状に分断形成され、自動車の仕様に対応した
バスバーが製造される。 【００１０】本実施形態の作用及び効果は以下の通りで
ある。・ 本実施形態では、プレス装置１４における金
型１５の入子２０をスライドさせることにより、金属板
１３を自動車の仕様に対応させて切分けるようになって
いる。このため、プレス装置１４における金型１５の入
子２０をスライドさせるという軽作業だけで、自動車の
仕様に対応させて金属板１３を容易に切分けることがで
きる。従って、従来のように金型１５を交換する必要が
なくなるため、作業の簡易化を図ることができる。 【００１１】 【００１２】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項１に記載の発明
によれば、プレス装置の金型の少なくとも一部をスライ
ド可能な入子構造とし、その入子をスライドさせること
により、金属板を仕様に対応させて切分けるようになっ
ている。このため、プレス装置における金型の入子をス
ライドさせるという軽作業だけで、仕様に対応させて金
属板を容易に切分けることができるとともに、作業の簡
易化を図ることができる。
ンジンルーム等に設置される電気接続箱において、その
電気回路を構成する配線基板として使用されるバスバー
の製造方法に関するものである。 【０００２】 【従来の技術】従来、バスバーを製造するには、順送さ
れる金属板を載置台上に置いてプレス装置でプレス成形
する複数の工程によって行われていた。このような製造
工程において、例えば自動車の仕様が異なるときには、
プレス装置の金型を別の金型に交換することにより異な
る仕様に対応したバスバーを製造していた。 【０００３】 【発明が解決しようとする課題】しかしながら、仕様の
相違によりプレス装置の金型を別の金型に交換する場
合、それらの金型は大重量であるため、例えばクレーン
等の大掛かりな装置を使用しなければならなかった。従
って、その作業が非常に面倒であるとともに、困難を有
するという問題があった。 【０００４】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、仕様に対応させて金属
板を容易に切分けることができるとともに、作業の簡易
化を図ることのできるバスバーの製造方法を提供するこ
とにある。 【０００５】 【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１に記載の発明では、順送される金属板１
３に対してプレス装置１４の金型１５でプレス成形する
バスバーの製造方法であって、前記プレス装置１４は、
前記金属板１３の上方に上下動可能に配設され、前記金
型１５は、前記プレス装置１４の支持部１７により支持
される前記プレス装置１４の固定台１６に対して固定さ
れ、かつ前記金型１５には、下方に向かって開口する溝
１９が設けられ、該溝１９内には、横方向にスライド可
能な入子２０が前記金型１５に形成した横孔１５ａを通
るネジ２１により横方向から固定されるとともに、前記
入子２０を前記溝１９内において横方向にスライドさせ
て、前記ネジ２１を前記横孔１５ａとは別の横孔１５ａ
に通して、入子２０を横方向から固定させることによ
り、前記金属板１３を仕様に対応させて切分けることを
その要旨としている。 【０００６】 【発明の実施の形態】以下に、本発明を具体化した一実
施形態を図１〜図３に従って説明する。図１に示すよう
に、載置台１１はバスバーを製造する装置に配設されて
いる。金属板供給ロール１２は載置台１１の一端側に配
置され、その金属板供給ロール１２には金属板１３が巻
回されている。金属板１３は矢印方向に向かって載置台
１１の上を順送されるようになっている。 【０００７】また、プレス装置１４は金属板１３の上方
に上下動可能に配設され、金型１５、固定台１６及び支
持部１７等から構成されている。図１に示すように、金
型１５は固定台１６に対してネジ１８により固定される
とともに、図２（ａ）、（ｂ）に示すように、金型１５
には、下方に向かって開口するスライド溝１９が設けら
れ、このスライド溝１９内には矢印方向（横方向）にス
ライド可能な入子２０が、金型１５に形成した横孔１５
ａを通るネジ２１により横方向から固定されている。そ
して、入子２０をスライド溝１９内においてスライドさ
せて、ネジ２１を前記横孔１５ａとは別の横孔１５ａに
通すことにより、入子２０をスライドさせた後の位置で
横方向から固定できる。また、支持部１７は固定台１６
を支持する。 【０００８】さて、バスバーを製造するには、図１に示
すように、まず、金属板供給ロール１２から金属板１３
を矢印方向に引き延ばして載置台１１の上を順送するよ
うにする。そして、複数のプレス成形の製造工程を経
て、図３（ａ）又は図３（ｂ）に示すような金属板１３
が得られる。 【０００９】すなわち、図２（ａ）に示す金型１５にお
ける入子２０の位置でプレス成形することにより、図３
（ａ）に示す金属板１３が得られ、図２（ｂ）に示す金
型１５における入子２０の位置でプレス成形することに
より、図２（ｂ）に示す金属板１３が得られる。なお、
図３（ａ）、（ｂ）に示す金属板１３において、破線で
示す部分が自動車の仕様に対応させて切分けられてい
る。最後に、図３（ａ）又は図３（ｂ）に示す金属板１
３が所定形状に分断形成され、自動車の仕様に対応した
バスバーが製造される。 【００１０】本実施形態の作用及び効果は以下の通りで
ある。・ 本実施形態では、プレス装置１４における金
型１５の入子２０をスライドさせることにより、金属板
１３を自動車の仕様に対応させて切分けるようになって
いる。このため、プレス装置１４における金型１５の入
子２０をスライドさせるという軽作業だけで、自動車の
仕様に対応させて金属板１３を容易に切分けることがで
きる。従って、従来のように金型１５を交換する必要が
なくなるため、作業の簡易化を図ることができる。 【００１１】 【００１２】 【発明の効果】本発明は、以上のように構成されている
ため、次のような効果を奏する。請求項１に記載の発明
によれば、プレス装置の金型の少なくとも一部をスライ
ド可能な入子構造とし、その入子をスライドさせること
により、金属板を仕様に対応させて切分けるようになっ
ている。このため、プレス装置における金型の入子をス
ライドさせるという軽作業だけで、仕様に対応させて金
属板を容易に切分けることができるとともに、作業の簡
易化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明のバスバーの製造方法を説明するための
概略図。 【図２】（ａ）プレス装置における金型の入子の状態を
示す底面図、（ｂ）同じく、プレス装置における金型の
入子の状態を示す底面図。 【図３】（ａ）金属板を仕様に対応させて切分けた状態
を示す平面図、（ｂ）同じく、金属板を仕様に対応させ
て切分けた状態を示す平面図。 【符号の説明】 １３…金属板、１４…プレス装置、１５…金型、１５ａ
…横孔、１６…固定台、１７…支持部、１９…スライド
溝、２０…入子、２１…ネジ。
概略図。 【図２】（ａ）プレス装置における金型の入子の状態を
示す底面図、（ｂ）同じく、プレス装置における金型の
入子の状態を示す底面図。 【図３】（ａ）金属板を仕様に対応させて切分けた状態
を示す平面図、（ｂ）同じく、金属板を仕様に対応させ
て切分けた状態を示す平面図。 【符号の説明】 １３…金属板、１４…プレス装置、１５…金型、１５ａ
…横孔、１６…固定台、１７…支持部、１９…スライド
溝、２０…入子、２１…ネジ。
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(58)調査した分野(Int.Cl.7，ＤＢ名)
B21D 28/00
B21D 28/04
B21D 28/14
B21D 28/24
B21D 28/32 - 28/34
B21D 37/02
B21D 53/00
Claims (1)
- (57)【特許請求の範囲】 【請求項１】 順送される金属板（１３）に対してプレ
ス装置（１４）の金型（１５）でプレス成形するバスバ
ーの製造方法であって、前記プレス装置（１４）は、前記金属板（１３）の上方
に上下動可能に配設され、 前記金型（１５）は、前記プレス装置（１４）の支持部
（１７）により支持される前記プレス装置（１４）の固
定台（１６）に対して固定され、 かつ前記金型（１５）には、下方に向かって開口する溝
（１９）が設けられ、 該溝（１９）内には、横方向にスライド可能な入子（２
０）が前記金型（１５）に形成した横孔（１５ａ）を通
るネジ（２１）により横方向から固定されるとともに、 前記入子（２０）を前記溝（１９）内において横方向に
スライドさせて、前記ネジ（２１）を前記横孔（１５
ａ）とは別の横孔（１５ａ）に通して、入子（２０）を
横方向から固定させることにより、 前記金属板（１３）
を仕様に対応させて切分けるバスバーの製造方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27107397A JP3505977B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | バスバーの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP27107397A JP3505977B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | バスバーの製造方法 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11104753A JPH11104753A (ja) | 1999-04-20 |
| JP3505977B2 true JP3505977B2 (ja) | 2004-03-15 |
Family
ID=17495016
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP27107397A Expired - Fee Related JP3505977B2 (ja) | 1997-10-03 | 1997-10-03 | バスバーの製造方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3505977B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN101927293B (zh) * | 2010-04-21 | 2013-01-02 | 江苏金方圆数控机床有限公司 | 双油缸数控母线冲孔机 |
| JP6255158B2 (ja) * | 2013-02-12 | 2017-12-27 | 矢崎総業株式会社 | バスバー |
| JP5958767B2 (ja) * | 2013-06-03 | 2016-08-02 | 住友電装株式会社 | バスバーリングの製造方法 |
| JP6177090B2 (ja) * | 2013-10-25 | 2017-08-09 | Koa株式会社 | 電流検出装置の製造方法 |
-
1997
- 1997-10-03 JP JP27107397A patent/JP3505977B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH11104753A (ja) | 1999-04-20 |
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Legal Events
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