JP3505106B2 - 光電変換素子 - Google Patents

光電変換素子

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  • Light Receiving Elements (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光センサや太陽電
池等の光電変換素子に関する。
【0002】
【従来の技術】太陽電池や光センサは、入射光に感応し
てキャリアを発生するpn接合を備えている。p型の単
結晶半導体からなる太陽電池は、例えば、「Solar Cell
s, 3 (1981) pp.73-80」に記載され、光センサは特開昭
59−172783号公報に記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記文
献においては、Cu2O(亜酸化銅)の形成時に不安定
なCuO(酸化銅)が僅かに形成されるとしているが、
実際にCuOを用いた場合の好適な光電変換素子につい
ては開示されていない。本発明は、このような課題に鑑
みてなされたものであり、CuOを用いた光電変換素子
を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明に係る光電変換素子は、入射光に感応してキ
ャリアを発生するpn接合を備えた光電変換素子におい
て、pn接合は互いに隣接したp型CuO(酸化銅)領
域及びn型TiO2(酸化チタン)領域を備え、前記p
型CuO領域及び前記n型TiO 2 領域はスプレー熱分
解法によって形成されたものであり、p型CuO領域は
厚み方向に抵抗率分布を有し、p型CuO領域の抵抗率
は、n型TiO 2 領域側の方がこれと逆側よりも高くな
るように設定されていることを特徴とする。また、本発
明に係る光電変換素子は、入射光に感応してキャリアを
発生するpn接合を備えた光電変換素子において、前記
pn接合は互いに隣接したp型CuO領域及びn型Ti
2 領域を備え、このpn接合は紫外域で不透明性を有
し紫外域の波長に感度を有し、p型CuO領域の抵抗率
は、n型TiO 2 領域側の方がこれと逆側よりも高くな
るように設定されていることを特徴とする。これらから
なるpn接合は、十分な光電変換効率を有する。
【0005】このようなpn接合自体の形状としては種
々のもの、例えば、櫛歯状のものや同一平面内において
隣接するもの等が考えられるが、n型TiO2領域及び
p型CuO領域が、その厚み方向に隣接するように透明
基板上に順次積層されている場合には、透明基板上にこ
れらを容易に形成することができると共に、透明基板を
介してpn接合に光を入射させた場合に接合面の面積を
最大とすることができるので、光電変換効率を高くする
ことができる。
【0006】更に、p型CuO領域は厚み方向に抵抗率
分布を有し、p型CuO領域の抵抗率は、n型TiO2
領域側の方がこれと逆側よりも高くなるように設定され
ていることが好ましい。
【0007】また、p型CuO領域及びn型TiO2
域は多結晶であることが好ましい。
【0008】なお、p型CuO領域及びn型TiO2
域は、CVD(化学的気相成長)法や反応性スパッタ法
を用いて形成することも可能であると考えられるが、特
に、こららの領域が加熱した基板にそれぞれの原材料を
噴霧することによって形成される場合、所謂スプレー熱
分解法によって形成される場合には、その効果が顕著で
ある。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、実施の形態に係る光電変換
素子について説明する。同一要素には同一符号を用い、
重複する説明は省略する。
【0010】図1は光電変換素子の縦断面構成を示す説
明図である。光電変換素子は、透明基板1t上に順次形
成された第1電極層1e、n型半導体層1n、p型半導
体層1p及び第2電極層2eを備えている。p型半導体
層1p及びn型半導体層1nは、その境界にヘテロ接合
のpn接合を構成している。このpn接合に、透明基板
1tを介して紫外域(300〜400nm)の光が入射
すると、入射光に感応して正孔/電子対(キャリア)が
発生する。発生したそれぞれのキャリアは電極層1e,
2eに設けられた電極パッド1pd,2pdを介して光
電流として外部に取り出される。なお、p型半導体層1
p及びn型半導体層1nの結晶状態は多結晶である。
【0011】p型半導体層1p及びn型半導体層1nは
製造時の添加物濃度(不純物濃度)又は成長温度を調整
することによって厚み方向に抵抗率分布を持たせても良
い。すなわち、p型半導体層1pは厚み方向に抵抗率分
布を有し、p型半導体層1pの抵抗率は、n型半導体層
1n側の方がこれと逆側よりも高くなるように設定され
ている。成長温度が低温であるほど、形成される層の抵
抗率は高くなる傾向にあるため、p型半導体層1pの製
造時においては、p型半導体層1pのn型TiO2領域
側を低温(例えば260℃)で形成した後、これと逆側
を高温(例えば280℃)で形成する。これらの例示さ
れる成長温度でp型半導体層1pを形成した場合、低温
時及び高温時にそれぞれ形成される層のシート抵抗は
2.2×106Ω/□、5.4×105Ω/□であった。
なお、これらの温度はそれぞれ第1成長温度及び第2成
長温度とする。
【0012】この光電変換素子に透明基板1tを介して
光を照射すると、十分な短絡電流、すなわち光電変換効
率を得ることができる。更に、Tiは、例えばCd等に
比較して、その安全性が高いので、これを用いた本光電
変換素子は、使用後の廃棄処理容易性の観点からも有用
性を有する。
【0013】ここで、透明基板1tを介して入射光をp
n接合まで到達させるためには、透明基板1t、第1電
極層1e及びn型半導体層1nのエネルギーバンドギャ
ップは、入射光のエネルギー(波長に反比例)よりも大
きく(入射光に対して透明)、その厚みが薄いことが好
ましい。
【0014】入射光の波長は300〜400nmであ
る。したがって、上記観点から、各要素の材料/エネル
ギーバンドギャップは以下の通り設定される。
【0015】
【表1】
【0016】上述のように、光透過の観点からは各要素
の厚みは薄いことが望ましいが、薄すぎる場合には機械
的強度が劣化し、また、該当する要素がpn接合を構成
する場合には光の吸収効率が低下する。したがって、こ
れらの観点から、各要素の厚みの好適な範囲/厚みの更
に好適な範囲は以下の通り設定される。
【0017】
【表2】
【0018】また、第2電極層2eの材料としては、下
地の層とオーミック接触をとるものであれば、そのエネ
ルギーバンドギャップは無関係であるため、他のオーミ
ック電極材料、例えば、Ag、ITO(Indium Tin Oxi
de)等を用いることができる。
【0019】なお、上記光電変換素子が透過型ではない
場合、すなわち、第2電極層2e側から光が入射する場
合は、その材料はエネルギーバンドギャップの観点から
第1電極層1eと同様の制限を受けるので、これと同様
の材料を用いることができる。
【0020】なお、第1電極層1eの材料としてはSn
2に代えて、入射光に対して透明な材料、例えば、I
TO等を用いることができる。
【0021】透明基板1tの材料としては、ソーダガラ
スの他に紫外光を透過するものとして、石英ガラス等を
用いることができる。
【0022】p型及びn型半導体層1p,1nに添加さ
れる添加物(ドーパント)としては、種々のものが考え
られる。各半導体層の添加物は、以下に示す添加物群か
ら選択される。勿論、各層1p.1nが無添加の場合に
おいても光電変換は行われる。
【0023】
【表3】
【0024】また、本光電変換素子は、n型半導体層1
nと第1電極層1eとの間に介在する緩衝層を備えるこ
ととしてもよい。
【0025】図2はこのような光電変換素子の縦断面構
成を示す説明図である。n型半導体層1nと第1電極層
1eとの間には緩衝層1bが介在しており、緩衝層1b
はZnS又はSn添加のZnSからなる。光電変換効率
の点でSnを添加した方が有効である。
【0026】以上、説明したように、上記光電変換素子
は、入射光に感応してキャリアを発生するpn接合を備
えた光電変換素子において、pn接合は互いに隣接した
p型CuO領域1p及びn型TiO2領域1nを備え
る。このpn接合は、紫外域で不透明性を有する半導体
材料から構成されており、十分な光電変換効率を有す
る。
【0027】また、n型TiO2領域1n及びp型Cu
O領域1pが、その厚み方向に隣接するように透明基板
1t上に順次積層されているので、透明基板1tに容易
にこれらを形成することができると共に、透明基板1t
を介してpn接合に光を入射させた場合には、接合面の
面積を最大とすることができるので、光電変換効率を高
くすることができる。なお、pn接合自体の形状として
は、上記層構造のものの他に、例えば、櫛歯状のものや
同一平面内において隣接するもの等が考えられる。
【0028】なお、上記p型CuO領域1p及びn型T
iO2領域1nは、CVD(化学的気相成長)法や反応
性スパッタ法を用いて形成することも可能であると考え
られるが、特に、こららの領域が加熱した基板にそれぞ
れの原材料を噴霧することによって形成される場合、所
謂スプレー熱分解法(特開平10−265960号公
報)によって形成される場合には、その効果が顕著であ
る。以下、スプレー熱分解法を用いた上記光電変換素子
の製造方法及び有用性について実施例と共に説明する。
【0029】
【実施例】(実験条件)図1及び図2に示した光電変換
素子を作製した。
【0030】(共通条件)以下の実施例における共通条
件は以下の通りである。第1電極層1e(フッ素添加S
nO2)及び透明基板1t(ソーダガラス)は、透明基
板1t上に第1電極層1eが形成されているもの(FT
Oとする)を用いた(日本板硝子(株)社製、シート抵
抗12Ω/□以下)。第2電極層2e(Au)は、真空
蒸着法を用いて形成した。
【0031】すなわち、図1に示した光電変換素子を製
造する場合は、透明基板1t上に第1電極層1eを形成
したものに、順次、n型半導体層1n、p型半導体層1
p、第2電極層1eを形成し、最後に電極パッド1p
d,2pdを形成した。
【0032】図2に示した光電変換素子を製造する場合
は、透明基板1t上に第1電極層1eを形成したもの
に、順次、緩衝層1b、n型半導体層1n、p型半導体
層1p、第2電極層1eを形成し、最後に電極パッド1
pd,2pdを形成した。
【0033】スプレー熱分解法は、加熱した基板に液体
である原材料(溶媒+原料+添加物原料)をノズルの噴
霧口を介して噴霧する方法である。原材料は、溶媒に原
料及び添加物原料を混合/溶解させることにより製造す
る。以下の実施例及び比較例において、以下の材料はス
プレー熱分解法を用いて形成した。
【0034】
【表4】 これらの形成条件を以下に示す。
【0035】
【表5】
【0036】
【表6】
【0037】
【表7】
【0038】
【表8】
【0039】
【表9】
【0040】
【表10】
【0041】
【表11】
【0042】
【表12】
【0043】
【表13】
【0044】
【表14】 以下、各実施例について説明する。
【0045】(実施例1)p型半導体層1p及びn型半
導体層1nの材料が以下に示される光電変換素子を製造
した。光電変換素子の構造は図1に示したものである。 p型半導体層1p:無添加CuO(抵抗率分布無) n型半導体層1n:TiO2
【0046】(比較例1−1)p型半導体層1p及びn
型半導体層1nの材料が以下に示される光電変換素子を
製造した。光電変換素子の構造は図1に示したものであ
る。 p型半導体層1p:無添加CuO(抵抗率分布無) n型半導体層1n:SnO2
【0047】(比較例1−2)p型半導体層1p及びn
型半導体層1nの材料が以下に示される光電変換素子を
製造した。光電変換素子の構造は図1に示したものであ
る。 p型半導体層1p:無添加CuO(抵抗率分布無) n型半導体層1n:ZnO
【0048】(比較例1−3)p型半導体層1p及びn
型半導体層1nの材料が以下に示される光電変換素子を
製造した。光電変換素子の構造は図1に示したものであ
る。 p型半導体層1p:無添加CuO(抵抗率分布無) n型半導体層1n:ZnS(上記Sn添加ZnS製造法
において添加物原料を用いないで製造)
【0049】(実施例2−1)p型半導体層1p及びn
型半導体層1nの材料が以下に示される光電変換素子を
製造した。光電変換素子の構造は図1に示したものであ
る。 p型半導体層1p:Cr添加CuO n型半導体層1n:TiO2
【0050】(実施例2−2)p型半導体層1p及びn
型半導体層1nの材料が以下に示される光電変換素子を
製造した。光電変換素子の構造は図1に示したものであ
る。 p型半導体層1p:Al添加CuO n型半導体層1n:TiO2
【0051】(実施例2−3)p型半導体層1p及びn
型半導体層1nの材料が以下に示される光電変換素子を
製造した。光電変換素子の構造は図1に示したものであ
る。 p型半導体層1p:Fe添加CuO n型半導体層1n:TiO2
【0052】(実施例3−1)p型半導体層1p及びn
型半導体層1nの材料が以下に示される光電変換素子を
製造した。光電変換素子の構造は図1に示したものであ
る。 p型半導体層1p:無添加CuO(抵抗率分布有) n型半導体層1n:TiO2
【0053】(実施例4−1)p型半導体層1p、n型
半導体層1n及び緩衝層1bの材料が以下に示される光
電変換素子を製造した。光電変換素子の構造は図2に示
したものである。 p型半導体層1p:無添加CuO(抵抗率分布無) n型半導体層1n:TiO2 緩衝層1b:Sn添加ZnS
【0054】(評価及び結果)上記光電変換素子にAM
−1.5,140mW/cm2の光を透明基板1t側か
ら照射し、電極パッド1pd,2pd間を流れる電流
(短絡電流)及び電極パッド1pd,2pd間の電圧
(開放電圧)を測定した。光電変換効率に比例する短絡
電流/開放電圧は以下の通りである。
【0055】
【表15】
【0056】この実験結果に示されるように、実施例1
に係る光電変換素子は、入射光に感応してキャリアを発
生するpn接合を備えた光電変換素子において、pn接
合は互いに隣接したp型CuO領域1p及びn型TiO
2領域1nを備えており、比較例1−1,1−2,1−
3に係る光電変換素子と比較して、その光電変換効率が
向上している。
【0057】また、p型半導体層1pに三価の金属元素
Cr(実施例2−1)、Al(実施例2−2)、Fe
(実施例2−3)を添加して作製した光電変換素子と実
施例1に係る光電変換素子の暗電流(光を遮断して、−
1.0Vの電圧を印加した場合の電極パッド1pd,2
pd間を流れる電流(μA/cm2))を表16に示
す。
【0058】
【表16】
【0059】表15及び表16に示すように、短絡光電
流が小さくなり、開放電圧が大きくなった。また、暗電
流が小さくなった。したがって、光電変換効率は小さく
なったが、光センサとしては暗電流が小さくなったこと
から、より微弱な紫外光をも検出することが可能となっ
た。
【0060】p型CuO領域1pは厚み方向に抵抗率分
布を有し、p型CuO領域1pの抵抗率は、n型TiO
2領域1n側の方がこれと逆側よりも高くなるように設
定されている場合(実施例3−1)には、光電変換効率
が実施例1のものに比較して更に増加している。
【0061】なお、光電変換素子が、n型TiO2領域
1nと電極層1eとの間にSn添加のZnS領域1bを
備えている場合(実施例4−1)には、光電変換効率が
実施例1のものに比較して増加している。
【0062】図3は、実施例1に係る光電変換素子の電
圧(V)/電流(mA/cm2)特性を示すグラフであ
る。太線は光を照射した場合の特性を示し、細線は光を
照射しない場合の特性を示す。
【0063】図4は、実施例1に係る光電変換素子の波
長(nm)と量子効率(%)との関係を示すグラフであ
る。この測定においては、分光感度測定装置(日本分光
株式会社製:CEP−25BX)を用いた。このグラフ
から、この光電変換素子は300〜400nmの波長の
光に感度を有することが分かる。
【0064】図5は、実施例2−3に係る光電変換素子
の電圧(V)/電流(mA/cm2)特性を示すグラフ
である。太線は光を照射した場合の特性を示し、細線は
光を照射しない場合の特性を示す。
【0065】図6は、実施例2−3に係る光電変換素子
の波長(nm)と量子効率(%)との関係を示すグラフ
である。この測定においては、分光感度測定装置(日本
分光株式会社製:CEP−25BX)を用いた。
【0066】図7は、実施例4−1に係る光電変換素子
の電圧(V)/電流(mA/cm2)特性を示すグラフ
である。太線は光を照射した場合の特性を示し、細線は
光を照射しない場合の特性を示す。
【0067】図8は、実施例4−1に係る光電変換素子
の波長(nm)と量子効率(%)との関係を示すグラフ
である。この測定においては、分光感度測定装置(日本
分光株式会社製:CEP−25BX)を用いた。このグ
ラフから、この光電変換素子は300〜400nmの波
長の光に感度を有することが分かる。
【0068】図9は、実施例4−1に係る光電変換素子
のX線回折スペクトル(図中Aで示す)を示すグラフで
ある。この測定においては、理学電気株式会社製のMi
CuFlex(商品名)を用いた。X線回折スペクトル
から、p型半導体層1p及びn型半導体層1nは、それ
ぞれ多結晶CuO及び多結晶TiO2であることが確認
できた。なお、図中のBはガラス基板上にF添加SnO
2層のみを形成した場合のX線回折スペクトルを示す。
【0069】
【発明の効果】本発明の光電変換素子は、p型CuO及
びn型TiO2というこれまでにない材料の組み合わせ
から構成された光電変換素子として利用できる。これは
光電変換効率等を向上可能でなものであり、光電変換素
子として有用性あるものとなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】光電変換素子の縦断面構成を示す説明図。
【図2】別の形態に係る光電変換素子の縦断面構成を示
す説明図
【図3】実施例1に係る光電変換素子の電圧(V)/電
流(mA/cm2)特性を示すグラフ。
【図4】実施例1に係る光電変換素子の波長(nm)と
量子効率(%)との関係を示すグラフ。
【図5】実施例2−3に係る光電変換素子の電圧(V)
/電流(mA/cm2)特性を示すグラフ。
【図6】実施例2−3に係る光電変換素子の波長(n
m)と量子効率(%)との関係を示すグラフ。
【図7】実施例4−1に係る光電変換素子の電圧(V)
/電流(mA/cm2)特性を示すグラフ。
【図8】実施例4−1に係る光電変換素子の波長(n
m)と量子効率(%)との関係を示すグラフ。
【図9】実施例4−1に係る光電変換素子のX線回折ス
ペクトルを示すグラフ。
【符号の説明】 1p…p型CuO、1n…n型TiO2領域、1b…緩
衝層、1t…透明基板。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭57−97685(JP,A) 特開 昭57−106086(JP,A) 特開 昭55−48978(JP,A) 特開 昭59−172783(JP,A) 特開 平10−265960(JP,A) 特開2000−243994(JP,A) 特開2001−53329(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 31/00 - 31/119

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光に感応してキャリアを発生するp
    n接合を備えた光電変換素子において、前記pn接合は
    互いに隣接したp型CuO領域及びn型TiO2領域を
    備え、前記p型CuO領域及び前記n型TiO2領域は
    スプレー熱分解法によって形成されたものであり、 前記p型CuO領域は厚み方向に抵抗率分布を有し、前
    記p型CuO領域の抵抗率は、前記n型TiO 2 領域側
    の方がこれと逆側よりも高くなるように設定されている
    ことを特徴とする光電変換素子。
  2. 【請求項2】 前記n型TiO2領域及び前記p型Cu
    O領域は、その厚み方向に隣接するように透明基板上に
    順次積層されていることを特徴とする請求項1に記載の
    光電変換素子。
  3. 【請求項3】 前記p型CuO領域は、前記n型TiO
    2 領域側の方が、これと逆側よりも低温で形成されてな
    るものであることを特徴とする請求項1に記載の光電変
    換素子。
  4. 【請求項4】 前記p型CuO領域及び前記n型TiO
    2領域は多結晶であることを特徴とする請求項1に記載
    の光電変換素子。
  5. 【請求項5】 前記p型CuO領域及びn型TiO2
    域は、加熱した基板にそれぞれの原材料を噴霧すること
    によって形成されることを特徴とする請求項1に記載の
    光電変換素子。
  6. 【請求項6】 入射光に感応してキャリアを発生するp
    n接合を備えた光電変換素子において、前記pn接合は
    互いに隣接したp型CuO領域及びn型TiO2領域を
    備え、このpn接合は紫外域で不透明性を有し紫外域の
    波長に感度を有し、前記p型CuO領域は厚み方向に抵抗率分布を有し、前
    記p型CuO領域の抵抗率は、前記n型TiO 2 領域側
    の方がこれと逆側よりも高くなるように設定されている
    ことを特徴とする光電変換素子。
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