JP3505107B2 - 蛍光内視鏡用励起光フィルタ - Google Patents

蛍光内視鏡用励起光フィルタ

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JP3505107B2 JP19643899A JP19643899A JP3505107B2 JP 3505107 B2 JP3505107 B2 JP 3505107B2 JP 19643899 A JP19643899 A JP 19643899A JP 19643899 A JP19643899 A JP 19643899A JP 3505107 B2 JP3505107 B2 JP 3505107B2
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    • G02B23/24Instruments or systems for viewing the inside of hollow bodies, e.g. fibrescopes
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  • Investigating, Analyzing Materials By Fluorescence Or Luminescence (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、蛍光内視鏡の照
明系に用いられる励起光フィルタに関する。
【0002】
【従来の技術】生体組織には特定波長領域の励起光照射
によって蛍光(自家蛍光)を発する複数の生体内因性物質
が含まれており、蛍光の強度及び波長は正常な生体組織
と異常な生体組織との間で異なる。蛍光内視鏡は、撮影
対象である生体組織に励起光を照射し、生体組織から発
せられる蛍光の強度分布を観察するものであり、この分
布に基づいて生体の異常を判定することができる。
【0003】蛍光内視鏡は、励起光を照射するための照
明光学系と、蛍光像を撮影するための撮影光学系とを備
えている。励起光の波長域は、蛍光の波長域より短波長
の領域にある。また、生体組織から発する蛍光の強度は
微弱であるため、生体組織から発する蛍光のみを正確に
撮影するためには、照明光に含まれる蛍光の波長域の光
を極めて低いレベルに抑える必要がある。
【0004】このため、照明光学系の光源として白色光
源を用いる場合には、励起光の波長に対する透過率が高
く、蛍光の波長に対する透過率が低い励起光フィルタが
備えられる。励起光フィルタとしてはガラスに色素を混
入した着色フィルタを用いることもできるが、着色フィ
ルタは、混入された色素が蛍光を発するため、これがノ
イズとなり蛍光像の撮影を妨げる虞がある。
【0005】そこで、励起光フィルタとしては、一般に
透明基板に多層の誘電体層を蒸着した蒸着フィルタが用
いられる。また、従来の蛍光内視鏡では、1枚のフィル
タ板で蛍光の波長に対する透過率を十分に低くすること
が困難であるため、複数のフィルタ板を所定の間隔で互
いに平行になるよう重ねて配置している。例えば、蛍光
の波長に対する透過率が5%であるフィルタ板を2枚重
ねて用いれば、計算上は蛍光の波長に対する透過率を
0.25%にすることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
励起光フィルタのように複数のフィルタ板を平行に重ね
て用いる構成では、遮断したい蛍光の波長に対する透過
率が計算通りには低下しないという問題がある。これ
は、複数のフィルタ板の表面反射による多重反射が主た
る原因になっているものと考えられる。例えば、図11
に示すように2枚のフィルタ板f1,f2を平行に配置
した場合、光線Aは各面で反射せずに正規光として2枚
のフィルタ板を透過するのに対し、光線B,C,Dはフ
ィルタ板のいずれかの面で偶数回反射され、多重反射光
として正規光と同一の方向に進む。すなわち、光線Bは
第2のフィルタ板f2の入射側の面で反射された後に第
1のフィルタ板f1の射出側の面で反射され、光線Cは
第2のフィルタ板f2内で反射され、光線Dは第2のフ
ィルタ板f2の入射側の面と第1のフィルタ板f1の入
射側の面とで反射されて、正規光と同一の方向に進む。
このような多重反射光が存在すると、複数のフィルタ板
を重ねて用いた場合にも、蛍光波長の透過率を計算値通
りに低くすることができなくなる。
【0007】この発明は、上述した従来技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、フィルタ板を複数重ねて配
置することにより、蛍光の波長に対する透過率を低い値
にすることができる蛍光内視鏡用励起光フィルタの提供
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明は、照明光のう
ち生体組織から自家蛍光を発生させる励起光の波長に対
する透過率が高く、自家蛍光の波長に対する透過率が低
い蛍光内視鏡用励起光フィルタにおいて、複数のフィル
タ板を重ねて配置し、フィルタ板の表面間で反射される
反射光がフィルタ板を透過する正規光とは異なる方向に
向かうように、フィルタ板の少なくとも1つの表面を、
他の表面に対して非平行となるように配置したことを特
徴とする。
【0009】上記の構成によれば、重ねて配置されたフ
ィルタ板間での表面反射光は、非平行な面の間で反射さ
れるうちに正規の透過光とは異なる光路へ向けられ、表
面反射成分がノイズとなるのを防ぐことができる。
【0010】フィルタ板の表面間での多重反射を防ぐた
めには、非平行な表面間の角度は、平行な状態を基準と
して10度以上であることが望ましい。フィルタ板が平
板状で3枚設けられている場合、そのうちの2枚を互い
に平行に配置し、1枚を他の2枚に対して非平行に配置
することができる。
【0011】また、フィルタ板の少なくとも1つを、一
方の表面と他方の表面とが非平行なプリズム状としても
よい。このようなプリズム状のフィルタ板が3枚設けら
れている場合には、以下のような配置が考えられる。 (1)両端のフィルタ板の外側の表面を互いに平行と
し、中間のフィルタ板と両端のフィルタ板との対向する
面とをいずれも平行にする。 (2)両端のフィルタ板の外側の表面を互いに平行と
し、中間のフィルタ板と両端のフィルタ板との対向する
面とをいずれも非平行にする。 (3)フィルタ板のすべての表面を他のいずれの表面に
対しても非平行にする。
【0012】また、フィルタを、プリズム状のフィルタ
板2枚と、これらの間に配置された平板状のフィルタ板
1枚とから構成することもできる。この場合、両端のフ
ィルタ板の外側の表面を互いに平行とし、かつ、中間の
フィルタ板と両端のフィルタ板との対向する面をいずれ
も非平行とすることができる。
【0013】さらに、フィルタ板の少なくとも1つを、
パワーを持たないメニスカスレンズ状とすることができ
る。この場合、フィルタを、メニスカスレンズ状のフィ
ルタ板2枚と、これらの間に配置された平板状のフィル
タ板1枚とから構成することができる。両端のフィルタ
板を、凹面を向き合わせて配置し、平板状のフィルタ板
を、その法線が各曲面の曲率中心を結ぶ直線に対して傾
くよう配置することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明にかかる蛍光内視
鏡用励起光フィルタの実施形態を説明する。まず、図1
に基づいて励起光フィルタが適用される蛍光内視鏡装置
の全体構成について概略的に説明する。蛍光内視鏡装置
は、内視鏡10,光源部20,及び撮像部30からな
り、撮像部30には、モニタ50がビデオ切替装置40
を介して接続されている。図1の内視鏡装置は、白色光
により照明された被写体をそのまま撮影する通常撮影モ
ードと、励起光を照射することにより発生する自家蛍光
による像を撮影する蛍光撮影モードとを選択できる構成
である。
【0015】内視鏡10は、体腔内に挿入される挿入部
11と、挿入部11の基端に一端が連結された操作部1
2と、操作部12から分岐して光源部20に接続される
ライトガイド連結管13とを備えている。操作部12の
他端には、撮像部30が接続されている。
【0016】挿入部11の先端には、観察窓18と対物
光学系15とが配置されている。また、内視鏡10内に
は、挿入部11の先端から操作部12の他端に亘ってイ
メージガイドファイババンドル(以下、「IGFB」と
いう)14が配設されている。対物光学系15は、観察
窓18を透過した光によりIGFB14の入射端面上に
被写体像を形成し、この被写体像はIGFB14により
伝達され、接眼レンズ16を介して撮像部30に導かれ
る。
【0017】また、内視鏡10内には、挿入部11の先
端からライトガイド連結管13を通じて光源部20に至
るライトガイドファイババンドル(以下、「LGFB」
という)17が配設されている。光源部20には、白色
光源であるキセノンランプ21、リフレクタ22、フレ
ネル集光レンズ23が設けられ、キセノンランプ21か
ら発した照明光は、リフレクタ22、集光レンズ23に
より集光されてLGFB17に入射する。照明光は、L
GFB17により伝達され、挿入部11の先端において
観察窓18と併設された配光レンズ19を介して被写体
を照明する。
【0018】光源部20には、集光レンズ23とLGF
B17の入射端面との間に、キセノンランプ21から発
せられた照明光のうち生体組織から自家蛍光を発生させ
る励起光の波長に対する透過率が高く、自家蛍光の波長
に対する透過率が低い励起光フィルタ60が配置されて
いる。
【0019】第1の実施形態の励起光フィルタ60は、
蛍光の波長に対する透過率を十分に低くするため、第
1,第2,第3フィルタ板61,62,63の3枚の平
板状のフィルタ板を所定間隔で重ねて配置することによ
り構成されている。また、励起光フィルタ60は、図示
せぬソレノイドにより光路に対して挿脱自在に設けられ
ており、通常撮影モードでは図1に実線で示したように
光路から離脱し、蛍光撮影モードでは破線で示すように
光路中に配置される。したがって、被写体は通常撮影モ
ードでは白色光により照明され、蛍光撮影モードでは励
起光のみにより照明される。
【0020】撮像部30には、接眼レンズ16から射出
する光の方向を切り替える切換ミラー32が配置され、
この切換ミラー32により切り替えられる各光路に、通
常撮影用の結像光学系30a及びCCDカメラ31と、
蛍光撮影用の結像光学系33a及びCCDカメラ41と
が設けられている。切換ミラー32は、通常撮影モード
では、図中実線で示すように光路から退避し、接眼レン
ズ16からの光は通常撮影用の結像光学系30aを介し
てCCDカメラ31上に被写体像を形成する。これに対
して蛍光撮影モードでは、切換ミラー32は図中破線で
示したように光路に対して約45度をなすように配置さ
れ、接眼レンズ16からの光は切換ミラー32、固定ミ
ラー33により反射され、蛍光撮影用の結像光学系33
aを介してCCDカメラ41上に蛍光像を形成する。
【0021】なお、切換ミラー32と固定ミラー33と
の間には、蛍光の波長における透過率が高く、励起光の
波長における透過率が低い蛍光フィルタ35が設けられ
ている。また、蛍光撮影用の結像光学系33aとCCD
カメラ41との間の光路中には、像の明るさを大幅に増
幅するためのイメージインテンシファイア34が設置さ
れている。
【0022】CCDカメラ31及びCCDカメラ41
は、ビデオ切替装置40にそれぞれ接続されている。ビ
デオ切替装置40は、通常撮影モードではCCDカメラ
31からの画像信号に基づいてモニタ50に白色光によ
る被写体像を表示させ、蛍光撮影モードではCCDカメ
ラ41からの画像信号に基づいてモニタ50に蛍光像を
表示させる。
【0023】次に、本実施形態による励起光用フィルタ
60の構成を説明する。図2は、図1に示された励起光
用フィルタ60の拡大図である。励起光用フィルタ60
は、入射光側から順に、平板状の第1,第2,第3フィ
ルタ板61,62,63が配列して構成されている。各
フィルタ板61,62,63は、単独で励起光の波長域
である250nm〜370nmの光に対する透過率が約80
%以上、蛍光の波長域である400nmより長波長の光
に対する透過率が約5%以下の透過特性を持つ蒸着フィ
ルタであり、蛍光の波長域における透過率をより低くす
るために3枚重ねて配置されている。
【0024】両端の第1,第3フィルタ板61,63
は、入射光の中心軸に対して垂直に、すなわち、互いに
平行に配置され、中央の第2フィルタ板62は、他の2
枚と平行な状態を基準として約10度傾いて配置されて
いる。すなわち、この例では、第2フィルタ板62の表
面が、第1,第3フィルタ板61,63の表面に対して
非平行に設定されている。このような構成によれば、重
ねて配置されたフィルタ板間での表面反射光は、非平行
な面の間で反射されるうちに透過光とは異なる光路へ向
けられ、表面反射成分がノイズとなるのを防ぐことがで
き、全体として波長250nm〜370nmの光に対する透
過率を約50%以上としつつ、400nmより長波長の
光に対する透過率を0.1%以下に抑えることができ
る。
【0025】図3は、フィルタ板1枚での透過特性(破
線)と、これを3枚互いに平行に配置した場合の透過特
性(実線)とを比較して示す透過率と波長との相関グラフ
である。なお、図3のスケールでは、400nmより長
波長側の透過率について非平行配置の実施形態と、平行
配置との差が判別できないため、この領域での透過率が
より高い平行配置の場合を示している。図3からは、た
とえ平行配置であっても、フィルタ板1枚よりは3枚の
方が蛍光の波長域での透過率を低く抑えられることが理
解できる。
【0026】図4は、図3の波長400nmより短波長
側のみを取り出し、フィルタ板1枚での透過特性(破線)
と、これを3枚互いに平行に配置した場合の透過特性
(実線)と、3枚を非平行に配置した実施形態の励起光フ
ィルタ60の透過率特性(一点鎖線)とを示す。この波長
域では、平行、非平行の配置の違いによる透過特性の差
は小さい。
【0027】図5は、図3の波長400nmより長波長
側のみを取り出して縦軸のスケールを拡大したグラフで
あり、3枚のフィルタ板を互いに平行に配置した場合の
透過特性(実線)と、3枚を非平行に配置した実施形態の
励起光フィルタ60の透過率特性(一点鎖線)とを示す。
平行配置では透過率が0.9%を越える部分があるのに
対し、非平行配置ではこの領域全域で透過率が0.1%
以下に抑えられている。
【0028】フィルタ板の表面間での多重反射を防ぐた
めには、非平行な表面間の角度は、平行な状態を基準と
して10度以上であることが望ましい。角度が10度よ
り小さいと、多重反射を有効に防ぐことが難しい。他
方、角度があまり大きくなると、配置スペースが大きく
なり、かつ、フィルタ板が傾くことによる透過特性の変
化の度合いが大きくなるため望ましくない。
【0029】次に、上述した第1の実施形態の励起光フ
ィルタ60に代えて用いることが可能な第2〜第6の実
施形態について説明する。いずれの構成でも、フィルタ
板間での表面反射光は、非平行な面の間で反射されるう
ちに透過光とは異なる光路へ向けられ、表面反射成分が
ノイズとなるのを防ぐことができる。
【0030】図6は、励起光フィルタの第2の実施形態
を示す。この励起光フィルタ70は、3枚のプリズム状
のフィルタ板71,72,73から構成されている。両
端のフィルタ板71,73は同一形状であり、中間のフ
ィルタ板72は両側のフィルタ板の2倍の頂角を持つ。
両端のフィルタ板71,73の外側の表面は、入射光の
中心軸に対して垂直で、互いに平行であり、中間のフィ
ルタ板72と両端のフィルタ板71,73との対向する
面はいずれも平行である。
【0031】すなわち、この例では、第1フィルタ板7
1の入射側の面に対し、第1フィルタ板71の射出側の
面、第2フィルタ板72の両面、及び第3フィルタ板7
3の入射側の面が非平行に設定され、第1フィルタ板7
1の射出側の面に対しては、第2フィルタ板72の射出
側の面、及び第3フィルタ板73の両面が非平行に設定
されいる。
【0032】図7は、励起光フィルタの第3の実施形態
を示す。この励起光フィルタ80は、3枚のプリズム状
のフィルタ板81,82,83から構成されている。両
端のフィルタ板81,83は同一形状であり、中間のフ
ィルタ板82は両側のフィルタ板の2倍より僅かに小さ
い頂角を持つ。両端のフィルタ板81,83の外側の表
面は、入射光の中心軸に対して垂直で、互いに平行であ
り、中間のフィルタ板82と両端のフィルタ板81,8
3との対向する面はいずれも非平行である。
【0033】すなわち、この例では、第1フィルタ板8
1の入射側の面に対し、第1フィルタ板81の射出側の
面、第2フィルタ板82の両面、及び第3フィルタ板8
3の入射側の面が非平行に設定され、第1フィルタ板8
1の射出側の面に対しては、第2フィルタ板82の両
面、及び第3フィルタ板83の両面が非平行に設定され
いる。
【0034】図8は、励起光フィルタの第4の実施形態
を示す。この励起光フィルタ90は、3枚のプリズム状
のフィルタ板91,92,93から構成されている。こ
れらのフィルタ板は、頂角が互いに異なる異種形状であ
り、フィルタ板のすべての表面が他のいずれの表面に対
しても非平行である。
【0035】図9は、励起光フィルタの第5の実施形態
を示す。この励起光フィルタ100は、2枚のプリズム
状のフィルタ板101,103と、これらの間に配置さ
れた平板状のフィルタ板102とから構成されている。
両端のフィルタ板101,103は同一形状であり、そ
の外側の表面は、入射光の中心軸に対して垂直で、互い
に平行となるよう配置されている。中間のフィルタ板1
02は、入射光の中心軸に対して傾いて配置されてお
り、中間のフィルタ板102と両端のフィルタ板10
1,103との対向する面はいずれも非平行である。
【0036】図10は、励起光フィルタの第6の実施形
態を示す。この励起光フィルタ110は、2枚のパワー
を持たないメニスカスレンズ状のフィルタ板111,1
13と、これらの間に配置された平板状のフィルタ板1
12とから構成されている。両端のフィルタ板111,
113は同一形状であり、凹面を向き合わせて配置され
ている。中間のフィルタ板112は、その法線が各曲面
の曲率中心を結ぶ直線(入射光の中心軸に一致)に対して
傾くよう配置されている。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、複数配置されたフィルタ板の少なくとも1つの表面
を、他の表面に対して非平行に配置することにより、フ
ィルタ板の面間での多重反射光を光路外に向けることが
でき、蛍光の波長域での透過率を極めて低い値に抑える
ことができる。したがって、蛍光内視鏡の光源部にこの
発明の励起光フィルタを用いることにより、照明光に含
まれる蛍光の波長域の光を極めて低いレベルに抑えるこ
とができ、蛍光撮影時に生体組織から発する微弱な蛍光
を正確に撮影することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態にかかる蛍光内視鏡装置の全体構成
を示す説明図。
【図2】 図1の装置に用いられた第1の実施形態の励
起光フィルタの拡大図。
【図3】 フィルタ板の透過率特性を示すグラフ。
【図4】 図3の波長400nmより短波長側を示すグ
ラフ。
【図5】 図3の波長400nmより長波長側を示すグ
ラフ。
【図6】 第2の実施形態の励起光フィルタの拡大図。
【図7】 第3の実施形態の励起光フィルタの拡大図。
【図8】 第4の実施形態の励起光フィルタの拡大図。
【図9】 第5の実施形態の励起光フィルタの拡大図。
【図10】 第6の実施形態の励起光フィルタの拡大
図。
【図11】 平行に配置されたフィルタ板間での多重反
射の説明図。
【符号の説明】
10 内視鏡 11 挿入部 12 操作部 13 ライトガイド連結管 14 イメージガイドファイババンドル 15 対物光学系 16 接眼レンズ 17 ライトガイドファイババンドル 20 光源部 21 キセノンランプ 22 リフレクタ 23 フレネル集光レンズ 30 撮像部 40 ビデオ切換装置 50 モニタ 60 励起光フィルタ 61,62,63 フィルタ板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平10−295633(JP,A) 特開 平7−159703(JP,A) 特開 昭63−25604(JP,A) 特開 平8−247846(JP,A) 特開 平6−118210(JP,A) 特開 平3−61802(JP,A) 特開 平11−223725(JP,A) 実開 平1−125417(JP,U) 実開 昭63−57617(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32 G02B 23/24 - 23/26 G02B 5/20 - 5/26

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】照明光のうち生体組織から自家蛍光を発生
    させる励起光の波長に対する透過率が高く、前記自家蛍
    光の波長に対する透過率が低い蛍光内視鏡用励起光フィ
    ルタにおいて、 一方の表面と他方の表面とが非平行なプリズム状のフィ
    ルタ板が、3枚重ねて配置されており、両端のフィルタ
    板の外側の表面は互いに平行であり、中間のフィルタ板
    と両端のフィルタ板との対向する面はいずれも互いに非
    平行であることを特徴とする蛍光内視鏡用励起光フィル
    タ。
  2. 【請求項2】照明光のうち生体組織から自家蛍光を発生
    させる励起光の波長に対する透過率が高く、前記自家蛍
    光の波長に対する透過率が低い蛍光内視鏡用励起光フィ
    ルタにおいて、 一方の表面と他方の表面とが非平行なプリズム状のフィ
    ルタ板が、3枚重ねて配置されており、前記各フィルタ
    板のすべての表面が他のいずれの表面に対しても非平行
    であることを特徴とする蛍光内視鏡用励起光フィルタ。
  3. 【請求項3】照明光のうち生体組織から自家蛍光を発生
    させる励起光の波長に対する透過率が高く、前記自家蛍
    光の波長に対する透過率が低い蛍光内視鏡用励起光フィ
    ルタにおいて、 一方の表面と他方の表面とが非平行なプリズム状のフィ
    ルタ板が2枚と、これら2枚のフィルタ板の間に配置さ
    れた平板状のフィルタ板1枚とから構成され、両端のフ
    ィルタ板の外側の表面は互いに平行であり、かつ、中間
    のフィルタ板と両端のフィルタ板との対向する面はいず
    れも互いに非平行であることを特徴とする蛍光内視鏡用
    励起光フィルタ。
  4. 【請求項4】照明光のうち生体組織から自家蛍光を発生
    させる励起光の波長に対する透過率が高く、前記自家蛍
    光の波長に対する透過率が低い蛍光内視鏡用励起光フィ
    ルタにおいて、 複数のフィルタ板が重ねて配置され、前記フィルタ板の
    表面間で反射される反射光が前記フィルタ板を透過する
    正規光とは異なる方向に向かうように、前記フィルタ板
    の少なくとも1つはパワーを持たないメニスカスレンズ
    状であることを特徴とする蛍光内視鏡用励起光フィル
    タ。
  5. 【請求項5】前記メニスカスレンズ状のフィルタ板が2
    枚と、これら2枚のフィルタ板の間に配置された平板状
    のフィルタ板1枚とから構成され、両端のフィルタ板は
    凹面を向き合わせて配置され、平板状のフィルタ板は、
    その法線が各曲面の曲率中心を結ぶ直線に対して傾くよ
    う配置されていることを特徴とする請求項4記載の蛍光
    内視鏡用励起光フィルタ。
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